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歩世亜さんComments
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「芸術新潮」最新号にベン・シャーン特集が載っていました。
社会派の画家とでも言う変ったジャンルの画家であるが、作品はいけてるわけでまさに・・・・クロスメディア・アーティストである。
反米の大使であっても、アメリカ絵画は別であり、粟津潔が強烈な影響を受けたそうだから、実力は推して知るべしなんでしょう。
ベン・シャーンの回顧展が国内
4
ヵ所巡回で開催されているが、残念、阪神地区はすどおりです。
ベン・シャーン クロスメディア・アーティスト
より
アメリカの画家ベン・シャーン(
1898-1969
)は、二つの世界大戦を経てめまぐるしく、しかも大きな変化を遂げた
20
世紀社会を見つめ続けた画家でした。コヴノ(現在のリトアニアのカウナス)からのユダヤ人移民であったシャーンは、数多くの社会の不正義に厳しく迫るとともに、人々の怒りや哀しみ、痛み、そして喜びに深い共感をよせました。彼の引く、ためらいを含んだような表情豊かな線には、そうした思いが重なっています。シャーンが亡くなって
40
年が過ぎた今を生きる私たちにとっても、それは充分に魅力的です。そしてさらに、
3.11
東日本大震災を経験した私たちには、新たな眼でシャーンの作品を見つめるチャンスを与えられたのではないかと考えています。この展覧会は、約
20
年ぶりの大規模なベン・シャーンの回顧展であり、絵画・版画・ポスター・素描など約
130
点に加えて、日本であまり紹介されていなかったシャーン撮影の写真を、オリジナル
50
点と
200
点を超えるデジタルイメージなどによりご紹介します。
2011
年
12
月から
2012
年
7
月まで、国内
4
ヵ所を巡回します。
開催期間:神奈川県立近代美術館 葉山
2011
年
12
月
3
日~
2012
年
1
月
29
日
名古屋市美術館
2012
年
2
月
11
日~
2012
年
3
月
25
日
岡山県立美術館
2012
年
4
月
8
日~
2012
年
5
月
20
日
福島県立美術館
2012
年
6
月
3
日~
2012
年
7
月
16
日
『ここが家だ』ベン・シャーン&アーサー・ビナードを松岡正剛が評しています。
ここが家だ
より
時代は世界大恐慌の真っ只中。ベン・シャーンは欧米社会の矛盾を絵にしたいと思った。ドレフェス事件を描いた。画壇はその絵にドキッとした。とりわけ1931年からおこったアナキストのサッコとヴァンゼッティの裁判や、労働運動家のムーニイの投獄に逆上して、「声なき慟哭」をあらわしたともいうべき連作を発表したことが話題になり、その後は、その独特の手法と主題によって、多くのクリエイターの社会性を打撃しつづけた。
日本語になったものなら、バーナーダ・シャーンが編集した『ベン・シャーン画集』(リブロポート)を見れば、その絵の意図のすべてが伝わる。日本では粟津潔さんが強烈な影響をうけている。
そのベン・シャーンの数々の絵を、ビナードはまともに背負って(引き受けて)絵本にした。なんら変化球にしていない。そのまま受け止めた。しかも余韻をのこすことに腐心した。そのことは『ここが家だ』というタイトルにも表象されている。この感覚がみごとだった。
晩年のベン・シャーン(
1966
年頃)
ぼくはこういうコラボレーションを見ると、胸がいっぱいになる。原水爆反対の絵本だから胸がいっぱいになるのではなく、一人の画家の連作の絵が一人の詩人の絵本になったことに、ときに嗚咽する。しかも、このコラボレーションは実際のコラボレーションではない。時代をまたいだコラボレーションなのだ(ベン・シャーンは1969年に死んでいる)。
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■ 2011.12.29
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