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NHK「BS時代劇」で赤ひげの新シリーズが始まった。 赤ひげの知人の娘が養生所で女医になるという話が中心で、オリジナルストーリーなのだろうか。 第2話「女医の誕生」は、悪事を重ねてきた男の担当になるという話なのだが、その男が今井翼だった。 労咳を煩っているという設定にしては肉付きがいいが、時代劇で全く違和感がないのがいい。 最後は、自分が長くはいきられないことを知ったこともあって、押し込み一味が捕まるよう手引きをする。 話がよくできているのは、普通なら、裏切ったことがばれた時点で悪党に殺されて死ぬように作ってしまうと思うのだが、その後しばらくは生きて、布団に横たわって看取られながら息を引き取る話になっていた。 自分でも間抜けだと思うのだが、「エール」の村野鉄男は「赤ひげ」の保本の人だった。 結構主役級の人だったんだね。
2020.10.17
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これも「青空文庫」で岡本綺堂を読んでいて出会った。 「こま犬」という話。こんな文章があった。僕の先祖もこの明神に華表とりいを寄進きしんしたということが家の記録に残っているから、江戸時代までも相当に尊崇されていたらしい。 ここでは「華表」に「とりい」という読みを施している。 私がこの言葉に初めて出会ったのは、30年以上も前に中国語を勉強し始めたときのことだった。 天安門前広場に「華表」というものがあるということだったのだが、これが何なのかわからない。 辞書を引いてもどんなものなのかわからない。当時はインターネットなどというものは無かったので、検索して画像を見ることもできない。 後に実物を見たら、装飾を施した石柱というか、石で作ったトーテムポールのようなものだった。 岡本綺堂はこの語は知っていて、これに「とりい」という読みを施している。 この語を知っていたというだけでもすごいことだ。
2020.10.14
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久しぶりに「半七捕物帳」を通勤電車の中で読むことにした。何度も読んだはずなのに新鮮で面白い。 ほかのものも読んでみようと思って「青空文庫」を見に行ったら、いろいろ増えている。その中の「探偵夜話」を読んでいたら、「山窩」という言葉が出てきた。 こんな文章。 山窩というものに就いて、関井さんは説明してくれました。それは山の中に小屋や洞穴ほらあななどを作って棲んでいる下等人種で、ときどきに里に出て、乞食をする、盗みを働く、人殺しなども平気でやるという始末に負えない浮浪者の群れで、この山のなかにも二三十人ほどは巣を作っているのだそうです。あまりに悪いことをすると、巡査が隊を組んで山狩りを始めるのですが、そういう徒やからですから、どこへか素早く逃げ隠れてしまって、なかなか狩り尽くすというわけにはゆかないそうです。この山林には桐の木が多いので、山窩の群れは時々にそれを伐り出して盗んでゆく。それを監視するのはやはりこの小林区署の役目で、盗伐者を見つけると取り押えなければならないのですが、相手が例の山窩ですから、まことに始末が悪いということです。そればかりでなく、山窩の或る者はここらの官舎へも食べ物などを貰いに来て、こちらが油断していると、そこらにあるものを手あたり次第に掻っ攫って行くそうです。 私が思っていたよりは、「山窩」というものがいる、ということは知られていたらしい。
2020.10.07
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NHKの朝ドラ「エール」を見ている。 今週は「不協和音」というタイトルで、戦争を巡る、それぞれの立場の違いによる感情的なきしみが描かれた。 戦時中が舞台のドラマは山のようにある。いつも思うのだが、当然のように、主人公たちは戦争に疑問を持っている。本当にみんな戦争がいやだったのだろうかという疑問がわく。 「エール」の登場人物もそうだ。 ただ、職業軍人である、主人公の義兄に当たる智彦は出征するのが当然だと思っており、その妻の吟も「お国のために闘うのは名誉なこと」と言う。この二人がいい。 特に、吟を演じる松井玲奈がいい。最初はコミカルなキャラクターだったが、軍人の妻となってからは自分の立場に忠実な妻となる。妹に対して冷たい態度になるのもいい。女優として才能のある人だと思う。
2020.10.03
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前に一度見たことがあって、面白かった記憶だけがあった無一度見てみた。 例によって何も覚えていない。堺雅人の演じるいい加減な演劇青年が、銭湯である男(香川照之)のロッカーの鍵を手に入れたことがからとんでもないことになる。 鍵を盗まれた男は頭を打ったことで記憶をなくし、広末涼子演じる雑誌編集者と知り合い、それまでとは全く違う人生を経験することになる。 よくできている。前回の自分の感想を読み直したが、感想は変わらない。 前回はわからなかったが、「メソッド」というのは演劇の方法論のことだった。
2020.10.03
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ジャッキー・チェンのアクション映画ではあるが、体を使うアクションは少なめ。また、若い人の出番が多い。 インドと中国の合作映画というそのあたりからへんてこりんな映画。失われた財宝を求めて世界を駆け巡るという「インディー・ジョーンズ」のような映画なのだが、映画の中で自分たちで「インディー・ジョーンズみたいだ」と言ってしまっている。 ラストはインド映画らしくみんなで楽しく踊る。 結局の所、秘宝を巡る争いがあるということはわかるのだが、どういう過程でそうなったのかというようなことはなんだかよくわからない。理屈も何もない。その場面その場面が楽しく面白ければいいという映画。しかも、それがちゃんと成功しているのがすごい。
2020.10.01
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