日本では江戸時代まで、同性愛に対して寛容な考えを持っている風潮がありました。しかし、江戸時代中期には、主君よりも男性の愛人を大事にしてしまったり、美少年を巡ってトラブルが起こったりしてしまい、風紀を乱すとして同性愛に対し厳重な取り締まりが行われるようになってしまいました。昔は寛容だった同性愛への風向きが変わってしまったのは、この辺りからです。
明治時代初期になると、同性愛者に対する風当たりはより強くなっていきます。なぜなら、当時の日本は文明開化で西欧の知識を取り入れており、その西欧では同性愛者を罪悪視している価値観や同性愛者を異常性愛に分類している考えが主流だったためです。そのため同性愛=悪というイメージがだんだんと染み付いてしまいました。
そして1872年には、同性間性交渉禁止条例という、国内で最初で最後の同性愛に対する禁止条例が定められました。 この条例も西欧の文化を取り入れたものだと言われています。同性間の性交渉を禁じる法律は、日本古来の価値観とは異なる、新しい性の規範を示すものでした。この法律の制定は、日本における同性愛に対する態度の大きな転換点となり、以降、同性愛は「異常」や「犯罪」と見なされるようになりました。この時代の変化は、日本社会における性の多様性に対する理解を後退させる結果となりました。同性愛者は社会的な偏見や差別に直面し、彼らの存在は長い間、社会から隠されることとなります。このように、明治時代の西洋化は、日本におけるLGBTの歴史において、大きな影響を与えたのです。
その後1880年に発令された刑法では同性間での性交渉を禁止する条例はなくなりました。それ以降、同性愛を犯罪化する法律は制定されていません。
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