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ロンドンで街を歩いていて、大変違和感を感じてしまうことの一つが、Tatoo(刺青) の多さだ。ある調査によれば、16歳~44歳の英国人の3人に1人に近い人達が刺青をしていると言う。ワールドカップで、イングランド代表チームの応援団として、クールなスーツ姿で監督以上に目立っていた、我らがベッカムも、腕まくりで披露されていた両腕のみならず、全身に刺青が入っているのは有名だ。現役プレーヤーであるにもかかわらず、惨敗したイングランド代表の監督就任へのラブコールが巻き起こるくらいの国民的スターであり、彼の影響も大きいのだと思う。スポーツ界だけでなく、ファーストレディである、キャメロン夫人も足にイルカの刺青があることは有名だ。学生時代に入れたものらしい。ちなみに、彼女が後悔しているかどうかは知らないが、先ほどと同じ調査で、刺青を入れた人の4人に1人は後悔しているとのことである。最近、よく見かけるのが、漢字の刺青。英国人にとって、漢字はファッショナブルで格好いいのだ。腕とかうなじとかに入れている人が多くいるので、思わず目が行ってしまう。舞姫、一番、などはまあよいとして 強男、真男など、明らかに英語→漢字への直訳も多い。「冷」っていうのがあって、何だろうと思ったが、数秒後にCool!かと思いついたことも。でも、未だこれらはましで、本当に意味不明な言葉や漢字ですらない漢字風の記号である場合もある。私は、個人的には、刺青はどうにも苦手である。個人の自由だとは思うが、整形手術やピアスも含めて、体に手を入れることに何だか違和感があるのだ。まあ、これは理屈じゃないですね。ただ、人生の中で、消せないものって、他にも一杯ありますね。 以下のマーク(「ブログ村」)は、人気投票のボタンです。 応援して下さる方がいらっしゃれば、クリックして頂けると嬉しいです。 変なことは起きませんのでご心配なく(^^)。 にほんブログ
2010.07.31
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キャメロン首相のインド訪問が、波紋を呼んでいる。欧州の主要国と米国訪問を終えたキャメロン首相が、アジアにおける最初の訪問地として選んだのは「インド」。元の植民地という歴史的な繋がりを考えれば、自然な選択肢であると思うが、実は、前任のブラウン(当時)首相が選んだのは、中国だった。今回キャメロンは、インドに閣僚や産業界のトップを引き連れて、経済外交使節団団長としてやってきた。その成果として、シン首相との会談により、今後5年以内に両国の貿易額を倍増させることで合意した模様。また、そのための具体策の一つとして、両国の企業経営者から成る「CEOフォーラム」の設置についても合意したとのことである。菅さんも官邸に篭もり、出てきたと思ったら、現場視察とかやってないで、日本の魅力を海外に訴えることをしてはどうかと思うのだが。。さて、キャメロン使節団。ここまでは、よくやるよね~という話だが、今回、キャメロンは、インド政府にとっての最大の厄介ごとであるパキスタンによるテロ行為(支援)について、「パキスタンによるテロの輸出は許容できない」と、3歩くらい?踏み込んだ発言をした。当然、パキスタン政府は激怒しており、発言の撤回を要求したが、キャメロン側は「その必要なし」と突っぱねたようだ。これは、財政難と景気悪化の2重苦に苦しむ英国にとって、10万人の人口を抱えながらも10%近い経済成長を続けるインドとの経済関係の強化が、喫緊の課題であり、友好国であるパキスタンとの関係悪化を差し引いても十二分にお釣りが来るくらいに大切だということだろう。これを見て思うのは、やはり、経済成長というのは、それ自体が、国際社会における政治パワーの源であり安全保障にも繋がるということだ。元々、政治パワーのない日本は、せめて経済成長力を高めていかないと、安全保障も覚束なくなるのではないか。日本は本気で分配より成長を考えないとやばいと思う。以下のマーク(「ブログ村」)は、人気投票のボタンです。 応援して下さる方がいらっしゃれば、クリックして頂けると嬉しいです。 変なことは起きませんのでご心配なく(^^)。 にほんブログ
2010.07.30
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今朝、起きて、TVをつけると、大変恰幅のよい女性たちがたくさんTVに出て、喧々囂々議論している。一体何事かと思って聞いていると、何やら太った人(large people、と呼称していた)をどう呼ぶべきかを討論しているようだった。実は、昨日、ミルトン健康相が、BBCに対して、個人的見解と断った上で、病院でも、「“Obese(肥満)”などと呼ばずに“Fat(デブ)”と呼ぶべきだ、と言ったらしい。「肥満解消は自己責任の問題であって、“Fat(デブ)”と呼ばれることによって、痩せようというインセンティブがわくのではないか」というのが彼女の主張だ。もちろん、この考え方には賛否両論で、話は医療費高騰の問題から子供のいじめの問題まで広がり、医療関係者やらよく分からない団体の代表者やらが出てきて議論が際限なく繰り広げられていた。ちなみにOECDの調査によると、成人の肥満比率は、米国がダントツのトップで約35%、イギリスは第4位(欧州ではトップ)の25%弱。日本は30カ国中、何と30位。29位の韓国と僅差ですが、この2カ国では5%未満でダントツで低いのです。アメリカに住んでいたこともあるせいか、ここにいて太った人を見かけることは凄く少ないと感じている。統計は持っていないが、おそらくは、ロンドンは、他の英国の地域とは別なのではないかと思う。多分、アメリカの田舎が典型だが、車社会とファーストフードの組み合わせが肥満問題の元凶だろう。ロンドンにいれば、少なくとも、車を使うよりも歩く(駅までを含め)機会は多いし、ファーストフード以外の選択肢も多い。さて、問題の彼らの呼び方だが、本当の問題は、食に関する教育(給食を含む)とか、もっと違うところにあるはずだとは思いつつも、それはそれで大事な問題かもしれない。前に「終戦」と「敗戦」、「被害者」と「戦死者」は違うという話を書いた。http://plaza.rakuten.co.jp/Londonnikki/diary/201007150000/ある事柄を、どう表現すべきかを真剣に考えるというのは、本来、無駄な習慣ではない。でも、やっぱり、本件は、個人の思いやりや姿勢の問題だから政治家がどうこうという問題ではないように感じる。以下のマーク(「ブログ村」)は、人気投票のボタンです。 応援して下さる方がいらっしゃれば、クリックして頂けると嬉しいです。 変なことは起きませんのでご心配なく(^^)。 にほんブログ
2010.07.29
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いよいよ2012年のロンドンオリンピック開幕まで昨日で丁度2年となり、各地で記念イベントなども行われ、オリンピックへのカウントダウンが始まった。だが、どうにも熱気のようなものを感じない。ロンドンがオリンピックの開催地に選ばれたときには、大本命で因縁深き隣国のパリを押しのけての当選だったこともあり、大変な熱狂振りであった。だが、その後に世界的な金融危機を経験し、金融都市ロンドンは、生きるか死ぬかの瀬戸際にまで追い込まれ、今も、そのつけである財政危機の後始末に頭を痛めているので、とてもお祭り気分になれないのかもしれない。このところのニュースも、BPの石油流出関連やアフガニスタンで相次ぐ悲報などばかりで、どうにもぱっとしない。まあ、こういうときだからこそ、スポーツの持つ爽快なエネルギーが、世界を明るく元気にしてくれることを願いたいものだ。昨日から始まったボランティアの募集は7万人。大変な数だが、ボランティア好きの英国では、すぐにも埋まるであろう。同じことを日本でやるとどうなるだろうか?多分、高齢者の方がたくさん手を挙げるかもしれませんね。あー、次に日本でオリンピックをやれるときには、私も高齢者かも。そしたら、通訳くらいは出来るかな。そう言えば、4年前にロンドン赴任を終えて帰国するときに、ロンドンオリンピックのときには皆で戻ってこようと家族で誓った。私だけがここにいるであろうことは想定外であったが、ロンドン在住の私は、チケットも日本在住の方々よりも優先的に手に入れられるので、ちょっと想定と違う形態だが、家族のリユニオンは果たしたいと思っている。とにかく、準備は順調です。とても楽しみです。以下のマーク(「ブログ村」)は、人気投票のボタンです。 応援して下さる方がいらっしゃれば、クリックして頂けると嬉しいです。 変なことは起きませんのでご心配なく(^^)。 にほんブログ
2010.07.28
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メキシコ湾における原油流出問題への対応の拙さで強い批判の渦中にあったBPのトニー・ヘイワードCEOが辞任することとなった。ヘイワードCEOは、この問題の発生当初から、失言等を繰り返してきた(メキシコ湾は広いから大したことはないと言ったり、早く自分の生活を取り戻したい、と嘆いたり、渦中にヨットレース観戦に行ったりした。)ことで非難を受けており、最近では、1988年にスコットランド上空で起きたパンナム機爆破事件の実行犯であるリビア人男性の釈放の決定に際して、BPによる関与(強い働きかけ)があったのではないかとの、疑惑が取り立てられていた。おかげで、先に行われた、キャメロン首相の訪米も、報道で見る限り、まるでBPの代理人として、オバマ政権に陳情に来たのかと思わせるような内容であった。真相は、よく分からないわけだが、要するに、坊主憎けりゃ袈裟まで憎い、という感じで、「とにかく、BPは許せない。特に、あのヌメ~っとした顔のイギリス人CEOは、顔も見たくない。」という米国の意向を無視できないということみたいだ。結果として、後を引き継ぐのが、アメリカ人であるボブ・ダドリー氏だというのもその証左に思える。まあ、アメリカ下院議会での公聴会の様子もTVで見たが、南部なまりのアメリカのおいちゃん達がギャンギャン騒ぐ中で、冷静に言葉を選びながら、決して感情に流されず抑制的にイギリス英語で発言する英国紳士の姿は、おそらく、アメリカ中にとてつもないストレスを生んだのではないかと感じずにはいられなかった。ただ、それは脇に置いても、アメリカという国は、とにかく、白か黒か、敵か味方か、ハッキリさせて、敵だとなれば、徹底的につぶさないと気がすまないいじめっ子みたいだ。まあ、BP問題と一緒くたには出来ませんが、イラクが許せないとなれば、核兵器保有の証拠とやらまででっち上げて、先制攻撃をやった。今は、イランへの経済制裁の強化に情念を燃やしており、EUは米国に追随することを決めた。まあ、経済運営が上手くいかず、国民に不満が溜まっているときに、政治家が考えるのは、いかにして怒りの矛先を自分たちから逸らして、どこかへ持っていくかであり、今回のBP批判も、当初、オバマ大統領の対応に批判が集まったことで、オバマ大統領が危機感を覚え、BP批判の先頭に立ち始めたところから始まっている。私は、かつてアメリカに住み多くのことを学ばせてもらった人間であり、決してアメリカ嫌いではないのだが、もう少し謙虚さがあってもいいのでは?と思わずにはいられない。以下のマーク(「ブログ村」)は、人気投票のボタンです。 応援して下さる方がいらっしゃれば、クリックして頂けると嬉しいです。 変なことは起きませんのでご心配なく(^^)。 にほんブログ
2010.07.27
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23日に起きた列車事故で、1人の日本人女性が死亡し、38人の日本人が負傷したとのことである。実は、私もあの列車に乗ったことがある。原因は未だ分からないようだが、寒暖の差が激しく天気も変わりやすい山中の路線であり、保守点検の重要性は通常の路線より遥かに高いだろう。はっきり覚えていないが、山中でカーブも多い路線だったと記憶している。スイスは、日本人の中高齢者にとって最も人気のある国であり、中でも、世界で一番美しいとも言われるアルプスの霊峰マッターホルンがそびえ立つツェルマットから発着し、車窓からアルプスの山々を眺めることが出来る“氷河特急”(特急と言っても景色を眺めるのが目的なので、それ程早くは走らない)は、日本人観光客には定番である。私も、初めてヨーロッパ赴任した直後、親孝行を兼ねて一緒に旅行した場所だ。まさに、今がべストシーズンであり、お亡くなりになった方や負傷されたか方々も、きっと夢心地でおられた矢先のことだと推察する。ところで、日本の中高年の方は何故あれほどスイスに対する憧れが強いのだろうか。確かに、アルプスの雄大な自然の素晴らしさは世界中を魅了しているが、日本人のスイス好きは飛びぬけている。ちなみに今回の事故の負傷者は43人でそのうち38人が日本人だ。やはり、戦後の復興期に多感なときを過ごされた方々にとって、永世中立国というイメージが大変、新鮮かつ高貴な印象を与えていたのではないかと思う。ただ、多くの、日本人が想像しているのと違って、永世中立国であるがゆえに、スイスの軍事関連支出は、欧州内でも突出していたはずである。それと冬場は半端なく寒いし、食事の今一度ではイギリスと並ぶ。そんなことも含めて、本当のスイスの好さをこれからも多くの方に感じてもらいたい。だって、スイスで会った日本人の中高年の方々は、皆さんは本当に幸せそうでしたから。しっかり原因を究明して、再発防止をきっちりやってもらいたいものだ。 以下のマーク(「ブログ村」)は、人気投票のボタンです。 応援して下さる方がいらっしゃれば、クリックして頂けると嬉しいです。 変なことは起きませんのでご心配なく(^^)。 にほんブログ
2010.07.26
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今日も、休日バージョンのゆる~い感じの日記を。本当は、今日はプロムス(世界最大んぼクラッシック祭り)に行こうと思ったんですが、ちょっと事情があって断念。別の話題で行きます。最近、ロンドン郊外に、日本食を扱う大規模店が出来たとのことであり、早速行ってみた。う~ん。大規模店ではないですね。でも、日本人の沢山住んでいる地域ですから、近所の方にはよかったんじゃないかな。それで、土用の丑で鰻の安売りをしていたんで、勝って帰りました。安売りと言っても、冷凍の鰻の蒲焼1匹とタレで1000円くらいですけどね。日本は滅茶苦茶暑いみたいですね。日本にいたら、鰻でも食べて元気を出そうという気持ちになるのは分かりますが、ロンドンは、夏は終わりかなという感じなんですが、まあ、取りあえず、久しぶりに鰻を買って頂きました。まあ、それなりに美味しかったですよ。しかし、鰻のタレは20回分以上はあるな。あんなこんなで中途半端な残り物が増えるのが、独り者の辛いところですね。日本食は完全に輸入だから、円高(ポンド安)になれば、購買力が弱くなるのでロンドンでの値段は上がります。それでもそんなに高くなったと感じないのは、やはり日本のデフレで仕入れ値が下がっているせいですかね。まあ、有難いといえばそうですが、ちょっと心配ですね。本当はBPのCEOの更迭とかストレステスト結果公表とかいろいろあったんですが、基本的に、週末はゆるい感じでいこうかと思っています。以下のマーク(「ブログ村」)は、人気投票のボタンです。 応援して下さる方がいらっしゃれば、クリックして頂けると嬉しいです。 変なことは起きませんのでご心配なく(^^)。 にほんブログ
2010.07.25
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以前、「料理をしよう!」という野心的な?題名で日記を書いた。http://plaza.rakuten.co.jp/Londonnikki/diary/201005240000/今日は、その後の状況をご報告しよう。先月以降、ワールドカップのTV観戦のため、自宅で食事をする機会が増えたため、必然的に、自炊の機会が増えている。まず、肉じゃがに続いて挑戦を試みたのが、お好み焼き。大阪生まれの大阪育ちである私にとっては拘りの一品。ちゃんと、山芋も乾燥エビも用意して、週末に作戦決行。これは本当にイケてました。一人暮らしの宿命で、6枚できてしまったので、4枚は冷凍室へ。これがサッカー観戦時の非常食として大活躍してくれました。したがって、再度チャレンジし、今も冷凍庫に2枚。次に、シーフードスパゲティ。いや~。トマトの缶詰は安くて便利で栄養があって、最強のアイテムですね。それから、シーフードミックスは、間違いなく日本よりもイギリスの方が美味しいです。と言うか、日本と違って、調理しても縮んでなくならないのは何ででしょうね。これも大成功でした。今日また作ったので、もちろん、冷凍庫に半分以上、保存中です。他にも、豚のしょうが焼きとか肉ごぼうとか、インターネットでレシピを見ながら、簡単なものをいろいろ作っています。あんなこんなで、楽しく男の料理を展開中です。今までは、ほとんど料理はしなかったのですが、それなりに楽しんでいます。もう少し慣れたら、英国らしい素材で、新しいものにも挑戦してみようかな。・・・これって結構、私にとっては、野心的な発言ですが、折角のブログは、有限実行の背中を押す道具としても活用しないとね。以下のマーク(「ブログ村」)は、人気投票のボタンです。 応援して下さる方がいらっしゃれば、クリックして頂けると嬉しいです。 変なことは起きませんのでご心配なく(^^)。 にほんブログ
2010.07.24
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ソフトバンクモバイルの松本副社長のインタビュー記事を読んで、頷きながらその通りだなと思ったので、紹介する。ちなみに、松本氏は、商社マン→コンサル会社設立→米国企業上級副社長等を経て、ソフトバンクグループに入った、名うての国際派ビジネスマンだ。以下抜粋。「日本が何故世界から孤立するのかと言えば、理由は簡単です。まず、国内の市場を固めてから海外へ出ようとするのでタイミングが遅れる。次に、国内で固めてしまうので“日本仕様”になる。最後に、オールジャパン(企業連合)で出て行こうとする-。その調子では、最初から負けが見えています。若い人達には、世界で戦うということは、むしろ敵地の会社と組んだ方がよいという判断もあるのだという発想を身に着けて欲しい。」いかがですか?海外に住んで感じるのは、日本って便利で安心でとても素晴らしくて、世界最高の品質を誇る商品・サービスが沢山ありますが、うまく輸出できていないんですね。携帯電話やコンビニなんかがその代表だと思うが、元を正せば、海外からそれらを持ち帰り改良を加えたものがほとんどだ。逆に見れば、海外の国々だって、本当に優れた商品・サービスであれば、日本産のものについても見聞きした上で、自国の状況に合わせた仕様に仕上げて普及を図っていくはずだ。だからこそ、自国の状況に通じ事業基盤を有した地元企に、日本の商品・サービス+ノウハウが乗っかれば、大いに時間を買うことが出来るはずだ。時間を買えれば、顧客を知り・マーケットを押さえ、必要なレベルアップを施すこともできる。冒頭で紹介したソフトバンクモバイル社の前身は、英国に本社を置くボーダフォン社であり、結局、ボーダフォンは自力では成功できず、ソフトバンクによる買収によって大きな成功に繋がった。これはボーダフォンの基盤を(つまり時間を)ソフトバンクが買ったわけだ。今、欧州にいて思うのは、欧州にも日本にも、こんな組み合わせでブレークする可能性のあるビジネスが沢山あるのではないかということだ。危機だとか不況だと言っているが、4年前には存在しなかった寿司チェーンがロンドンの街に何十軒も出来ている。オスロの街には日本に負けないくらい日本式のコンビニが沢山ある。多分「売れない」のではなくて「本気で売ろうとしていない」ものが沢山あるんだと思う。 以下のマーク(「ブログ村」)は、人気投票のボタンです。 応援して下さる方がいらっしゃれば、クリックして頂けると嬉しいです。 変なことは起きませんのでご心配なく(^^)。 にほんブログ
2010.07.23
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今朝、新聞を読んでいて、2つほど気になるニュースに出くわした。一つは、7月16日の日記に書いた「卒業税」に関するもの。自由民主党のケーブル大臣が打ち出したこの構想については、第1党の保守党の実力者から、保守党は本案には反対であり、実現の可能性はないとの発言がなされている。卒業生は、政府にではなく、直接大学に寄付するべきであり、学校側には、生徒と資金が集まるように学校の魅力を高めるインセンティブが必要(卒業税は、自動的に入ってくるので、経営努力のインセンティブが働かない)、とのことである。もう一つは、7月15日の日記に書いた「中東への軍隊派遣」に関する記事。自由民主党の党首であるグレッグ副首相が、国会質疑(クエッションタイム)で、あろうことか、イラク戦争を非合法と発言した。ちなみに、開戦(参戦)当時、自由民主党は、イラク戦争に反対していたが、保守党は賛成であった。保守党陣営は、慌てて、「これは、彼個人の信念であって、政府の見解ではない。」との火消しを行っている。やはり、連立政権というのは非常に難しいものだ。今後も、あれはあっちの意見で、実は違う、なんてことが繰り返されるのであろうか。ただ、英国の国民は、ある程度、このような事態を想定した上で、政治的に安定した単独政権ではなく、多様な意見の調整が求められる連立政権を選択したようにも思える。国民生活にとって重要な論点は、皆に見える形で丁寧に論じればいい。日本において、鳩山連立政権が信頼を喪失する原因となったのは、普天間問題と郵政見直しであったと思われる。代替案もなく沖縄県民の思いを語るだけの方や、小泉元総理がめちゃくちゃにしたからその反対をやれば全部正しいという方に、国民は大きな違和感を持っていた。消費税についても反対を旗頭に躍進した成功体験を持つ党と経済対策バラマキ重視の党との連立ゆえに準備のための議論も出来なかったのではないだろうか。ねじれ国会は、裏で握って表はシャンシャンではなく、表で議論して国民の審判に耐えうる政策を議論する一種のチャンスかもしれませんね。まあ、期待してみましょう。 以下のマーク(「ブログ村」)は、人気投票のボタンです。 応援して下さる方がいらっしゃれば、クリックして頂けると嬉しいです。 変なことは起きませんのでご心配なく(^^)。 にほんブログ
2010.07.22
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今、世界中が、今月23日に公表される、欧州金融機関のストレステストの結果に注目している。ストレステストと言うのは、金融機関の健全性に関するテストで、いわゆる“ストレスシナリオ”と言われる厳しい経営環境になったとしても十分に、経営が成り立つだけの資本を有しているかを確認するテストのことである。日本のバブル崩壊後の金融危機に関しても、金融機関の財務状況が本当に大丈夫であると信じるに足るのかが、誰にも分からず、所謂、底を打つという状況が生まれなかったために、厳しい不況からなかなか抜け切れなかったのだが、最終的には、ストレステストの公表とこれを受けた金融機関の増資(一部は公的資金による)を受けて、日本経済は何とか持ち直すこととなった。リーマンショック以降の米国の金融危機が収束に向かったきっかけも、このストレステストの実施と結果公表であったことから、今般の欧州危機についても、世界中がこのストレステストの結果に注目しているわけだ。ではこれで一件落着かと思いきや、ちょっと雲行きが怪しくなってきた。と言うのは、公式発表を前に、欧州各国の政府要人や規制当局関係者が、合格判定の見込みを喧伝し始めており、市場には、そんな誰でもクリアできるようなやわなテストであれば、何の意味もない、という見方が広がっているからだ。資本不足の銀行を炙り出して、資本調達を求め、自力での調達が困難案場合には公的資金を注入するというのが、ストレステストに連なる金融機関健全化のシナリオであり、皆がパスするということは、健全化が全く進まないという意味でもある。例えて言えば、学力低下が激しく抜本的な対応が必要と考えた学校があり、80点未満の人は宿題を60点未満の人には補習を義務付けるテストを実施した。でも試験が簡単すぎて、結局、宿題が1人で、補習はなし、といった感じで、これなら何のためのテストか意味不明というものだ。しかし、ユーロに関しては、致し方ない部分もある。と言うのは、各国政府は、やはり自国の金融機関はなるべく擁護しなければ、資金流出に見舞われてしまうリスクがあるからだ。まあ、補習に固執しなくても、まあ、毎日の授業と自主学習が充実することが一番肝心なのですから、補修しなくてもいいように自力で頑張ってくれればそれでいいのですが、あまり金融機関が自分のテストの点数(例えば自己資本比率)だけを気にし始めると、貸し渋りや貸し剥がしに発展してしまうので、問題はややこしい。いずれにせよ、この状況下で金融機関を健全だと宣言するのであれば、どのような基準で査定してそのように結論付けたのかを、きちんと説明できなければ、誰にも信用されることはなかろう。最大の問題は、皆が疑心暗鬼になっている、という状態なのだから。 以下のマーク(「ブログ村」)は、人気投票のボタンです。 応援して下さる方がいらっしゃれば、クリックして頂けると嬉しいです。 変なことは起きませんのでご心配なく(^^)。 にほんブログ
2010.07.21
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今日、歌手のマドンナに関する話題です。先日、マドンナのロンドンの自宅で、スタッフがパーティを開いたのだが、その騒音の激しさに、近所の住民が苦情を申し立てたらしい。英国では、騒音その他の社会的な迷惑行為を止めさせるために「ASBO」と呼ばれる裁判所命令が下されることが結構普通にある。今回は、未だ、そこまでは発展していないが、正式な注意文書がマドンナ宛に届き、再度、同様の事態を招けばASBOが出され、違反すれば、罰金が課せられる。英国では、若者や酔っ払い(あと、フーリガンかな)による迷惑行為への対応が大きな社会問題となった時期があり、社会的な迷惑行為(Unti-social behavior)への対策としてASBO(Unti-social behavior order)が導入されている。街角に沢山ある監視カメラも、犯罪だけでなく社会的迷惑行為対策だと言われている。この方式は、簡便で使い勝手がよい反面で、一方的な言い分によって発出されてしまうリスクもある。例えば、一定地域への立ち入り禁止命令などが出た場合、必要に迫られての行動であっても違反すれば犯罪となるので、犯罪者を生み出す装置にもなりうる。ところで、何故、このニュースを取り上げたかというと、実は、昔、NYのセントラルパークで、散歩しているマドンナに遭遇したことがあるからです。これはちょっとした自慢。普段着で散歩していましたが、何かオーラが出てましたね。ちなみに、マドンナは、ガイ・リッチーと離婚して以来、あまりロンドンの自宅にはほとんど住んでいないようで、今も、NYのマンハッタンにいることが多いはず。そうそう。セントラルパークでの話しですが、プライベートの時間には一切声をかけたりしないのが、エチケットですから、誰も騒いでいませんでした。やはり、プライバシーというものが基本的人権に一つなんですね。こちらでは。日本だと、携帯でバシャバシャやりそうですけどね・・・。 以下のマーク(「ブログ村」)は、人気投票のボタンです。 応援して下さる方がいらっしゃれば、クリックして頂けると嬉しいです。 変なことは起きませんのでご心配なく(^^)。 にほんブログ
2010.07.20
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今日は、日本は「海の日」で祝日ですよね。海の日の由来知ってましたか?元々は、明治天皇が、日本最古の鉄船である「明治丸」に乗って、東北・北海道を回り、太平洋をと通って、横浜に帰着した日だったそうです。ちなみに、その「明治丸」は英国産です。ところで、日本の皆さんは気付いていないでしょうが、日本は祝日・休日が多いですよ。一方、英国はとても少ないんです。というわけで、インターネットで調べてみたら、やはり、日本が19日で世界1多い。で、英国は8日で世界一少ないみたいです。その代わり、有給休暇については、2年前のデータですが、日本人は、年8日、英国人は年23日だそうです(ちなみに、フランス人は35日です!!)。日本人が、いわゆる夏休み等の連続休暇を1週間程度取ることを踏まえれば、合計は大体同じということになります。ただ、日本人とヨーロッパ人では、休み方が違いますね。日本人は、自主的に休日出勤したり、休暇中でも仕事の連絡がつくようにしたりしますが、こちらの人は、何かお願いしようとしても、「今月一杯、休みです。(以上、終り)」だけで、代替策の相談などしてくれません。相手が不在で、2週間以上いなくて、こっちが困っていても、電話を取った人は、同情は示してくれても、「何とか連絡してみましょうか」とか「その件であれば、○○が引き継いでいるはずですので、代わります」とか、言ってくれることはありません。まあ、言ってみれば、家族や大事な人と楽しい休日を過ごすために働いている、休日の方が仕事よりも上位にあるという感覚が普通に共有されているんでしょうね。さて、それでは、英国にいる日本人の私は、と言えば、今のところは、カレンダー通りに過ごしているので、このままいくと、全然休日がない状態が続いてしまいますね。まあ、当面は、休みを貯金しておいて、欧州流の長期休暇を狙ってみようかなと思っているところです。 以下のマーク(「ブログ村」)は、人気投票のボタンです。 応援して下さる方がいらっしゃれば、クリックして頂けると嬉しいです。 変なことは起きませんのでご心配なく(^^)。 にほんブログ
2010.07.19
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今日も、休日バージョンの、リラックス日記でいきます。 ・・・そろそろ分類が必要かな。さて、今日は、午後からゴルフ。スコアはまた、ピッチャーの速度並みでした。駄目ですね。こんな私にお使い頂いている皆さまに、本当に感謝します。 それで、午前中は、日本に残してきた家族と初めてスカイプで話した。すいません。超アナログ人間なもので、今頃実感したんですが。これって凄いですね。もしかして、知らない人のために解説すると、これはインターネット回線を使用したTV電話。電話回線は使わないので電話代は要りません。インターネットさえ繋がれば、世界中誰とでもTV電話が楽しめます。いや~もっと早くに使えばよかったな。ただ、これまでは週に1回程度、電話していたのだが、電話代も決して高くない。1分間1.5ペンスとか2ペンスとかいうサービスが普通に普及しているんで、国内電話と変わらない感じです。20年近く前にアメリカに留学した時には、月額の電話代が10万円くらいしたこともあったが、遠い昔の物語ですね。ITの進化は本当に凄いですね。こんなことができたらいいな、ということがどんどん実現していますね。こういう情報化の進展に対しては、どうしても我々以上の世代は苦手意識からか、自己正当化の意もあってか、私的にもビジネス上も、これらを避けようとしたり、否定してみたり、という気持ちになりがちになるのだが、こういったものが、もともと当たり前にあって、その中で暮らしている人達が社会の中心を占めるようになれば、社会から置いていかれるのは、そういった世代の方でしょうね。というわけで、少しずつ、時代に追いつく努力をしています。う~ん。ちょっと、努力とは違うな。試しながら、便利なものは使うし、そうでないものは使わないが、どんなふうに使われているのかに興味をもって見ていく。それで、自分の感性にも合えば、またその時に使う、そんな感じで付き合っていこうと思っています。 以下のマーク(「ブログ村」)は、人気投票のボタンです。 応援して下さる方がいらっしゃれば、クリックして頂けると嬉しいです。 変なことは起きませんのでご心配なく(^^)。 にほんブログ
2010.07.18
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今週は、社会派ブログ週間にチャレンジしてきましたが、今日は休日ですので、息抜きバージョンで行きます。と言うか、実際、今日は、一日観光で楽しく過ごしていましたし。今日は、私が日本でずっとお世話になった方のご家族が来英されるとの話を聞きつけ、志願してご一緒させて頂いた。海外に住む身としては、誰も訪ねてきてくれないのは寂しい限りですし、ロンドンに行くなら彼に会おう、とかロンドンに行くなら彼を頼ったらどうか、とか言って頂ければ、無条件に嬉しいものだ。ハンプトンパレスからマーロー他を回って、1日過ごした。ロンドンのいいところは、少し街を外れれば、直ぐに緑が一杯で、左右に見える牧場には羊や牛が一杯いて、テムズ川は上流に行けば、その街その街で全然違う顔を見せてくれることかな。大抵の方は、一度来るとロンドンのファンになってくれる。今日もまた思ったが、こちらの人たちは、公園でピクニックをしたり、ベンチで読書をしたり、停泊したボートの上でアフタヌーンティーを楽しんでいたりして、テムズ川の流れと同じように、ゆったりと時間が流れている感じがしますね。そうしても日本人は、休みの日まで、どこかへ行くなら何かをしないといけないと思ってしまう。海外旅行なんかに来たら特に如何に効率的に沢山の場所を回るか、という感じで血眼になったりすることもあるのだが、ロンドンの田舎は、何か違ったものを感じさせてくれる場所でもあるようだ。私もちょっと、今週は、このブログに力が入りすぎたかもしれない。これからは、せめて休日は、バージョンを変えてみようと思う。 以下のマーク(「ブログ村」)は、人気投票のボタンです。 応援して下さる方がいらっしゃれば、クリックして頂けると嬉しいです。 変なことは起きませんのでご心配なく(^^)。 にほんブログ
2010.07.18
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今週は、社会派の時事ネタで通して見ようと思う。ただ、本題に入る前に、今日、皆さんにご支援をお願いしている人気ブログランキング↓で、ロンドン関連の人気記事の1位から4位を独占していました。皆さまのお陰です。本当にありがとうございます。 にほんブログ 大学教育の機会均等の維持とレベル向上を目的として、ケーブル大臣(ビジネス・イノベーション相)が、「卒業税」の導入を提案している。卒業税というのは、大学卒業者の就職後の収入に応じて徴収する税金で、使途は、基本的に教育関連に限定される。新政府は、緊急予算で大幅な歳出削減の方向性を示しており、教育関連予算も例外ではない。25%~40%のカットとの予測もあり、代替的な収入を確保出来なければ、大幅な授業料アップや施設や教育内容の質の低下を余儀なくされる可能性が高い。そうなれば、学費が払えずに進学を断念する人が増えたり、教育レベルが下がったりといった問題が懸念されるので、抜本的な対策が必要とのことだ。この仕組みを入れれば、学費は、現在の上限である3225ポンドを引き上げないで済むとのことである。この制度のメリットは、受益者負担がハッキリしていることだと言う。ケーブル大臣は「大学で教育を受けて、そのお陰で、高い収入を得ている、医師や弁護士やシティの金融マンが、高額の負担をするのは当然だ」とも主張している。だが、制度設計上、いくつかの問題があると思われる。特に受益と負担の期間上のズレが生じることから、例えば、英国の大学を出て、英国外で活躍する人から徴収することが困難であることや、外国人留学生の取り扱いをどうするか、などの問題がすぐに浮かぶ。また、受益者負担と機会均等を目指すのであれば、学費の値上げとセットで、奨学金を返済義務の有無等で色分けしつつ充実すれば済むのではないか、沢山儲けたら自動的に沢山払わされるというよりは、学業成績や姿勢に応じて奨学金が得られるといったインセンティブを与える方が、教育の一環として好ましいのではないか、とも考える。あと、自動的にお金が入ってくる仕組みを作ると、大学側の経営努力を損なう恐れもあるのでは、という気もする。いずれにせよ、教育の機会均等は、何をおいても重要な民主主義の基本インフラだと思う。日本でも教育格差という言葉が度々聞かれるようになった。ただ、日本で同じ提案をしたらどうなるだろうか。受益者負担と言っても、あまり、大学から“益”を受けた実感のない人が多いのではないか。「ほとんど大学になんて通ってもいないのに、卒業後にまで税金が付きまとうなんて堪らない。」と仰る方が多いかもしれませんね。 以下のマーク(「ブログ村」)は、人気投票のボタンです。 応援して下さる方がいらっしゃれば、クリックして頂けると嬉しいです。 変なことは起きませんのでご心配なく(^^)。 にほんブログ1~4位独占は望外の喜びでした。ありがとうございます。
2010.07.16
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一昨日、アフガニスタンで、アフガン兵が共に混成軍を組成する英軍兵を銃撃し3名が死亡するという痛ましい事件が発生した。昨日も自爆テロで米軍兵5名が亡くなっている。日本ではどの程度報道されているのだろうか。アフガン兵による英軍兵狙撃の問題は、何とも重苦しい。アフガン政府による自治が成り立つのを見極めるまで、NATO軍はアフガニスタンに駐留することとされているため、米英軍は、アフガン兵をリクルートし育成している。その中に、タリバン支持者が混入していて、機を見て“味方”を襲撃する、これこそ、まさに泥沼という状況だ。さて、今、塩野七生さんのベストセラー「日本人へ リーダー編」を読んでいる。「賢者は歴史に学ぶ」という格言があるが、日本随一の歴史家でもあるこの方の至言は身にしみる。その中で、ブッシュは沢山過ちを犯したけれで、一般に過ちだと思われていないことで、大きな過ちだと言えるものがある、と書かれている。テロを「戦争」と規定したのが間違いであり、テロは「犯罪」だと言うべきであったと。つまり、「戦争」と規定すれば、敵とされた側は団結する。「犯罪」と定義すれば、敵は、実行犯(+背後の組織)に限られる。これは単なる言葉遊びではない。「分離して支配する」は世の習いである。もう一つ、この本に「戦死者」と「犠牲者」という話がある。日本の報道では、アフガニスタンでのNATO派遣軍等における死者を「犠牲者」と称している例が少なくないが、「戦死者」と称すべきであると。つまり、覚悟を持って任務に及び、任務中に死に至った戦士の死を「犠牲者」と称するは、彼らに対する冒涜ではないかという様な趣旨である。これも言葉遊びではない。他の人間の誇りに対する尊敬の欠如は、想像力の欠如によるものであろう。「あらゆる分野において重要な能力は一つ。それは想像力」というのは、マキアヴェリの言葉だ。政官財問わず、きっと耳が痛い人が多いのではないか。・・・でも想像力がないと、自分のことだと分からないか。 以下のマーク(「ブログ村」)は、人気投票のボタンです。 応援して下さる方がいらっしゃれば、クリックして頂けると嬉しいです。 変なことは起きませんのでご心配なく(^^)。 にほんブログ
2010.07.15
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フランスの国会(下院)で「ブルカ禁止法案」が可決された。何と賛成335票、反対1票とのことである。9月の上院は通過しそうだが、憲法調査会は違憲判定を下す可能性も高いそとの声もあるようだ。ブルカとは、イスラム教徒の女性が切る衣装で、目の部分が網目になっている以外は、全身を覆うもののことを言う。滅多に見ないが、ロンドンでも何度かこれを来た女性たちに会ったことはある。フランスでは、このような衣装を公共の場で着用することを禁止し、違反者には罰金150ユーロを課し、これを強制したものは更に高額の罰金(3万ユーロ)や禁固刑に処するとのことである。禁止法案成立に向けて先頭に立ったサルコジ大統領は、「ブルカは、女性隷属の象徴であり、女性の尊厳を重んじるフランスの国家理念に反するものだ」と主張してきた。もちろん、これに対して、この法案は、信教の自由や表現の自由に対する冒涜だという声もある。ブルカの着用は、イスラム経典に書かれているわけではないので、その解釈についてもいろんな説があるようだ。とにかく、この話は、数行のニュースで書かれているような単純な話ではない。フランスはフランス革命以来、政教分離(世俗主義)を貫いてきた国であり、公共の場における宗教色の排除を国是としてきた(※もちろん、私的な場所での信教の自由は完全に保証する)。そして、この世俗主義の理念をも含むフランス国民としての国家理念を共有するものを、人種、民族や宗教の違いを超えてフランス人としてきた国である。つまり、女性の人権侵害かどうかよりも、世俗主義という国家理念と信教の自由のぎりぎりのせめぎ合いの末路がこの法案であり、欧州最大の大量のイスラム移民を抱えるフランスの移民同化政策の限界が近づいている証左だと思われる。フランス政府は、、景気の後退もあり、不満を抱えた国民の右傾化に同調しているようにも見えなくない。しかし、世俗主義(無宗教)というのは、それ自体が非常に難しい概念でもあると思う。例えば、日本でも首相や閣僚の靖国神社参拝が議論になるたびに無宗教の追悼施設を作るべきではないかとの論調が出てくるが、「そこに神がいない」と考えること自体が一つの宗教的な立場・考え方でもあるのですから。やはり特定の宗教を特別視しないというのが限界のような気がしてならない。こちらでは、イスラム教徒やユダヤ教徒などいろんな人がいていろんな問題が提起され、日本ではあまり考えようとしないことも考えさせられる。いい機会だから、いろんなことを感じ、勉強したいと思う。 以下のマーク(「ブログ村」)は、人気投票のボタンです。 応援して下さる方がいらっしゃれば、クリックして頂けると嬉しいです。 変なことは起きませんのでご心配なく(^^)。 にほんブログ
2010.07.14
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日本では、参議院選挙で民主党が敗れ、それなりに盛り上がりを見せていた消費税増税論議が、また棚上げされそうな雰囲気だとか。私は、決して、消費税増税に賛成しているわけではありませんが、菅首相が、本当は言いたかったという「消費税増税も含めた総合的な見直しの議論」は、ちゃんとやって欲しいですね。ちなみに、イギリスでは、日本の消費税に当たる付加価値税(VAT)は、17.5%ですが、今般、新政権が打ち出した緊急予算によれば、来年から20%に上がる予定です。これって結構ショックですよ。ただ、日本と違うのは、生活必需品等については免税となっている点です。具体的には、食料品(一部例外あり)、医療品(一部例外あり)、子供用衣料、書籍雑誌類などがこれに当たります。ちょっと話が逸れますが、スターバックス(スタバの仕様は日本と同じです)に行くと、ケーキやクッキーには、2つ値段が書かれています。つまり、お店で食べれば税込価格、持ち帰りならば税抜価格です。私はやりませんが、持ち帰りだと言って購入して平気で店内で食べている人もいますし、混雑時に注意されている人を見たこともあります。さて、こちらでは、毎日のように、新政権による緊急予算に関連する話題が報道されています。今回の緊急予算での象徴的なポイントを挙げれば、・医療・対外援助を除く聖域なき支出カット(一部省庁は25%カットも)・付加価値税アップ(17.5%→20%)・子供手当て廃止(停止)・公務員給与アップの凍結・年金受給年齢の引き上げ・法人税は引き下げ! 等々でしょうか。あとは、銀行税導入とかキャピタルゲイン課税とか、ややポピュリズム的なものもありますけれど、普通に考えればそうするでしょうという真っ当なものだと思います。ちなみに、付加価値税引き上げは、保守党のマニュフェストに書かれていませんでしたが、「財政再建」を掲げていたので、その手段として、それはそうだよな、ということで受け入れられている様子であり、特段、批判は聞こえてきません。おそらくは、現状の問題を明らかにした上で、総合的なメニューを出そうとしているから、批判する側もきちんと対案を出さないと批判できない、ということではないかと思います。この国では、対案も出さずに、ただ、「嫌だ」とか「駄目だ」と言っているだけだと、誰にも相手にされませんから。・・・何だか普天間問題みたいだな~。 以下のマーク(「ブログ村」)は、人気投票のボタンです。 応援して下さる方がいらっしゃれば、クリックして頂けると嬉しいです。 変なことは起きませんのでご心配なく(^^)。 にほんブログ
2010.07.13
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さて、ワールドカップも終わったので、ちょっと気持ちを切り替えて、今日は硬派でシリアスに日本の政治を論じよう。参議院選挙で民主党が負けた。敗因はハッキリしている。菅首相がぶれたからだ。いや、ご本人は1ミリもブレていないと仰っているのだから、ブレたと思われたから、と言い換えてもいい。どうすればよかったのか?簡単である。菅首相は、「殺されてもやる」と言えばよかったのだ。小泉首相は、「殺されても郵政民営化をやる」と言って、国民を魅了した。菅首相は「この国を守るため、子供たちの未来のために、消費税を含めた議論は必要だ。殺されたってやる。」と絶叫すればよかったのだ。命を懸けて戦うリーダーの気迫と信念を示すべきところで、(屁)理屈をこねてみても意味がない。理屈で相手を負かしても、結果として何も得られないことは、ビジネスの世界にだって一杯ある。やhりここは、理屈で相手を困らせて喜ぶ野党癖が出たのではないか。あと、敵失で何も変わっていないように見える自民党が中途半端に勝ってしまったのも残念だ。「やっぱり、民主党じゃ駄目だということだな。ははは・・・」と溜飲を下げているとしたら国民は不幸だ。しかし、日本の財政・経済運営は、待ったなしだ。ねじれだ、部分連携だという、政治ごっこに付き合っている余裕はないはず。マニュフェスト選挙だとかなんだとか言ってみても、右から左まで混在し、目指すものが、大きな政府なのか小さな政府なのか保守なのかリベラルなのかさっぱり分からない政党に、ただ政治家でいたい人が集まったような政党同士が、奇麗事を並べたてて相手の失点をあげつらっているばかりでは、本当に先が暗い。まあ、光が全く見えないわけでもないので、しっかりと我々が見る目を養って、声を出していくことから始めるしかないのだろう。以下のマーク(「ブログ村」)は、人気投票のボタンです。 応援して下さる方がいらっしゃれば、クリックして頂けると嬉しいです。 変なことは起きませんのでご心配なく(^^)。 にほんブログ
2010.07.12
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今日のワールドカップ決勝は、ご厚意で同僚の自宅で奥さんの手料理を頂きながら観戦した。決勝に相応しい素晴らしい試合でした。確かに、カードは大量に出されたけれど、スペインの華麗な攻撃を止めるには、オランダはあれくらいのプレーをするしかなかったのだと思う。 それ程にスペインは強かった。オランダもよく頑張った。私はスペインを応援していたのだが、ロッベンのカウンター攻撃には何度もひやっとさせられた。しかし、キーパーのカリシャスのスーパーセーブ、あれは凄かった。ずっと1対0で勝ち続けてきたスペインのMVPは彼ではないかと、私はひそかに思っている。終盤は、とにかくどちらでもいいからゴールを決めて勝敗を決してくれと祈っていた。だって、ワールドカップの決勝戦がPKなら外した選手は辛すぎますからね。スペインはこれまで、州あって国なしみたいなお国柄で、優秀な選手を抱えていてもチームとしては淡白で勝てなかったのだが、欧州選手権に優勝し自信を付け、その一方で、今大会の予選1回戦で負けて、気持ちを引き締め直して、結果的に組み合わせにも恵まれて、見事な優勝を遂げました。この調子で、国民が一丸となって、経済危機も乗り越えて欲しいものです。そうそう。タコのポール君は、結局、全勝でしたね。彼の今後もちょっと気になりますね。今日は遅いのでこのあたりで・・・。 以下のマーク(「ブログ村」)は、人気投票のボタンです。 応援して下さる方がいらっしゃれば、クリックして頂けると嬉しいです。 変なことは起きませんのでご心配なく(^^)。 にほんブログ
2010.07.12
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本題に入る前に、ワールドカップ3位決定戦。また、たこのポール君のご託宣が当たりましたね。ドイツ負けかなと思う時間帯もあったし、延長かなという空気も漂い始めていましたが、やはりポール君の力かなと本気で思ってしまいました。さて、明日は決勝楽しみです。私もポール君を信じて、スペインに1票!ここから本題。昨日は、某企業主催で、日本企業のトップを集めたセミナーに出席した。ゲストスピーカーは2人。一人は、某記者の方。この世界ではかなり有名な方で、実は私にとっては旧知のお付き合いのある方である。ですから、食事をしながら話したことは何度もあるが、こういう形で話を聞くのは初めて。やはり、G20なんかでの各国首脳の様子とか、同じ経済事象でもいろんな立場の方の見方を紹介してくれたりとか、さすがと思わせる内容でした。それに記事には出来ない話とか、・・今度またプライベートで聞いてみようっと。それともう一方は、鉄道発祥の国であるイギリスに見事、電車車両を売り込んだ日立の国際事業戦略の責任者の方。あとで、聞いたら、広報からストップが掛かって、話したいことの半分も話せなかったそうですが、それでも、こういうお話は元気が出ますね。今、日本経済の閉塞感を打ち破るべく、インフラ輸出が脚光を浴びていますが、やはり、国際ビジネスでは、予想もしないことが多々発生しますし、いちいち挫けていては絶対に成功は出来ませんね。お話の肝は、戦略の重要性でしたが、やはり、大事なのは、”志”と”情熱”だということが伝わってきましたね。しかし、こちらにいると、日本から輸出すればいいのにな、と思われる技術やらビジネスノウハウやらそんなものが沢山あります。素人の私でもそう思うのだから、実際に技術やサービスに”誇り”を持った方が、世界に認めさせるんだという”志”と”情熱”を持って臨まれれば、きっと日本はもっと世界で尊敬される国になれると感じました。というわけで大変有意義なセミナーでした。お超え掛け頂いた方に感謝します。 以下のマーク(「ブログ村」)は、人気投票のボタンです。 応援して下さる方がいらっしゃれば、クリックして頂けると嬉しいです。 変なことは起きませんのでご心配なく(^^)。 にほんブログ
2010.07.10
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日本でも、それなりに話題になっているようですが、今、一匹の”たこ”が世界中の注目を集めている。ドイツのオーバーハウゼンの水族館のたこ、ポール君は、今回のワールドカップのドイツ戦、ここまでの全試合の勝敗を的中させている。先の準決勝のスペイン対ドイツ戦のドイツの敗戦まで当ててしまったので、一部のドイツファンから、「ポールのせいで負けたのではないか。彼は食べてしまうべきだ」との過激な意見が出ており、アルゼンチンのファンからは、たこ料理のレシピ入りの脅迫状めいたレターまで届いているそうだ。インタビューを受けた水族館職員が万全の警備を強調するなど、まさに漫画のような世界が広がっている。そして、今日、遂にこれまでの掟を破って、ポール君は、ドイツ戦以外の試合(明日の決勝戦)も予想。予想結果は、スペインの勝ち(ちなみに、3位決定戦はドイツの勝ちを予想)。新聞などを見てみると、ポール君に絡めた特集記事などもあり、「実は、たこの足は8本じゃなくて、6本で2本は手なのだ」とか「たこには心臓が3つある」のだとか、ちょっとした“たこ”ブームの様相を呈している。まあ、ワールドカップはお祭りだから、こういうのもありですかね。でも、本当に食べちゃうなら、私は、たこ焼きをお勧めしますが・・・。さて、がらりと話題変わって、昨日は、私の友人(友人と呼ぶには、やや憚る、尊敬する親しい知人かな?)が、本を出したので、日本から取り寄せて読みました。「もし日本がひとつの会社だったら」という本で、http://bit.ly/bTZFZu 注文したときには、既に、アマゾンの全体7位、ノンフィクション1位だったので、読んだ方もいらっしゃるかもしれない。友人の本だからというわけでもないが、何だか元気が出て、その後で、自分はどうすべきかと考えさせられる良質の本だった。一気に読んでやや寝不足です。例えば、鳥取産のスイカをアブダビ王室に売り込みに行った話(2万円以上でも飛ぶように売れている)や妖怪ファンドの話は、着想→企画→行動→協働のつぼのような部分が、ビジネス書としても十分に価値があるだろうと思います。まあ、こうやって読みたい本は日本から取り寄せるのだが、本当は、大きな本屋があれば嬉しい。6~7年前までは旭屋書店があったのだが、撤退してしまってからは、小さな本屋しかないですからね。ネットで買えるし、そのうち電子ブックが普及するとしても、やっぱり本屋で時間を過ごすのって、何か別の楽しみなんですよね。さて、実は、私がブログを始めたきっかけは、彼のブログに影響されたからでもあります。「そんな本なんて紹介されても、海外に住んでいるので読めないよ~」という方は、よろしければ、彼のブログを覗いてみて下さい。http://kotarotamura.net/b/blog/※ ちなみに、彼は、今回の参議院選挙の対象(比例、全国区)となっている改選議員ですので、現在は更新停止中です。そうそう。ネット選挙についても、こちらにいると思うところ大ですね。今度書こうっと。以下のマーク(「ブログ村」)は、人気投票のボタンです。 応援して下さる方がいらっしゃれば、クリックして頂けると嬉しいです。 変なことは起きませんのでご心配なく(^^)。 にほんブログ
2010.07.08
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7月7日と言えば、日本では七夕でしたね。でも、こちらでは、ロンドン同時テロの日として記憶されています。丁度、5年前の7月7日、テロが起こった朝の時間、私はロンドンのオフィスで既に仕事中でした。最初は一体何が起きたのか、分からなかったのですが、TVで痛ましい画面を見て、大変なことが起きたことに気づきました。とにかく、あの日は、全ての地下鉄が運休となり、車の出入りも制限されたので、どうやって家に帰るかが大問題でした。もちろん、ホテルなんてすぐに埋まっていましたし、タクシーも全然だめ。仕方がないので、えっちらほっちらと歩いて帰る羽目に。街の中心部から出れば、臨時のバスが出ていたので、何とか家にたどり着きました。あのとき、不思議だったのは、(不謹慎ですが)イギリス人たちは、別に文句を言うでもなく、ピクニックでも楽しむように、飲み物片手にテクテク歩いていたことですね。まあ、暗い顔をしてもしょうがないのは事実ですが・・・。しかし、あれからしばらくは、電車やバスで、大きな荷物を持った人が近くにいると怖くて、思わず車両を変わったりしたものです。英国政府は、その後も、テロ警戒レベルを落としてはいないのですが、さすがに、5年経って、もうそういう雰囲気はないですね。それから、不思議とあまり大きく報道されていませんね。遺族の方は、記念式典にキャメロン首相が来ないのはけしからんと怒っているそうですが、まだ、メモリアルではなく戦時中だからでしょうか・・・?。翻って、日本はほんと平和です。平和ボケと言っていいくらいに。テロについて本格的に論じると、かなり大変なボリュームになるので、今日は止めておきますが、日本という国は、実は、宗教的な立ち位置から、テロの撲滅に重大な役割を果たしうる立場にあるとも思えます。この辺りはいずれまた。 以下のマーク(「ブログ村」)は、人気投票のボタンです。 応援して下さる方がいらっしゃれば、クリックして頂けると嬉しいです。 変なことは起きませんのでご心配なく(^^)。 にほんブログ
2010.07.08
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昨日、エリザベス女王が、ニューヨークの国連総会で演説を行った。実に53年ぶりのことだそうだ。内容は、国際社会における国連の貢献への評価とテロ対策・気候変動対策等への取り組みの重要性など、極めて穏当な内容。演説内容より、私が注目したのは、国連総会という政治的な場に登場したエリザベス女王のステイタスだ。彼女は、イギリスの元首として出席したわけではなく、実際に王位を有している16の国の代表としてスピーチに臨んだのだ。皆さん、知ってましたか?エリザベス女王は、カナダの女王でもあり、オーストラリアの女王でもあるんですよ。当然、スピーチの内容は、16カ国の了承を得ていますから、穏当なものにしかなりえませんね。そう言えば、英国で毎日話題となっている、国家予算の切詰め(緊急予算)ですが、王室も例外ではないそうで、特別支出金の凍結等が打ち出されている。もともと、エリザベス女王は、倹約家で知られており、最近のタブロイド誌でも穴の開いた帽子を被っている写真が掲載されていたくらいだ。広く国民に愛されている様子で、王室予算カットを求める声はほとんど聞こえてこない(※もちろん、ダイアナ妃の非業の死に関して、王室の関与等の疑惑を持ち続けている人もいますが・・・)。しかし、84歳でありながら、本当にお元気ですね。16カ国以外にも、世界中のコモンウェルス加盟国等から引っ張りだこのエリザベス女王、どうか健康に留意して、いつまでも元気でいて欲しいものですね。コモンウェルスの話はまた書きます。さて、ワールドカップ準決勝第2戦、いかにも準決勝らしい緊迫したゲームでしたね。私はパブで見ていましたが、応援は五分五分。結果は、なんとなく予想通りという感じです。これで、決勝は、どっちが勝っても初優勝。大いに盛り上がりそうですね。以下のマーク(「ブログ村」)は、人気投票のボタンです。 応援して下さる方がいらっしゃれば、クリックして頂けると嬉しいです。 変なことは起きませんのでご心配なく(^^)。 にほんブログ
2010.07.07
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さて、ウィンブルドンテニスも終り、いよいよロンドンの夏は終りに近づいていくばかりだ。イギリスでは、夏の間、近くの公園などで、水着姿で日光浴を楽しむ人が沢山いる。初めのころはギョッとしたものだが、次第に慣れて何とも思わなくなる。また、海岸沿いも、いわゆる芋洗い状態で、老若男女を問わず、日焼けを楽しんでいる。イギリスは、冬場の日照時間が短く、3時過ぎには薄暗くなることもあり、短い夏の間に、目一杯日光を浴びておきたいという気持ちは私にも理解できる。最近では、日照時間とうつ病の関係も科学的に解明されていて、人工的に光を当てる治療法があることも知られているので、日光を浴びたいというのは、人間の根源的な欲求の一つなのであろう。ただ、その一方で、日光浴(紫外線)が皮膚ガンを誘発する可能性については、広く知られており、特に、これを人工的に行う日焼マシンについては、今年の5月に、18歳未満による利用を規制する法律が制定されたばかりでもある。イギリス人(アングロサクソン)は、それ程、肌が強いわけではないので、赤くなって火傷みたいになっている人も多いし、年をとってシミになってしまう人も多いように感じる。でも、やっぱり、あの暗くてどんよりとした冬が終り、爽やかな夏が来れば、日の光を体中に浴びて、英気を養いたいと思ってしまうんですね。そんなことを書いていると、夏が過ぎるのが惜しくなってきました。でも、だからこそ、秋・冬に芸術を楽しんだり、家族と過ごしたり、夏とは異なる楽しみ方があるのであって、短いからこそ、この夏が素晴らしいと思えるんですから、悪くはないですね。それから、ワールドカップ準決勝、オランダ対ウルグアイ、いい試合でしたね。オランダの1点目は今大会のベストゴールでは?何だか、ブラジルに勝って自信を深めた様子。初優勝の可能性も大いにありそうですね。しかし、どうやら公式見解では、オランダ対日本はゴールキーパーのミスでオランダが勝ちを拾ったことになっているようなので、優勝しちゃうと一番苦しめたのは日本ということになりそうですね。まあ、そんなことはどうでもいいですね。明日の試合と決勝を思い切り楽しみましょう。この暑かった夏はもう終わりに近づいているのですから・・・。以下のマーク(「ブログ村」)は、人気投票のボタンです。 応援して下さる方がいらっしゃれば、クリックして頂けると嬉しいです。 変なことは起きませんのでご心配なく(^^)。 にほんブログ
2010.07.06
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先日、ロシア人スパイに関する記事が、新聞の一面を飾った。日本では、ほとんど意識されることのないスパイだが、産業スパイも含め、スパイは常に存在し、大きな役割を果たしていることは間違いない。記事のあらましはこうだ。「米国でロシアのスパイとして摘発された“美人スパイ“アンナ・チャップマン容疑者の前夫であるイギリス人男性が、同容疑者の父親も旧ソ連国家保安委員会のスパイだった。容疑者は自分との結婚中から「スパイとして養成されていたと思う」と発言。また「結婚後、ロンドン在住時に、出会ったロシア人グループに強い影響を受けて、アンナ・チャップマンは性格が変わり、傲慢で不機嫌になった。当事からスパイをしていたとは思わないが、スパイ活動のための養成をうけていたのではないか。」とも語ったという。ちなみに、イギリスと言えば、スパイ映画“007”発祥の国である。ただ、スパイは、決して、映画や物語だけの世界のものではない。イギリスのスパイ活動(諜報活動といった方が適切かも知れない)、の歴史は長く、イギリスは長く、その情報力で世界を生き抜いてきたと言ってよいのだろう。世界的通信社ロイターはイギリスの会社だし、公営放送のBBCだって、“インテリジェンス”に関与していることは公然の事実となっている。他にも、保険市場の中心地であるロイズだって、世界中の情報を集める情報基地としての役割を果たしてきたことは有名だ。かの日露戦争で日本が勝てたのは、同盟国である英国からの情報(どっちの海域で保険料が上がっているか)のお陰であったという説は、結構、有力視されているし、私もさもありなんと思っている。痩せても枯れてもイギリスは、情報大国であり、情報こそが力の源泉だということを国を動かす人達は皆理解している。さて、翻って、日本はどうだろうか?あまり、政治・信条ネタに踏み込みたくないので、突っ込んでは書かないが、最近の経済戦争の負けっぷりや、極めて内向きな選挙情勢などを見ていると、かなり心配になってしまう。別に政治に限らず、この時代、情報こそ力であることは間違いないですね。ネットによる情報氾濫時代だからこそ、本物の情報収集力と分析力が求められている。この国で少しでもそういうことも学びたいと思っている。以下のマーク(「ブログ村」)は、人気投票のボタンです。 応援して下さる方がいらっしゃれば、クリックして頂けると嬉しいです。 変なことは起きませんのでご心配なく(^^)。 にほんブログ
2010.07.05
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今日は、ウィンブルドンの男子決勝。世界ランク1位のナダル選手が、フェデラーを破って勢いづくチェコのバーディック選手を破って、優勝しました。テニスは特別ファンというわけでもないのですが、今日の試合はTV観戦し、先日、クイーンズテニスで雄姿を垣間見たナダル選手を応援していました。やはり、世界のトップというのは、本当に勝負強い。ここが勝負ところというところで絶対弱みを見せないので、相手が根負けしてしまうのがよくわかった。やはり、一対一で世界一を決める戦いは、ラストワンインチの勝負で、息を飲むような緊張感があり、見応えがありました。 本当は、是非とも現地で観戦したいと思っているのですが、前回の赴任時にも、抽選は全敗でした。くじ運を信じて来年からも申し込もうと思いますが、地元の星マリーが優勝候補の一角になってきたので、ますます倍率上がりそうですね。もちろん、当日券もあるのですが、TVでも紹介されているように、3日前からキャンプを張っているような人たちがいますから、私には無理ですね。そう言えば、イギリスの人たちは、並ぶのが好きですね。 ウィンブルドンもiフォーンも、手に入らなくても、この場にいることだけでも満足、というコメントが聞かれるのは、ちょっと理解に苦しみます。話が逸れましたが、ナダルも、女子チャンピオンのセリーナウィリアムスも、コメントが決まってますね。自分が、このような最高の舞台に立てたことの感謝、これは家族やスタッフに対して、そして最高の環境を作って応援しているファンに対する感謝、相手選手に対する尊敬、そういうものを自然に表現しています。もちろん、慣れもあるのでしょうが、質問者が、挑発気味の質問をしても、決して、それに乗って失言したりはしませんね。 ウィンブルドンはブブゼラは持ち込み禁止です。最新技術によるライン判定を選手は3回まで要求可能です。 私はサッカーの方が好みだが、ロンドンい青空が広がるこの季節に、どこにそんな人たちがいたのかと思う上品な人たちが集い、節度ある応援と選手たちの大人の発言、そして何よりも素晴らしい技術のぶつかり合い。やはり、ウィンブルドンテニスはロンドンの夏の風物詩ですね。来年は、チケット当たらないかな~。それともキャンプにチャレンジか!! ↓↓ お読み頂き、有り難うございます。 以下のマーク(「ブログ村」)は、人気投票のボタンです。 応援して下さる方がいらっしゃれば、クリックして頂けると嬉しいです。 変なことは起きませんのでご心配なく(^^)。 にほんブログ
2010.07.04
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今日は、やっぱり、片意地張らずに?ワールドカップについて書こう。 ワールドカップ準々決勝、再注目の一戦、ドイツ対アルゼンチン。4対0という意外な大差でドイツが勝ちましたね。開始2分40秒で先取点を取ったわけですが、何んとなく一方的な試合になりそうな雰囲気は漂っていましたよね。というのは、あの奔放なアルゼンチンイレブンが、いかにもやりにくそうに窮屈そうに攻めあぐねているのが、画面を通じてもひしひしと伝わって来ましたもの・・・。ドイツは、今回の日本代表に体格と経験(その結果、必殺の攻撃も)を加味したようなチームで、極めて勤勉に機能的にディフェンスをしっかりやって、ここぞというところで切れ味鋭いカウンターで仕留める。見事なまでに型にはまってました。マラドーナ監督は、本当に分かりやすい人で、勝っているときは本当にうれしそうで、こっちまで嬉しくなってしまうような笑顔を見せてくれるので、選手たちもノリノリになるけれど、押されっぱなしの今日の試合では、試合中に既に悲しそうな顔をしていましたからね。でも、彼はスーパースター、普通の物差しで測っちゃいけませんね。彼らは自分たちのヒーローと一緒に夢を見たかったのでしょうから。あと、ドイツのメルケル首相が応援に来ていましたが、喜んでいる姿は何だかチャーミングでした。彼女も、欧州危機の解決に奔走して険しい顔ばかり報道されますが、こういう人間らしい顔を見れるのもいいですね。これもスポーツの魅力かな。ブラジルもオランダに負けちゃいましたが、自由奔放な南米の強豪は、案外、歯車が狂うと苦しいですね。 でも、ブラジルは、これでよかったのではないかと。だって、次回は自国開催ですから、ある程度ハードルを下げておかないと大変なことになります。だって、予選で負けただけで、ショックで自殺する人がいるような国ですからね。それから、昨日のガーナ。彼らは、本当にアフリカらしいチームで、何だか一服の清涼剤でした。他のチームは、似非欧州タイプのチームになろうとして詰まらない感じがしましたね。その点、ガーナの先取点は、え~そこからシュート!?という意外性があったし、PKみたいな窮屈な状況は苦手というのが、素人にもよくわかって、これぞ世界が集うワールドカップだな~と。あと、パラグアイ対スペイン。判官贔屓もあって日本に勝ったパラグアイを応援していたんですが残念でした。これで、決勝はヨーロッパ決戦になりそうですね。後は、技術と闘志のぶつかり合いですっきりした結末を望むのみです。 ↓↓ お読み頂き、有り難うございます。 以下のマーク(「ブログ村」)は、人気投票のボタンです。 応援して下さる方がいらっしゃれば、クリックして頂けると嬉しいです。 変なことは起きませんのでご心配なく(^^)。 にほんブログ
2010.07.03
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英国政府が、移民の受入枠制限に関する方針を打ち出しました。とりあえずの暫定措置として、EU域外からの高度技能者移民についての受入を5%程度減らし、来春には、恒久的な措置を講じる予定とのことである。そう言えば、移民受入の条件の厳格化(結婚して英国民となる移民への英語力テストの実施等)についても、既に明らかにされているところだ。英国、特に、ロンドンは移民だらけの街であり、まさに人種の坩堝である。英国は、従来、移民の受入には前向きな姿勢を取ってきたが、経済が低迷し失業率が高まり、財政危機により社会保障水準の維持にも四苦八苦し始め、増税などを国民に押し付けないといけない段になっては、必ず、このような話は出て来ざるを得ないようだ。だって、移民だって、登録すれば病院はただだし、移民の子も、義務教育は給食も含めてただですから、経済が苦しくなると、何で俺たちが・・・となるのかも。そう言えば、今週、日本の外務省が海外在住法人の調査統計を公表した。http://www.mofa.go.jp/mofaj/toko/tokei/hojin/10/pdfs/1.pdf 全体では微増しているものの、英国は、前年比で、絶対数でも割合でも最も減少幅が大きかった国であるとのことだ。理由は書いていないが、金融機関の縮小撤退や留学生の減少だろうか。このままだと、英国から日本人がどんどん減っていくかも。それは寂しい。英国は本当に素晴らしいところですよ。折角、ポンドの水準も平常状態に落ち着き、食事のレベルも上がってきて、住みやすくなってきたので、もっともっと英国仲間が増えると嬉しいのだが。超微力ながら、英国の素晴らしさを伝えていかねば・・・。そう言えば、イギリス(ロンドン?)が場所だけ提供して、世界中の超一流の人材を集めて、結果的に自国の隆盛を図っていることを、ウィンブルドン現象と言いますよ。でも、そのウィンブルドンテニスで、マリー選手が、イギリス人(彼はスコットランド人ですが)として1936年以来の優勝を遂げるのではないかと、結構な盛り上がりを見せていました。でも残念ながら世界No1のナダル選手に敗退。まあ、ワールドカップの日本代表の敗戦もそうですが、ギリギリの戦いでは、紙一重の経験の差が出ますね。マリー選手もまだ若いので、これを糧に頑張ってほしいですね。来年はチケットの抽選に当たればうれしいのですが・・・。さすがに、徹夜で当日券の列には並べませんので。 ↓↓ お読み頂き、有り難うございます。 以下のマーク(「ブログ村」)は、人気投票のボタンです。 応援して下さる方がいらっしゃれば、クリックして頂けると嬉しいです。 変なことは起きませんのでご心配なく(^^)。 にほんブログ
2010.07.02
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さて、今日は、サッカーもありませんし、通常バーージョンで、ロンドン生活について。このブログでは、基本的に、後ろ向きのことは書かないと決めているのですが、まあ、ロンドンは古い街であることもあって、不便なことも沢山あります。先ずは、世界で最初に出来た由緒ある地下鉄ですが、本当によく止まりますね。休日は、工事を理由に半分くらいのラインが動いていないこともざらです。駅に行くと、ホワイトボードが置いてあって、どこのラインが通っているかが書いてありますので、それをよく見ないと行きたいところにはいけません。ちゃんと走っている場合には、“Good Service”なんて、大きく書いてあったりして、「おいおい、それを言うなら“Ordinary Service”じゃないか!」と思ったりします。それから、油断していると、走っている途中で行き先が変わるなんてこともあります。もちろん、車内放送はされるんですが、篭もった声だし、本でも読んでいると聞き逃して、気がつくと、「ここはどこ?」ということもあります。それから、この季節は、冷房が効いていないので暑いのなんの・・・。それが止まっちゃうんだから死ぬかと思うときもありますね。逆に真冬に、はい終わり、と言って途中で降ろされて凍え死にそうになることも。再来年には、ロンドンでオリンピックが開催されますが、招致するときに視察団他に、交通事情の改善を約束していますが、さてさて、間に合うのでしょうか。それに、何と言っても、緊縮予算で財政再建を加速するはずですからね。でも、優れているところもあります。前にも書いたけれど、料金のゾーン制は、是非日本でも採用して欲しいですね。成長戦略の柱に観光立国が入っていたと思いますが、外国からの観光客に日本の料金体系を理解させるのは無理ですから。それと、改札が各駅に一つしかないので、待ち合わせに便利です。これも外国人には助かりますよ。さて、話し変わって、ワールドカップ。フランスの監督は、国会に招致されました。おそろし~。スペインも、監督を国会に呼んで「世界中が見ている場で、あんな小ざかしいことをやっているようでは、一流国になれない」と詰めてはどうかと思うんですが。 ↓↓ お読み頂き、有り難うございます。 以下のマーク(「ブログ村」)は、人気投票のボタンです。 応援して下さる方がいらっしゃれば、クリックして頂けると嬉しいです。 変なことは起きませんのでご心配なく(^^)。 にほんブログ
2010.07.01
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