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図書館で『韓国の行動原理
著者は東大文学部ドイツ文学科卒業後に電通勤務を経て、韓国ソウル大哲学科で単位取得、専門は東アジア哲学とのこと。この経歴が興味深いのでチョイスした次第です。
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<table border="1"><tbody><tr><td width="550" height="50">
【韓国の行動原理】

小倉紀蔵 著 、 PHP 研究所 、 2021 年刊
< 「 BOOK 」データベース >より
日韓請求権協定に関わる報道に接して、韓国人の法意識に疑問を持つ人は少なくない。著者は韓国は法よりも道徳にこだわる国だと説く。朱子学の影響で、韓国では道徳は敵を叩き潰すための武器になっている。また、韓国の前近代が王朝であり、日本の前近代が封建社会であったことの違いも大きいといえる。ただし韓国の法曹的能力は日本よりも高く、「法を軽視する韓国の民主主義はレベルが低い」と考えるのは危険である。さらに著者は韓国を国家と思わず、一つの「運動団体」と捉えたほうがよいと論じる。韓国の実像を知るための視座が得られる一冊。
<読む前の大使寸評>
著者は東大文学部ドイツ文学科卒業後に電通勤務を経て、韓国ソウル大哲学科で単位取得、専門は東アジア哲学とのこと。この経歴が興味深いのです。
rakuten<a href=" https://books.rakuten.co.jp/rb/16803435/ "> 韓国の行動原理 </a></td></tr></tbody></table>
「運動団体」としての韓国が語られているので、見てみましょう。
</a><TABLE border="1"><TR><TD width="550" height =” 50” > p152 ~ 154
<font color="brown"> <韓国とは「運動団体」である> </font>
そもそも朝鮮半島には、ふたつの国家がある。このふたつとも別々に国連に加盟しているので、一応、朝鮮半島には互いに排他的なふたつの国家があるといってよいであろう。だがこのふたつの国家が 1991 年に国連に加盟するまえは、それぞれが堂々と「自分たちの領土は朝鮮半島全体」と言い張っていた。いまはかつてのようには強く主張しないが、朝鮮半島におけるふたつの国家の主権の関係性はかなり複雑である。
朝鮮王朝、大韓帝国まではひとつの国家だったが、それがふたつの国家に分かれている。そして 1950 年に始まった朝鮮戦争はいなだ休戦状態のままだ。北朝鮮の独裁的な体制における自由と民主の欠如は当然のことだが、韓国にもかつての日本の治安維持法のような国家保安法という悪法がある。
1948 年に大韓民国が成立してから現在までの歴史を知っている者なら、この国が尋常ならざる変革につぐ変革をやりとうしてきて、いまに至っていることがわかる。これほどの変革の連続は、日本のように社会の安定性に最大の価値を置く国家とは根本的にまったく異なる国家だからこそできたことである。
憲法や法の「重み」が日本とまったく異なるのも、当然である。国家自体が軽く、銃なんで、変化による摩擦やレジリエンスがある。国家自体が必要以上に鈍重で、かちこちに固まっており、変化への恐怖心に支配されている日本とは根本的に異なるのだ。
韓国は、日本人が常識的に「これが国家だ」とイメージするような国家ではないのだ。韓国を国家だとは思わないほうがよいのである。「国家なき運動団体」だと考えたほうがむしろよい。
韓国だけではない。北朝鮮も中国も台湾も、正常な国家ではない。「これから正常な国家になるために運動している中途半端な状態の国家」なのである。
</TD></TR></TABLE>
<a href=" https://plaza.rakuten.co.jp/foret/diary/202511170000/ "> 『 韓国の行動原理 』 1</a>
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