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おー、しーっと!!忘れてた!
べいびー、今からハウスパーティー行くぞ!
といきなり言われ、大急ぎで化粧した。
夜の散歩に行こうって言われてたから、ノーメーク、ジーパン、トレーナーで行こうって思っていたんだけど、パーティーって言うなら、化けなくては!
大急ぎで化粧を終えて、服を着替えようとしたら、「いいよ、その格好で、かわいいよ」だって。
へへ。
で、つり革みたいにでっかいピアスをつけて、オージェイの身長の差を少しでも縮めるようにヒールの高い靴を履いた。
さて、いざ、出発!
車の中で、オージェイにパーティの主催者はどんな人なのかの説明を受けた。
オージェイの友達は女(黒人)で、オージェイと同じ職種。
彼女のボーイフレンド(白人)がいい弁護士事務所に抜擢されたお祝いなのだとか。
会場に着くと、人種がいい具合に混ざって人がいっぱいいた。
いい具合なんだけどさ~。
なんか、すっごーい濃い人が多かった・・・
オージェイのことを知っている人が多かったらしく、オージェイは大勢に声をかけられていた。
するとオージェイはみんなに「これはミミ」と、私の肩を抱きながらみんなに紹介してくれた。
一通り挨拶が終わったら、今度はオージェイの周りにオージェイと同じ職種の人がささーっと集まってきて、大騒ぎを始めた。
オージェイの職業ってね。
ちょっと面白いの。
だから、本当に面白い人が多かった。
でも、面白いだけじゃなくって、迫力もある。
えらい迫力。
圧倒されちゃう。
私も相当おしゃべりだし、迫力あるってよく言われているけど、この私もたじたじなほど、そこにいた人たちは並外れた迫力があった。
そして、オージェイも、超迫力があった・・・どっかーん!!
しかも、オージェイは学生時代、アメフトやっていたっていう形容がぴったりくる感じの体型をしているため、腹の底から声が出ているのか、声がでかい!
私の耳の鼓膜、振動しっぱなし!!
しかも、もうさー、ノンストップだよー!
誰かが話し終わらないうちに誰かが話している。
しかも、爆笑の渦。渦。渦・・・。
で、この集団の話を聞きたくって集まってきた人だかりもあって、みんな周りで笑っている。
そんな中、私はその盛り上がっている人たちの中でちょこんと座って、ただただ笑っていた。
笑わずにはいられないほど、面白かったけど、笑う以外には何もできやしなかった。
もちろん、オージェイは私に気を遣ってくれて、飲み物をもらってくれたり、大丈夫?って声かけてくれたりしていた。
でも、なんか、私、迫力に負けて圧倒されてしまったのだ・・・。
PMS真っ盛りだったしね、もう、たじたじ
結局、3時近くまで私達はそこにいた。
で、オージェイはみんなの前でお構いなしに私と手をつなぎながらパーティー会場を後にした。
「ばーい、オージェイ、ばーい、ミミ!またな!」と声をかけられながら。
「でぃっぢゅーはばぐっどたいむ、べいびー?」とオージェイは聞いた。
「楽しかったよ、でも、びっくりした」と私は答えた。
「きっとすぐに慣れるから、もっといっぱい出かけようね」とオージェイは答えた。
次の朝、オージェイは仕事のため、朝早く家を出た。
そんで、私はダラダラとベッドで寝ながら、友達といっぱい話した。
普段は、どこから来るか分かりゃしないほどの自信を持つ私だけど、今回ばっかりは、ちょっと気後れしたことを友達に話した。
でもね、別に気後れする必要なんかないな。
私は私。
で、この私をオージェイは気に入っているんだから、それでイイジャン。
余計なことは考えない。
そう心に決めた。
さて、彼の職種はなんじゃらほい?
答えは、スタンドアップコメディアンでした~。
ちゃんちゃん。
ちなみに、コメディアンが数人集まると、嵐よ、嵐!!