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夏休みや冬休みがおわったあと、また学校にいかないといけないとおもってるあなた。それはふあんだし、いやだし、こわいし、ほんとうは行きたくない。もしもあなたがそうおもっていても、それでよいのですよ。その気もちは、あなたをきけんからまもってくれるSOSの気もちなのかもしれません。たいせつなのは、しんらいできるちゃんとした大人にそうだんすることです。むりをして、ひっしに学校に行こうとすることではありません。だからあんしんしてください。こんかいは、あなたがしょうがくせいでも(もちろん中学生・高校生でも)、じぶんでそうでんできるばしょをおしらせすることにしました。もちろんお父さん、お母さん、学校の先生、ほけんしつの先生などにそうだんしてもいいんですよ。でも、もしかしたらなやみをきいてくれないかもしれない。そういうときは、ほかのちゃんとした大人にそうだんすればよいのです。みなさんはわたしたち大人とちがって、LINE(ライン)などをつかうことがとくいな人が多いとおもいます。ラインなどでやりとりするほうが、あんしんできる人も多いとおもいます。ですから、「そうだんするのだから、でんわをしたり、ちょくせつ会わないといけない」とおもいこまないようにしてくださいね。あなたがあんしんできるほうほうで、そうだんをしてみてください。【こどもほんにんが、そうだんするあいて・ばしょのいちらん】<あなたが小学生のばあい> ①学校の先生:学校にでんわしてみよう(夏休みでもでんわできるよ)②ほけんしつの先生:学校にでんわしてみよう(夏休みでもでんわできるよ)③こどもかていしえんセンター:電話ばんごうがわからないばあいは、スマホでしらべるとわかるよ。④親子のためのそうだんLINE:ラインでもそうだんできるよ。こどもかていちょうがやっているよ。親子のためのそうだんLINE⑤おとうさん、おかあさん、おじいさん、おばあさんなど。⑥じどうかんのひと。ちょくせついっても、だいじょうぶだよ。⑦とうきょうときょういくいいんかいの、いじめそうだんホットラインにでんわもできるよ。0120-53-8288です。⑧とうきょうといがいにすんでいるひとは、24じかんこどもSOSダイヤルにでんわもできるよ。0120-0-78310<あなたが中学生・高校生の場合>①担任・副主任・学年主任等:信頼できる人ならば、学校の様子をわかってくれた上で相談にのってくれる利点があるよ。②保健室の先生:医療やからだのことも詳しいよ。看護師みたいな面があるよ。③スクールカウンセラー:授業に出なくても、スクールカウンセリングだけを受けることもできるよ。学校に希望するといいよ。高校だと利用しにくい場合もあるかもしれない。④教育委員会の相談窓口:各都道府県で対応しているよ。例えば検索エンジンで「東京都 教育委員会 相談窓口 電話番号」などと調べるとわかるよ。⑤いのちの電話:とくめい(自分の本名をいわない)方法での相談になるよ。問題解決は難しいかもしれないけれど、悩みをきいてくれたり、ヒントをくれるかもしれないよ。いのちの電話⑥SNS・チャット相談:あまりおすすめできない(サービスの質の問題)。ただし、とくめいでラインなどで手軽に相談できる強みはあるよ。⑦フリースクールなどの団体(例:NPOなど):相談にも乗ってくれる可能性がある。⑧両親や祖父母などに相談する方法もあります。⑨児童館の職員。(法律上児童は18歳未満を指します。また児童館スタッフが、あなたの相談に適切な機関や人を紹介してくれることもできます)⑩東京都に住んでいる方は、いじめ相談ホットラインに電話できます。0120-53-8288⑪東京都以外に住んでいる方は、24時間こどもSOSラインに電話できます。0120-0-78310注意:教育委員会の連絡先一覧を載せようとリンク先を調べましたが、スマホなどで検索するほうが速い可能性が高いです。全国教育委員会一覧(抜粋)【電話りょうきんが無料(0円)の安心できるそうだんさき】①いのちの電話 (ナビダイヤルもあるので注意。ナビは有料です。)https://inochinodenwa.org②NPO法人自殺対策支援センターライフリンクhttps://lifelink.or.jp/inochisos/③よりそいホットラインhttps://www.since2011.net/yorisoi/
2025.08.25
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今回の記事は何かしらの理論(学術的な内容)とは離れた内容になります。つまり私が「えぇ? これは意外とすごい効果があるぞ!」と思えた発見を皆様に提供したいと思います。 私はこの一か月ちょっと、メンタルヘルス的には決して良いとは言えませんでした。原因は精神保健福祉士実習にて、指導者にひどいセクハラを受けたからです。(複数の精神保健福祉士有資格者は、そろって指導者側に大変問題がある言動だったと私に同意してくれています。) でも私はマイナス面ばかりを思い込まないようにしました。その実習からも学べたことはあまりに多くありました。そもそも私は学びを得ようと実習に赴きました。多くの社会人は資格取得の条件だから無難にこなす方が多いそうですが、私は自分の実力を高めて後年のカウンセリングに活用したいと強く感じていました。だから自分のベストを尽くして、リスクを冒しても実習に臨み、その結果多くを学べたわけです。そのかわり、受けたこころの傷も大きいものになりました。 私はその傷から逃げずに、ちゃんと自覚しました。ですから私は自分をクライエントとみなして、セルフカウンセリングを行いました。そして傷をいやすために有効な行動を考え出して、実践してきました。1.セルフカウンセリング(リフレーミング実施含む)2.コラム法の実施(認知行動療法)3.規則正しい日常生活(レジリエンス向上)4.十分な睡眠、筋トレの再開(レジリエンス向上)5.麻雀など、楽しむ時間もちゃんととる。6.日々を充実させる。資格取得勉強の継続、心理教育啓蒙ボランティア継続(=当ブログ運営他)7.将来に向けた活動の開始(就職活動準備、起業準備他) などなど… 単に計画しただけでなく、実際にこれらを実行に移してきたわけです。それでも、私のメンタルヘルスの調子はどうもいまひとつでした。けっこう頻繁に、嫌なことを思い出したり、嫌なことをしてきたひとたちをやっつけるようなイメージを持ったりしていました。 「まぁ仕方ない。やれることはやっているし、私にもレジリエンス(元に戻ろうとする力)も十分あるだろうから、時間が解決したり、資格取得したら大幅に悩みは消えるだろう」そう自分をなぐさめながら、日々を過ごしていました。そんな日々が続く中、私は不意に思い出しました。①朝のメンタルトレーニング(2種類)を止めてしまっている。②寝る前の良いとこ探しトレーニングもやめてしまっている。 それらは高い効果があるので、実習を上手にクリアするために、最近まで続けてきたことでした。そして実習が終了したので、私はいつのまにかそれらを止めてしまっていました。本当に無自覚でした。 私はそれらを再開しました。その後私は、近所の人たちが会話している場面に出くわしました。普段なら挨拶してひと声かけるぐらいで、別の家事などに入っていくのですが、今日は私もその輪に加わって話をしました。 大した話などしない、世間話です。でもお互いを心配し合ったり、安心して笑顔で話せたり。そんな内容も含まれる数分間でした。たったのそれだけ。 それなのにどうでしょう? 私の気持ちはとても幸せになって、ほんわかしたのです。「なるほど、信頼・安心できる他人と直接に交流することは、こんなに効果があるものなのか」とびっくりしたのです。 私は知識として「孤独は体に毒である」と知っています。でもまさか、ふれあいのある状態が、こんなに人を励ましてくれるなんて… 私には本当に予想外だったのです。 なぜ私は普段あいさつだけにするところを、今日は近所の方とふれあうことにしたのか? それは朝のトレーニングにて國分康孝先生に「ふれあいについての心理教育」を受けたからだったのです。 理論を学び、実戦で味わう。この両立が最も効果が高いことも、私は知っていました。経験もしてきました。でも、どうやら忘れていたようです。人生は日々、学ぶことだらけだなぁ。今日はしみじみとそう思いました。人は忘れます。基本をおろそかにします。反省ですね。
2025.08.22
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國分康孝の談話室 第1回 「人生の目的」 ①人の自由を侵さない上で、自分で人生の目的を設定する。 ②人の役に立ち、人から取って生きていく。 ③死に方とは生き方。生に執着する人と気持ちよく死んでいく人の違い。 ④診察時間、食事を譲ったユダヤ人の話。國分康孝の談話室 第2回 「人生の幸・不幸」(東京成徳大学) ①願望に無理・非現実的である。 ②大げさに簡単に不幸だと断言する。 ③状況を改善しようと動かない。(失業と電話帳片っ端の話)①~③は人生を不幸だと感じやすい。國分康孝の談話室 第3回 「プロセス主義」 ①結果の内容ではなく、そこに至るまでのプロセス(を楽しむこと)を大切にする。 ②生きることは楽しいことでよいことだ。悔いが無い人生を。國分康孝の談話室 第4回 「おかげさま」 ①人は縁を得て生きている。他との関係で生きている。(実存主義:世界内存在) ②人として成熟して人のありがたさを知るには、内観療法(特にお世話になった養育者)、人へのケアの実践でのつながりの実感が有効。國分康孝の談話室 第5回 「リフレーミング」 ①ものは考えよう。違う観点から見れば不幸だと思えることは違う意味になる。 ②文化人類学の学習など、複数の価値観に触れる。 ③レッテル貼りや常識で視点を固定しない。國分康孝の談話室 第6回 「人の心」 ①國分先生ですら人の心はわからない(部分が残る) ②それゆえ他人の心を傷つけることはやむを得ない。但し不完全だが対応策はある。 ③1つは共通して体験しそうなことを体験すれば察しが良くなる。(感受性向上) ④~ねばならないという信条に注意する。≒自分は正しいと信じ込む。國分康孝の談話室 第7・8回 「人生の事実」 ①如何ともし難い、あるがままの事実を受容しないといけない場面が人生にはある。 ②愛する者との別れの際にどうするか?人生は分離の連続である。 ③嫌な人・苦手な人と共存せざるをえない。(他人は自分の欲求を満たす為に生きていない) ④やがて死は必ず訪れる。生を十分に楽しみ、死を受け入れる。その姿勢が日々の生活の充実・貴重さを生む。 ⑤これら人生の事実を対応するのは、自らの人生の価値観である。ナーシシズムから脱却することが重要であり、他人から自分がどう見られているかをイメージできるように成長した方が良い。國分康孝の談話室 第9回 「自己を開く」 ①自己を語る=アウトプット=考えが明瞭化する。自己を発見する。 ②自己開示がお互いの安心を作る。相手の自己開示を促す面がある。人が近づきやすい。 ③若い人への教育効果がある。ふれあいのある師弟関係。 ④自己受容している部分が広い人ほど、自己開示が行える。國分康孝の談話室 第10回 「行動をおこす①②」 ①視点・捉え方を変えて対応する心理主義には、問題原因の根本を解消する効果はない。 ②問題原因を解消した方が効果的な場合は、行動を起こして解消してしまう。心理主義と折衷せよ。 ③行動を起こす判断は、人生哲学による。勇気をもった行動の際はなおのことである。 ④引けない線を明確にしておく姿勢が、決断力、勇気、行動力を生む。 國分康孝の談話室 第11回 「表情①②」 ①絶えず不安・恐怖・緊張が続く人(外界に身構える人)は、良い表情になれない。 ②いつも愛想が良い人は、愛をもらいたいばかりの人。奪い続ける人。 ③いい顔とは「人に与える顔」である。 ④母性の柔和な共感的顔。毅然とした決意を秘めた勇気と希望を与える顔。無邪気な顔。 ⑤3つの顔が触れるのは、相手の子供の心(素直な本心)となる。國分康孝の談話室 第12回「勇怯の差①②」★カウンセラーの矜持 ①こわいのは皆同じだ。その上で自分の責任を果たせるのか? ②自分のクビがこわくて、カウンセラーが務まるか! ③覚悟や矜持は、自分のアイデンティティから生まれる。 ④日頃から〇〇のように言動し続けると、〇〇のアイデンティティを身につけられる。 ⑤役割を持つ場合、責任と伴わせる(持つ)ように調整する。 ⑥CPはマニュアル通りにするのではなく、自分の判断で言動する役割である。國分康孝の談話室 第13回 「暗記のすすめ①②」 ①暗記で覚えた記憶(材料)が無ければ、思考できない。創造性を発揮できない。 ②思いて学ばざればすなわち危うし。 ③時代が変わっても内容が変わらない概念・理論・使い道のある歴史(事実)を学べ。 ④覚える為には口に出す、実践で活用する、人に教える、復習する等のアウトプット重視。國分康孝の談話室 第14回 「敵のいる人」 ①敵とは?→ 自分を否定してくる人 ②大槻先生の教え:敵がいる=有能である・敵が頭をさげて仕事を頼みに来るようにすればよい ③霜田先生の教え:柳に雪折れ無し・負けて勝つ ④國分先生の教え:敵にも仁義をきる。相手の否定理由を知る。新たな意味を見出す。発奮して成長する。 ⑤絶望する必要はなく、敵がいるから成長できる。國分康孝の談話室 第15回 「先を見て生きる①②」 ①戦後復興を予測して訓示した青年将校の話 ②ベテルハイム(ユダヤ) 時計が無い・自殺・クリスマス解放の話 ③先が見えることで耐性が向上する・今すべきことがわかる ④年長者との接触で将来が見えやすい。 ⑤仙崎先生のアルバイト許容(50歳の中卒) ⑥過去の歴史から学ぶ(カウンセリングが医師限定→CPOKに) ⑦自分がしたいこと(志)がはっきりしている。國分先生のキャリア変遷。國分康孝の談話室 第16回 「自己肯定感」☆自己肯定感、すなわちありのままの自分を肯定している事が大切人間は生きていく上で、客観的な事実だけにさらされて生きるわけではない。自分の感じ方が大切になる時がある。→ 自己肯定感を持つのだ☆ハッタリではダメだ。何故なら、ウソだからだ。偽物だからだ。☆どうすれば自己肯定感は高まるのか?①自力で違う価値観に触れていく。自分で人や良書に出会っていく。②泥棒と人殺し以外はなんでもやってみる挑戦心を持て。つまり、ダメだと思っていた事が、意外とできることが往々にしてあるのだ。③ものの考え方が変わると、自己肯定感が高まる。(例:自分は喘息児で甘ったれだ…→ 普通の人より病弱の人に共感できる素質を持っている!)☆自分の働き方次第で自己肯定感は高まっていく☆自己肯定感が高まると、状況が同じでも違う人生が展開していく國分康孝の談話室 第17回 「人生の転機」☆人生の転機とは、ある偶然の為に生き方が変化する瞬間を指す。☆このマイナスイベントを糧にできる人と、できない人に分かれていく。糧にするためには、四つのSが重要である。1.Self(志) 自分の人生における大義、すなわち志があれば、状況に流されずにマイナスイベントをバネとして成長していける。2.Situation(状況) 自分の近未来の状況を予測しておき、現実として面した時の失望を軽減する。3.Support(人脈) 人脈がある人間の方が、苦難に耐えやすい。仮に人脈が無いとしても、周囲の人間にプラスの貢献を行う。交流のチャンスがあれば、感謝しながら交流を楽しむ。苦境を認め、マイベストを尽くし、機会を逃さないわけである。4.Strategy(戦略) 今後の方針を見据えると共に、現在置かれている環境に置いてマイベストを尽くす。つまり「プランドハプンスタンス」そのものと言える。國分康孝の談話室 第18回「気合い負け」☆気合は重要である。気合とは、意図的に自分を緊張状態に置くことを指す。そして、この状態を日常で時々作りだすのである。そして気合は、役割意識が生む。◆気合負けしやすい時が二つある。①相手が年上の時 ②相手が自分よりも地位の高い時だが、自分の役割を、責任を持って果たすことで、これを乗り越える必要がある。◆ただし、四六時中緊張させてはならない。気合をかける瞬間を間違えない。気合を抜く瞬間も間違えない。國分康孝の談話室 第19回「死に方・生き方」カウンセリング=死に方を教える事良い生き方とは、死を忘れるほどにすることをたくさん持っている人生である。いい死に方(=生き方)とは、死を忘れるような打ち込める使命をもって、精一杯生き続けるそのプロセスと言える。國分康孝の談話室 第20回「ABC理論」アルバートエリス先生提唱の論理療法。Accident → Brief → Consequence出来事→ 受け取り方 → 悩み◆ある出来事に対し、どのように受け取るかによって、悩みが発生してしまう。健全な受け止め方にするために①事実に即しているか? 悪例:全ての人に好かれるべきである!②非論理的な因果の展開を防ぐ③多様に解釈できる場合は、少しでも幸せになれる方を選ぶ。 例…どもりトップセールスマン 日干しで論文作成チャンスととらえた方☆悩む人間は、考え方が足りていない。つじつま合わせせず、絶えず考えて生きていくのだ。國分康孝の談話室 第21回「立居振舞」人間関係を築く上では、敢えて行動に表すこと立ち居振舞いが大切である。相手や状況に応じて適切な振る舞いが大切となる。基本骨子は相手を大切にすることである。また相手との人間関係の構築と自身の役割遂行を両立させるものとなる。例えば相手が目上であれば、礼儀や挨拶において明確に相手を尊重する言動が望ましい。相手が同格であれば、時間を守ったり、情報を提供する。相手が目下であれば、余裕のある振る舞いで相手が安心して頼れるようにふるまう。また上の立場の服装・言動を心がける。國分康孝の談話室 第22回「アイデンティティ」自分個人は何者なのか?=アイデンティティ(Personhood)を定めることが大切だ。☆アイデンティティを自覚するということは、他と比較してどこが同じでどこが違うかを絶えず考え続けることだ。自分の個性と他人との共通点をおさえ、社会生活の上で自他が共存できるように、共通性を発見しておくことだ。國分康孝の談話室 第23回「知識と体験」知識だけ理解しているだけで体験が無ければ、生意気になる。一方、体験だけでは迷い(無明)を生んでしまう。教育とは体験であるといえる。(ひな祭りの人形をしまう話)知識と体験が融合してこそ、はじめて実践的に言動できると言える。(特に実存主義)※ちなみに概念と体験が融合すると、自己理解が進んだり、揺るぎにくい自信があふれてくる。國分康孝の談話室 第24回「親孝行」他人が自分に興味を持ったり働きかけてくれるのは、普通ではない=有り難いことである。親に甘やかされた人は、他人に感謝すること(例:他人の飯を食う)を実践していくことが重要である。親に愛されなかった場合は、自分が大人になった上で、親を一人の不完全な人間だったと理解することである。内観法を活用する方法も有効である。(私はこれで母親に対してはかなり感謝できるようになった)※親が精神疾患や発達障害などを有していて、明確に問題を有していたり、養育力が著しく低いケースもありえます。その視点が不足した面がある先生の助言かもしれません。新・國分康孝談話室第1回「ふれあいとは何か」 ①この企画を始めた理由。 ②一人の人として感じたことを自己開示する勇気を持とう。新・國分康孝談話室第2回「なぜふれあいが大事か」 ①孤独感 ②罪意識 ③不安・恐怖からの脱却を支援できる 自分も嬉しい。新・國分康孝談話室第3回「ひとりの人間として生きるとは何か」 ①人生には正解は無く、自分で納得できる意味を創る必要がある一面がある。 ②その結果、選択の自由、人生の意味づけの自由を得られる。新・國分康孝談話室第4回「ふれあいを縛る思想」 ①気力を発揮して、不適切な思い込みを打破して、自由になる。 ②ありたい様な生き方をする勇気を持つ。新・國分康孝談話室第5回「ふれあいを妨げるグループへの迎合」 ①集団から離れる孤独の恐怖に勝って、自分一人の世界を築き、必要時に打ち出す。※aloneness:但し度が過ぎると奇人となる。 ②自分の生きる意味づけを絶えず自ら行う。新・國分康孝談話室第6回「ふれあいをためらわせる役割」 ①ひとりの人間どうしとしてつながるために、自分の役割(ペルソナ)から抜け出す勇気が必要なときがある新・國分康孝談話室第7回「組織のなかのふれあい」 ①お前は自分のクビが恐いことで、カウンセラーとして務まると思うのか! ②精神医学から臨床哲学へ(パーソンとして生きる)新・國分康孝談話室第8回「Courage to be 」 ①自分を認めたところから強さが生まれてくる ②実体験はパッションを生んでくれる新・國分康孝談話室第9回「打てば響く人」 ①他者が自分を開いたときに、その意図を感じ取れる人。 ②共感しやすい多様な経験、すべき(善悪)に縛られない、劣等感からの解放※見当はずれな「魚を食べた批判」新・國分康孝談話室第10回「⑩Beeing is choosing-」 ①在り方・生き方の基本 在り方とは人生選択の仕方が反映される ②自分独自の在り方・過ごし方 人とのかかわり ビリーフを選ぶ新・國分康孝談話室第11回「⑪選び方を支える人生哲学」 ①自分の人生哲学=判断基準を培っていけ。例えば心理学派も多様。 ②人生哲学も折衷主義(統合)した納得できるものがよい。自分流に。新・國分康孝談話室第12回「⑫人生哲学の折衷主義」 ①前回(第11回)の具体例提示。 論理実証主義での「事実に基づいて悩め」新・國分康孝談話室第13回「⑬生き方・あり方のモデル」 ①生き方とは、思考、感情、行動を選ぶこと(being is choosing) ②思考とは、自分のおかれている状況の意味を考えること。 ③自分の本音を見つめることが、感情表出の際に重要になり得る。新・國分康孝談話室第14回「⑭千万人といえども我行かん」 ①ふれあいをもてなくなるリスクがあっても、勇気を出して自己開示・対決等をする場面がありうる。新・國分康孝談話室第15回「⑮ふれあいのある生き方の留意点」 ※ふれあいには最低限のルールがある。 ①相手の立場・能力等を配慮して自己開示しないと、相手は受け入れられない・傷つく可能性がある。 ②自分と同等の自己開示を「要求する」「迫る」ことは禁忌。例:思い出すだけでトラウマなど。 ③好意のつもりでも相手を傷つける可能性あり、最後までフォローすべき。 ※ただし人の心はわからない。相手を傷つけずに生きることもできない。 ※ミスを修正し、再発を防ぐ姿勢を心がける。新・國分康孝談話室第16回「⑯構成的グループエンカウンター」~受容状態こそ一番の治療~ ①ふれあい体験をさせるには構成的グループエンカウンターが効果的 ②自分の本音に触れ続けない環境は、自分の本音に気づけない自己疎外を生む。 ③ふれあい不足は慢性の孤独を生む。無理せず、ありのままの自分を受け入れる。新・國分康孝談話室第17回「⑰内観法」(△) ①内観法の概要と、実施して起きた効果の紹介。新・國分康孝談話室第18回「⑱グループ活動・年中行事」(△) ①人に良くしてあげて感謝されるという感情体験(集団内で生まれる)が不登校にも有効。 ②集団経験をつんで、ふれあえる力・姿勢を少しずつ養っていく。家庭内でも年中行事を利用可能。新・國分康孝談話室第19回「⑲論理療法のすすめ」(先生は元優等生) ①ふれあいを妨げる考え方(イラショナルビリーフ)について ・全ての人に好かれるべき(自己表現を阻害 全ての人のニーズの把握・充足は不可能) ・人のこころを傷つけないべき(我々は神ではない 再発防止に努める) ・失敗すべきではない(よいことは時代・文化などで不定である)新・國分康孝談話室「⑳ふれあいのある生き方・あり方の三大課題」 ①死を意識して生きる(明日死んでも悔いがない立派な生き方を目指す) ②どう生きるかという自由を活かせ(生き方とは選び方) ③自分の選択に対する責任性を持つ。+それを実践した求道者同士の交流
2025.08.22
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自分にとって負担があること、いやなことを続けるのって、つらいですよね。あなたはそうじゃありませんか? とはいえ、もしもそんな負担の強い嫌なことが、自分が今後人生を幸せに生きる上で必要なことだったらどうしましょう? なんとかして、それを実行したいところですよね。 私が今回皆さんにお伝えしたいのは「絶対に続けるべきだ!」と完璧主義的に決めつけるのを止めた方が良いということです。なぜなら辛いことを完璧に続けてやり通すなんて、人間にはおよそできないからです。 私は実習が終わってから、8月8日より筋トレを再開しました。筋トレは自分の体力を上げるために、必要不可欠なのですが、私にとっては筋肉痛になるときがあるし、だるくなるし、疲れるし、負担が強い面もあります。でも今日までの10日間で、さぼったのは昨日の1日間だけです。なぜなら絶対に毎日筋トレを続けよう!とは思わなかったからです。 なぜ続いているのか?考えてみました。理由その1は、最初は少しずつ始めていく為、意外と辛くないからです。私の場合も初日は以前の10%程度の量の筋トレしかしませんでした。それでも筋肉痛が発生したりしましたが、軽い筋肉痛なので、日常生活も大した負担になりませんでした。(現在25%ぐらいに上昇) 理由その2は、毎日じゃなくていいかわりに、自分の最善の限りで続けたい!という意思を強くもったからです。100%なんて無理なのは当たり前。でも無理なく、最大限はやっていく。バランスのとれた意志の強さは大切かもしれません。 かつて金メダルを獲得したハンマー投げの室伏広治氏も、非常に飽きっぽい性格なので、我慢して同じ練習を続けなかったそうです。しょっちゅういろいろな練習をしては、結局いつのまにか毎日のように練習をしていたとのこと。 また100歳に近い高齢ながら、世界記録をバンバン作っていった陸上競技をしていたおばあさんが、なぜ陸上競技を長続きできたのか?インタビュアーから質問された際「いつも必ずやると思わない方が、長続きする」とハッキリと答えておられました。 強い意志を持つという人間のすばらしさと、どうせ完璧になんてできるわけないという人間の弱さを上手にバランスをとりながら、あなたも自分で自らを幸せにする課題などに取り組んでみませんか?
2025.08.17
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MBTIという性格検査の一種があります。これはユングのタイプ論をもとにしています。ただし検査の実行者を分類して終わりというものではありません。実行者たちが無意識で行う自分の認知スタイルを理解し、自分自身の心を成熟させ、他人への許容度を高めるための「羅針盤」の役割を果たすことが、最大の目的とされています。現状を知り、更なる成長を促し、人生を成功へとつなげる役割を目指しています。※なおMBTIの結果は、MBTIの専門家に支援を受けることが必要であると協会は主張しています。 自己理解を助ける性格検査・心理分析の方法は多くありますが、私はこのMBTIも十分に価値のある方法であると感じています。今回は私が試しにMBTIを行ってみたので、その上での考察を皆様にお伝えしたいと思います。 まずMBTIについては、「16personalities」にて基本的に無料で行うことができます。自己理解を更に深める部分や、自分のキャリア形成についての核心に迫る部分等は、有料での開示ができるようになっているようです。(私は有料で試していないので、詳しくはわかりません) 私の実施の総合結果は「建築家」というカテゴリーと判断されました。次に私の長所がまとめて分析されました。次に私の性格の特徴が抱えているリスクについても分析されました。それらの指摘は鋭いものでした。なぜなら、私に自覚があり、改善し続けている面があったからです。また3年前の私であれば、気づけないような指摘も含まれていました。(例:(私は)単刀直入なコミュニケーションや論理的な議論を好む。そのため、たとえあなた自身は相手や物事を深く気にかけていても、他の人には「ひょうひょうとしている」または「距離を置いている」と誤解されることがある。) 次に実行者の将来(キャリアパス)についての助言がなされます。将来、どんな職場や場面で活躍できそうか?を教えてくれるわけです。キャリアパス上の強みや弱みもそれぞれ教えてくれます。そして、今度はキャリアパスを進むうえでの短所やリスクを教えてくれます。 次に自己成長を話題にして助言してくれます。ここも今までと同様に、長所と短所を教えてくれます。なお、自己成長にとっては、長所の強化と短所の修正(私見ですが、短所を長所にまですることは無いと思いますが)が共に大切です。 最後に人間関係を話題にして助言してくれます。他と同じく長所と短所を教えてくれます。無料版では以上の内容となっています。協会が主張するように、実行の上でMBTIの専門家にフォローしてもらうと更に効果があがる上、内容の誤解や、MBTIが抱える問題点が有するリスクを減らすためにも有用でしょう。(注意:くどいようですが、MBTIの内容は十分に有効であることは間違えありません。) ではMBTIが抱える問題点とはどのようなものでしょうか?これには少なくとも2点あげられます。第1に(全てのテストで共通の弱点ですが)、回答者の回答が不正確、不誠実などの場合、当然ながらテストの結果も、不正確な内容になります。第2に(これも各テストに共通かもしれませんが)テストで判断された内容を、判断の背景を反映することなく、ストレートに評価してしまう点です。ちょっとわかりにくいはずなので、詳しく説明させてもらいます。 例えば私の問題点としてMBTIは次の2点を指摘してきました。「感情よりも論理を優先する」「相手の感情に鈍感」確かに私の行った選択肢に基づけば、結果はこうなるのはよくなります。しかし、私の行った選択には、私の人生上の長い歴史がつまっています。では「感情よりも論理を優先する」件について、もう少し詳しく説明しましょう。 私はかつて非常に感情的な人間でした。論理や冷静さよりも、信念(≒思い込み)に基づいて、衝動的に言動するような性格でした。それは自分を生きづらくしたり、他人にも迷惑をかける性格でした。それを私は認知行動療法に出会って実践するなどの長い時間をかけたトレーニングを行ってきた結果、今ではなるべく論理的に冷静に物事を捉えようとする姿勢が習慣になったのです。何も考えずに理性も発揮しなければ、私は非常に感情的な人間になってしまうことを、テストは反映してくれません。 もう一つの件について、私は自分の感性だけでなく、相手の感情にも非常に敏感です。これは私にHSPという個性があるため、なおさらです。そうした過敏性について、私は認知行動療法などのトレーニングによって、生きづらさを解消できるように「鈍感力」を強化してきたのです。また自分の人生観において「他人から好かれる人生ではなく、自分がありたいように生きる人生を生きなさい」という國分康孝先生の教えを30年以上実践してきた結果でもあります。その結果、他人の感情を感じすぎないようにする。そもそも意識や焦点を当てすぎないようにするような習慣が育ったわけです。とてもつらい苦境に立たされる場合などは、いとも簡単にそれらの悪癖がよみがえったりします。【まとめ】 MBTIに限らず、信頼性が高く、実績の高い性格検査の内容は、皆素晴らしく、学びに満ちていて、活用する上で十分すぎる価値がつまっていると私は強く感じています。しかし完璧な性格検査・心理テストは、この世にありません。今後も生まれないことでしょう。 必ず(その回の)検査の結果には、間違いや指摘忘れなどがありえます。それを補う為には、検査に100%頼り切るのではなく、①自分でもしっかりと自分自身を見つめてみる②信頼できて実力もある他者にも自分について教えてもらう(注:プロでなく家族等でも可能)③複数の検査や分析方法と組み合わせる(バッテリーといいます)などを行いながら、総合的に自分をみつめることが大変有効です。そうした自己理解は、真の自分にかなり近づく内容になることでしょう!※もっとも自分の成長や環境の変化などで、数年以上経つとまた変化するかもしれないのですが…
2025.08.17
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心理教育とは、自分が抱える問題を解決したり、自分の生きづらさを無くしていく為に有効な心理学などの知識を学ぶことです。今回はAIを使って自分で心理教育を行った場合の、AIを使う利点、欠点などについてお伝えしたいと思います。 では私が最も力を入れている「認知行動療法」を話題に、検証してみたいと思います。認知行動療法は、およそ次の3つの特徴をもった心理療法です。①気持ちを変える特徴:考え方を変えることで、あなたを不幸にしたり、必要以上に生きづらくする気持ちも変える。(認知の修正)②行動を変える特徴:行動を変えることで、上記と同様の効果を得たり、問題を生む環境を変えたりできる。(行動の変容)③受け止め方を変える特徴:問題や現状の受け止め方を変えて(例:マインドフルネスの実施)、気持ちを変える。(瞑想などの東洋的方法) その上で、まず検索エンジン(ヤフー)で「認知行動療法 やり方 自分で」というキーワードを入れて検索してみました。一番上の結果はスポンサーであり、クリックするとアマゾンの書籍コーナーが紹介されました。なのですぐに閉じました。次にいくつか下に厚生労働省が発信しているサイトをみつけたので、閲覧してみました。しかし、残念ながら私には理解しにくい内容で、構成もわかりにくいと感じられました。なので、すぐに閉じました。 最後に上から2番目のサイトを閲覧しました。するとその記事は、公認心理士等を取得している方が執筆したものでした。見た目はある程度すっきりしていました。説明の内容は学びが多くて丁寧でした。しかも説明文にはしっかりと認知行動療法の3つの特徴(上の①~③)が含まれていました。但し問題点もありました。それはそのサイトにたどり着くまでに時間がかかる上、「とても文字数が多い文章だった。(約4500文字)」という点です。 長い文章を読むことになれている人、理解しよう!という気持ちが高い人などにとっては、とても適したサイトだと思います。反面、活字が得意ではない人や、すぐに結果を知りたい(試したい)人にとっては、始めるのが大変というデメリットもありそうでした。 ではAIではどうだったでしょうか?AIに同じようなリクエストをしてみると、一発で約650文字程度で簡潔に教えてくれました。しかも文章と言うよりは、半分レジュメのような文体で見た目にもわかりやすく教えてくれました。 内容は上記の①に絞った内容となっていました。そのかわり②と③についての記述は見当たりませんでした。また①の内容について、なぜその方法が有効なのか? その説明(エビデンスといいます)がありませんでした。つまり、認知行動療法のやり方だけをとても簡単に、わかりやすく示したマニュアルのような情報が提供されていました。 従って、長い文章は読みたくない。とりあえず試してみたい。すぐに効果が出ればそれでいい、というようなニーズを持っている人には向いていると感じられました。一方効果を生む仕組みの説明がないので、安定して使用したり、誤解しないで活用したりする場合に、リスクがあると思いました。加えて、②と③は記述に無いので、行動療法の部分や、第3世代の認知行動療法の部分(例:マインドフルネス)についても、知ることはできませんでした。【まとめ】 基本的に何か1つの情報だけを信じたり学んで、それが正しいと思ってしまうことは、何事もリスク(危険)がつきものです。ですから、何かの心理教育の話題(例:認知行動療法)を調べる際は、★複数の情報源から学ぶことは、とても大切だと思います。一方皆さんは毎日忙しい中、心理教育を学ぼうとしているのかもしれません。その場合は、学びの効率の良さも大切になってきます。以上から私が今回提案するAIを活用する方法は、次のようになります。ステップ1:まずAIに質問して、示してきた概要を理解してみる。ステップ2:その内容に興味がある、或いは効果が期待できると感じた場合、今度は十分な文字数で説明されたサイドを学んでみる。※その際、執筆者がちゃんとした方か確認しておきましょう。ステップ3:できれば最低でももう1つ、別のしっかりと説明されたサイトを学ぶ。ステップ2で学べた内容が間違いないことを確認しながら、追加情報も学んで行く。ステップ4:この方法はとても良さそうだ、と思える場合、更に本などで学んで行く。完璧な方法ではないけれど、ちゃんと学ぶことを前提にした場合、効率の良い方法だと思います。
2025.08.15
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セルフソーシャルスキルトレーニングとは、自分自身で自らのソーシャルスキルについて検討し、修正していく作業を指します。手順としては1紙面上などで自分の言動を思い出して書き出したり、あるいはその様子を思い出しながら動画で撮影します。2その内容について、問題点があったと思われる点を発見します。3なぜ問題があると思われるのか? 自分なりに理由を明確につけます。4問題のある言動を修正した案を考え出します。5それらを考え出した後に一人でロールプレイング(練習)したり、実生活の場で修正案を試したりします。 セルフソーシャルスキルトレーニングを行う上で最も支障となりうる点の1つは、主観から抜け出すことが難しい点です。自分で正しいと思えて、上手に対応できているとも思えて、しかもみんな(世の中)にとっても良いことだと思えてしまうようなことに対しては、特に批判的な視点をもつことができません。そんなときにとても有効なのがAIの活用なのです。では今回も具体例を挙げて、AIがどのように助言・指導してくれるのか? 確認してみましょう。(今回の使用AIはGPT-5です) セルフソーシャルスキルトレーニングの方法は「メタ認知」と呼ばれる方法を使いました。簡単にいうと、「自分の反応パターン(≒失敗パターン)」を客観視してみる、という方法です。具体的にはまず、A~Dの4つの要素にわけて、自分のソーシャルスキルに問題があったと感じられる場面を分析してみます。【Aいつ】どんな状況で【Bなにを】自分はした/言ったか【Cどう】相手は反応したか【Dどうする】それを踏まえて、今後どうするか? そして私は最初、自分の力だけで(=自分の主観のみで)次のように分析しました。A利用者X様と初対面でとても仲良くなった。新しい就労先でのX様の苦労話を傾聴しながら、相手の強みを引き出すように優しく対応していった。そしてX様からも、珍しくいろいろな自己開示をされた場面。Bその面談の後、離れたところで職員Yさんが何かしら騒いでいた。その中で「本当に利用者Xさんが好きなのはY職員なんだから」という施設長のフォローも聞こえてきた。私は数日間の実習の立場でもあるので、深入りはせずに気づかないふりをした。Cその後Y職員は、私に対して表面的には有効な感じで接してきた。でも、何かの折に自分への悪意(攻撃心)を垣間見せた言動を行ってきた。D※この面談の後でわかったことなのだが、利用者X様は、職員Yの担当でした。①私はカウンセラー歴が長いので、まだ20代半ばと思しき職員Yさんに対して、傾聴モデルを示してあげようと考えた。しかし結果は逆となり、職員Yさんは私から学ぶどころか、X様と私の交流の件で嫉妬してきたのかもしれない。②十分に状況を確認できない現場では、あまり急に自分の能力を全開で発揮した言動をしないほうが、周囲の人も安心なのではないだろうか?以上のプロセスを終えた私は、セルフソーシャルスキルトレーニングを終えました。そして、AIにこの振り返りについての是非を質問しました。するとAIからは、次の点についての指導がありました。③福祉現場では「担当の利用者との関係形成」は、その職員の専門領域・やりがいと直結するため、他者(利用者)への急な介入は感情的に受け止められやすい。わかっているようで、わかっていませんでした。言われたらわかるのですが、自分からは気づけませんでした。こんな大切なことが、自分の主観による分析では気づけなかったのです。なぜなら主観には、いつのまにか、自分の価値観、経験、置かれている環境が影響するからです。そしてAIの援助を受けられた結果、私はさらに次のことを学べました。④確かに私は学ぶことが好きで、学びに対する勇気を持っています。かつて小学校2年生の子供に言葉に関する考え方で会話した際に、完敗したことがありました。私は腹を立てたりせずに完敗を認め、その子たちの将来を楽しみに思いながら、この経験から多くを学びました。でも、他の人が小学校2年生に完敗したら、同じように認めて学べるだろうか?いや違いますね。★私には「他人も自分と同じように考える・感じるはずだ」という思い込みがあったのです!その事実を、やっと実感を持って受け入れることができました。今後は相手の個性、置かれた環境などから、どう感じるのか?想像してみよう。【終わりに】 もちろん④については自力で気づける日を迎えることができたかもしれません。しかし、人生の時間は限られています。そしてソーシャルスキルを高めることで、あなたが生きやすくなり、周囲の人も連携して幸せになるとしたら(あなたとのかかわりが円滑になるからです)、私はAIをセルフソーシャルスキルトレーニングに導入する方が効果的であると提言したいのです。
2025.08.13
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今回の企画は、AI(チャットGPT:GPT-5)を活用してセルフカウンセリングをしてみたら、どの程度有効に活用できそうか?その検証を行い、皆様に情報提供することが目的です。ではさっそく始めてみましょう。今回は以下の内容で、チャットGPTを相手にしてセルフカウンセリングを実施してみました。※なお試験的にセルフカウンセリングを実施する旨について、チャットGPTの同意を得ています。(相手は無機物かもしれませんが)【架空の設定の人物と、その人物が抱えている悩みを相談文にして相談します】 私は50歳男性です。妻子はいません。現在非正規雇用の製造業の仕事をしています。もう20年ぐらい働いてきました。月々手取りで20万円ぐらいの収入があります。単調な仕事で面白みはありません。会社での人間関係も、ドライと言うか、ビジネスライクと言うか。何かしらの絆があるようには到底思えません。 そんな日々の生活の渇きを潤すために、私は数年前からカウンセリングの通信教育を始めてみました。そして去年、おかげさまでユーキャンという会社の「心理カウンセリング」の資格をとることができました。 私は完全に出世コースから外れていますし、何も起こらない毎日が味気なくて仕方ないです。このまま死んでいくんでは、何のために生まれてきたのか?わからない毎日です。確かに今の生活は安定しているようにも思えますが、ケガや病気でいつ働けなくなるかもしれません。 ですから、肉体労働ではないカウンセリングの仕事を始めてみようと思うのですが、私はカウンセラーになれそうでしょうか?ネットで情報を調べたら、転職の際はできれば今の仕事を続けながらの方が安全策とのことです。私もそうしてみようと思っています。ネット中心に情報を収集しようと思っています。でも、面接などが入ってくると、就職活動に本腰を入れられないのではないか?とも感じています。思い切って退職してしまった方が、就職活動に集中できるというものなのでしょうか?よいアドバイスをもらえたら、幸いです。【するとAIより、以下の内容が助言として返答されました】ChatGPT:まず、ここまでの経緯やお気持ちを整理すると、あなたは長年製造業で働きながらも、単調で人間的なつながりを感じにくい職場環境の中、心理カウンセリングの資格を取得され、人生の新しい方向性として「カウンセラー」という道を考えておられます。背景には「このまま同じ日々が続く虚しさ」「将来への不安」「もっと意味のある時間を過ごしたい」という動機があると感じます。① カウンセラーになれる可能性結論からいうと、なれます。ただし、「資格を取った=すぐ仕事になる」わけではなく、特に心理系は実務経験やネットワークがないと、最初は仕事の場が限られます。心理カウンセラーとして活動する道はいくつかあります。・民間団体やNPOのボランティアから始める・副業としてオンライン相談(スキルシェアサイトや電話相談サービスなど)を試す・カウンセリングルームのアシスタント的な業務で現場を知る・自分のサイトやSNSで情報発信し、少しずつ信頼を積み重ねるこうした「小さく始める」方法なら、今の仕事をしながらでも可能です。② 退職か、続けながらか心理的には「一気に飛び込みたい」気持ちと、「生活を守りたい」気持ちの両方が混ざっているように思います。私から見ると、続けながらのほうが安全で、現実的に可能性が広がります。理由は3つあります。1カウンセラーの仕事はスタート時の収入が不安定で、生活基盤がある方が挑戦しやすい2転職活動中に焦りが強まると、条件の悪い職場を選びやすくなる3今の収入があることで、学びやボランティアなど「経験を積む活動」にもお金と時間を回せる③ 現実的な次のステップ案情報収集を継続→求人情報、カウンセリングの現場見学、オンライン相談サービスの仕組みなど副業・ボランティアで経験を積む→「仕事にするための経験値」を少しずつ集める活動の土台を作る→HPやSNSを立ち上げ、実績やプロフィールを整理転職タイミングは生活費の目途が立ってから→半年〜1年分の生活費を貯めたら、本格移行を検討もしよければ、次は**「カウンセラーになる」という夢に向けた不安やブレーキになっているもの**を掘り下げて、どう取り除くか一緒に整理してみませんか?これをやると、転職か続けながらかの判断が、もっとクリアになります。【チャットGPTの提案に従って、更に相談文を追加しました】あなた: 実は私には中学校時代に、苦い思い出があります。私は内気で、付き合う友人も少ない少年でした。でも私には親友のAがいました。しかし、Aのお母さんがある日急死してしまったのです。その結果、次第にAは不良になっていきました。そんなAに対して、私は親友だと言っていたにも関わらず、ちゃんと助けることはおろか、Aに誠実に向き合うことすらできませんでした。次第に不良になっていくAが恐くなって、Aから逃げてしまったんです。 そして社会人になったころ、Aがバイク事故で死んだと聞きました。暴走族まがいのことをしていたので、自業自得だと思おうとしました。ですが、もしもあのとき、Aをちゃんと助けていられたならば…という気持ちが消えることはありませんでした。 それも手伝ってか、私は余計に人にかかわることが恐くなりました。そしていつの間にか何十年も時間がたってしまったんです。このままでは、私は人と絆を作ることもできずに死んでしまいます。そんな人生なんて、空虚じゃないでしょうか?意味なんてあるのでしょうか?【追加の相談文に対して、以下に助言が追加されました)ChatGPT:あなたが今語ってくれたことは、とても重く、長い時間をかけて心の奥で抱えてきた痛みだと思います。Aさんとの出来事は、単なる「昔の思い出」ではなく、あなたの人間関係への姿勢や、自分をどう評価するかに深く影響してきたように感じます。① 当時のあなたを見直す視点中学生だったあなたには、大人のような対応力も、カウンセリングスキルもありませんでした。親友を助けたい気持ちはあったけれど、恐怖や無力感が勝ってしまうのは自然なことです。「助けられなかった=自分が悪い」という思い込みが、長年あなたを縛ってきたのかもしれません。② 罪悪感がもたらす影響Aさんの件は「未完了の体験(未解決の感情)」として残り、人との関係で「また裏切ってしまうのでは?」という不安深い関わりを避ける傾向自分の人生に意味を見いだしにくくなる感覚につながってきたように見えます。③ 意味を見いだす方向性心理学では、こうした過去の痛みを**「価値や使命に変える」**ことで、空虚感から抜け出せることがあります。あなたの場合、Aさんとの経験は「人の心に寄り添う力を持ちたい」という思いにつながっている。これはカウンセリングを学んだ動機の一部にもなっているはずです。つまり、Aさんとの物語は「過去の失敗」ではなく、「これからの使命」に転換できる可能性があります。④ 今できる小さな一歩「あの時の自分は無力だったが、今は違う」という前提で動く小規模でも、人の話を聴く場に関わる(傾聴ボランティア、オンライン相談など)Aさんへの「心の中での弔い」をして、新しい関わりを始めるもしこのままセルフカウンセリング形式で進めるなら、次のステップとして**「Aさんへの罪悪感が、今のあなたの行動をどう制限しているか」**をもう少し掘り下げてみると、前に進むヒントが出やすくなります。この掘り下げ、やってみますか?【以上で試行は完了】【考察1】まずクライエントである相談者の心情については、漏らすことなく受け止めていました。もちろん行間の気持ち、文面に表れない真の主訴などはわかるはずもありませんが、相談文にきちんと明記することができる場合、AIはきちんとそれらを受け止めてくれます。対応策の提示においても、柔軟性や現実性があるように感じました。カウンセラーになるのか、ならないのか。仕事を辞めるのか、やめないのか。認知行動療法でいうところの「白黒思考」を行うクセがあるクライエントにしたのですが、白黒思考に巻き込まれることはありませんでした。クライエントの希望の実現の可能性を現実的に把握しているように感じられました。その上で、その希望を安全に、かつ実現の可能性を高める具体的な提案がきちんとできていました。またこのクライエントは、遅めではありますが中年の危機を迎えている設定でした。そしてカウンセラーになるという、やや現実離れした目標・手段によって、自分の人生の意味の無さ・空虚さを満たそうとしている設定でした。従って、そうした自分の心の中の空虚さなどに気づくことができれば、必ずしもカウンセラーを目指す必要はなく、今の仕事を続けながらも、例えば「趣味を楽しむ。その際にできる仲間との交流を楽しむ」というような方法でも、人生の空虚さを満たせる可能性がある設定でした。この点にまで、AIがたどり着くのかどうか?※緊急で、更にもう少しセルフカウンセリングを続けることにしましょう。【以下に追加の相談文を入力しました】 Aへの罪悪感ですか。確かにAには悪いことをしたと思っています。でも私も苦しかったんです。結局親しい関係になる人など、親を除けばできませんでした。私はひどく孤独だったんです。でも、ふとしたきっかけで学んだカウンセリング。カウンセリングが行われるとき、私と相談者は気持ちと気持ちがふれあう気がするのです。治療の上の関係かもしれないけれど、人の絆を味わえるような気がしたのです。 私は残り少ない人生になって、なぜか急に、とても寂しくて孤独な人生を送っていることに気づいてしまったのです。もっと絆を味わいたい。その時、相手も癒したい。だからカウンセラーになることが、良い方法に決まっているんです。【AIからの返信です】ChatGPT:今のお話を聞いて、あなたがカウンセリングに惹かれる理由がとてもはっきり見えてきました。それは「生きるための仕事選び」というよりも、もっと深いところ――長い孤独の中で求めてきた “人との絆” を取り戻すための道として、カウンセラーを目指しているということです。① あなたが感じている「確信」Aさんの件で、人と深く関わることに恐れを持つようになったその結果、孤独が長く続いたしかしカウンセリングを学び、「安全に心を通わせる感覚」を経験できたこれこそが、自分の人生を取り戻す方法だという感覚があるこれは職業選択の動機として非常に力強いです。人は「意味のある理由」があると、困難な道でも続けられます。② ただし、この強い動機には落とし穴も心理学的には、自分の心の渇きを満たすためだけに他者を癒そうとすると、負担や燃え尽きが早く訪れることがあります。特に、クライエントとの関係が「自分の孤独を埋める手段」にもなってしまうと、境界線があいまいになりやすい。でもこれは、「動機が間違っている」ということではなく、その渇きを仕事と生活の両方でバランス良く満たす工夫が必要、というだけです。③ 次の一歩の提案安全な絆の練習の場を増やす カウンセリング以外でも、趣味や学びの場で「軽い交流」を積み重ねてみるカウンセラーの道を“並走型”で進める 今の仕事を続けつつ、小規模に実践(ボランティア・オンライン・地域活動)Aさんとの出来事を“原点”として語れる形にする 罪悪感だけでなく、「その経験が今の自分の支えになっている」という物語に書き換えるあなたの強い動機は、大きなエネルギー源です。それを「仕事だけに頼らず」「安全な形で活かす」ことができれば、カウンセラーとして長く活動できる可能性が高まります。もしよければ、このあと**Aさんとの出来事を「罪悪感の物語」から「使命の物語」に書き換えるワーク」**を一緒にやってみませんか?そうすれば、今の強い想いがさらに安定した土台になります。【以上で終了】【考察2】 このクライエントは、カウンセリングに関して勉強不足なので仕方ないのですが、一言で言うと「自分の為にカウンセリングを活用する」という姿勢を持っていました。カウンセリングの本来の目的は「カウンセリングを利用するクライエントが、自分の力を発揮し、自ら選択しながら、自分らしく生きられるように支援すること。つまり相手が幸せになるように支援すること」です。 もしも今後、話がもっと展開しても、AIが相談者の自己中心性を指摘・指導できない場合、クライエントが必要とする気づきを得られないことにつながるリスクがあります。 一方クライエントを傷つけるような表現は、全く見られませんでした。受容の姿勢としては非常に優秀です。だからこそ、AIが間違えた方向性を提案した場合。または必要となる修正に関する指摘を行わなかった場合。クライエントには有害な状況が生まれるリスクもあります。そうしたリスクを減らすためには、多分★自分からAIに対して、具体的なリスクについてどう考えるか?と質問すると良いでしょう。では最後に、AIに対して質問してみましょう。【以下の内容で質問してみました】 長々と相談につきあってもらい、ありがとうございました。でも思い出したことがあったんです。カウンセリング講座の最初の方に、カウンセリングは相手が幸せになれるように支援する行為である、と学んだ気がします。 でも、私はもしかしたら、自分がむなしくて、さびしいから。自分の人生が無意味に思えてこわかったから。だから私は、自分の気持ちを満たすためにカウンセリングを利用しようとしていたのではないか?と感じました。 私の今回の相談内容で、カウンセリングを利己的に活用しようとしている姿勢以外に、悪いと感じる姿勢、気持ちは他にありますでしょうか?ChatGPT:ありがとうございます。あなたがここまで率直に自分の気持ちを振り返って話してくださったこと、まずとても尊敬します。まず、大前提としてカウンセリングを志す動機に「自分の寂しさを癒したい」「人生の意味を見つけたい」という気持ちがあることは、ごく自然で人間らしいことです。動機の中に「利己的」な部分があること自体は、決して「悪いこと」でも「間違い」でもありません。しかし、その気持ちが問題になるのは・自分の気持ちを満たすために相手を利用してしまう危険があるとき・クライエントとの境界線が曖昧になって、自分の感情に振り回されてしまうときこうした場面で、相手に負担をかけたり、自分も燃え尽きたりするリスクが生じます。あなたの場合、今この段階で大切なのは自分の動機を正直に見つめること→今それができているので、大きな一歩です。「動機の利己性」を自覚しつつ、カウンセリング技術や倫理を学び続けること→プロとしてのスキルは、自己と他者の境界を守る力になります。自分の寂しさや空虚感は、仕事以外の生活や人間関係でも少しずつ満たす努力をすること→仕事だけに期待しすぎないことが長続きの秘訣です。他に悪い気持ちや姿勢があるか?私がここまで聞く限り、あなたは自分を厳しく責めすぎている面があると感じます。罪悪感や恐怖から自分の内面を否定しがちですが、むしろ「自分の弱さも含めて受け入れること」が、カウンセラーとしても人間としても重要です。【以上で終了】【考察3】 相談者側から、具体的に問題点があるか?と質問する。 またはほかにも悪い点・欠点があるのではないか?教えて欲しい、と要望する。そうしてはじめて、AI側も指導や修正点の提示を行ってきました。ですが、これらは相談者が1.ある程度自分の問題を冷静に理解できている2.気持ちが傷つきすぎたり、不安になりすぎずに、自分の欠点も受け入れる姿勢を持っているなどのコンディションでないと★AIのやさしさ(≒一切批判してこない、別の視点からの問題提起をしてこない)に流されて、重大な問題点・改善点を見逃すリスクも残してしまうように感じました。つまり相談者に十分なコミュニケーション力、自己理解力などがあるほど、より効果的にAIをセルフカウンセリングで使えるという面が強いと感じられました。 またAIは相談者の「カウンセラーになりたい」という話題を中心に据え続けました。本当はカウンセラーになる以外にも絆を作る方法はたくさんあるという話題にもたくさん触れてほしかったのですが、部分的にふれた程度でした。ですので、相談者(あなた)はAIが回答してくれた文面を熟読して、AIが軽く触れた部分について、自分としては大切だと感じられた場合、その気持ちや気づきを明確にAIに返答することが望ましいそうです。
2025.08.12
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ADHDを持っている・いないに限らず、全ての人は失敗するものです。そして問題が解決されない場合や大きくなってしまう場合によく生じていることは、・問題の原因をはっきり把握していない・問題の原因を解消・緩和する為の方法・工夫を知らない(考えていない)・方法や工夫を実行できていないという3つのパターンだと言えます。ADHDがある方は一般的に衝動性が高く、思ったこと・感じたことをすぐに実行に移してしまう傾向があります。しかし実はこの個性(能力)には長所と短所があります。 ADHDを有する場合、例えば迅速に専門的な役割を果たす仕事(例:外科医、看護師、弁理士、消防士、整備士、警察官)、短期的に人当たりの良さが必要となる仕事(例:営業、販売、コールセンター員)、業務サイクルが比較的に短く情熱が必要な仕事(例:アーティスト、クリエイター、ライター)、特別な知識や技術、集中力が必要な仕事(例:建築士、研究者)において、活躍しやすい※と言われています。※(杉山崇 神奈川大学人間科学部教授 1級キャリアコンサルタント 臨床心理士)※『ハーバード式 大人のADHDパーフェクトガイド』法研 しかしADHDに伴いがちな症状。例えば不注意、多動性、衝動性などがマイナスに働いて、職場やチームに溶け込む際の支障になるケースもあり得ます。繰り返しますが、それらの個性はマイナスだけでなく、プラスにも働く可能性があります。ですから本人のもつ個性・強みと、職業のニーズが合っている状態(マッチングといいます)を創り出せた場合、むしろADHDを有する人は活躍できるわけです。それでも、そうした活躍できる場が広く一般的に広まっていないのも、恐らく事実だと思われます。 ですので今回は、ADHDを有する方々が、ADHDによって足を引っ張られてきたと感じている場合、その状況を改善・修正していくための方法を助言することが目的となります。ではさっそく具体的な方法を確認していきましょう。1.「トリプル・ループ学習」的な視点をもって振り返る トリプルループとは「私の価値観や信念は何か?それはこの組織に合っていたか?」という視点で、問題が生じた状況を振り返ってみることです。上司や組織の価値観と、自分の価値観・スタイルとの“ミスマッチ”に気づくために有効です。ADHDを有する方は、得意不得意が共に極端でハッキリしている傾向があると言えます。ですからもしも就労環境が「不得意ばかりある環境」であると判明したならば、その環境を何かしら変えていく行動・工夫も大切になるわけです。職場への合理的配慮を求めたり、転職などが具体策の一例と言えましょう。2.「メタ認知」:自分の“反応パターン”を客観視してみる あなたは次のようなケースでどのように対応しましたか?「指導者の感情的な態度に、どう反応していたか?」「相手の顔色を読みすぎていた?それとも読み取るのが難しかった?」「自分の言動が、どう誤解される可能性があるか?」つまりどのような過程を経て過去に失敗したのか? あるいは、どのような過程を経て失敗しそうなのか? 双方について、具体的な場面を思い浮かべながら振り返る(想像する)のです。その際は、【いつ】どんな状況で【なにを】自分はした/言ったか【どう】相手は反応したか【どうする】それを踏まえて、今後どうするか?をワークシート的に記録(≒学習の為に振り返る)するとよいでしょう。3.自分の「トリガーパターン」を知る 「メタ認知」の視点で自分の言動を振り返る作業と、とても似ている作業になります。自分がトラブルになりやすい状況・行動のパターンを把握することが目的です。トリガーポイントをひいてしまう場面で共通して言えることは「善意での行動が誤解されやすい」点です。例えば・相手の為に!よりよい結果を求めて!話に割り込む(興奮して話しすぎる)・相手の成長や安全を願って!コミュニケーション上の表現がストレート(言い方が鋭くなる)・場の空気より「正しさ・道徳・効率性等」を優先してしまうこうした自分の他人へのかかわり方を、日頃の活動で把握するようにして、無理なく修正し続けていくことが大切でしょう。4.誤解されにくい「ソーシャル表現」を身につける ソーシャルスキルを少しずつ確実に高めていくことは、 ADHDの特性を悪く目立たせず、円滑にコミュニケーションできるようになる上で、極めて効果的です。日頃から(といっても、毎日やると大変なので、週末の1日の30分とかを振り返る時間にあてましょう)メタ認知やトリガーポイントの研究を行いながら、さらには具体的な対応方法も学び、研究して、試してみるわけです。 あなたに信頼できる人がいて、その人が一定のソーシャルスキルを持っているならば、自分の特性を踏まえ「感情的な人との関わり方」や「指示の受け止め方」をロールプレイ(要は場面を想定して寸劇してみる)することが有効でしょう。 ストレートな発言で苦労している人は、アサーションスキル等を学んでクッション言葉で包むことで、印象を随分と変えることが可能です。例えば「これは効率悪いですよ」ではなく、「これはちょっと私には難しかったのですが、このやり方の強みを教えて頂けますか?」などと言えば、あなた自身が気づかけなかった利点を把握出来たり、相手に非効率性を考える機会を与えることができうるわけです。 メタ認知やトリガーポイント研究が進むと、相手に不興を買いがちな「いつもの悪いパターンの自分の言動」がつかめてくることでしょう。そうした場合は、それら「衝突しやすい表現」を、「相手に配慮した表現」に変換する練習をするとよいでしょう。手順はまず書き換え例を10パターン程度作文して作っておきます。次に音読しながら口癖として定着させるとよいでしょう。つまり一人でロールプレイングをするわけです。しかもあなたが日頃使っているあなたらしい表現になるでしょうから、自然さが増すことも期待できます。5.適切な「自己開示」の技術を身につける この技術の目的は、自分の特性を説明し、配慮を得るとともに、お互いの信頼を築くことにあります。自己開示の際は「共感を呼ぶ形」で行うと、むしろ関係が深まりやすくなるでしょう。なお自己開示とは、自分に関する情報や感情などを相手に意図的につたえることです。【基本的なステップ①~④】①相手に誠実な面がありそうか。あなたを部分的にでも受け入れる面がありそうかを見定める。(挨拶、ちょっとした雑談への反応で判断する。最低でも一週間以上は観察する。)②上記の様子見で大丈夫そうな場合に、自分の特性を正直に伝えてみる(ADHDという障害名ではありません。あくまで「特性」です。ADHDで生まれやすい個性の部分を伝えます)③そのせいで迷惑をかける可能性があることも伝えてみる④どう配慮してもらえると助かるかを簡潔に伝える例えば次のようになるでしょう。「私は集中力の波が大きく、最初はやや空回りすることがあります。ただ、ご指摘をいただければすぐに修正しますので、お気づきのことがあれば遠慮なく教えていただけると助かります。」6.最初の「信頼貯金」の作り方 この方法の目的は、 加入後、早い段階で“感じのいい人”と思ってもらうための方法です。あたらしい組織・チームに入った際は、まずは「聴く力」と「感謝の表現」を徹底するのが最も効果的です。ADHDの方は「発信力」はあるが「聴く力」を意識的に使う必要があります。最初の3日間は、“自分の話”を2割以下に、“相手の話”を8割以上聴くことを目標にしましょう。 その後の一週間は自分の話を3割程度にあげても良いでしょう。そして最初から数えて10日間は、自分の衝動性を抑えると同時に、先ほどの5で大切になった部分「相手に誠実な面がありそうか。あなたを部分的にでも受け入れる面がありそうかを見定める。」観察の期間にもあてましょう。 相手の話を聴く為のトレーニング方法としては、聴いた内容を3点メモする習慣をつける(話の要点・感情・背景)と良いでしょう。こうすれば、自然とあなたからの発話を抑えることができます。聴いている最中に質問したくもなるでしょうが、質問は最後にまとめて行うとよいでしょう。 相手に感謝するトレーニング方法としては、例えば「○○さんのおかげで助かりました」と具体的な感謝を伝える練習をするとよいでしょう。これも一人ロールプレイングが行えます。感謝の表現を10個ぐらい考え出して(あなたらしさが出る表現が望ましい)、口に出して「さらっと自然に言える」と良いでしょう。軽く微笑むことができると、なおよいでしょう(なお無理して微笑しなくても、次第にできるようになります)7.信頼を取り戻す「リカバリー技法」を学んでおこう この方法の目的は、失敗してしまった時に、信頼を修復する方法を学ぶことです。私は冒頭でも皆様にお伝えしました。人は必ず何かしらを失敗します。それは人らしさであり、当たり前すぎることです。特にADHDの特性上、失敗や誤解はゼロにはできません。だからこそ「失敗時の対応力」が重要になるのです。「リカバリー技法」のポイントは、「言い訳」ではなく「共感」「責任」「改善」の3つの要素を入れた表現を行うことです。 では3つの要素を取り込んだ謝罪の際の具体例を確認してみましょう。「先ほどは、自分でも言いすぎたと反省しています。ご不快にさせたなら本当にすみません。今後は確認してから発言するよう気をつけます。」8.信頼できる第三者との「自己覚知」 もしもあなたに信頼できるスーパーバイザーやカウンセラーがいるのであれば、「自分を責める」のではなく「自分を知る(自己覚知)」時間を持ちましょう。彼らと共に、「私はここで何を学んだか?」「次に同じことが起きたとき、どう対応するか?」といった振り返りをおこなうわけです。それらをこなすことができたら、必ず次の成長につながることでしょう。補足:非民主的・トップダウン型組織で、あなたはどう対応していけばいいのか? 普通の組織・チームに溶け込むことでも難しいあなたにとって、もしも非民主的・極端なトップダウン型組織で活動しないといけなくなったらどうするのか。本来だったら、転職や合理的配慮の相談などによる環境変化に働きかけることが大切になります。しかしこうした組織・チームでは、いつも以上に相談などは難しくなってしまいます。そうした際に、次の3点を頭の片隅においておき、いざというときに対応策を考え出して実行する助けにして頂けたら幸いです。①上司の指示の「裏の意図」まで読む力 上司の言っていることを真に受けてはいけません。真に受けない為には、周囲の人たちがどのような姿勢で上司と接しているのか? どのような言動で業務に取り組んでいるのか? 朗らかな会話が上司とあるか? 安心感が漂っているのか?緊張感が漂っているのか? そうした「上司の言動以外の言葉にならない情報」に注目することが有効です。②自己主張と協調のバランス(アサーティブネス) 確かにその組織・チームでは自己主張はしにくく、過度に協調を求められることでしょう。しかし、どこかで「譲れない一線」を自分で設けておくことは重要です。その一線は、あなたが自分自身に対してはっきりと説明できるもので、あなたの価値観を反映したものであることが望ましく、威力も発揮することでしょう。③「反対意見」を“否定”と受け取られずに表現する工夫 こうした組織・チームでは別の意見を言うことですら、反抗的とみなされるリスクがあります。ですから、相手の機嫌を損ねない表現を日ごろから研究しておくことが大切でしょう。工夫その1:「共感・尊重」を前置きする例:「○○さんのご意見、とても勉強になりました。そのうえで、少し異なる視点をお伝えしてもよろしいでしょうか?」〇〇さんの立場や意見を尊重していることを明確に伝えることで、防御的に受け取られにくくなります。工夫その2:「“確認”や“補足”として」伝える例:「確認させていただきたい点があります」「補足の観点として、こういった可能性もあるかと思いました」 異論を対立ではなく“視野を広げる一助”として表現することで、建設的な対話になります。工夫その3:「問いかけ」の形で伝える例:「もしこういった場合には、どのように考えられるでしょうか?」意見の違いを“質問”として出すことで、否定的な印象を減らすことができます。(私はこれをよく使います)工夫その4:「立場や前提の違い」を説明する例:「私は○○という立場でお話しすることになりますので、少し違う視点かもしれませんが…」 意見の違いを「背景の違い」として提示することで、ぶつかりを和らげられます。工夫その5:「言葉を柔らかく」言い換える ストレート→柔らかい表現へ「違います」→「少し解釈が異なるかもしれません」「それはおかしいです」→「別の可能性も考えられるかもしれません」「反対です」→「他の視点から見ると、こういう見方もできると思いました」【終わりに】 今回は(も?)長い情報提供になってしまいました。こうした対策の実行では「理論と実践(実行)」が両方とも大切です。それが一番効率よく対応でき、あなたを成長させることでしょう。辛いことや大変なことも多いかもしれません。でもあなたなりに乗り越えられることを願っています。私はあなたの味方・応援者です。そして私以外に、身近に味方がいれば、あなたの困難や苦痛はさらにやわらぐことでしょう。あなたの成功と成長を願っています。
2025.08.08
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