全30件 (30件中 1-30件目)
1
![]()
秋(16) 耐震補強工法(1) これまで鉄筋コンクリート造(RC造)の建物の耐震補強工事を多く経験して来たが、今回の工法は何時もとは違う工法だった。鉄骨造(S造)でもRC造でも無く鉄骨鉄筋コンクリート造(SRC造)なのであった。公共工事では税務署や警察署等があったが数では学校が一番多く、工法の種類も多岐に渡っていた。中には鉄板を柱に巻く工法(厚手鋼板補強)もあった。かつてのS造の補強ではH鋼がむき出しであったが、今回のSRC造補強は既存建物のRC造の柱や梁を予め補強しておいてから其処にSRC造の柱と梁と筋交い(ブレース)を設ける特許工法だった。先ず、既存建物にアンカーボルトを多数打ち込み、それに新たに被せる様にSRC造の補強材を取り付けるのである。アンカーボルトの引張力で新旧の材を緊結し一体化させるこの工法の利点は既存の劣化したRC造を強化出来る点である。未だ劣化していない既存建物の場合はこの工法に依らずとも一般のS造やRC造で充分可能である。つまり、30年以上経った建物だったから敢えて金の掛かる特許工法を採用したのである。続「猫と女と」(07) そもそも人を愛するという事は恋愛に限ってみれば心身ともに同時進行すべきものだと常々私は想っている。ところが冷静に考えてみれば浮気はそれを錯覚して肉欲が優先しているくせに精神面でも愛を抱いていると思い込む処に落とし穴がある。誰でも美人や美男子には弱いものだ。ついフラフラとその気になるのは健康な肉体を持っている人間なら誰もが仕方の無い事だと納得する。が、全ての人がそういう行動に走るのかといえばそうでは無い。倫理面や宗教的な思想がそれを阻むのが常である。それでも、敢えて分っていながら浮気をするのは一部の人間だけの行為だ。動物の世界は人間の様な法体系がある訳で無し当然ながら違法性という概念すら無い。自然の摂理で出来た集団社会におけるオスとメスの関係や単独行動の場合でも優勢なオスやメスは矢張り優勢な相手を無作為に選び交尾する。それはより良い子孫を残そうとする種の保存意識がそうさせるのだ。人間の場合、政略結婚やプロのドンファンは利害関係だけで相手をものにしようと行動する。その為には様々な知力や謀略をフル回転させ相手をものにしようとする。それは本人にすれば当然の事なのである。 女が私に近づき、肉体関係が出来たにも関わらず離婚した元夫からの経済的援助が思わしくなくなって来たせいなのか、それとも老後の事を考えてなのか同居する一人娘の舞子を私に引き合わせ肉体関係まで持たせたのは置屋のやり手婆の手法と何等変わりの無い行為だった。更には舞子に私との子供まで生ませ私との関係をのっぴ切らないものにまでしてしまった。それは女の作戦が見事成功したとも言える強かな企みだった。しかし、私はそれを薄々知りながら乗った面も否定できない。妻や世間知らずの馬鹿息子が煩わしくなって逃げ出したいと想っていた矢先の家庭崩壊の頃に女が私の心に忍び込んで来たのだ。だから受け入れた私にも原因の一端がある。女ばかりを責めるのは馬鹿な話なのだ。未解決のまま放置した自分の家庭と女や舞子との生活を意識しながら私は流れに任せ、ある意味では世間のありふれた浮気話を語っているに過ぎず、この先どうなるのか、亦どうしたいのかさえ分らないまま無責任な男として生きている。女や舞子にすれば私の何処に惚れたのだろう。ひょっとして彼女らも私の様に流れに身を任せているだけなのだろうか。 倫理面や宗教的な思想が分っていながら敢えて浮気をするのは一部の人間だけの行為だと私は言った。が、その一部の人間の事こそ大きな問題なのだ。世の中が品行方正な人間ばかりで成り立っている訳ではない。むしろ目くら千人、目あき千人、若しくは大方の人間が平均点以下ばかりで、そういう連中が大手を振って歩いていると言っても過言ではない。自分の事を分りもせず客観性に欠けるエゴの固まりばかりが大衆の大部分だと言っても良い。教科書に載っている様な偉人でさえも実は裏面では人に言えない悩みや不誠実な面をもっているものだ。が、それを敢えて反省材料や励みにして身を慎み世の中を生きている内に周りから評価され持て囃される人物になって行ったというのが偉人伝に載っている話なのだ。人間だからこそ馬鹿な事をする。人間だからこそミスもする。精密な機械では無いのだ。理想とする完璧な人間なぞ居る訳が無い。そう想えば不完全ながら自分こそは万物の霊長と信じている連中ほど救いようの無い馬鹿とも言える。自分の事を差し置いて私が幾ら立派な事を言っても誰も信じはしないだろう。第一、そういう生き方をして来なかったのだ。 その前に、仕事以外で人様にああだこうだと命令をしたり指示したりするなぞおこがましくて言う気もしないと言うのが偽らざる私の気持ちなのだ。一介の建築家と言えども仕事以外では単なる一市井人に過ぎず、その一市井人が何の権利があって威張り散らしたり命令なぞ出来るのだ。誰もが仕事を離れれば平等なのだ。上も下も無い。夫婦や親子と言えどそうだ。何の権威があって人を支配し命令出来ると言うのだ。だからこそ私の考えでは私生活で主人を立て絶対君主的な家庭を築くなぞ出来よう筈も無く、相手の好きな様にさせた挙句、妻も息子も自己主著ばかりする人間に成ってしまい結果的に私は嫌気が差し家族を見捨てる事になってしまった。そんな私が女や舞子の望む様な家庭が築けるだろうか。大いに疑問だ。矢張り流れに任せるより他は無いだろう。「ねえ、聞いているの?」女は急に黙ってしまった私にじれったそうに言った。「ああ、聞いてるさ。三人一緒にプレイしたいのだろう?」「そうよ。そうすれば、わざわざこのマンションに来なくても済むじゃない。まあ、お掃除やお洗濯ぐらいはしてあげても良いけれど・・・」 久々のセックスで干上がっていた畑に雨が降り注いだかの様に潤い顔で女は言った。その表情をチラッと観て私は呟く様に言った。「しかし何だねえ、世の中には女は男無しでも平気で居られると言う人も居るかと思えば、君の様にタフな人も居る。実際は男も女も変わりが無い様だな」「何よそれ、嫌味?」「いや、感じたまま言っただけさ。歳をとっても異性を求めるのは男特有の現象と想っていたヨ」「ふん!男は女よりロマンチストで幼稚で子供なのヨ。私はまっとうな大人ヨ。甲斐性無しの男と離婚して自由恋愛をして何が悪いのヨ。唯、舞子だけには私と同じ苦労はさせたく無いワ」「でも、ボクと舞子との関係で心がイラついているんだ。自分がそういう方向に持って行ったくせに・・・今頃イラつくなんて」「私も生身の女ヨ・・・。分ってるくせに。ねえ、もう一度やる?」女は私の上に覆い被さって来た。おおよそ疲れを知らない女は次から次へと求め続ける。私の身体の事なぞ考えようともせず、自分の意思で何とでも成ると想っているらしい。「亦かい?いい加減にしろヨ」「駄目!今日はこのまま泊まっちゃうから・・・」 だだをこねる女を何とか宥めすかし寿司屋へでも夕食をとりに出掛けようという事になった。狭いマンションで何時までも女と抱き合っているなぞ中年過ぎのカップルには似合わない。と言うより寧ろ老人の域に近付きつつある二人では絵にならないのだ。惚れた張れたという年齢では無い。それは二人とも充分に分かっているのだ。それでも身体は求め合う。不思議な男と女の関係だと想う。義理で女を抱いている訳でも無いが舞子と比べれば身体の張りや反応が違う分、私には少しばかり頼りない。それでも舞子の求めには私の方が応じ切れない。そういう事もあって母親であるこの女の方が楽と言えば楽なのだ。ベッドでねっとりと吸い付く様に私の身体に身を寄せ離れようとはしない女は、一旦事が済んでベッドから離れ服を着てしまうと何事も無かったかの様に振る舞う。その素振りは流石に女として手練れている風に観える。舞子はベッドでは身も心も入れ込む。それだけに激しい行為を終えてしまえば彼女の方が回復が遅く私よりもずっと後で起きだす。舞子の方が心から堪能している様だ。それこそ若さの象徴と言えるのだろう。 寿司屋のカウンターで何気なくテレビを眺めていてふと想い出した。かつて女とカウンターで飲みながら、当時の首相の息子がタレントとして出演しているのを観て「あの子、あっちの人らしいヨ」と言ってしまった事だった。その頃は女を在日とは想っても居なかったのだ。「あら、私あの子、好きヨ」と一瞬間を置いて女は言った。それを聴いてシマッタと想った。女が微妙な反応を示した事で彼女もあっちの人種である事を知ったのだった。慌てて「ボクも好きだヨ」と応えたが女との間に隙間風が忍び込むのを感じた。不用意に差別的な言葉を吐いたのを悔んだ。しかし、一旦出してしまっては幾ら言葉を飾っても無駄だった。それは日ごろから心に抱いている事だからこそ自然に出てしまった言葉なのだ。彼女は私の本音を知ってしまった。それ以来、女とも彼女の元夫だったデザイン事務所の所長とも何処かぎくしゃくした雰囲気を感じる様になってしまった。確実に女は元夫にその事を伝えたに違いないと想った。しかし具体的には彼らは何も言わなかったし言動にも現れ無かった。私が勝手にそう感じただけだと想いたかった。が、それ以来、女はむしろ知られてしまった事で逆に開き直った感じに想える様に成ったのだった。(11月につづく)
2013/09/30
コメント(0)
![]()
秋(15) 好天気とベスト・コンディションが揃えば好スコアになる? ゴルフは自然との戦いだとよく言われる。が、その前に自分との戦いをクリアしなければ問題にもならない。欲目が出て力任せに打つとダフったり天ぷらしたりO.B.(アウト・バーンズ)してとんでもない結果になる。我々アマチュアは楽しむ為にしているのに決して楽しんでいる風には観えない人も居る。本人は一所懸命に集中しているのだろうが傍目には苦行僧の様なしかめっ面にしか観えず、声を掛けるのも躊躇する事がある。下手にアドバイスなぞしようものなら機嫌を損ねられる場合もある。どうせ素人同士なのだから言っても言われても他愛のない事なのにムキに成って怒りだされれば黙るしか無い。高が遊びなのに憮然とするのは子供染みて嫌なものである。大人の紳士のスポーツとされているのだから表面上だけでも優雅に行きたいものである。その為にはルールを熟知して不正やごまかしはしない事である。亦そうしないと上手くならない。いい加減に妥協してしまうと人間なんて弱いものだから安易な方に流れてしまう。自分に勝つというのはそういう事を言うのだ。自分に甘く他人に厳しい人はいい加減な人生を歩んでいるのと同じである。その逆も実は駄目で、公平さが求められる。つまり仲間がいい加減なプレイをしていても注意しないのは相手を馬鹿にしているのと同じで、そういう人とは次から一緒に廻りたくなくなる。そういう意味で厳しさを持ちながらフェアプレイに徹する人は好かれるし観ていて綺麗なものである。そういう仲間が欲しいと想うなら率先して自分もそういうプレイをする事である。そうすれば類は友を呼ぶのである。
2013/09/29
コメント(0)
![]()
秋(14) 遠くの青山高原山頂に風力発電の風車が観える 最初、山頂にずらりと並んだ風力発電の風車を観て、此処が日本なのかと一瞬目を疑ったものだった。それほど見慣れない風景だったのだ。しかし、何度も来て観慣れてしまうと当たり前になって、伊勢湾の風を受けて発電するとは上手い事考えたものだと感心し無公害発電に賛辞を贈る様になった。あの青山高原の向う側から来て、ゴルフで疲れて亦向うの奈良の方へ帰る繰返しがこの数年続いている。面白いゴルフ仲間が出来、プライベートで来るのだ。ふと気に成って後でグーグルアースを観てみると隣のゴルフ場へは20年前にも来た事があったのだ。更にその前なぞは途中のゴルフ場へ毎月の様に通った事もあった。だから知らない道だと想っていてもかつて走った事があったのである。遠いと想っても精々100km圏内である。日本は小さな島国と言う事である。
2013/09/28
コメント(0)
![]()
秋(13) 屋上から関空方面を観る ブログを始めて10年になる。このブログは2代目で5年と数ヵ月経つ。5年経って替えた訳は既に説明したので詳しくは書かないが、一言で言えば頭のおかしな人が妨害したせいである。世の中には頭のおかしな人が居て、彼らは自分ではそうは思っていないだけに救いようが無い。正邪の判断が付かないまま独断で判断し行動するから怖い。自衛手段としてはそんな相手なぞ構わず逃げるしか無い事を知った。正義もくそも無いのだ。その方が被害が少なくて済む。金持ちでも無いが「金持ち喧嘩せず」の方法を取る訳である。さて、そういう馬鹿ばかしい事は仕事やゴルフをしていると忘れる。つまり自分にとっての価値観が一旦家の外へ出ると変わるという事だ。ところで仕事をしてふと息を抜くというか気分転換をする事があって、例えば工事現場が変わる度に風景を撮影しておく事などだ。これまで数十件の工事現場の風景写真を撮った。後でそれを見て思い出の記録にしておくのだ。此処もそろそろ工事が終わる頃なので風景を撮ったが、矢張り関空(関西国際空港)とその付近が記念になると考えて撮った。他に有名なのは関空とは反対側の山側に在る京大熊取原子炉があるが、近年は福島原発の事故で原発アレルギーに成っているから観に行く気にもならない。時勢が変われば価値観も変わるものである。それはそうと関空にカジノが出来るのは何時の事だろう。続「猫と女と」(06) ベッド脇のスタンドが照らす薄明かりに女は寝息も立ってず寝ていた。寝ているというよりも息を凝らして横になっていると言った方が適切だった。私が近づくと薄目を開けてこちらを見た。「眠れない?」小さな声で言うと女は軽く頷いて「何か用?」とつぶやく様に訊いた。「用なぞ無いさ。唯一寸気になったので様子を見に来ただけだ。舞子は寝入ったから・・・」「来ちゃ駄目!私は嫌ヨ」「分かっているさ。何もしないヨ」鏡台のスツールに腰掛け、女の方を向きながら言ったた。暗い部屋でさえ女の老けた顔は歳を感じさせた。今しがた隣室で娘と関係を持った私に腹を立てているらしく険しい顔をしている。成り行き任せとは言いながら同じマンションで舞子と男と女の関係を持った雰囲気は女に敏感に伝わったに違い。その気まずさも手伝って私は女に触れられなかった。せめて寝顔だけでも見て出ようと想ったのに声を掛けられつい座ってしまった。が、長居は出来ないと半ば立ちかけた。「ねえ、私、どうすれば良いの?」突然女に問いかけられた。どう答えれば良いのか返事に窮した。「どうって・・・、今まで通りで良いじゃないか」 「辛いのヨ。舞子が幸せになってくれるのは嬉しいけど、私も女ヨ」「分かってるさ。来週にでも外で会おう」「嫌、隠れてコソコソするのなんて嫌」女は舞子とは別の女としての人格を主張する。難しい問題だと想った。これまでズルズルと成り行き任せで来たのだ。今の私には今更新たに如何こうしようという気が起きない。女の元夫が転落して行くのも不安だろうが、私が舞子にばかり構うのも先行き不安なのだ。と言って之が女の望んだ計画路線だったはずだ。それけに私にはどうしようもなく亦どうするという気も無い。女達の反応次第で成り行き任せで居る。「隠れてと言うが、それこそ三人一緒に寝る訳にも行かんだろ?舞子が何と言うか・・・」私は平凡な返事しか出来なかった。「ねえ、それより私、独りで暮らすのって、どうか知ら?」女は決意した様に言った。「独りで?やって行けるのか?」「生活の事?それは大丈夫ヨ。私なりに預金もあるし」「それだけじゃ無い。どんどん歳をとって行くと炊事洗濯も億劫になるだろうし、仮に病気にでもなったら大変だ。それより舞子が不安がるさ」「近くに住めば良いでしょ」 「近くであろうと離れていようと、舞子と別れて暮らすなんて・・・、子供の面倒はどうする?片親の家庭だから同居するのが自然だし、当面はそうしないと舞子も大変だろう。セックスだけを考えれば何とでもなるさ。何だったら昼間ボクのマンションに来るか?事務所が近いから電話くれれば何時でも行けるから」「良いの?」「ボクは良いが、舞子にどんな言い訳をする?今更、笑われるのが落ちだ」「掃除と洗濯に行くと言っておくワ。週に一度なら舞子も納得するわヨ」「まるで家政婦だな」「何と言われようと、こんな生活続けていると気が変になりそう」「それでも舞子に隠れてやる事には変わりはないが・・・」「あなたのマンションなら隠れてやるという雰囲気じゃないワ」「そんなものかねえ」私は女の気持ちを図りかねながらも一応納得しマンションのキーを渡した。それから三日経って女から電話があった。「今、あなたのマンションヨ。掃除と洗濯を済ませて綺麗にしておいたワ。今から来れる?」女の声に弾みがあった。愈々女が新しい生活リズムを始めたのを感じ取った。マンションに戻ってみると頬が火照るほど暖房が効いていた。 女はエプロン姿で待っていた。前を行く女の後姿を見てエプロンの下がスリップだけなのを知り、道理で暖かくしていた訳が分った。「薄着で張り切って居るじゃないか」「若返った気分ヨ」「若くも無いのに無理をしちゃあ風邪を引くぜ」「ふふ、このスタイルの事?大丈夫ヨ」女は振り返って私に寄りかかって来た。ソファに一緒に倒れ掛かると直ぐに女は求めて来た。「此処じゃ窮屈だな。ベッドへ行こうか」「ううん、此処で良いの」女は私の腕の中で呟いた。ソファに敷いた白いムートンの毛皮が柔らかく肌に触れ、かつて女とムートンの毛皮の上で交わった事を思い出した。女はそれを意識していたのかも知れなかった。私はスラックスを脱ぐと自然に手が女のスリップの中に入って行った。「お待たせと言う処かな、こんなに濡れている」「もう、意地悪ねえ。舞子ばかり可愛がるから身体が可哀想だったワ」「でも、仕方無いじゃないか。まさか三人一緒に寝る訳にもいかないし・・・」「もうどうでも良いの、三人一緒でも構わない。舞子と私は親子であって親子で無いのヨ」「親子じゃ無いって?女と女という意味かい?」 「私達の関係は舞子も最初から知っているのだし、今更隠れてやる意味が無いのヨ」そう言いながら女は私のものを自分にあてがって入れた。「あー、久しぶりヨ、この感触・・・」呻く様に女は呟いた。「三人で一緒にやるのはボクにとっては刺激的だけど、親子という関係がどうもねえ・・・。それじゃあ獣と同じだ」私は冷静さを失わずに居られる自分を感じ、女とのセックスが以前の様に燃え上がるもので無くなってしまっている事を自覚した。それが女との距離を保つ背景になっている。舞子の若さがそうさせるのだろう。「セックスに理屈は要らないの。楽しめるかどうかだけヨ」女は私が余り乗り気でないのを気にして言った。「君が楽しめてもボクはどうも・・・」「もう私が嫌いになった訳?」「好きとか嫌いという感情じゃ無く、刺激が無くなったのだろうな」「だから、その刺激を求めて三人でも良いと思っているのヨ」女は独りで腰を揺らせながら上り詰める高まりを求めた。されるままに任せ、私は三人でベッドに居る風景を想像してみた。しかし、二人を一緒に相手にするなぞ今の私には出来ない相談だった。 「あなた、変わったワ!」私が一緒にリズムに乗らないのに女は腹を立て、私を見下ろしながら責め立てる様に言い放った。「舞子なんか紹介するんじゃなかった・・・。あの子の方が断然若いのだし、私に勝ち目がないのは分かっていたのヨ!でも・・・、あなたを引き留めるにはそれしか無かった・・・」「そんな事は無いヨ。ボクの気持ちは前と変わらないさ。君も舞子も可愛いと想っている。そうで無かったら、こうして寝る訳もないさ」「いい加減な事、言わないで!身体がちゃんと証明しているワ」「一寸、仕事で疲れているだけだヨ。もう少ししたら回復するから待ってくれ」「それでも男なの?何よ、以前なら立て続けに何度も愛してくれたのに・・・。未だ私の事、好きで居てくれているならちゃんと身体で証明してみせてヨ」女は自分の顔を私の下半身にもって行き一物を咥えたり舐めたりし始めた。やがて私の一物は硬くなって行った。「そうヨ、その調子。それで良いのヨ。最初からこれで行けば良かったのヨ」女は一物を自分の秘所にあてがうと真剣に腰を振り始めるのだった。スタートが遅かった分、長く尾を引くセックスになった。 「ねえ、考えてみたんだけど、やっぱり三人で一緒に愛し合うのが良いと想うワ」疲れ果ててぐったり寝込んでいる私の耳元で女は、元気が無くなった私の一物を弄びながら言った。「そうヨ、三人でやるのヨ。私達を親子と想わずに姉妹だと想って頂戴。これまで誰が観たって親子には観えなかったのだし、これからも姉妹で通せば良いのヨ」いよいよ女がセックスの為に狂い始めたと感じた。親子の立場を無視してまで共通の一人の男を求める淫乱さが牙をむき出したのだ。女盛りを過ぎた女が50代になっても未だ男を求める身体を持っている。否、身体は確実に老化現象に向かっている。それなのに男を求めるのは精神面が原因しているのだろう。そこに私は末恐ろしいものを感じる。それが女の業というものなのだろうか。男なら老人になっても未だまだ元気な連中は幾らでも居る。しかし、女は40代ならいざ知らず、50代に入っても未だセックスの奴隷になっているというのは珍しいと想う。年齢に応じた恋愛方法は様々在って、高齢者には高齢者なりのセックス方法はあるだろう。養老院で恋人の取り合い喧嘩が生じるというのも在るぐらいなのだ。(10月につづく)
2013/09/27
コメント(0)
![]()
秋(12) 病院のMRI検査待ちの廊下で ようやく目の不具合が治ってやれやれと想っていたら先日のゴルフの最悪な結果で愈々体力的にも精神的にも参ってしまった。自信を無くしたのだ。たまたま台風の影響で蒸し暑くダウンしたのもあったのだろうが、集中力に欠けるのである。何でも気力が基本だから集中力(コンセントレーション)に欠けるというのは不味い。病院でのMRIの検査結果は大丈夫だったのだから自信を持てば良いのに体力的にゴルフでダウンしてしまって、ふとあの病院の待っている時の不安と同じになって病院風景を思い出してしまうのだ。この前は同じ病院へ腎臓結石で救急車で担ぎ込まれ検査を受けた。2年前の事である。検査で5mmの石が見つかって正月明けの予約で除去手術を受ける段取りになっていた。ところが、手術当日の朝、トイレで小便をしている時に何か黒いものが出た。調べてみると石だった。多分、腎臓結石だろうと想って病院へ持って行った。するとレントゲン写真と比較してほぼその石だろうという事になった。「手術を受けずに治って良かったネ」と担当医から言われホッとした。あれ以来、体調の異変が続いている気がする。だから今月は禁酒で通している。せめてあと1ヶ月禁酒してみて様子を見てみようと想う。何よりも健康が第一である。自重して大人しくしていよう。続「猫と女と」(06) ベッド脇のスタンドが照らす薄明かりに女は寝息も立ってず寝ていた。寝ているというよりも息を凝らして横になっていると言った方が適切だった。私が近づくと薄目を開けてこちらを見た。「眠れない?」小さな声で言うと女は軽く頷いて「何か用?」とつぶやく様に訊いた。「用なぞ無いさ。唯一寸気になったので様子を見に来ただけだ。舞子は寝入ったから・・・」「来ちゃ駄目!私は嫌ヨ」「分かっているさ。何もしないヨ」鏡台のスツールに腰掛け、女の方を向きながら言ったた。暗い部屋でさえ女の老けた顔は歳を感じさせた。今しがた隣室で娘と関係を持った私に腹を立てているらしく険しい顔をしている。成り行き任せとは言いながら同じマンションで舞子と男と女の関係を持った雰囲気は女に敏感に伝わったに違い。その気まずさも手伝って私は女に触れられなかった。せめて寝顔だけでも見て出ようと想ったのに声を掛けられつい座ってしまった。が、長居は出来ないと半ば立ちかけた。「ねえ、私、どうすれば良いの?」突然女に問いかけられた。どう答えれば良いのか返事に窮した。「どうって・・・、今まで通りで良いじゃないか」 「辛いのヨ。舞子が幸せになってくれるのは嬉しいけど、私も女ヨ」「分かってるさ。来週にでも外で会おう」「嫌、隠れてコソコソするのなんて嫌」女は舞子とは別の女としての人格を主張する。難しい問題だと想った。これまでズルズルと成り行き任せで来たのだ。今の私には今更新たに如何こうしようという気が起きない。女の元夫が転落して行くのも不安だろうが、私が舞子にばかり構うのも先行き不安なのだ。と言って之が女の望んだ計画路線だったはずだ。それけに私にはどうしようもなく亦どうするという気も無い。女達の反応次第で成り行き任せで居る。「隠れてと言うが、それこそ三人一緒に寝る訳にも行かんだろ?舞子が何と言うか・・・」私は平凡な返事しか出来なかった。「ねえ、それより私、独りで暮らすのって、どうか知ら?」女は決意した様に言った。「独りで?やって行けるのか?」「生活の事?それは大丈夫ヨ。私なりに預金もあるし」「それだけじゃ無い。どんどん歳をとって行くと炊事洗濯も億劫になるだろうし、仮に病気にでもなったら大変だ。それより舞子が不安がるさ」「近くに住めば良いでしょ」 「近くであろうと離れていようと、舞子と別れて暮らすなんて・・・、子供の面倒はどうする?片親の家庭だから同居するのが自然だし、当面はそうしないと舞子も大変だろう。セックスだけを考えれば何とでもなるさ。何だったら昼間ボクのマンションに来るか?事務所が近いから電話くれれば何時でも行けるから」「良いの?」「ボクは良いが、舞子にどんな言い訳をする?今更、笑われるのが落ちだ」「掃除と洗濯に行くと言っておくワ。週に一度なら舞子も納得するわヨ」「まるで家政婦だな」「何と言われようと、こんな生活続けていると気が変になりそう」「それでも舞子に隠れてやる事には変わりはないが・・・」「あなたのマンションなら隠れてやるという雰囲気じゃないワ」「そんなものかねえ」私は女の気持ちを図りかねながらも一応納得しマンションのキーを渡した。それから三日経って女から電話があった。「今、あなたのマンションヨ。掃除と洗濯を済ませて綺麗にしておいたワ。今から来れる?」女の声に弾みがあった。愈々女が新しい生活リズムを始めたのを感じ取った。マンションに戻ってみると頬が火照るほど暖房が効いていた。 女はエプロン姿で待っていた。前を行く女の後姿を見てエプロンの下がスリップだけなのを知り、道理で暖かくしていた訳が分った。「薄着で張り切って居るじゃないか」「若返った気分ヨ」「若くも無いのに無理をしちゃあ風邪を引くぜ」「ふふ、このスタイルの事?大丈夫ヨ」女は振り返って私に寄りかかって来た。ソファに一緒に倒れ掛かると直ぐに女は求めて来た。「此処じゃ窮屈だな。ベッドへ行こうか」「ううん、此処で良いの」女は私の腕の中で呟いた。ソファに敷いた白いムートンの毛皮が柔らかく肌に触れ、かつて女とムートンの毛皮の上で交わった事を思い出した。女はそれを意識していたのかも知れなかった。私はスラックスを脱ぐと自然に手が女のスリップの中に入って行った。「お待たせと言う処かな、こんなに濡れている」「もう、意地悪ねえ。舞子ばかり可愛がるから身体が可哀想だったワ」「でも、仕方無いじゃないか。まさか三人一緒に寝る訳にもいかないし・・・」「もうどうでも良いの、三人一緒でも構わない。舞子と私は親子であって親子で無いのヨ」「親子じゃ無いって?女と女という意味かい?」 「私達の関係は舞子も最初から知っているのだし、今更隠れてやる意味が無いのヨ」そう言いながら女は私のものを自分にあてがって入れた。「あー、久しぶりヨ、この感触・・・」呻く様に女は呟いた。「三人で一緒にやるのはボクにとっては刺激的だけど、親子という関係がどうもねえ・・・。それじゃあ獣と同じだ」私は冷静さを失わずに居られる自分を感じ、女とのセックスが以前の様に燃え上がるもので無くなってしまっている事を自覚した。それが女との距離を保つ背景になっている。舞子の若さがそうさせるのだろう。「セックスに理屈は要らないの。楽しめるかどうかだけヨ」女は私が余り乗り気でないのを気にして言った。「君が楽しめてもボクはどうも・・・」「もう私が嫌いになった訳?」「好きとか嫌いという感情じゃ無く、刺激が無くなったのだろうな」「だから、その刺激を求めて三人でも良いと思っているのヨ」女は独りで腰を揺らせながら上り詰める高まりを求めた。されるままに任せ、私は三人でベッドに居る風景を想像してみた。しかし、二人を一緒に相手にするなぞ今の私には出来ない相談だった。 「あなた、変わったワ!」私が一緒にリズムに乗らないのに女は腹を立て、私を見下ろしながら責め立てる様に言い放った。「舞子なんか紹介するんじゃなかった・・・。あの子の方が断然若いのだし、私に勝ち目がないのは分かっていたのヨ!でも・・・、あなたを引き留めるにはそれしか無かった・・・」「そんな事は無いヨ。ボクの気持ちは前と変わらないさ。君も舞子も可愛いと想っている。そうで無かったら、こうして寝る訳もないさ」「いい加減な事、言わないで!身体がちゃんと証明しているワ」「一寸、仕事で疲れているだけだヨ。もう少ししたら回復するから待ってくれ」「それでも男なの?何よ、以前なら立て続けに何度も愛してくれたのに・・・。未だ私の事、好きで居てくれているならちゃんと身体で証明してみせてヨ」女は自分の顔を私の下半身にもって行き一物を咥えたり舐めたりし始めた。やがて私の一物は硬くなって行った。「そうヨ、その調子。それで良いのヨ。最初からこれで行けば良かったのヨ」女は一物を自分の秘所にあてがうと真剣に腰を振り始めるのだった。スタートが遅かった分、長く尾を引くセックスになった。 「ねえ、考えてみたんだけど、やっぱり三人で一緒に愛し合うのが良いと想うワ」疲れ果ててぐったり寝込んでいる私の耳元で女は、元気が無くなった私の一物を弄びながら言った。「そうヨ、三人でやるのヨ。私達を親子と想わずに姉妹だと想って頂戴。これまで誰が観たって親子には観えなかったのだし、これからも姉妹で通せば良いのヨ」いよいよ女がセックスの為に狂い始めたと感じた。親子の立場を無視してまで共通の一人の男を求める淫乱さが牙をむき出したのだ。女盛りを過ぎた女が50代になっても未だ男を求める身体を持っている。否、身体は確実に老化現象に向かっている。それなのに男を求めるのは精神面が原因しているのだろう。そこに私は末恐ろしいものを感じる。それが女の業というものなのだろうか。男なら老人になっても未だまだ元気な連中は幾らでも居る。しかし、女は40代ならいざ知らず、50代に入っても未だセックスの奴隷になっているというのは珍しいと想う。年齢に応じた恋愛方法は様々在って、高齢者には高齢者なりのセックス方法はあるだろう。養老院で恋人の取り合い喧嘩が生じるというのも在るぐらいなのだ。(10月につづく)
2013/09/26
コメント(0)
![]()
秋(11) 足台代りにしている碁盤に乗るココ 最近、日中は出かけて留守勝ちのせいかココが寂しがってボクに近付いて来る。秋の気候の涼しく成ったせいもあるのだろう、書斎のデスク下の台に乗って日向ぼっこをするのもある。彼女なりのボクとのコミュニケーションをしているらしい。だからカメラを取り出して撮ってやるとジッとポーズをとる。自分が何かされているのが分かるのだ。愛らしいというかペットずれしているというか、まあ飼い猫というものはこういうものなのだろう。続「猫と女と」(06) ベッド脇のスタンドが照らす薄明かりに女は寝息も立ってず寝ていた。寝ているというよりも息を凝らして横になっていると言った方が適切だった。私が近づくと薄目を開けてこちらを見た。「眠れない?」小さな声で言うと女は軽く頷いて「何か用?」とつぶやく様に訊いた。「用なぞ無いさ。唯一寸気になったので様子を見に来ただけだ。舞子は寝入ったから・・・」「来ちゃ駄目!私は嫌ヨ」「分かっているさ。何もしないヨ」鏡台のスツールに腰掛け、女の方を向きながら言ったた。暗い部屋でさえ女の老けた顔は歳を感じさせた。今しがた隣室で娘と関係を持った私に腹を立てているらしく険しい顔をしている。成り行き任せとは言いながら同じマンションで舞子と男と女の関係を持った雰囲気は女に敏感に伝わったに違い。その気まずさも手伝って私は女に触れられなかった。せめて寝顔だけでも見て出ようと想ったのに声を掛けられつい座ってしまった。が、長居は出来ないと半ば立ちかけた。「ねえ、私、どうすれば良いの?」突然女に問いかけられた。どう答えれば良いのか返事に窮した。「どうって・・・、今まで通りで良いじゃないか」 「辛いのヨ。舞子が幸せになってくれるのは嬉しいけど、私も女ヨ」「分かってるさ。来週にでも外で会おう」「嫌、隠れてコソコソするのなんて嫌」女は舞子とは別の女としての人格を主張する。難しい問題だと想った。これまでズルズルと成り行き任せで来たのだ。今の私には今更新たに如何こうしようという気が起きない。女の元夫が転落して行くのも不安だろうが、私が舞子にばかり構うのも先行き不安なのだ。と言って之が女の望んだ計画路線だったはずだ。それけに私にはどうしようもなく亦どうするという気も無い。女達の反応次第で成り行き任せで居る。「隠れてと言うが、それこそ三人一緒に寝る訳にも行かんだろ?舞子が何と言うか・・・」私は平凡な返事しか出来なかった。「ねえ、それより私、独りで暮らすのって、どうか知ら?」女は決意した様に言った。「独りで?やって行けるのか?」「生活の事?それは大丈夫ヨ。私なりに預金もあるし」「それだけじゃ無い。どんどん歳をとって行くと炊事洗濯も億劫になるだろうし、仮に病気にでもなったら大変だ。それより舞子が不安がるさ」「近くに住めば良いでしょ」 「近くであろうと離れていようと、舞子と別れて暮らすなんて・・・、子供の面倒はどうする?片親の家庭だから同居するのが自然だし、当面はそうしないと舞子も大変だろう。セックスだけを考えれば何とでもなるさ。何だったら昼間ボクのマンションに来るか?事務所が近いから電話くれれば何時でも行けるから」「良いの?」「ボクは良いが、舞子にどんな言い訳をする?今更、笑われるのが落ちだ」「掃除と洗濯に行くと言っておくワ。週に一度なら舞子も納得するわヨ」「まるで家政婦だな」「何と言われようと、こんな生活続けていると気が変になりそう」「それでも舞子に隠れてやる事には変わりはないが・・・」「あなたのマンションなら隠れてやるという雰囲気じゃないワ」「そんなものかねえ」私は女の気持ちを図りかねながらも一応納得しマンションのキーを渡した。それから三日経って女から電話があった。「今、あなたのマンションヨ。掃除と洗濯を済ませて綺麗にしておいたワ。今から来れる?」女の声に弾みがあった。愈々女が新しい生活リズムを始めたのを感じ取った。マンションに戻ってみると頬が火照るほど暖房が効いていた。 女はエプロン姿で待っていた。前を行く女の後姿を見てエプロンの下がスリップだけなのを知り、道理で暖かくしていた訳が分った。「薄着で張り切って居るじゃないか」「若返った気分ヨ」「若くも無いのに無理をしちゃあ風邪を引くぜ」「ふふ、このスタイルの事?大丈夫ヨ」女は振り返って私に寄りかかって来た。ソファに一緒に倒れ掛かると直ぐに女は求めて来た。「此処じゃ窮屈だな。ベッドへ行こうか」「ううん、此処で良いの」女は私の腕の中で呟いた。ソファに敷いた白いムートンの毛皮が柔らかく肌に触れ、かつて女とムートンの毛皮の上で交わった事を思い出した。女はそれを意識していたのかも知れなかった。私はスラックスを脱ぐと自然に手が女のスリップの中に入って行った。「お待たせと言う処かな、こんなに濡れている」「もう、意地悪ねえ。舞子ばかり可愛がるから身体が可哀想だったワ」「でも、仕方無いじゃないか。まさか三人一緒に寝る訳にもいかないし・・・」「もうどうでも良いの、三人一緒でも構わない。舞子と私は親子であって親子で無いのヨ」「親子じゃ無いって?女と女という意味かい?」 「私達の関係は舞子も最初から知っているのだし、今更隠れてやる意味が無いのヨ」そう言いながら女は私のものを自分にあてがって入れた。「あー、久しぶりヨ、この感触・・・」呻く様に女は呟いた。「三人で一緒にやるのはボクにとっては刺激的だけど、親子という関係がどうもねえ・・・。それじゃあ獣と同じだ」私は冷静さを失わずに居られる自分を感じ、女とのセックスが以前の様に燃え上がるもので無くなってしまっている事を自覚した。それが女との距離を保つ背景になっている。舞子の若さがそうさせるのだろう。「セックスに理屈は要らないの。楽しめるかどうかだけヨ」女は私が余り乗り気でないのを気にして言った。「君が楽しめてもボクはどうも・・・」「もう私が嫌いになった訳?」「好きとか嫌いという感情じゃ無く、刺激が無くなったのだろうな」「だから、その刺激を求めて三人でも良いと思っているのヨ」女は独りで腰を揺らせながら上り詰める高まりを求めた。されるままに任せ、私は三人でベッドに居る風景を想像してみた。しかし、二人を一緒に相手にするなぞ今の私には出来ない相談だった。 「あなた、変わったワ!」私が一緒にリズムに乗らないのに女は腹を立て、私を見下ろしながら責め立てる様に言い放った。「舞子なんか紹介するんじゃなかった・・・。あの子の方が断然若いのだし、私に勝ち目がないのは分かっていたのヨ!でも・・・、あなたを引き留めるにはそれしか無かった・・・」「そんな事は無いヨ。ボクの気持ちは前と変わらないさ。君も舞子も可愛いと想っている。そうで無かったら、こうして寝る訳もないさ」「いい加減な事、言わないで!身体がちゃんと証明しているワ」「一寸、仕事で疲れているだけだヨ。もう少ししたら回復するから待ってくれ」「それでも男なの?何よ、以前なら立て続けに何度も愛してくれたのに・・・。未だ私の事、好きで居てくれているならちゃんと身体で証明してみせてヨ」女は自分の顔を私の下半身にもって行き一物を咥えたり舐めたりし始めた。やがて私の一物は硬くなって行った。「そうヨ、その調子。それで良いのヨ。最初からこれで行けば良かったのヨ」女は一物を自分の秘所にあてがうと真剣に腰を振り始めるのだった。スタートが遅かった分、長く尾を引くセックスになった。 「ねえ、考えてみたんだけど、やっぱり三人で一緒に愛し合うのが良いと想うワ」疲れ果ててぐったり寝込んでいる私の耳元で女は、元気が無くなった私の一物を弄びながら言った。「そうヨ、三人でやるのヨ。私達を親子と想わずに姉妹だと想って頂戴。これまで誰が観たって親子には観えなかったのだし、これからも姉妹で通せば良いのヨ」いよいよ女がセックスの為に狂い始めたと感じた。親子の立場を無視してまで共通の一人の男を求める淫乱さが牙をむき出したのだ。女盛りを過ぎた女が50代になっても未だ男を求める身体を持っている。否、身体は確実に老化現象に向かっている。それなのに男を求めるのは精神面が原因しているのだろう。そこに私は末恐ろしいものを感じる。それが女の業というものなのだろうか。男なら老人になっても未だまだ元気な連中は幾らでも居る。しかし、女は40代ならいざ知らず、50代に入っても未だセックスの奴隷になっているというのは珍しいと想う。年齢に応じた恋愛方法は様々在って、高齢者には高齢者なりのセックス方法はあるだろう。養老院で恋人の取り合い喧嘩が生じるというのも在るぐらいなのだ。(10月につづく)
2013/09/25
コメント(0)
![]()
秋(10) カートでボールの落下点まで行く 最近はカートに乗ってゴルフをするのが当たり前になったから昔の様に歩いてラウンドした頃の逞(たくま)しさは無くなった。その代わりプレーは速くなった。下手な組の後ろにつくと直ぐに追いついてグリーンの空くのを待たねばならないから茶店で時間を潰す事になる。それでも未だつかえている時は諦めるしか無い。四人で廻っても三人で廻っても下手な組は下手なままで時間が掛る。組編成の目安はハンディが四人トータルで少なくとも90以内、つまり一人当たり22と成っているそうだからハンディ36の初心者(つまりパー72を加えればスコアは108となる)が居れば当然ながら上手い人(少なくともハンディ10代かシングルの人)がリーダーと成って廻らなければプレイに時間が掛り過ぎる。仮に初心者が二人居ても残りがハンディが10代から20代なら辛うじて90近くになるから何とか時間通りに廻れるだろうという事である。ボクが何時も一緒に廻るメンバーは一人はハンディが10代半ば、もう一人は10代後半で二人共安定している。だからボクは彼らに大負けしない様に努めている。かつてはハンディ18だったのに10年のブランクで28程度まで落ちてしまった。再開してこの3年で何とか20程度まで戻ったが未だ不安定な状態で下手をすると先日の様に100を叩く場合もある。三人のトータルハンディは悪くても55程度だからプレイは速い。先日はボクはギブアップ寸前の108(つまり殆どダブルボギーばかりでパーが1回しか無かった)から悲惨だった。誰かが悪いスコアだと他は大体良いスコアになる処が面白いスポーツである。流石イギリス人が考えただけの皮肉なスポーツではある。続「猫と女と」(06) ベッド脇のスタンドが照らす薄明かりに女は寝息も立ってず寝ていた。寝ているというよりも息を凝らして横になっていると言った方が適切だった。私が近づくと薄目を開けてこちらを見た。「眠れない?」小さな声で言うと女は軽く頷いて「何か用?」とつぶやく様に訊いた。「用なぞ無いさ。唯一寸気になったので様子を見に来ただけだ。舞子は寝入ったから・・・」「来ちゃ駄目!私は嫌ヨ」「分かっているさ。何もしないヨ」鏡台のスツールに腰掛け、女の方を向きながら言ったた。暗い部屋でさえ女の老けた顔は歳を感じさせた。今しがた隣室で娘と関係を持った私に腹を立てているらしく険しい顔をしている。成り行き任せとは言いながら同じマンションで舞子と男と女の関係を持った雰囲気は女に敏感に伝わったに違い。その気まずさも手伝って私は女に触れられなかった。せめて寝顔だけでも見て出ようと想ったのに声を掛けられつい座ってしまった。が、長居は出来ないと半ば立ちかけた。「ねえ、私、どうすれば良いの?」突然女に問いかけられた。どう答えれば良いのか返事に窮した。「どうって・・・、今まで通りで良いじゃないか」 「辛いのヨ。舞子が幸せになってくれるのは嬉しいけど、私も女ヨ」「分かってるさ。来週にでも外で会おう」「嫌、隠れてコソコソするのなんて嫌」女は舞子とは別の女としての人格を主張する。難しい問題だと想った。これまでズルズルと成り行き任せで来たのだ。今の私には今更新たに如何こうしようという気が起きない。女の元夫が転落して行くのも不安だろうが、私が舞子にばかり構うのも先行き不安なのだ。と言って之が女の望んだ計画路線だったはずだ。それけに私にはどうしようもなく亦どうするという気も無い。女達の反応次第で成り行き任せで居る。「隠れてと言うが、それこそ三人一緒に寝る訳にも行かんだろ?舞子が何と言うか・・・」私は平凡な返事しか出来なかった。「ねえ、それより私、独りで暮らすのって、どうか知ら?」女は決意した様に言った。「独りで?やって行けるのか?」「生活の事?それは大丈夫ヨ。私なりに預金もあるし」「それだけじゃ無い。どんどん歳をとって行くと炊事洗濯も億劫になるだろうし、仮に病気にでもなったら大変だ。それより舞子が不安がるさ」「近くに住めば良いでしょ」 「近くであろうと離れていようと、舞子と別れて暮らすなんて・・・、子供の面倒はどうする?片親の家庭だから同居するのが自然だし、当面はそうしないと舞子も大変だろう。セックスだけを考えれば何とでもなるさ。何だったら昼間ボクのマンションに来るか?事務所が近いから電話くれれば何時でも行けるから」「良いの?」「ボクは良いが、舞子にどんな言い訳をする?今更、笑われるのが落ちだ」「掃除と洗濯に行くと言っておくワ。週に一度なら舞子も納得するわヨ」「まるで家政婦だな」「何と言われようと、こんな生活続けていると気が変になりそう」「それでも舞子に隠れてやる事には変わりはないが・・・」「あなたのマンションなら隠れてやるという雰囲気じゃないワ」「そんなものかねえ」私は女の気持ちを図りかねながらも一応納得しマンションのキーを渡した。それから三日経って女から電話があった。「今、あなたのマンションヨ。掃除と洗濯を済ませて綺麗にしておいたワ。今から来れる?」女の声に弾みがあった。愈々女が新しい生活リズムを始めたのを感じ取った。マンションに戻ってみると頬が火照るほど暖房が効いていた。 女はエプロン姿で待っていた。前を行く女の後姿を見てエプロンの下がスリップだけなのを知り、道理で暖かくしていた訳が分った。「薄着で張り切って居るじゃないか」「若返った気分ヨ」「若くも無いのに無理をしちゃあ風邪を引くぜ」「ふふ、このスタイルの事?大丈夫ヨ」女は振り返って私に寄りかかって来た。ソファに一緒に倒れ掛かると直ぐに女は求めて来た。「此処じゃ窮屈だな。ベッドへ行こうか」「ううん、此処で良いの」女は私の腕の中で呟いた。ソファに敷いた白いムートンの毛皮が柔らかく肌に触れ、かつて女とムートンの毛皮の上で交わった事を思い出した。女はそれを意識していたのかも知れなかった。私はスラックスを脱ぐと自然に手が女のスリップの中に入って行った。「お待たせと言う処かな、こんなに濡れている」「もう、意地悪ねえ。舞子ばかり可愛がるから身体が可哀想だったワ」「でも、仕方無いじゃないか。まさか三人一緒に寝る訳にもいかないし・・・」「もうどうでも良いの、三人一緒でも構わない。舞子と私は親子であって親子で無いのヨ」「親子じゃ無いって?女と女という意味かい?」 「私達の関係は舞子も最初から知っているのだし、今更隠れてやる意味が無いのヨ」そう言いながら女は私のものを自分にあてがって入れた。「あー、久しぶりヨ、この感触・・・」呻く様に女は呟いた。「三人で一緒にやるのはボクにとっては刺激的だけど、親子という関係がどうもねえ・・・。それじゃあ獣と同じだ」私は冷静さを失わずに居られる自分を感じ、女とのセックスが以前の様に燃え上がるもので無くなってしまっている事を自覚した。それが女との距離を保つ背景になっている。舞子の若さがそうさせるのだろう。「セックスに理屈は要らないの。楽しめるかどうかだけヨ」女は私が余り乗り気でないのを気にして言った。「君が楽しめてもボクはどうも・・・」「もう私が嫌いになった訳?」「好きとか嫌いという感情じゃ無く、刺激が無くなったのだろうな」「だから、その刺激を求めて三人でも良いと思っているのヨ」女は独りで腰を揺らせながら上り詰める高まりを求めた。されるままに任せ、私は三人でベッドに居る風景を想像してみた。しかし、二人を一緒に相手にするなぞ今の私には出来ない相談だった。 「あなた、変わったワ!」私が一緒にリズムに乗らないのに女は腹を立て、私を見下ろしながら責め立てる様に言い放った。「舞子なんか紹介するんじゃなかった・・・。あの子の方が断然若いのだし、私に勝ち目がないのは分かっていたのヨ!でも・・・、あなたを引き留めるにはそれしか無かった・・・」「そんな事は無いヨ。ボクの気持ちは前と変わらないさ。君も舞子も可愛いと想っている。そうで無かったら、こうして寝る訳もないさ」「いい加減な事、言わないで!身体がちゃんと証明しているワ」「一寸、仕事で疲れているだけだヨ。もう少ししたら回復するから待ってくれ」「それでも男なの?何よ、以前なら立て続けに何度も愛してくれたのに・・・。未だ私の事、好きで居てくれているならちゃんと身体で証明してみせてヨ」女は自分の顔を私の下半身にもって行き一物を咥えたり舐めたりし始めた。やがて私の一物は硬くなって行った。「そうヨ、その調子。それで良いのヨ。最初からこれで行けば良かったのヨ」女は一物を自分の秘所にあてがうと真剣に腰を振り始めるのだった。スタートが遅かった分、長く尾を引くセックスになった。 「ねえ、考えてみたんだけど、やっぱり三人で一緒に愛し合うのが良いと想うワ」疲れ果ててぐったり寝込んでいる私の耳元で女は、元気が無くなった私の一物を弄びながら言った。「そうヨ、三人でやるのヨ。私達を親子と想わずに姉妹だと想って頂戴。これまで誰が観たって親子には観えなかったのだし、これからも姉妹で通せば良いのヨ」いよいよ女がセックスの為に狂い始めたと感じた。親子の立場を無視してまで共通の一人の男を求める淫乱さが牙をむき出したのだ。女盛りを過ぎた女が50代になっても未だ男を求める身体を持っている。否、身体は確実に老化現象に向かっている。それなのに男を求めるのは精神面が原因しているのだろう。そこに私は末恐ろしいものを感じる。それが女の業というものなのだろうか。男なら老人になっても未だまだ元気な連中は幾らでも居る。しかし、女は40代ならいざ知らず、50代に入っても未だセックスの奴隷になっているというのは珍しいと想う。年齢に応じた恋愛方法は様々在って、高齢者には高齢者なりのセックス方法はあるだろう。養老院で恋人の取り合い喧嘩が生じるというのも在るぐらいなのだ。(10月につづく)
2013/09/24
コメント(0)
![]()
秋(09) 黒川紀章の設計したゴルフ宿泊施設 先日行ったゴルフ場には宿泊施設があって円形のビルになっている。ゴルフ場の中心部にクラブハウスがあってその直ぐ前に立っているから周辺の景色が全部見渡せる。青山高原と伊勢湾の手前の山との間に在る盆地である。だから冬場は暖かく積雪が無いという。しかし夏場は盆地特有の蒸し暑さで先日の様な何とも言えない暑さがあるからボクなんかは参ってしまう。だから真夏は行かない。さて、先年亡くなった黒川紀章は建築家としては成功した方だろう。だが、成功者と言えども多くのスタッフ(約1,000名)を喰わせねばならないから収益を挙げる為に何でも設計した様だ。ゴルフ場もそうだが怪しげなホテルも設計して、それを耳にした時想わず失笑してしまった事がある。一流でも経済には勝てないという事である。マンションだってかつては一流の建築家は手がけないという変なジンクスがあった。今では仕事が無いから何でもホイホイと受けて設計するのが建築家の偽らざる姿となってしまった。悲しむべきか当たり前の事なのか人によって評価も変わるだろうが、ボクなんかどんな建物でも自分の才能を見込んで依頼してくれたクライアントに応える様にしているから選り好みはしない。が、仮に連れ込みホテルやパチンコ屋だったらどうするだろうか。幸いボクは日本人だから朝鮮系の人からの仕事の依頼は邸宅しか無かったので経験が無いだけの話で、もし依頼があればボクなりの快楽施設を設計するかも知れない。マカオやラスベガスのカジノには品よりも現実の人間の欲望を駆り立てるものがあって建築家では難しいデザインがあるが、それでも何とかなるだろう。マカオのホテル・リスボアなんかピンクの官能的なデザインだったのが印象的だった。それを品良くまとめてみたいものだと想ってみたりする。続「猫と女と」(06) ベッド脇のスタンドが照らす薄明かりに女は寝息も立ってず寝ていた。寝ているというよりも息を凝らして横になっていると言った方が適切だった。私が近づくと薄目を開けてこちらを見た。「眠れない?」小さな声で言うと女は軽く頷いて「何か用?」とつぶやく様に訊いた。「用なぞ無いさ。唯一寸気になったので様子を見に来ただけだ。舞子は寝入ったから・・・」「来ちゃ駄目!私は嫌ヨ」「分かっているさ。何もしないヨ」鏡台のスツールに腰掛け、女の方を向きながら言ったた。暗い部屋でさえ女の老けた顔は歳を感じさせた。今しがた隣室で娘と関係を持った私に腹を立てているらしく険しい顔をしている。成り行き任せとは言いながら同じマンションで舞子と男と女の関係を持った雰囲気は女に敏感に伝わったに違い。その気まずさも手伝って私は女に触れられなかった。せめて寝顔だけでも見て出ようと想ったのに声を掛けられつい座ってしまった。が、長居は出来ないと半ば立ちかけた。「ねえ、私、どうすれば良いの?」突然女に問いかけられた。どう答えれば良いのか返事に窮した。「どうって・・・、今まで通りで良いじゃないか」 「辛いのヨ。舞子が幸せになってくれるのは嬉しいけど、私も女ヨ」「分かってるさ。来週にでも外で会おう」「嫌、隠れてコソコソするのなんて嫌」女は舞子とは別の女としての人格を主張する。難しい問題だと想った。これまでズルズルと成り行き任せで来たのだ。今の私には今更新たに如何こうしようという気が起きない。女の元夫が転落して行くのも不安だろうが、私が舞子にばかり構うのも先行き不安なのだ。と言って之が女の望んだ計画路線だったはずだ。それけに私にはどうしようもなく亦どうするという気も無い。女達の反応次第で成り行き任せで居る。「隠れてと言うが、それこそ三人一緒に寝る訳にも行かんだろ?舞子が何と言うか・・・」私は平凡な返事しか出来なかった。「ねえ、それより私、独りで暮らすのって、どうか知ら?」女は決意した様に言った。「独りで?やって行けるのか?」「生活の事?それは大丈夫ヨ。私なりに預金もあるし」「それだけじゃ無い。どんどん歳をとって行くと炊事洗濯も億劫になるだろうし、仮に病気にでもなったら大変だ。それより舞子が不安がるさ」「近くに住めば良いでしょ」 「近くであろうと離れていようと、舞子と別れて暮らすなんて・・・、子供の面倒はどうする?片親の家庭だから同居するのが自然だし、当面はそうしないと舞子も大変だろう。セックスだけを考えれば何とでもなるさ。何だったら昼間ボクのマンションに来るか?事務所が近いから電話くれれば何時でも行けるから」「良いの?」「ボクは良いが、舞子にどんな言い訳をする?今更、笑われるのが落ちだ」「掃除と洗濯に行くと言っておくワ。週に一度なら舞子も納得するわヨ」「まるで家政婦だな」「何と言われようと、こんな生活続けていると気が変になりそう」「それでも舞子に隠れてやる事には変わりはないが・・・」「あなたのマンションなら隠れてやるという雰囲気じゃないワ」「そんなものかねえ」私は女の気持ちを図りかねながらも一応納得しマンションのキーを渡した。それから三日経って女から電話があった。「今、あなたのマンションヨ。掃除と洗濯を済ませて綺麗にしておいたワ。今から来れる?」女の声に弾みがあった。愈々女が新しい生活リズムを始めたのを感じ取った。マンションに戻ってみると頬が火照るほど暖房が効いていた。 女はエプロン姿で待っていた。前を行く女の後姿を見てエプロンの下がスリップだけなのを知り、道理で暖かくしていた訳が分った。「薄着で張り切って居るじゃないか」「若返った気分ヨ」「若くも無いのに無理をしちゃあ風邪を引くぜ」「ふふ、このスタイルの事?大丈夫ヨ」女は振り返って私に寄りかかって来た。ソファに一緒に倒れ掛かると直ぐに女は求めて来た。「此処じゃ窮屈だな。ベッドへ行こうか」「ううん、此処で良いの」女は私の腕の中で呟いた。ソファに敷いた白いムートンの毛皮が柔らかく肌に触れ、かつて女とムートンの毛皮の上で交わった事を思い出した。女はそれを意識していたのかも知れなかった。私はスラックスを脱ぐと自然に手が女のスリップの中に入って行った。「お待たせと言う処かな、こんなに濡れている」「もう、意地悪ねえ。舞子ばかり可愛がるから身体が可哀想だったワ」「でも、仕方無いじゃないか。まさか三人一緒に寝る訳にもいかないし・・・」「もうどうでも良いの、三人一緒でも構わない。舞子と私は親子であって親子で無いのヨ」「親子じゃ無いって?女と女という意味かい?」 「私達の関係は舞子も最初から知っているのだし、今更隠れてやる意味が無いのヨ」そう言いながら女は私のものを自分にあてがって入れた。「あー、久しぶりヨ、この感触・・・」呻く様に女は呟いた。「三人で一緒にやるのはボクにとっては刺激的だけど、親子という関係がどうもねえ・・・。それじゃあ獣と同じだ」私は冷静さを失わずに居られる自分を感じ、女とのセックスが以前の様に燃え上がるもので無くなってしまっている事を自覚した。それが女との距離を保つ背景になっている。舞子の若さがそうさせるのだろう。「セックスに理屈は要らないの。楽しめるかどうかだけヨ」女は私が余り乗り気でないのを気にして言った。「君が楽しめてもボクはどうも・・・」「もう私が嫌いになった訳?」「好きとか嫌いという感情じゃ無く、刺激が無くなったのだろうな」「だから、その刺激を求めて三人でも良いと思っているのヨ」女は独りで腰を揺らせながら上り詰める高まりを求めた。されるままに任せ、私は三人でベッドに居る風景を想像してみた。しかし、二人を一緒に相手にするなぞ今の私には出来ない相談だった。 「あなた、変わったワ!」私が一緒にリズムに乗らないのに女は腹を立て、私を見下ろしながら責め立てる様に言い放った。「舞子なんか紹介するんじゃなかった・・・。あの子の方が断然若いのだし、私に勝ち目がないのは分かっていたのヨ!でも・・・、あなたを引き留めるにはそれしか無かった・・・」「そんな事は無いヨ。ボクの気持ちは前と変わらないさ。君も舞子も可愛いと想っている。そうで無かったら、こうして寝る訳もないさ」「いい加減な事、言わないで!身体がちゃんと証明しているワ」「一寸、仕事で疲れているだけだヨ。もう少ししたら回復するから待ってくれ」「それでも男なの?何よ、以前なら立て続けに何度も愛してくれたのに・・・。未だ私の事、好きで居てくれているならちゃんと身体で証明してみせてヨ」女は自分の顔を私の下半身にもって行き一物を咥えたり舐めたりし始めた。やがて私の一物は硬くなって行った。「そうヨ、その調子。それで良いのヨ。最初からこれで行けば良かったのヨ」女は一物を自分の秘所にあてがうと真剣に腰を振り始めるのだった。スタートが遅かった分、長く尾を引くセックスになった。 「ねえ、考えてみたんだけど、やっぱり三人で一緒に愛し合うのが良いと想うワ」疲れ果ててぐったり寝込んでいる私の耳元で女は、元気が無くなった私の一物を弄びながら言った。「そうヨ、三人でやるのヨ。私達を親子と想わずに姉妹だと想って頂戴。これまで誰が観たって親子には観えなかったのだし、これからも姉妹で通せば良いのヨ」いよいよ女がセックスの為に狂い始めたと感じた。親子の立場を無視してまで共通の一人の男を求める淫乱さが牙をむき出したのだ。女盛りを過ぎた女が50代になっても未だ男を求める身体を持っている。否、身体は確実に老化現象に向かっている。それなのに男を求めるのは精神面が原因しているのだろう。そこに私は末恐ろしいものを感じる。それが女の業というものなのだろうか。男なら老人になっても未だまだ元気な連中は幾らでも居る。しかし、女は40代ならいざ知らず、50代に入っても未だセックスの奴隷になっているというのは珍しいと想う。年齢に応じた恋愛方法は様々在って、高齢者には高齢者なりのセックス方法はあるだろう。養老院で恋人の取り合い喧嘩が生じるというのも在るぐらいなのだ。(10月につづく)
2013/09/23
コメント(0)
![]()
秋(08) 関空ゲートタワーを観ながら・・・ おかしなもので、工事現場から観える関空ゲートタワーを眺めていると変な想いこみが浮かんで来る。それはビルが国際ギャンブル会場になる計画があるという噂が現実味をもってイメージされるのである。青年時代に何回か行ったマカオのギャンブル会場を思い出してはルーレットやトランプ(ブラックジャック)を想い浮かべる訳だ。最初は負けた。覚えているのは次に行った時に大勝した事だ。その夜は満月だった。占いではボクの運勢は月の満ち欠けで左右され満月の時は調子が良いという事だった。たまたまそれが当たっていたので気を良くし、その後は満月の日を選んでギャンブルをする癖がついてしまった。ギャンブル総てのトータルをしてみて勝ったか負けたかトントンだったかは覚えてないが、統計的には多分負けているだろう。ボクの考えでは勝つという事は投資した金の何倍かに成る事を指し、元金と同じ額を得ていればトントン、それが出来ていない場合は負けという事である。だから博打の原則からすれば胴元は必ず掛け金の半分は得る事になっていて其処から経費を差し引いて利益を出すから40%は儲けるボロい商売であるが、客は残りの半分の取り合いだから必ず半分はすってしまう仕組みである。それを勝つという事はプロか手慣れた常連という事になり確率からすれば僅かしか居ない事になる。ジョルジュ・シムノンの小説に出てくるカジノ(南仏のモナコ)の常連客の中には年金生活者の老婆がルーレット台の周りに陣取って細々と長く粘る場面がある。支配人は彼女が眼ざわりで適当に(小銭程度)稼がせて追い払う。他の客の迷惑になるからだ。そういう場合ならトントンか僅かの勝ちになるが面白味は無い。そういう事を考えながらロト6を買って4億円の夢を追うボクも老婆と変わらないのでは無いかと自壊してしまうのだ。大負けはしていないが、その内に芽が出ると信じている。続「猫と女と」(06) ベッド脇のスタンドが照らす薄明かりに女は寝息も立ってず寝ていた。寝ているというよりも息を凝らして横になっていると言った方が適切だった。私が近づくと薄目を開けてこちらを見た。「眠れない?」小さな声で言うと女は軽く頷いて「何か用?」とつぶやく様に訊いた。「用なぞ無いさ。唯一寸気になったので様子を見に来ただけだ。舞子は寝入ったから・・・」「来ちゃ駄目!私は嫌ヨ」「分かっているさ。何もしないヨ」鏡台のスツールに腰掛け、女の方を向きながら言ったた。暗い部屋でさえ女の老けた顔は歳を感じさせた。今しがた隣室で娘と関係を持った私に腹を立てているらしく険しい顔をしている。成り行き任せとは言いながら同じマンションで舞子と男と女の関係を持った雰囲気は女に敏感に伝わったに違い。その気まずさも手伝って私は女に触れられなかった。せめて寝顔だけでも見て出ようと想ったのに声を掛けられつい座ってしまった。が、長居は出来ないと半ば立ちかけた。「ねえ、私、どうすれば良いの?」突然女に問いかけられた。どう答えれば良いのか返事に窮した。「どうって・・・、今まで通りで良いじゃないか」 「辛いのヨ。舞子が幸せになってくれるのは嬉しいけど、私も女ヨ」「分かってるさ。来週にでも外で会おう」「嫌、隠れてコソコソするのなんて嫌」女は舞子とは別の女としての人格を主張する。難しい問題だと想った。これまでズルズルと成り行き任せで来たのだ。今の私には今更新たに如何こうしようという気が起きない。女の元夫が転落して行くのも不安だろうが、私が舞子にばかり構うのも先行き不安なのだ。と言って之が女の望んだ計画路線だったはずだ。それけに私にはどうしようもなく亦どうするという気も無い。女達の反応次第で成り行き任せで居る。「隠れてと言うが、それこそ三人一緒に寝る訳にも行かんだろ?舞子が何と言うか・・・」私は平凡な返事しか出来なかった。「ねえ、それより私、独りで暮らすのって、どうか知ら?」女は決意した様に言った。「独りで?やって行けるのか?」「生活の事?それは大丈夫ヨ。私なりに預金もあるし」「それだけじゃ無い。どんどん歳をとって行くと炊事洗濯も億劫になるだろうし、仮に病気にでもなったら大変だ。それより舞子が不安がるさ」「近くに住めば良いでしょ」 「近くであろうと離れていようと、舞子と別れて暮らすなんて・・・、子供の面倒はどうする?片親の家庭だから同居するのが自然だし、当面はそうしないと舞子も大変だろう。セックスだけを考えれば何とでもなるさ。何だったら昼間ボクのマンションに来るか?事務所が近いから電話くれれば何時でも行けるから」「良いの?」「ボクは良いが、舞子にどんな言い訳をする?今更、笑われるのが落ちだ」「掃除と洗濯に行くと言っておくワ。週に一度なら舞子も納得するわヨ」「まるで家政婦だな」「何と言われようと、こんな生活続けていると気が変になりそう」「それでも舞子に隠れてやる事には変わりはないが・・・」「あなたのマンションなら隠れてやるという雰囲気じゃないワ」「そんなものかねえ」私は女の気持ちを図りかねながらも一応納得しマンションのキーを渡した。それから三日経って女から電話があった。「今、あなたのマンションヨ。掃除と洗濯を済ませて綺麗にしておいたワ。今から来れる?」女の声に弾みがあった。愈々女が新しい生活リズムを始めたのを感じ取った。マンションに戻ってみると頬が火照るほど暖房が効いていた。 女はエプロン姿で待っていた。前を行く女の後姿を見てエプロンの下がスリップだけなのを知り、道理で暖かくしていた訳が分った。「薄着で張り切って居るじゃないか」「若返った気分ヨ」「若くも無いのに無理をしちゃあ風邪を引くぜ」「ふふ、このスタイルの事?大丈夫ヨ」女は振り返って私に寄りかかって来た。ソファに一緒に倒れ掛かると直ぐに女は求めて来た。「此処じゃ窮屈だな。ベッドへ行こうか」「ううん、此処で良いの」女は私の腕の中で呟いた。ソファに敷いた白いムートンの毛皮が柔らかく肌に触れ、かつて女とムートンの毛皮の上で交わった事を思い出した。女はそれを意識していたのかも知れなかった。私はスラックスを脱ぐと自然に手が女のスリップの中に入って行った。「お待たせと言う処かな、こんなに濡れている」「もう、意地悪ねえ。舞子ばかり可愛がるから身体が可哀想だったワ」「でも、仕方無いじゃないか。まさか三人一緒に寝る訳にもいかないし・・・」「もうどうでも良いの、三人一緒でも構わない。舞子と私は親子であって親子で無いのヨ」「親子じゃ無いって?女と女という意味かい?」 「私達の関係は舞子も最初から知っているのだし、今更隠れてやる意味が無いのヨ」そう言いながら女は私のものを自分にあてがって入れた。「あー、久しぶりヨ、この感触・・・」呻く様に女は呟いた。「三人で一緒にやるのはボクにとっては刺激的だけど、親子という関係がどうもねえ・・・。それじゃあ獣と同じだ」私は冷静さを失わずに居られる自分を感じ、女とのセックスが以前の様に燃え上がるもので無くなってしまっている事を自覚した。それが女との距離を保つ背景になっている。舞子の若さがそうさせるのだろう。「セックスに理屈は要らないの。楽しめるかどうかだけヨ」女は私が余り乗り気でないのを気にして言った。「君が楽しめてもボクはどうも・・・」「もう私が嫌いになった訳?」「好きとか嫌いという感情じゃ無く、刺激が無くなったのだろうな」「だから、その刺激を求めて三人でも良いと思っているのヨ」女は独りで腰を揺らせながら上り詰める高まりを求めた。されるままに任せ、私は三人でベッドに居る風景を想像してみた。しかし、二人を一緒に相手にするなぞ今の私には出来ない相談だった。 「あなた、変わったワ!」私が一緒にリズムに乗らないのに女は腹を立て、私を見下ろしながら責め立てる様に言い放った。「舞子なんか紹介するんじゃなかった・・・。あの子の方が断然若いのだし、私に勝ち目がないのは分かっていたのヨ!でも・・・、あなたを引き留めるにはそれしか無かった・・・」「そんな事は無いヨ。ボクの気持ちは前と変わらないさ。君も舞子も可愛いと想っている。そうで無かったら、こうして寝る訳もないさ」「いい加減な事、言わないで!身体がちゃんと証明しているワ」「一寸、仕事で疲れているだけだヨ。もう少ししたら回復するから待ってくれ」「それでも男なの?何よ、以前なら立て続けに何度も愛してくれたのに・・・。未だ私の事、好きで居てくれているならちゃんと身体で証明してみせてヨ」女は自分の顔を私の下半身にもって行き一物を咥えたり舐めたりし始めた。やがて私の一物は硬くなって行った。「そうヨ、その調子。それで良いのヨ。最初からこれで行けば良かったのヨ」女は一物を自分の秘所にあてがうと真剣に腰を振り始めるのだった。スタートが遅かった分、長く尾を引くセックスになった。 「ねえ、考えてみたんだけど、やっぱり三人で一緒に愛し合うのが良いと想うワ」疲れ果ててぐったり寝込んでいる私の耳元で女は、元気が無くなった私の一物を弄びながら言った。「そうヨ、三人でやるのヨ。私達を親子と想わずに姉妹だと想って頂戴。これまで誰が観たって親子には観えなかったのだし、これからも姉妹で通せば良いのヨ」いよいよ女がセックスの為に狂い始めたと感じた。親子の立場を無視してまで共通の一人の男を求める淫乱さが牙をむき出したのだ。女盛りを過ぎた女が50代になっても未だ男を求める身体を持っている。否、身体は確実に老化現象に向かっている。それなのに男を求めるのは精神面が原因しているのだろう。そこに私は末恐ろしいものを感じる。それが女の業というものなのだろうか。男なら老人になっても未だまだ元気な連中は幾らでも居る。しかし、女は40代ならいざ知らず、50代に入っても未だセックスの奴隷になっているというのは珍しいと想う。年齢に応じた恋愛方法は様々在って、高齢者には高齢者なりのセックス方法はあるだろう。養老院で恋人の取り合い喧嘩が生じるというのも在るぐらいなのだ。(10月につづく)
2013/09/22
コメント(0)
![]()
秋(07) 建設現場から観える関空ゲートタワー 中学校の耐震改修工事の大半が終え中間出来高査定を行った。工事代の中間金支払いの査定である。契約時に着手金が支払われるが、それは一種の手形の様なもので金融機関からそれで借り受けは出来るが全額は使えないものだ。中間金が支払われれば支払われた工事代は全額使える。そういうシステムで公共工事は景気浮揚策として有効に用いられる。政権党の特権の様なもので景気付けとしてよく使われる政策である。野党は何でも反対するのが仕事だから公共工事はばら撒きだ、借金が増える、焼け石に水だと反対するが、自分たちに政権が廻って来ると同じ事をする。民主党がそうだった。しかし、長年野党に居た政党は政策に手慣れた代議士が居ず、官僚との付き合いも浅いから上手く機能せず失敗する。まるで素人集団がお手盛りの予算で満足した顔をするものの国民の失笑を買い敢え無く旧与党である自民党に政権が戻ってしまった。国民は何処の党でも上手くやってくれれば良いのだ。それなのに舞い上がった民主党は福島原発のメルトダウンを起こしてしまうは、挙句は独断で消費税8%を導入し国民の反発を買い無能集団の烙印を押されてしまった。喜んだ自民党は前の轍を踏まない様に慎重に政策を進めながらメルトダウン対策費用と景気浮揚の為に7年後のオリンピック招致にまで持って行った。さあ、本当に出来るのか?国民は固唾をのんで見守っている。続「猫と女と」(06) ベッド脇のスタンドが照らす薄明かりに女は寝息も立ってず寝ていた。寝ているというよりも息を凝らして横になっていると言った方が適切だった。私が近づくと薄目を開けてこちらを見た。「眠れない?」小さな声で言うと女は軽く頷いて「何か用?」とつぶやく様に訊いた。「用なぞ無いさ。唯一寸気になったので様子を見に来ただけだ。舞子は寝入ったから・・・」「来ちゃ駄目!私は嫌ヨ」「分かっているさ。何もしないヨ」鏡台のスツールに腰掛け、女の方を向きながら言ったた。暗い部屋でさえ女の老けた顔は歳を感じさせた。今しがた隣室で娘と関係を持った私に腹を立てているらしく険しい顔をしている。成り行き任せとは言いながら同じマンションで舞子と男と女の関係を持った雰囲気は女に敏感に伝わったに違い。その気まずさも手伝って私は女に触れられなかった。せめて寝顔だけでも見て出ようと想ったのに声を掛けられつい座ってしまった。が、長居は出来ないと半ば立ちかけた。「ねえ、私、どうすれば良いの?」突然女に問いかけられた。どう答えれば良いのか返事に窮した。「どうって・・・、今まで通りで良いじゃないか」 「辛いのヨ。舞子が幸せになってくれるのは嬉しいけど、私も女ヨ」「分かってるさ。来週にでも外で会おう」「嫌、隠れてコソコソするのなんて嫌」女は舞子とは別の女としての人格を主張する。難しい問題だと想った。これまでズルズルと成り行き任せで来たのだ。今の私には今更新たに如何こうしようという気が起きない。女の元夫が転落して行くのも不安だろうが、私が舞子にばかり構うのも先行き不安なのだ。と言って之が女の望んだ計画路線だったはずだ。それけに私にはどうしようもなく亦どうするという気も無い。女達の反応次第で成り行き任せで居る。「隠れてと言うが、それこそ三人一緒に寝る訳にも行かんだろ?舞子が何と言うか・・・」私は平凡な返事しか出来なかった。「ねえ、それより私、独りで暮らすのって、どうか知ら?」女は決意した様に言った。「独りで?やって行けるのか?」「生活の事?それは大丈夫ヨ。私なりに預金もあるし」「それだけじゃ無い。どんどん歳をとって行くと炊事洗濯も億劫になるだろうし、仮に病気にでもなったら大変だ。それより舞子が不安がるさ」「近くに住めば良いでしょ」 「近くであろうと離れていようと、舞子と別れて暮らすなんて・・・、子供の面倒はどうする?片親の家庭だから同居するのが自然だし、当面はそうしないと舞子も大変だろう。セックスだけを考えれば何とでもなるさ。何だったら昼間ボクのマンションに来るか?事務所が近いから電話くれれば何時でも行けるから」「良いの?」「ボクは良いが、舞子にどんな言い訳をする?今更、笑われるのが落ちだ」「掃除と洗濯に行くと言っておくワ。週に一度なら舞子も納得するわヨ」「まるで家政婦だな」「何と言われようと、こんな生活続けていると気が変になりそう」「それでも舞子に隠れてやる事には変わりはないが・・・」「あなたのマンションなら隠れてやるという雰囲気じゃないワ」「そんなものかねえ」私は女の気持ちを図りかねながらも一応納得しマンションのキーを渡した。それから三日経って女から電話があった。「今、あなたのマンションヨ。掃除と洗濯を済ませて綺麗にしておいたワ。今から来れる?」女の声に弾みがあった。愈々女が新しい生活リズムを始めたのを感じ取った。マンションに戻ってみると頬が火照るほど暖房が効いていた。 女はエプロン姿で待っていた。前を行く女の後姿を見てエプロンの下がスリップだけなのを知り、道理で暖かくしていた訳が分った。「薄着で張り切って居るじゃないか」「若返った気分ヨ」「若くも無いのに無理をしちゃあ風邪を引くぜ」「ふふ、このスタイルの事?大丈夫ヨ」女は振り返って私に寄りかかって来た。ソファに一緒に倒れ掛かると直ぐに女は求めて来た。「此処じゃ窮屈だな。ベッドへ行こうか」「ううん、此処で良いの」女は私の腕の中で呟いた。ソファに敷いた白いムートンの毛皮が柔らかく肌に触れ、かつて女とムートンの毛皮の上で交わった事を思い出した。女はそれを意識していたのかも知れなかった。私はスラックスを脱ぐと自然に手が女のスリップの中に入って行った。「お待たせと言う処かな、こんなに濡れている」「もう、意地悪ねえ。舞子ばかり可愛がるから身体が可哀想だったワ」「でも、仕方無いじゃないか。まさか三人一緒に寝る訳にもいかないし・・・」「もうどうでも良いの、三人一緒でも構わない。舞子と私は親子であって親子で無いのヨ」「親子じゃ無いって?女と女という意味かい?」 「私達の関係は舞子も最初から知っているのだし、今更隠れてやる意味が無いのヨ」そう言いながら女は私のものを自分にあてがって入れた。「あー、久しぶりヨ、この感触・・・」呻く様に女は呟いた。「三人で一緒にやるのはボクにとっては刺激的だけど、親子という関係がどうもねえ・・・。それじゃあ獣と同じだ」私は冷静さを失わずに居られる自分を感じ、女とのセックスが以前の様に燃え上がるもので無くなってしまっている事を自覚した。それが女との距離を保つ背景になっている。舞子の若さがそうさせるのだろう。「セックスに理屈は要らないの。楽しめるかどうかだけヨ」女は私が余り乗り気でないのを気にして言った。「君が楽しめてもボクはどうも・・・」「もう私が嫌いになった訳?」「好きとか嫌いという感情じゃ無く、刺激が無くなったのだろうな」「だから、その刺激を求めて三人でも良いと思っているのヨ」女は独りで腰を揺らせながら上り詰める高まりを求めた。されるままに任せ、私は三人でベッドに居る風景を想像してみた。しかし、二人を一緒に相手にするなぞ今の私には出来ない相談だった。 「あなた、変わったワ!」私が一緒にリズムに乗らないのに女は腹を立て、私を見下ろしながら責め立てる様に言い放った。「舞子なんか紹介するんじゃなかった・・・。あの子の方が断然若いのだし、私に勝ち目がないのは分かっていたのヨ!でも・・・、あなたを引き留めるにはそれしか無かった・・・」「そんな事は無いヨ。ボクの気持ちは前と変わらないさ。君も舞子も可愛いと想っている。そうで無かったら、こうして寝る訳もないさ」「いい加減な事、言わないで!身体がちゃんと証明しているワ」「一寸、仕事で疲れているだけだヨ。もう少ししたら回復するから待ってくれ」「それでも男なの?何よ、以前なら立て続けに何度も愛してくれたのに・・・。未だ私の事、好きで居てくれているならちゃんと身体で証明してみせてヨ」女は自分の顔を私の下半身にもって行き一物を咥えたり舐めたりし始めた。やがて私の一物は硬くなって行った。「そうヨ、その調子。それで良いのヨ。最初からこれで行けば良かったのヨ」女は一物を自分の秘所にあてがうと真剣に腰を振り始めるのだった。スタートが遅かった分、長く尾を引くセックスになった。 「ねえ、考えてみたんだけど、やっぱり三人で一緒に愛し合うのが良いと想うワ」疲れ果ててぐったり寝込んでいる私の耳元で女は、元気が無くなった私の一物を弄びながら言った。「そうヨ、三人でやるのヨ。私達を親子と想わずに姉妹だと想って頂戴。これまで誰が観たって親子には観えなかったのだし、これからも姉妹で通せば良いのヨ」いよいよ女がセックスの為に狂い始めたと感じた。親子の立場を無視してまで共通の一人の男を求める淫乱さが牙をむき出したのだ。女盛りを過ぎた女が50代になっても未だ男を求める身体を持っている。否、身体は確実に老化現象に向かっている。それなのに男を求めるのは精神面が原因しているのだろう。そこに私は末恐ろしいものを感じる。それが女の業というものなのだろうか。男なら老人になっても未だまだ元気な連中は幾らでも居る。しかし、女は40代ならいざ知らず、50代に入っても未だセックスの奴隷になっているというのは珍しいと想う。年齢に応じた恋愛方法は様々在って、高齢者には高齢者なりのセックス方法はあるだろう。養老院で恋人の取り合い喧嘩が生じるというのも在るぐらいなのだ。(10月につづく)
2013/09/21
コメント(0)
![]()
秋(06) 台風一過の好天気だったが・・・ 全国的に大雨の被害を出した台風18号も通り過ぎ、好天気に恵まれたゴルフ日和だった。しかし病み上がりのボクにはきついゴルフだった。更には午後から真夏の暑さになり参ってしまいダウン寸前だった。眼を患ってから半月でようやく治ったのだが体調が未だ正常では無かった様だ。スコアも悪く良いショットもたまにしか出ず、更にはパーも1回限りでバーディー逃しのボギーやO.B.(圏外にボールを打ち込む事)になる有様だった。要するに身体がだるく集中力に欠けたのだ。これでは思い切ったプレイは出来ず、止むなくピクニックの気分に切り替えて1ラウンド廻っただけだった。その反対にボクの悪いプレイに余裕を持ったのか仲間のスコアは良く、その落差もあってボクにはしんどいゴルフだった。付け加えればゴルフ場までの道中で道路工事が多かったのも嫌な気分だった。台風の影響で道路が陥没したり崖崩れが多発し復旧工事で迂回させられたのだ。迂回路は初めての道で遠回りだった。カーナビがあるから迷わず運転出来たものの何時もより30分は余分に掛った。そういう気分的な不安もゴルフには良くなかった。帰り道なぞは高速道路のインターチェンジが一つ遠い処から入る羽目になって高速道路に入ってやっと安心できた。そう言えば自宅を出て10分ほどして高速カードが財布に入っていないのに気が付き、停車してバッグの中も探したが見つからず、取りに戻ろうかと迷ったがキャッシュで行けば良いと考え直して出発したのも気分をイラつかせた。悪い時は何もかも重なる様で、最近のゴルフの中では最悪の日だった。しかし、来月は挽回しようと同じメンバーで予約を入れておく事だけは忘れなかった。続「猫と女と」(06) ベッド脇のスタンドが照らす薄明かりに女は寝息も立ってず寝ていた。寝ているというよりも息を凝らして横になっていると言った方が適切だった。私が近づくと薄目を開けてこちらを見た。「眠れない?」小さな声で言うと女は軽く頷いて「何か用?」とつぶやく様に訊いた。「用なぞ無いさ。唯一寸気になったので様子を見に来ただけだ。舞子は寝入ったから・・・」「来ちゃ駄目!私は嫌ヨ」「分かっているさ。何もしないヨ」鏡台のスツールに腰掛け、女の方を向きながら言ったた。暗い部屋でさえ女の老けた顔は歳を感じさせた。今しがた隣室で娘と関係を持った私に腹を立てているらしく険しい顔をしている。成り行き任せとは言いながら同じマンションで舞子と男と女の関係を持った雰囲気は女に敏感に伝わったに違い。その気まずさも手伝って私は女に触れられなかった。せめて寝顔だけでも見て出ようと想ったのに声を掛けられつい座ってしまった。が、長居は出来ないと半ば立ちかけた。「ねえ、私、どうすれば良いの?」突然女に問いかけられた。どう答えれば良いのか返事に窮した。「どうって・・・、今まで通りで良いじゃないか」 「辛いのヨ。舞子が幸せになってくれるのは嬉しいけど、私も女ヨ」「分かってるさ。来週にでも外で会おう」「嫌、隠れてコソコソするのなんて嫌」女は舞子とは別の女としての人格を主張する。難しい問題だと想った。これまでズルズルと成り行き任せで来たのだ。今の私には今更新たに如何こうしようという気が起きない。女の元夫が転落して行くのも不安だろうが、私が舞子にばかり構うのも先行き不安なのだ。と言って之が女の望んだ計画路線だったはずだ。それけに私にはどうしようもなく亦どうするという気も無い。女達の反応次第で成り行き任せで居る。「隠れてと言うが、それこそ三人一緒に寝る訳にも行かんだろ?舞子が何と言うか・・・」私は平凡な返事しか出来なかった。「ねえ、それより私、独りで暮らすのって、どうか知ら?」女は決意した様に言った。「独りで?やって行けるのか?」「生活の事?それは大丈夫ヨ。私なりに預金もあるし」「それだけじゃ無い。どんどん歳をとって行くと炊事洗濯も億劫になるだろうし、仮に病気にでもなったら大変だ。それより舞子が不安がるさ」「近くに住めば良いでしょ」 「近くであろうと離れていようと、舞子と別れて暮らすなんて・・・、子供の面倒はどうする?片親の家庭だから同居するのが自然だし、当面はそうしないと舞子も大変だろう。セックスだけを考えれば何とでもなるさ。何だったら昼間ボクのマンションに来るか?事務所が近いから電話くれれば何時でも行けるから」「良いの?」「ボクは良いが、舞子にどんな言い訳をする?今更、笑われるのが落ちだ」「掃除と洗濯に行くと言っておくワ。週に一度なら舞子も納得するわヨ」「まるで家政婦だな」「何と言われようと、こんな生活続けていると気が変になりそう」「それでも舞子に隠れてやる事には変わりはないが・・・」「あなたのマンションなら隠れてやるという雰囲気じゃないワ」「そんなものかねえ」私は女の気持ちを図りかねながらも一応納得しマンションのキーを渡した。それから三日経って女から電話があった。「今、あなたのマンションヨ。掃除と洗濯を済ませて綺麗にしておいたワ。今から来れる?」女の声に弾みがあった。愈々女が新しい生活リズムを始めたのを感じ取った。マンションに戻ってみると頬が火照るほど暖房が効いていた。 女はエプロン姿で待っていた。前を行く女の後姿を見てエプロンの下がスリップだけなのを知り、道理で暖かくしていた訳が分った。「薄着で張り切って居るじゃないか」「若返った気分ヨ」「若くも無いのに無理をしちゃあ風邪を引くぜ」「ふふ、このスタイルの事?大丈夫ヨ」女は振り返って私に寄りかかって来た。ソファに一緒に倒れ掛かると直ぐに女は求めて来た。「此処じゃ窮屈だな。ベッドへ行こうか」「ううん、此処で良いの」女は私の腕の中で呟いた。ソファに敷いた白いムートンの毛皮が柔らかく肌に触れ、かつて女とムートンの毛皮の上で交わった事を思い出した。女はそれを意識していたのかも知れなかった。私はスラックスを脱ぐと自然に手が女のスリップの中に入って行った。「お待たせと言う処かな、こんなに濡れている」「もう、意地悪ねえ。舞子ばかり可愛がるから身体が可哀想だったワ」「でも、仕方無いじゃないか。まさか三人一緒に寝る訳にもいかないし・・・」「もうどうでも良いの、三人一緒でも構わない。舞子と私は親子であって親子で無いのヨ」「親子じゃ無いって?女と女という意味かい?」 「私達の関係は舞子も最初から知っているのだし、今更隠れてやる意味が無いのヨ」そう言いながら女は私のものを自分にあてがって入れた。「あー、久しぶりヨ、この感触・・・」呻く様に女は呟いた。「三人で一緒にやるのはボクにとっては刺激的だけど、親子という関係がどうもねえ・・・。それじゃあ獣と同じだ」私は冷静さを失わずに居られる自分を感じ、女とのセックスが以前の様に燃え上がるもので無くなってしまっている事を自覚した。それが女との距離を保つ背景になっている。舞子の若さがそうさせるのだろう。「セックスに理屈は要らないの。楽しめるかどうかだけヨ」女は私が余り乗り気でないのを気にして言った。「君が楽しめてもボクはどうも・・・」「もう私が嫌いになった訳?」「好きとか嫌いという感情じゃ無く、刺激が無くなったのだろうな」「だから、その刺激を求めて三人でも良いと思っているのヨ」女は独りで腰を揺らせながら上り詰める高まりを求めた。されるままに任せ、私は三人でベッドに居る風景を想像してみた。しかし、二人を一緒に相手にするなぞ今の私には出来ない相談だった。 「あなた、変わったワ!」私が一緒にリズムに乗らないのに女は腹を立て、私を見下ろしながら責め立てる様に言い放った。「舞子なんか紹介するんじゃなかった・・・。あの子の方が断然若いのだし、私に勝ち目がないのは分かっていたのヨ!でも・・・、あなたを引き留めるにはそれしか無かった・・・」「そんな事は無いヨ。ボクの気持ちは前と変わらないさ。君も舞子も可愛いと想っている。そうで無かったら、こうして寝る訳もないさ」「いい加減な事、言わないで!身体がちゃんと証明しているワ」「一寸、仕事で疲れているだけだヨ。もう少ししたら回復するから待ってくれ」「それでも男なの?何よ、以前なら立て続けに何度も愛してくれたのに・・・。未だ私の事、好きで居てくれているならちゃんと身体で証明してみせてヨ」女は自分の顔を私の下半身にもって行き一物を咥えたり舐めたりし始めた。やがて私の一物は硬くなって行った。「そうヨ、その調子。それで良いのヨ。最初からこれで行けば良かったのヨ」女は一物を自分の秘所にあてがうと真剣に腰を振り始めるのだった。スタートが遅かった分、長く尾を引くセックスになった。 「ねえ、考えてみたんだけど、やっぱり三人で一緒に愛し合うのが良いと想うワ」疲れ果ててぐったり寝込んでいる私の耳元で女は、元気が無くなった私の一物を弄びながら言った。「そうヨ、三人でやるのヨ。私達を親子と想わずに姉妹だと想って頂戴。これまで誰が観たって親子には観えなかったのだし、これからも姉妹で通せば良いのヨ」いよいよ女がセックスの為に狂い始めたと感じた。親子の立場を無視してまで共通の一人の男を求める淫乱さが牙をむき出したのだ。女盛りを過ぎた女が50代になっても未だ男を求める身体を持っている。否、身体は確実に老化現象に向かっている。それなのに男を求めるのは精神面が原因しているのだろう。そこに私は末恐ろしいものを感じる。それが女の業というものなのだろうか。男なら老人になっても未だまだ元気な連中は幾らでも居る。しかし、女は40代ならいざ知らず、50代に入っても未だセックスの奴隷になっているというのは珍しいと想う。年齢に応じた恋愛方法は様々在って、高齢者には高齢者なりのセックス方法はあるだろう。養老院で恋人の取り合い喧嘩が生じるというのも在るぐらいなのだ。(10月につづく)
2013/09/20
コメント(0)
![]()
秋(05) 猛暑で手入れが出来ず荒れてしまった芝生 猛暑だったこの夏は残暑も長く、台風シーズンの秋に入ってやっと秋らしく涼しくなった。逆に朝なぞは寒いぐらいである。急激な気候変化は体調を崩し易いだけに高齢者は気をつけないといけない。ボクも高齢者の一人なのだからその理屈は分かっていても心が付いて行かないから困る。未だ中年過ぎだという気持ちが勝って身体と心が一致しないのである。その証拠にゴルフに誘われると喜んで行きたくなる。ちなみに明日は三重県のゴルフ場へ行く事にしている。ところが月例会の方は迷っている。三重県のゴルフ場の方が遠くにあるのに月例会の兵庫県へは気が進まないのだ。何故なら月例会は集合時間が早朝(6時45分)だからである。三重県の方は9時半頃でゆっくり出来る。そもそもゴルフは遊びで楽しむものだから慌てて早朝に行くのはナンセンスである。早朝になっている理由は、兵庫県の中国自動車道が日曜日で帰りの高速道路が混むからである。1時間半で行ける処が帰りは倍の3時間も掛ってしまう。それが嫌で足が鈍るのである。だから夏場の暑い時と冬場の寒い時は欠席している。尤も、先月の猛暑に行ったのは何回も誘われたので止むなく付き合いゴルフで行ったのだった。が、それにも関わらずギブアップもせず思いの外成績も良かった(3位入賞)から気を良くした。当然ながら帰りの高速道路は混んでいた。混むのが分かっていたから時間をずらせる為に同じ組の仲間と途中に在る評判のピザを食べに行った。其処はログハウスの山小屋風に成っていた。評判通りパリパリに焼けたピザはコーヒーと合って美味かった。建物のワイルドな雰囲気も加味していた様だ。老人3人で面白おかしく雑談をしながらピザを食べる風景は仲の良いゴルフ仲間そのものだった。腹が膨れたせいで帰宅してからの晩御飯は食べられなかった。が、高速道路の方は幾分流れが良くなっていて何時もより30分は短縮出来た。続「猫と女と」(06) ベッド脇のスタンドが照らす薄明かりに女は寝息も立ってず寝ていた。寝ているというよりも息を凝らして横になっていると言った方が適切だった。私が近づくと薄目を開けてこちらを見た。「眠れない?」小さな声で言うと女は軽く頷いて「何か用?」とつぶやく様に訊いた。「用なぞ無いさ。唯一寸気になったので様子を見に来ただけだ。舞子は寝入ったから・・・」「来ちゃ駄目!私は嫌ヨ」「分かっているさ。何もしないヨ」鏡台のスツールに腰掛け、女の方を向きながら言ったた。暗い部屋でさえ女の老けた顔は歳を感じさせた。今しがた隣室で娘と関係を持った私に腹を立てているらしく険しい顔をしている。成り行き任せとは言いながら同じマンションで舞子と男と女の関係を持った雰囲気は女に敏感に伝わったに違い。その気まずさも手伝って私は女に触れられなかった。せめて寝顔だけでも見て出ようと想ったのに声を掛けられつい座ってしまった。が、長居は出来ないと半ば立ちかけた。「ねえ、私、どうすれば良いの?」突然女に問いかけられた。どう答えれば良いのか返事に窮した。「どうって・・・、今まで通りで良いじゃないか」 「辛いのヨ。舞子が幸せになってくれるのは嬉しいけど、私も女ヨ」「分かってるさ。来週にでも外で会おう」「嫌、隠れてコソコソするのなんて嫌」女は舞子とは別の女としての人格を主張する。難しい問題だと想った。これまでズルズルと成り行き任せで来たのだ。今の私には今更新たに如何こうしようという気が起きない。女の元夫が転落して行くのも不安だろうが、私が舞子にばかり構うのも先行き不安なのだ。と言って之が女の望んだ計画路線だったはずだ。それけに私にはどうしようもなく亦どうするという気も無い。女達の反応次第で成り行き任せで居る。「隠れてと言うが、それこそ三人一緒に寝る訳にも行かんだろ?舞子が何と言うか・・・」私は平凡な返事しか出来なかった。「ねえ、それより私、独りで暮らすのって、どうか知ら?」女は決意した様に言った。「独りで?やって行けるのか?」「生活の事?それは大丈夫ヨ。私なりに預金もあるし」「それだけじゃ無い。どんどん歳をとって行くと炊事洗濯も億劫になるだろうし、仮に病気にでもなったら大変だ。それより舞子が不安がるさ」「近くに住めば良いでしょ」 「近くであろうと離れていようと、舞子と別れて暮らすなんて・・・、子供の面倒はどうする?片親の家庭だから同居するのが自然だし、当面はそうしないと舞子も大変だろう。セックスだけを考えれば何とでもなるさ。何だったら昼間ボクのマンションに来るか?事務所が近いから電話くれれば何時でも行けるから」「良いの?」「ボクは良いが、舞子にどんな言い訳をする?今更、笑われるのが落ちだ」「掃除と洗濯に行くと言っておくワ。週に一度なら舞子も納得するわヨ」「まるで家政婦だな」「何と言われようと、こんな生活続けていると気が変になりそう」「それでも舞子に隠れてやる事には変わりはないが・・・」「あなたのマンションなら隠れてやるという雰囲気じゃないワ」「そんなものかねえ」私は女の気持ちを図りかねながらも一応納得しマンションのキーを渡した。それから三日経って女から電話があった。「今、あなたのマンションヨ。掃除と洗濯を済ませて綺麗にしておいたワ。今から来れる?」女の声に弾みがあった。愈々女が新しい生活リズムを始めたのを感じ取った。マンションに戻ってみると頬が火照るほど暖房が効いていた。 女はエプロン姿で待っていた。前を行く女の後姿を見てエプロンの下がスリップだけなのを知り、道理で暖かくしていた訳が分った。「薄着で張り切って居るじゃないか」「若返った気分ヨ」「若くも無いのに無理をしちゃあ風邪を引くぜ」「ふふ、このスタイルの事?大丈夫ヨ」女は振り返って私に寄りかかって来た。ソファに一緒に倒れ掛かると直ぐに女は求めて来た。「此処じゃ窮屈だな。ベッドへ行こうか」「ううん、此処で良いの」女は私の腕の中で呟いた。ソファに敷いた白いムートンの毛皮が柔らかく肌に触れ、かつて女とムートンの毛皮の上で交わった事を思い出した。女はそれを意識していたのかも知れなかった。私はスラックスを脱ぐと自然に手が女のスリップの中に入って行った。「お待たせと言う処かな、こんなに濡れている」「もう、意地悪ねえ。舞子ばかり可愛がるから身体が可哀想だったワ」「でも、仕方無いじゃないか。まさか三人一緒に寝る訳にもいかないし・・・」「もうどうでも良いの、三人一緒でも構わない。舞子と私は親子であって親子で無いのヨ」「親子じゃ無いって?女と女という意味かい?」 「私達の関係は舞子も最初から知っているのだし、今更隠れてやる意味が無いのヨ」そう言いながら女は私のものを自分にあてがって入れた。「あー、久しぶりヨ、この感触・・・」呻く様に女は呟いた。「三人で一緒にやるのはボクにとっては刺激的だけど、親子という関係がどうもねえ・・・。それじゃあ獣と同じだ」私は冷静さを失わずに居られる自分を感じ、女とのセックスが以前の様に燃え上がるもので無くなってしまっている事を自覚した。それが女との距離を保つ背景になっている。舞子の若さがそうさせるのだろう。「セックスに理屈は要らないの。楽しめるかどうかだけヨ」女は私が余り乗り気でないのを気にして言った。「君が楽しめてもボクはどうも・・・」「もう私が嫌いになった訳?」「好きとか嫌いという感情じゃ無く、刺激が無くなったのだろうな」「だから、その刺激を求めて三人でも良いと思っているのヨ」女は独りで腰を揺らせながら上り詰める高まりを求めた。されるままに任せ、私は三人でベッドに居る風景を想像してみた。しかし、二人を一緒に相手にするなぞ今の私には出来ない相談だった。 「あなた、変わったワ!」私が一緒にリズムに乗らないのに女は腹を立て、私を見下ろしながら責め立てる様に言い放った。「舞子なんか紹介するんじゃなかった・・・。あの子の方が断然若いのだし、私に勝ち目がないのは分かっていたのヨ!でも・・・、あなたを引き留めるにはそれしか無かった・・・」「そんな事は無いヨ。ボクの気持ちは前と変わらないさ。君も舞子も可愛いと想っている。そうで無かったら、こうして寝る訳もないさ」「いい加減な事、言わないで!身体がちゃんと証明しているワ」「一寸、仕事で疲れているだけだヨ。もう少ししたら回復するから待ってくれ」「それでも男なの?何よ、以前なら立て続けに何度も愛してくれたのに・・・。未だ私の事、好きで居てくれているならちゃんと身体で証明してみせてヨ」女は自分の顔を私の下半身にもって行き一物を咥えたり舐めたりし始めた。やがて私の一物は硬くなって行った。「そうヨ、その調子。それで良いのヨ。最初からこれで行けば良かったのヨ」女は一物を自分の秘所にあてがうと真剣に腰を振り始めるのだった。スタートが遅かった分、長く尾を引くセックスになった。 「ねえ、考えてみたんだけど、やっぱり三人で一緒に愛し合うのが良いと想うワ」疲れ果ててぐったり寝込んでいる私の耳元で女は、元気が無くなった私の一物を弄びながら言った。「そうヨ、三人でやるのヨ。私達を親子と想わずに姉妹だと想って頂戴。これまで誰が観たって親子には観えなかったのだし、これからも姉妹で通せば良いのヨ」いよいよ女がセックスの為に狂い始めたと感じた。親子の立場を無視してまで共通の一人の男を求める淫乱さが牙をむき出したのだ。女盛りを過ぎた女が50代になっても未だ男を求める身体を持っている。否、身体は確実に老化現象に向かっている。それなのに男を求めるのは精神面が原因しているのだろう。そこに私は末恐ろしいものを感じる。それが女の業というものなのだろうか。男なら老人になっても未だまだ元気な連中は幾らでも居る。しかし、女は40代ならいざ知らず、50代に入っても未だセックスの奴隷になっているというのは珍しいと想う。年齢に応じた恋愛方法は様々在って、高齢者には高齢者なりのセックス方法はあるだろう。養老院で恋人の取り合い喧嘩が生じるというのも在るぐらいなのだ。(10月につづく)
2013/09/19
コメント(0)
![]()
秋(04) 雲行きが怪しい 折角の休日なのに台風の影響で庭の手入れが出来ない。未だ小雨が降っていて風もある。全国的に大雨の警報が出ている。台風で思い出すのは戦後のジェーン台風だ(1950昭和25年台風第28号)。小学1年生だったボクは風で瓦が飛ばされているのを二階の窓ガラス越しに眺めていたのを覚えている。その後、階下で家族と一緒に居ると二階の窓ガラスの割れる大きな音がした。風圧で割れたのだが当時のボクには何が起きたのか分からないまま唯驚いただけだった。父は直ぐに二階に上がって行った。ボクも続いた。幅が90cm高さが1m20cm程の大きな1枚ガラスが割れて風と雨が吹き込んでいだ。かなり厚いガラスが割れる程の強い台風だった。雨戸は無かった。これまで必要がなかったのだ。当時の京都のしもた屋は表通りに面した側には雨戸は無い家が多かった。その一件以来、台風シーズンともなると何処の家も用心の為に表側の窓には暴風対策の充て板をする様になった。勿論、簾なぞは丸めて除去し、京都らしからぬ風情の無い殺風景な台風対策カバーだった。家業が建設業だったのだから事前に大工に頼んで小綺麗な板でも貼らせれば良かったのに父は不器用な腕で応急処置しかしなかった。見栄えよりも建設現場からの残材で実質性で勝負したのだろう。それよりも何の利益も出さない台風対策費なぞ馬鹿らしくて出せない性格だったのだ。簡単に言えばケチという事だ。遊ぶ金は出せてもミスミス浪費になる様な金は出せなかったのだろう。通りを通る人々は余りにも不器用な充て木を観て失笑していた。それが恥ずかしくてボクはコソコソと表玄関を出入りする始末だった。後に建築家になったボクは時々それを想い出しては美という感覚に敏感である自分の原点が其処にあるのでは無いかと想えるのだ。続「猫と女と」(06) ベッド脇のスタンドが照らす薄明かりに女は寝息も立ってず寝ていた。寝ているというよりも息を凝らして横になっていると言った方が適切だった。私が近づくと薄目を開けてこちらを見た。「眠れない?」小さな声で言うと女は軽く頷いて「何か用?」とつぶやく様に訊いた。「用なぞ無いさ。唯一寸気になったので様子を見に来ただけだ。舞子は寝入ったから・・・」「来ちゃ駄目!私は嫌ヨ」「分かっているさ。何もしないヨ」鏡台のスツールに腰掛け、女の方を向きながら言ったた。暗い部屋でさえ女の老けた顔は歳を感じさせた。今しがた隣室で娘と関係を持った私に腹を立てているらしく険しい顔をしている。成り行き任せとは言いながら同じマンションで舞子と男と女の関係を持った雰囲気は女に敏感に伝わったに違い。その気まずさも手伝って私は女に触れられなかった。せめて寝顔だけでも見て出ようと想ったのに声を掛けられつい座ってしまった。が、長居は出来ないと半ば立ちかけた。「ねえ、私、どうすれば良いの?」突然女に問いかけられた。どう答えれば良いのか返事に窮した。「どうって・・・、今まで通りで良いじゃないか」 「辛いのヨ。舞子が幸せになってくれるのは嬉しいけど、私も女ヨ」「分かってるさ。来週にでも外で会おう」「嫌、隠れてコソコソするのなんて嫌」女は舞子とは別の女としての人格を主張する。難しい問題だと想った。これまでズルズルと成り行き任せで来たのだ。今の私には今更新たに如何こうしようという気が起きない。女の元夫が転落して行くのも不安だろうが、私が舞子にばかり構うのも先行き不安なのだ。と言って之が女の望んだ計画路線だったはずだ。それけに私にはどうしようもなく亦どうするという気も無い。女達の反応次第で成り行き任せで居る。「隠れてと言うが、それこそ三人一緒に寝る訳にも行かんだろ?舞子が何と言うか・・・」私は平凡な返事しか出来なかった。「ねえ、それより私、独りで暮らすのって、どうか知ら?」女は決意した様に言った。「独りで?やって行けるのか?」「生活の事?それは大丈夫ヨ。私なりに預金もあるし」「それだけじゃ無い。どんどん歳をとって行くと炊事洗濯も億劫になるだろうし、仮に病気にでもなったら大変だ。それより舞子が不安がるさ」「近くに住めば良いでしょ」 「近くであろうと離れていようと、舞子と別れて暮らすなんて・・・、子供の面倒はどうする?片親の家庭だから同居するのが自然だし、当面はそうしないと舞子も大変だろう。セックスだけを考えれば何とでもなるさ。何だったら昼間ボクのマンションに来るか?事務所が近いから電話くれれば何時でも行けるから」「良いの?」「ボクは良いが、舞子にどんな言い訳をする?今更、笑われるのが落ちだ」「掃除と洗濯に行くと言っておくワ。週に一度なら舞子も納得するわヨ」「まるで家政婦だな」「何と言われようと、こんな生活続けていると気が変になりそう」「それでも舞子に隠れてやる事には変わりはないが・・・」「あなたのマンションなら隠れてやるという雰囲気じゃないワ」「そんなものかねえ」私は女の気持ちを図りかねながらも一応納得しマンションのキーを渡した。それから三日経って女から電話があった。「今、あなたのマンションヨ。掃除と洗濯を済ませて綺麗にしておいたワ。今から来れる?」女の声に弾みがあった。愈々女が新しい生活リズムを始めたのを感じ取った。マンションに戻ってみると頬が火照るほど暖房が効いていた。 女はエプロン姿で待っていた。前を行く女の後姿を見てエプロンの下がスリップだけなのを知り、道理で暖かくしていた訳が分った。「薄着で張り切って居るじゃないか」「若返った気分ヨ」「若くも無いのに無理をしちゃあ風邪を引くぜ」「ふふ、このスタイルの事?大丈夫ヨ」女は振り返って私に寄りかかって来た。ソファに一緒に倒れ掛かると直ぐに女は求めて来た。「此処じゃ窮屈だな。ベッドへ行こうか」「ううん、此処で良いの」女は私の腕の中で呟いた。ソファに敷いた白いムートンの毛皮が柔らかく肌に触れ、かつて女とムートンの毛皮の上で交わった事を思い出した。女はそれを意識していたのかも知れなかった。私はスラックスを脱ぐと自然に手が女のスリップの中に入って行った。「お待たせと言う処かな、こんなに濡れている」「もう、意地悪ねえ。舞子ばかり可愛がるから身体が可哀想だったワ」「でも、仕方無いじゃないか。まさか三人一緒に寝る訳にもいかないし・・・」「もうどうでも良いの、三人一緒でも構わない。舞子と私は親子であって親子で無いのヨ」「親子じゃ無いって?女と女という意味かい?」 「私達の関係は舞子も最初から知っているのだし、今更隠れてやる意味が無いのヨ」そう言いながら女は私のものを自分にあてがって入れた。「あー、久しぶりヨ、この感触・・・」呻く様に女は呟いた。「三人で一緒にやるのはボクにとっては刺激的だけど、親子という関係がどうもねえ・・・。それじゃあ獣と同じだ」私は冷静さを失わずに居られる自分を感じ、女とのセックスが以前の様に燃え上がるもので無くなってしまっている事を自覚した。それが女との距離を保つ背景になっている。舞子の若さがそうさせるのだろう。「セックスに理屈は要らないの。楽しめるかどうかだけヨ」女は私が余り乗り気でないのを気にして言った。「君が楽しめてもボクはどうも・・・」「もう私が嫌いになった訳?」「好きとか嫌いという感情じゃ無く、刺激が無くなったのだろうな」「だから、その刺激を求めて三人でも良いと思っているのヨ」女は独りで腰を揺らせながら上り詰める高まりを求めた。されるままに任せ、私は三人でベッドに居る風景を想像してみた。しかし、二人を一緒に相手にするなぞ今の私には出来ない相談だった。 「あなた、変わったワ!」私が一緒にリズムに乗らないのに女は腹を立て、私を見下ろしながら責め立てる様に言い放った。「舞子なんか紹介するんじゃなかった・・・。あの子の方が断然若いのだし、私に勝ち目がないのは分かっていたのヨ!でも・・・、あなたを引き留めるにはそれしか無かった・・・」「そんな事は無いヨ。ボクの気持ちは前と変わらないさ。君も舞子も可愛いと想っている。そうで無かったら、こうして寝る訳もないさ」「いい加減な事、言わないで!身体がちゃんと証明しているワ」「一寸、仕事で疲れているだけだヨ。もう少ししたら回復するから待ってくれ」「それでも男なの?何よ、以前なら立て続けに何度も愛してくれたのに・・・。未だ私の事、好きで居てくれているならちゃんと身体で証明してみせてヨ」女は自分の顔を私の下半身にもって行き一物を咥えたり舐めたりし始めた。やがて私の一物は硬くなって行った。「そうヨ、その調子。それで良いのヨ。最初からこれで行けば良かったのヨ」女は一物を自分の秘所にあてがうと真剣に腰を振り始めるのだった。スタートが遅かった分、長く尾を引くセックスになった。 「ねえ、考えてみたんだけど、やっぱり三人で一緒に愛し合うのが良いと想うワ」疲れ果ててぐったり寝込んでいる私の耳元で女は、元気が無くなった私の一物を弄びながら言った。「そうヨ、三人でやるのヨ。私達を親子と想わずに姉妹だと想って頂戴。これまで誰が観たって親子には観えなかったのだし、これからも姉妹で通せば良いのヨ」いよいよ女がセックスの為に狂い始めたと感じた。親子の立場を無視してまで共通の一人の男を求める淫乱さが牙をむき出したのだ。女盛りを過ぎた女が50代になっても未だ男を求める身体を持っている。否、身体は確実に老化現象に向かっている。それなのに男を求めるのは精神面が原因しているのだろう。そこに私は末恐ろしいものを感じる。それが女の業というものなのだろうか。男なら老人になっても未だまだ元気な連中は幾らでも居る。しかし、女は40代ならいざ知らず、50代に入っても未だセックスの奴隷になっているというのは珍しいと想う。年齢に応じた恋愛方法は様々在って、高齢者には高齢者なりのセックス方法はあるだろう。養老院で恋人の取り合い喧嘩が生じるというのも在るぐらいなのだ。(10月につづく)
2013/09/18
コメント(0)
![]()
秋(03)改装なった校舎 改修工事が殆ど終え、耐震補強工事の方も仕上げの吹付工事に入っている。残すは体育館の耐震補強工事と改修工事、及び校舎周辺の外構工事だけである。だから仮囲いは未だ外せない。学校関係者や生徒の為の安全な通路を確保し引続きガードマンが警備を続ける事になる。仮囲いが外せた段階で中庭のグランドに真砂土を入れて均す。グランドは地中排水が悪いのか地面に雨水の流れた跡が川状態になって凹凸が出来ている。だから先にブルドーザーで凸凹を削って均しておいてから真砂土を入れ重機で天圧する予定でいた。しかし、学校側から削らずに凹んだ部分に真砂土を入れて均して欲しいという要望があった。が、それだと凹みは無くなっても全体的な均しにはならならず見掛け倒しになる。逆に真砂土は少ない分量で済むから安価である。学校側は削れば下地の粗土が出てくると心配したのだろう。ところが、31年前に学校を建設する前迄は敷地は溜池だったので埋め立ての為の大量の土砂を入れ造成し、コンクリート杭を打ち、その上に建物を建て、その段階で大量の真砂土を入れ敷き均したと考えられる。だから少々削った程度では粗土は出てこない筈である。J.V.業者は学校側の提案が安価な方法だったので即座に受け入れた。思惑は学校側と業者とでは逆だった訳だ。監理者としては学校側が納得すればそれで良く、敢えて反対はしなかった。先生というものは自分の考えが一番正しいと思っているから長年の経験を持つ我々専門家からすれば問題にする程の事でも無いだけにどちらでも良い。彼等が後で失敗(柔らかな部分と硬い部分が出来、雨が降ってやがて亦同じ様に凹凸が出来るだろう)に気付いても仕方が無い。31年前、建物が建った頃は校長・教頭両先生とも未だ中校生だったろうから見も知らない溜池であった敷地造成やグランド状況については全く知る由もなく想像もつかないのである。此処の教育者はこの程度のものかと想いながら完成間近な校舎を眺めていた。続「猫と女と」(06) ベッド脇のスタンドが照らす薄明かりに女は寝息も立ってず寝ていた。寝ているというよりも息を凝らして横になっていると言った方が適切だった。私が近づくと薄目を開けてこちらを見た。「眠れない?」小さな声で言うと女は軽く頷いて「何か用?」とつぶやく様に訊いた。「用なぞ無いさ。唯一寸気になったので様子を見に来ただけだ。舞子は寝入ったから・・・」「来ちゃ駄目!私は嫌ヨ」「分かっているさ。何もしないヨ」鏡台のスツールに腰掛け、女の方を向きながら言ったた。暗い部屋でさえ女の老けた顔は歳を感じさせた。今しがた隣室で娘と関係を持った私に腹を立てているらしく険しい顔をしている。成り行き任せとは言いながら同じマンションで舞子と男と女の関係を持った雰囲気は女に敏感に伝わったに違い。その気まずさも手伝って私は女に触れられなかった。せめて寝顔だけでも見て出ようと想ったのに声を掛けられつい座ってしまった。が、長居は出来ないと半ば立ちかけた。「ねえ、私、どうすれば良いの?」突然女に問いかけられた。どう答えれば良いのか返事に窮した。「どうって・・・、今まで通りで良いじゃないか」 「辛いのヨ。舞子が幸せになってくれるのは嬉しいけど、私も女ヨ」「分かってるさ。来週にでも外で会おう」「嫌、隠れてコソコソするのなんて嫌」女は舞子とは別の女としての人格を主張する。難しい問題だと想った。これまでズルズルと成り行き任せで来たのだ。今の私には今更新たに如何こうしようという気が起きない。女の元夫が転落して行くのも不安だろうが、私が舞子にばかり構うのも先行き不安なのだ。と言って之が女の望んだ計画路線だったはずだ。それけに私にはどうしようもなく亦どうするという気も無い。女達の反応次第で成り行き任せで居る。「隠れてと言うが、それこそ三人一緒に寝る訳にも行かんだろ?舞子が何と言うか・・・」私は平凡な返事しか出来なかった。「ねえ、それより私、独りで暮らすのって、どうか知ら?」女は決意した様に言った。「独りで?やって行けるのか?」「生活の事?それは大丈夫ヨ。私なりに預金もあるし」「それだけじゃ無い。どんどん歳をとって行くと炊事洗濯も億劫になるだろうし、仮に病気にでもなったら大変だ。それより舞子が不安がるさ」「近くに住めば良いでしょ」 「近くであろうと離れていようと、舞子と別れて暮らすなんて・・・、子供の面倒はどうする?片親の家庭だから同居するのが自然だし、当面はそうしないと舞子も大変だろう。セックスだけを考えれば何とでもなるさ。何だったら昼間ボクのマンションに来るか?事務所が近いから電話くれれば何時でも行けるから」「良いの?」「ボクは良いが、舞子にどんな言い訳をする?今更、笑われるのが落ちだ」「掃除と洗濯に行くと言っておくワ。週に一度なら舞子も納得するわヨ」「まるで家政婦だな」「何と言われようと、こんな生活続けていると気が変になりそう」「それでも舞子に隠れてやる事には変わりはないが・・・」「あなたのマンションなら隠れてやるという雰囲気じゃないワ」「そんなものかねえ」私は女の気持ちを図りかねながらも一応納得しマンションのキーを渡した。それから三日経って女から電話があった。「今、あなたのマンションヨ。掃除と洗濯を済ませて綺麗にしておいたワ。今から来れる?」女の声に弾みがあった。愈々女が新しい生活リズムを始めたのを感じ取った。マンションに戻ってみると頬が火照るほど暖房が効いていた。 女はエプロン姿で待っていた。前を行く女の後姿を見てエプロンの下がスリップだけなのを知り、道理で暖かくしていた訳が分った。「薄着で張り切って居るじゃないか」「若返った気分ヨ」「若くも無いのに無理をしちゃあ風邪を引くぜ」「ふふ、このスタイルの事?大丈夫ヨ」女は振り返って私に寄りかかって来た。ソファに一緒に倒れ掛かると直ぐに女は求めて来た。「此処じゃ窮屈だな。ベッドへ行こうか」「ううん、此処で良いの」女は私の腕の中で呟いた。ソファに敷いた白いムートンの毛皮が柔らかく肌に触れ、かつて女とムートンの毛皮の上で交わった事を思い出した。女はそれを意識していたのかも知れなかった。私はスラックスを脱ぐと自然に手が女のスリップの中に入って行った。「お待たせと言う処かな、こんなに濡れている」「もう、意地悪ねえ。舞子ばかり可愛がるから身体が可哀想だったワ」「でも、仕方無いじゃないか。まさか三人一緒に寝る訳にもいかないし・・・」「もうどうでも良いの、三人一緒でも構わない。舞子と私は親子であって親子で無いのヨ」「親子じゃ無いって?女と女という意味かい?」 「私達の関係は舞子も最初から知っているのだし、今更隠れてやる意味が無いのヨ」そう言いながら女は私のものを自分にあてがって入れた。「あー、久しぶりヨ、この感触・・・」呻く様に女は呟いた。「三人で一緒にやるのはボクにとっては刺激的だけど、親子という関係がどうもねえ・・・。それじゃあ獣と同じだ」私は冷静さを失わずに居られる自分を感じ、女とのセックスが以前の様に燃え上がるもので無くなってしまっている事を自覚した。それが女との距離を保つ背景になっている。舞子の若さがそうさせるのだろう。「セックスに理屈は要らないの。楽しめるかどうかだけヨ」女は私が余り乗り気でないのを気にして言った。「君が楽しめてもボクはどうも・・・」「もう私が嫌いになった訳?」「好きとか嫌いという感情じゃ無く、刺激が無くなったのだろうな」「だから、その刺激を求めて三人でも良いと思っているのヨ」女は独りで腰を揺らせながら上り詰める高まりを求めた。されるままに任せ、私は三人でベッドに居る風景を想像してみた。しかし、二人を一緒に相手にするなぞ今の私には出来ない相談だった。 「あなた、変わったワ!」私が一緒にリズムに乗らないのに女は腹を立て、私を見下ろしながら責め立てる様に言い放った。「舞子なんか紹介するんじゃなかった・・・。あの子の方が断然若いのだし、私に勝ち目がないのは分かっていたのヨ!でも・・・、あなたを引き留めるにはそれしか無かった・・・」「そんな事は無いヨ。ボクの気持ちは前と変わらないさ。君も舞子も可愛いと想っている。そうで無かったら、こうして寝る訳もないさ」「いい加減な事、言わないで!身体がちゃんと証明しているワ」「一寸、仕事で疲れているだけだヨ。もう少ししたら回復するから待ってくれ」「それでも男なの?何よ、以前なら立て続けに何度も愛してくれたのに・・・。未だ私の事、好きで居てくれているならちゃんと身体で証明してみせてヨ」女は自分の顔を私の下半身にもって行き一物を咥えたり舐めたりし始めた。やがて私の一物は硬くなって行った。「そうヨ、その調子。それで良いのヨ。最初からこれで行けば良かったのヨ」女は一物を自分の秘所にあてがうと真剣に腰を振り始めるのだった。スタートが遅かった分、長く尾を引くセックスになった。 「ねえ、考えてみたんだけど、やっぱり三人で一緒に愛し合うのが良いと想うワ」疲れ果ててぐったり寝込んでいる私の耳元で女は、元気が無くなった私の一物を弄びながら言った。「そうヨ、三人でやるのヨ。私達を親子と想わずに姉妹だと想って頂戴。これまで誰が観たって親子には観えなかったのだし、これからも姉妹で通せば良いのヨ」いよいよ女がセックスの為に狂い始めたと感じた。親子の立場を無視してまで共通の一人の男を求める淫乱さが牙をむき出したのだ。女盛りを過ぎた女が50代になっても未だ男を求める身体を持っている。否、身体は確実に老化現象に向かっている。それなのに男を求めるのは精神面が原因しているのだろう。そこに私は末恐ろしいものを感じる。それが女の業というものなのだろうか。男なら老人になっても未だまだ元気な連中は幾らでも居る。しかし、女は40代ならいざ知らず、50代に入っても未だセックスの奴隷になっているというのは珍しいと想う。年齢に応じた恋愛方法は様々在って、高齢者には高齢者なりのセックス方法はあるだろう。養老院で恋人の取り合い喧嘩が生じるというのも在るぐらいなのだ。(10月につづく)
2013/09/17
コメント(0)
![]()
秋(02) 残り少なくなった残工事 6月から始まった中学校の校舎の大規模耐震改修工事も半分以上が終わって見かけは80%は完了した風に観えるところまで来た。工期は年内いっぱいある事になっているが実際は10月には殆ど終え、府の竣工検査が終えれば完全に終了する。現場事務所から観える校舎の一部に掛った仮設足場と防音シートが外れるのは今月末である。その頃には体育館の工事も最終段階に入っている。長く暑かった夏もそろそろ終えようとしている。今日は新学期最初の一斉テストがあって工事は騒音が出ない細々した作業だけなので静かである。未だ日中は夏日の様な暑さだが、それは太平洋の遥か南方に発生している熱帯低気圧のせいで一時的なものだ。それでも早朝は涼しく夏の終わりを感じさせる。残り少なくなった校舎の耐震改修工事もピークが過ぎて、後は監理報告書の仕上げ作業に追われる事になる。役所の担当者は気が小さくノイローゼになって定例会議では不機嫌である。原因は工務店から追加変更工事の請求が出ているからだろう。原則としては追加変更工事は無い事になっている。が、役所のミスで参考見積もり明細書に出るべき工事項目や数量が抜け落ちているのだ。その部分の工事を業者が実施した分の請求が数千万円分出ているのである。何故抜け落ちが分かるのかと言えば設計図面に記載されているからである。図面に記載されている工事項目は別冊の数量明細書に漏れがあっても実施しなければならない。監理者としても工事の確認検査をするから省略や誤魔化しは出来ない。さて役所はどういう風に処理するかである。支払わず逃げ切るか、少しばかりの金額を支払うか、いずれにしても役所担当者は上司から責めを受ける事になる。それが嫌で不機嫌なのである。日ごろ威張っているだけに不機嫌で当たり散らす風景は木端役人特有のスタイルである。続「猫と女と」(06) ベッド脇のスタンドが照らす薄明かりに女は寝息も立ってず寝ていた。寝ているというよりも息を凝らして横になっていると言った方が適切だった。私が近づくと薄目を開けてこちらを見た。「眠れない?」小さな声で言うと女は軽く頷いて「何か用?」とつぶやく様に訊いた。「用なぞ無いさ。唯一寸気になったので様子を見に来ただけだ。舞子は寝入ったから・・・」「来ちゃ駄目!私は嫌ヨ」「分かっているさ。何もしないヨ」鏡台のスツールに腰掛け、女の方を向きながら言ったた。暗い部屋でさえ女の老けた顔は歳を感じさせた。今しがた隣室で娘と関係を持った私に腹を立てているらしく険しい顔をしている。成り行き任せとは言いながら同じマンションで舞子と男と女の関係を持った雰囲気は女に敏感に伝わったに違い。その気まずさも手伝って私は女に触れられなかった。せめて寝顔だけでも見て出ようと想ったのに声を掛けられつい座ってしまった。が、長居は出来ないと半ば立ちかけた。「ねえ、私、どうすれば良いの?」突然女に問いかけられた。どう答えれば良いのか返事に窮した。「どうって・・・、今まで通りで良いじゃないか」 「辛いのヨ。舞子が幸せになってくれるのは嬉しいけど、私も女ヨ」「分かってるさ。来週にでも外で会おう」「嫌、隠れてコソコソするのなんて嫌」女は舞子とは別の女としての人格を主張する。難しい問題だと想った。これまでズルズルと成り行き任せで来たのだ。今の私には今更新たに如何こうしようという気が起きない。女の元夫が転落して行くのも不安だろうが、私が舞子にばかり構うのも先行き不安なのだ。と言って之が女の望んだ計画路線だったはずだ。それけに私にはどうしようもなく亦どうするという気も無い。女達の反応次第で成り行き任せで居る。「隠れてと言うが、それこそ三人一緒に寝る訳にも行かんだろ?舞子が何と言うか・・・」私は平凡な返事しか出来なかった。「ねえ、それより私、独りで暮らすのって、どうか知ら?」女は決意した様に言った。「独りで?やって行けるのか?」「生活の事?それは大丈夫ヨ。私なりに預金もあるし」「それだけじゃ無い。どんどん歳をとって行くと炊事洗濯も億劫になるだろうし、仮に病気にでもなったら大変だ。それより舞子が不安がるさ」「近くに住めば良いでしょ」 「近くであろうと離れていようと、舞子と別れて暮らすなんて・・・、子供の面倒はどうする?片親の家庭だから同居するのが自然だし、当面はそうしないと舞子も大変だろう。セックスだけを考えれば何とでもなるさ。何だったら昼間ボクのマンションに来るか?事務所が近いから電話くれれば何時でも行けるから」「良いの?」「ボクは良いが、舞子にどんな言い訳をする?今更、笑われるのが落ちだ」「掃除と洗濯に行くと言っておくワ。週に一度なら舞子も納得するわヨ」「まるで家政婦だな」「何と言われようと、こんな生活続けていると気が変になりそう」「それでも舞子に隠れてやる事には変わりはないが・・・」「あなたのマンションなら隠れてやるという雰囲気じゃないワ」「そんなものかねえ」私は女の気持ちを図りかねながらも一応納得しマンションのキーを渡した。それから三日経って女から電話があった。「今、あなたのマンションヨ。掃除と洗濯を済ませて綺麗にしておいたワ。今から来れる?」女の声に弾みがあった。愈々女が新しい生活リズムを始めたのを感じ取った。マンションに戻ってみると頬が火照るほど暖房が効いていた。 女はエプロン姿で待っていた。前を行く女の後姿を見てエプロンの下がスリップだけなのを知り、道理で暖かくしていた訳が分った。「薄着で張り切って居るじゃないか」「若返った気分ヨ」「若くも無いのに無理をしちゃあ風邪を引くぜ」「ふふ、このスタイルの事?大丈夫ヨ」女は振り返って私に寄りかかって来た。ソファに一緒に倒れ掛かると直ぐに女は求めて来た。「此処じゃ窮屈だな。ベッドへ行こうか」「ううん、此処で良いの」女は私の腕の中で呟いた。ソファに敷いた白いムートンの毛皮が柔らかく肌に触れ、かつて女とムートンの毛皮の上で交わった事を思い出した。女はそれを意識していたのかも知れなかった。私はスラックスを脱ぐと自然に手が女のスリップの中に入って行った。「お待たせと言う処かな、こんなに濡れている」「もう、意地悪ねえ。舞子ばかり可愛がるから身体が可哀想だったワ」「でも、仕方無いじゃないか。まさか三人一緒に寝る訳にもいかないし・・・」「もうどうでも良いの、三人一緒でも構わない。舞子と私は親子であって親子で無いのヨ」「親子じゃ無いって?女と女という意味かい?」 「私達の関係は舞子も最初から知っているのだし、今更隠れてやる意味が無いのヨ」そう言いながら女は私のものを自分にあてがって入れた。「あー、久しぶりヨ、この感触・・・」呻く様に女は呟いた。「三人で一緒にやるのはボクにとっては刺激的だけど、親子という関係がどうもねえ・・・。それじゃあ獣と同じだ」私は冷静さを失わずに居られる自分を感じ、女とのセックスが以前の様に燃え上がるもので無くなってしまっている事を自覚した。それが女との距離を保つ背景になっている。舞子の若さがそうさせるのだろう。「セックスに理屈は要らないの。楽しめるかどうかだけヨ」女は私が余り乗り気でないのを気にして言った。「君が楽しめてもボクはどうも・・・」「もう私が嫌いになった訳?」「好きとか嫌いという感情じゃ無く、刺激が無くなったのだろうな」「だから、その刺激を求めて三人でも良いと思っているのヨ」女は独りで腰を揺らせながら上り詰める高まりを求めた。されるままに任せ、私は三人でベッドに居る風景を想像してみた。しかし、二人を一緒に相手にするなぞ今の私には出来ない相談だった。 「あなた、変わったワ!」私が一緒にリズムに乗らないのに女は腹を立て、私を見下ろしながら責め立てる様に言い放った。「舞子なんか紹介するんじゃなかった・・・。あの子の方が断然若いのだし、私に勝ち目がないのは分かっていたのヨ!でも・・・、あなたを引き留めるにはそれしか無かった・・・」「そんな事は無いヨ。ボクの気持ちは前と変わらないさ。君も舞子も可愛いと想っている。そうで無かったら、こうして寝る訳もないさ」「いい加減な事、言わないで!身体がちゃんと証明しているワ」「一寸、仕事で疲れているだけだヨ。もう少ししたら回復するから待ってくれ」「それでも男なの?何よ、以前なら立て続けに何度も愛してくれたのに・・・。未だ私の事、好きで居てくれているならちゃんと身体で証明してみせてヨ」女は自分の顔を私の下半身にもって行き一物を咥えたり舐めたりし始めた。やがて私の一物は硬くなって行った。「そうヨ、その調子。それで良いのヨ。最初からこれで行けば良かったのヨ」女は一物を自分の秘所にあてがうと真剣に腰を振り始めるのだった。スタートが遅かった分、長く尾を引くセックスになった。 「ねえ、考えてみたんだけど、やっぱり三人で一緒に愛し合うのが良いと想うワ」疲れ果ててぐったり寝込んでいる私の耳元で女は、元気が無くなった私の一物を弄びながら言った。「そうヨ、三人でやるのヨ。私達を親子と想わずに姉妹だと想って頂戴。これまで誰が観たって親子には観えなかったのだし、これからも姉妹で通せば良いのヨ」いよいよ女がセックスの為に狂い始めたと感じた。親子の立場を無視してまで共通の一人の男を求める淫乱さが牙をむき出したのだ。女盛りを過ぎた女が50代になっても未だ男を求める身体を持っている。否、身体は確実に老化現象に向かっている。それなのに男を求めるのは精神面が原因しているのだろう。そこに私は末恐ろしいものを感じる。それが女の業というものなのだろうか。男なら老人になっても未だまだ元気な連中は幾らでも居る。しかし、女は40代ならいざ知らず、50代に入っても未だセックスの奴隷になっているというのは珍しいと想う。年齢に応じた恋愛方法は様々在って、高齢者には高齢者なりのセックス方法はあるだろう。養老院で恋人の取り合い喧嘩が生じるというのも在るぐらいなのだ。(10月につづく)
2013/09/16
コメント(0)
![]()
秋(01) 中学校のグランドでクラブ活動する生徒たち 最初に両眼の視界の夫々に横方向に僅かのズレがあるのに気がついたのはサラリーマン時代も後半に成ってからの事で40代になってからである。そんなに経ってから気がつくほど僅かな事だから日常生活に全く支障はなかった。ズレの原因は全く分らなかった。つまり完全に中学時代の事故の事は忘れてしまっていたのだ。ある日、渋谷から新宿までの通勤ラッシュの電車でつり輪に両手を掛けて窓の風景を見ていると吊り輪の向こうに見える景色が手に隠れた部分が左右夫々少しズレているのに気がついた。色も左眼の景色が少し白っぽい。まあ、眼球が左右の位置の分ズレるのは当然でこんなものだろうと軽く考えた。単身赴任でサラリーマン生活に嫌気が差していた頃でもあったからノイローゼが原因して飛蚊症になる様なものとしか考えなかった。しかし、今回、ハッキリと思い出したのは監理現場が中学校であったことや、グランドの生徒たちを見て当時を思い出したのもあった様だ。ボクは小学時代健康優良児だったから身体は大きな方だった。中学でも大柄な方だったから此処の中学の生徒たちが小さく観え余計に子供時分を思い出したのもあるだろう。55年も経って当時を思い出し、ついでに事故の事を思い出し、左目の不具合の原因が分って何と因果応報とはこの事をいうのかと時間なぞ超越している事に感心したのだった。続「猫と女と」(06) ベッド脇のスタンドが照らす薄明かりに女は寝息も立ってず寝ていた。寝ているというよりも息を凝らして横になっていると言った方が適切だった。私が近づくと薄目を開けてこちらを見た。「眠れない?」小さな声で言うと女は軽く頷いて「何か用?」とつぶやく様に訊いた。「用なぞ無いさ。唯一寸気になったので様子を見に来ただけだ。舞子は寝入ったから・・・」「来ちゃ駄目!私は嫌ヨ」「分かっているさ。何もしないヨ」鏡台のスツールに腰掛け、女の方を向きながら言ったた。暗い部屋でさえ女の老けた顔は歳を感じさせた。今しがた隣室で娘と関係を持った私に腹を立てているらしく険しい顔をしている。成り行き任せとは言いながら同じマンションで舞子と男と女の関係を持った雰囲気は女に敏感に伝わったに違い。その気まずさも手伝って私は女に触れられなかった。せめて寝顔だけでも見て出ようと想ったのに声を掛けられつい座ってしまった。が、長居は出来ないと半ば立ちかけた。「ねえ、私、どうすれば良いの?」突然女に問いかけられた。どう答えれば良いのか返事に窮した。「どうって・・・、今まで通りで良いじゃないか」 「辛いのヨ。舞子が幸せになってくれるのは嬉しいけど、私も女ヨ」「分かってるさ。来週にでも外で会おう」「嫌、隠れてコソコソするのなんて嫌」女は舞子とは別の女としての人格を主張する。難しい問題だと想った。これまでズルズルと成り行き任せで来たのだ。今の私には今更新たに如何こうしようという気が起きない。女の元夫が転落して行くのも不安だろうが、私が舞子にばかり構うのも先行き不安なのだ。と言って之が女の望んだ計画路線だったはずだ。それけに私にはどうしようもなく亦どうするという気も無い。女達の反応次第で成り行き任せで居る。「隠れてと言うが、それこそ三人一緒に寝る訳にも行かんだろ?舞子が何と言うか・・・」私は平凡な返事しか出来なかった。「ねえ、それより私、独りで暮らすのって、どうか知ら?」女は決意した様に言った。「独りで?やって行けるのか?」「生活の事?それは大丈夫ヨ。私なりに預金もあるし」「それだけじゃ無い。どんどん歳をとって行くと炊事洗濯も億劫になるだろうし、仮に病気にでもなったら大変だ。それより舞子が不安がるさ」「近くに住めば良いでしょ」 「近くであろうと離れていようと、舞子と別れて暮らすなんて・・・、子供の面倒はどうする?片親の家庭だから同居するのが自然だし、当面はそうしないと舞子も大変だろう。セックスだけを考えれば何とでもなるさ。何だったら昼間ボクのマンションに来るか?事務所が近いから電話くれれば何時でも行けるから」「良いの?」「ボクは良いが、舞子にどんな言い訳をする?今更、笑われるのが落ちだ」「掃除と洗濯に行くと言っておくワ。週に一度なら舞子も納得するわヨ」「まるで家政婦だな」「何と言われようと、こんな生活続けていると気が変になりそう」「それでも舞子に隠れてやる事には変わりはないが・・・」「あなたのマンションなら隠れてやるという雰囲気じゃないワ」「そんなものかねえ」私は女の気持ちを図りかねながらも一応納得しマンションのキーを渡した。それから三日経って女から電話があった。「今、あなたのマンションヨ。掃除と洗濯を済ませて綺麗にしておいたワ。今から来れる?」女の声に弾みがあった。愈々女が新しい生活リズムを始めたのを感じ取った。マンションに戻ってみると頬が火照るほど暖房が効いていた。 女はエプロン姿で待っていた。前を行く女の後姿を見てエプロンの下がスリップだけなのを知り、道理で暖かくしていた訳が分った。「薄着で張り切って居るじゃないか」「若返った気分ヨ」「若くも無いのに無理をしちゃあ風邪を引くぜ」「ふふ、このスタイルの事?大丈夫ヨ」女は振り返って私に寄りかかって来た。ソファに一緒に倒れ掛かると直ぐに女は求めて来た。「此処じゃ窮屈だな。ベッドへ行こうか」「ううん、此処で良いの」女は私の腕の中で呟いた。ソファに敷いた白いムートンの毛皮が柔らかく肌に触れ、かつて女とムートンの毛皮の上で交わった事を思い出した。女はそれを意識していたのかも知れなかった。私はスラックスを脱ぐと自然に手が女のスリップの中に入って行った。「お待たせと言う処かな、こんなに濡れている」「もう、意地悪ねえ。舞子ばかり可愛がるから身体が可哀想だったワ」「でも、仕方無いじゃないか。まさか三人一緒に寝る訳にもいかないし・・・」「もうどうでも良いの、三人一緒でも構わない。舞子と私は親子であって親子で無いのヨ」「親子じゃ無いって?女と女という意味かい?」 「私達の関係は舞子も最初から知っているのだし、今更隠れてやる意味が無いのヨ」そう言いながら女は私のものを自分にあてがって入れた。「あー、久しぶりヨ、この感触・・・」呻く様に女は呟いた。「三人で一緒にやるのはボクにとっては刺激的だけど、親子という関係がどうもねえ・・・。それじゃあ獣と同じだ」私は冷静さを失わずに居られる自分を感じ、女とのセックスが以前の様に燃え上がるもので無くなってしまっている事を自覚した。それが女との距離を保つ背景になっている。舞子の若さがそうさせるのだろう。「セックスに理屈は要らないの。楽しめるかどうかだけヨ」女は私が余り乗り気でないのを気にして言った。「君が楽しめてもボクはどうも・・・」「もう私が嫌いになった訳?」「好きとか嫌いという感情じゃ無く、刺激が無くなったのだろうな」「だから、その刺激を求めて三人でも良いと思っているのヨ」女は独りで腰を揺らせながら上り詰める高まりを求めた。されるままに任せ、私は三人でベッドに居る風景を想像してみた。しかし、二人を一緒に相手にするなぞ今の私には出来ない相談だった。 「あなた、変わったワ!」私が一緒にリズムに乗らないのに女は腹を立て、私を見下ろしながら責め立てる様に言い放った。「舞子なんか紹介するんじゃなかった・・・。あの子の方が断然若いのだし、私に勝ち目がないのは分かっていたのヨ!でも・・・、あなたを引き留めるにはそれしか無かった・・・」「そんな事は無いヨ。ボクの気持ちは前と変わらないさ。君も舞子も可愛いと想っている。そうで無かったら、こうして寝る訳もないさ」「いい加減な事、言わないで!身体がちゃんと証明しているワ」「一寸、仕事で疲れているだけだヨ。もう少ししたら回復するから待ってくれ」「それでも男なの?何よ、以前なら立て続けに何度も愛してくれたのに・・・。未だ私の事、好きで居てくれているならちゃんと身体で証明してみせてヨ」女は自分の顔を私の下半身にもって行き一物を咥えたり舐めたりし始めた。やがて私の一物は硬くなって行った。「そうヨ、その調子。それで良いのヨ。最初からこれで行けば良かったのヨ」女は一物を自分の秘所にあてがうと真剣に腰を振り始めるのだった。スタートが遅かった分、長く尾を引くセックスになった。 「ねえ、考えてみたんだけど、やっぱり三人で一緒に愛し合うのが良いと想うワ」疲れ果ててぐったり寝込んでいる私の耳元で女は、元気が無くなった私の一物を弄びながら言った。「そうヨ、三人でやるのヨ。私達を親子と想わずに姉妹だと想って頂戴。これまで誰が観たって親子には観えなかったのだし、これからも姉妹で通せば良いのヨ」いよいよ女がセックスの為に狂い始めたと感じた。親子の立場を無視してまで共通の一人の男を求める淫乱さが牙をむき出したのだ。女盛りを過ぎた女が50代になっても未だ男を求める身体を持っている。否、身体は確実に老化現象に向かっている。それなのに男を求めるのは精神面が原因しているのだろう。そこに私は末恐ろしいものを感じる。それが女の業というものなのだろうか。男なら老人になっても未だまだ元気な連中は幾らでも居る。しかし、女は40代ならいざ知らず、50代に入っても未だセックスの奴隷になっているというのは珍しいと想う。年齢に応じた恋愛方法は様々在って、高齢者には高齢者なりのセックス方法はあるだろう。養老院で恋人の取り合い喧嘩が生じるというのも在るぐらいなのだ。(10月につづく)
2013/09/15
コメント(0)
![]()
晩夏(15) 中学校のグランドでクラブ活動する生徒たち 事故はもう55年も昔の事である。父親からスクーターの鍵を預かっていて了解を得ていたから勝手に乗った訳ではなかった。それに道路には今ほど車は走っていなかった時代だったから何度も運転をした事があった。それでも未だ免許取得年齢に達していなかったから無免許運転だけに不安はあった。たまたま父親の請け負った工事現場で雑用係としてアルバイトして居た時、父親が一寸出かけている時に大工が「別の近くの現場に乗せて行って欲しい」と言うので簡単に承知して彼を乗せて運転したのだった。が、最初の曲がり角に来た時、後ろの大工の重みでバランスを崩し、ブレーキを踏むつもりがアクセル・ハンドルを回してしまい、暴走して向かいのビルの石壁に突き当たって転倒してしまった。その拍子に左目を強かに打ち何も見えず真っ白な状況に成って失明してしまったと思った。が、幸いにも治療の結果、1週間ほどして視力が斑に回復し始め、徐々に見え始めて行った。しかし、視力は落ちて眼鏡を掛ける事になった。今回55年経って突発的に左目の異変が起き、やっと焦点が僅かながら(角度にして左右に1,2度)ズレている事に気がつき、中学時代の事故が原因していると分ったのだった。続「猫と女と」(06) ベッド脇のスタンドが照らす薄明かりに女は寝息も立ってず寝ていた。寝ているというよりも息を凝らして横になっていると言った方が適切だった。私が近づくと薄目を開けてこちらを見た。「眠れない?」小さな声で言うと女は軽く頷いて「何か用?」とつぶやく様に訊いた。「用なぞ無いさ。唯一寸気になったので様子を見に来ただけだ。舞子は寝入ったから・・・」「来ちゃ駄目!私は嫌ヨ」「分かっているさ。何もしないヨ」鏡台のスツールに腰掛け、女の方を向きながら言ったた。暗い部屋でさえ女の老けた顔は歳を感じさせた。今しがた隣室で娘と関係を持った私に腹を立てているらしく険しい顔をしている。成り行き任せとは言いながら同じマンションで舞子と男と女の関係を持った雰囲気は女に敏感に伝わったに違い。その気まずさも手伝って私は女に触れられなかった。せめて寝顔だけでも見て出ようと想ったのに声を掛けられつい座ってしまった。が、長居は出来ないと半ば立ちかけた。「ねえ、私、どうすれば良いの?」突然女に問いかけられた。どう答えれば良いのか返事に窮した。「どうって・・・、今まで通りで良いじゃないか」 「辛いのヨ。舞子が幸せになってくれるのは嬉しいけど、私も女ヨ」「分かってるさ。来週にでも外で会おう」「嫌、隠れてコソコソするのなんて嫌」女は舞子とは別の女としての人格を主張する。難しい問題だと想った。これまでズルズルと成り行き任せで来たのだ。今の私には今更新たに如何こうしようという気が起きない。女の元夫が転落して行くのも不安だろうが、私が舞子にばかり構うのも先行き不安なのだ。と言って之が女の望んだ計画路線だったはずだ。それけに私にはどうしようもなく亦どうするという気も無い。女達の反応次第で成り行き任せで居る。「隠れてと言うが、それこそ三人一緒に寝る訳にも行かんだろ?舞子が何と言うか・・・」私は平凡な返事しか出来なかった。「ねえ、それより私、独りで暮らすのって、どうか知ら?」女は決意した様に言った。「独りで?やって行けるのか?」「生活の事?それは大丈夫ヨ。私なりに預金もあるし」「それだけじゃ無い。どんどん歳をとって行くと炊事洗濯も億劫になるだろうし、仮に病気にでもなったら大変だ。それより舞子が不安がるさ」「近くに住めば良いでしょ」 「近くであろうと離れていようと、舞子と別れて暮らすなんて・・・、子供の面倒はどうする?片親の家庭だから同居するのが自然だし、当面はそうしないと舞子も大変だろう。セックスだけを考えれば何とでもなるさ。何だったら昼間ボクのマンションに来るか?事務所が近いから電話くれれば何時でも行けるから」「良いの?」「ボクは良いが、舞子にどんな言い訳をする?今更、笑われるのが落ちだ」「掃除と洗濯に行くと言っておくワ。週に一度なら舞子も納得するわヨ」「まるで家政婦だな」「何と言われようと、こんな生活続けていると気が変になりそう」「それでも舞子に隠れてやる事には変わりはないが・・・」「あなたのマンションなら隠れてやるという雰囲気じゃないワ」「そんなものかねえ」私は女の気持ちを図りかねながらも一応納得しマンションのキーを渡した。それから三日経って女から電話があった。「今、あなたのマンションヨ。掃除と洗濯を済ませて綺麗にしておいたワ。今から来れる?」女の声に弾みがあった。愈々女が新しい生活リズムを始めたのを感じ取った。マンションに戻ってみると頬が火照るほど暖房が効いていた。 女はエプロン姿で待っていた。前を行く女の後姿を見てエプロンの下がスリップだけなのを知り、道理で暖かくしていた訳が分った。「薄着で張り切って居るじゃないか」「若返った気分ヨ」「若くも無いのに無理をしちゃあ風邪を引くぜ」「ふふ、このスタイルの事?大丈夫ヨ」女は振り返って私に寄りかかって来た。ソファに一緒に倒れ掛かると直ぐに女は求めて来た。「此処じゃ窮屈だな。ベッドへ行こうか」「ううん、此処で良いの」女は私の腕の中で呟いた。ソファに敷いた白いムートンの毛皮が柔らかく肌に触れ、かつて女とムートンの毛皮の上で交わった事を思い出した。女はそれを意識していたのかも知れなかった。私はスラックスを脱ぐと自然に手が女のスリップの中に入って行った。「お待たせと言う処かな、こんなに濡れている」「もう、意地悪ねえ。舞子ばかり可愛がるから身体が可哀想だったワ」「でも、仕方無いじゃないか。まさか三人一緒に寝る訳にもいかないし・・・」「もうどうでも良いの、三人一緒でも構わない。舞子と私は親子であって親子で無いのヨ」「親子じゃ無いって?女と女という意味かい?」 「私達の関係は舞子も最初から知っているのだし、今更隠れてやる意味が無いのヨ」そう言いながら女は私のものを自分にあてがって入れた。「あー、久しぶりヨ、この感触・・・」呻く様に女は呟いた。「三人で一緒にやるのはボクにとっては刺激的だけど、親子という関係がどうもねえ・・・。それじゃあ獣と同じだ」私は冷静さを失わずに居られる自分を感じ、女とのセックスが以前の様に燃え上がるもので無くなってしまっている事を自覚した。それが女との距離を保つ背景になっている。舞子の若さがそうさせるのだろう。「セックスに理屈は要らないの。楽しめるかどうかだけヨ」女は私が余り乗り気でないのを気にして言った。「君が楽しめてもボクはどうも・・・」「もう私が嫌いになった訳?」「好きとか嫌いという感情じゃ無く、刺激が無くなったのだろうな」「だから、その刺激を求めて三人でも良いと思っているのヨ」女は独りで腰を揺らせながら上り詰める高まりを求めた。されるままに任せ、私は三人でベッドに居る風景を想像してみた。しかし、二人を一緒に相手にするなぞ今の私には出来ない相談だった。 「あなた、変わったワ!」私が一緒にリズムに乗らないのに女は腹を立て、私を見下ろしながら責め立てる様に言い放った。「舞子なんか紹介するんじゃなかった・・・。あの子の方が断然若いのだし、私に勝ち目がないのは分かっていたのヨ!でも・・・、あなたを引き留めるにはそれしか無かった・・・」「そんな事は無いヨ。ボクの気持ちは前と変わらないさ。君も舞子も可愛いと想っている。そうで無かったら、こうして寝る訳もないさ」「いい加減な事、言わないで!身体がちゃんと証明しているワ」「一寸、仕事で疲れているだけだヨ。もう少ししたら回復するから待ってくれ」「それでも男なの?何よ、以前なら立て続けに何度も愛してくれたのに・・・。未だ私の事、好きで居てくれているならちゃんと身体で証明してみせてヨ」女は自分の顔を私の下半身にもって行き一物を咥えたり舐めたりし始めた。やがて私の一物は硬くなって行った。「そうヨ、その調子。それで良いのヨ。最初からこれで行けば良かったのヨ」女は一物を自分の秘所にあてがうと真剣に腰を振り始めるのだった。スタートが遅かった分、長く尾を引くセックスになった。 「ねえ、考えてみたんだけど、やっぱり三人で一緒に愛し合うのが良いと想うワ」疲れ果ててぐったり寝込んでいる私の耳元で女は、元気が無くなった私の一物を弄びながら言った。「そうヨ、三人でやるのヨ。私達を親子と想わずに姉妹だと想って頂戴。これまで誰が観たって親子には観えなかったのだし、これからも姉妹で通せば良いのヨ」いよいよ女がセックスの為に狂い始めたと感じた。親子の立場を無視してまで共通の一人の男を求める淫乱さが牙をむき出したのだ。女盛りを過ぎた女が50代になっても未だ男を求める身体を持っている。否、身体は確実に老化現象に向かっている。それなのに男を求めるのは精神面が原因しているのだろう。そこに私は末恐ろしいものを感じる。それが女の業というものなのだろうか。男なら老人になっても未だまだ元気な連中は幾らでも居る。しかし、女は40代ならいざ知らず、50代に入っても未だセックスの奴隷になっているというのは珍しいと想う。年齢に応じた恋愛方法は様々在って、高齢者には高齢者なりのセックス方法はあるだろう。養老院で恋人の取り合い喧嘩が生じるというのも在るぐらいなのだ。(10月につづく)
2013/09/14
コメント(0)
![]()
晩夏(14) 眼がおかしくなって1週間が過ぎ、薬が効いて来て大分良くなった。眼のちらつきも二重に観える症状も殆ど出無くなった。先週、病院でMRI検査を受けた結果が眼科医院へメールで送られている筈で「次回、今後の治療方法を決めましょう」と言われていたから眼科医院へ行った。医院のベテラン風の看護婦さんから「1週間経ちましたネ」と声を掛けられ「早いものですねえ。お蔭で良くなって来ましたヨ」と応えながら自分でも時間の経過が速く感じられた。既に脳神経外科医からMRIの結果報告を受けていた中年の医師は「何処も悪い処が無くて良かったですネ」と言って「今後は暫く薬で経過をみましょう」と微笑んでいた。雑談になって「インターネットで調べて市内の眼科を探して先生を知ったのですが、子供に人気がある評価が出ていましたので老人にはどうかと想いましたが、あんな五月蠅い子供を上手く治療されるという事は逆に細かい神経をお持ちだろうと想って決めたのが正解で、良い先生に当たったと感謝していますヨ」と感じたままを伝えると「有難うございます」と逆に礼を言われた。近所の掛り付けの内科医と懇意にしている事も分かって、その点でも安心出来た。今回の眼の病気で分かった事が一つあった。それは中学時代に無免許で父親のスクーターを運転して事故を起こし左の眼を痛めて、後遺症として焦点が右目と少しズレてしまったらしいという事だった。続「猫と女と」(06) ベッド脇のスタンドが照らす薄明かりに女は寝息も立ってず寝ていた。寝ているというよりも息を凝らして横になっていると言った方が適切だった。私が近づくと薄目を開けてこちらを見た。「眠れない?」小さな声で言うと女は軽く頷いて「何か用?」とつぶやく様に訊いた。「用なぞ無いさ。唯一寸気になったので様子を見に来ただけだ。舞子は寝入ったから・・・」「来ちゃ駄目!私は嫌ヨ」「分かっているさ。何もしないヨ」鏡台のスツールに腰掛け、女の方を向きながら言ったた。暗い部屋でさえ女の老けた顔は歳を感じさせた。今しがた隣室で娘と関係を持った私に腹を立てているらしく険しい顔をしている。成り行き任せとは言いながら同じマンションで舞子と男と女の関係を持った雰囲気は女に敏感に伝わったに違い。その気まずさも手伝って私は女に触れられなかった。せめて寝顔だけでも見て出ようと想ったのに声を掛けられつい座ってしまった。が、長居は出来ないと半ば立ちかけた。「ねえ、私、どうすれば良いの?」突然女に問いかけられた。どう答えれば良いのか返事に窮した。「どうって・・・、今まで通りで良いじゃないか」 「辛いのヨ。舞子が幸せになってくれるのは嬉しいけど、私も女ヨ」「分かってるさ。来週にでも外で会おう」「嫌、隠れてコソコソするのなんて嫌」女は舞子とは別の女としての人格を主張する。難しい問題だと想った。これまでズルズルと成り行き任せで来たのだ。今の私には今更新たに如何こうしようという気が起きない。女の元夫が転落して行くのも不安だろうが、私が舞子にばかり構うのも先行き不安なのだ。と言って之が女の望んだ計画路線だったはずだ。それけに私にはどうしようもなく亦どうするという気も無い。女達の反応次第で成り行き任せで居る。「隠れてと言うが、それこそ三人一緒に寝る訳にも行かんだろ?舞子が何と言うか・・・」私は平凡な返事しか出来なかった。「ねえ、それより私、独りで暮らすのって、どうか知ら?」女は決意した様に言った。「独りで?やって行けるのか?」「生活の事?それは大丈夫ヨ。私なりに預金もあるし」「それだけじゃ無い。どんどん歳をとって行くと炊事洗濯も億劫になるだろうし、仮に病気にでもなったら大変だ。それより舞子が不安がるさ」「近くに住めば良いでしょ」 「近くであろうと離れていようと、舞子と別れて暮らすなんて・・・、子供の面倒はどうする?片親の家庭だから同居するのが自然だし、当面はそうしないと舞子も大変だろう。セックスだけを考えれば何とでもなるさ。何だったら昼間ボクのマンションに来るか?事務所が近いから電話くれれば何時でも行けるから」「良いの?」「ボクは良いが、舞子にどんな言い訳をする?今更、笑われるのが落ちだ」「掃除と洗濯に行くと言っておくワ。週に一度なら舞子も納得するわヨ」「まるで家政婦だな」「何と言われようと、こんな生活続けていると気が変になりそう」「それでも舞子に隠れてやる事には変わりはないが・・・」「あなたのマンションなら隠れてやるという雰囲気じゃないワ」「そんなものかねえ」私は女の気持ちを図りかねながらも一応納得しマンションのキーを渡した。それから三日経って女から電話があった。「今、あなたのマンションヨ。掃除と洗濯を済ませて綺麗にしておいたワ。今から来れる?」女の声に弾みがあった。愈々女が新しい生活リズムを始めたのを感じ取った。マンションに戻ってみると頬が火照るほど暖房が効いていた。 女はエプロン姿で待っていた。前を行く女の後姿を見てエプロンの下がスリップだけなのを知り、道理で暖かくしていた訳が分った。「薄着で張り切って居るじゃないか」「若返った気分ヨ」「若くも無いのに無理をしちゃあ風邪を引くぜ」「ふふ、このスタイルの事?大丈夫ヨ」女は振り返って私に寄りかかって来た。ソファに一緒に倒れ掛かると直ぐに女は求めて来た。「此処じゃ窮屈だな。ベッドへ行こうか」「ううん、此処で良いの」女は私の腕の中で呟いた。ソファに敷いた白いムートンの毛皮が柔らかく肌に触れ、かつて女とムートンの毛皮の上で交わった事を思い出した。女はそれを意識していたのかも知れなかった。私はスラックスを脱ぐと自然に手が女のスリップの中に入って行った。「お待たせと言う処かな、こんなに濡れている」「もう、意地悪ねえ。舞子ばかり可愛がるから身体が可哀想だったワ」「でも、仕方無いじゃないか。まさか三人一緒に寝る訳にもいかないし・・・」「もうどうでも良いの、三人一緒でも構わない。舞子と私は親子であって親子で無いのヨ」「親子じゃ無いって?女と女という意味かい?」 「私達の関係は舞子も最初から知っているのだし、今更隠れてやる意味が無いのヨ」そう言いながら女は私のものを自分にあてがって入れた。「あー、久しぶりヨ、この感触・・・」呻く様に女は呟いた。「三人で一緒にやるのはボクにとっては刺激的だけど、親子という関係がどうもねえ・・・。それじゃあ獣と同じだ」私は冷静さを失わずに居られる自分を感じ、女とのセックスが以前の様に燃え上がるもので無くなってしまっている事を自覚した。それが女との距離を保つ背景になっている。舞子の若さがそうさせるのだろう。「セックスに理屈は要らないの。楽しめるかどうかだけヨ」女は私が余り乗り気でないのを気にして言った。「君が楽しめてもボクはどうも・・・」「もう私が嫌いになった訳?」「好きとか嫌いという感情じゃ無く、刺激が無くなったのだろうな」「だから、その刺激を求めて三人でも良いと思っているのヨ」女は独りで腰を揺らせながら上り詰める高まりを求めた。されるままに任せ、私は三人でベッドに居る風景を想像してみた。しかし、二人を一緒に相手にするなぞ今の私には出来ない相談だった。 「あなた、変わったワ!」私が一緒にリズムに乗らないのに女は腹を立て、私を見下ろしながら責め立てる様に言い放った。「舞子なんか紹介するんじゃなかった・・・。あの子の方が断然若いのだし、私に勝ち目がないのは分かっていたのヨ!でも・・・、あなたを引き留めるにはそれしか無かった・・・」「そんな事は無いヨ。ボクの気持ちは前と変わらないさ。君も舞子も可愛いと想っている。そうで無かったら、こうして寝る訳もないさ」「いい加減な事、言わないで!身体がちゃんと証明しているワ」「一寸、仕事で疲れているだけだヨ。もう少ししたら回復するから待ってくれ」「それでも男なの?何よ、以前なら立て続けに何度も愛してくれたのに・・・。未だ私の事、好きで居てくれているならちゃんと身体で証明してみせてヨ」女は自分の顔を私の下半身にもって行き一物を咥えたり舐めたりし始めた。やがて私の一物は硬くなって行った。「そうヨ、その調子。それで良いのヨ。最初からこれで行けば良かったのヨ」女は一物を自分の秘所にあてがうと真剣に腰を振り始めるのだった。スタートが遅かった分、長く尾を引くセックスになった。 「ねえ、考えてみたんだけど、やっぱり三人で一緒に愛し合うのが良いと想うワ」疲れ果ててぐったり寝込んでいる私の耳元で女は、元気が無くなった私の一物を弄びながら言った。「そうヨ、三人でやるのヨ。私達を親子と想わずに姉妹だと想って頂戴。これまで誰が観たって親子には観えなかったのだし、これからも姉妹で通せば良いのヨ」いよいよ女がセックスの為に狂い始めたと感じた。親子の立場を無視してまで共通の一人の男を求める淫乱さが牙をむき出したのだ。女盛りを過ぎた女が50代になっても未だ男を求める身体を持っている。否、身体は確実に老化現象に向かっている。それなのに男を求めるのは精神面が原因しているのだろう。そこに私は末恐ろしいものを感じる。それが女の業というものなのだろうか。男なら老人になっても未だまだ元気な連中は幾らでも居る。しかし、女は40代ならいざ知らず、50代に入っても未だセックスの奴隷になっているというのは珍しいと想う。年齢に応じた恋愛方法は様々在って、高齢者には高齢者なりのセックス方法はあるだろう。養老院で恋人の取り合い喧嘩が生じるというのも在るぐらいなのだ。(10月につづく)
2013/09/13
コメント(0)
![]()
晩夏(13) 短く刈られた庭木のヒマラヤスギとカイヅカイブキなど 庭木の葉刈りや剪定は自然の樹木に人工美を吹き込む作業である。極端な造形は日本庭園には合わないが、少しばかり奇抜な造形は面白い。カイヅカイブキは垣根によく植えられる。が、一本立ちで在る場合は好きな形に造れる。以前は枝が数本あったものを総て切り落とし、頭部のボール状だけを残した。樹木としては余り綺麗なものでは無い。垣根に用いられるケースが多いのは、葉が密であるからだ。しかし古木になると葉が退化し尖って針の様になるので肌に触れると痛く、景観としても映えないから周りの樹木とのバランスで頭部だけを残したのである。その隣のヒマラヤスギは放っておくと西洋お化けのようにこんもり茂り、周りの樹木に陽が当たらなくしてしまう。だから之も短く刈って風通しを良くした。反対隣のシマトネリコも大いに茂っていたのを綺麗サッパリと短くし透け透けにした。お盆前の茂っていた庭が相当明るくなった。足元の低木(山茶花、椿、皐月、榊、車輪梅)などはボクが自分で刈っているから常時整った形でジワジワと大きく育っている。榊は定期的に刈りとっては祭壇(三輪明神)のお供えとしているが、店で買う方が多く、枝を刈って供えるのは年に二度程度しかない。毎週供えるほど成長が速くはないのだ。その横に在るサルスベリ(百日紅)はこの夏は咲かなかった。茂ったシマトネリコの影になって日あたりが悪かったせいだ。来年はこれだけ短く刈ったからきっと咲いてくれるだろう。続「猫と女と」(06) ベッド脇のスタンドが照らす薄明かりに女は寝息も立ってず寝ていた。寝ているというよりも息を凝らして横になっていると言った方が適切だった。私が近づくと薄目を開けてこちらを見た。「眠れない?」小さな声で言うと女は軽く頷いて「何か用?」とつぶやく様に訊いた。「用なぞ無いさ。唯一寸気になったので様子を見に来ただけだ。舞子は寝入ったから・・・」「来ちゃ駄目!私は嫌ヨ」「分かっているさ。何もしないヨ」鏡台のスツールに腰掛け、女の方を向きながら言った。暗い部屋でさえ女の老けた顔は歳を感じさせた。今しがた隣室で娘と関係を持った私に腹を立てているらしく険しい顔をしている。成り行き任せとは言いながら同じマンションで舞子と男と女の関係を持った雰囲気は女に敏感に伝わったに違い。その気まずさも手伝って私は女に触れられなかった。せめて寝顔だけでも見て出ようと想ったのに声を掛けられつい座ってしまった。が、長居は出来ないと半ば立ちかけた。「ねえ、私、どうすれば良いの?」突然女に問いかけられた。どう答えれば良いのか返事に窮した。「どうって・・・、今まで通りで良いじゃないか」 「辛いのヨ。舞子が幸せになってくれるのは嬉しいけど、私も女ヨ」「分かってるさ。来週にでも外で会おう」「嫌、隠れてコソコソするのなんて嫌」女は舞子とは別の女としての人格を主張する。難しい問題だと想った。これまでズルズルと成り行き任せで来たのだ。今の私には今更新たに如何こうしようという気が起きない。女の元夫が転落して行くのも不安だろうが、私が舞子にばかり構うのも先行き不安なのだ。と言って之が女の望んだ計画路線だったはずだ。それけに私にはどうしようもなく亦どうするという気も無い。女達の反応次第で成り行き任せで居る。「隠れてと言うが、それこそ三人一緒に寝る訳にも行かんだろ?舞子が何と言うか・・・」私は平凡な返事しか出来なかった。「ねえ、それより私、独りで暮らすのって、どうか知ら?」女は決意した様に言った。「独りで?やって行けるのか?」「生活の事?それは大丈夫ヨ。私なりに預金もあるし」「それだけじゃ無い。どんどん歳をとって行くと炊事洗濯も億劫になるだろうし、仮に病気にでもなったら大変だ。それより舞子が不安がるさ」「近くに住めば良いでしょ」 「近くであろうと離れていようと、舞子と別れて暮らすなんて・・・、子供の面倒はどうする?片親の家庭だから同居するのが自然だし、当面はそうしないと舞子も大変だろう。セックスだけを考えれば何とでもなるさ。何だったら昼間ボクのマンションに来るか?事務所が近いから電話くれれば何時でも行けるから」「良いの?」「ボクは良いが、舞子にどんな言い訳をする?今更、笑われるのが落ちだ」「掃除と洗濯に行くと言っておくワ。週に一度なら舞子も納得するわヨ」「まるで家政婦だな」「何と言われようと、こんな生活続けていると気が変になりそう」「それでも舞子に隠れてやる事には変わりはないが・・・」「あなたのマンションなら隠れてやるという雰囲気じゃないワ」「そんなものかねえ」私は女の気持ちを図りかねながらも一応納得しマンションのキーを渡した。それから三日経って女から電話があった。「今、あなたのマンションヨ。掃除と洗濯を済ませて綺麗にしておいたワ。今から来れる?」女の声に弾みがあった。愈々女が新しい生活リズムを始めたのを感じ取った。マンションに戻ってみると頬が火照るほど暖房が効いていた。 女はエプロン姿で待っていた。前を行く女の後姿を見てエプロンの下がスリップだけなのを知り、道理で暖かくしていた訳が分った。「薄着で張り切って居るじゃないか」「若返った気分ヨ」「若くも無いのに無理をしちゃあ風邪を引くぜ」「ふふ、このスタイルの事?大丈夫ヨ」女は振り返って私に寄りかかって来た。ソファに一緒に倒れ掛かると直ぐに女は求めて来た。「此処じゃ窮屈だな。ベッドへ行こうか」「ううん、此処で良いの」女は私の腕の中で呟いた。ソファに敷いた白いムートンの毛皮が柔らかく肌に触れ、かつて女とムートンの毛皮の上で交わった事を思い出した。女はそれを意識していたのかも知れなかった。私はスラックスを脱ぐと自然に手が女のスリップの中に入って行った。「お待たせと言う処かな、こんなに濡れている」「もう、意地悪ねえ。舞子ばかり可愛がるから身体が可哀想だったワ」「でも、仕方無いじゃないか。まさか三人一緒に寝る訳にもいかないし・・・」「もうどうでも良いの、三人一緒でも構わない。舞子と私は親子であって親子で無いのヨ」「親子じゃ無いって?女と女という意味かい?」 「私達の関係は舞子も最初から知っているのだし、今更隠れてやる意味が無いのヨ」そう言いながら女は私のものを自分にあてがって入れた。「あー、久しぶりヨ、この感触・・・」呻く様に女は呟いた。「三人で一緒にやるのはボクにとっては刺激的だけど、親子という関係がどうもねえ・・・。それじゃあ獣と同じだ」私は冷静さを失わずに居られる自分を感じ、女とのセックスが以前の様に燃え上がるもので無くなってしまっている事を自覚した。それが女との距離を保つ背景になっている。舞子の若さがそうさせるのだろう。「セックスに理屈は要らないの。楽しめるかどうかだけヨ」女は私が余り乗り気でないのを気にして言った。「君が楽しめてもボクはどうも・・・」「もう私が嫌いになった訳?」「好きとか嫌いという感情じゃ無く、刺激が無くなったのだろうな」「だから、その刺激を求めて三人でも良いと思っているのヨ」女は独りで腰を揺らせながら上り詰める高まりを求めた。されるままに任せ、私は三人でベッドに居る風景を想像してみた。しかし、二人を一緒に相手にするなぞ今の私には出来ない相談だった。 「あなた、変わったワ!」私が一緒にリズムに乗らないのに女は腹を立て、私を見下ろしながら責め立てる様に言い放った。「舞子なんか紹介するんじゃなかった・・・。あの子の方が断然若いのだし、私に勝ち目がないのは分かっていたのヨ!でも・・・、あなたを引き留めるにはそれしか無かった・・・」「そんな事は無いヨ。ボクの気持ちは前と変わらないさ。君も舞子も可愛いと想っている。そうで無かったら、こうして寝る訳もないさ」「いい加減な事、言わないで!身体がちゃんと証明しているワ」「一寸、仕事で疲れているだけだヨ。もう少ししたら回復するから待ってくれ」「それでも男なの?何よ、以前なら立て続けに何度も愛してくれたのに・・・。未だ私の事、好きで居てくれているならちゃんと身体で証明してみせてヨ」女は自分の顔を私の下半身にもって行き一物を咥えたり舐めたりし始めた。やがて私の一物は硬くなって行った。「そうヨ、その調子。それで良いのヨ。最初からこれで行けば良かったのヨ」女は一物を自分の秘所にあてがうと真剣に腰を振り始めるのだった。スタートが遅かった分、長く尾を引くセックスになった。 「ねえ、考えてみたんだけど、やっぱり三人で一緒に愛し合うのが良いと想うワ」疲れ果ててぐったり寝込んでいる私の耳元で女は、元気が無くなった私の一物を弄びながら言った。「そうヨ、三人でやるのヨ。私達を親子と想わずに姉妹だと想って頂戴。これまで誰が観たって親子には観えなかったのだし、これからも姉妹で通せば良いのヨ」いよいよ女がセックスの為に狂い始めたと感じた。親子の立場を無視してまで共通の一人の男を求める淫乱さが牙をむき出したのだ。女盛りを過ぎた女が50代になっても未だ男を求める身体を持っている。否、身体は確実に老化現象に向かっている。それなのに男を求めるのは精神面が原因しているのだろう。そこに私は末恐ろしいものを感じる。それが女の業というものなのだろうか。男なら老人になっても未だまだ元気な連中は幾らでも居る。しかし、女は40代ならいざ知らず、50代に入っても未だセックスの奴隷になっているというのは珍しいと想う。年齢に応じた恋愛方法は様々在って、高齢者には高齢者なりのセックス方法はあるだろう。養老院で恋人の取り合い喧嘩が生じるというのも在るぐらいなのだ。(10月につづく)
2013/09/12
コメント(0)
![]()
晩夏(12) 網戸越に庭を観るココ 猛暑の夏も終え、晩夏ともなると流石に朝夕は涼しくなって、台風や熱帯低気圧の影響だけの暑さが来る程度である。ココは凌ぎ易い場所を探して移動して行くのだが、今朝は庭に出ず書斎の網戸の処で横になってボクを観ている。庭に出て何が面白いのかという風である。そういう風に観えるのはボクが勝手に想っているだけの事で、寝起きの未だ正常に頭の機能が働いていない内だからボヤーと眺めているだけなのかもしれない。多分、朝飯を食べ終えたばかりだから庭に出ても仕方が無いと想っているのだろう。書斎の入り口にも全く同じ小さなカーペットを敷いているのだが、網戸のカーペットの方ばかりにココが寝そべるから早くへたっている。たまには引っかいて背伸びをするのもあってへたり具合が早いのだ。ボロボロになるまで使い切る積もりだから未だ数年は行けそうである。7年後の2020年の東京オリンピックの頃までには取り替える事に成るだろうが、それまで無事に在るだろうか。その頃のココは老猫で寝てばかり居る事になりそうである。続「猫と女と」(06) ベッド脇のスタンドが照らす薄明かりに女は寝息も立ってず寝ていた。寝ているというよりも息を凝らして横になっていると言った方が適切だった。私が近づくと薄目を開けてこちらを見た。「眠れない?」小さな声で言うと女は軽く頷いて「何か用?」とつぶやく様に訊いた。「用なぞ無いさ。唯一寸気になったので様子を見に来ただけだ。舞子は寝入ったから・・・」「来ちゃ駄目!私は嫌ヨ」「分かっているさ。何もしないヨ」鏡台のスツールに腰掛け、女の方を向きながら言った。暗い部屋でさえ女の老けた顔は歳を感じさせた。今しがた隣室で娘と関係を持った私に腹を立てているらしく険しい顔をしている。成り行き任せとは言いながら同じマンションで舞子と男と女の関係を持った雰囲気は女に敏感に伝わったに違い。その気まずさも手伝って私は女に触れられなかった。せめて寝顔だけでも見て出ようと想ったのに声を掛けられつい座ってしまった。が、長居は出来ないと半ば立ちかけた。「ねえ、私、どうすれば良いの?」突然女に問いかけられた。どう答えれば良いのか返事に窮した。「どうって・・・、今まで通りで良いじゃないか」 「辛いのヨ。舞子が幸せになってくれるのは嬉しいけど、私も女ヨ」「分かってるさ。来週にでも外で会おう」「嫌、隠れてコソコソするのなんて嫌」女は舞子とは別の女としての人格を主張する。難しい問題だと想った。これまでズルズルと成り行き任せで来たのだ。今の私には今更新たに如何こうしようという気が起きない。女の元夫が転落して行くのも不安だろうが、私が舞子にばかり構うのも先行き不安なのだ。と言って之が女の望んだ計画路線だったはずだ。それけに私にはどうしようもなく亦どうするという気も無い。女達の反応次第で成り行き任せで居る。「隠れてと言うが、それこそ三人一緒に寝る訳にも行かんだろ?舞子が何と言うか・・・」私は平凡な返事しか出来なかった。「ねえ、それより私、独りで暮らすのって、どうか知ら?」女は決意した様に言った。「独りで?やって行けるのか?」「生活の事?それは大丈夫ヨ。私なりに預金もあるし」「それだけじゃ無い。どんどん歳をとって行くと炊事洗濯も億劫になるだろうし、仮に病気にでもなったら大変だ。それより舞子が不安がるさ」「近くに住めば良いでしょ」 「近くであろうと離れていようと、舞子と別れて暮らすなんて・・・、子供の面倒はどうする?片親の家庭だから同居するのが自然だし、当面はそうしないと舞子も大変だろう。セックスだけを考えれば何とでもなるさ。何だったら昼間ボクのマンションに来るか?事務所が近いから電話くれれば何時でも行けるから」「良いの?」「ボクは良いが、舞子にどんな言い訳をする?今更、笑われるのが落ちだ」「掃除と洗濯に行くと言っておくワ。週に一度なら舞子も納得するわヨ」「まるで家政婦だな」「何と言われようと、こんな生活続けていると気が変になりそう」「それでも舞子に隠れてやる事には変わりはないが・・・」「あなたのマンションなら隠れてやるという雰囲気じゃないワ」「そんなものかねえ」私は女の気持ちを図りかねながらも一応納得しマンションのキーを渡した。それから三日経って女から電話があった。「今、あなたのマンションヨ。掃除と洗濯を済ませて綺麗にしておいたワ。今から来れる?」女の声に弾みがあった。愈々女が新しい生活リズムを始めたのを感じ取った。マンションに戻ってみると頬が火照るほど暖房が効いていた。 女はエプロン姿で待っていた。前を行く女の後姿を見てエプロンの下がスリップだけなのを知り、道理で暖かくしていた訳が分った。「薄着で張り切って居るじゃないか」「若返った気分ヨ」「若くも無いのに無理をしちゃあ風邪を引くぜ」「ふふ、このスタイルの事?大丈夫ヨ」女は振り返って私に寄りかかって来た。ソファに一緒に倒れ掛かると直ぐに女は求めて来た。「此処じゃ窮屈だな。ベッドへ行こうか」「ううん、此処で良いの」女は私の腕の中で呟いた。ソファに敷いた白いムートンの毛皮が柔らかく肌に触れ、かつて女とムートンの毛皮の上で交わった事を思い出した。女はそれを意識していたのかも知れなかった。私はスラックスを脱ぐと自然に手が女のスリップの中に入って行った。「お待たせと言う処かな、こんなに濡れている」「もう、意地悪ねえ。舞子ばかり可愛がるから身体が可哀想だったワ」「でも、仕方無いじゃないか。まさか三人一緒に寝る訳にもいかないし・・・」「もうどうでも良いの、三人一緒でも構わない。舞子と私は親子であって親子で無いのヨ」「親子じゃ無いって?女と女という意味かい?」 「私達の関係は舞子も最初から知っているのだし、今更隠れてやる意味が無いのヨ」そう言いながら女は私のものを自分にあてがって入れた。「あー、久しぶりヨ、この感触・・・」呻く様に女は呟いた。「三人で一緒にやるのはボクにとっては刺激的だけど、親子という関係がどうもねえ・・・。それじゃあ獣と同じだ」私は冷静さを失わずに居られる自分を感じ、女とのセックスが以前の様に燃え上がるもので無くなってしまっている事を自覚した。それが女との距離を保つ背景になっている。舞子の若さがそうさせるのだろう。「セックスに理屈は要らないの。楽しめるかどうかだけヨ」女は私が余り乗り気でないのを気にして言った。「君が楽しめてもボクはどうも・・・」「もう私が嫌いになった訳?」「好きとか嫌いという感情じゃ無く、刺激が無くなったのだろうな」「だから、その刺激を求めて三人でも良いと思っているのヨ」女は独りで腰を揺らせながら上り詰める高まりを求めた。されるままに任せ、私は三人でベッドに居る風景を想像してみた。しかし、二人を一緒に相手にするなぞ今の私には出来ない相談だった。 「あなた、変わったワ!」私が一緒にリズムに乗らないのに女は腹を立て、私を見下ろしながら責め立てる様に言い放った。「舞子なんか紹介するんじゃなかった・・・。あの子の方が断然若いのだし、私に勝ち目がないのは分かっていたのヨ!でも・・・、あなたを引き留めるにはそれしか無かった・・・」「そんな事は無いヨ。ボクの気持ちは前と変わらないさ。君も舞子も可愛いと想っている。そうで無かったら、こうして寝る訳もないさ」「いい加減な事、言わないで!身体がちゃんと証明しているワ」「一寸、仕事で疲れているだけだヨ。もう少ししたら回復するから待ってくれ」「それでも男なの?何よ、以前なら立て続けに何度も愛してくれたのに・・・。未だ私の事、好きで居てくれているならちゃんと身体で証明してみせてヨ」女は自分の顔を私の下半身にもって行き一物を咥えたり舐めたりし始めた。やがて私の一物は硬くなって行った。「そうヨ、その調子。それで良いのヨ。最初からこれで行けば良かったのヨ」女は一物を自分の秘所にあてがうと真剣に腰を振り始めるのだった。スタートが遅かった分、長く尾を引くセックスになった。 「ねえ、考えてみたんだけど、やっぱり三人で一緒に愛し合うのが良いと想うワ」疲れ果ててぐったり寝込んでいる私の耳元で女は、元気が無くなった私の一物を弄びながら言った。「そうヨ、三人でやるのヨ。私達を親子と想わずに姉妹だと想って頂戴。これまで誰が観たって親子には観えなかったのだし、これからも姉妹で通せば良いのヨ」いよいよ女がセックスの為に狂い始めたと感じた。親子の立場を無視してまで共通の一人の男を求める淫乱さが牙をむき出したのだ。女盛りを過ぎた女が50代になっても未だ男を求める身体を持っている。否、身体は確実に老化現象に向かっている。それなのに男を求めるのは精神面が原因しているのだろう。そこに私は末恐ろしいものを感じる。それが女の業というものなのだろうか。男なら老人になっても未だまだ元気な連中は幾らでも居る。しかし、女は40代ならいざ知らず、50代に入っても未だセックスの奴隷になっているというのは珍しいと想う。年齢に応じた恋愛方法は様々在って、高齢者には高齢者なりのセックス方法はあるだろう。養老院で恋人の取り合い喧嘩が生じるというのも在るぐらいなのだ。(10月につづく)
2013/09/11
コメント(0)
![]()
晩夏(11) 庭に群生している名前を忘れた草花 次第に眼が治って来て二重に観える周期が遠のいて来た。長時間、車を運転をしていても眼がおかしくなる事も無くなって来たから嬉しい。だが、一時間ほどして車から降りると一瞬立ちくらみの様な状態が来て、瞼をショボショボしている内に治る。だから未だ安心はできない。完全に直るには医師の言う様に二か月は覚悟しなければならないのかも知れない。「半年経って未だおかしな状態が出る様では何か原因がある」と言われた。それよりも現在の持病である糖尿病と高血圧を治すべきで、持病が幾ら軽度であるにしても原因の一つを抱えている状態だ。が、初期の糖尿病には薬は無く、食事療法と運動しか無いという。運動は急激なものは駄目で、月に一二度程度のゴルフは構わないそうだ。ウォーキングをしていたが、この夏の暑さで中断していた。そろそろ再開しても良い時期に成って来たから始める事にしようとは想う。血糖値を下げる薬を貰っているのに食前に飲むのを忘れる。「忘れる位だから、まあ軽い状態なのでしょう」と掛り付けの医師が言ったのを真に受けたのがいけなかったらしい。食事を始めてから気がついて飲んでも効果が無く勿体ないだけだそうだから呑まずに食事を続ける。それがいけないのだ。気が付いた時に直ぐ飲めば多少は違うかも知れない。まあ、もっと真剣に考えるべきで、せめて今は酒を止めているのが良いのだろう。二か月間は止めて様子をみようと想っている。続「猫と女と」(06) ベッド脇のスタンドが照らす薄明かりに女は寝息も立ってず寝ていた。寝ているというよりも息を凝らして横になっていると言った方が適切だった。私が近づくと薄目を開けてこちらを見た。「眠れない?」小さな声で言うと女は軽く頷いて「何か用?」とつぶやく様に訊いた。「用なぞ無いさ。唯一寸気になったので様子を見に来ただけだ。舞子は寝入ったから・・・」「来ちゃ駄目!私は嫌ヨ」「分かっているさ。何もしないヨ」鏡台のスツールに腰掛け、女の方を向きながら言った。暗い部屋でさえ女の老けた顔は歳を感じさせた。今しがた隣室で娘と関係を持った私に腹を立てているらしく険しい顔をしている。成り行き任せとは言いながら同じマンションで舞子と男と女の関係を持った雰囲気は女に敏感に伝わったに違い。その気まずさも手伝って私は女に触れられなかった。せめて寝顔だけでも見て出ようと想ったのに声を掛けられつい座ってしまった。が、長居は出来ないと半ば立ちかけた。「ねえ、私、どうすれば良いの?」突然女に問いかけられた。どう答えれば良いのか返事に窮した。「どうって・・・、今まで通りで良いじゃないか」 「辛いのヨ。舞子が幸せになってくれるのは嬉しいけど、私も女ヨ」「分かってるさ。来週にでも外で会おう」「嫌、隠れてコソコソするのなんて嫌」女は舞子とは別の女としての人格を主張する。難しい問題だと想った。これまでズルズルと成り行き任せで来たのだ。今の私には今更新たに如何こうしようという気が起きない。女の元夫が転落して行くのも不安だろうが、私が舞子にばかり構うのも先行き不安なのだ。と言って之が女の望んだ計画路線だったはずだ。それけに私にはどうしようもなく亦どうするという気も無い。女達の反応次第で成り行き任せで居る。「隠れてと言うが、それこそ三人一緒に寝る訳にも行かんだろ?舞子が何と言うか・・・」私は平凡な返事しか出来なかった。「ねえ、それより私、独りで暮らすのって、どうか知ら?」女は決意した様に言った。「独りで?やって行けるのか?」「生活の事?それは大丈夫ヨ。私なりに預金もあるし」「それだけじゃ無い。どんどん歳をとって行くと炊事洗濯も億劫になるだろうし、仮に病気にでもなったら大変だ。それより舞子が不安がるさ」「近くに住めば良いでしょ」 「近くであろうと離れていようと、舞子と別れて暮らすなんて・・・、子供の面倒はどうする?片親の家庭だから同居するのが自然だし、当面はそうしないと舞子も大変だろう。セックスだけを考えれば何とでもなるさ。何だったら昼間ボクのマンションに来るか?事務所が近いから電話くれれば何時でも行けるから」「良いの?」「ボクは良いが、舞子にどんな言い訳をする?今更、笑われるのが落ちだ」「掃除と洗濯に行くと言っておくワ。週に一度なら舞子も納得するわヨ」「まるで家政婦だな」「何と言われようと、こんな生活続けていると気が変になりそう」「それでも舞子に隠れてやる事には変わりはないが・・・」「あなたのマンションなら隠れてやるという雰囲気じゃないワ」「そんなものかねえ」私は女の気持ちを図りかねながらも一応納得しマンションのキーを渡した。それから三日経って女から電話があった。「今、あなたのマンションヨ。掃除と洗濯を済ませて綺麗にしておいたワ。今から来れる?」女の声に弾みがあった。愈々女が新しい生活リズムを始めたのを感じ取った。マンションに戻ってみると頬が火照るほど暖房が効いていた。 女はエプロン姿で待っていた。前を行く女の後姿を見てエプロンの下がスリップだけなのを知り、道理で暖かくしていた訳が分った。「薄着で張り切って居るじゃないか」「若返った気分ヨ」「若くも無いのに無理をしちゃあ風邪を引くぜ」「ふふ、このスタイルの事?大丈夫ヨ」女は振り返って私に寄りかかって来た。ソファに一緒に倒れ掛かると直ぐに女は求めて来た。「此処じゃ窮屈だな。ベッドへ行こうか」「ううん、此処で良いの」女は私の腕の中で呟いた。ソファに敷いた白いムートンの毛皮が柔らかく肌に触れ、かつて女とムートンの毛皮の上で交わった事を思い出した。女はそれを意識していたのかも知れなかった。私はスラックスを脱ぐと自然に手が女のスリップの中に入って行った。「お待たせと言う処かな、こんなに濡れている」「もう、意地悪ねえ。舞子ばかり可愛がるから身体が可哀想だったワ」「でも、仕方無いじゃないか。まさか三人一緒に寝る訳にもいかないし・・・」「もうどうでも良いの、三人一緒でも構わない。舞子と私は親子であって親子で無いのヨ」「親子じゃ無いって?女と女という意味かい?」 「私達の関係は舞子も最初から知っているのだし、今更隠れてやる意味が無いのヨ」そう言いながら女は私のものを自分にあてがって入れた。「あー、久しぶりヨ、この感触・・・」呻く様に女は呟いた。「三人で一緒にやるのはボクにとっては刺激的だけど、親子という関係がどうもねえ・・・。それじゃあ獣と同じだ」私は冷静さを失わずに居られる自分を感じ、女とのセックスが以前の様に燃え上がるもので無くなってしまっている事を自覚した。それが女との距離を保つ背景になっている。舞子の若さがそうさせるのだろう。「セックスに理屈は要らないの。楽しめるかどうかだけヨ」女は私が余り乗り気でないのを気にして言った。「君が楽しめてもボクはどうも・・・」「もう私が嫌いになった訳?」「好きとか嫌いという感情じゃ無く、刺激が無くなったのだろうな」「だから、その刺激を求めて三人でも良いと思っているのヨ」女は独りで腰を揺らせながら上り詰める高まりを求めた。されるままに任せ、私は三人でベッドに居る風景を想像してみた。しかし、二人を一緒に相手にするなぞ今の私には出来ない相談だった。 「あなた、変わったワ!」私が一緒にリズムに乗らないのに女は腹を立て、私を見下ろしながら責め立てる様に言い放った。「舞子なんか紹介するんじゃなかった・・・。あの子の方が断然若いのだし、私に勝ち目がないのは分かっていたのヨ!でも・・・、あなたを引き留めるにはそれしか無かった・・・」「そんな事は無いヨ。ボクの気持ちは前と変わらないさ。君も舞子も可愛いと想っている。そうで無かったら、こうして寝る訳もないさ」「いい加減な事、言わないで!身体がちゃんと証明しているワ」「一寸、仕事で疲れているだけだヨ。もう少ししたら回復するから待ってくれ」「それでも男なの?何よ、以前なら立て続けに何度も愛してくれたのに・・・。未だ私の事、好きで居てくれているならちゃんと身体で証明してみせてヨ」女は自分の顔を私の下半身にもって行き一物を咥えたり舐めたりし始めた。やがて私の一物は硬くなって行った。「そうヨ、その調子。それで良いのヨ。最初からこれで行けば良かったのヨ」女は一物を自分の秘所にあてがうと真剣に腰を振り始めるのだった。スタートが遅かった分、長く尾を引くセックスになった。 「ねえ、考えてみたんだけど、やっぱり三人で一緒に愛し合うのが良いと想うワ」疲れ果ててぐったり寝込んでいる私の耳元で女は、元気が無くなった私の一物を弄びながら言った。「そうヨ、三人でやるのヨ。私達を親子と想わずに姉妹だと想って頂戴。これまで誰が観たって親子には観えなかったのだし、これからも姉妹で通せば良いのヨ」いよいよ女がセックスの為に狂い始めたと感じた。親子の立場を無視してまで共通の一人の男を求める淫乱さが牙をむき出したのだ。女盛りを過ぎた女が50代になっても未だ男を求める身体を持っている。否、身体は確実に老化現象に向かっている。それなのに男を求めるのは精神面が原因しているのだろう。そこに私は末恐ろしいものを感じる。それが女の業というものなのだろうか。男なら老人になっても未だまだ元気な連中は幾らでも居る。しかし、女は40代ならいざ知らず、50代に入っても未だセックスの奴隷になっているというのは珍しいと想う。年齢に応じた恋愛方法は様々在って、高齢者には高齢者なりのセックス方法はあるだろう。養老院で恋人の取り合い喧嘩が生じるというのも在るぐらいなのだ。(10月につづく)
2013/09/10
コメント(0)
![]()
晩夏(10) 高野槇の根元にマイマイが 朝の清々しい空気を吸いながら庭を歩いているとココの指定席になっている高野槇の足元にマイマイ(かたつむり・でんでんむし)が居た。10年ほど前に早朝ウォーキングしている時に自宅近くの空き地に居るのを見つけて庭に放っておいたのが数年で増え、今ではあちこちに散見できる様になったものである。子供時分は当たり前の様に見つけては貝殻を摘まんで捕って遊んだものだ。が、大人になってからは注意してみない事には中々みつからない。マイマイはフランス料理に出てくるエスカルゴと同じだが多分種類が違うのだろう。あれは貝殻がもっと大きく肥っている。バターで塗り固めた様なエスカルゴを独特の鋏で摘まんではフォークで身を取り出して食べる。なかなか美味なものだ。しかし、エスカルゴは歓迎だが何故か貝殻の無いナメクジは嫌なものだ。同じ様なねっとりした生き物なのに全く違っていて嫌悪感すら感じる。同じ様に観えるが全く種類が違うものの様である。こちらは可愛く観え、これが居ると庭木も自然状態に近くなる気がして安心出来るからおかしなものである。童謡まで浮かんでくる。続「猫と女と」(06) ベッド脇のスタンドが照らす薄明かりに女は寝息も立ってず寝ていた。寝ているというよりも息を凝らして横になっていると言った方が適切だった。私が近づくと薄目を開けてこちらを見た。「眠れない?」小さな声で言うと女は軽く頷いて「何か用?」とつぶやく様に訊いた。「用なぞ無いさ。唯一寸気になったので様子を見に来ただけだ。舞子は寝入ったから・・・」「来ちゃ駄目!私は嫌ヨ」「分かっているさ。何もしないヨ」鏡台のスツールに腰掛け、女の方を向きながら言った。暗い部屋でさえ女の老けた顔は歳を感じさせた。今しがた隣室で娘と関係を持った私に腹を立てているらしく険しい顔をしている。成り行き任せとは言いながら同じマンションで舞子と男と女の関係を持った雰囲気は女に敏感に伝わったに違い。その気まずさも手伝って私は女に触れられなかった。せめて寝顔だけでも見て出ようと想ったのに声を掛けられつい座ってしまった。が、長居は出来ないと半ば立ちかけた。「ねえ、私、どうすれば良いの?」突然女に問いかけられた。どう答えれば良いのか返事に窮した。「どうって・・・、今まで通りで良いじゃないか」 「辛いのヨ。舞子が幸せになってくれるのは嬉しいけど、私も女ヨ」「分かってるさ。来週にでも外で会おう」「嫌、隠れてコソコソするのなんて嫌」女は舞子とは別の女としての人格を主張する。難しい問題だと想った。これまでズルズルと成り行き任せで来たのだ。今の私には今更新たに如何こうしようという気が起きない。女の元夫が転落して行くのも不安だろうが、私が舞子にばかり構うのも先行き不安なのだ。と言って之が女の望んだ計画路線だったはずだ。それけに私にはどうしようもなく亦どうするという気も無い。女達の反応次第で成り行き任せで居る。「隠れてと言うが、それこそ三人一緒に寝る訳にも行かんだろ?舞子が何と言うか・・・」私は平凡な返事しか出来なかった。「ねえ、それより私、独りで暮らすのって、どうか知ら?」女は決意した様に言った。「独りで?やって行けるのか?」「生活の事?それは大丈夫ヨ。私なりに預金もあるし」「それだけじゃ無い。どんどん歳をとって行くと炊事洗濯も億劫になるだろうし、仮に病気にでもなったら大変だ。それより舞子が不安がるさ」「近くに住めば良いでしょ」 「近くであろうと離れていようと、舞子と別れて暮らすなんて・・・、子供の面倒はどうする?片親の家庭だから同居するのが自然だし、当面はそうしないと舞子も大変だろう。セックスだけを考えれば何とでもなるさ。何だったら昼間ボクのマンションに来るか?事務所が近いから電話くれれば何時でも行けるから」「良いの?」「ボクは良いが、舞子にどんな言い訳をする?今更、笑われるのが落ちだ」「掃除と洗濯に行くと言っておくワ。週に一度なら舞子も納得するわヨ」「まるで家政婦だな」「何と言われようと、こんな生活続けていると気が変になりそう」「それでも舞子に隠れてやる事には変わりはないが・・・」「あなたのマンションなら隠れてやるという雰囲気じゃないワ」「そんなものかねえ」私は女の気持ちを図りかねながらも一応納得しマンションのキーを渡した。それから三日経って女から電話があった。「今、あなたのマンションヨ。掃除と洗濯を済ませて綺麗にしておいたワ。今から来れる?」女の声に弾みがあった。愈々女が新しい生活リズムを始めたのを感じ取った。マンションに戻ってみると頬が火照るほど暖房が効いていた。 女はエプロン姿で待っていた。前を行く女の後姿を見てエプロンの下がスリップだけなのを知り、道理で暖かくしていた訳が分った。「薄着で張り切って居るじゃないか」「若返った気分ヨ」「若くも無いのに無理をしちゃあ風邪を引くぜ」「ふふ、このスタイルの事?大丈夫ヨ」女は振り返って私に寄りかかって来た。ソファに一緒に倒れ掛かると直ぐに女は求めて来た。「此処じゃ窮屈だな。ベッドへ行こうか」「ううん、此処で良いの」女は私の腕の中で呟いた。ソファに敷いた白いムートンの毛皮が柔らかく肌に触れ、かつて女とムートンの毛皮の上で交わった事を思い出した。女はそれを意識していたのかも知れなかった。私はスラックスを脱ぐと自然に手が女のスリップの中に入って行った。「お待たせと言う処かな、こんなに濡れている」「もう、意地悪ねえ。舞子ばかり可愛がるから身体が可哀想だったワ」「でも、仕方無いじゃないか。まさか三人一緒に寝る訳にもいかないし・・・」「もうどうでも良いの、三人一緒でも構わない。舞子と私は親子であって親子で無いのヨ」「親子じゃ無いって?女と女という意味かい?」 「私達の関係は舞子も最初から知っているのだし、今更隠れてやる意味が無いのヨ」そう言いながら女は私のものを自分にあてがって入れた。「あー、久しぶりヨ、この感触・・・」呻く様に女は呟いた。「三人で一緒にやるのはボクにとっては刺激的だけど、親子という関係がどうもねえ・・・。それじゃあ獣と同じだ」私は冷静さを失わずに居られる自分を感じ、女とのセックスが以前の様に燃え上がるもので無くなってしまっている事を自覚した。それが女との距離を保つ背景になっている。舞子の若さがそうさせるのだろう。「セックスに理屈は要らないの。楽しめるかどうかだけヨ」女は私が余り乗り気でないのを気にして言った。「君が楽しめてもボクはどうも・・・」「もう私が嫌いになった訳?」「好きとか嫌いという感情じゃ無く、刺激が無くなったのだろうな」「だから、その刺激を求めて三人でも良いと思っているのヨ」女は独りで腰を揺らせながら上り詰める高まりを求めた。されるままに任せ、私は三人でベッドに居る風景を想像してみた。しかし、二人を一緒に相手にするなぞ今の私には出来ない相談だった。 「あなた、変わったワ!」私が一緒にリズムに乗らないのに女は腹を立て、私を見下ろしながら責め立てる様に言い放った。「舞子なんか紹介するんじゃなかった・・・。あの子の方が断然若いのだし、私に勝ち目がないのは分かっていたのヨ!でも・・・、あなたを引き留めるにはそれしか無かった・・・」「そんな事は無いヨ。ボクの気持ちは前と変わらないさ。君も舞子も可愛いと想っている。そうで無かったら、こうして寝る訳もないさ」「いい加減な事、言わないで!身体がちゃんと証明しているワ」「一寸、仕事で疲れているだけだヨ。もう少ししたら回復するから待ってくれ」「それでも男なの?何よ、以前なら立て続けに何度も愛してくれたのに・・・。未だ私の事、好きで居てくれているならちゃんと身体で証明してみせてヨ」女は自分の顔を私の下半身にもって行き一物を咥えたり舐めたりし始めた。やがて私の一物は硬くなって行った。「そうヨ、その調子。それで良いのヨ。最初からこれで行けば良かったのヨ」女は一物を自分の秘所にあてがうと真剣に腰を振り始めるのだった。スタートが遅かった分、長く尾を引くセックスになった。 「ねえ、考えてみたんだけど、やっぱり三人で一緒に愛し合うのが良いと想うワ」疲れ果ててぐったり寝込んでいる私の耳元で女は、元気が無くなった私の一物を弄びながら言った。「そうヨ、三人でやるのヨ。私達を親子と想わずに姉妹だと想って頂戴。これまで誰が観たって親子には観えなかったのだし、これからも姉妹で通せば良いのヨ」いよいよ女がセックスの為に狂い始めたと感じた。親子の立場を無視してまで共通の一人の男を求める淫乱さが牙をむき出したのだ。女盛りを過ぎた女が50代になっても未だ男を求める身体を持っている。否、身体は確実に老化現象に向かっている。それなのに男を求めるのは精神面が原因しているのだろう。そこに私は末恐ろしいものを感じる。それが女の業というものなのだろうか。男なら老人になっても未だまだ元気な連中は幾らでも居る。しかし、女は40代ならいざ知らず、50代に入っても未だセックスの奴隷になっているというのは珍しいと想う。年齢に応じた恋愛方法は様々在って、高齢者には高齢者なりのセックス方法はあるだろう。養老院で恋人の取り合い喧嘩が生じるというのも在るぐらいなのだ。(10月につづく)
2013/09/09
コメント(0)
![]()
晩夏(09) 朝日を受ける庭 眼が悪いのは不便である。予約した病院でMRIの撮影を受けた。CTはこれまで何度も受けているので同じ様な機械と思っていたら見かけは似ていたが中身は違っていて、何と五月蠅い検査だった。15分ほど様々な音を辛抱しながら聴かされた。20種類ほどの音を順にバンバンと鳴らして、その反応を観ながら脳の分析写真を撮るらしいのだ。磁気で撮影するという。詳しいメカニズムは分からないが何とか撮影が終わって暫く待たされている内に現像が出来、脳神経外科の診断を受け説明を聞いた。結果は正常だった。脳腫瘍でも出来ていれば大変だと心配していたのだが杞憂に終えホッとした。早速妻に電話を掛け、大丈夫だった旨を伝え、その足で監理現場へ向かった。役所担当者と現場監督に心配をかけたので、検査の結果が大丈夫であった旨を伝え礼を言っておいた。先日の定例工程会議の時に体調不良で司会を設備の監理者に交代して貰ったら周りが心配して「眼は注意した方が良いですヨ。知り合いが失明寸前でしたから」と脅かすものだからMRIの検査結果を心待ちにしていたのだ。検査が大丈夫だったからか気持ちが晴れ、眼の不具合も軽度な状態に想えだした。実際、この前の日曜に発症した時から五日経っていたから症状は軽くなって二重に観える現象が直ぐに回復する様になった。「二か月で治るでしょう」と神経外科医は言っていたが、インターネットでは2週間で治るとあったから、この分だとインターネットの方が確かな情報に想える。しかし大事が無くて良かった。続「猫と女と」(06) ベッド脇のスタンドが照らす薄明かりに女は寝息も立ってず寝ていた。寝ているというよりも息を凝らして横になっていると言った方が適切だった。私が近づくと薄目を開けてこちらを見た。「眠れない?」小さな声で言うと女は軽く頷いて「何か用?」とつぶやく様に訊いた。「用なぞ無いさ。唯一寸気になったので様子を見に来ただけだ。舞子は寝入ったから・・・」「来ちゃ駄目!私は嫌ヨ」「分かっているさ。何もしないヨ」鏡台のスツールに腰掛け、女の方を向きながら言った。暗い部屋でさえ女の老けた顔は歳を感じさせた。今しがた隣室で娘と関係を持った私に腹を立てているらしく険しい顔をしている。成り行き任せとは言いながら同じマンションで舞子と男と女の関係を持った雰囲気は女に敏感に伝わったに違い。その気まずさも手伝って私は女に触れられなかった。せめて寝顔だけでも見て出ようと想ったのに声を掛けられつい座ってしまった。が、長居は出来ないと半ば立ちかけた。「ねえ、私、どうすれば良いの?」突然女に問いかけられた。どう答えれば良いのか返事に窮した。「どうって・・・、今まで通りで良いじゃないか」 「辛いのヨ。舞子が幸せになってくれるのは嬉しいけど、私も女ヨ」「分かってるさ。来週にでも外で会おう」「嫌、隠れてコソコソするのなんて嫌」女は舞子とは別の女としての人格を主張する。難しい問題だと想った。これまでズルズルと成り行き任せで来たのだ。今の私には今更新たに如何こうしようという気が起きない。女の元夫が転落して行くのも不安だろうが、私が舞子にばかり構うのも先行き不安なのだ。と言って之が女の望んだ計画路線だったはずだ。それけに私にはどうしようもなく亦どうするという気も無い。女達の反応次第で成り行き任せで居る。「隠れてと言うが、それこそ三人一緒に寝る訳にも行かんだろ?舞子が何と言うか・・・」私は平凡な返事しか出来なかった。「ねえ、それより私、独りで暮らすのって、どうか知ら?」女は決意した様に言った。「独りで?やって行けるのか?」「生活の事?それは大丈夫ヨ。私なりに預金もあるし」「それだけじゃ無い。どんどん歳をとって行くと炊事洗濯も億劫になるだろうし、仮に病気にでもなったら大変だ。それより舞子が不安がるさ」「近くに住めば良いでしょ」 「近くであろうと離れていようと、舞子と別れて暮らすなんて・・・、子供の面倒はどうする?片親の家庭だから同居するのが自然だし、当面はそうしないと舞子も大変だろう。セックスだけを考えれば何とでもなるさ。何だったら昼間ボクのマンションに来るか?事務所が近いから電話くれれば何時でも行けるから」「良いの?」「ボクは良いが、舞子にどんな言い訳をする?今更、笑われるのが落ちだ」「掃除と洗濯に行くと言っておくワ。週に一度なら舞子も納得するわヨ」「まるで家政婦だな」「何と言われようと、こんな生活続けていると気が変になりそう」「それでも舞子に隠れてやる事には変わりはないが・・・」「あなたのマンションなら隠れてやるという雰囲気じゃないワ」「そんなものかねえ」私は女の気持ちを図りかねながらも一応納得しマンションのキーを渡した。それから三日経って女から電話があった。「今、あなたのマンションヨ。掃除と洗濯を済ませて綺麗にしておいたワ。今から来れる?」女の声に弾みがあった。愈々女が新しい生活リズムを始めたのを感じ取った。マンションに戻ってみると頬が火照るほど暖房が効いていた。 女はエプロン姿で待っていた。前を行く女の後姿を見てエプロンの下がスリップだけなのを知り、道理で暖かくしていた訳が分った。「薄着で張り切って居るじゃないか」「若返った気分ヨ」「若くも無いのに無理をしちゃあ風邪を引くぜ」「ふふ、このスタイルの事?大丈夫ヨ」女は振り返って私に寄りかかって来た。ソファに一緒に倒れ掛かると直ぐに女は求めて来た。「此処じゃ窮屈だな。ベッドへ行こうか」「ううん、此処で良いの」女は私の腕の中で呟いた。ソファに敷いた白いムートンの毛皮が柔らかく肌に触れ、かつて女とムートンの毛皮の上で交わった事を思い出した。女はそれを意識していたのかも知れなかった。私はスラックスを脱ぐと自然に手が女のスリップの中に入って行った。「お待たせと言う処かな、こんなに濡れている」「もう、意地悪ねえ。舞子ばかり可愛がるから身体が可哀想だったワ」「でも、仕方無いじゃないか。まさか三人一緒に寝る訳にもいかないし・・・」「もうどうでも良いの、三人一緒でも構わない。舞子と私は親子であって親子で無いのヨ」「親子じゃ無いって?女と女という意味かい?」 「私達の関係は舞子も最初から知っているのだし、今更隠れてやる意味が無いのヨ」そう言いながら女は私のものを自分にあてがって入れた。「あー、久しぶりヨ、この感触・・・」呻く様に女は呟いた。「三人で一緒にやるのはボクにとっては刺激的だけど、親子という関係がどうもねえ・・・。それじゃあ獣と同じだ」私は冷静さを失わずに居られる自分を感じ、女とのセックスが以前の様に燃え上がるもので無くなってしまっている事を自覚した。それが女との距離を保つ背景になっている。舞子の若さがそうさせるのだろう。「セックスに理屈は要らないの。楽しめるかどうかだけヨ」女は私が余り乗り気でないのを気にして言った。「君が楽しめてもボクはどうも・・・」「もう私が嫌いになった訳?」「好きとか嫌いという感情じゃ無く、刺激が無くなったのだろうな」「だから、その刺激を求めて三人でも良いと思っているのヨ」女は独りで腰を揺らせながら上り詰める高まりを求めた。されるままに任せ、私は三人でベッドに居る風景を想像してみた。しかし、二人を一緒に相手にするなぞ今の私には出来ない相談だった。 「あなた、変わったワ!」私が一緒にリズムに乗らないのに女は腹を立て、私を見下ろしながら責め立てる様に言い放った。「舞子なんか紹介するんじゃなかった・・・。あの子の方が断然若いのだし、私に勝ち目がないのは分かっていたのヨ!でも・・・、あなたを引き留めるにはそれしか無かった・・・」「そんな事は無いヨ。ボクの気持ちは前と変わらないさ。君も舞子も可愛いと想っている。そうで無かったら、こうして寝る訳もないさ」「いい加減な事、言わないで!身体がちゃんと証明しているワ」「一寸、仕事で疲れているだけだヨ。もう少ししたら回復するから待ってくれ」「それでも男なの?何よ、以前なら立て続けに何度も愛してくれたのに・・・。未だ私の事、好きで居てくれているならちゃんと身体で証明してみせてヨ」女は自分の顔を私の下半身にもって行き一物を咥えたり舐めたりし始めた。やがて私の一物は硬くなって行った。「そうヨ、その調子。それで良いのヨ。最初からこれで行けば良かったのヨ」女は一物を自分の秘所にあてがうと真剣に腰を振り始めるのだった。スタートが遅かった分、長く尾を引くセックスになった。 「ねえ、考えてみたんだけど、やっぱり三人で一緒に愛し合うのが良いと想うワ」疲れ果ててぐったり寝込んでいる私の耳元で女は、元気が無くなった私の一物を弄びながら言った。「そうヨ、三人でやるのヨ。私達を親子と想わずに姉妹だと想って頂戴。これまで誰が観たって親子には観えなかったのだし、これからも姉妹で通せば良いのヨ」いよいよ女がセックスの為に狂い始めたと感じた。親子の立場を無視してまで共通の一人の男を求める淫乱さが牙をむき出したのだ。女盛りを過ぎた女が50代になっても未だ男を求める身体を持っている。否、身体は確実に老化現象に向かっている。それなのに男を求めるのは精神面が原因しているのだろう。そこに私は末恐ろしいものを感じる。それが女の業というものなのだろうか。男なら老人になっても未だまだ元気な連中は幾らでも居る。しかし、女は40代ならいざ知らず、50代に入っても未だセックスの奴隷になっているというのは珍しいと想う。年齢に応じた恋愛方法は様々在って、高齢者には高齢者なりのセックス方法はあるだろう。養老院で恋人の取り合い喧嘩が生じるというのも在るぐらいなのだ。(10月につづく)
2013/09/08
コメント(0)
![]()
晩夏(08) 葉刈りが済んで少しは秋らしくなった庭 異常気象のせいで集中豪雨が全国的に起き、気温も急に秋らしくなった。時期的には涼しくなる頃だから当たり前の気候なのだが、雨が降り過ぎて土砂崩れが起き命を落とす人まで出ているのは困ったものである。土は水には弱い。昔から治山治水をよくする者は天下を制するというが、科学文明が発達した現代でも昔と同じ様な事をしているとは情けない限りである。どれも経済的理由で未然に防げないのだから時代は少しも発達していない事を証明している様なものである。片や戦争を始めて経済的に優位に立とうとする馬鹿な国が在る。世界の警察という傲慢な想い上がりが通ずる世の中は、かつてのローマ帝国と同じ歴史をたどっているのと変わらない。歴史的に観ればいづれ滅びる運命にあるのだろうが、その間の当事国は大変である。更にはそれを加担する国まで在る。我日本はその傲慢な親分の奴隷の様な生き方をしているが為に戦争賛成の立場である。それで国を混乱させ、あわよくば1千兆円もの借金を帳消しにしたいと目論んでいるのでは無いかと疑わせる。過去に二度同じ様な事があったから三度目の正直で起きないとも限らない。要は金の為に魂を売る政治家や官僚や財界が大手を振って歩いている。困った世の中である。続「猫と女と」(06) ベッド脇のスタンドが照らす薄明かりに女は寝息も立ってず寝ていた。寝ているというよりも息を凝らして横になっていると言った方が適切だった。私が近づくと薄目を開けてこちらを見た。「眠れない?」小さな声で言うと女は軽く頷いて「何か用?」とつぶやく様に訊いた。「用なぞ無いさ。唯一寸気になったので様子を見に来ただけだ。舞子は寝入ったから・・・」「来ちゃ駄目!私は嫌ヨ」「分かっているさ。何もしないヨ」鏡台のスツールに腰掛け、女の方を向きながら言った。暗い部屋でさえ女の老けた顔は歳を感じさせた。今しがた隣室で娘と関係を持った私に腹を立てているらしく険しい顔をしている。成り行き任せとは言いながら同じマンションで舞子と男と女の関係を持った雰囲気は女に敏感に伝わったに違い。その気まずさも手伝って私は女に触れられなかった。せめて寝顔だけでも見て出ようと想ったのに声を掛けられつい座ってしまった。が、長居は出来ないと半ば立ちかけた。「ねえ、私、どうすれば良いの?」突然女に問いかけられた。どう答えれば良いのか返事に窮した。「どうって・・・、今まで通りで良いじゃないか」 「辛いのヨ。舞子が幸せになってくれるのは嬉しいけど、私も女ヨ」「分かってるさ。来週にでも外で会おう」「嫌、隠れてコソコソするのなんて嫌」女は舞子とは別の女としての人格を主張する。難しい問題だと想った。これまでズルズルと成り行き任せで来たのだ。今の私には今更新たに如何こうしようという気が起きない。女の元夫が転落して行くのも不安だろうが、私が舞子にばかり構うのも先行き不安なのだ。と言って之が女の望んだ計画路線だったはずだ。それけに私にはどうしようもなく亦どうするという気も無い。女達の反応次第で成り行き任せで居る。「隠れてと言うが、それこそ三人一緒に寝る訳にも行かんだろ?舞子が何と言うか・・・」私は平凡な返事しか出来なかった。「ねえ、それより私、独りで暮らすのって、どうか知ら?」女は決意した様に言った。「独りで?やって行けるのか?」「生活の事?それは大丈夫ヨ。私なりに預金もあるし」「それだけじゃ無い。どんどん歳をとって行くと炊事洗濯も億劫になるだろうし、仮に病気にでもなったら大変だ。それより舞子が不安がるさ」「近くに住めば良いでしょ」 「近くであろうと離れていようと、舞子と別れて暮らすなんて・・・、子供の面倒はどうする?片親の家庭だから同居するのが自然だし、当面はそうしないと舞子も大変だろう。セックスだけを考えれば何とでもなるさ。何だったら昼間ボクのマンションに来るか?事務所が近いから電話くれれば何時でも行けるから」「良いの?」「ボクは良いが、舞子にどんな言い訳をする?今更、笑われるのが落ちだ」「掃除と洗濯に行くと言っておくワ。週に一度なら舞子も納得するわヨ」「まるで家政婦だな」「何と言われようと、こんな生活続けていると気が変になりそう」「それでも舞子に隠れてやる事には変わりはないが・・・」「あなたのマンションなら隠れてやるという雰囲気じゃないワ」「そんなものかねえ」私は女の気持ちを図りかねながらも一応納得しマンションのキーを渡した。それから三日経って女から電話があった。「今、あなたのマンションヨ。掃除と洗濯を済ませて綺麗にしておいたワ。今から来れる?」女の声に弾みがあった。愈々女が新しい生活リズムを始めたのを感じ取った。マンションに戻ってみると頬が火照るほど暖房が効いていた。 女はエプロン姿で待っていた。前を行く女の後姿を見てエプロンの下がスリップだけなのを知り、道理で暖かくしていた訳が分った。「薄着で張り切って居るじゃないか」「若返った気分ヨ」「若くも無いのに無理をしちゃあ風邪を引くぜ」「ふふ、このスタイルの事?大丈夫ヨ」女は振り返って私に寄りかかって来た。ソファに一緒に倒れ掛かると直ぐに女は求めて来た。「此処じゃ窮屈だな。ベッドへ行こうか」「ううん、此処で良いの」女は私の腕の中で呟いた。ソファに敷いた白いムートンの毛皮が柔らかく肌に触れ、かつて女とムートンの毛皮の上で交わった事を思い出した。女はそれを意識していたのかも知れなかった。私はスラックスを脱ぐと自然に手が女のスリップの中に入って行った。「お待たせと言う処かな、こんなに濡れている」「もう、意地悪ねえ。舞子ばかり可愛がるから身体が可哀想だったワ」「でも、仕方無いじゃないか。まさか三人一緒に寝る訳にもいかないし・・・」「もうどうでも良いの、三人一緒でも構わない。舞子と私は親子であって親子で無いのヨ」「親子じゃ無いって?女と女という意味かい?」 「私達の関係は舞子も最初から知っているのだし、今更隠れてやる意味が無いのヨ」そう言いながら女は私のものを自分にあてがって入れた。「あー、久しぶりヨ、この感触・・・」呻く様に女は呟いた。「三人で一緒にやるのはボクにとっては刺激的だけど、親子という関係がどうもねえ・・・。それじゃあ獣と同じだ」私は冷静さを失わずに居られる自分を感じ、女とのセックスが以前の様に燃え上がるもので無くなってしまっている事を自覚した。それが女との距離を保つ背景になっている。舞子の若さがそうさせるのだろう。「セックスに理屈は要らないの。楽しめるかどうかだけヨ」女は私が余り乗り気でないのを気にして言った。「君が楽しめてもボクはどうも・・・」「もう私が嫌いになった訳?」「好きとか嫌いという感情じゃ無く、刺激が無くなったのだろうな」「だから、その刺激を求めて三人でも良いと思っているのヨ」女は独りで腰を揺らせながら上り詰める高まりを求めた。されるままに任せ、私は三人でベッドに居る風景を想像してみた。しかし、二人を一緒に相手にするなぞ今の私には出来ない相談だった。 「あなた、変わったワ!」私が一緒にリズムに乗らないのに女は腹を立て、私を見下ろしながら責め立てる様に言い放った。「舞子なんか紹介するんじゃなかった・・・。あの子の方が断然若いのだし、私に勝ち目がないのは分かっていたのヨ!でも・・・、あなたを引き留めるにはそれしか無かった・・・」「そんな事は無いヨ。ボクの気持ちは前と変わらないさ。君も舞子も可愛いと想っている。そうで無かったら、こうして寝る訳もないさ」「いい加減な事、言わないで!身体がちゃんと証明しているワ」「一寸、仕事で疲れているだけだヨ。もう少ししたら回復するから待ってくれ」「それでも男なの?何よ、以前なら立て続けに何度も愛してくれたのに・・・。未だ私の事、好きで居てくれているならちゃんと身体で証明してみせてヨ」女は自分の顔を私の下半身にもって行き一物を咥えたり舐めたりし始めた。やがて私の一物は硬くなって行った。「そうヨ、その調子。それで良いのヨ。最初からこれで行けば良かったのヨ」女は一物を自分の秘所にあてがうと真剣に腰を振り始めるのだった。スタートが遅かった分、長く尾を引くセックスになった。 「ねえ、考えてみたんだけど、やっぱり三人で一緒に愛し合うのが良いと想うワ」疲れ果ててぐったり寝込んでいる私の耳元で女は、元気が無くなった私の一物を弄びながら言った。「そうヨ、三人でやるのヨ。私達を親子と想わずに姉妹だと想って頂戴。これまで誰が観たって親子には観えなかったのだし、これからも姉妹で通せば良いのヨ」いよいよ女がセックスの為に狂い始めたと感じた。親子の立場を無視してまで共通の一人の男を求める淫乱さが牙をむき出したのだ。女盛りを過ぎた女が50代になっても未だ男を求める身体を持っている。否、身体は確実に老化現象に向かっている。それなのに男を求めるのは精神面が原因しているのだろう。そこに私は末恐ろしいものを感じる。それが女の業というものなのだろうか。男なら老人になっても未だまだ元気な連中は幾らでも居る。しかし、女は40代ならいざ知らず、50代に入っても未だセックスの奴隷になっているというのは珍しいと想う。年齢に応じた恋愛方法は様々在って、高齢者には高齢者なりのセックス方法はあるだろう。養老院で恋人の取り合い喧嘩が生じるというのも在るぐらいなのだ。(10月につづく)
2013/09/07
コメント(0)
![]()
晩夏(07) 剪定を終えた前栽 酷い目に遭った、眼精疲労という病気で日常生活に支障をきたしたのだ。早速眼科医へ行き長時間掛けて調べて貰って数日養生していると何とか回復した。しかし未だ本調子ではない。何やら難しい病名を二三言われたが、聴き慣れない病名だった。「滑車神経麻痺」とか「動眼神経麻痺」と書かれた写真入りの説明書を渡され眼底検査の結果の写真もくれた。眼底出血はしていない正常画像だったが、正常に観えるものの二重に見えて歩行が危ないのだ。仕方なく片方の目を閉じて歩いたがフラフラする。車だったので注意しながら運転して自宅に戻った。途中で正常に見えだしたので早速効果が出たと喜んだが、暫くすると亦元に戻って二重に観える。そういう現象が周期的に起きるので危なっかしい。早速インターネットで調べると疲れから来る病気の様で、医師は「MRI検査の結果で治療方法を考えましょう」と病院へ予約の電話を入れてくれた。脳に神経を侵す信号が出ているかも知れないと言うのだ。一寸した事でも神経の事だからMRI検査を勧めるのだ。暫く養生しながら仕事をしてみる積りでいる。続「猫と女と」(06) ベッド脇のスタンドが照らす薄明かりに女は寝息も立ってず寝ていた。寝ているというよりも息を凝らして横になっていると言った方が適切だった。私が近づくと薄目を開けてこちらを見た。「眠れない?」小さな声で言うと女は軽く頷いて「何か用?」とつぶやく様に訊いた。「用なぞ無いさ。唯一寸気になったので様子を見に来ただけだ。舞子は寝入ったから・・・」「来ちゃ駄目!私は嫌ヨ」「分かっているさ。何もしないヨ」鏡台のスツールに腰掛け、女の方を向きながら言った。暗い部屋でさえ女の老けた顔は歳を感じさせた。今しがた隣室で娘と関係を持った私に腹を立てているらしく険しい顔をしている。成り行き任せとは言いながら同じマンションで舞子と男と女の関係を持った雰囲気は女に敏感に伝わったに違い。その気まずさも手伝って私は女に触れられなかった。せめて寝顔だけでも見て出ようと想ったのに声を掛けられつい座ってしまった。が、長居は出来ないと半ば立ちかけた。「ねえ、私、どうすれば良いの?」突然女に問いかけられた。どう答えれば良いのか返事に窮した。「どうって・・・、今まで通りで良いじゃないか」 「辛いのヨ。舞子が幸せになってくれるのは嬉しいけど、私も女ヨ」「分かってるさ。来週にでも外で会おう」「嫌、隠れてコソコソするのなんて嫌」女は舞子とは別の女としての人格を主張する。難しい問題だと想った。これまでズルズルと成り行き任せで来たのだ。今の私には今更新たに如何こうしようという気が起きない。女の元夫が転落して行くのも不安だろうが、私が舞子にばかり構うのも先行き不安なのだ。と言って之が女の望んだ計画路線だったはずだ。それけに私にはどうしようもなく亦どうするという気も無い。女達の反応次第で成り行き任せで居る。「隠れてと言うが、それこそ三人一緒に寝る訳にも行かんだろ?舞子が何と言うか・・・」私は平凡な返事しか出来なかった。「ねえ、それより私、独りで暮らすのって、どうか知ら?」女は決意した様に言った。「独りで?やって行けるのか?」「生活の事?それは大丈夫ヨ。私なりに預金もあるし」「それだけじゃ無い。どんどん歳をとって行くと炊事洗濯も億劫になるだろうし、仮に病気にでもなったら大変だ。それより舞子が不安がるさ」「近くに住めば良いでしょ」 「近くであろうと離れていようと、舞子と別れて暮らすなんて・・・、子供の面倒はどうする?片親の家庭だから同居するのが自然だし、当面はそうしないと舞子も大変だろう。セックスだけを考えれば何とでもなるさ。何だったら昼間ボクのマンションに来るか?事務所が近いから電話くれれば何時でも行けるから」「良いの?」「ボクは良いが、舞子にどんな言い訳をする?今更、笑われるのが落ちだ」「掃除と洗濯に行くと言っておくワ。週に一度なら舞子も納得するわヨ」「まるで家政婦だな」「何と言われようと、こんな生活続けていると気が変になりそう」「それでも舞子に隠れてやる事には変わりはないが・・・」「あなたのマンションなら隠れてやるという雰囲気じゃないワ」「そんなものかねえ」私は女の気持ちを図りかねながらも一応納得しマンションのキーを渡した。それから三日経って女から電話があった。「今、あなたのマンションヨ。掃除と洗濯を済ませて綺麗にしておいたワ。今から来れる?」女の声に弾みがあった。愈々女が新しい生活リズムを始めたのを感じ取った。マンションに戻ってみると頬が火照るほど暖房が効いていた。 女はエプロン姿で待っていた。前を行く女の後姿を見てエプロンの下がスリップだけなのを知り、道理で暖かくしていた訳が分った。「薄着で張り切って居るじゃないか」「若返った気分ヨ」「若くも無いのに無理をしちゃあ風邪を引くぜ」「ふふ、このスタイルの事?大丈夫ヨ」女は振り返って私に寄りかかって来た。ソファに一緒に倒れ掛かると直ぐに女は求めて来た。「此処じゃ窮屈だな。ベッドへ行こうか」「ううん、此処で良いの」女は私の腕の中で呟いた。ソファに敷いた白いムートンの毛皮が柔らかく肌に触れ、かつて女とムートンの毛皮の上で交わった事を思い出した。女はそれを意識していたのかも知れなかった。私はスラックスを脱ぐと自然に手が女のスリップの中に入って行った。「お待たせと言う処かな、こんなに濡れている」「もう、意地悪ねえ。舞子ばかり可愛がるから身体が可哀想だったワ」「でも、仕方無いじゃないか。まさか三人一緒に寝る訳にもいかないし・・・」「もうどうでも良いの、三人一緒でも構わない。舞子と私は親子であって親子で無いのヨ」「親子じゃ無いって?女と女という意味かい?」 「私達の関係は舞子も最初から知っているのだし、今更隠れてやる意味が無いのヨ」そう言いながら女は私のものを自分にあてがって入れた。「あー、久しぶりヨ、この感触・・・」呻く様に女は呟いた。「三人で一緒にやるのはボクにとっては刺激的だけど、親子という関係がどうもねえ・・・。それじゃあ獣と同じだ」私は冷静さを失わずに居られる自分を感じ、女とのセックスが以前の様に燃え上がるもので無くなってしまっている事を自覚した。それが女との距離を保つ背景になっている。舞子の若さがそうさせるのだろう。「セックスに理屈は要らないの。楽しめるかどうかだけヨ」女は私が余り乗り気でないのを気にして言った。「君が楽しめてもボクはどうも・・・」「もう私が嫌いになった訳?」「好きとか嫌いという感情じゃ無く、刺激が無くなったのだろうな」「だから、その刺激を求めて三人でも良いと思っているのヨ」女は独りで腰を揺らせながら上り詰める高まりを求めた。されるままに任せ、私は三人でベッドに居る風景を想像してみた。しかし、二人を一緒に相手にするなぞ今の私には出来ない相談だった。 「あなた、変わったワ!」私が一緒にリズムに乗らないのに女は腹を立て、私を見下ろしながら責め立てる様に言い放った。「舞子なんか紹介するんじゃなかった・・・。あの子の方が断然若いのだし、私に勝ち目がないのは分かっていたのヨ!でも・・・、あなたを引き留めるにはそれしか無かった・・・」「そんな事は無いヨ。ボクの気持ちは前と変わらないさ。君も舞子も可愛いと想っている。そうで無かったら、こうして寝る訳もないさ」「いい加減な事、言わないで!身体がちゃんと証明しているワ」「一寸、仕事で疲れているだけだヨ。もう少ししたら回復するから待ってくれ」「それでも男なの?何よ、以前なら立て続けに何度も愛してくれたのに・・・。未だ私の事、好きで居てくれているならちゃんと身体で証明してみせてヨ」女は自分の顔を私の下半身にもって行き一物を咥えたり舐めたりし始めた。やがて私の一物は硬くなって行った。「そうヨ、その調子。それで良いのヨ。最初からこれで行けば良かったのヨ」女は一物を自分の秘所にあてがうと真剣に腰を振り始めるのだった。スタートが遅かった分、長く尾を引くセックスになった。 「ねえ、考えてみたんだけど、やっぱり三人で一緒に愛し合うのが良いと想うワ」疲れ果ててぐったり寝込んでいる私の耳元で女は、元気が無くなった私の一物を弄びながら言った。「そうヨ、三人でやるのヨ。私達を親子と想わずに姉妹だと想って頂戴。これまで誰が観たって親子には観えなかったのだし、これからも姉妹で通せば良いのヨ」いよいよ女がセックスの為に狂い始めたと感じた。親子の立場を無視してまで共通の一人の男を求める淫乱さが牙をむき出したのだ。女盛りを過ぎた女が50代になっても未だ男を求める身体を持っている。否、身体は確実に老化現象に向かっている。それなのに男を求めるのは精神面が原因しているのだろう。そこに私は末恐ろしいものを感じる。それが女の業というものなのだろうか。男なら老人になっても未だまだ元気な連中は幾らでも居る。しかし、女は40代ならいざ知らず、50代に入っても未だセックスの奴隷になっているというのは珍しいと想う。年齢に応じた恋愛方法は様々在って、高齢者には高齢者なりのセックス方法はあるだろう。養老院で恋人の取り合い喧嘩が生じるというのも在るぐらいなのだ。(10月につづく)
2013/09/06
コメント(0)
![]()
晩夏(06) 鉄工所 製品検査に鉄工所へ行った。製品検査というのは建物の部材を作る工場へ行って工場の設備や技量の程度(公的な審査に適合しているか)を見て、能力的に合格しているかとか機能性に優れているかの確認をした上で注文した部材が設計図書通りに出来ているかの検査をするのである。鉄工所の場合、昔は製品を検査する前に原寸検査というのがあった。原寸というのは実際の部材の実物大の図の事で、それを大広間の床板に描かれたのをスチール・テープで実測するのである。テープは施工者が持参したものと工場側のテープとを一緒に伸ばして並べ誤差が無いかを調べる。スチール・テープは引っ張り度合いによって誤差が生じるから同じ条件になる様、バネ測りで引っ張りながら行う。今はもうそういう検査はしなくなった。何故ならパソコンが普及してキャドで図面を描くから誤差が無くなったからである。時代と共に技術は向上し検査方法も変わって行くのである。パソコンが普及して30年は経つからもう長年原寸検査はやっていない事になる。その頃は工場の最上階の屋根裏にある大広間に上って検査していると階下でクレーンが部材を移動する度に建物が揺れたものだった。懐かしい思い出である。そんな事を思い出しながら淡々と検査を規定通り行い、合格となれば終了し最後に監理者から結果の評価をする。合格になるのは当たり前だから一種の儀式の様なものである。何れそういった検査も無くなるかも知れない。監理の検査は工事現場だけに限られる事になるのではないだろうか。検査の度に遠くの工場の場合は飛行機で行ったり泊まりがけで行った昔が懐かしい。地方の名物料理を食べる楽しみもあった。若い頃だから夜は地酒を楽しんだものである。お蔭で全国の有名地酒や料理を楽しめた。今は経費節減もあってそういう事は全く無くなり、ボクなんかは年齢的な事もあるのか検査を済ませて早く帰りたいと想うだけである。経験すればこそ言える想い出話である。続「猫と女と」(06) ベッド脇のスタンドが照らす薄明かりに女は寝息も立ってず寝ていた。寝ているというよりも息を凝らして横になっていると言った方が適切だった。私が近づくと薄目を開けてこちらを見た。「眠れない?」小さな声で言うと女は軽く頷いて「何か用?」とつぶやく様に訊いた。「用なぞ無いさ。唯一寸気になったので様子を見に来ただけだ。舞子は寝入ったから・・・」「来ちゃ駄目!私は嫌ヨ」「分かっているさ。何もしないヨ」鏡台のスツールに腰掛け、女の方を向きながら言った。暗い部屋でさえ女の老けた顔は歳を感じさせた。今しがた隣室で娘と関係を持った私に腹を立てているらしく険しい顔をしている。成り行き任せとは言いながら同じマンションで舞子と男と女の関係を持った雰囲気は女に敏感に伝わったに違い。その気まずさも手伝って私は女に触れられなかった。せめて寝顔だけでも見て出ようと想ったのに声を掛けられつい座ってしまった。が、長居は出来ないと半ば立ちかけた。「ねえ、私、どうすれば良いの?」突然女に問いかけられた。どう答えれば良いのか返事に窮した。「どうって・・・、今まで通りで良いじゃないか」 「辛いのヨ。舞子が幸せになってくれるのは嬉しいけど、私も女ヨ」「分かってるさ。来週にでも外で会おう」「嫌、隠れてコソコソするのなんて嫌」女は舞子とは別の女としての人格を主張する。難しい問題だと想った。これまでズルズルと成り行き任せで来たのだ。今の私には今更新たに如何こうしようという気が起きない。女の元夫が転落して行くのも不安だろうが、私が舞子にばかり構うのも先行き不安なのだ。と言って之が女の望んだ計画路線だったはずだ。それけに私にはどうしようもなく亦どうするという気も無い。女達の反応次第で成り行き任せで居る。「隠れてと言うが、それこそ三人一緒に寝る訳にも行かんだろ?舞子が何と言うか・・・」私は平凡な返事しか出来なかった。「ねえ、それより私、独りで暮らすのって、どうか知ら?」女は決意した様に言った。「独りで?やって行けるのか?」「生活の事?それは大丈夫ヨ。私なりに預金もあるし」「それだけじゃ無い。どんどん歳をとって行くと炊事洗濯も億劫になるだろうし、仮に病気にでもなったら大変だ。それより舞子が不安がるさ」「近くに住めば良いでしょ」 「近くであろうと離れていようと、舞子と別れて暮らすなんて・・・、子供の面倒はどうする?片親の家庭だから同居するのが自然だし、当面はそうしないと舞子も大変だろう。セックスだけを考えれば何とでもなるさ。何だったら昼間ボクのマンションに来るか?事務所が近いから電話くれれば何時でも行けるから」「良いの?」「ボクは良いが、舞子にどんな言い訳をする?今更、笑われるのが落ちだ」「掃除と洗濯に行くと言っておくワ。週に一度なら舞子も納得するわヨ」「まるで家政婦だな」「何と言われようと、こんな生活続けていると気が変になりそう」「それでも舞子に隠れてやる事には変わりはないが・・・」「あなたのマンションなら隠れてやるという雰囲気じゃないワ」「そんなものかねえ」私は女の気持ちを図りかねながらも一応納得しマンションのキーを渡した。それから三日経って女から電話があった。「今、あなたのマンションヨ。掃除と洗濯を済ませて綺麗にしておいたワ。今から来れる?」女の声に弾みがあった。愈々女が新しい生活リズムを始めたのを感じ取った。マンションに戻ってみると頬が火照るほど暖房が効いていた。 女はエプロン姿で待っていた。前を行く女の後姿を見てエプロンの下がスリップだけなのを知り、道理で暖かくしていた訳が分った。「薄着で張り切って居るじゃないか」「若返った気分ヨ」「若くも無いのに無理をしちゃあ風邪を引くぜ」「ふふ、このスタイルの事?大丈夫ヨ」女は振り返って私に寄りかかって来た。ソファに一緒に倒れ掛かると直ぐに女は求めて来た。「此処じゃ窮屈だな。ベッドへ行こうか」「ううん、此処で良いの」女は私の腕の中で呟いた。ソファに敷いた白いムートンの毛皮が柔らかく肌に触れ、かつて女とムートンの毛皮の上で交わった事を思い出した。女はそれを意識していたのかも知れなかった。私はスラックスを脱ぐと自然に手が女のスリップの中に入って行った。「お待たせと言う処かな、こんなに濡れている」「もう、意地悪ねえ。舞子ばかり可愛がるから身体が可哀想だったワ」「でも、仕方無いじゃないか。まさか三人一緒に寝る訳にもいかないし・・・」「もうどうでも良いの、三人一緒でも構わない。舞子と私は親子であって親子で無いのヨ」「親子じゃ無いって?女と女という意味かい?」 「私達の関係は舞子も最初から知っているのだし、今更隠れてやる意味が無いのヨ」そう言いながら女は私のものを自分にあてがって入れた。「あー、久しぶりヨ、この感触・・・」呻く様に女は呟いた。「三人で一緒にやるのはボクにとっては刺激的だけど、親子という関係がどうもねえ・・・。それじゃあ獣と同じだ」私は冷静さを失わずに居られる自分を感じ、女とのセックスが以前の様に燃え上がるもので無くなってしまっている事を自覚した。それが女との距離を保つ背景になっている。舞子の若さがそうさせるのだろう。「セックスに理屈は要らないの。楽しめるかどうかだけヨ」女は私が余り乗り気でないのを気にして言った。「君が楽しめてもボクはどうも・・・」「もう私が嫌いになった訳?」「好きとか嫌いという感情じゃ無く、刺激が無くなったのだろうな」「だから、その刺激を求めて三人でも良いと思っているのヨ」女は独りで腰を揺らせながら上り詰める高まりを求めた。されるままに任せ、私は三人でベッドに居る風景を想像してみた。しかし、二人を一緒に相手にするなぞ今の私には出来ない相談だった。 「あなた、変わったワ!」私が一緒にリズムに乗らないのに女は腹を立て、私を見下ろしながら責め立てる様に言い放った。「舞子なんか紹介するんじゃなかった・・・。あの子の方が断然若いのだし、私に勝ち目がないのは分かっていたのヨ!でも・・・、あなたを引き留めるにはそれしか無かった・・・」「そんな事は無いヨ。ボクの気持ちは前と変わらないさ。君も舞子も可愛いと想っている。そうで無かったら、こうして寝る訳もないさ」「いい加減な事、言わないで!身体がちゃんと証明しているワ」「一寸、仕事で疲れているだけだヨ。もう少ししたら回復するから待ってくれ」「それでも男なの?何よ、以前なら立て続けに何度も愛してくれたのに・・・。未だ私の事、好きで居てくれているならちゃんと身体で証明してみせてヨ」女は自分の顔を私の下半身にもって行き一物を咥えたり舐めたりし始めた。やがて私の一物は硬くなって行った。「そうヨ、その調子。それで良いのヨ。最初からこれで行けば良かったのヨ」女は一物を自分の秘所にあてがうと真剣に腰を振り始めるのだった。スタートが遅かった分、長く尾を引くセックスになった。 「ねえ、考えてみたんだけど、やっぱり三人で一緒に愛し合うのが良いと想うワ」疲れ果ててぐったり寝込んでいる私の耳元で女は、元気が無くなった私の一物を弄びながら言った。「そうヨ、三人でやるのヨ。私達を親子と想わずに姉妹だと想って頂戴。これまで誰が観たって親子には観えなかったのだし、これからも姉妹で通せば良いのヨ」いよいよ女がセックスの為に狂い始めたと感じた。親子の立場を無視してまで共通の一人の男を求める淫乱さが牙をむき出したのだ。女盛りを過ぎた女が50代になっても未だ男を求める身体を持っている。否、身体は確実に老化現象に向かっている。それなのに男を求めるのは精神面が原因しているのだろう。そこに私は末恐ろしいものを感じる。それが女の業というものなのだろうか。男なら老人になっても未だまだ元気な連中は幾らでも居る。しかし、女は40代ならいざ知らず、50代に入っても未だセックスの奴隷になっているというのは珍しいと想う。年齢に応じた恋愛方法は様々在って、高齢者には高齢者なりのセックス方法はあるだろう。養老院で恋人の取り合い喧嘩が生じるというのも在るぐらいなのだ。(10月につづく)
2013/09/05
コメント(0)
![]()
晩夏(05) 葉刈りを終えた庭 眼精疲労の為、只今養生中です。続「猫と女と」(06) ベッド脇のスタンドが照らす薄明かりに女は寝息も立ってず寝ていた。寝ているというよりも息を凝らして横になっていると言った方が適切だった。私が近づくと薄目を開けてこちらを見た。「眠れない?」小さな声で言うと女は軽く頷いて「何か用?」とつぶやく様に訊いた。「用なぞ無いさ。唯一寸気になったので様子を見に来ただけだ。舞子は寝入ったから・・・」「来ちゃ駄目!私は嫌ヨ」「分かっているさ。何もしないヨ」鏡台のスツールに腰掛け、女の方を向きながら言った。暗い部屋でさえ女の老けた顔は歳を感じさせた。今しがた隣室で娘と関係を持った私に腹を立てているらしく険しい顔をしている。成り行き任せとは言いながら同じマンションで舞子と男と女の関係を持った雰囲気は女に敏感に伝わったに違い。その気まずさも手伝って私は女に触れられなかった。せめて寝顔だけでも見て出ようと想ったのに声を掛けられつい座ってしまった。が、長居は出来ないと半ば立ちかけた。「ねえ、私、どうすれば良いの?」突然女に問いかけられた。どう答えれば良いのか返事に窮した。「どうって・・・、今まで通りで良いじゃないか」 「辛いのヨ。舞子が幸せになってくれるのは嬉しいけど、私も女ヨ」「分かってるさ。来週にでも外で会おう」「嫌、隠れてコソコソするのなんて嫌」女は舞子とは別の女としての人格を主張する。難しい問題だと想った。これまでズルズルと成り行き任せで来たのだ。今の私には今更新たに如何こうしようという気が起きない。女の元夫が転落して行くのも不安だろうが、私が舞子にばかり構うのも先行き不安なのだ。と言って之が女の望んだ計画路線だったはずだ。それけに私にはどうしようもなく亦どうするという気も無い。女達の反応次第で成り行き任せで居る。「隠れてと言うが、それこそ三人一緒に寝る訳にも行かんだろ?舞子が何と言うか・・・」私は平凡な返事しか出来なかった。「ねえ、それより私、独りで暮らすのって、どうか知ら?」女は決意した様に言った。「独りで?やって行けるのか?」「生活の事?それは大丈夫ヨ。私なりに預金もあるし」「それだけじゃ無い。どんどん歳をとって行くと炊事洗濯も億劫になるだろうし、仮に病気にでもなったら大変だ。それより舞子が不安がるさ」「近くに住めば良いでしょ」 「近くであろうと離れていようと、舞子と別れて暮らすなんて・・・、子供の面倒はどうする?片親の家庭だから同居するのが自然だし、当面はそうしないと舞子も大変だろう。セックスだけを考えれば何とでもなるさ。何だったら昼間ボクのマンションに来るか?事務所が近いから電話くれれば何時でも行けるから」「良いの?」「ボクは良いが、舞子にどんな言い訳をする?今更、笑われるのが落ちだ」「掃除と洗濯に行くと言っておくワ。週に一度なら舞子も納得するわヨ」「まるで家政婦だな」「何と言われようと、こんな生活続けていると気が変になりそう」「それでも舞子に隠れてやる事には変わりはないが・・・」「あなたのマンションなら隠れてやるという雰囲気じゃないワ」「そんなものかねえ」私は女の気持ちを図りかねながらも一応納得しマンションのキーを渡した。それから三日経って女から電話があった。「今、あなたのマンションヨ。掃除と洗濯を済ませて綺麗にしておいたワ。今から来れる?」女の声に弾みがあった。愈々女が新しい生活リズムを始めたのを感じ取った。マンションに戻ってみると頬が火照るほど暖房が効いていた。 女はエプロン姿で待っていた。前を行く女の後姿を見てエプロンの下がスリップだけなのを知り、道理で暖かくしていた訳が分った。「薄着で張り切って居るじゃないか」「若返った気分ヨ」「若くも無いのに無理をしちゃあ風邪を引くぜ」「ふふ、このスタイルの事?大丈夫ヨ」女は振り返って私に寄りかかって来た。ソファに一緒に倒れ掛かると直ぐに女は求めて来た。「此処じゃ窮屈だな。ベッドへ行こうか」「ううん、此処で良いの」女は私の腕の中で呟いた。ソファに敷いた白いムートンの毛皮が柔らかく肌に触れ、かつて女とムートンの毛皮の上で交わった事を思い出した。女はそれを意識していたのかも知れなかった。私はスラックスを脱ぐと自然に手が女のスリップの中に入って行った。「お待たせと言う処かな、こんなに濡れている」「もう、意地悪ねえ。舞子ばかり可愛がるから身体が可哀想だったワ」「でも、仕方無いじゃないか。まさか三人一緒に寝る訳にもいかないし・・・」「もうどうでも良いの、三人一緒でも構わない。舞子と私は親子であって親子で無いのヨ」「親子じゃ無いって?女と女という意味かい?」 「私達の関係は舞子も最初から知っているのだし、今更隠れてやる意味が無いのヨ」そう言いながら女は私のものを自分にあてがって入れた。「あー、久しぶりヨ、この感触・・・」呻く様に女は呟いた。「三人で一緒にやるのはボクにとっては刺激的だけど、親子という関係がどうもねえ・・・。それじゃあ獣と同じだ」私は冷静さを失わずに居られる自分を感じ、女とのセックスが以前の様に燃え上がるもので無くなってしまっている事を自覚した。それが女との距離を保つ背景になっている。舞子の若さがそうさせるのだろう。「セックスに理屈は要らないの。楽しめるかどうかだけヨ」女は私が余り乗り気でないのを気にして言った。「君が楽しめてもボクはどうも・・・」「もう私が嫌いになった訳?」「好きとか嫌いという感情じゃ無く、刺激が無くなったのだろうな」「だから、その刺激を求めて三人でも良いと思っているのヨ」女は独りで腰を揺らせながら上り詰める高まりを求めた。されるままに任せ、私は三人でベッドに居る風景を想像してみた。しかし、二人を一緒に相手にするなぞ今の私には出来ない相談だった。 「あなた、変わったワ!」私が一緒にリズムに乗らないのに女は腹を立て、私を見下ろしながら責め立てる様に言い放った。「舞子なんか紹介するんじゃなかった・・・。あの子の方が断然若いのだし、私に勝ち目がないのは分かっていたのヨ!でも・・・、あなたを引き留めるにはそれしか無かった・・・」「そんな事は無いヨ。ボクの気持ちは前と変わらないさ。君も舞子も可愛いと想っている。そうで無かったら、こうして寝る訳もないさ」「いい加減な事、言わないで!身体がちゃんと証明しているワ」「一寸、仕事で疲れているだけだヨ。もう少ししたら回復するから待ってくれ」「それでも男なの?何よ、以前なら立て続けに何度も愛してくれたのに・・・。未だ私の事、好きで居てくれているならちゃんと身体で証明してみせてヨ」女は自分の顔を私の下半身にもって行き一物を咥えたり舐めたりし始めた。やがて私の一物は硬くなって行った。「そうヨ、その調子。それで良いのヨ。最初からこれで行けば良かったのヨ」女は一物を自分の秘所にあてがうと真剣に腰を振り始めるのだった。スタートが遅かった分、長く尾を引くセックスになった。 「ねえ、考えてみたんだけど、やっぱり三人で一緒に愛し合うのが良いと想うワ」疲れ果ててぐったり寝込んでいる私の耳元で女は、元気が無くなった私の一物を弄びながら言った。「そうヨ、三人でやるのヨ。私達を親子と想わずに姉妹だと想って頂戴。これまで誰が観たって親子には観えなかったのだし、これからも姉妹で通せば良いのヨ」いよいよ女がセックスの為に狂い始めたと感じた。親子の立場を無視してまで共通の一人の男を求める淫乱さが牙をむき出したのだ。女盛りを過ぎた女が50代になっても未だ男を求める身体を持っている。否、身体は確実に老化現象に向かっている。それなのに男を求めるのは精神面が原因しているのだろう。そこに私は末恐ろしいものを感じる。それが女の業というものなのだろうか。男なら老人になっても未だまだ元気な連中は幾らでも居る。しかし、女は40代ならいざ知らず、50代に入っても未だセックスの奴隷になっているというのは珍しいと想う。年齢に応じた恋愛方法は様々在って、高齢者には高齢者なりのセックス方法はあるだろう。養老院で恋人の取り合い喧嘩が生じるというのも在るぐらいなのだ。(10月につづく)
2013/09/04
コメント(0)
![]()
晩夏(04) ココが歩いている玄関風景 眼精疲労の為、只今養生中です。続「猫と女と」(06) ベッド脇のスタンドが照らす薄明かりに女は寝息も立ってず寝ていた。寝ているというよりも息を凝らして横になっていると言った方が適切だった。私が近づくと薄目を開けてこちらを見た。「眠れない?」小さな声で言うと女は軽く頷いて「何か用?」とつぶやく様に訊いた。「用なぞ無いさ。唯一寸気になったので様子を見に来ただけだ。舞子は寝入ったから・・・」「来ちゃ駄目!私は嫌ヨ」「分かっているさ。何もしないヨ」鏡台のスツールに腰掛け、女の方を向きながら言った。暗い部屋でさえ女の老けた顔は歳を感じさせた。今しがた隣室で娘と関係を持った私に腹を立てているらしく険しい顔をしている。成り行き任せとは言いながら同じマンションで舞子と男と女の関係を持った雰囲気は女に敏感に伝わったに違い。その気まずさも手伝って私は女に触れられなかった。せめて寝顔だけでも見て出ようと想ったのに声を掛けられつい座ってしまった。が、長居は出来ないと半ば立ちかけた。「ねえ、私、どうすれば良いの?」突然女に問いかけられた。どう答えれば良いのか返事に窮した。「どうって・・・、今まで通りで良いじゃないか」 「辛いのヨ。舞子が幸せになってくれるのは嬉しいけど、私も女ヨ」「分かってるさ。来週にでも外で会おう」「嫌、隠れてコソコソするのなんて嫌」女は舞子とは別の女としての人格を主張する。難しい問題だと想った。これまでズルズルと成り行き任せで来たのだ。今の私には今更新たに如何こうしようという気が起きない。女の元夫が転落して行くのも不安だろうが、私が舞子にばかり構うのも先行き不安なのだ。と言って之が女の望んだ計画路線だったはずだ。それけに私にはどうしようもなく亦どうするという気も無い。女達の反応次第で成り行き任せで居る。「隠れてと言うが、それこそ三人一緒に寝る訳にも行かんだろ?舞子が何と言うか・・・」私は平凡な返事しか出来なかった。「ねえ、それより私、独りで暮らすのって、どうか知ら?」女は決意した様に言った。「独りで?やって行けるのか?」「生活の事?それは大丈夫ヨ。私なりに預金もあるし」「それだけじゃ無い。どんどん歳をとって行くと炊事洗濯も億劫になるだろうし、仮に病気にでもなったら大変だ。それより舞子が不安がるさ」「近くに住めば良いでしょ」 「近くであろうと離れていようと、舞子と別れて暮らすなんて・・・、子供の面倒はどうする?片親の家庭だから同居するのが自然だし、当面はそうしないと舞子も大変だろう。セックスだけを考えれば何とでもなるさ。何だったら昼間ボクのマンションに来るか?事務所が近いから電話くれれば何時でも行けるから」「良いの?」「ボクは良いが、舞子にどんな言い訳をする?今更、笑われるのが落ちだ」「掃除と洗濯に行くと言っておくワ。週に一度なら舞子も納得するわヨ」「まるで家政婦だな」「何と言われようと、こんな生活続けていると気が変になりそう」「それでも舞子に隠れてやる事には変わりはないが・・・」「あなたのマンションなら隠れてやるという雰囲気じゃないワ」「そんなものかねえ」私は女の気持ちを図りかねながらも一応納得しマンションのキーを渡した。それから三日経って女から電話があった。「今、あなたのマンションヨ。掃除と洗濯を済ませて綺麗にしておいたワ。今から来れる?」女の声に弾みがあった。愈々女が新しい生活リズムを始めたのを感じ取った。マンションに戻ってみると頬が火照るほど暖房が効いていた。 女はエプロン姿で待っていた。前を行く女の後姿を見てエプロンの下がスリップだけなのを知り、道理で暖かくしていた訳が分った。「薄着で張り切って居るじゃないか」「若返った気分ヨ」「若くも無いのに無理をしちゃあ風邪を引くぜ」「ふふ、このスタイルの事?大丈夫ヨ」女は振り返って私に寄りかかって来た。ソファに一緒に倒れ掛かると直ぐに女は求めて来た。「此処じゃ窮屈だな。ベッドへ行こうか」「ううん、此処で良いの」女は私の腕の中で呟いた。ソファに敷いた白いムートンの毛皮が柔らかく肌に触れ、かつて女とムートンの毛皮の上で交わった事を思い出した。女はそれを意識していたのかも知れなかった。私はスラックスを脱ぐと自然に手が女のスリップの中に入って行った。「お待たせと言う処かな、こんなに濡れている」「もう、意地悪ねえ。舞子ばかり可愛がるから身体が可哀想だったワ」「でも、仕方無いじゃないか。まさか三人一緒に寝る訳にもいかないし・・・」「もうどうでも良いの、三人一緒でも構わない。舞子と私は親子であって親子で無いのヨ」「親子じゃ無いって?女と女という意味かい?」 「私達の関係は舞子も最初から知っているのだし、今更隠れてやる意味が無いのヨ」そう言いながら女は私のものを自分にあてがって入れた。「あー、久しぶりヨ、この感触・・・」呻く様に女は呟いた。「三人で一緒にやるのはボクにとっては刺激的だけど、親子という関係がどうもねえ・・・。それじゃあ獣と同じだ」私は冷静さを失わずに居られる自分を感じ、女とのセックスが以前の様に燃え上がるもので無くなってしまっている事を自覚した。それが女との距離を保つ背景になっている。舞子の若さがそうさせるのだろう。「セックスに理屈は要らないの。楽しめるかどうかだけヨ」女は私が余り乗り気でないのを気にして言った。「君が楽しめてもボクはどうも・・・」「もう私が嫌いになった訳?」「好きとか嫌いという感情じゃ無く、刺激が無くなったのだろうな」「だから、その刺激を求めて三人でも良いと思っているのヨ」女は独りで腰を揺らせながら上り詰める高まりを求めた。されるままに任せ、私は三人でベッドに居る風景を想像してみた。しかし、二人を一緒に相手にするなぞ今の私には出来ない相談だった。 「あなた、変わったワ!」私が一緒にリズムに乗らないのに女は腹を立て、私を見下ろしながら責め立てる様に言い放った。「舞子なんか紹介するんじゃなかった・・・。あの子の方が断然若いのだし、私に勝ち目がないのは分かっていたのヨ!でも・・・、あなたを引き留めるにはそれしか無かった・・・」「そんな事は無いヨ。ボクの気持ちは前と変わらないさ。君も舞子も可愛いと想っている。そうで無かったら、こうして寝る訳もないさ」「いい加減な事、言わないで!身体がちゃんと証明しているワ」「一寸、仕事で疲れているだけだヨ。もう少ししたら回復するから待ってくれ」「それでも男なの?何よ、以前なら立て続けに何度も愛してくれたのに・・・。未だ私の事、好きで居てくれているならちゃんと身体で証明してみせてヨ」女は自分の顔を私の下半身にもって行き一物を咥えたり舐めたりし始めた。やがて私の一物は硬くなって行った。「そうヨ、その調子。それで良いのヨ。最初からこれで行けば良かったのヨ」女は一物を自分の秘所にあてがうと真剣に腰を振り始めるのだった。スタートが遅かった分、長く尾を引くセックスになった。 「ねえ、考えてみたんだけど、やっぱり三人で一緒に愛し合うのが良いと想うワ」疲れ果ててぐったり寝込んでいる私の耳元で女は、元気が無くなった私の一物を弄びながら言った。「そうヨ、三人でやるのヨ。私達を親子と想わずに姉妹だと想って頂戴。これまで誰が観たって親子には観えなかったのだし、これからも姉妹で通せば良いのヨ」いよいよ女がセックスの為に狂い始めたと感じた。親子の立場を無視してまで共通の一人の男を求める淫乱さが牙をむき出したのだ。女盛りを過ぎた女が50代になっても未だ男を求める身体を持っている。否、身体は確実に老化現象に向かっている。それなのに男を求めるのは精神面が原因しているのだろう。そこに私は末恐ろしいものを感じる。それが女の業というものなのだろうか。男なら老人になっても未だまだ元気な連中は幾らでも居る。しかし、女は40代ならいざ知らず、50代に入っても未だセックスの奴隷になっているというのは珍しいと想う。年齢に応じた恋愛方法は様々在って、高齢者には高齢者なりのセックス方法はあるだろう。養老院で恋人の取り合い喧嘩が生じるというのも在るぐらいなのだ。(10月につづく)
2013/09/03
コメント(0)
![]()
晩夏(03) 玄関風景 盆が開け、庭の剪定も終えた。庭の木々を刈り上げた風景は確かにどれも短くなったが、今年は気候異変のせいで綺麗には見えない。それは多分、周りの緑の生え具合や色のバランスがおかしいせいだろう。数枚写真を撮ったが玄関の鉢ものが綺麗に観えたので今日はこの写真で。それに、このところ忙しかったせいで疲れが溜まって眼精疲労なのか眼の焦点が合いにくく昨夜は夕食もとらずに早々に寝たのだった。今朝は少しばかりましな様だが、未だ本調子ではない。暫く無理をせず養生しようと想う。続「猫と女と」(06) ベッド脇のスタンドが照らす薄明かりに女は寝息も立ってず寝ていた。寝ているというよりも息を凝らして横になっていると言った方が適切だった。私が近づくと薄目を開けてこちらを見た。「眠れない?」小さな声で言うと女は軽く頷いて「何か用?」とつぶやく様に訊いた。「用なぞ無いさ。唯一寸気になったので様子を見に来ただけだ。舞子は寝入ったから・・・」「来ちゃ駄目!私は嫌ヨ」「分かっているさ。何もしないヨ」鏡台のスツールに腰掛け、女の方を向きながら言った。暗い部屋でさえ女の老けた顔は歳を感じさせた。今しがた隣室で娘と関係を持った私に腹を立てているらしく険しい顔をしている。成り行き任せとは言いながら同じマンションで舞子と男と女の関係を持った雰囲気は女に敏感に伝わったに違い。その気まずさも手伝って私は女に触れられなかった。せめて寝顔だけでも見て出ようと想ったのに声を掛けられつい座ってしまった。が、長居は出来ないと半ば立ちかけた。「ねえ、私、どうすれば良いの?」突然女に問いかけられた。どう答えれば良いのか返事に窮した。「どうって・・・、今まで通りで良いじゃないか」 「辛いのヨ。舞子が幸せになってくれるのは嬉しいけど、私も女ヨ」「分かってるさ。来週にでも外で会おう」「嫌、隠れてコソコソするのなんて嫌」女は舞子とは別の女としての人格を主張する。難しい問題だと想った。これまでズルズルと成り行き任せで来たのだ。今の私には今更新たに如何こうしようという気が起きない。女の元夫が転落して行くのも不安だろうが、私が舞子にばかり構うのも先行き不安なのだ。と言って之が女の望んだ計画路線だったはずだ。それけに私にはどうしようもなく亦どうするという気も無い。女達の反応次第で成り行き任せで居る。「隠れてと言うが、それこそ三人一緒に寝る訳にも行かんだろ?舞子が何と言うか・・・」私は平凡な返事しか出来なかった。「ねえ、それより私、独りで暮らすのって、どうか知ら?」女は決意した様に言った。「独りで?やって行けるのか?」「生活の事?それは大丈夫ヨ。私なりに預金もあるし」「それだけじゃ無い。どんどん歳をとって行くと炊事洗濯も億劫になるだろうし、仮に病気にでもなったら大変だ。それより舞子が不安がるさ」「近くに住めば良いでしょ」 「近くであろうと離れていようと、舞子と別れて暮らすなんて・・・、子供の面倒はどうする?片親の家庭だから同居するのが自然だし、当面はそうしないと舞子も大変だろう。セックスだけを考えれば何とでもなるさ。何だったら昼間ボクのマンションに来るか?事務所が近いから電話くれれば何時でも行けるから」「良いの?」「ボクは良いが、舞子にどんな言い訳をする?今更、笑われるのが落ちだ」「掃除と洗濯に行くと言っておくワ。週に一度なら舞子も納得するわヨ」「まるで家政婦だな」「何と言われようと、こんな生活続けていると気が変になりそう」「それでも舞子に隠れてやる事には変わりはないが・・・」「あなたのマンションなら隠れてやるという雰囲気じゃないワ」「そんなものかねえ」私は女の気持ちを図りかねながらも一応納得しマンションのキーを渡した。それから三日経って女から電話があった。「今、あなたのマンションヨ。掃除と洗濯を済ませて綺麗にしておいたワ。今から来れる?」女の声に弾みがあった。愈々女が新しい生活リズムを始めたのを感じ取った。マンションに戻ってみると頬が火照るほど暖房が効いていた。 女はエプロン姿で待っていた。前を行く女の後姿を見てエプロンの下がスリップだけなのを知り、道理で暖かくしていた訳が分った。「薄着で張り切って居るじゃないか」「若返った気分ヨ」「若くも無いのに無理をしちゃあ風邪を引くぜ」「ふふ、このスタイルの事?大丈夫ヨ」女は振り返って私に寄りかかって来た。ソファに一緒に倒れ掛かると直ぐに女は求めて来た。「此処じゃ窮屈だな。ベッドへ行こうか」「ううん、此処で良いの」女は私の腕の中で呟いた。ソファに敷いた白いムートンの毛皮が柔らかく肌に触れ、かつて女とムートンの毛皮の上で交わった事を思い出した。女はそれを意識していたのかも知れなかった。私はスラックスを脱ぐと自然に手が女のスリップの中に入って行った。「お待たせと言う処かな、こんなに濡れている」「もう、意地悪ねえ。舞子ばかり可愛がるから身体が可哀想だったワ」「でも、仕方無いじゃないか。まさか三人一緒に寝る訳にもいかないし・・・」「もうどうでも良いの、三人一緒でも構わない。舞子と私は親子であって親子で無いのヨ」「親子じゃ無いって?女と女という意味かい?」 「私達の関係は舞子も最初から知っているのだし、今更隠れてやる意味が無いのヨ」そう言いながら女は私のものを自分にあてがって入れた。「あー、久しぶりヨ、この感触・・・」呻く様に女は呟いた。「三人で一緒にやるのはボクにとっては刺激的だけど、親子という関係がどうもねえ・・・。それじゃあ獣と同じだ」私は冷静さを失わずに居られる自分を感じ、女とのセックスが以前の様に燃え上がるもので無くなってしまっている事を自覚した。それが女との距離を保つ背景になっている。舞子の若さがそうさせるのだろう。「セックスに理屈は要らないの。楽しめるかどうかだけヨ」女は私が余り乗り気でないのを気にして言った。「君が楽しめてもボクはどうも・・・」「もう私が嫌いになった訳?」「好きとか嫌いという感情じゃ無く、刺激が無くなったのだろうな」「だから、その刺激を求めて三人でも良いと思っているのヨ」女は独りで腰を揺らせながら上り詰める高まりを求めた。されるままに任せ、私は三人でベッドに居る風景を想像してみた。しかし、二人を一緒に相手にするなぞ今の私には出来ない相談だった。 「あなた、変わったワ!」私が一緒にリズムに乗らないのに女は腹を立て、私を見下ろしながら責め立てる様に言い放った。「舞子なんか紹介するんじゃなかった・・・。あの子の方が断然若いのだし、私に勝ち目がないのは分かっていたのヨ!でも・・・、あなたを引き留めるにはそれしか無かった・・・」「そんな事は無いヨ。ボクの気持ちは前と変わらないさ。君も舞子も可愛いと想っている。そうで無かったら、こうして寝る訳もないさ」「いい加減な事、言わないで!身体がちゃんと証明しているワ」「一寸、仕事で疲れているだけだヨ。もう少ししたら回復するから待ってくれ」「それでも男なの?何よ、以前なら立て続けに何度も愛してくれたのに・・・。未だ私の事、好きで居てくれているならちゃんと身体で証明してみせてヨ」女は自分の顔を私の下半身にもって行き一物を咥えたり舐めたりし始めた。やがて私のそれは硬くなって行った。「そうヨ、その調子。それで良いのヨ。最初からこれで行けば良かったのヨ」女は一物を自分の秘所にあてがうと真剣に腰を振り始めるのだった。スタートが遅かった分、長く尾を引くセックスになった。 「ねえ、考えてみたんだけど、やっぱり三人で一緒に愛し合うのが良いと想うワ」疲れ果ててぐったり寝込んでいる私の耳元で女は、元気が無くなった私の一物を弄びながら言った。「そうヨ、三人でやるのヨ。私達を親子と想わずに姉妹だと想って頂戴。これまで誰が観たって親子には観えなかったのだし、これからも姉妹で通せば良いのヨ」いよいよ女がセックスの為に狂い始めたと感じた。親子の立場を無視してまで共通の一人の男を求める淫乱さが牙をむき出したのだ。女盛りを過ぎた女が50代になっても未だ男を求める身体を持っている。否、身体は確実に老化現象に向かっている。それなのに男を求めるのは精神面が原因しているのだろう。そこに私は末恐ろしいものを感じる。それが女の業というものなのだろうか。男なら老人になっても未だまだ元気な連中は幾らでも居る。しかし、女は40代ならいざ知らず、50代に入っても未だセックスの奴隷になっているというのは珍しいと想う。年齢に応じた恋愛方法は様々在って、高齢者には高齢者なりのセックス方法はあるだろう。養老院で恋人の取り合い喧嘩が生じるというのも在るぐらいなのだ。(10月につづく)
2013/09/02
コメント(0)
![]()
晩夏(02) そろそろ新しい顔が現れ始める 流石の酷暑も朝夕は涼しくなって来て夏が終える頃になった。言いかえれば晩夏の季節である。この季節になると毎年想うのは何処か寂しさが漂う雰囲気が感じられるという事だ。まさか昔の芥川賞の題名では無いが北海道なら既に晩夏というよりも秋が始っているのだろう。新しい季節を迎えると人の心は入れ替わりを感じる。季節や気候で人間の気持ちや考え方は変わるものである。寂しさの混じった季節はだらけた気持ちを引き締める。うかうかとはしていられないという切迫感を感じるのである。この気持ちはボク特有のものかも知れないが、兎に角この季節は何か人生の焦りの様な、何か遣り残したものがある様な気になる。秋は創作の季節と言われる通り、追われる気持ちが何か新しいものを創り出さねばという気にさせるのである。続「猫と女と」(06) ベッド脇のスタンドが照らす薄明かりに女は寝息も立ってず寝ていた。寝ているというよりも息を凝らして横になっていると言った方が適切だった。私が近づくと薄目を開けてこちらを見た。「眠れない?」小さな声で言うと女は軽く頷いて「何か用?」とつぶやく様に訊いた。「用なぞ無いさ。唯一寸気になったので様子を見に来ただけだ。舞子は寝入ったから・・・」「来ちゃ駄目!私は嫌ヨ」「分かっているさ。何もしないヨ」鏡台のスツールに腰掛け、女の方を向きながら言った。暗い部屋でさえ女の老けた顔は歳を感じさせた。今しがた隣室で娘と関係を持った私に腹を立てているらしく険しい顔をしている。成り行き任せとは言いながら同じマンションで舞子と男と女の関係を持った雰囲気は女に敏感に伝わったに違い。その気まずさも手伝って私は女に触れられなかった。せめて寝顔だけでも見て出ようと想ったのに声を掛けられつい座ってしまった。が、長居は出来ないと半ば立ちかけた。「ねえ、私、どうすれば良いの?」突然女に問いかけられた。どう答えれば良いのか返事に窮した。「どうって・・・、今まで通りで良いじゃないか」 「辛いのヨ。舞子が幸せになってくれるのは嬉しいけど、私も女ヨ」「分かってるさ。来週にでも外で会おう」「嫌、隠れてコソコソするのなんて嫌」女は舞子とは別の女としての人格を主張する。難しい問題だと想った。これまでズルズルと成り行き任せで来たのだ。今の私には今更新たに如何こうしようという気が起きない。女の元夫が転落して行くのも不安だろうが、私が舞子にばかり構うのも先行き不安なのだ。と言って之が女の望んだ計画路線だったはずだ。それけに私にはどうしようもなく亦どうするという気も無い。女達の反応次第で成り行き任せで居る。「隠れてと言うが、それこそ三人一緒に寝る訳にも行かんだろ?舞子が何と言うか・・・」私は平凡な返事しか出来なかった。「ねえ、それより私、独りで暮らすのって、どうか知ら?」女は決意した様に言った。「独りで?やって行けるのか?」「生活の事?それは大丈夫ヨ。私なりに預金もあるし」「それだけじゃ無い。どんどん歳をとって行くと炊事洗濯も億劫になるだろうし、仮に病気にでもなったら大変だ。それより舞子が不安がるさ」「近くに住めば良いでしょ」 「近くであろうと離れていようと、舞子と別れて暮らすなんて・・・、子供の面倒はどうする?片親の家庭だから同居するのが自然だし、当面はそうしないと舞子も大変だろう。セックスだけを考えれば何とでもなるさ。何だったら昼間ボクのマンションに来るか?事務所が近いから電話くれれば何時でも行けるから」「良いの?」「ボクは良いが、舞子にどんな言い訳をする?今更、笑われるのが落ちだ」「掃除と洗濯に行くと言っておくワ。週に一度なら舞子も納得するわヨ」「まるで家政婦だな」「何と言われようと、こんな生活続けていると気が変になりそう」「それでも舞子に隠れてやる事には変わりはないが・・・」「あなたのマンションなら隠れてやるという雰囲気じゃないワ」「そんなものかねえ」私は女の気持ちを図りかねながらも一応納得しマンションのキーを渡した。それから三日経って女から電話があった。「今、あなたのマンションヨ。掃除と洗濯を済ませて綺麗にしておいたワ。今から来れる?」女の声に弾みがあった。愈々女が新しい生活リズムを始めたのを感じ取った。マンションに戻ってみると頬が火照るほど暖房が効いていた。 女はエプロン姿で待っていた。前を行く女の後姿を見てエプロンの下がスリップだけなのを知り、道理で暖かくしていた訳が分った。「薄着で張り切って居るじゃないか」「若返った気分ヨ」「若くも無いのに無理をしちゃあ風邪を引くぜ」「ふふ、このスタイルの事?大丈夫ヨ」女は振り返って私に寄りかかって来た。ソファに一緒に倒れ掛かると直ぐに女は求めて来た。「此処じゃ窮屈だな。ベッドへ行こうか」「ううん、此処で良いの」女は私の腕の中で呟いた。ソファに敷いた白いムートンの毛皮が柔らかく肌に触れ、かつて女とムートンの毛皮の上で交わった事を思い出した。女はそれを意識していたのかも知れなかった。私はスラックスを脱ぐと自然に手が女のスリップの中に入って行った。「お待たせと言う処かな、こんなに濡れている」「もう、意地悪ねえ。舞子ばかり可愛がるから身体が可哀想だったワ」「でも、仕方無いじゃないか。まさか三人一緒に寝る訳にもいかないし・・・」「もうどうでも良いの、三人一緒でも構わない。舞子と私は親子であって親子で無いのヨ」「親子じゃ無いって?女と女という意味かい?」 「私達の関係は舞子も最初から知っているのだし、今更隠れてやる意味が無いのヨ」そう言いながら女は私のものを自分にあてがって入れた。「あー、久しぶりヨ、この感触・・・」呻く様に女は呟いた。「三人で一緒にやるのはボクにとっては刺激的だけど、親子という関係がどうもねえ・・・。それじゃあ獣と同じだ」私は冷静さを失わずに居られる自分を感じ、女とのセックスが以前の様に燃え上がるもので無くなってしまっている事を自覚した。それが女との距離を保つ背景になっている。舞子の若さがそうさせるのだろう。「セックスに理屈は要らないの。楽しめるかどうかだけヨ」女は私が余り乗り気でないのを気にして言った。「君が楽しめてもボクはどうも・・・」「もう私が嫌いになった訳?」「好きとか嫌いという感情じゃ無く、刺激が無くなったのだろうな」「だから、その刺激を求めて三人でも良いと思っているのヨ」女は独りで腰を揺らせながら上り詰める高まりを求めた。されるままに任せ、私は三人でベッドに居る風景を想像してみた。しかし、二人を一緒に相手にするなぞ今の私には出来ない相談だった。 「あなた、変わったワ!」私が一緒にリズムに乗らないのに女は腹を立て、私を見下ろしながら責め立てる様に言い放った。「舞子なんか紹介するんじゃなかった・・・。あの子の方が断然若いのだし、私に勝ち目がないのは分かっていたのヨ!でも・・・、あなたを引き留めるにはそれしか無かった・・・」「そんな事は無いヨ。ボクの気持ちは前と変わらないさ。君も舞子も可愛いと想っている。そうで無かったら、こうして寝る訳もないさ」「いい加減な事、言わないで!身体がちゃんと証明しているワ」「一寸、仕事で疲れているだけだヨ。もう少ししたら回復するから待ってくれ」「それでも男なの?何よ、以前なら立て続けに何度も愛してくれたのに・・・。未だ私の事、好きで居てくれているならちゃんと身体で証明してみせてヨ」女は自分の顔を私の下半身にもって行き一物を咥えたり舐め始めた。やがて私のそれは硬くなって行った。「そうヨ、その調子。それで良いのヨ。最初からこれで行けば良かったのヨ」女は一物を自分の秘所にあてがうと真剣に腰を振り始めるのだった。スタートが遅かった分、長く尾を引くセックスになった。 「ねえ、考えてみたんだけど、やっぱり三人で一緒に愛し合うのが良いと想うワ」疲れ果ててぐったり寝込んでいる私の耳元で女は、元気が無くなった私の一物を弄びながら言った。「そうヨ、三人でやるのヨ。私達を親子と想わずに姉妹だと想って頂戴。これまで誰が観たって親子には観えなかったのだし、これからも姉妹で通せば良いのヨ」いよいよ女がセックスの為に狂い始めたと感じた。親子の立場を無視してまで共通の一人の男を求める淫乱さが牙をむき出したのだ。女盛りを過ぎた女が50代になっても未だ男を求める身体を持っている。否、身体は確実に老化現象に向かっている。それなのに男を求めるのは精神面が原因しているのだろう。そこに私は末恐ろしいものを感じる。それが女の業というものなのだろうか。男なら老人になっても未だまだ元気な連中は幾らでも居る。しかし、女は40代ならいざ知らず、50代に入っても未だセックスの奴隷になっているというのは珍しいと想う。年齢に応じた恋愛方法は様々在って、高齢者には高齢者なりのセックス方法はあるだろう。養老院で恋人の取り合い喧嘩が生じるというのも在るぐらいなのだ。(10月につづく)
2013/09/01
コメント(0)
全30件 (30件中 1-30件目)
1


![]()