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ある夏の日に Hope-14 とんでもない異変!チャーリーの店に着くなり、二人は挨拶もそこそこにしてフラワーショップの話を切り出した。「チャーリー、ちょっと聞くけど。あのお花屋さん何時からあそこにあるんだっけ?」勇一は顔をチャーリーに向けたまま、自分の肩越しに後ろの窓から見える通りを指差して言った。チャーリーは、欧米人たちが良くやる仕草をして見せた。両手を広げ手の平を上に向ける、”どうしたんだい”とか ”理解できない”とでも言いたげな顔をしてみせる、例のあれである。実際、彼はそう言った。「おいおい、”どうしたんだい”勇一・・・あの花屋なら、もう3年も前からあそこにあるじゃないか・・・」二人の驚きは極みに達した!顔を見合わせると、お互いの目は疑問符で埋まり、こぼれ落ちそうになっていた。勇一は、話を続行する為に、その場の空気を変えようと無理して笑顔を作った。半分引きつった様な不自然な笑顔だったが・・・。「とにかく、座って話を聞いてもらおう」ヨーコが同意して、逆さまにしてテーブルの上に置いてあったイスを床に下した。勇一は、チャーリーが淹れてくれたコーヒーを一口飲むと、昨夜ヨーコに話した不思議な体験談、どれも話そのものが奇跡と言えるほどのレベルではないのだが、毎回事が起きるその前に、勇一が人命救助や動物を助けたりしている。それは体験した事の原因だと言ってもおかしくない程の回数であり、タイミングであるならば、奇跡とは言わないまでも、不思議な体験であることは間違いない。少なくともヨーコと勇一は、そう考えている。勇一は、すっかり冷めてしまったコーヒーを飲み干した。「他にもまだあるけど、これで充分だと思う。チャーリーの考えを聞かせて欲しいんだ」チャーリーは、勇一の目をしっかりと見据えて、”ああ”と言った。「今の話しだけで充分だ。君の言う通り、君の身の上に起きた出来事は、どれも珍しいが『偶然』で片付けられるくらいのことだ。しかし、それら全ての出来事が起きる前に君が取った行動、そのタイミングと回数、特に回数は100%なわけだ。それはもはや『偶然』では片付けられない。『原因』だよ。君自身の為にもそう確信するべきだ」勇一は、手のひらを顔の高さに上げてチャーリーに向けた。チャーリーがパンと軽く音を立ててタッチした。ヨーコが嬉しそうにテーブルの上の勇一の手に手を重ねた。「良かった!勇一、認めてもらえたね、信じてもらえたんだよ!」「そうか、勇一はずっと一人で抱えていたんだね」「ああ、ずっと自問自答してた、誰にも言えずに・・・そのうち忘れた方がいいのかなって思うようになって・・・でももういい、気が晴れたよ、チャーリーのお陰で、ありがとうチャーリー!」「礼を言う必要はないが、勇一の役に立てたなら私も嬉しい。それに・・・」「それに?なんだいチャーリー」「ああ、君にその能力があると分かったから、もう話してもいいだろう・・・ヨーコの為にも・・・」勇一はヨーコと顔を合わせて、再び疑問符でいっぱいの顔をしていると、チャーリーがカウンターから戻ってきた。手紙らしきものを手にしている。ヨーコに手渡して言った。「昨日、君の叔父さんから預かったんだ。読んでみなさい」ヨーコと勇一が顔を見合わせて疑問符でいっぱいの顔を見せるのは、今日これで3度目になるが、驚くのはまだ早い。そんな展開が待ち受けているのだ。知らないのは二人だけではない。知れば東京は、パニックに襲われる。いや東京だけでは済まないかも知れない。今日の好きな曲は、The Beatles - Revolutionです。革命というタイトルですが、歌詞のように「それよりもまず自分の精神を解放したら」そうですよね。まず自分が本当に正しいのか、それさえ判らないのに革命だなんて。生きてゆくので忙しいところ恐縮ですが、聴いてみてください。←なんのこっちゃ!私がまず大丈夫なのか、それが問題ですね。TheBeatlesVEVOさま、Upして頂き、有難うございました!いつも応援ポチを有難うございます。今日もよろしくお願いします♪
2016.11.27
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ある夏の日に Hope-13 異変二人とも今朝は目覚ましの音で起きた。もうすぐ9月だが、毎日が真夏日の連続で、バテ気味なせいか目覚ましナシでは朝8時になど起きられない。仕事のある日は別にして・・ヨーコは勇一に背中を向けて、LサイズのTシャツの袖に両腕を通し、頭からかぶると、勇一の足元からベッドをおりた。「おはよう、勇一・・・」(そのタイミングで"おはよう"って・・・先にシャワーを使う気だな。よし!)勇一は勢い良くシーツをめくり、はねるようにベッドから降り立って言った。「さてと、シャワー浴びるかな!」ヨーコが慌てて勇一を両手で押しやる。「あたしが先!」「あわてちゃって・・・冗談、お先にどうぞ・・・」「なによ・・」と、ひと睨みしたあと、背中を向けて浴室へ急ぐ。俺は、待ってる間に寝起きの一服。ジポーが金属音を立てる。煙草をくわえたまま窓を開け、煙を流した。灰皿にタバコを押し付けて消したころ、ヨーコが浴室から戻ってきてバスタオルを勇一の胸に押し付けた。10分過ぎた頃、汗を流してサッパリした顔の勇一が、ボーダーのハーフパンツとTシャツに着替えた格好で部屋に入ると、テーブルの上に朝食が並べてあった。表面に十の字に大きな切れ目を入れて焼いた厚切りトーストは、交差した切れ目の真ん中に、溶けきれずに残るほど、バターをたっぷりのせた勇一のお気に入り。それにベーコンエッグとトマトジュース。「美味そうだ!・・・」「勇一の朝食はシンプルだし、変化を求めないのが助かるわ」「だろ、和でも洋でも、朝は定番がいいんだ、俺はね・・・」朝食を済ませたふたりは、商店街を通り、甲州街道を越えて京王線笹塚駅の高架をくぐり、二つ目の角、そこは突き当りになっているのだが、それを右に折れると前方に・・・フラワーショップ!?「え、あそこにお花屋さんってあったっけ?」「いや、無かったよ・・・ここからチャーリーズハウスまでに花屋は1軒も無かった・・・それに、つい2日前だぜ、ここ通ったのって」「やだ、気味悪い!早く行こ!」駆けだしそうなヨーコに手を引かれて、勇一も早足で花屋の前を通り過ぎた。 今日の好きな曲は、ビートルズの「ジョンとヨーコのバラード」です。 Ph4tE92さま、Upして頂き、有難うございます! いつも応援ポチを有難うございます。今日もよろしくお願いします♪
2016.11.18
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ある夏の日に Hope-12 lesson大きく息を吐いて勇一は立ち上がった。「ヨーコも飲むかい?」振り返った勇一は、空になったビール缶を軽く振ってみせた。首を振ったヨーコがビール缶を指差した。「アルコールは適量にしとかないと、松果体の働きが鈍るってチャーリーが言ってたわ」肩をすくめた勇一は、台所で冷蔵庫の中を確認する・・・「ジンジャーエール、なら・・・」「私もそれで・・グラスもお願い・・・」アルコールなしの爽やかドリンクで、下りかけていた半透明のカーテンが上がり、2人の「第3の目」は、シャキッとしたようだ。「まだこの他にもいくつか体験した事があるけど・・・」「え!まだあるの?」「うん、まだある・・・」「こんなレアな体験が、まるで法則と言ってもおかしくない話が、まだあるっていうの?」「そう、不思議の度合いに差があったりするだけで、パターンはほとんど変わらない。どうする・・・全部話す?」「うーん・・・もういいんじゃない?って言うか、これ以上聴いててもどう理解していいのか私には分からないわ・・・」「・・・だね・・・そうだ!俺たちの理解力を越えちゃってる話だからさあ、明日チャーリーに聴いてもらうってのは?」「そうだね!チャーリーなら解るような説明をしてくれるかも!」勇一は大きく頷きながら立ち上がり窓を開けた。タバコを口にくわえた。Zippoライターの独特な金属音がして、紫煙が流れて夜の大気に溶けてゆく・・・ 「犬の恩返しか・・・そうかも知れないな・・いつだって事が起きるその前に、俺、動物や人を助けていた・・・それは確かにそうなんだ・・・けど」「けど、なに?」「確かに恩返しと思えるけど、直接手助けしてくれたんじゃなくて、俺の『第3の目』に磨きをかけてくれた。そのおかげで能力がアップした俺自身の『第3の目』が、俺の意識を超えて俺を救った。そう捉えられないか?」「そうかも知れない・・・でもそれってすごいじゃない!勇一の『第3の目』はすでに目覚めたってことじゃない?」勇一は首を傾げた。「わからない・・・すべては明日チャーリーに会ってからだ・・・」いつの間にか勇一の傍らに立っていたヨーコが、指を絡めてきた。今日の好きな曲は、ビートルズで「We Can Work It Out」です。「自分が言っていることを考えてごらん間違っているかもしれないのに、それでも問題はないつもりでいる僕が言っていることを考えてごらんよ二人で力を合わせて解決するか、おやすみを言ってしまうか僕らなら何とかできる、僕らなら何とかできるよ」そんな感じの内容です。Yeah, can somehow if we.Ph4tE92さん、Thanks for up!いつも応援ポチを有難うございます。今日もよろしくお願いします♪
2016.11.03
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