まいかのあーだこーだ

まいかのあーだこーだ

2020.09.24
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歴史秘話ヒストリア。

朝ドラ主人公のモデル、
古関裕而をとりあげました。
副題は「エールよ時代に響け」。

戦前・戦中・戦後にかけて、
「日本人にエールを送り続けた」
といえば、聞こえはいいけれど、

裏を返せば、それは、
いかにも 音楽家らしい日和見
非常に恐ろしいことでもある。

容易には肯定できません。

そのような音楽家の日和見は、
現在にさえ、ありうる話だからです。



番組では、
「人々にエールを送った」
「人々の背中を押した」
といった表現が使われていました。

戦前にも人々の背中を押し、
戦中にも人々の背中を押し、


いつの時代も、
同じように背中を押すべきでしょうか?

場合によっては、
立ち止まらせることが必要なのでは?




技術者として、
朝ドラ『エール』の古関裕而は、
音楽家として、
戦時中に活躍し、日本を後押ししました。

技術者は技術によって、
音楽家は音楽によって、
人々の背中を押すのが仕事だと考えれば、
それほど単純で分かりやすいことはありませんが、

しかし、そんな単純な話でいいのか?

葛藤を強いられるのは苦痛かもしれないけれど、
ときには葛藤しなければならない場合もある。
葛藤を避けようとする人間が、いちばん危険です。



技術者も、音楽家も、
ついつい人々の背中を押してしまう。
たとえ崖から落とす結果になるとしても。

しかし、
いつでも人々の背中を押せばいいわけではない。

ほんとうの意味で、
堀越二郎や古関裕而から学ぶべきは、そのことです。
けっして「人々にエールを送ればいい」という単純な話ではない。






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最終更新日  2020.09.26 18:50:29


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