まいかのあーだこーだ

まいかのあーだこーだ

2023.09.24
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NHK俳句。

一昨年は阪西敦子の回を欠かさず見てて、
去年は井上弘美の回を欠かさず見てたけど、
今年は村上鞆彦の回を見るようにしています。
(夏井回はまったく見てませんw)

9/17の放送では、
季重なりと韻についての解説がありました。



まずは「季重なり」について。

野見山朱鳥の句。
天高く地に菊咲けり 結婚す



この季重なりが許容される理由について、
村上鞆彦の解説をわたしなりに意訳すると…

> 季語が主題になってる場合は、
> 季重なりによって焦点が分散するけれど、
> この句は「結婚」が主題なので、
> 2つの季語は脇役の位置づけになる。


ってことです。



わたしも、この考えに同意する。

下の記事にも書きましたが、
https://plaza.rakuten.co.jp/maika888/diary/202211110000/
芭蕉の「古池」のような俳句において、
季語は主役ではなく、むしろ脇役でした。
すくなくとも近世の俳句ではそれが普通だった。

したがって、俳句において、
「季語が主役」ということを絶対規範にすべきではない。

「季語が脇役」の場合もありうると考えたほうがいい。



つぎに「韻」について。

視聴者の入選句。
転校を告げる つゆくさ摘みながら

これは「つ」「つ」「つ」の頭韻になってます。


> 韻は3つ重ねるのが絶妙。4つになるとクドイ。
> 2つだと、たまたまなのかどうかよく分からない。

とのことです。

本気で言ってるのか冗談で言ってるのか微妙でしたが、
実際、そうかもしれないなと思います。





なお、今月の題は「露草」でした。
Wikipediaにはこうあります。
朝咲いた花が昼しぼむことが朝露を連想させることから「露草」と名付けられたという説がある。英名の Dayflower も「その日のうちにしぼむ花」という意味を持つ。


入選9句を見ても、
朝露のような可憐さや儚さを描いた作品が多かったです。


露草や 現世にまた隠世に
露草の抜いてしまひし 瑠璃を恋ふ
つゆくさや 罪人我に露零す
呼びかけるまで露草に屈みをり
あらくさの中に露草瞳をひらき
老いの鉄棒 露草に見つめられ
うつむいて露草に鳥潤むかな
露草を踏んで行く子の消えにけり





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最終更新日  2023.09.24 20:50:06


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