まいかのあーだこーだ

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2022.07.13
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屑かごにある七夕竹の死骸 またござれ七夕さんの人の和よ 病室の七夕竹に一礼す

今回は名人のみの査定でした。



森口瑤子。
屑かごにある七夕竹の死骸
屑かごにある七夕かざり乾きをり
(添削後)

え??
なぜ添削は字余りなの?
上五は 「屑かごの」 でいいと思いますが?
あえて「ある」と「をり」を重ねる意図が分からない。


屑かごに七夕竹の死骸あり

に直せばいいかと思いましたが、

中七下五の「死骸」という比喩を用いた大仰な描写についても、
添削のように直したほうがいいでしょうね。



中田喜子。
またござれ 七夕さんの人の和よ
またござれ 七夕さんのこの町へ
(添削後a)
またござれ 七夕さんのみちのくへ (添削後b)

上五・中七は、
地元の言葉を用いていて、人々の会話が見えます。
しかし、下五でとたんに観念的になった感じ。

かたや、添削の「○○へ」ってのも、
親しみのある人々への視線から、いきなり俯瞰になって、
なにやら第三者的な視点になってるように思える。


やや比喩的ですが、
またござれ 七夕さんの町懐 ゆか

としてみました。



千原ジュニア。
病室の七夕竹に一礼す


先生は、

「一礼」した人物を読み手に想像させた点を評価しました。

しかし、むしろわたしが気になるのは、
「そこに病人がいるのかいないのか」という点です。

すでに患者は死亡していて、
虚しく短冊だけが残っているように見えるのです。
はたして作者は、そのような誤読を望むでしょうか?

その意味で、
やはり「人」の描写こそ必要だと思う。
「病室」だけの描写は無味乾燥で、ともすれば冷たすぎます。

かりに 「病床の」 とすれば、その冷たさはだいぶ緩和されるはずです。




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最終更新日  2022.07.13 08:30:07


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