まいかのあーだこーだ

まいかのあーだこーだ

2022.12.18
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すっかり年末モードです(笑)。

昨日は、
夕方にNHK総合で『中村仲蔵』の後編!
夜はFMらじるらじるでN響定期公演!



ドラマ『中村仲蔵』の後編。

台本作家にいじめられた仲蔵。
弁当幕などと蔑まれた忠臣蔵第五段のチョイ役で、
セリフも見得も取り上げられながら、


ただならぬ所作だけで観客を釘付けにした、
度肝を抜くような芝居に痺れました。



夜は、
なにげなく聴いてみた、
FMらじるらじるの聴き逃しサービス。
N響の定期公演です。

ラフマニノフの第2コンチェルトと、
ドボルザークの新世界。
年末の忠臣蔵に負けず劣らず、
笑っちゃうほどベタなプログラム!!


意外なほど新鮮な気持ちで聴くことができました。



べつに、
映画「蜜蜂と遠雷」がらみのピアニストを、
意識して追いかけてるわけでもないのだけど、

昨日の演奏は、たまたま河村尚子のピアノだった。

そして、
べつにラフマニノフが好きなわけじゃないのだけど、
去年は藤田真央くんで、
今年は河村尚子でラフマニノフを聴くことに(笑)。

まあ、ラフマニノフって、
ソリストの個性が目立つ音楽だから、
つい「どんな演奏かしら?」と気になってしまうのもある。



河村尚子の演奏は、
とても華やかで、きらびやかでした。
なんならファンタジックといってもいい。
クリスマスが近いから余計にそう感じるのかしら?

ある意味、
リズムも、メロディも、通俗的ともいえるほど、
堂々たる分かりやすさを押し出してて、
あまりスマートすぎないところが良い。

どこにも、
難解さとか重々しさとか面倒臭さとかはなくて、
夢中で聴き入ってたら、
あっという間に終わってしまいました。

ファビオ・ルイージのオケも、
イタリアの指揮者だからなのか、
オペラ的というか、なんなら映画音楽みたい。
つい最近、GYAOの無料動画で、
フェリーニの映画を見たから余計にそう感じるのかも。



アンコール曲とCDの曲もラフマニノフ。
こちらは初めて聞きましたが、
なんとなく、ゆったりとして、
一足先にお正月の気分を味わえた感じです。



後半はドボルザークの「新世界」。

正直にいうと、
はなからバカにしてる曲なので(笑)、
今まであんまりちゃんと聴いたことなかった。
あらためて聴いてみると、
へ~、こんな曲だったのね~、と面白かったです。

とてもストーリー性のある演奏で、
やっぱり映画音楽的な感じがしたのですよねえ。

クラシックの演奏を「映画音楽的」といったら、
ぜんぜん誉め言葉じゃないだろうけど、
けっして薄っぺらいということではなく、
映像とか、物語の背景が、
ありありと見えてくるような奥行きのある演奏。
そのストーリー性に没頭してしまって、
一本の映画を見終わったような充実感がありました。

とっても楽しかった。



ラフマニノフも、ドボルザークも、
べつに年末とは何の関係もないんだけど、
そのベタな分かりやすさが、
なにやら年末気分を盛り上げてくれた感じ?(笑)

ちなみに、
バイロイト音楽祭もらじるらじるで少しずつ聴いてます。

夏のバイロイトも、
毎年のNHK-FMの刷り込みのせいで、
わたしの年末的な気分を盛り上げてくれます(笑)。




忠臣蔵狂詩曲No.5 中村仲蔵 出世階段
脚本・演出 源孝志
音楽 阿部海太郎
中村勘九郎・上白石萌音・中村七之助・藤原竜也
吉田鋼太郎・高嶋政宏・段田安則・市村正親

N響第1973回定期公演
ラフマニノフ「ピアノ協奏曲第2番 ハ短調 作品18」
(河村尚子/ファビオ・ルイージ/NHK交響楽団)
ラフマニノフ「エレジー 変ホ短調 作品3第1」
(河村尚子)
ドボルザーク「交響曲第9番 ホ短調 作品95「新世界から」」
(ファビオ・ルイージ/NHK交響楽団)

CD:ラフマニノフ「前奏曲 変ト長調 作品23第10」 (河村尚子)






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最終更新日  2024.06.17 14:48:16


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