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2024.12.28
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カテゴリ: 気になる本
図書館で『大人の読解力を鍛える』という新書を、手にしたのです。
齋藤さんは新書をたくさん出す人で、あまり好みではないのだが、この本の狙いが興味深いので、チョイスしたのです。




齋藤孝著、 幻冬舎、2019年刊

<「BOOK」データベース>より
人間関係におけるトラブルの多くは、相手が「何を伝えたいか」「何を言いたいか」を正しく理解できていないことに端を発している。情報が複雑に飛び交う現代だからこそ、言葉を、言葉の集合体としての情報を、正確に読み解く力が不可欠なのである。具体的なテキストを挙げながら、行間を読む、感情を読む、場の空気を読む、想像力を働かせて相手の心情を察するといったコミュニケーション全般のスキル向上を目指す。社会人必読の一冊。

<読む前の大使寸評>
齋藤さんは新書をたくさん出す人で、あまり好みではないのだが、この本の狙いが興味深いので、チョイスしたのです。

rakuten 大人の読解力を鍛える


まず第一章「大人に必要な読解力」の冒頭から、見てみましょう。
p13~17
<1 真意を理解する>
■芯でとらえる力 言葉の中心を見極めて確実にミートする
 大人の読解力の基本は「相手の伝えたいことの中心=真意を捉える」ことにあります。野球にたとえるなら、ボールをバットの「真芯」で捉えて打ち返すバッティング技術のようなものと言ってもいいでしょう。芯で捉えられる人は、どんな変化球が来ても、ピッチャーが手を滑らせて大きく外れたボールでも、巧みに対応できます。真芯がどこにあるのかをわかっているから、捉えることができるのです。

 文章や言葉の読解も同じことです。
 真意を的確に読み取れる読解力のある人は、どんな小説を読んでもどんな映画を観ても、作者や監督の意図をあまり外さずに把握できますが、読解力のない人は、何を読んでも何を観てもことごとく外します。そうした読解力の欠如によって、ときに社会人としての資質を疑われる恐れもあるのです。

 多種多彩な球種を投げるピッチャーが増えた現代野球では、何よりボールを芯で捉える確実なミート力が重要視されます。同様に、さまざまな情報が複雑に行き交っている現代社会では、相手の言葉の真意を捉えて誤解や取り違えをしない「言葉のミート力=大人の読解力」が不可欠になります。
 読解力というのは現代を生き抜くのに必要な共通の能力なのです。

■文脈でとらえる力 単体ではなく前後の関係性から真意を把握する
「言葉」はそれひとつだけで成り立っているものではありません。
 言葉は、他の言葉とつながって、連なって、文になることで意味を持ちます。さらに、他のどんな言葉と、どのようにつながるかによって、同じ言葉でもその意味合いやニュアンスは変わってきます。
 さらに言葉がつながった文は、他の文とつながり合いながら展開し、文章というひとつの「意味の織物」のようになります。

 こうした言葉や文のつながりや関係性をしっかりと見極め、そのなかで意味を的確に把握する力を、「文脈を読む力=文脈力」といいます。
 文章を書くときには、これまでに書いてきたことをふまえ(前)、論理的に先の展開へとつながるように(後)、という「前後関係」を考えながら書くことが大事になります。筋道が立っていない、唐突で論理的なつながりがない、前と後で意味が矛盾している・・・こうした脈絡のない文章では、意味が正しく伝わりません。

 文章を読むときにも、これまでに書かれてきたことをふまえ、この先、どのようにつながって続いていくのか、という展開を推測しながら読む。前後関係を無視して一語一文を単体のまま読んでいても、書き手の真意を正しく汲み取れません。
 例えば、
「彼の意見は適当だったと思う」
 この一文における「適当」という言葉はどんな意味に捉えればいいでしょうか。

 そもそも「適当」という言葉には「ふさわしい」「ぴったりの」「ちょうどよくあてはまる」なその他に、「いい加減」「雑」といった意味もあります。むしろ最近では後者の意味合いで使われることのほうが多いかもしれません。ただ、例に挙げたこの一文だけでは、この「適当」がどちらの意味で使われているのか判断がつきません。

 もしこの例文の前にもう一行、
「彼はスマホのゲームに夢中で、こちらを見向きもせずに面倒くさそうに言った」
 こちらがあればどうでしょう。ここでの「適当」は、どうやら「いい加減」という意味だろうと推測できます。





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Last updated  2024.12.28 00:30:58
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