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私:昨日、テレビを見ていたら、衆院予算委員会で、民主党議員が解雇規制の緩和について、安倍晋三首相に質問していた。 安倍首相は「解雇を自由化することは全く考えていない」と答弁したが、民主党議員は再三しつこく質問をした。 ついに安倍首相が「私は3回も同じことを言っている」とやや呆れ顔だった。A氏:それと同じ頃、産業競争力会議では皮肉なことに「正社員の解雇規制緩和」をまとめていたという。 日本では正社員は解雇できないのは最高裁の判決があるからで、この規制を緩和すべきだと、すでに小泉純一郎政権時代に竹中平蔵氏が言っていたね。私:解雇規制緩和論者は正社員を解雇できないのは先進国では日本だけだという。 アメリカ映画を見ていると、上司がやらたに「クビだ」と言っているシーンがあるね。 しかし、それを言うなら大手企業の新人の大量一斉入社のような日本雇用の特殊事情も言うべきだね。 要するに、欧米のように労働市場が中間採用に開放的な国とは違うね。 しかも、大手企業はこの20年にわたる不況で、大量の正社員をリストラしている。 希望退職だというが実際は解雇だ。 最高裁の判決とは無関係に実態は正社員の大量解雇が行なわれている。A氏:ある経営者は、成長産業に人材が移動するのには、流動的な雇用が必要だという。 しかし、それは新しい成長産業があって雇用が増大してのことだね。 そんな市場はないね。 タクシーの運転手か宅配便の仕事などは成長産業ではない。 成長産業があれば、社員は経営者に言われなくても自分で会社をやめて転職するよ。 経営者がわざわざ命じて転職するものではないね。 しかも、大体、優秀な社員が先に出て行くね。 経営者としては残しておきたいような人材がやめる。 できる人間はベンチャーで独立するのもいる。 役に立たないような者が残る。 そのような正社員をクビにしたいんだろうね。 成長産業とは関係ないね。私:それなのに新たな最高裁の判決を無効にするようなルールを作りたいという。 一方では、年金問題で定年を延長したり、GDP増加のため定年後も働ける人は雇用したりすべきだという。 矛盾だね。 大体、終身雇用型の給与体系の日本では、中途で転職すると、通常、給与は下がるね。 それが、転職の歯止めになっていたね。 しかし、やりたいことがあれば転職は本人の自由で、経営者の解雇権と全く無関係だね。 俺なんか、正社員で2度、自分の意志で転職しているよ。 経営者の意志に反してね。 たしかに、転職直後はちょっとボーナスが下がったが、すぐに挽回したね。 振り返ってみて、良い決断だったと思っているがね。A氏:こないだ、小泉政権時代に派遣法推進で有名だったある大学教授が、また最近、テレビに出てきた。 そして、大企業の社員は、カネがあるので訴訟をできるが、中小企業の社員はカネがないから、裁判に持ち込めない。 だから、解雇の規制を緩和して、中小企業の社員には解雇時、ある程度のカネを払うように法律に定めればいいという。 中小企業の社員に有利だという。私:しかし、中小企業の中間採用者の労働市場は欧米並みに柔軟性があるよ。 新人の一斉大量入社もないしね。 技術があれば、途中で別の会社に自由に移れる。 日本産業の労働市場は2重構造の特徴があることを知らないのかね。 まぁ、成長産業への人材移動の円滑化などときれいごとを言わず、気に喰わない奴は正社員でもクビにしたいと言えばいいのだろうね。 安倍首相が認めないというのだから、実現は難しいだろうがね。
2013.03.30
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A氏:昨日のブログでyoutubeで中野剛志氏がISD(S)条項で指摘していたことをまとめると次のように10項目になるね。http://www.youtube.com/watch?v=3kQEWuQttfg1.米韓FTAにISD条項が導入されているが、これはNAFTAで導入されたものだ。2.国際投資紛争解決センターは、投資家の被害がどれだけだったかの観点のみで審議する3.審議は非公開である4.判例(過去の裁判判決の前例)に拘束されない5.裁判結果に不服があっても上訴できない(一審のみ)6.明らかな法解釈の間違えがあっても、当事国の法機関は正すことができない7.この条項は治外法権的というそしりを受けている。8.ISD条項の適用に次の例がある(NAFTAによる例)実例1 カナダ政府は、国内内法では使用禁止されていた有害物質MMT含有の石油の輸入を輸入禁止した。 これは輸入規制だということになり、カナダに輸出したアメリカの石油会社が損害を被ったとしてアメリカの石油会社がカナダ政府を訴えた。 「投資家を損させた」と判断されたため、カナダ政府が有罪となり、上告がないため、有害物質を規制する法律の撤廃とカナダ政府がアメリカの石油会社に推定1000万ドルの賠償の支払いが行われた。実例2 アメリカの廃棄物処理業者がPCBをカナダからアメリカに送りリサイクルするとしたのに対し、PCBは環境によくないとして、カナダ政府は禁止した。 アメリカ企業は訴えて、カナダ政府はアメリカ業者に823万ドルの賠償を払った。実例3 メキシコ政府が地下水汚染を防ぐため、アメリカの廃棄物会社の設置の許可を取り消した 埋め立て許可の取り消しにより、投資家が損をしたと判断されたため、メキシコ政府が、アメリカの埋め立て業者に1670万ドル支払った。9.このような紛争件数が200件を超えている。10. アメリカ企業は韓国政府にISD条項で訴えることができるが、逆に韓国はアメリカ政府を訴えることができない片務協定である。私:これに対し、「ニコニコ大百科」のインターネットで詳細な反論が中野氏の指摘に対して個別にある。http://dic.nicovideo.jp/a/isd%E6%9D%A1%E9%A0%85但し、実例2と項目10.の片務協定に対する反論がないのは何故かね。A氏:昨日のブログの東亜政経というインターネット記事のように韓国政府が環境のために規制をするのに、米韓FTAによってアメリカの介入が直接あるのは、問題だね。 国家主権が縛られるね。私:「ニコニコ大百科」によると、現在日本が結んでいる12のEPA(経済連携協定)と15のIIA(投資保護協定)のうち対フィリピンと対ASEANの2つのEPAを除く25の協定にISD条項が含まれているが、現状日本政府が訴訟の対象となった例はないという。 逆にTPP参加国であるアメリカ、オーストラリア等とはまだ条約を結んでおらず、これらの国とはTPPに参加すればISD条項を結ぶ形となるとある。 TPPは、まだ、細かい点で不明なことが多いね。 実態も含めてね。
2013.03.29
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私:「TPP亡国論」を書いた評論家中野剛志氏をyoutubeで検索したが、最近のものはないね。 下記の「中野剛志氏が語る 米韓FTAよりひどいTPP交渉となるだろう」が、新しいほうだが、これ実は、超人大陸(平成23年10月24日号)より転載したものだね。 http://www.youtube.com/watch?v=3kQEWuQttfg このときは、民主党政権だが、すでに「とりあえず、TPPに参加してみる」というのが大勢だったので、中野氏は、すでに諦め口調だね。 これは民主党政権時代のものだが、安倍晋三政権も同じ姿勢だから、中野氏は最近はTPPを見放しているだろう。A氏:中野氏は、強力な交渉力を持つ米国に対して、日本は「国益」で押し通すことは不可能だと予測しているね。 この点は、「参加してみてだめなら脱退すればいい」という高橋洋一氏と全く異なるね。私:「彼を知り、己を知れば百戦危なからず」だがね。 ところで、米韓FTAは昨年3月に発効したが、中野氏は発効前から、韓国の問題点を日本は何故学ばないのかと言っているね。 特に、例のISD条項の問題だね。 東亜政経というインターネット記事に次のようなことが書いてあった。 「韓国の地球温暖化抑制対策の導入が、米国との自由貿易協定(FTA)で延期された。 韓国政府は、温室効果ガスである二酸化炭素(CO2)の排出量が多い自動車に負担金を課すなどの制度を7月に導入することを計画。 しかし、米国の自動車業界などが、これに、同国の自動車はCO2排出量の多い大型車が中心で不利な扱いを受けるとして「米韓FTAに違反する」と反発。 韓国政府は制度の導入を2015年に遅らせた。」 A氏:昨年3月に発効した米韓FTAが国の政策の足かせとなった初のケースとして波紋が広がっているというね。私:国民を保護する国家の権限と利益追求のグローバル経済の対立だね。 TPPが日本に突きつけた問題は大きいね。
2013.03.28
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A氏:君が円安のことで昨日のブログで小泉純一郎政権時代の財務官僚だった高橋洋一氏のことに触れていたので、俺もyoutubeを検索したよ。 高橋氏が円安のことで20分ほどインタビューを受けていたのが見つかったね。 http://www.youtube.com/watch?v=F4LrW12T-94 アップロードしたのが2011年11月2日だから、ちょっと古いが、昨年、氏が「たけしのTVタックル」に出演したときと変わらない主張だね。私:俺も見たが、このインタビューのときは1ドル70円台の円高だったね。 その原因は米国との通貨量の総量対比できまるから、円の供給を増やせば円安になるというのが高橋氏の主張だね。 事実、高橋氏は小泉政権時代、官僚として、20兆くらい円を増やして、110円台の円安を維持したという。A氏:インタビューアーが、そんな簡単なことを何故、今、政府は(2011年11月頃)やらないのかという質問に対して、官僚は消費税アップに頭が行っていて、円安を避けているのだという。 円安で企業業績が上がり、税収が増加すれば、消費税増税の大義名分がなくなるからだというらしい。私:高度成長も背景に円安があったから可能であって、日本の生産技術だけの力だけではないという説だね。 このインタビューは最後にTPP問題になったね。 TPPも参加して、大いに議論すればいいし、ダメなら脱退すればいいという。 これは「たけしのTVタックル」でも言っていたね。A氏:脱退したら、米国からの強い反発があるのではないかというインタビューアーの質問に対し、最後は国会でノーと云えば、米国も認めざるをえないという。私:環境の京都議定書も米国は議会の了承を得られず、脱退する例があったね。 そういう輿論を印籠にして、TPP交渉に臨むべきだという。 しかし、TPPに参加することすら反対という、強硬派の論客としての中野剛志氏がいるが、これは明日、youtube でまとめてみようと思う。
2013.03.27
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私:一昨年、このブログで2011年10月25日の西部邁氏のセミナーを紹介したね。 タイトルは「低放射線をめぐる嘘の数々」というものだね。 http://youtu.be/LLmO8xTB4OE この中心人物である稲恭宏氏が、再度、2013年3月16日の西部邁氏のセミナーに登場し、福島の放射能は無害であることを強調しているね。http://www.mxtv.co.jp/nishibe/archive.php?show_date=20130316A氏:低線量の専門家の稲氏の主張はある意味、強烈で、今の福島県民の原発事故による避難は無意味だし、放射能物質の除染も全く必要ないというものだね。 これを稲氏が主張したのが2年前だね。私:この2年間で稲氏に対する専門家の反論や、大手マスコミへの稲氏の登場がないのは何故だろうね。 無視された形だね。 稲氏の主張に従えば、東電だって、賠償金が激減するはずなのにね。 どうもおかしなことになっていそうな気がするね。 、
2013.03.26
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私:こないだ youtubeの音楽番組を見ていたら、偶然、浜矩子氏が、www.vedionews.comの神保哲生氏によるインタビューを受けているサイトに引っかかった。 タイトルは「アベノミクスは浦島太郎の経済学だ」というもので50分ほどのロングインタビューだね。:こないだ youtubeの音楽番組を見ていたら、偶然、浜矩子氏が、www.vedionews.comの神保哲生氏によるインタビューを受けているサイトに引っかかった。 タイトルは「アベノミクスは浦島太郎の経済学だ」というもので50分ほどのロングインタビューだね。 A氏:浦島太郎とはどういう意味だね。私:5、60年前のバラマキ公共事業をやれば、景気がよくなるという昔の経済学だという。 アベノミクスという洒落た名前に値しないという。A氏:厳しいね。私:まぁ、詳細はこのyoutubeを見てくれよ。https://www.youtube.com/watch?v=2CInH3eo10k これを見ていたら、同じく、神保哲生氏による野口悠紀雄氏への30分ほどのインタビューがひっかかった。 タイトルは「インフレ目標2%は達成不可能」というものだね。https://www.youtube.com/watch?v=2D34Z7pbiksA氏:アベノミクス批判論だね。私:野口氏は、日銀はここ20年ほど金融緩和をしてきており、カネは2倍程度増えているという。 しかし、2%のインフレにならなかった。 一度だけ、原油の大幅な値上げで1%を超えたことがあるだけだという。 後は、物価下落だ。 金融緩和で2%のインフレ目標の達成は、この事実を無視したものだという。 20年間麻薬を飲んできて失敗しているのに、また、もっと麻薬を飲もうとしているという。 日本をおかしくするという。A氏:これもアベノミクスに厳しいね。私:やさしく説明しているので見るとよいよ。 それから、ちょっと古いかもしれないが、2011年頃のyoutubeで高橋洋一氏が当時の円高の原因は金融緩和をもっとしないからだと言っていたね。 要するに、この10年くらいの間に米国はカネを4倍くらい増やしたが、日本は十分な金融緩和をしないため2倍に満たないのが原因で単純だという。 ヨーロッパ危機が原因ではないという。A氏:例えて言えば、紙幣の枚数が米国に比較して少ないということだね。私:だから円高解決は簡単だという。 もっと金融緩和して円の紙幣をドルに負けずどんどん印刷すればいいというわけだね。 しかし、アベノミクスではまだ、実際にそのような金融緩和をしていない。 カネがだぶついていないのに、去年の選挙あたりから、どんどん円安になっている. これはおかしいね。 それに、キプロスの経済危機で、ちょっと円高にふれた。 最近、高橋氏と違った円安の動きをしているね。 とにかく経済学者のアベノミクスへの論議はいろいろだね。 勝負は何時、どのようにつくのだろうかね。 麻薬中毒で破滅しないことを祈るだけだね。
2013.03.25
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【送料無料】江戸の読書会 [ 前田勉 ] 私:明治初期の漢学塾では「会読」全盛時代となった。 明治5年(1872)の「学制」の教育理念は、教育の目的は個々人の一身独立・治産昌業のためであるとされた。A氏:江戸の儒学の学習目的と違い、個人の立身出世の実利的な目的の手段となるね。私:そして、学ぶ内容も江戸後期の儒学のような抽象性を廃し、「人間普通日用に近き実学」を学ぶことが目的となった。 儒学のような「実なき学問」は否定されたが、「会読」「輪講」という伝統的な学習方法は否定されなかった。 昨日もふれたが幕末の藩校は多くの点で欧米近代国家の学校と大差のないところまできていたという。A氏:「輪講」を行うには教師の役割が重要だが、明治初期の学校教師はどうだったのかね。私:教師は明治4年(1871)の廃藩置県後に職を失った武士の人気就職先であったという。 これらの武士は教育熱心であり、武士時代、藩校で習得した「会読」「輪講」で生徒を教えることができた。 同時に江戸後期の武士だけの「藩校」の教育が、明治の四民平等により、一般人にも「輪講」の教育が行なわれることになった。 これは「会読」の「第2原則」の「対等性原理」が国民全体に適用されたことになる。 なお、儒学の学習方法は「自学自習」が基本だったため、逆に「いかに教えるか」という教授方法は発達しなかったという。A氏:儒学では、先生は生徒の「自学自習」を支援する存在であり、生徒の手本となり、生徒は手本を自ら学ぶというスタイルだね。私:明治初期までの授業方法は生徒の自己発達を助けるものだったが、明治20年代以降は、欧米の影響で講釈的な傾向が増し、本質的には「記憶注入の法」となり、「素読」と「講釈」のリバイバルでとなった。 「会読」の合同読書が持っていた「自発性」は授業では消滅した。A氏:それに教育が個人の立身出世主義となったことが影響しているようだね。 皆で討論しながら共同読書するより、個々人がせっせと試験勉強に励むようになるわけだ。私:一方、「会読」が盛んだった明治初期にはテキストは儒学のテキストだけでなく、西欧近代思想の政治・経済・社会・法律などについての翻訳書まで広がった。 江戸時代には厳禁されていた政治的な討論も自由に行えるようになった。 翻訳西欧書籍の共同読書会の「会読」の場として、明治前期、自由民権期に大きな役割を果たすことになる多くの平民も平等に参加した「学習結社」を生む。A氏:それが1980年代に現在、名前が判明しているだけでも2000社を超えるという「民権結社」のもとになったわけか。私:断髪して間もない武士、そして町人・農民たちは「演説会」や「読書会」のなかで西欧近代の自由や平等の思想を学んだ。 そして、自らの頭で新しい国家のあるべき姿を考え、その枠組となる憲法の草案まで作っていったという。A氏:それは明治元年(1968)の「広く会議を興し、万機、公論に決すべし」などという「五箇条の御誓文」通りだね。 敗戦後、昭和21年(1946)に昭和天皇が「人間宣言」をした時、御誓文の全文が引用されているという。 昭和天皇は、 「五箇条の御誓文にもとに明治憲法ができたもので、民主主義というものが決して輸入物ではないことを示す必要があった」 と当時、記者会見で語っているというね。私:江戸後期の伝統である「会読」の第3原則の「結社性」が、日本の近代化に貢献したというのはある意味皮肉なことだね。 その意味で、江戸後期の「会読」を再評価すべきだね。 この本は、390頁にわたり、豊富な歴史的な資料をもとに、今まで、あまり日の当たらなかった江戸期の「会読」の伝統の実態を詳細に明らかにしている労作だね。 本のカバー表紙に、武士数人が「車座」で「会読」をしている当時の絵があるのは象徴的だね。
2013.03.24
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【送料無料】江戸の読書会 [ 前田勉 ] 私:「会読」には、次の3つの原理がある。 第1の原理が、「相互コミュニケーション性」だ。 参加者お互いの「討論」を積極的に奨励するという原理だね。A氏:近世日本の国家が、上意下達の一方的なタテの人間関係を基本にしていたのにきわめて特筆すべき原理だね。 タテのコミュニケーションに対する「車座」になったヨコのフラットなコミュニケーションだね。私:福沢諭吉が明治6年(1873)に英語から訳して「演説」「討論」などの造語を作ったことを指して、政治学者の丸山真男氏は「そうした言葉がなかったことはそれに相当する実体がなかったことだ」としている。 著者はそれには反対で、「会読」にあるこの第1の原理は「演説」「討論」の実体があったことを示しているという。 第2の原理は「対等性」だね。 「討論」においては参加者の貴賎尊卑の別なく、平等のもとに行うという原理だね。 この原理は先生も同様に平等であった。 「会読」の場は対等な者同士の実力だけが試されることになる。A氏:江戸時代の「門閥制度」で家柄や身分でがんじがらめの実生活とは異なる「正味の学力」だけがものをいうとは特別な場だったのだね。私:福沢諭吉は下級武士の子として生まれ、「門閥制度は親の敵」と「福翁自伝」で言っている。 その自伝に学校の「会読」では、上級武士も下級武士もなく、勝負して勝ち負けがはっきりするので、福沢にとって、学校はいつでも勝ちを占めることができた。 日頃の鬱憤を晴らせる場であった旨の記述があるという。 第3の原理は「結社性」だね。 結社とは、規則を守る自主的な集団のことで、読書を目的として、期日を決め、一定の場所で行うことを規則に定めて、複数の人々が自発的に集合するというものだね。 これは言わば生徒間の私的な「会読」で、藩校教師も積極的に結社を勧めたという。 18世紀から19世紀にかけて、近世日本ではさまざまな場で「何々社」「何々連」というサロンが開かれていたという。A氏:同じ頃、ヨーロッパでも身分が違ってもお互いに平等な知識人の集まりであるサロンやコーヒーハウスでの社交が広がっているね。私:江戸後期のサロン(結社)では都市的な自由を共通の基盤としつつ、地縁的・血縁的な共同体の規制から開放され、士農工商という封建的な階級からも逸脱した場が形成されることになるという。 これが、幕末の下級武士の活躍、明治維新後の2000を超える全国各地の民権結社へとつながるね。 幕末の藩校は多くの点で欧米近代国家の学校と大差のないところまできていたことになるね。 明日は、明治政府ができてからのこの日本の教育制度のその後にふれよう。
2013.03.23
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【送料無料】江戸の読書会 [ 前田勉 ] 私:この本は、たしか「体罰の社会史」関連で図書館に予約して借りたものだが、中身は「体罰」にはふれていないね。 中心は、江戸時代の武士の儒学の学習方法だね。 18世紀になると儒学学習の藩校が全国各地で作られるようになる。 明治2年(1869)当時の総藩数は276であるが、資料がないために不明である藩と明治時代になって藩校ができた57藩を除くと、219藩に藩校があったという。 江戸後期が「教育爆発の時代」と言われる所以であるという。 そして、この教育方法が実は近代的であったが、明治20年以降は欧米式に変わってしまったという。A氏:一昨日のブログではないが江戸後期にあった「伝統的・アジア的な日本」に優れた教育方法があったのに、これを捨てて「近代的・欧米的な日本」的な方法に明治維新で切り替えてしまったのかね。私:そうだね。 ところで、藩校は、武士が儒学を学ぶところだね。 寺子屋は農民や町民が「読み・書き・そろばん」を学ぶところだね。 寺子屋は、江戸後期には全国で数万校もあったという。 いかにすでに江戸後期で日本全体の知的水準が高いことを示しているね。 しかし、この本は、テーマを藩校の儒学の学習方法に絞っている。A氏:日本は中国や韓国と違い、科挙がないのに、なんで武士は儒学を熱心に学ぶのかね。 動機は何かね。私:その意味で、損得を考えての学習でなく個人的な修養のためと、純粋に儒学を学ぶのが目的だったようだね。 学習には次の3つの方法、「素読」「講読」「会読」があった。1.「素読」とは、7,8歳頃から始め、漢文の意味内容を理解しなくても、先生の読みに合わせて、音読し、暗誦することだね。2.「講読」とは、「素読」が終わった15歳頃から、先生が生徒に漢文の意味を説明する一斉授業だね。3.「会読」とは、「講読」と並行して行なわれるか、その後に行われる。 この「会読」がこの本が強調する近代的な方法だね。 「素読」「講読」を完了した上級者が「一室に集まって、所定の経典の、所定の章句を中心として、互いに問題を持ちだしたり、意見を闘わせたりして集団研究する共同学習の方法」だという。 基本的に「車座」だね。A氏:今で言う、「討論会」だね。私:7人から10人程度集まり、順番に指定されたテキストの箇所を講義する「輪講」も含まれる。 「会読」も「輪講」も、先生は討論の間は終始黙っていて、意見が対立したり、疑問がどうしても解決しなかったりしたときに判定を下すに過ぎない。A氏:生徒の「自主性」の尊重だね。私:こういう教育方法は、テキストが必要なので、背景に江戸後期の大量印刷技術の存在があるね。 明日は、この「会読」の近代性についてふれよう。
2013.03.22
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一昨日は、晴天で南側の日当たりのよい部屋は、日中、29度くらいまで温度が上がり、部屋にいると汗ばんだので、ちょっとクーラーをつけたくらいだった。 昨日は、空は曇りがちなので、気温は少しは下がり歩きいいだろうと思い、近くの自然公園ウオーキングに午後1時半頃出かける。 半袖の薄い下着にやや厚手のシャッツに、薄いジャンパーをはしょった。 森は静かである。 森の出口にさしかかったとき、ウグイスの声が聞こえた。 大きく力強くはっきりした声である。 今年はじめて聞いたウグイスの声である。 過去のブログを見ると、2010年3月20日にウグイスの声を初めて聞いたとある。 しかし、これは自然公園ウオーキングのときでなく近所の家の木立からである。 2012年4月8日のブログでは自然公園ウオーキングのとき、その年、初めてウグイスの声を聞いたとある。 今年は早いのか。 2時間、12,000歩で、もう、かなり汗ばみ、下着とシャツは着替えて、洗濯機に放り込んだ。 夜、少し雨が降った。 今日は朝から晴天だが、冷たい風が強く吹き、気温がまた下がり、依然として、気温の上下差が激しい日が続く。 しかし、テレビで見ると上野の桜はもうかなり咲いていて花見客が出ていた。 横浜も来週は満開か。
2013.03.21
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私:「伝統的・アジア的な日本」と「近代的・欧米的な日本」と国が分裂している時、個々の国民も「伝統的・アジア的な自分」と「近代的・欧米的な自分」という分裂が生じる。 一昔であれば、前者を「時代遅れで劣ったもの」、後者を「進歩的で望ましいもの」と規定し、いずれは「近代的・欧米的な日本(人)」が「伝統的・アジア的な日本(人)」に取って代われば分裂も解消できると考えられた。A氏:ところが近代化・欧米化の流れにひそむ矛盾がテロや環境破壊、自由主義経済における格差の拡大を産んでいる。 「企業一家」「終身雇用」の見直し論も出ている。私:本来、「保守」とは「物事を望ましい状態で維持すること」だ。 そのためには「近代的・欧米的な日本(人)」に完全に移行することは問題だね。 ここに近代の保守主義の根本的なジレンマがあるね。A氏:そのジレンマを解決するには従来の社会システムをできるだけ維持し、改革を行う場合も、なるべく最小限の範囲に留めるというのが保守主義の基本かね。私:ところが、産業革命以後の世界では世界の中の変化のスピードが一気に速まったため、そのような姿勢をとるだけでは時代の流れについていけない。 国家や社会をベストの状態に保つことができなくなる。 「保守主義を説くだけでは国家や社会の保守に失敗する」ことになる。A氏:一方、進歩主義に徹することも20世紀の社会主義の失敗で結末は明らかだね。私:「物事をどんどん変えるだけではダメだが、従来のシステムの維持ばかりに固執することもできない」という前提を受け入れるのが、近代における保守の出発点だと佐藤健志氏は指摘する。A氏:具体的にどう考えていけばよいのかね。私:基本的に「真の自主性」の確立だね。 佐藤氏は2007年に「本格保守宣言」という本を出版しているという。 これは「過去2世紀にわたる近代の歴史を見直し、保守本来のあり方を現代にふさわしい形で復活させることだけが、混迷の未来を開く指針となりうる」という問題意識に基づいて、そのような「本格保守」の枠組みを提示しようとしたものだという。 「抜本的改革を成功させたいなら、改革を焦ってはいけない」という。 この本では、憲法問題やナショナリズム、歴史認識、社会的格差の拡大、少子化、犯罪増加、教育問題、メディアのIT化、北朝鮮・中国・アメリカとの関係、環境問題など、本格保守の発想による提言を行なっているという。 新書版なので早速、図書館に予約したよ。 今、問題になっているTPPは、この本が出た後の大問題だが本格保守の対応が迫られているね。
2013.03.20
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私:評論家佐藤健志氏はテレビの西部邁ゼミナールで2回にわたり出演したのを見た。 それで興味を持った。「戦後日本の自滅願望 (1)破局へと回帰するのか日本http://www.mxtv.co.jp/nishibe/archive.php?show_date=20130216(2)ポップカルチャーにみる破局(回帰)願望」http://www.mxtv.co.jp/nishibe/archive.php?show_date=20130223 そこで、図書館で佐藤氏の著書であるこの本を借りた。A氏:バラバラ殺人事件とは2006年に東京の歯科医師一家で起きた事件で、予備校生の次男が妹の短大生の長女を殺し、死体をバラバラにした事件だね。私:この本は、別にこの事件を犯罪の分析として扱ったものでなく、家庭の崩壊として、広く日本の社会問題を論じているね。 特に、家庭を重視する保守主義と近代前進主義という対立した視点で日本の現在の問題点を分析していて、その論理は歯切れがいいね。 保守主義の重要な目的は、歴史や伝統を次の世代に伝えていくことだ。 「大人」は子どもに伝統を伝え、その子どもは成長して「大人」になると、また子どもに伝統を伝える。 「大人」の座が世代から世代へとバトンタッチされていく。 保守の世界観は「循環」「回帰」の概念と密接な関係を持つ。 「革命」という言葉すら、伝統的には「物事がより良い状態にあった過去への回帰」を意味した。 伝統にも「守破離」という言葉があるが、それは伝統の枠内での見直しだね。 ところが18世紀後半の産業革命と相前後して「人間は理性的能力を発達させることにより、世の中をより良い状態にどんどん変えていける」という進歩主義の世界観が西欧で確立される。A氏:その世界観は「循環」「回帰」ではなく、「直線的な発展」だね。 近代化の達成で「先進国」「後進国」という区分があるのはそれを示すね。私:「直線的な発展」は「誕生、成長、老衰、死」のサイクルのうち、最初の2つだけが永久に続くと考えられるね。 だから、保守主義のように時の経過とともに「大人」の座が世代から世代へと移行している考えでなく、進歩主義では各世代が自己絶対化に陥りやすくなる。A氏:その状況では世代交代を円滑に進めるのは難しいね。 近代化がどんどん進んでいる現在では、保守主義も変化せざるを得なくなる。A氏:近代化は国や社会のあり方を変えるね。 江戸末期までは、別に日本は保守主義を選択したわけではないが、それしかない時代だったからだね。 そこへ黒船で近代が押し寄せた。 日本にとっては、近代化の推進は欧米という異質な文明の摂取とイコールとなったね。私:明治以後の日本は近代化・欧米化を急速に達成しようとした。 これは過去百五十年あまり、「伝統的・アジア的な日本」と「近代的・欧米的な日本」という2つの国が同じ国土の上に存在してきたことになるね。 近代国家として「直線的な発展」を基礎とするかぎり、保守主義と進歩主義は同じコインの裏表だ。 安倍晋三政権が「日本を取り戻す」といいながら、規制改革、経済成長を主張する。 左翼は左翼で「戦後民主主義を守れ」「平和憲法を守れ」という保守的な主張を掲げる。 この矛盾については明日、佐藤氏の主張を簡単にまとめてみようと思う。
2013.03.19
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私:昨日の朝日新聞の日曜版で取り上げたいくつかの本で興味が湧いた本はなかったね。 興味が湧いたのは「売れている本」欄で取り上げていた光文社新書の鈴木翔著「教室内(スクール)カースト」だね。A氏:そういえば、こないだのブログ「ど根性なきスポ根まんが」で、「学校カースト」が登場していたのを思い出したね。 そこには、今は「頑張れば明るい未来がある」というスポ根ものを支えた社会像も崩れたので、それは過去のものなったとある。 そして、今のスポ根作品はむしろ、その先にある現実を描こうとしているとあった。 それは、いけている子が、ださい子を集団で軽視する「学校カースト」だという。 それが現実の学校スポーツの空気を吸い取っていると書いてあったね。 この「学校カースト」というのがよくわからなかったのだが、売れている本になっていたんだね。私:「学校カースト」はすでに漫画や小説では繰り返し描かれてきたというが、俺もピンとこなかったね。 新聞書評によると現代の教室空間には、歴然たる「身分制(カースト)」があるという。 上位グループはクラスの主導権を握り、主張を押し通すことができる。 一方、下位グループは、周囲から軽蔑され、声をあげても黙殺される。 しかし、意外にもこのインパクトある言葉をタイトルにしたのは、本書が初めてだという。 筆者は東大の大学院生で、学生と教師へのアンケートとインタビュー調査に基づいて書かれたという。A氏:教室内のグループ間格差は中学以降顕著になるという。 上位と下位の関係は固定的で、上位グループは多くの特権に恵まれ、楽しい学生生活を維持できる。 対照的に下位グループの生徒の学生生活は悲惨なものになりやすいという。私:教師すら、この身分制に逆らえないという。 教師は上位の生徒と仲良くしておく方がクラスの運営が格段にやりやすいので、この身分制に肯定的だという。A氏:植民地時代のインドとイギリスの関係みたいだね。私:「個」より「集団」という価値観は、かくして生徒と教師が一丸となって育まれることになるという。 書評では、著者が次回作で対策についてふれて欲しいと言っているね。 アマゾンの読者書評では、点数がばらついていて、辛いコメントはアンケート数10枚と教師のインタビュー人数4名はデータとして少ないというものだったね。 しかも、アンケートは大学1年生にしたもので、小中学校・高校時代を思い出して記載したものだという。 まぁ、よもかく一読したいと思い、図書館に予約したよ。
2013.03.18
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A氏:2、3日前の朝日新聞朝刊で紙面審議会の記事が載っていたね。 3つの問題で紙面を審議していたが、その中の1つとして「体罰」問題の新聞記事についての委員のコメントがあったね。 このブログでもとりあげたが、内田樹委員が2月19日朝刊文化面の片山杜秀氏の寄稿「体罰 近代日本の遺物」を再度高く評価していたね。私:「体罰」が個人的な問題でなく、「持たざる国」日本の文化に根ざした生存戦略になっていることを、危機感をもって伝えて欲しいと内田委員は指摘している。A氏:新聞社側は片山氏の「未完のファシズム」を読んだ経験から、「体罰」を歴史的に論じてはどうか、片山氏に寄稿を依頼したという。 編集部の着眼はさすがだね。私:結果、「ひざを打った(眼から鱗)」などの反響が大きかったという。 そして、新聞社側は「今後、歴史的な縦軸、多国はどうかという横軸の見方も紙面に出していきたい」という。 俺も「未完のファシズム」を読んで「戦陣訓」にある日本軍の精神主義の成り立ちを知った時、「体罰」を連想したからね。 日本軍の精神主義を司馬遼太郎も昭和の異常な不可解な現象としていたがね。A氏:このブログでとりあげた「体罰の社会史」はまさに縦軸だね。私:日本は明治に近代化を急遽行った。 過去とのつながりでいろいろな歪が残ったね。 それに加え、敗戦でまた、過去を否定することが多かったね。 「体罰」も、単に「どこまでが『体罰』で、どこまでが『処罰』か」というように些細な問題として扱わず、歴史的な日本の社会文化の変化の中で考えるべきだね。 似た問題は「体罰」だけでないことがわかるだろうね。
2013.03.17
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私:朝日新聞の「ニュースがわからん!」欄は時々、ニュースに出る専門用語をやさしく解説してくれる。 昨日15日の新聞では「日銀新総裁が目指すリフレって?」と題して、リフレの解説をしているね。 ところが、これを読んでもよくわからなかったね。A氏:「よくわからん!」が、よくわからんか(笑い)。私:この解説でひっかかったのは、次の2行。 「多くの人が『近いうちに物価が上がる』と思えば値上げ前に買い物をしようとする。 モノが売れて企業がもうかり、給与があがる」 一番、重要なポイントがこのたった2行の説明で終わりだ。 実際、不動産は値上がりしているようだが、「値上げを予想して値上げ前に買い物をする」というのは俗に言う「駆け込み需要」というものではないのかね。 「駆け込み需要」というのは、それが終わったら、また、需要は後戻りとなる性格のものではないのかね。 デフレ脱却になるほど持続的に需要が増える説明となっていないと思うね。A氏:若い人はマンションなどを値上げ前に買うだろうが、カネのある老人層は、今更、不動産は買わないだろうし、カネがあっても欲しいものは大抵、すでに買って持っているしね。 余計なモノのがあふれ「断捨離」時代といわれているくらいだ。 日用品は買い溜めするものでないしね。 どういう品物の需要が増えて価格があがるのかね。 安値戦争の液晶テレビの価格が高くなるわけでもないしーー。私:ガソリンはすでに値上げになっているが、これは金融緩和によるだぶついたカネが投機マネーになって、それによるものが影響しているようだね。 この値上げでは給与は上がっていないようだし、逆に運送業のコスト増や家計の圧迫になっているだろうね。A氏:大体、デフレというのは世界中で供給能力過剰状態だから、需要が増えてトントンで、価格が上がるほど、需要が増えるのだろうかね。私:小売業のセブン&アイ・ホールディングスの鈴木敏文会長は、消費税増税に反対しているのは、それで物価が上がり、消費が冷え込むと思っているからではないのかね。 まぁ、リフレというのは単純でないようだね。 この新聞のリフレの解説の試みは、新聞でやさしく説明できないほど、リフレは難しい問題であることを露呈したようだね。
2013.03.16
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A氏:2、3日前だと思うが、朝日新聞文化欄に「ど根性なきスポ根まんが」という見出しの記事が載っていたね。 「体罰」は現実のスポーツ界で根深いことが明るみに出た。 そこで架空世界のマンガやアニメはどうかということをこの記事がまとめているね。私:この記事にはないが評論家佐藤健志氏は、マンガ、アニメ、映画などのポップスカルチャーは、架空の世界ではあるが、逆に社会の現実を反映したり、予告したりしているというね。 「根性」が登場するマンガ「巨人の星」は1966年。 現実の世界では、64年の東京オリンピックの「東洋の魔女」があり、監督は「鬼」と呼ばれた大松博文氏だ。 猛練習と絶対服従が肝要というスポーツ観が社会に染みつく。 ところで、大松監督は、太平洋戦争でインパール作戦に従軍。 「白骨街道」とも呼ばれる悲惨な戦場からの数少ない生還者の一人でもあり、これらの経験が、彼の性格を大きく変える出来事となったという。A氏:マンガの「スポ根(スポーツ根性)」は、「しごき、カリスマ的指導者、鉄拳制裁」が3種の神器で、これが読者にカタルシスを与える道具であったと漫画家三田紀房氏は言う。私:しかし、現在連載中の異色の高校野球マンガ「砂の栄冠」は、しごきと「体罰」とも無縁だという。 前作「甲子園へ行こう!」も「体罰」もしごきもないという。 今の読者には、かっての「スポ根」は通じないという。 多くの人の支えで主人公の才能が開花するようなストーリーにしたいという。A氏:そういえば、小説「もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら」は、ベストセラーにもなり映画化されたが、「スポ根」は出てこなかったね。 お互いの支えあいだね。 これは2009年の小説で、すでに時代は変わっているね。私:関西学院大の難波功士教授はマンガやテレビドラマにある社会一般が共有しているイメージを研究している。 氏は、「ポップスカルチャーで、『体罰』やしごきがベースにあった『スポ根』は実は70年代で終わり、80年代の人気ドラマ『スクール・ウォーズ』に出てくる監督の鉄拳制裁が最後ぐらいではないか」という。A氏:君のブログで、「スクール・ウォーズ」が「体罰」に関連して出てくるね。 それによると、豪州出身のラグビー日本代表のエディ・ジョーンズ ヘッドコーチは、最初来日したとき、日本のラグビー文化を学ぼうと、テレビドラマ「スクール・ウォーズ」を見たが、高校の先生が生徒をたたいていたのは、選手に対する尊敬の念がなく、いい影響をもたらさないといい、殴るよりも説得して分かってもらうほうが大変だから、体罰はイージーな方法だと言っていたね。私:現実の日本にはまだ「体罰」が残るがポップスカルチャーの「スポ根」ものはリアルでなくなり、「忍耐して頑張れば明るい未来があるという、『スポ根』ものを支えた社会像もすでに崩れた」と難波教授はいう。A氏:安倍晋三首相が「努力すれば報われる社会を作る」と国会で言っていたが、逆に言うと、今そうなっていないという認識だからだね。 ポップスカルチャーのほうが先取りして諦めているのかね。私:ポップスカルチャーが未来を先取りしているのかもしれないね。 今年の日本アカデミー賞をとった映画「桐島、部活やめるってよ」は現実の学校スポーツの空気をすくいとっているという。 ポップスカルチャーでは「スポ根」ものは過去のものとなったね。 とにかく「体罰」をもっと大きな社会文化の枠の流れで捉えるべきだね。
2013.03.15
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私:今、米国はオバマ大統領の財政政策の継続と富裕者の増税策と、共和党の増税なき緊縮財政策とが対立しているね。 共和党は、米国は「財政危機」だという。 クルーグマン氏は、このコラムで、「財政危機」ではないと反論しているね。A氏:明らかに反共和党だね。私:財政赤字は09年をピークに減り始めているという。 だから、「財政危機」は存在しないとクルーグマン氏は言う。 米議会予算局の予測では米国の債務状況は、今後10年間、多かれ少なかれ安定することを示しているという。 ケインズは「緊縮財政を行うべき時は不況の時ではなく好況の時だ」と明言しているという。A氏:そういう意味ではクルーグマン氏は、アベノミクスの財政政策賛成だね。私:米国の「財政危機」を吹聴しているのは、ワシントンの大手企業であるという。 特に、本音はメディケア(高齢者医療制度)、メディケイド(低所得者向け医療制度)と社会保障制度を解体したいという言い訳を探している人だという。A氏:米国の医療保険制度の反対は根が深いね。 これは日本が不安を持っているようにTPPで問題になるだろうかね。 米国の内輪の問題が、日本が誇るべき医療制度まで介入してくるかね。私:ところで、「財政危機」についての対立問題は米国の景気の先行きに大きく影響するだろうね。 目が離せないね。
2013.03.14
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A氏:今日の横浜の強風はすごかったね。 ちょっとした台風以上の強風だね。私:午前中、近くに用事で出かけたが、風が強く、前に進めなかったり、横に押されたりして、歩行が大変だったね。 こんな強風にあったのは初体験だよ。 今日予定していた午後からの自然公園ウオーキングは中止したよ。 東京もすごい強風で、スカイツリーは終日閉鎖だったという。 強風と関係あるのかしらないが、夕刊に間違えて日経新聞が入っていたね。 配達店に電話したら朝日新聞をもってきて、日経は置いていった。 朝日新聞にはなかったが、日経には「ニューヨーク株、6日連続最高値」という見出しがあったね。A氏:ここまで株価が上昇すると、実体経済がそんなに伸びていないだけに、なんだか怖くなるね。 また、バブルとなり弾け、実体経済に悪影響が出るのではないかと心配だね。私:今朝の朝日新聞のオピニオン欄は「リフレ論の限界」と題して、哲学者内山節氏のロングインタビューが掲載さていたね。 タイトルは「制御不能のマネー・リフレへの期待は共同幻想に過ぎぬ」とある。 インフレが操作できるというのは幻想だというわけだね。 実体経済で遣われるカネより、国境を越えて飛び交う投機マネーのほうがはるかに多い。 そして制御不能になっているのを金融当局は本心では危機感を持っているという。A氏:アベノミクスでは、日銀の金融緩和が足りないからデフレを脱却できないというが、内山氏は、物価下落の背景には世界経済の供給構造の激変があるという。 液晶テレビのような競争の激しい製品が金融緩和で値上がりするわけがないという。私:そして、カネと人間の関係が変わってきているという。 「富」はカネ(交換価値)で表現できるが、例えば「豊かさ」はカネで換算できない。 しかし、現在、人々が求めるのは「富」でなく、「豊かさ」という使用価値だ。 20世紀の経済学は使用価値が議論されず交換価値だけになった。 現在のように、人々が使用価値を重視し、交換価値による経済に疑いを持っている時、マクロ政策で景気を浮揚しようとしても限界があるという。 デフレをコントロールできないのに、インフレをコントロールできるというのは論理的におかしいという。A氏:若い人は物価も賃金も上がらない中で、カネを使わずに生活するノウハウを持ち始めているという。 仲間内の経済だね。 グローバル化と反対だね。 若い人たちにモノを買ってもらうために必要なのは「雇用の安定」だという。 日本の非正規は不安定で安い。私:非正規は、企業の都合でリストラできるのだから、本来、そのリスクコストをカバーするため、正規より賃金は高いのが正常な賃金取引であるべきだがね。A氏:ところで、夕刊では、「ボーナス満額回答」というのが一面トップだね。私:残念ながら、定昇ではないもの多いね。 それに非正規には余り関係がないようだ。 これらのカネが消費に回るのか、消費が増えて物価があがるのか。 需要増を見込んで、企業が薄利多売の戦略で逆に物価が下がることも考えられる。 ますます、先が見えなくなってきたね。
2013.03.13
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一昨日は、20度を越えそうな気温であったが、昨日は10度ほど気温が下がった。 春が近づくにつれ、「三寒四温」か、気温の上下が激しい。 そのため、このところ、インターネットの「3時間毎のピンポイント天気予報」をよくに見るようになった。 深夜や早朝の暖房対策をする必要があるからだ。 暖房で室温が上がりすぎてもよくないし、夜中に寒さで目をさますのもよくない。 気温は上下するが、気持ちのいい晴天は続いている。 つい、自然公園ウオーキングしたくなるが、気になるのは花粉、黄砂、PM2.5の予報だ。 しかし、天気予報で花粉、黄砂、PM2.5が多いから、できるだけ外出を控えたがいいというのに従っていると、運動不足になる。 それで、今日は、思い切って、午後2時、いつもの自然公園2時間ウオーキングに出かける。 短袖の薄手の下着、厚手の長袖シャッツ、薄いジャンパーで、手袋なし。 念のため花粉防止スプレーをかけたマスクをする。 森に入るまでは、南風が強く吹いていたが、森に入ると風は遮られるのか無風状態であった。 15分くらいで汗ばんでくる。 4時丁度、帰宅、1万2千歩。 明日も晴天で気温が高いようなので、花粉などの予想を参考に、午後、自然公園ウオーキングを決行するつもりである。 「決行」という言葉を使うようになったのはこの花粉、黄砂、PM2.5などの大気汚染のせいだ。
2013.03.12
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私:今日は3月11日で震災以来、2年が過ぎた。 マスコミは、震災関連報道を盛んにしているが、2年たってもあまり復興の後は見られないね。A氏:安倍晋三政権で、どのようにスピードアップするかだね。 今朝のテレビで陸前高田市の市長が言っていたが、もっと工事の認可手続きを簡略化すべきだという。 それには法令を改訂すべきだが、それが2年たってもされていないとはね。 緊急事態なのだから超法規でもいいのでないのかね。 緊急事態法があるんだろう。 市長は外国建設企業の力を借りてもいいというがまさにTPPの先取りだね。 結局、この2年、予算は組んだがカネは余っている。私:ところで、2、3日前だと思うが、NHKテレビでもいろいろな震災特集をやっていたのをちょっとみたが、驚いたのは放射能汚染だね。 森林の放射能汚染の分析を何処かの大学がやっていた。 通常、放射能値は林の下の地面が高いね。A氏:それは雨などで流されて、放射能物質が下に集積されるからだろうね。私:ところが、今、木で放射能値が高いのはテッペンなんだね。 木の下に流れ落ちた放射能物質は、土中に吸収され、これが木の根元から水とともに木のテッペンに上昇しているんだね。A氏:放射能物質は人工物だが、その流れは自然の摂理によって動いているわけだ。私:これでは森林を伐採しない限り、完全な除染にならないね。 除染という方法は自然相手に問題が多すぎるね。
2013.03.11
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【送料無料】チャイナ・ジャッジ [ 遠藤誉 ]私:2012年8月9日、イギリス人のビジネスマン、ニール・ヘイウッドを毒殺した容疑で谷開来という女性が裁判にかけられた。 その夫の薄熙来は2012年3月14日まで重慶党書記(市のとップ)をしていた。 彼が、この本の副題の「毛沢東になれなかった男」だね。 10月に党を除名され、すべての職を失うね。 チャイナ・ジャッジとは党の代表が薄熙来の処分を決定したことを意味している。A氏:インターネットによると胡錦濤派との権力闘争に敗れて失脚したとあるね。私:この本の著者は幼くして中国で育ち、敗戦を中国で迎えている。 その後、中国との関連の仕事をしてきた中国通だ。 この本は薄熙来の生涯を追っている。 俺はウィキペディアで、薄熙来を索引したが、著者の評価とかなり違っているね。A氏:ウィキペディアでは、彼の遼寧省での活動を高く評価して、積極的な外資導入による経済発展と暴力団に対する厳しい姿勢といった薄の政治姿勢を涵養し、後に赴任する重慶市での施政でも活かされることになるとしている。私:しかし、この本の著者遠藤誉氏の見方は違っていて、遼寧省では、外資導入により、私腹を肥やし、暴力団とは深い関係にあったとして、これが重慶市の市政にも行なわれたとしているね。 薄熙来の父薄一波は毛沢東とともに戦った古参で、毛沢東後の権力闘争に大きな力を持ち、息子を将来のチャイナ・ナインあるいはセブンにしたかったようだ。A氏:胡錦濤派との権力闘争に敗れて失脚したとあるが、どういうことかね。私:薄熙来は2004年に商務部長(大臣)に任命されて中央にもどるが、2007年に重慶市党委書記に任命される。 著者はこれを左遷とみなしているね。 ウィキペディアはそういう見方をしていないね。 名誉挽回のため、薄熙来は重慶市を自分の功績を中央が認めるように固めだす。 「共同富裕」のスローガンを掲げて格差是正や平等・公平をアピールし、民衆をひきつけた。そして、大衆を動員し毛沢東時代の革命歌を歌わせる政治キャンペーン「唱紅」を展開した。 内部告発も奨励した。 しかし、これは「文革」再来をイメージするもので、胡錦濤・温家宝が目指す「とう小平路線の進化」と対立するものとなり、薄は重慶市民の支持を背景に胡温体制と対峙し、重慶を独立王国と化していったというわけだ。 それが、妻のニール・ヘイウッド事件をきっかけに崩壊するんだね。A氏:ニール・ヘイウッドは、薄熙来の息子薄瓜瓜をイギリスの学校に就学する面倒を見たというね。 最初、突然死として扱われ、遺体は火葬されたが、イギリスの追及で政府が再調査した。私:このとき、薄熙来の部下で司法担当の王立軍が薄熙来の暗殺を恐れ、重慶のアメリカ領事館に逃げ込んで、事件はオープンになる。 ニール・ヘイウッドは、薄瓜瓜を人質にカネを谷開来に要求したので彼女は毒殺したとなっているが、著者は、これは表向きで、ヘイウッドはマネーロンダリングやスパイ活動をしていたのではないかと推理しているね。 王立軍は薄熙来のために党中央の盗聴もしていたという。 逆に、当中央もそれに気がついていたという。A氏:それにしても温家宝が多額の蓄財をしていたなど、党幹部のカネの問題は明らかでないね。 それに子どもをアメリカの有名大学に留学させている。私;江沢民の孫はハーバート大学卒業。 次の国家主席の習近平の娘はハーバート大学在学中。 著者は、アメリカ、オーストラリア、イギリスの投資移民制度で2.6兆円のカネが中国から流出しているという。 チャイナ・マネーの恐怖を警告しているね。 薄熙来という人物の生涯を通じて、権力闘争の裏、カネの動き、地下社会の動きなど、詳細に知ることができたね。
2013.03.10
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私:阿川佐和子の司会のうまさは、たけしのTVタックル時代から関心があったが、それがTBSで土曜日の朝7時半から30分間の「サワコの朝」というインタビュー番組になったね。 大体、毎週、見ている。A氏:俺もよく見るね。 今朝は登山家の野口健氏だったね。私;サワコの司会のうまさとともに、今朝は野口氏の話の内容がためになったね。 父親は東大から外交官になったというエリートだが、その父親が「東大→外務省→大使っていうと、はたから見るとエリートというふうに見えるだろうが、100何十人かの大使がいる。 俺はその100何十分の1で、しかも公務員だから10年もしたら退官する。 退官したら俺にはなんにも残らない。 どうせ、生きていくなら野口健っていうお前の名前が一つの肩書になるような生き方をすりゃあいいじゃないか」 とずっと言っていたという。A氏:立派な親だね。私:父親がイエメン大使に赴任してODAの仕事で行き、相手の政府とか地方の州長とかね市長と対応するんだが、ある時、高校生の野口氏を公用車でなく、個人の車で、紛争地帯みたいな所とか、なかなかシビアな現場に連れて行ったという。A氏:ある時、イエメンの病院に行ったが、医者も少ないので、病院の廊下に重症の血を流してる人とかが、いっぱい寝かされて、亡くなっていくんだという。 高校生の野口氏にはショックだったが、父親が 「お前な、世の中にはA面とB面があって、パッと見える世界はA面で、自分から行かなきゃ見えてこないのがB面だ。 お前もあちこち行くならB面を見ろ、B面に世の中のテーマがある」 と言ったという。。A氏:それで、野口氏のそのA面・B面の考えが、かなり時間がたって富士山の樹海の中の不法投棄を見た時に思い出して「B面だ!」と思ったというね。 そして、ヒマヤラに行った時、 「お前ら日本人はヒマラヤをマウント富士にするのか?」と言われ、それはどういう意味か聞いたら 「富士山っていうのは世界で最も汚い山と聞いている。 だからお前ら日本人は自分の国の富士山だけじゃなくてエベレストまでを富士山のごとく汚すのか」 と言われたそうだね。私:それが富士山の清掃運動につながるんだね。A氏:ところで、野口氏が山岳会に入って最初の登山は冬の富士山だから、7合目から雪が氷になる。 だから「アイゼン」でガチガチ登るのだが、何かでツルンといって、スト〜ンって滑ると、下に見える5合目まで止まらないで落ちていく恐怖がある。 それなのに、初心者の野口氏に先輩はロープを出さない。 「こういう時ってロープとか使わないんですか?」って先輩に言ったら 「だって君が転んだら僕らが引っ張られて一緒に落ちるからね。 落ちる時は1人で落ちるもんだ」 と言われて「はぁ〜」と思ったという。私:山の場合、基本に失敗したら即死につながるっていうのが理屈抜きに感覚で分かったという。 要するに落ちたら落ちる。 絶対助からない。それで、初めて人生、本気でやるようになったという。 「体罰」よりはるかにレベルの高い会話による訓練方法だね。A氏:しかし、アルピニストは死との戦いだね。 ずっとヒマラヤをまわって、野口氏は39歳だが、その年の数以上の仲間を山で亡くしているそうだ。 最近は、仲間が遭難を聞いた時、感情が「わあ〜っ」とくる前に、なぜ彼は落ちたのか、どういう状況でその彼にミスがあったのか、どういう状況で彼が落ちて遭難したのかということを先に考えるようになったという。 ひととおり全部頭の中でそれを考えて、納得してからそのあとに感情的な悲しみ、悔しさが後から出るようになったというね。私:感情的に取り乱さない「胆力」がついたんだね。
2013.03.09
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A氏:2月25日に行われたイタリアの総選挙の結果、イタリア政局は再び行き詰まりの気配を見せたのをきっかけにまた欧州危機が再発した。 金融市場は即刻、円高、株安の動きを示した。 ところが、昨日の夕刊によると日本の株価上昇は好調で、リーマン・ショック直前の1万2214円(2008年9月12日)に迫っているという。私:これは、米国の株価上昇の影響のようだね。 米国の金融緩和や雇用関連の経済指標が市場の予想を上回り、景気が着実に回復していると投資家が見ているようだね。 米国の投資家が金融緩和で、カネを株式投資に向けだしたとテレビでも報じていたね。A氏:円も日銀の新体制による大胆な金融緩和への期待からまた円安が進んでいるね。私:2月25日のイタリア政治危機で一時、円高、株安傾向が出て、心配されたが、見事に吹き飛ばしたようだね。 先行き、欧州危機など世界金融市場ではいろいろ不安材料があるが、アベノミクスはとりあえずは一段落だね。
2013.03.08
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A氏:一昨日の朝日新聞の「ウェブブロンザから」欄では、朝日新聞のウェブブロンザの榊原英資氏の「欧州危機の構造」の要約を掲載しているね。私:2月25日に行われたイタリアの総選挙の結果、イタリア政局は再び行き詰まりの気配を見せた。 これをきっかけにまた欧州危機が再発したね。 金融市場は即刻、円高、株安の動きを示した。 金融市場ではまさに世界は一つだね。A氏:君のブログで「資本主義の『終わりと始まり』」で「五つ星運動」にふれていたが、榊原氏もふれているね。 元コメディアンのベッペ・グリッロ率いる大衆派「五つ星運動」の下院での得票率が25.5%になるなど、緊縮財政反対のポピュリズムが盛り上がってきているという。私:同じ南欧のスペインでも反緊縮財政を訴える大規模なデモが相次ぎ、マドリード、バルセロナ、バレンシア、セビリアなど各地で数万人が参加したといわれているね。 緊縮財政に反対するポピュリズムの流れは南ヨーロッパ全体に波及する勢いを見せているという。A氏:2010年のギリシャ危機に端を発した欧州危機は、いったんは収束したのだが、再びヨーロッパ全体に広がってきている。 問題はギリシャなど特定の国の危機ではなく、ユーロ圏全体を巻き込む構造的なものだという。私:1999年、ユーロが欧州の共通通貨として発足して以来、ユーロ圏各国の格差は拡大している。 ギリシャ、イタリア、それにフランスまでが経常収支の赤字が拡大する中で、ドイツやオランダの経常収支の黒字は拡大している。 財政についても、ドイツの基礎的財政収支が安定的に推移する中で、ギリシャ、イタリア、フランスの財政収支は悪化してきている。A氏:ユーロは「ドイツを圧倒的に有利にして、南ヨーロッパ諸国を不利に」する。 このままでは「欧州危機は断続的にやってくる」と榊原氏は展望しているという。私:問題はこれら南欧諸国のポピュリズムの行方だね。 その背景にこれらの国の経済成長の行き止まりと民衆の政治不信があるようだね。 ユーロ圏崩壊までいくのかね。 そのときは、円や株価はどうなるだろうかね。
2013.03.07
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私:ダンスというとわれわれ世代は社交ダンスくらいしかイメージに浮かばないが、最近、体全体を屈折してスピーディに踊るダンスをテレビでよく見るね。 しかもグループでやるのが多い。A氏:バックダンサーの踊りから来ているのかね。私;いや、ダンスそのものが独立したエンターテイメントになっているんだね。 以前、よくアメリカ映画で、黒人の男子がストリートでやっていたのでストリートダンスと言われたのをよく見たがね。 昨夜、日本テレビの「スタードラフト会議」という番組で、ダンススターグランプリというのがあって、いくつかのチームがダンスの華麗さで勝負して、優勝者を決定するという番組があったね。A氏:それなら俺も終わりの方は見たよ。 前回ダンスグランプリでは「九州男子新撰組」という十数人のグループが2連覇しているという。 昨年はB-BOY世界大会日本予選でも優勝し、もはや国内には敵なしと言われているというね。 このダンスはすごかったね。私:3連覇を目指したが、今年はBarnBeat(バーンビート)という女性ペアのグループが優勝して100万円の賞金を獲得したね。 2012年高校生ダンス甲子園http://youtu.be/OYULkbZYUvUでバーンビートは優勝しているというから、いろいろなダンスの催しがあるんだね。 エンターテイメントとして、注目すべきだね。 若者向きだが俺たちの世代も若返って楽しむことができる。
2013.03.06
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私:車で5分くらいのところにあるマンションに孫が2人(ともに男)いるのだが、下の孫は幼稚園年長組だ。 それがインフルエンザでクラスの半分ほど休み、組は今日、2、3日ほど休園となったよ。 孫は元気だがね。A氏:このところの寒さで、インフルエンザがまた流行りだしたのかね。私:そこで、その孫が、昨夜、泊まりに来たよ。 今日は、近くのJRの駅から羽田空港への高速道路経由の直通バスが出ているので、空港に連れて行った。 孫は航空機の離発着をナマで見たことがないからだ。 第2ターミナルの5Fの展望デッキに行ったが、人は10人くらいで閑散としていたね。 ポケモンマニアなので、全日空の航空機で、機体全体がポケモン調の絵で塗られていて、尾翼にピカチュウの顔が描いてあったのを見て喜んでいたよ。 A氏:そう言えば、3日日曜の新聞広告に「春休み限定企画!!ポケモンジェットに乗ってレッツゴー!春の北海道へ!!」というのがあったね。 塗装費用に大分かかっただろうが、ペイするのだろうね。私:兄である上の孫は、小学4年生だが、こっちの学校はインフルエンザの影響はないようだ。 そういえば、この孫は先月、溶連菌感染症になったね。 聞いたような病名だと思って、俺のブログ内の検索をしたら、4年前の2009.06.28のブログにこの孫が溶連菌感染症になったことが書いてあったよ。 当時は俺も聞いたことのない病気だったがね。A氏:昔は猩紅熱といったようだね。 一度かかれば免疫になるのでは?私:ところが、今は抗生物質で簡単に治るので免疫にならないそうだね。 2度目の時の症状は顔も赤くならないし、発疹も少なく、熱も高くなかったようだ。 ところで、下の孫は、手洗いも、うがいも丁寧にやるせいか、伝染する病気には強いね。 兄はその点、簡単すぎる。 その違いが兄のほうが伝染性の病気にかかりやすい原因になっているかもしれないね。
2013.03.05
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私:3月2日(土)は、晴天だったので、午後、自然公園ウオーキングをしたよ。 寒風が強いという予報であったが、外に出て木々の揺れを見ているとそんなに強いと感じなかったので、ウオーキングを決行した。 下着は短袖1枚に、その上に厚手の長袖のシャッツ。 そして、その上に厚い防寒ジャンパーだけ。 だが、次第に体が温まると、1時間立たないうちに、汗っぽくなり、ジャンパーの前を開いて歩いたよ。 マスクをしていったが、そのうちに体が温まるととともに、鬱陶しくなり外した。A氏:もう、スギ花粉が飛んでいると思うが、横浜の空も危なくなってきたね。 中国からの黄砂とPM2.5がスギ花粉に混じって飛んでくるからね。私:テレビで報じている北京の映像を見るとすごい汚染だね。 日本も高度成長の初期時代、大気汚染がひどかった時期があったが、あれほどではなかったと思うね。A氏:不思議なのは、中国政府のこの汚染事態に対する対策の具体的な報道があまりないことだね。私:本来、独裁国家だから、強制的に迅速な手が打てるはずなのにね。 大気汚染をあまり問題にしていないのだろうかね。 それとも独裁力が弱まったのかね。 日中関係が今、悪化しているので、日本の環境技術の提供もスムースにいかないようだね。 日本製品の不買ムードがあるのに、性能の良い日本製空気清浄機がとぶように売れているようだがね。 スギ花粉ばかりでなく黄砂とPM2.5の飛来予報を見て、自然公園ウオーキングの実行を判断する事態になったとはね。
2013.03.04
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私:読みたい本は広告で知ることもあるが、書評を参考にすることも多い。 朝日新聞の日曜版は新聞書評が掲載されるが、選択するにはまず、本のテーマはもちろんであるが、硬い本だと価格を見る。A氏:君は図書館派だから買わないんだろう。 それなのに価格とは?私:価格が2千円を超えると厚い本であることがわかるので敬遠するのだよ。 今週は、新聞書評から次の3冊を選んだ.1.「沈黙の町で」奥田英朗著・朝日新聞出版 書評タイトルには「緊迫感に満ちたいじめ真相解明」とある。 小説だね。 小説家が中学生の「いじめ」という、きわめて今日的かつデリケートなテーマを正面から取り上げた姿勢に著者の覚悟のほどがうかがわれると評者は言っている。A氏:「いじめ」問題は依然として絶えないし、自殺者を多く出しているね。私:「いじめ」も無抵抗者への加害者の攻撃であることは「体罰」と構造が似ていると感じて興味が湧いた。 図書館の予約数が多いので読めるのはかなり先だろうね。A氏:「体罰」論の延長だね。2.「東北発の震災論・周辺から広域システムを考える」山下祐介著・ちくま新書私:評者は「震災論」というより「広域システム論」だという。 ここで言う「広域システム」とは「ある箇所の生産は全世界で展開されている生産工程に結びついており、一ヶ所で生じた破壊が全世界の生産活動に直接影響を及ぼすシステムのことだ」という。 電気、ガス、水道、高速道路、新幹線、電話、インターネット等もその一部。 しかし、一旦、システムに問題が出ると個人ではどうしようもない。A氏:それは国家も同じで、全体が見えないね。私:いつの間にか地域のシステムが中央のシステムに取り込まれ利用されているのに気づく。 原発だけでなく、貿易自由化、大店舗乱立、リゾート開発、市町村合併と小さなものを食いつぶしながら巨大化し、利益は中央が取り、地域にそのリスクを押し付けるのが「広域システム」の特徴であるという。 「脱原発でなく脱システム」こそが必要で、システムと個人の間に、小さな共同体の意志を作り出すことが脱システムへの始まりだと重要な指摘をしている書であると評者は言っているね。A氏:それで思い出したが、昨日の朝日新聞の「耕論」欄で内橋克人氏が、日本では3.11をきっかけに大規模・一極集中型の経済社会を転換する動きが強まっているとしていたね。 食糧・エネルギー・ケア(医療・介護など)をそれぞれ地域で自給する循環型・地域主導型社会だね。 市場競争原理を至上とした米国スタンダードと決別し、人間生存と環境を主軸とした「共生社会」の確立とも言える。 内橋氏はTPPに参加することで震災地で始まった「共生社会」の動きにブレーキをかけるような方向に進むことになるので反対だとしているね。私:その意味で、この本も現在進行中の米国主導のTPP否定論だね。3.「中国台頭の終焉」津上俊哉著・日経プレミアシリーズ 私:中国は10年後にはGDPで世界一になるというのが大方の国際的な見方だが、この本はその「常識」を覆し、中国が経済規模で米国を抜く日はやってこないという。 根拠として国有企業の非効率、地方財政の闇、迫り来る超高齢化などの悲観的なデータが詳しく説明されているという。A氏:そういうことはすでに個々に指摘されていたが、それが中国の成長のブレーキになるとはね。私:それに米国経済もまだまだ力があるだろうからね。 中国問題は複雑だね。
2013.03.03
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A氏:今週、イタリア総選挙結果で政治不安となったら、とたんにアベノミクスで円安、株高になったのが、あっという間に、マイナスの影響が出たね。 どうも、それから、世界経済の動きが我が事のように敏感になったね。 今朝の朝日新聞ではイタリアのその後の報道は見当たらなかったが、小さな記事で「ユーロ圏失業率悪化続く」というのがあるね。 ギリシャ27.0%、スペイン26.2%、イタリア11.7%、ポルトガル17.6%、ドイツ5.3%、フランス10.6%とあり、ドイツがやはり一人勝ちだね。 こういう状態ではユーロ圏は目が離せないね。私:一方、夕刊では米国も政府の支出を自動的に減らす強制削減措置で大統領と共和党が決裂し、支出強制削減が発動され、これはGDPを悪化させ雇用も減ると報じている。 市場はは大統領と共和党の話し合いがまとまらないことは想定内で、株価に大きな影響はないというが先行き不安材料ではあるね。 しかも、これはTPPへの圧力にならないかね。A氏:朝刊の経済面では、「インド経済・低迷」と大きく報じているね。 「国内規制足かせで金融・財政手詰まり」と報じている。 その下に「ブラジルも低迷」という見出しで、年初のGDP伸び率4.5%を大きく下回り0.9%だと修正されたという。 グローバル経済はカネの動きだけが活発で、実体経済は停滞しているような気がするね。私:国会でTPP論争が盛んになるにつれ、マスコミも賛否両論をさかんにとりあげるようになったね。 今日の朝日新聞でも、「アベノミクスって、なに?」という連載欄と「耕論」欄の2ヶ所でTPPを取り上げているね。 「アベノミクスって、なに?」ではTPPの損得計算でも多様の試算があり、賛否が割れていることを示している。 カギは成長戦略だというが一番先が見えない問題だね。A氏:「耕論」欄は「TPP 理念はあるか」と題して慶応大学教授渡辺頼純氏と経済評論家内橋克人氏の両氏の寄稿だね。 日米で「聖域のある関税」となりつつあるTPPに「理念はあるのか」というテーマだね。 渡辺氏は、交渉前から「聖域」を持ちだしたのは、交渉上の弱味をわざわざさらけ出すようなものでつけこまれるという。 日米は原則関税撤廃の大前提(理念)に立ち返って交渉すべきであるという。 WTOが目指す自由で開放的な貿易体制の基礎づくりへの道が残されているという。 TPP参加賛成意見だね。私:内橋氏は、米国が参加するまでは、TPPはお互いに良きものを交換しあう「水平型」の交易圏が狙いだったが、米国が掲げる自由貿易は、市場のルールや規制を米国ルールに統一しようとする「覇権型」だという。 米国主導になってからのTPPは自由貿易の理念よりは、政治外交上の国際戦略という意味合いが強くなった。 それは日米のお互いの「聖域」を認めるかのような声明で「化けの皮」がはがれ始めたという。 TPP参加否定意見だね。A氏:ところで、国際情勢から離れ、また「体罰」関係の新聞記事が気になったね。 今日の「耕論」欄のすぐ下の「私の視点」欄で「『言葉の暴力』をなくす工夫を」をということで筑波大体育系研究員林洋輔氏が寄稿しているね。 今、世の中は「体罰」が問題になっているが、女子柔道で監督が選手に「死ね」と言った「言葉の暴力」も克服すべき問題だとしているね。 そして自分の成功、失敗経験から特別な言葉の技術は必要ないという。 指導者は的確な言葉と表現を磨いて欲しいという。 それこそが選手たちに適度な緊張感を与え、競技への意欲を呼び起こすという。私:桜宮高のバスケ部員自殺事件では、自殺した生徒は遺書で「学校に行きたくない」と書いていた。 「体罰」で競技への意欲を失っていたんだね。 彼の自殺は「体罰」なしでは考えられないね。A氏:「文藝春秋」でこの問題をリポートしたノンフィクションライター森功氏は「『体罰』=『自殺』」という直結した見方はおかしいとしているね。私:「体罰」がなかったら、「なんで僕だけがしばかれるのですか」「学校に行きたくない」という遺書にはならないがね。 森氏がこのリポートを書いた根底の狙いは、桜宮高の入試に介入した橋下徹大阪市長批判だね。 そのためか、「体罰」追及が甘くなっているね。
2013.03.02
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【送料無料選択可!】資本主義の「終わりの始まり」 ギリシャ、イタリアで起きていること (新潮選書) (単行本・ムック) / 藤原章生/著私:この本を図書館に予約していたが、ようやく俺の番になって、5日ほど前から少しずつ読みだしたんだが、あっという間にアベノミクスの円安・株高にマイナス影響が出たね。 イタリアの総選挙結果でイタリア改革に黄信号が出たからだ。 金融市場はイタリアの財政再建の危うさを感じたんだね。A氏:せっかく安定したと思ったヨーロッパ経済危機がまたぶりかえしだね。私:イタリアはユーロ圏では第3の経済大国だが、この本を読むとドイツ、フランスと違って、近代化が不十分だね。 失業者が多いが、国のセーフティーネットが不十分だね。 家族主義が強く残っていて、家族がかなりセーフティーネットの役割をしている。 役人も血縁の関係で採用し、雇用不安を反映して増加してきた。 その既得権益は守られるから、若者の失業者は多い。A氏:だから、政治家も近代化された活動をしていないということか。私:それを民衆は知っているから、政治家にあまり期待していないという。 そういう民衆の声を反映して、今度の選挙では「5つ星運動」という政党が大きく票を伸ばし、党単独では民主党に次ぐ第2党となった。 この本ではイタリアのいろいろな知識人にあってインタビューをしているが、そのなかに「5つ星運動」党首ペッペ・グリッロ氏のインタビューがある。 このインタビューが今のイタリアの問題点を明らかにしているようだ。 グリッロ氏は、もともと政治家でなく本業はコメディアン、漫談家だ。 笑いを誘う毒舌で政治家批判もする。 また、イタリアで一番アクセス数の多いブログで言いたいことを発信してきた。A氏:日本で言えばビートたけしを明るくしたような、頭の回転が速い人気者が連日政治批判をしているようなものだね。私:彼は、イタリア人は何年もの間、夢を見ていて、借金の上に成り立つ架空の経済の中で、覚めない夢をぼんやり見てきたという。 そして、今になって現実の問題に気づいた。 多くの若者は非正規労働で続けながら、この国の借金を返さなくてはならない。 彼らは自分が年老いた時、年金制度は崩壊しているか、わずかばかりの年金になるだろうが、そのために現在社会保障費を払わされている。 彼らが払うお金が5年、10年議員をやっただけでとんでもない額になる政治家の年金の1部になるというひどいことが起きているという。A氏:「5つ星運動」は革命発想かね。私:それほど明確なものではないようだが、とりあえず「もう、政治家にはうんざりだ」と言い続けながら、すっかり疲れきった市民たちによりそうことだという。 そして、黙っていても貧富の格差が開いていくシステムに抵抗するという。A氏:イタリア人は日本の東日本大震災に強い心理的影響を受けたようだね。 震災後、国民投票で脱原発を決めている。私:著者も多くのイタリア人から震災のことで話しかけられというね。 この本を読むと、ギリシャ、イタリア、スペインはその政治構造、経済構造から当分の間、ヨーロッパ経済危機の火種を抱えることになるね。 それはある意味、グローバル化した資本主義の必然的な病癖かもしれないね。 グローバル資本主義の終わりを暗示しているのかも知れない。 しかし、その先は誰も見えない。 だから、この本の題名は「終わりの始まり」となっている。 グローバル経済でアベノミクスもどうなるかね。 この本は、話題があちこちに飛んでいたので、もっと、イタリア問題の詳細にふれてほしかったね。
2013.03.01
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