まいかのあーだこーだ

まいかのあーだこーだ

2023.04.23
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カテゴリ: 政治
ヤフコメが、
AIによる「多様化モデル」を導入したそうです。

以下、ニュース記事からの引用。
ヤフーは、「Yahoo!ニュース」のコメント欄に、多様なコメントを表示するようにする独自のAIモデル「コメント多様化モデル」の導入を開始した。
コメント多様化モデルは、記事に投稿されたコメントの意味・内容を把握し、類似する度合いによってコメントをグループに分けておく。その上で、グループ内の代表的なものをコメント欄の上位に表示する。これにより、ニュースに対するさまざまな見方を提示し、同じ意見ばかり見て、偏りが増幅される「エコーチェンバー現象」の軽減につながる効果も期待されている。

https://k-tai.watch.impress.co.jp/docs/news/1494403.html

わたし自身、1/25の記事で、


ひとつのトピックに対し「Yes」「No」など2つのスレッドが必要。

…と書きましたが、
エコーチェンバーを避けるためには、
すくなくとも「両論併記」が必要です。



それはそうと、

Yahoo!よりも、むしろTwitterのほうだと思います。

自己承認欲求をたがいに満たし合うために、
「相互フォロー」や「相互いいね」を返礼し合って、
同じ価値観の人間だけが狭いコミュニティに自閉している。

当人たちの勝手と言えばそれまでですが、
そこから荒唐無稽なデマが拡散したり、
偏見にもとづく炎上が起こったりするし、
スケープゴートを排除するいじめの温床にもなります。

しかも、
相互フォローや相互いいねが増幅するほど、
「数の多さで情報の真偽や価値が決まる」

フォロー数やいいね数の多い書き込みを、
そのまま真実と信じ、そこに価値があると勘違いしてしまう。

そうした指標のありかたにも問題があります。

Twitterの「相互フォロー」や「相互いいね」は、
年賀状やお中元や義理チョコなどと同じで、

同調性の強い日本人の場合はとくに、
そのような虚礼行為に価値があると考えがちです。



ところで、今年2月に、
「Yahoo知恵袋で嘘の回答をした男が逮捕」
というニュースがありました。
(ニュースソースはネット上から消えてるようです)

もちろん、
虚偽情報を発信しただけで逮捕はされないので、
このときの罪状は、あくまで「企業に対する信用棄損」です。

そもそも、
デマの拡散を防ぐために必要なのは、
虚偽情報に対する取り締まりではありません。
ネットから虚偽情報を除去するなんて不可能ですから。

だれしも、悪意の有無にかかわらず、
虚偽情報を発信してしまうことはあるし、
(わたしもしばしば間違ったことを書いて修正している)
伝言ゲームが、いつのまにか嘘になることだってあります。

さらに、個人だけではなく、
マスコミや公共機関でさえ、
つねに正しい情報を発信しているとは限りません。
イラク戦争のときも、安倍政権の時代にも、
嘘っぱちをばらまいたのは、むしろ国家とマスコミでした。

誰ひとり、
絶対的に信用できる情報発信者ではありえないし、
誰ひとり、
真偽を判定するための絶対的な資格ももっていません。

であれば、
せめて「両論併記」をしつづけるしかない。
あるいは多様な意見にさらしつづけるしかない。



ちなみに、
Twitterでデマが拡散しやすいのは、
短文での投稿やリツイートによる受け売りが、
リテラシーの低い層にも利用しやすいからです。
論理性を欠いた短文でも容易に発信できてしまう。

だからこそTwitterは広く普及したのですが、
それだけに、この安易さは諸刃の剣です。

経営的に考えれば、
リテラシーの低い層にまで訴求するサービスのほうがいい。
そのためには、
「不都合な真実」にまで目を向けさせるのではなく、
せいぜい「都合のよい嘘」に自足させておくほうが、
消費者の需要には適っているといえるでしょう。

たとえば、
「日本が負けている」という真実よりも、
「日本が勝っている」という嘘のほうに需要がある。
そういう民衆の傾向は、戦時中から変わっていません。

実際、リテラシーの低い民衆ほど、
不都合な真実からは目を背けたがるものだし、
両論併記に耐えられる精神的なキャパシティもありません。



しかし、いまや、
ネットメディアにも放送と同等の公共性があります。
たんに利益だけを追求する段階ではなくなっています。



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最終更新日  2023.04.26 15:39:30


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