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2025.10.20
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カテゴリ: 気になる本
図書館で『世界を不幸にする植民地主義国家・中国』という本を、手にしたのです。
内モンゴル自治区生まれの著者が語る中国人入植者の行動とは如何なるものか知りたいので・・・チョイスした次第です。

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楊海英著、徳間書店、2020年刊

<「BOOK」データベース>より
香港を圧殺し、モンゴル、ウイグルなど少数民族のジェノサイドも辞さず、あからさまに自己の利益だけを追求する中国の独自の論理を、中国周辺の諸民族と日本の視点から論破する。

<読む前の大使寸評>
内モンゴル自治区生まれの著者が語る中国人入植者の行動とは如何なるものか知りたいので・・・チョイスした次第です。

rakuten 世界を不幸にする植民地主義国家・中国


「第10章 日本は中国の論理に反撃すべし」から目ぼしい辺りを見てみましょう。

P234~236
<2 尖閣諸島問題と植民地内モンゴルの共通性>
 惜しみなく提供された日本の技術と資金で中国は強くなったし、人民も過去に比べると、豊かになった。大国は更に大きい国土を開拓したいと主張し、ナショナリズムに酔いしれる人民もそれに賛同した。ここから、日中領土問題が発生したのではなかろうか。

 東京都の石原慎太郎知事は日本の固有の領土である尖閣諸島を都が購入する、と宣言し、民主党政権は慌てて尖閣諸島の国有化を2012年9月11日の閣議で決定した。当然の主張と管理であるが、北京の政客や軍人たちはすぐさま「漁政」の文字が塗られた粗末な船を前よりも頻繁に日本側領海に侵入させるよう対策を取った。
 また、南シナ海では中国とフィリピンが軍艦を並べて相対峙し、一触即発の状態が続いている。このような現代の「海洋上のコンフリクト」を東アジア大陸での中華植民地支配の建立過程と比べると、その根深さと本質が見えてくる。

 尖閣諸島近くの東シナ海のガス田樫で、中国が単独で開発を強引に続けている。こうした独断的な資源略奪は、内モンゴル自治区など少数民族地域における中国の行動と重なって見える。

 モンゴル人の私は、小さい時から草原に住んでいた。1960年代初頭の内モンゴル自治区は牧野が果てしなく広がり、ヒツジヤウマが放たれた、のどかなところだった。十数キロ離れた場所に植民してきた中国人が数家族住んでいたが、彼らはいつもモンゴル人と全く異なる行動を取っていたのが印象に残っている。

 例えば、燃料である。モンゴル人は乾燥した牛糞を燃やす。冬になったら、わずかに枯れた灌木類を拾うこともある。しかし、中国人たちは季節と関係なく、手当たり次第に灌木を切っていく。しかも、必ずといっていいほどモンゴル人の居住範囲内に入りこんで伐採する。
 そのような「小さな利益」を貪る中国人たちをモンゴル人は寛容に放置していたが、ふと気がつけば、自分の草原内にところどころ沙漠ができていた。降雨量の少ない北・中央アジアでは、植被を失った草原はたちまち沙漠に化してしまうので、モンゴル人は大地に鋤や鍬を入れる行為を忌み嫌う。

 その為、モンゴル人は中国人を「草原に疱瘡をもたらす植民者」と呼んできた。私の経験は決して特異な事例ではない。いつの間にか、内モンゴル自治区では先住民のモンゴル人の人口がたったの400万人になり、後から入植してきた中国人は3000万人にも膨れ上がり、地位の逆転が完全に確立されたのである。

 ウイグル人が住む新疆と、チベット人の故郷においても、中国人による植民地開拓のプロセスは基本的に同じである。いざ、人民解放軍が怒涛のように侵攻してきた時に、そこにはすでに無数の中国人植民者たちが内応に励んでいたのである。

 中国に一方的に採掘されているガス田の樫は、日中中間ライン上に位置する。「ストロー吸引現象」により、日本側の海底地下に眠る資源も当然、吸い上げられている。中国の少数民族の政治的変遷を研究している私からすれば、わざわざモンゴル人の草原内に侵入して灌木を切り倒す植民者たちの活動とその性質が共通している。

(中略)
 中国の公船は連日、日本の経済水域や領海に侵入したり、日本の漁船につきまとって正常な漁を阻害したりしている。中国の植民地に転落した内モンゴルの轍を踏まない対策を、日本人は真剣に考えなければならない時期に来ている。





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Last updated  2025.10.20 00:07:12
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