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2012.11.22
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カテゴリ: 安積親王と葛城王
      資  料

 安積親王に関係の深い人の略歴を載せておきます。

     阿倍内親王(基王の実姉・安積親王の義姉)

天平十(738)年、史上初の女性皇太子となる。結婚はできず、子
 もなかった。将来皇位につくことが決定した事が理由と考えられる。

天平勝宝元(749)年、父・聖武天皇の譲位により即位した(第四
 十六代・孝謙天皇)。母の光明皇后が後見したが皇太后のために皇太
 后の甥の藤原仲麻呂(後に恵美押勝に改名)が紫微中台を新設。長
 官には藤原仲麻呂が任命され、皇太后を後ろ盾にした仲麻呂の勢力
 が急速に拡大した。これに反抗した橘奈良麻呂(橘諸兄の子)は討
 たれる。また天武天皇の孫である何人かの王が皇位を狙って挙兵し
 たが、いずれも失敗におわった。

天平宝字二(758)年、孝謙天皇は退位して孝謙上皇となったが、
 次の第四十七代・淳仁天皇と軋轢を繰り返して追放し、孝謙上皇が
 重祚して第四十八代・称徳天皇となった。

神護景雲四(770)年、称徳天皇は河内の由義宮に行幸、ここで崩
 御した。称徳天皇は皇位継承者であったことから生涯独身を余儀な
 くされた。

     井上内親王(安積親王の長姉)

養老五(721)年、井上内親王は五歳で伊勢神宮の斎王(斎宮)に
 卜定され、六年後の神亀四(727)年、伊勢に下向した。

天平十六(744)年、弟の安積親王の薨去にともなって斎王の任を
 解かれ、退下した。帰京後、白壁王(第四十九代・光仁天皇)の妃
 になる。

天平勝宝六(754)年、三十七歳という当時としては高齢の出産で
 酒人内親王を産む。

天平宝字五(761)年、四十五歳で他戸親王を産むが、あまりにも高齢であるため現代の学者の間でも真実かどうかで意見が別れている。

宝亀元(770)年、夫の光仁天皇が即位すると、それにともなって
 立后され、また翌年には他戸親王が立太子される。

宝亀三(772)年、光仁天皇を呪詛したとして皇后を廃され、他戸
 親王も皇太子を廃された。

宝亀四(773)年、井上内親王と他戸親王は、大和国宇智郡(現在
 の奈良県五條市)の没官の邸に幽閉され、幽閉先で他戸親王と共に
 薨じた。なお、この不自然な薨去には暗殺説も根強い。

     不破内親王(安積親王の次姉)

天平十(738)年頃、天武天皇の孫で新田部親王の子である塩焼王
 に嫁ぎ、志計志麻呂、川継の二人の息子を産んだ。塩焼王は天平宝
 字元(757)年、臣籍降下をして氷上真人塩焼と改名した。しか
 し天平宝字八(764)年に塩焼王は恵美押勝の乱に加わったとし
 て処刑される。

神護景雲三(769)年、称徳天皇を呪詛し、息子の志計志麻呂を皇
 位に就けようとしたとして、厨真人厨女(飯炊き女の意)と名を改
 名された上、平城京から追放され、志計志麻呂は土佐国に流罪とな
 った。しかし宝亀二(771)年、それが冤罪だったと判明し帰京
 する。

宝亀七(776)年から天災地変がしきりに起こり、廃后・廃太子の
 怨霊と恐れられ、また廃后は竜になったという噂が立った。井上内
 親王も不破内親王も恨みを呑んで亡くなったようなので、悪霊扱い
 されたと思われる。

延暦元(782)年、息子の川継が謀反(氷上川継の乱)を起こして
 伊豆国に流されたのに連座し、不破内親王も淡路国へ流される。

延暦十四(795)年、淡路から和泉国に移されたのを最後に、史料上での消息が途切れる事から、不破内親王はこの頃に亡くなったもの

 と思われる。

     大伴家持

天平勝宝七(755)年、防人閲兵のため難波に赴く。

天平勝宝九(757)年、兵部大輔に昇進。

天平宝字七(763)年、恵美押勝暗殺計画に連座するが、宿奈麻呂
 一人罪を問われ、大伴家持ほかは現職解任のうえ京外追放に処せら
 れる。

天平宝字八(764)年、薩摩守に任じられる。前年の暗殺未遂事件
 による左遷と思われる。

神護景雲四(770)年、正五位下に昇叙される。天平二十一年以来、

 二十一年ぶりの叙位であった。以後は聖武朝以来の旧臣として重ん
 ぜられ、急速に昇進を重ねることになる。

天応二(782)年、氷上川継の謀反が発覚し、家持は右衛士督坂上
 苅田麻呂らと共に連座の罪で現任を解かれ、陸奥の多賀城に赴任。

延暦二(783)年、陸奥駐在中、中納言に任じられる。




延暦四(785)年、死す。家持は単に歌人だけではなく、武人、そ
 れも高い位置にあった武人であった。そして家持は、万葉集編者の
 一人であると言われる。

     橘諸兄その後

天平十八(746)年、橘諸兄は大宰帥を兼ねた。大宰帥は大宰府の
 長官で、九州における外交・防衛の責任者である。西海道の九国二
 島を管轄した。

天平感宝元(749)年、正一位に陞階した。生前に正一位に叙され
 た人物は日本史上でも六人と数が少ない。

天平勝宝元(749)年、孝謙天皇・聖武太上天皇らが東大寺に行幸
 した際、詔を左大臣橘諸兄に読み上げさせた(「続日本紀」記載)。
 正一位を賜る。

天平勝宝二(750)年、朝臣の姓を賜り、橘朝臣諸兄となった。

天平勝宝七(755)年、飲酒の席での聖武太上天皇誹謗の言辞を密
 告され、翌年二月、この責を負って官界を引退した。

天平宝字元(757)年死去。七十三歳と推測される。

     参 考 文 献(安積親王と葛城王)

貞享4年 奈良曝 洛南書坊西村嘯月堂(春日大社・松村氏より提供)

明治44年以降か 郷土史第二編(郡山市誌第二編)
                     和紙にペン書きのもの

1928 万葉集新考  井上通泰           国民図書

1958 国語と国文学 10月号 橘為仲とその集・古代末期の歌
     人像      犬飼廉    東京大学国語国文学会編

  〃  新校万葉集  沢潟久孝 佐伯梅友       創元社

1963 今昔物語集  山田高雄 山田忠雄 山田英男 山田俊雄 
                           岩波書店

1968 万葉秀歌   斎藤茂吉           岩波書店

  〃 新釈古今和歌集上巻   松田武夫       風間書房

1971 国語と国文学 4月号 「橘為仲集」考
             久保木哲夫  東京大学国語国文学会編

1975 私家集大成 中 和歌史研究会        明治書院

  〃  万葉集発掘  原田大六          朝日新聞社

1976 作者類別年代順万葉集  沢潟久孝 森本治吉  芸林舎

  〃  万葉集注釈巻第十六 沢潟久孝        中央公論

1977 古今集総索引 西下経一 滝沢貞夫      明治書院

1984 郡山の歴史                 不二印刷

1985 都路村史                   都路村

1987 大系・日本の歴史    佐原眞        小学館

1988 古今和歌集       小町谷照彦訳注    旺文社

1989 和歌文学研究 11月号 「橘為仲朝臣集」における問題
     〜編年性をめぐって   高重久美    和歌文学会編

1993 歴史読本「古史古伝」論争        新人物往来社

1995 逆説の日本史    井沢元彦         小学館

1998 万葉集・本文篇     佐竹昭宏 木下直俊 小島憲之
                            塙書房

2000 万葉集・訳文編     佐竹昭宏 木下直俊 小島憲之
                            塙書房

2001 あさか乃神社史       あさか乃神社史編集委員会

2003 福大史学 74・75合併号 安積采女と多賀城創建
            鈴木啓         福島大学史学会

2004 郡山の歴史               ル・プロジュ

2006 日本古代史年表     前田求恭     吉川弘文館

2006 大和物語(下)    雨海博洋・岡山美樹   講談社

2008 郡山市遺跡ガイドブック〜清水台と古代郡山
                       郡山市教育委員会

  〃  みちのく ふくしま歴史文学紀行 永塚功 歴史春秋出版

2009 歴史読本・古代史を書き換える21の新・論点
                         新人物往来社

2010 郡山地方史研究 第40集      郡山地方史研究会

 H P 万葉秀歌・斎藤茂吉 
        http://www.aozora.gr.jp/cards/001059/files/5082_32224.html

 H P デンマンの書きたい放題・日本史
 http://denman705.exblog.jp/i5

     お世話になった方々 (五十音順・敬称略)
  荒井政男 尾形徳之 笹森伸児 白戸明 鈴木俊哉 高館作夫 西山忠則 
野沢謙治 氷室利彦 星美智子 松村和歌子 宮沢淑子 柳沼賢治 吉川貞司



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最終更新日  2012.11.22 16:22:34
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