全4件 (4件中 1-4件目)
1

ある夏の日に Hope-11 不思議な体験不思議な体験―(1) 犬の恩返し不思議な体験を何度となく重ねるのは、それ自体が奇跡的なことと言えるが、更に不可思議なことがある。それは不思議な体験をする前に、必ずその原因と思える出来事が起きているということだ。不思議な体験―(2) 勝手に動く手中3の夏―放課後の校庭の隅。同級生たちと立ち話の最中、突然、黄色い叫び声が校庭のあちこちから沸き起こり、校庭の内側を振り向いたと同時に勇一の右手が勝手に動いた。ライナー性の打球が見えたような気がした!次の瞬間、手のひらにバシッという衝撃を感じた時には既に軟式野球のボールが勇一の手の中にあった!さかのぼること、3日前。放課後、友達の家に立ち寄り漫画本を交換しての帰り道、小学生が3人で老犬に石を投げつけて奇声を上げているところに出くわした。この付近のゴミ集積所らしく、ゴミ箱がいくつか置いてある場所だ。ゴミ箱がひとつ横倒しになっている・・・犬が大好きな勇一に見て見ぬふりは出来ない。「犬をいじめるんじゃない!」と𠮟りつけ小学生たちを追い払った。見かけない犬だった。「早く帰れ、また虐められるぞ・・・」怯える目で見たが、倒れているゴミ箱に頭を入れてゴソゴソした後、去っていく。口に何か咥えている。捨てられた食べ残しか・・・歩き始めた老犬が立ち止まり、勇一を見た。その目にはもう怯えた様子はなく、気のせいか礼を言うように頭を下げて山道を入っていく。古く汚れた首輪が見えた。(捨て犬か・・・)人間を信じることは、もうないのだろうか、「おい・・・」声をかけてみたが、老犬は振り向きもせず山の中へ消えていった。不思議な体験―(3) 中古のバイクでジャンプ!高一の初夏。勇一は、中一から貯めていた小遣いで中古のバイクを買った。自動二輪免許を取ったばかりの新米ライダーである。早速親友の勇を誘ってホンダベンリィCD125Tを2人乗りで疾走!今も忘れられない!あのカーブ。対向車線から大きくはみ出ていますトラックが!曲がり切れそうにない!・・・勇一は左に避けざるを得なかった!ガードレールが見えた!ぶつかる!・・・運よく?ガードレールが途切れた!が・・・道路も消えた・・・そう、道からはみ出てジャンプしたのだ!!スローモーションの映像の中を落ちてゆく・・・勇一の町は、半漁半工+僅かに農業(しかも殆ど果樹園)田畑は無いに等しく、水田がどこにあるのか?など、当然2人の記憶にない。勇一と勇を乗せたホンダベンリィCD125Tは、その極僅かしか存在しない水田に、しかも長雨でたっぷり水を湛えたプールのような水田に姿勢良く、ほとんど垂直に着水した!奇跡だ!2人共、直ぐには喋れなかった。(逆のぼって、ある日曜日のこと。磯釣りに夢中な父親が目を離した隙に、足を滑らせて海に落ちた男の子を、たまたま近くで泳いでいた勇一が救い上げていた・・・) 今日の好きな曲はJeff Beck-Cause We've Ended As Lovers です。Jeff Beck 、何だかテンションめちゃ高い!いつも通りカッコいいんだけど・・・ジェフベックはロイ・ブキャナンが大好きなんですね。やっぱりキングはキングを知るって言うことでしょうか・・・ロイ・ブキャナン、もう会えないのが悲しいですが・・・お楽しみ下さいm(__)m Mr.面白・衝撃映像channelさん、Upして頂き、感謝します。いつも応援ポチを有難うございます。今日もよろしくお願いいたします。
2016.10.26
コメント(0)

ある夏の日に Hope-10 memories「信じられない・・・」「本当だって!種明かし、しようか?」「要らない。そのままを話してくれればいいの!」ヨーコの指先が、テーブルの上を叩きはじめた。これは彼女が発信するサインで、もう待てない、という意味である。「お、おう分かった・・・あのあと、俺が起き上がる前に顔見知りのおばちゃんたちが駆け寄ってきてね、『勇ちゃん、大丈夫?』って血相変えて、どこか怪我をしてないかチェックを始めたんだ」「当然だね。目の前で顔見知りの子供が、そんなところから落っこちたんだもの、焦っちゃうに決まってる」一応同意して頷いた勇一だが、「ところが、だよ。心配そうにしてたおばちゃんたちが、一転して笑いだしたんだ。俺、訳が分からなくなってさぁ・・・そしたらおばちゃんたちみんなで、俺の頭を指さしながら更に笑うんだ!」「何、それ・・・」「だろ!俺、何が何だかわかんなくてさぁ、キョトンとしてたら、一人のおばちゃんが『勇ちゃん、頭にウンチが付いてるよ』って、そう言うんだよ」「ウンチ?・・・」「俺もあの時理解できなかった。何故だか、臭わなかったし・・・だから頭に手をやろうとしたら、おばちゃんたちに止められて、貯水タンクの脇にあった井戸まで連れてかれた。そこで『頭を下げてて、水で洗い流すからね』って、どうして?って聞く間もなく、水と一緒に何かが流れ落ちてきて・・・それがウンチだったんだよ~!」「えー!何それ!・・・」「だろ!もう、どうしようもなくパニクってる俺に、おばちゃんが教えてくれた。『勇ちゃんが落っこちた所に、いい具合に乾いた犬のウンチがあったんだよ。柔らか過ぎたらクッションにならなかっただろうけど・・・良かったねえ、ウンが良いよ』ってまた皆で大爆笑したんだぜ・・・」ヨーコが吹き出し、声を立てて笑いだした。「なんだよー!ヨーコまで・・・」ヨーコは、顔を真っ赤にして、苦しいのか可笑しいのか分からない態で笑ってる・・・「ごめん、ゴメン!あんまり出来過ぎた話だったからさぁ・・ヒー!・・・だって、犬のウンチがクッションになって、怪我しなくて、ウンが良かっただなんてっ!あ、苦しい~!」面白くない!俺は立って台所に行き、よく冷えた缶ビールを手にしてリビングに戻った。あれ?さっきまで涙を流して笑っていたヨーコが、大きく目を開いたまま固まっている。「どうした?」「犬の恩返し・・・」え?「犬の恩返しよ、そうじゃない?」「・・・・・・・・」(恩返しだったのか、あれも・・・これも・・・)勇一は、小3の時から今までに自らの身の上に起きた「不思議」を想い返してみることにした。今日の好きな曲は、バフィー・セントメリーの「サークル・ゲーム」です。映画「いちご白書」の主題歌として有名でした。震えるようなビブラートが不思議な魅力で、ラジオの深夜番組に良くリクエストしてました。Carlen Emma Floenさま、Upして頂き、有難うございます。いつも応援ポチを有難うございます。今日もよろしくお願いします♪
2016.10.21
コメント(0)

ある夏の日に Hope-9 memories俺たちはヨーコの部屋にいて、缶ビールを軽く合わせて乾杯をした。交替でシャワーを浴びてスッキリしたところだ。「さあ、例の話、聞かせて」ヨーコが350mlの缶ビールを一息ついただけで、飲み干して言った。いい飲みっぷりだ。「そうだな・・・初めての?な体験は、小2・・いや小3の時だったな。たぶんその頃。で、ある日家の近くにある児童公園に行くと、見たことのないヨッパライのおっさんが、1頭の犬を蹴とばしていた。そのヨッパライは足元がふらついていたし、犬は大型犬だったから、そんなにダメージは無かったのかも知れないけど、子供だった俺は、何故犬が逃げようとしないのか不思議に思って、少し近づいてみた」「うん、うん・・・」「そしたら見えたんだ。その大型犬の後ろに年取ったおばあさんがしゃがみ込んでいて、こわくて身を縮めている様子だった」「わかった!そのワンちゃん、おばあさんを守ろうとして、蹴とばされても逃げなかったのね!」「ああ、俺もそう感じた。だから放っとけなかった」「エライ!小3なのに勇一偉かったね!・・・それで、それで?」ヨーコの目が、大きく開き、テーブルに手をつき前のめりになった。「あの時、周りに誰もいなかったから、怖かったけど『おじさんやめて!』って言えた。俺しかいなかったから・・・そしたらそのオヤジ、 振り向いて『うるせぇ!』って怒鳴り散らした。その時、あの犬と目 が合ったような気がした・・・次の瞬間、ひとりの警察官の顔が頭に 浮かんだ」「頭に浮かんだ・・・やっぱり」「え?」「何でもない、続けて」「その警察の人が大の犬好きだったのを思い出したんだ。で、交番に 駆けこんで訳を話したら、そのお巡りさん、凄い勢いで公園へ駆けてった」「それで、おばあちゃん達は?どうなったの?」「俺が走って公園に着いたときには、ヨッパライはお巡りさんに𠮟りつけられてて、すいませんって謝ってばかり、おばあちゃんと犬が近づいてきて『ありがとう』って何度も礼を言ってくれて、あの犬もしっぽを振って俺の顔を何度も舐めるんだ、くすぐったかったなあ・・・」顔を上げた勇一の目は、ヨーコの顔も部屋の壁さえも映していない。どこか遠くを見ているようだ。今、彼の精神世界は第3の目を通して時空を超えているのだろうか。「勇一・・・」 「・・・・・・」「勇一!・・・」名前を呼ぶ声が次第に大きくなってくる。「勇一!・・・」やっと声が届いて勇一の目にヨーコの顔が映った。「なに?」「何じゃないよ、遠くに行っちゃったような目をしちゃって・・・話の続きがあるでしょ、待ってるんだけど・・・」「・・・そうだったね、ごめん。・・・そうそう、それから何日か過ぎた暑い日に・・・あの頃俺たち近所の古くて使ってない貯水タンクをプール替りにして遊んでたんだけど、俺、幅が10センチくらいしかないタンクの縁に上がろうとして足を滑らせてね、頭から地面に落ちたんだ」えー!と言ったヨーコが口を手で塞いだ。「タンクの高さは1mそこそこなんだけど、地面はコンクリートで固めてあった」「それ、相当ヤバいじゃん!まだ小3だったんでしょ!?」「そうなんだけど、無傷で済んだし痛くもなかった」「うそー!」「それが嘘じゃないから不思議だったんじゃないか・・・」今日の好きな曲は、稲垣潤一さんの「夏のクラクション」毎年この季節に聴くと、クラクションを鳴らしたくなるのです。夏が帰ってくる、そんな気がするのは僕だけでしょうか。いくつになっても夏は、終わる頃になってから恋しくなる。何故でしょう・・・よろしかったらお聴きください。chiinei3997さま、Upして頂き有難うございます。いつも応援ポチを有難うございます。今回もよろしくお願いします♪
2016.10.13
コメント(0)

ある夏の日に Hope-8 lessonチャーリーは、「lessonしていて、もしも大きな変化が起きるようなことがあれば、夜中でもかまわないから電話をするんだよ」目を細めてそう言った。背中を押しつつも、2人の不安を軽くしてやろうとの心配りが、その声に含まれて伝わり、肩から余計な力が抜けていく。ヨーコたちは心からの感謝を伝えてチャーリーのジャズハウスを後にした。1週間も頑張れば松果体も目覚めてくれるさ・・・歩きながら、そんなユルイ考えが勇一の中で頭をもたげた。気の置けない相手には言わなくていいことまで喋る勇一だが、ヨーコには絶対話さない、いや話せないのだ。万が一話してしまえば・・・『そんな風に調子にのってると、上達するどころか〇〇〇〇〇よ!』などと、想像したくもないような全面否定隔絶語を浴びせられる事が目に見えているからだ。離したくない女の前だと男は、後輩には絶対見せられない弱みを見せる。「そんなもんですよ」と銭湯で背中を流してくれた危ないお兄さんたちも苦笑いしながら告白してくれてたな・・・勇一が脇腹に痛みを感じて立ち止まる!ヨーコの肘が下がるのが見えた。(その肘をくれたわけか・・・)軽く舌打ちして顔を上げると、左に京王線笹塚駅が見えた。ヨーコに腕を引かれて道の端に寄る「あたし達、自主トレの間は一緒にいない方がいいと思うからさぁ」「自主トレ?」「もう、松果体の能力高める特訓に決まってるでしょ!」「お、おう分かってるさ、そんな事くらい」上目遣いだったのを元に戻したヨーコが、子供に言い聞かせる口調で言う。「ま、いいわ。あたしは此処から自分の部屋に帰るけど、勇一には別の部屋を用意したから暫くはそこを使って、千歳烏山駅北口を中央道に向かって・・・」住所とかは後でメールするからと背中を向けて歩き始めるが、勇一の「いつの間にそんな事に」の疑問に答える「さっき、チャーリーのお店で勇一がトイレに行ってる間によ」頷いた勇一が「着替えとかをヨーコの部屋まで取りに行かないと」と言い、「そっか、そうだったね」とようやく笑みを浮かべてヨーコが言い、勇一が追いつくと再び歩き始めるが、唐突に強い力で引き戻され勇一の身体にぶつかった。どうしたの?とヨーコが問う前に、ガシャガシャっ!と大きな音がして、2人の前方の歩道上に何かが落下した。勇一が引き戻さなければ ヨーコは確実に重傷を負っていただろう。さすがにヨーコも衝撃を受けて混乱し、勇一の胸に縋りつく。「タイルだ」と勇一が上を向いて指さすビルの壁面には、明らかにタイルの剥がれた痕跡が見て取れた。物音に反応して1階店舗から飛び出してきた人に、俺たちは大丈夫だからビルのオーナーに連絡しといてと言いおき、まだ震えの収まらないヨーコの肩を抱くように勇一が歩き始める。「有難う勇一、さっきのあれ、落ちてくるタイルが見えたの?」「いや、それじゃあ間に合わない」ヨーコの目が大きく見開かれた!「それってもしかして、もう第3の目が働き始めたってことなの!?」「いや、今みたいな事なら昔から、子供の頃から何度かあったんだ」ヨーコが勇一を見上げて言う「今夜はその話を聞かせてもらう事にするべきだと思う」「ああ、第3の目の働きと大きな関係があるのは間違いなさそうだからな」ヨーコの髪が大きく揺れて、頷いているのがわかった。今日の好きな曲は、イーグルスで「Take It Easy」です。coto.pops musicさん、Upして頂き感謝です🎶いつも応援ポチを有難うございます。今日もよろしくお願いします♪
2016.10.07
コメント(0)
全4件 (4件中 1-4件目)
1