まいかのあーだこーだ

まいかのあーだこーだ

2008.06.02
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今日はふたつ同時にアップしています。



ルームシェアやシェアハウスなど、
現実に存在している住空間のシェアの多くは、
だいたいが少人数のグループでおこなわれています。
あまり人数が多いと、収拾がつかないのかもしれません。

しかしながら、
少人数で住空間をシェアするのには、難しさもある。
より関係が密になるし、そのぶんだけ、

それらを客観的な立場で調整するのは難しいけれど、
それでも、自分たち自身で問題を解決するしかない。

個人差はあるけれど、一般的にいって、
わたしは、多数でシェアするほうが、かえって楽だと思います。
そのほうが、個々人の違いが鮮明になることも少ない。
個々の関係が相対的に希薄になる分、齟齬も中和される。
そのほうが、かえって人間関係が柔らかいだろうと思います。

ただし、生活上のガイドラインやルールについては、
あらかじめ、きちんと定めておかなきゃいけない。
そうでないと、ただの有象無象の集合になり、収拾がつかない。
いくら相対的な関係が希薄になるといっても、


ルールは細かくきちんと定められているほうがいいし、
それを徹底させるために、指導する人がいるほうがいい。
ドミトリーを円滑に運営するために、
数人の専属スタッフが一緒に居住するのが望ましいと思います。
そのためにも、それなりに規模の大きなドミトリーがいい。


ルールが細かすぎるのは煩わしくて窮屈かもしれないけど、
逆に、若い人にとっては、それが自律的に生活するキッカケにもなるし、
かえって安心なんじゃないかと思う。
客観的なルールがあって、それを管理してくれる人がいれば、
住人どうしに起きた問題を自分たちで解決する面倒臭さもありません。


ところで、
こうしたドミトリーには、
低コストな生活だけを求めてやってくる人、
その設備やサービスに依存しようとする人が集まるかもしれません。
しかし、たんなる「利用者意識」だけで集まる人たちの生活は、
ややもすると、無責任で、怠惰で、不潔な、
言ってみりゃ「貧民の巣窟」みたいにもなりかねない。

それを考えると、
例えばですが、「エコロジー」などといった、
ある共通の意識をもった人たちが集まった場合のほうが、
ドミトリーの運営はしやすいだろうと思います。

また、前にも書きましたが、
ドミトリーで個室などの占有スペースを設ける場合、
問題なのは、コスト面だけでなく、
使用する本人に管理が任せられることで、
かえって衛生面などが不行き届きになりかねないことです。

占有スペースといえど、いずれ使用者は入れ替わります。
使用者が入れ替わるたびに、
ドミトリーの設備が汚れたり傷んだりしていくようでは、
長く維持しつづけていくことはできません。
設備が汚なかったりすると、ますます扱い方が粗暴になるので、
ドミトリーの環境は、相乗的に悪化していってしまいます。

かりに個室などの占有領域を多くするにしても、
施設の維持管理がきちんと行き届くように、
空間の設計や管理のあり方を工夫しなければいけません。

どうしても汚れたり、傷んだりしやすい箇所については、
使用者が変わったときに、そこだけすぐ交換できるよう、
簡易な設計にしておくべきかもしれません。

(つづく)




















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最終更新日  2008.06.02 19:05:25
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