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私:「風」欄で朝日新聞中東アフリカ編局長の石合力氏が、最近のシリア情勢を報じている。A氏:2年前の「アラブの春」で始まった民主化デモから泥沼の内戦へとなったが、出口が見えないね。 最近では、政権側のサリン使用の問題が出ていて、米国の介入の動きまでからんできているね。私;サリン報道はまだ真実はわからないね。 世界のマスコミ情報は反政府側に同情的に偏っているという批判もあるからね。A氏:君の「シリア知的街道」は続いているね。「『地図で読む世界情勢』第2部・これから世界はどうなるのか」、「シリア内戦 世界の発火点になる前に」、「シリア・アサド政権の40年史」その1・その2・その3・その4・その5、「シリア内戦とアラブ原理主義の反政府軍の一派」、「シリア旅客機、トルコ空港に強制着陸」、「シリア機強制着陸問題・その後」私:ここで問題になるのは昨年、この知的街道でふれた「シリア内戦とアラブ原理主義の反政府軍の一派」のことだね。 民主化要求からの反体制派の軍事攻勢の背後にイスラム過激派武装勢力「ヌスラム戦線」がいることだ。 彼らは民主化でなく「シリアのアルカイダ化」だね。 もしアサド政権が倒れれば、その先に来るのは民主的な政権でなく「シリアのアルカイダ化」で、現在の反体制派同志の内戦になるだろう。A氏:欧米もアサド退陣はとりあえず避け、ヌスラム戦線と反体制派を切り離したいだろう。私:さらに、アサド政権(シーア派)は、「ヌスラム軍(スンニ過激派)」対策に盟友イランとの関係が深い「シーア派組織ヒズボラ」の民兵も投入している。A氏:そうなると、シリア内戦は民主化を求める「『政権軍』対『自由シリア軍』」の戦い、と「『ヌスラム過激組織軍』対『ヒズボラ過激組織』の戦い、と「四つ巴」となっている。 後者は宗派対立だね。 内戦の最終目的が大混乱だね。私:この知的街道の昨年の「シリア内戦とアラブ原理主義の反政府軍の一派」でふれたように、「ヌスラム戦線(スンニ派)」はレバノンへの戦線拡大を狙っているという。 その大義名分はヒズボラへの報復だが、本音は最初から、レバノンへの攻略だ。A氏:シリアの内戦がレバノンまで巻き込まれるとはね。私:レバノンに逃れた40万人超のシリア難民が再び路頭に迷うことになる。 イスラエルだって関係するだろう。A氏:「アラブの春」から始まったシリアの民主化は変な方向に向かっているね。私:反体制派の国民連合の新議長に就任したサブラ氏は、まず、シリアからのヒズボラの撤退を求めたが、ヒズボラが要求に耳を傾ける保証はないと石合氏はこの記事の最後に述べているね。
2013.04.30
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私:こないだこのブログで文藝春秋5月号の健康特集から「アンチエイジング・7大論争に『最終決着』」をとりあげたが、ここで坪田一男教授は、砂糖の項目で「アンチエイジング医学の専門医は、大多数が糖質や炭水化物の摂取を抑えたほうが健康によいと考えているはずだ」とあった。 これは、君の得意な「糖質制限食」のことではないのかね。A氏:そうだね。 「糖質制限食」に反対する医師は「脳はブドウ糖以外をエネルギー源にできない」という説を持ちだすね。 要するに「糖質制限食」は脳の働きに悪いというわけだね。私:ところが坪田教授は「現代の医学では、血中の糖が著しく減少すると体内脂肪が分解された『ケトン体』がエネルギー源として使用されていることが分かった」という。 そして脳の神経細胞も『ケトン体』のほうがエネルギーにしやすいという研究もあり、「糖質制限食」は脳に問題ないとしているね。A氏:それは「糖質制限食」推進派の常識になっていて、脳とブドウ糖の関係は40年前の古い医学だという人もいるね。私:ところが、今日、同じ文藝春秋で「糖尿病 透析を防ぐ新しい『特効薬』」というAGE牧田クリニック院長の牧田善二氏の記事を読んだら、ここでも「糖質制限食」にふれているのに気がついた。 牧田医師は、糖尿病の食事療法には日本で主流の「カロリー制限食」と最近注目を浴びている「糖質制限食」があるとして、氏は「糖質制限食」をすすめているという。 患者にとって、とっても実行しやすく効果は抜群だという。A氏:それは俺が体験していることだよ。私;そして、牧田医師は、まだ、日本の糖尿病学会では論争が続いているが、すでに、欧米では「糖質制限食」が主流になっているという。 ところで、血糖値を自己管理するには指先を針で刺すという痛いタイプの測定器でやっているが、牧田医師は最新の測定器で腕で測るので痛みはほとんどないという。A氏:俺は指を刺して血を出しそれを測る測定器だね。 刺すときチクっと痛いね。私:インターネットで調べたら、新型はなかなか見つからないね。 見つかったら連絡するよ。
2013.04.29
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私:今日は日曜日なので、朝日新聞の書評が載る。 今日の書評では、次の3冊に特に興味を持って図書館に予約したよ。 1.「永山則夫・封印された鑑定記録」A氏:永山則夫というと昭和43年に起きた通り魔による連続射殺事件の犯人だね。私:彼は極貧に育ち、中学を卒業すると「金の卵」で「集団就職」で上京。 働きながら夜学に通う少年だったという。 カネほしさの犯罪でないが、彼自身は何も語らなかった。A氏:彼は獄中ノート「無知の涙・金の玉子たる中卒諸君に捧ぐ」を出版し、貧困が無知を生むのでなく、資本主義社会が形成すると言い、犯行は自殺するための計画的なものと告白したというね。私:しかし、評者は、彼の真意を理解できなかったが、この鑑定記録を読んで謎が解けたという。 2.「昨日までの世界」上下2巻 「今日の世界」とはヨーロッパ化された世界のことで、この「昨日の世界」とはそれ以前の世界のことを言う。 ニューギニア、アフリカ、南米に散在する「伝統的社会」に「昨日の世界」の名残を見出せるという。 「今日の世界」の行き詰った諸問題の解決に「昨日の世界」の知恵は役立つだろうという。A氏:この著者は前に「銃・病原菌・鉄」上・下2巻という本を書いていて、このブログでも2年前にとりあげていたね。 現在、欧米人が優勢なのは、生物学的に優勢なのでなく、歴史的な自然環境のせいだという説明だったね。私:俺が興味を持ったのはこの本では歴史的に「体罰」を扱っていることだね。 「昨日の世界」の「伝統的社会」では「体罰」はないという。 放任主義の中で子どもが自律的に学んでいくことに委ねる。 一方、「今日の世界」の農耕民の社会はある程度「体罰」を行うが、牧畜民の集団は「体罰」を特に行う傾向が強いという。 くわしく、本で読んでみたい項目だね。A氏:牧畜民は馬や牛をムチで叩いて、自分の意図で動かし生活しているから、そのせいかね。 3.「ろくでなしのロシア・プーチンとロシア正教」私:「ろくでなし」という言葉は、ロシア人がつくる社会システムの非効率、独善性など、当のロシア人自身があきれ怒り出すのだそうで、そこからきている。 とにかく、ロシアという国はわかりにくいね。 そこで興味を持った次第だ。
2013.04.28
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今日からゴールディンウイークだが、特に遠くに出かける予定はない。 今日は、朝から快晴。 風も穏やかである。 絶好の自然公園ウオーキング日和である。 午後1時過ぎ、自然公園に向けて出かける。 肌着は半袖、上着はやや厚手の長袖。 歩いて、20分ぐらい経つと、多少汗ばみ、袖をめくる。 自然林に入ると、ウグイスの鳴き声が聞こえる。 きれいにオーソドックスに鳴くウグイスがいるかと思うと、少し、くずして歌うウグイスもいる。 ウグイスの個性か。 自然公園のせせらぎや池などにいくつか親子連れがいて、親子で何か獲物をさがしている。 父親の姿を多く見かけたが、ゴールディンウイークを子どもたちと自然の中でじっくり遊ぶのも、混雑する観光地で慌ただしく過ごすよりもいいかもしれない。 約2時間で、12000歩。 これで最近、やや運動不足だったのを解消。 明日も快晴なら、出かける予定。 今年のゴールディンウイークは自然公園ウオーキングウイークになるかもしれない。
2013.04.27
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【送料無料】経済大陸アフリカ [ 平野克己 ] 私:新書版だが、濃密な内容を持った本で、アフリカだけでなく、世界の現代史もよく理解できる内容だね。 それは、著者平野克己氏がアフリカを描くのに、内側からでなく、外の諸外国との関係から描こうとしたからだね。 これは複雑なアフリカの理解に成功しているだけでなく、同時にその関連諸国のことも歴史的に理解できるようになっているね。 アフリカ中心に現代史が動いてきたような感じだね。 データも豊富で詳細には理解できたが、しかし、大きく要点をまとめるのが大変だね。 まず、最初に本書で取り上げたのは中国とアフリカとの関係で、中国は2006年に「対アフリカ政策文書」を発行している。 経済分野、安全保障分野などを含めた総合的なもので、豊富な資金を背景に破竹の投資攻勢をしている。A氏:中国は経済成長のために資源が欲しい。 アフリカには資源が多いからね。私:そして、逆に中国のアフリカへの商品輸出はダントツで世界1位だね。 中国とアフリカの深い関係から「中国がアフリカを搾取している」、中国とアフリカの関係を「新植民地主義」だ、と一時批判が出たことがある。 しかし、著者は中国の膨大な資源輸入はアフリカ経済を潤し、その成長を支えているという。 中国が作った道路や発電所はアフリカ人の生活状況を改善させているという。 ところで、戦後、先進諸国は貧困などを抱えた低開発国の支援を行うようになる。 アフリカもその主な対象だが、なかなか効果が出なかったが、今世紀になっての資源高でアフリカ諸国でも潤う国が増えてくる。A氏:しかし、アフリカの国は概して政治体制、すなわちいわゆるガバナンスが不安定だね。私:驚いたことに世界銀行が「ガバナンス指数」というのを測定しているんだね。 その中に「汚職規制指数」と「行政効率指数」というのがあって、中国と比較するときわめて低い。 ところで、アフリカの急激な人口増は世界の食料安全保障を脅かす震源地だという。 そして、ラテンアメリカやアジアでの「緑の革命」のような農業の技術開発がアフリカではすすんでいない。 これについては、偶然、今月の文藝春秋にビル・ゲイツ氏の「日本がより強くなるために」という寄稿の中でふれている。 ゲイツ氏は日本人科学者稲塚権次郎氏の小麦の品種改良をとりあげ、これが10億以上の人々を飢餓や死から救ったと称賛している。 そして日本はリーダーシップを発揮してサハラ砂漠以南のコメ生産量の倍増を目指す「アフリカ稲作振興のための共同体(CARD)」を発足させたという。 アフリカでいっそう大きな「緑の革命」を起こすには、農業研究の近代化が欠かせないが、日本がこの研究への支援を継続することをゲイツ氏はこの寄稿文の中で願っているね。A氏:アフリカに進出している日本企業には、JT、NTT、パナソニック、コマツ、トヨタ、YKK、味の素などがあるね。私:今後、経済成長するだろうアフリカと日本経済がどのように対応するかは、今後の日本が経済成長するため一つの重要な分野にはなるだろうね。
2013.04.26
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私;何年か前に、ある健康本で「首を温めた方がいいから、風呂には首までつかれ」と書いてあったのがあった。 一方で、「腰湯がいい」という健康本もあったね。 いずれも医者が言っていることだがね。 坪田一男氏が副理事長を勤める日本抗加齢医学会では「アンチエイジング医学」という学会誌を発行している。 その中に「誌上ディベート」という企画があり、毎回1つのテーマに二人の識者が「賛成vs反対」をそれぞれの立場から読者に有益な判断材料を提供しているという。 この文藝春秋の記事では、その「誌上ディベート」で反響が大きかったものを7つあげているね。 1つ目は、「水はたくさん飲むべきだ」対「たくさん飲むべきではない」だね。A氏:俺は水は最低1リットルくらいは飲むようにしているがね。私:ところが漢方医学では摂取した水分が十分に排泄されず、体内に蓄えられた状態を「水毒」「水滞」と呼ぶという。 坪田氏は、現代人は脱水気味だから水分補給がうまくできていないから、飲んだほうがいいという。 夜中にトイレに起きるのが嫌で飲みたくないという人でも、飲んだほうがいいという。 2つ目は「フルーツは体に良い」対「フルーツは体に悪い」だ。 フルーツは体に良い成分が含まれているが、反対論は過剰摂取により糖尿病などが悪化することだという。 果糖のとりすぎが問題で、得に日本のフルーツは品種改良で甘みが多いという。A氏:過剰摂取しなければ体に良いというわけか。 3つ目は「牛乳は飲むべきだ」対「牛乳は健康に良くない」だね。 通常は、牛乳は体に良いといわれるが、反対論は、過剰に摂取すると、カロリー制限や血糖値を上げない食事の観点からは健康に良くない、という。 坪田氏は、牛乳を飲む量はお腹の状態と相談して過剰摂取しないように飲むと良いとしていて、牛乳を飲む習慣は高齢者になってからのほうが効果的だという。 4つ目は「食事は1日1回で良い」対「1日3食が健康に良い」だね。A氏:1日1回食は、本になっていて有名だね。 テレビでもやっていたね。私:結論的には、坪田氏は腹八分目で3食を提唱しているね。 5つ目は「砂糖は体に良い」対「砂糖は体に悪い」だね。 アンチエイジングの専門医の大多数が糖質や炭水化物の摂取を抑えたほうが健康にいいと考えているので、砂糖の摂取は好ましくないと坪田氏は言う。 砂糖がないと脳に栄養が行かないというのも間違いだという。 6つ目は「マラソンは体に良い」対「マラソンは体に悪い」だね。 俺はこの年でこれからマラソンをやる気が無いから関係ないね。 7つ目は「運動は食前が良い」対「運動は食後が良い」だね。 これも俺は運動といってもウオーキング程度だから関係ないね。 まぁ、結論的には何事もムリしないで、極端なことはしないことかね。
2013.04.25
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私:このところ「体罰」問題がマスコミで盛んになったせいか、文藝春秋でもこの問題をとりあげ、宗教学者の山折哲雄氏が「体罰、いじめと日本文化の源流」と題して寄稿しているね。A氏:このブログでは長い「体罰知的街道」があるね。「スポーツと体罰」その1からその8、「私はこの子たちを救いたい」、「『イジメ』と『体罰』と『ゼロ・トレランス」』、「体罰の社会史」その1からその7、「桜宮高体罰・書かれざる複雑な事情」2の1と2の2、「体罰とパワハラ」、「スポーツ界の体罰」、「体罰」深考、「スポーツと相いれないもの」、「ど根性なきスポ根まんが」、「『体罰問題』朝日新聞紙面審議会3月会合」、「体罰問題続く」 関連するブログに「未完のファシズム・『持たざる国』日本の運命」、「江戸の読書会・会読の思想史」があるね。私:山折氏は、「学校」は人間の飼い慣らし装置とみているようだね。 しかし、教育は同時に、人間の自立性、自主性、思考力、創造力を育てる場ではないのかね。A氏:特に今回問題になった「体罰」では柔道やバスケなど、スポーツとの関係では、肉体と本人の自主的な思考力の関係が重要だね。私:山折氏の寄稿には、スポーツの話が一切出てこないね。 「日本文化の源流」というが、宗教学者なのに日本文化に深い関係のある仏教、儒学の話が一切出てこない。 氏が引用しているのは司馬遼太郎の「菜の花の沖」の主人公高田屋嘉兵衛が若い時に「若者宿」で「いじめ」を受けたという話しだね。 そして、「若者宿」の源流はポリネシア民族の風習が濃厚と見てるようだね。A氏:ちょっと、今、社会的に問題になっている「体罰」問題と焦点が合わない気がするね。私:山折氏は、この寄稿の最後で 「『いじめ』『体罰』『自殺』の問題の難しさは、その現象だけに目をとらわれていてはダメで、歴史の深層に探りを入れ、先人たちの経験に学んでその本質を見究める態度が必要だ』 と記している。 残念ながら、この寄稿には、「体罰の社会史」、「未完のファシズム・『持たざる国』日本の運命」、「江戸の読書会・会読の思想史」のような具体的な歴史の深層を見極めた指摘がない点が悔やまれるね。
2013.04.24
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私:最近の気温はおかしいね。 最高気温が10度くらい1日でストンと落ちる。 かと思うと、また、1日で10度くらいグンとあがる。A氏;なんとなく体に悪影響を与えているのではないかね。私:日本は四季があるので、日本に長く住んでいると、ゆるやかな気温の変化に体が慣れているから、このような異常な変化には弱いのではないかね。 とにかく、暖房の調整に気を使っているよ。A氏:お互いに年だから健康に注意だね。私:年といえば、今、80歳になる三浦雄一郎氏がエレベストに挑戦しているが、薄い空気に体を慣らすのに十分時間をかけているようだね。 その準備が十分できて、いよいよ、最後の登頂に向かうようだね。 同じ老齢者として、成功を祈りたいね。
2013.04.23
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私:TPP論争は、今月の文藝春秋にも反映しているね。 青山学院大学教授榊原英資氏は、かねてからTPP参加は急ぐ必要がないという意見だった。A氏:それが、安倍政権は急いでTPP参加を決めた。私:榊原氏は、安倍政権の今回の判断は日本の将来に禍根を残す可能性が高いという。 アメリカは官民が一体となってアメリカの国益に沿った要求をしてくるだろうという。 これに対する日本の交渉力は弱いと見ているね。 「TPP敗戦」だという。 基本的に東アジアとの関係で、中国が含まれていないことが問題だという。A氏:今、日中韓FTAの交渉が進んでいるが、このほうが重要だということになるね。私:日本はまだ、かっての高い成長を達成できるという「幻想」や、アメリカについていればいいという「幻想」があるという。 この「幻想」を捨てて日本経済の現実と東アジアの実体経済とその将来像を的確につかんでいれば、この段階でTPPに参加する選択肢はなかったと指摘しているね。A氏:「TPP敗戦」を避けるには「幻想」を捨て、国内では成長から成熟へと発想を転換させ、「成長戦略」でなく「成熟戦略」を練ることになるね。 そして、中国を中心にした東アジア重視の経済、外交が重要になるね。私:いずれにせよ、TPP参加により「アメリカ化する日本」が予想されるね。 興味あることには、同じ文藝春秋で「奇跡の日本経済復興論・安倍首相の理論的支柱が疑問に答える」ということで、現在内閣官房参与でイェール大学名誉教授浜田宏一氏と数学者の藤原正彦氏が、アベノミクスを理論的に対談で詳しく説明しているね。 しかし、藤原氏は、TPPは日本の「国柄」を失われてしまうかもしれないという点で反対だと言っているね。 偶然、先の榊原氏と同じ意見だね。 この藤原氏の意見に対して、対談相手の浜田氏は何もふれていないね。 グローバル化というのは、世界を均一にしようとする動きだから、「国柄」は否定されやすいね。 特にアメリカ基準で均一化されようとする傾向があるから、榊原氏や藤原氏が懸念するように「日本のアメリカ化」が予測される。 舟に乗った以上、今後の日本の交渉能力が問われるね。
2013.04.22
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私:ローマ在住の作家塩野七生氏は、文藝春秋の巻頭言の最終ページにエッセイを連載で掲載しているが、今月号で120回目となる。 今回はユーロ圏で問題になっているイタリア政権について書いている。 題名のテヴェというのは、ローマを二分して流れている河の名前で、河の西にあるヴァティカンでは前法王退位の空席を2日足らずで埋めたのに、河の東にあるイタリアの首相官邸の主は総選挙後1ヶ月経つのに未だに決まっていないという。 比較第1党のベルサーニ、比較第2党のベルスコーニ、市民運動「5つ星」のグリッロの三者三すくみだね。 グリッロは今度の選挙で躍進して、イタリアの有権者の4人に1人が票を投じたという。A氏;グリッロはこのブログの「資本主義の『終わりの始まり』」でもとりあげたコメディアンだね。私:次の首相がきまっていないが、今でも現首相のモンティが過去断行した緊縮政策はすさまじいもので、22%になろうとしている消費税等々の増税、消費の冷え込み、倒産、失業の増加と、今のイタリアは不景気のまっただ中にあるという。 これは、経済学者のモンティ首相による外科手術だったのが、これで終わらず政界に進出しようとしたので、イタリア人がこれからもあの外科手術の緊縮財政が続くのか驚き、絶望したという。A氏:それでイタリア人は怒って、「5つ星」支持に移ってしまったようだね。 イタリアも金融緩和をやったらどうかね。私:それはダメだね。 ユーロ圏に入っているから、イタリア独自で紙幣リラは刷れない。 ところで、塩野氏は、外科手術は短期で終わらせ、後は、内科治療でじっくりやるべきで、モンティ首相は引き際を間違ったという。 塩野氏は、経済学的にはどうなのか知らないが、歴史上では緊縮と成長を並行して成功した試しがないという。 そして、緊縮は早期に、成長は腰を据えてじっくりとやるべきだとしているね。 ローマ史では、緊縮と成長は担当する政治家が違っていたという。 ところで、経済学者モンティの没落と、コメディアンとしては一流になれなかったグリッロの躍進を見て、塩野氏は普通の人々が求めているのは、歴史的に考えても、「食」でも「カネ」でもなく「仕事」だという。 ある映画で失業手当を受けている人が「働かないでいるのは疲れるものなんだよ」というセリフを引き合いにだしている。A氏:失業手当で生活を続けながら、自分自身の存在理由を、つまり自信を日一日と失いつつあるわけだね。 日本で問題になっている生活保護も同様だね。 失業して生活保護でパチンコしても、本人はほんとうに楽しいのだろうかね。私:仕事で得た報酬によって、自分自身の人間としての尊厳を確かなものにしていくことができると塩野氏は言う。 だからアベノミクスでもコンクリートでも何でもいい。 日本の失業率が大幅に減ろうものならあらゆることがうまくいくだろうと塩野氏は言う。 そうあってほしいね。
2013.04.21
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私:昨日のテレビ朝日の報道ステーションにコメンテーターとして浜矩子氏が出ていたね。 古館キャスターの「金融緩和をどのように思いますか」という質問に「毒薬だ」というようなコメントで身も蓋もなかったね。 さすがの古舘キャスターも「問題はあるでしょうが、多少は良い点はあるのでは」という質問にも「バブルだ」と答えるだけだ。 古舘キャスターが「多くの経済関係者が金融緩和に関しては賛成論が多い」と言うと、浜氏は「経済学者として、正しいことはきちんと指摘しておくべき責務がある」というようなことを言っていたね。 テレ朝が浜氏を出演させたのにはどういう意図があったのだろうかね。A氏:このブログの「アベノミクス疑問論」で浜氏の反対論をとりあげていたし、同じくアベノミクス反対論の経済学者の野口悠紀雄氏がいるね。 専門家で評価が正反対というのも珍しいね。 このような全く咬み合わない正反対の両者を「TVタックル」のような番組で意見を戦わせても、専門家同志の怒鳴り合いでまとまらないだろうね。私:これと同じ対立がTPPでもあるね。 TPP反対論は中野剛氏が有名だが、最近、Youtubeで見たのは、藤井聡京大教授のTPP反対論だね。 反対論を激しくまくしたてるのは、橋下徹大阪市長と似ているね。 橋下市長は弁護士だから、標準語に近いが、藤井教授は徹底した関西弁でまくしたてるね。A氏:特にTPPのISD条項は日本国民の安全が犯されると批判しているね。私:ISD条項は、すでに日本の新興国との貿易協定では含まれているという。 それは、新興国は政治体制が安定していない場合が多いから、政権が変わって、規制も変わると損失を被ることがあるからだという。 その防衛のためだという。A氏:本来、先進国同志では意味のないものだろうね。私:まだTPPに米国が参加する前で、米国が貿易協定にISD条項を入れることを検討しているとき、これは、米国国民の安全を脅かす条項だという米国国内での反対論が、その頃のYoutubeに載っていたね。A氏:TPPで、米国がISD条項で日本国民の安全を脅かすというのと逆だね。 皮肉な対立だね。私:TPP問題は未だにどうもスッキリしないね。 これも「TVタックル」で対立した専門家同志で議論しても怒鳴り合いで終わるだろうね。
2013.04.20
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A氏:今朝の朝日新聞の経済面では、「円安なのに輸出減:貿易赤字 最大の8兆円」という見出しで2012年度の貿易統計(速報)を報じているね。 円安の影響を冷静に数字で考えることができるね。私:円安は昨年末の選挙戦あたりから急速に始まっているが、今年3月の輸出は昨年度より1%しか増えていないという。 同様に円安が進んだ06年3月の輸出額は前年から18%も増えたのと大きく違うね。A氏:この違いは「超円高」による海外移転が影響しているという構造的なものだね。 自動車も電機も同じだね。 今は、製造業はグローバルサプライチェーンで自動車も結構、部品を海外から買っているしね。私:数年前に東海地方のある自動車部品を作っている中小企業を訪れたことがあるが、そこで作った部品の一部がインドネシアに行き、サブ組立をして日本に逆輸入され、自動車組立てラインに供給されているのを知って驚いたことがあるよ。A氏:グローバル経済のせいか、大胆な金融緩和による円安により、日本の製造業を復活させ、雇用を作り出し、力強い経済成長を取り戻すというアベノミクスがシナリオ通り進んでいないようだね。私:輸入のほうは、当然、原発代わりの原油や液化天然ガス(LNG)の輸入増が大きい。 その他、穀物類、医薬品などの生活必需品の輸入金額の増加が大きいという。 これが日用品の値上げにつながる。 この貿易赤字状態は後2年は続くという見方もあるという。A氏:経常収支の方は黒字だが、この稼ぎの恩恵を直接受けるのは、一部企業や海外資産を持っている金持ちの高齢者に限られるという。 格差が進むね。私:牛丼は値下げ競争だが、マックは商品戦略だろうが値上げに踏み切ったね。 物価上昇は大胆な金融緩和がまだ、完全に実施されないうちに、円安で動き出すだろうね。
2013.04.19
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A氏:君が昨日のブログで、サッチャー氏の評価についてふれていたが、今朝の朝日新聞では、そのサッチャー氏の葬儀についての報道記事があったね。私:17日にロンドンでサッチャー氏の葬儀があった。 国葬に準ずる扱いだという。 盛大なものだった。 朝日新聞は、この葬儀は「鉄の女」が英国に残した分裂を映しだしたとして、推定15億円を葬儀に投じたことへの賛否も割れたと報じているね。A氏:新聞の写真では、サッチャー氏のひつぎに背中を向け、抗議のコブシを掲げる人たちの姿が掲載されていたね。 サッチャー氏の構造改革に不満を抱く市民は「サッチャー主義をつぶせ」「貧困だけが残った」など書いたプラカードを手に沿道に集まり、背を向けたという。私:ある人は 「サッチャーは労働者の暮らしを破壊し、製造業を潰し、英国を誤った方向に導いた。 死を悼む市民の気持ちを尊重すべきなので、背中を向けて静かに抗議した」 という。 また、ある人は 「まだ、貧困が深刻な国で、彼女の葬儀に巨額の公費を費やすことに怒りを感ずる」 と言ったという。A氏:保守派からも懸念の声があがり 「女王を参列させた政府の判断は王室の中立を損なう」 と非難しているという。 第2次大戦下の英国を束ねたチャーチル氏と、賛否の割れるサッチャー氏を同列に論ずべきでないとしている。私:最新の世論調査では47%がサッチャー政権の11年を「国のために良かった」とし、42%が「悪かった」と回答したという。 まさに国論を2分する評価だね。A氏:しかし、階級社会のイギリスで、食料品店を営む親のもとに生まれた彼女が中産階級のチャンピオンとして、瀕死の状況にあった国をなんとか死から救ったのも事実ではないかね。 歴史に「イフ」は禁物だが、しかし、彼女の登場がなかったら、貧しいとはいえ、今日のイギリスすらなかったのではないかもしれないね。私:それが国が危機に瀕した時に、ある程度の犠牲を覚悟する政治家の運命かもしれないね。
2013.04.18
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A氏:昨日の朝日新聞の夕刊の「時事小言」欄に、国際政治学者藤原帰一氏が、サッチャーの評価について長文のエッセイを書いているね。 タイトルは「サッチャーとその時代:貫いた中産階級の視点」とあるね。私:食料品店を営む親のもとに生まれた彼女は同僚の議員のように出自に恵まれたわけではない。 そして、サッチャーはオックスフォード大では人文的教育でなく、自然科学を専攻している。 家柄に恵まれた教養豊かさを持つとはいえないね。 サッチャーは、イギリスの身分と学歴で人を差別する階級社会の中で、教養などに顧慮することなく、中産階級の視点に終始したという。A氏:サッチャーは「小さな政府」の信念の政治家だから、幅の狭い政治家であり、政治的な妥協を嫌う。 サッチャー時代のイギリス政治は紳士の妥協よりも信念の対立と闘争によって彩られる。私:イギリスでは第2次世界大戦後、労働党政権で福祉国家が樹立されたが、貴族や高級官僚が実質政権を独占し続けた。 労働者と縁遠い人々によって福祉国家が支えられていた。 イギリスの中産階級から見れば、社会主義に影響されたお金持ちの坊ちゃんと既得権の擁護ばかりに走る労働組合によってイギリスが破壊される過程であったという。 サッチャーはこれらに立ち向かう中産階級のチャンピオンだった。 経済格差は拡大したが、貴族でも労働者でもない中産階級の視点に終始することがサッチャーの本質であったという。A氏:サッチャーの首相就任はイギリス政治の転機となるね。私:藤原氏は、サッチャーが首相を退任してから20年経ったが、その功績は色あせようとしているという。 緊縮財政は今のところ経済停滞を招くだけに終わっている。 文民がフォークランド戦を押し切った構図は、その後のアフガニスタンとイラクへの派兵と引き継がれ、多大の犠牲で失敗に終わっている。A氏:短期的にはイギリスを再生したサッチャー路線も、長期的には賞味期限を迎えたという。 新保守主義とも呼ばれる政治潮流を引き起こしたサッチャーが息を引き取ったとき、その潮流も確実に過去のものとなったと、この藤原氏のエッセイは終わっているね。
2013.04.17
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A氏:今、4月の「ミニ統一地方選」が進んでいるが、今朝の朝日新聞を見ると、兵庫県宝塚市長選と伊丹市市長選で維新の会が公認した候補が大敗しているね。 宝塚市長選は民主支持の現職中川智子氏が4万票台で当選し、次点の維新の会公認の前市長多山浩一郎氏の2万票台を大きく引き離したね。 一方、伊丹市長選は、現職の藤原保之氏(自・民・公推薦)が4万票台で、次点の維新の会公認・みんなの党推薦の岩原敏之氏の1万票台と大きく引き離して当選だね。 維新の会の得票数は両市とも昨年末の比例区での得票数より1万票以上減っているという。 維新の会の足元での人気離れかね。私:生活の党の小沢一郎氏は 「維新のおひざ元で橋下氏が支援に入ったが敗れた。維新は自民党と同じ路線であることがはっきりした」 と強調したと報じている。 2月の大阪府柏原市長選では維新の会公認候補が当選しているが、3月からは調子がよくないね。 推薦でも、3月の福井県越前町長選、4月の広島県庄原市長選、東京都小平市長選でいずれも敗北している。 問題は6月に予定されている東京都都議選だね。 維新の会公認候補が34人いる。 維新の会の「大阪越え」がなるかどうなるかだね。A氏:今朝の朝日新聞社説では、すぐにこの問題をとりあげ、「維新の敗北・大阪越え、いまだ遠し」と題してその敗北の原因を論じているね。私:足元の地方の問題に取り組まないで、太陽の党と組んで国政に進出したせいで、改憲論やタカ派的な主張にばかりに注目があつまってしまったという。A氏:伊丹市は大阪空港廃止を現職が争点化して、廃港による経済の停滞を懸念する住民の票を集めたという。 宝塚市は維新の会の大阪都構想に市民の懸念があったという。 維新の会の丁寧な説明が欠けていたようだね。 足元を固めないと改憲どころではないね。私:それに詳しくは知らないが、今月はじめの「週刊朝日」の橋下徹大阪市長の記事を批判して市長自らのツイッターで批判文を次から次に書いていたということがあったね。 テレビで一部、ツイッターの文をとりあげていたが、ちょっと、公人としては感情的になりすぎた文のような気がしたね。 もっとも教養ある大学の先生も反対論の先生への反論はちょっと品のないえげつないこともあるがね。 いずれにせよ、今度の伊丹市・宝塚市の市長選の維新の会の大敗により、今後の都議選、さらに参議院選がどうなるかに影響を与えそうだね。
2013.04.16
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私:知り合いの友人が駅前ビルの2階でスナックを経営しているという。 そして昼は12時から、千円でコーヒー付きで、カラオケ歌い放題だし、夕方スナックとしてオープンするまで、居ていいという。 A氏:カラオケルームで歌うより安上がりなのかね。私:そこで、友だち数人で午後1時半に行ってみた。 カウンターを囲んでスタンドが10個くらいと4人のボックス席が3つくらいあったね。 ところがすでに先客が10人くらいたよ。A氏:結構、混んでいるんだね。 それでは、回転が悪くあまり歌えないだろうね。私:そうだね。 マスターは、今日は人が多いほうだと言っていた。 途中、3時頃、数人帰ったので、我々を含め、数人くらいになった。 それで多少回転が良くなったが、5時にそこを出るまでに、歌ったのは一人3曲だね。A氏:カラオケルームと余り変わらないかね。私:よかったのは、マスターが音楽のプロで歌もうまいことだった。 この人が客のリクエストでシャンソンをフランス語で歌ったのがすばらしかった。 千円はやすいと思ったね。 さらに千円出すと、自分の歌をデジタルでCDに録音してくれるとのことだ。 事実、この日、一人の客が、自分が歌ったのをCDに録音してそのCDを買っていたよ。 マスターに今度くるときは、シナトラの「マイウェイ」を英語で歌うようにリクエストすると言ったよ。 俺は、シナトラの「マイウェイ」のCDを持っている。A氏:君のブログに「マイウェイ」のことが書いてあるね。 「役所広司と郷ひろみ・『サワコの朝』」、「フランク・シナトラのマイウェイの歌詞」私:俺は加山雄三がYoutubeで「マイウェイ」を英語で歌っていると言ったら、マスターは、加山雄三の声は鼻にかかるのでよくないと言っていた。 「私ならシナトラが歌うように歌います」と自信満々だったね。 今度、その昼間のカラオケスナックに行くときは、マスターに「マイウェイ」をリクエストして聞くのが楽しみだね。
2013.04.15
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私:朝日新聞の今週の書評欄で特に読みたい本はなかったね。A氏:しかし、すでにベストセラーとなっている村上春樹氏の新著の書評が載っていたね。 題名は「色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年」と長いね。私:俺は前作の「1Q84」を読んでいない。 大体、この人の本はよく理解できない点があるのであまり好きでないね。 読んだのは7年前に図書館から借りた「アフターダーク」で、これで村上春樹は卒業だね。 その後、「1Q84」ブームが来て、図書館は予約待ちが1年以上になるほど殺到していたね。A氏:君は、「1Q84」を読んでいないのに、このブログで短い知的街道を作っているね。 「村上春樹の『1Q84』ブーム」、「村上春樹『1Q84』をどう読むか」2の1・2の2、「村上春樹の『1Q89』の富岡幸一郎氏の批評」 このブログを読むとあまり村上春樹の本は読む気がしなくなるね。私:新聞書評によると今度の作品はかなり具体的なストーリーになっているような気がするね。 主人公の多崎つくるは36歳のサラリーマン。 名古屋の高校当時、男女2人ずつの友人がいて、本人以外は姓に色が入っていて、あだ名も対応した色彩だが、彼だけが色彩をもっていなかった。 そこで題名にある「色彩を持たない多崎つくる」となるわけだ。A氏:彼だけが東京の大学に進学したが、20歳を前に帰省したとき、突然、4人から一方的に絶縁を宣告される。私:理由は全く思い当たらない。 彼はショックで別人間になるような変貌を遂げる。 それから16年がすぎる。 仕事の関係で知り合った女性から、過去の真相を確かめるべきだと言われる。A氏:過去への「巡礼」がはじまるんだね。私:嫌な過去でも、勇気を出してそれに向かい合わなくてはならないということかね。 ところで、大学時代の友達はいまだに付き合っているが、俺はこの歳になって、田舎の子ども時代、学生時代の友達のあいつは今どうしているだろうかとふと思うね。 亡くなっている人もいるだろう。 大学時代の友達も、卒業後はそれぞれ会社に入って分かれて、別の人生を歩んだので、細かいことは知らないね。 その中で、2人が70歳台でピンピンコロリで急死している。 彼らの一生はどうだったのか、知りたいと思ったね。 しかし、亡くなった今となっては本人に詳しく聞くことはできないがーーー。 近親者に俺達世代が等しく経験した戦争と飢餓の少年時代、高度成長での大量生産・大量消費の企業戦士時代を「巡礼」して聞いてみたいと思ったね。
2013.04.14
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私:2、3日前にデジタル9チャンネルで猪瀬直樹都知事と新しく東京都教育委員になった乙武洋匡氏が、対談しているのを途中から見た。 後でYoutubeを検索したら、下記のサイトに載っていた。 http://www.youtube.com/watch?v=m6qIIPugi3s この対談で、都が教育委員会委員に「体罰問題」に関連して山口香氏を選んだことを乙武氏が高く評価する発言をしていたね。 俺はその発言で山口氏を知ったね。A氏:1980年代、第3回世界選手権で、山口香氏は日本人女性柔道家として史上初の金メダルを獲得。 ソウルオリンピックでも銅メダル獲得など、日本女子柔道が世界のトップに通用することを証明した伝説の女子柔道家として「女姿三四郎」と称賛されたという。 2011年にはJOCの理事に選出され、女子柔道強化選手による暴力告発問題では告発した選手のサポート役を引き受けていたが、2013年3月20日付けで新たに全柔連強化委員にも加わることになったね。私;ところで、乙武氏は3年間、小学校教師を体験していて、それを「だいじょうぶ3組」という本で出版し、これは最近映画化された。 この映画の主題は、「上履き隠し」という一種のいじめ問題から犯人探しでなく根本的な解決をさぐるものになっており、乙武氏の実話に基づいているという。 乙武氏は「いじめ」を「なくそう」という発想には反対で「なくそう」とするから「隠そう」となり、問題が解決しないという。 「いじめ」は人間集団には本質的に存在するものだから、問題はいかに早期に兆候を知り、対応することだという。A氏:そういう先生に対して、相談相手とするため、都の公立校ごとにスクールカウンセラーを置くと猪瀬都知事は言っているね。私:乙武氏は、モンスターペアレントも子どもを愛するからであり、それは先生と同じだが、お互いに「家庭が悪い」「先生の指導が悪い」と相手を責めることをしているという。 解決方法をきちんと冷静に共有すべきだね。 乙武氏も猪瀬都知事も生徒の多様性、ひいては人間の多様性を認めた発言をしているね。 乙武氏は、授業中、席を立って歩く子に対して、最初は厳しく叱っていたが、効果がないので、教室の隅に段ボールで囲んだ箇所を作り、そこに入って、5分ぐらいクールダウンしてから、席に戻らせて成功したという。A氏:「体罰」をしたいところだが、方法はあるものだね。私:乙武氏の教えた生徒の中で注意してもよく忘れ物をする子がいた。 体を調べたら、聴覚に軽い発達障害があったという。 そこでその子にはメモ帳やポストイットカードを使って忘れ物をしないようにしたという。A氏:視覚に訴えたわけか。私:その子は今、中学生になっているが囲碁の有段者だという。A氏:多様性と言えば、乙武氏も「五体不満足」だし、猪瀬都知事も物言いが無愛想だね。私:だから、俺は猪瀬都知事を好かないね。 もっとも本人は自覚していて、俺のような変わり者でないと作家にならないと対談で言っていたがね。 日本はムラ社会で、一律性を好む。 変わり者に対しては非難するだけだね。A氏:そういえば、このブログで「体罰」で戸塚ヨットスクールの問題を取り上げた時、次のようなエピソードがあったね。「あるとき43歳の地方官庁の公務員で、有名進学校から東大ストレート合格し、官庁に就職後、トントン拍子に出世し、若くして部長になり、体は強健、家庭的にも問題ないエリート中のエリートが「体罰」教育の戸塚ヨットスクールに入校した。 登校拒否ならぬ登庁拒否になったからだという。 その原因は、あるとき、彼の部に可愛い感じの18歳の新卒が配属されたとき、可愛いので、彼は、ちょっかいを出したくなり彼女に「お茶」と言ったところ、その女の子は、ムッとした表情になり、「なによ、偉そうにーーー」と言わんばかりに反発したことだという。 それで翌日から彼は役所に行けなくなった。」 彼のそれまでの人生では「挫折感」を味わったことが皆無で、子どもの頃から、「イジメられる」というような経験なしで大人になってしまったというわけだ。 だから、戸塚ヨットスクールでは、子ども時代の「いじめ」は大歓迎だということだ。 しかし、これは、極論だね。 「いじめ」は良くないという倫理感だけは維持したいね。私:変わり者がいる多様性を認めながら、なんとか知恵を出して、よりよく付き合っていこうというのが人間社会の性(さが)かね。 国際的にも、北朝鮮がいるがね。 世界の国家も、公正で平和を愛する国だけでなく多様だね。 その中で付き合っていかなければならない。
2013.04.13
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A氏:一時、騒がれた体罰問題が、まだ、くすぶっているね。 昨日の朝日新聞夕刊では、東京都教育委員会の体罰問題の調査結果を報道している。 それによると、「体罰」を加えた教職員は155人いたこと、胸ぐらをつかむなど不適切と疑われる指導をしたのは666人いたという。私:「体罰」は中学校が最多の93人だという。 ところが、今朝の朝日新聞では「元Jリーガー、指導中暴行」とある。 事件は4月4日午後あったというから最近だね。 これだけ「体罰」が騒がれているのに現場ではまだ、やっているのだね。 暴行を受けた中学生は両腕骨折で、全治3ヶ月の重傷だという。 「ふがいない試合をしたので期待を込めて尻を蹴り回しをしたが、手でかばったので手に当たった」という。 暴行を加えた本人は「指導の一環だった」という。 暴行とあるが、正確には「体罰」だね。A氏:両腕を骨折すると、サッカーがうまくなるのかね。 警察は逮捕しているが他にも「体罰」をした可能性があるとして調べているという。私:ところで、東京都教育委員会6人のメンバーに「五体不満足」の乙武洋匡氏が選ばれたね。 それに日本柔道改革を唱える女子柔道家の山口香氏も選ばれているね。 山口氏は、日本人女性柔道家はメダルに届くことが少なかった1980年代、第3回世界選手権で日本人女性柔道家として史上初の金メダルを獲得しているね。 「体罰」問題はまだ続くだろうが、問題を狭く考えないで、日本の近代史・社会史・文化史の視点で捉えてもらいたいね。
2013.04.12
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私:高橋洋一氏が、下記のYouyubeで新刊の「経済復活」の本の説明をしている。http://www.youtube.com/watch?v=fRFSWply45s ここでアベノミクスの3本の矢について批評しているね。A氏:3本の矢とは、1「大胆な金融政策」、2「機動的な財政政策」、3「民間投資を喚起する成長戦略」だね。 高橋氏は金融緩和論者だから、第1の矢の大胆な金融緩和は両手を上げて賛成だろうね。私:この本では、大胆な金融緩和をしなかった過去の日銀の失敗を追求しているという。 第2の矢については、当然だという。 問題は第3の矢の「成長戦略」だという。 どこに成長する産業が生まれるのかわからないという。A氏:君もよくそう言っていたね。私:今、米国の成長産業になっているシェールガスがいい例だね。 これは別に米国政府が推進して生み出した産業ではないね。 1980年代のテキサスで、ジョージ・P・ミッチェルというヒューストンの石油・天然ガス開発業者が、シェール(頁岩)と呼ばれる厚い岩盤から天然ガスを取り出すことができるという確信を抱いたという。 これがきっかけだね。A氏:社員たちは無謀だと言っていたが、ミッチェル氏は頑として譲らず、開発を進め、2000年代のはじめにかけて突破口となる技術革新が生まれたというね。私:開発に30年近くかかっているね。 高橋氏のいうように、そもそも計画的な成長戦略なんて中身はないね。 具体性のない官僚の作文に終わるだけだね。 運を天に任せ、自然に新成長産業が生まれてくるのを待つばかりだね。
2013.04.11
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私:君は「災害時要援護者」という言葉を知っているかね。A氏:俺の住んでいる住宅の自治会でやっていたね。 たしか、高齢者や障害者など、災害時に自力で避難が難しい人を言うんだね。私:災害時には、「自助」、「公助」というのがあるが、それに「近助」というのがある。 「自助」は自分で避難することだし、「公助」は公共機関が避難を助けるものだが、「近助」は近隣の人が助け合うものだね。 自治会・町内会が自主的にシステムを作ることが薦められている。A氏:俺のところは、どの世帯に高齢者や障害者がいるかを自治会が把握するのは、個人情報保護法にふれるとかで、一時ストップしていた。 それが、3.11の東日本大震災で、重要性が認識され、アンケートで申告してもらって、名簿ができたね。 同時に、支援できる人も登録してもらい、災害時、誰が誰を支援するかのマッチングをしているよ。 本当に災害になれば、誰がどうなるかはわからないが、準備をしておくことは重要だね。私:今日の朝日新聞夕刊に「要援護者名簿を義務化:市町村作成、災害時に提供も」とある。 それによると要援護者の名簿について、市町村に作成を義務づける法案を政府が今国会に提出する方針を固めたとあるね。A氏:それによると東日本大震災の被災12自治体では、5自治体で個人情報などを理由に名簿を提供しなかったために、障害者の死亡率が他の住民より高い傾向にあったという。私:「市町村は本人の同意がなくても消防や警察、民生委員、自主防災組織などに提供できる」と法案に示されるという。 君の自治会の「近助」のシステムはここでいう「自主防災組織」になるんだね。A氏:俺のところは個人情報保護だと言ってアンケートに答えなかった世帯が1割ほどあったが、これで個人保護の障害はなくなるね。私:俺の町内会は、そのシステムが出来たばかりだが、この法案の話は「近助」の追い風になるね。
2013.04.10
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私:今年9月に2000億円の社債償還が待ち受ける中、「シャープ解体」のシナリオも現実味を帯びてきたということで、週刊日経ビジネスが、今週号でシャープの特集を組んでいるね。 必要な資金はざっと1000億円規模だという。 A氏:資金繰りで、台湾のホンハイ、米インテル、米クアルコム、アップルとの提携の話が出たが、うまくいかず、ついに先月、サムソンからの出資を得るそうだね。私:アップルのスマートフォンの販売が失速したことで、シャープはライバルのサムソンに乗りかえたので、アップル派のホンハイとの関係が悪化した。 このように一連の提携交渉は、手当たり次第だね。 しかも、この交渉は、代表権を奥田隆司社長に譲ったはずの片山幹雄会長の独壇場だったという。A氏:シャープの創業者は早川徳次氏だが、2代目社長の佐伯旭氏から液晶の開発が始まるね。私:液晶事業を立ち上げた3代目の社長辻晴雄氏の弟が佐伯氏の娘婿、4代目の社長町田勝彦氏は佐伯氏の娘婿で液晶、テレビ事業を拡大、5代目の社長片山幹雄氏(現会長)は液晶技術者で、堺工場の大型投資を断行、6代目社長の奥田隆司氏は資材調達出身。 要するに、同族的なつながりと、2代目から5代目までは液晶中心で、「液晶組」と言われているという。 その他、役員にも「液晶組」が多いという。A氏:奥田現社長は、資材調達出身だから、その点「液晶組」と距離をおくね。私:過去、シャープは多気工場、亀山工場、堺工場と次々と液晶大工場を作ってきた。 堺工場は、約4300億円の巨額の投資をして建設したという。 建設が進んでいた当時、俺はたまたま、月2回ほど、堺市のある会社に半年ほど訪問していたが、ビジネスホテルは予約が取れないほど、活況だったね。 しかし、現在は多額の赤字を垂れ流している液晶や太陽電池を切るかがどうかが問題になっているが、「液晶組」の抵抗があるだろう。A氏:日立は液晶パネルやHDD事業から撤退し、復活を遂げているね。私:シャープは長い間、液晶にこだわって、製品転換を怠ったツケがきているのだろうかね。 そして、経営危機に陥っても経営陣の「液晶組」が、抜本的な改革を躊躇しているのかね。 9月まで後、約半年。 シャープはどうなるだろうか。 日経ビジネスは、シャープ再建には「過去の呪縛からの一刻も早い決別が前提になる」とこの特集の最後をしめている。
2013.04.09
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私:著者は身長177センチだが、かっては体重が96から97キロあった。 適正体重は69キロで、健康維持に必要な「身体の保守」には3割近い減量が必要だったという。 結局10年かけて減量目標を達成したという。 人の身体システムと社会システムは似ている。 著者はその減量の実体験と社会システムとの類似性から「抜本的な改革を成功させるためには」として5ヶ条の原則を提言している。 第1条「『守旧志向』『改革志向』の二分法で物事を判断してはならない。 かわりに『うますぎる話は何であれ相手にしない』を行動の指針にせよ」 敵対する相手を「抵抗勢力」として敵に回すような気負いをさけるということだね。A氏:アベノミクスで、金融緩和をどんどんやれば20年続いたデフレを簡単に脱却できるというのは「うまい話」のような気がするね。私:次は 第2条「改革にとりかかった当初は、めざましい成果がしばしばあがる。 だからといって、それがつづくと期待してはならない」A氏:急激な円安、株高はそれなりの成果があがっているが、バブル的で崩壊がいつ起きるかが心配だね。 8月の参議院選挙まで持つかね。私:次は 第3条「努力しても何の変化も起きない状態がつづくことこそ、重要な潮時が訪れたしるしである」A氏:沖縄問題がそうかね。私:次は 第4条「一元的な発想にとらわれてはいけない。 相反する要素を積極的に盛り込み、物事を複眼的にとらえるようにつとめる」A氏:野党との対応で必要だね。 しかし、選挙制度の0増5減問題のような時間を争う問題もあるね。 ブルトーザーと言われた実行派の政治家田中角栄元首相がかって、最善策がなければ、次善策で一歩でも進めよと言ったというね。私:次に 第5条「改革目標の達成が、そのまま保守の達成となるわけではない。保守の努力は改革が終了した後もつづけていく必要があるが、そこにはさらなる改革への模索も含まれる」A氏:戦後、「保守」が浮かびあがったのは自民党が誕生した1955年で「55年体制」ができた時だね。 これが日本の発展や繁栄に大きく貢献した。私:しかし、1990年前後より、この体制では外なるグローバル化、内なる少子高齢化、財政悪化の変化についていけないという認識が広がり「改革」が叫ばれるようになる。 経済成長が余り期待できない成熟した日本国家には、別の低成長「改革」が必要なのではないかね。A氏:俺達の若い時は、インフレを経験しているが、あの時はモノの供給不足時代だった。 企業は借金をどんどんして、どんどん作った。 そしてどんどん売れた。 利益もどんどん出た。 社員の給与もどんどん上がった。 そしてモノを買って消費した。私:今のモノ余りの時代に、俺達の若い頃の経済循環状態を大金融緩和で再現できるだろうか。 時代は大きく変化しているのに、適切な「改革」となっているのだろうか。
2013.04.08
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私:安倍晋三第1次内閣は、2006年9月から2007年8月まで続いた。 安倍首相の当時のスローガンに「戦後レジームの脱却」とあるが、これは敗戦により失われた伝統的なよき日本をとりもどそうというものだね。A氏:「美しい日本」だね。私:「伝統」や「保守」という言葉がその頃、流行ったように思う。 「保守」には機器の「保守」のように「望ましい状態を維持する」という意味もある。 この本は、その「保守」をメインテーマにしているが、安倍政権中に書かれ、発行されたのは安倍政権が倒れた時というのは奇妙な一致だね。 古い本なので待ちなしで図書館から借りた。A氏:佐藤健志氏については、このブログの「バラバラ殺人の文明論」でとりあげていて「保守主義」と「進歩主義」の対立で歴史をとらえているね。私:近代以前は、人は伝統を守って生きてきたから、本来、保守主義だった。 それが、産業革命などの文明の発展で、「社会はどんどん進歩する」という「進歩主義」の考えが生まれ、支配的になり、近代化が進む。 西欧の近代化は、個人主義的なキリスト教の精神を基礎としての「内側からの近代化」だね。 「保守」も個人の「自由」を基礎とするようになる。 キリスト教も分派があったらしいが、近代化の影響を受けて変質してきたようだね。 ところが、日本は黒船で近代化にさらされたときに、これにつながる伝統的なものはなく、異質なものを取り入れなければならなかった。 「外圧による近代化」だね。 しかも、急いでやらないといけない。A氏:そこに大きな歪が生まれるね。私:時代の流れに対応するための態勢を整えてゆくこと自体「抜本的な改革の連続」として急進性を帯びる。 今、新装なった歌舞伎座が再開され、伝統芸が華々しく披露されている。 しかし、明治初期は歌舞伎の内容が封建的だから廃止すべえきだとか、日本語を廃止して英語を公用語化しようという議論までされたね。 このような状況では伝統的なシステムを擁護できないので、「保守」と急進性のバランスをとった「改革」を「伝統尊重」と結びつける芸当がもとめられた。A氏:近代化を先に進めている欧米の「自由」の概念をカギとしてバランスをとる「先頭集団」型方法論は使えない。 近代化「第2集団」はそこで「国家」を持ち出す。 「大日本帝国は万世一系の天皇、之を統治する」というように近代化の一環として作られた憲法で「万世一系」という言葉によって「国家の連続性・不変性」という「保守」を強調している。A氏:「保守主義」と「進歩主義」の協調的な内容だね。 「国家」を「保守」するために「社会」を「革新」するというわけだ。 言い換えれば日本の近代化は「国家を保守するための革新」というわけか。 「国家主義」だね。私:昭和に入ると左翼の革命運動が弾圧される一方、「国家主義」の強化は「革新」と呼ばれ称賛された。 しかし、近代化を急ぐところから始まったにもかかわらず、「国家主義」を「革新」とみなすことにより、非近代的な体質をひきずっていることへの成否を冷静に問うことができなくなる。 著者は、「国家的軍国主義におちいった日本と「国家的社会主義」のナチズムが、第2次大戦で近代化「先頭集団」型の連合軍に大敗するのは不可避だったと言う。A氏:その後に続いたのが、表面は社会主義国家であっても「国家主義国家ソ連」の内部からの崩壊も不可避といえるね。私:安倍晋三第1次内閣での「戦後レジームからの脱却」も「敗戦による外圧によって押し付けられた体制からの脱却」を意味していたね。 「与えられた憲法」というコンプレックスが戦後ずっと「保守」派を支配している。 ところで、この本が発行されてから、グローバル経済の拡大、リーマン・ショック、政権交代、東日本大震災と、大きな歴史的な事件が発生している。 そして「保守」の安倍晋三第2次内閣の誕生だね。 明日は、この本の「根本的改革を成功させるには」という著者の視点から、最近のアベノミクスの動きを見てみよう。
2013.04.07
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私:昨日、テレビのチャンネルを変えたら、丁度、NHKで衆院予算委員会の中継をやっていた。 昨日は、原子力問題の集中審議だということだった。 興味ある点が3点あった。 第1点は、日本維新の会の質問だと思うが、原発事故の放射能汚染について民主党政権のときに決めた安全基準の問題だね。 参考人として札幌医大の専門家が登場して発言した。 それによると、放射能がゼロがよしとする考えは科学的でなく、人間一人でカリウムの放射能を4000ベクレル出しており、この予算委員会の部屋には100人くらいいるので40万ベクレルになり、その中で我々は住んでいるのだという説明をしていた。 そして、もっと科学的に基準を設定すべきとしていたね。A氏:こないだこのブログで取り上げた「福島の放射能物質は除染の必要なく、避難家族は皆、即、家に帰るべし」の稲恭宏氏の考え方に近いね。私:残念ながら、予算委員会ではその議論はそこまで。 さらに先に進んで質疑はなかったが、国会でこの放射能の過剰反応がとりあげられたのは一歩前進かもね。 第2点は、地震、津波について、過去の記録をどのくらいまで遡るかだね。 福島第1原発の設計時には千年に1回程度の貞観津波は無視されたが、みんなの党の議員の発言によると、米国は1万年に一度の災害も考慮するという。A氏:考え方が全く違うね。私:日本の原発のリスク対応の考え方の遅れと甘さを批判していたね。 地震大国日本なのにね。 改訂される安全基準では1万年くらいになるそうだ。A氏:新聞では活断層は新安全基準では40万年前まで遡って調査と報道しているね。私:第3点は、例の1号機4階の調査で国会事故調再委員の調査を東電側が「真っ暗」と嘘の説明をして、調査を妨げた問題だね。 参考人として、当時の国会事故調再委員が詳しく事情を説明したが、東電側の「説明者個人の誤った判断」という釈明も「嘘」で、意図的であることは明白だね。 なにせ、東電の説明者は60分にわたり、細く調査不可能であること説明したというから、「誤った判断」ではあり得ないね。 原発事故以来2年を過ぎたが、未だにこの状態とは、まさに悲劇的だね。 新聞やテレビでとりあげたのは、上のうち、第3点の問題だけで、それも詳細ではない。 第1点、第2点は重要なのに報道されていないようだ。 これはNHKの生中継を見ない限り、国民には明らかになっていない事実だね。
2013.04.06
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私:3日の水曜日に俺が医者に行ったことは話したね。A氏:君は体温が上昇しだしたので、インフルエンザにかかったと思い、医者に行ったら、インフルエンザの症状がなく、逆に血液検査で白血球が異常に増大していたということだったね。私:とりあえず点滴をして、後は抗生剤を飲んで、翌木曜日1日間、症状がどう出るかを見ることにしたんだ。 実は、木曜日1日、間を置いたのは木曜日はこのクリニックは休みだったせいもあるね。 水曜日の夜は、解熱剤のせいもあったのか体温は36度8分と下がった。 翌木曜日は、最高37度0分で後は36度台。 咳も痰も出ないし、鼻も異常がない。 喉は渇き気味だが痛みはない。A氏:1日待って症状が出なかったんだね。 1日様子を見たのは正解だったようだね。私:今日、金曜日は約束通り、朝一番で医者に行く。 医者は木曜日の経過を聞いて、インフルエンザでも肺炎の初期でもなく、最初の水曜日に多少、喉に赤みがあったので喉頭炎だったのだろうと言う。A氏:まぁ、入院するようなこともなくよかったね。私:念のため、抗生剤を3日分もらい、これを飲みきって異常がなければ、もう来なく大丈夫と医者が言った。 ラッシュアワー後遺症で、今週は、水、木、金と3日間、予定が狂ったよ。 今日は医者から帰ってから、気分転換に理髪店に行く。 散髪代の4千円は、3日間でかかった医療費と比較すると高いような気がしたね。 ところで、黒田東彦日銀総裁のリフレで物価があがれば、散髪代もあがるかね。 理髪店は収入が上がるが、こちとらは、あがりそうもない。 そうなると千円の洗髪なしの店にチェンジするようになるかもしれない。A氏:そうなれば、理髪店は顧客を失うから、単価はあがっても逆に収入は減るのではないの? デフレの脱却もむずかしくなる。私:経済のことはよくわからないが、なんだか、世の中、急に狂気に満ちてきたような気がするね。 北朝鮮に似てきたね。
2013.04.05
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A氏;君がこの前のブログ「正社員の解雇緩和問題」と題して、3月29日の衆院予算委員会で安倍晋三首相が「正社員の解雇の自由化は全く考えていない」と明言したことを取り上げていたね。 今朝の朝日新聞の小さな囲み記事で、「解雇の金銭解決、一転検討へ:首相、『事後型』について」答弁修正」という見出しでこの問題のその後を報じているね。私:田村憲久厚労相が3日後の4月1日の衆院予算委で「裁判で解雇無効となった労働者との契約を、金銭で解決するのは解雇ではない」と首相答弁を修正したという。 これを受けて首相も4月2日に「金銭を払えば解雇できる『事前型』の制度は一切考えていない」と厚労相発言を追認したという。A氏:「事前型」「事後型」とややこしい区別が生まれたね。 「事後型」とは裁判で解雇が無効になったとき、金銭で労働者との契約を解決するものだね。 いずれも裁判が絡むね。私;その意味では、政府の産業力競争会議での「再就職支度金の支払いとセットでの解雇」というのは上の定義で言うと「事前型」を狙っているね。 しかも、裁判が絡ませいないようにする考えだ。 この点、新聞は、首相や厚労相の考えのズレがあった原因と、産業力競争会議との食い違いをもっと鮮明に示すべきだね。
2013.04.04
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私:今朝、起きたらなんとなく、体がだるい。 そのうちに悪寒がしてきた。 体温計で測ったら37度5分。A氏:昨日のラッシュアワーで風邪を拾ったのかね。私:軽い風邪と思い、市販のバッファリンを服用。 しかし、午後になって38度4分と体温は上昇。 これはインフレエンザと思い、あわてて医者に行く。 しかし、インフルエンザの症状がない。 採血したら、白血球が多い。 どうも肺炎の疑いがあると医者は言う。 とりあえず、白血球増加対策で、点滴した。 抗生剤と解熱剤をもらって、2日ほど様子見だね。 とんだラッシュアワー後遺症だね。
2013.04.03
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私:今日、東横線沿線のある場所に、午前9時待ち合わせで行ってきた。 ところが、この時刻設定は失敗だったよ。A氏:なぜ?私:丁度、ラッシュアワー時にぶつかるからだね。 東横線の急行に乗ったが、超満員だった。 身動きがとれないということはこういうことかと思ったね。 身じろぎもできないくらいだったよ。A氏:東横線は3月15日からは副都心線に相互乗り入れになったんだね。 埼玉から、中華街まで直行になったと宣伝していたね。 横浜から新宿、池袋の副都心に通勤する人は直行できるから、そのせいもあるのかね。私:昔、若い頃、電車通勤をしたことがある。 そのときのラッシュアワーの経験がある程度で、久しぶりの体験だった。 しかし、ギュウギュウ詰めの回りは若い男性が多い。 生産年齢人口が減って、老齢化社会だというが、通勤時間帯の電車に乗っているおびただしい人々を見ると都心は別世界のようだね。 来週、また同じ所に行くのだが、待ち合わせは午後にしたよ。
2013.04.02
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もう、横浜では、桜吹雪となり、新芽の葉桜が目立つ。 昨年は、湘南地区にいる同窓生の幹事が鎌倉八幡宮段葛中心の桜見物を企画して、好天に恵まれ、数人でいい花見ができた。 これは昨年の4月9日のブログに記録がある。 今年は、3月半ばに幹事から3月26日に町田の芹ヶ谷公園、恩田川遊歩道、つくし野と3ヶ所の桜を連続して歩きながらの花見を提案してきた。 いい企画だが、しかし、残念ながら、当日、予定していた用事があり、参加できなかった。 ところが、東京の桜が例年より10日も早く満開だというので、3月22日に東京に用事があったついでに、上野公園に寄った。 花見は、いつも横浜近辺だったので、桜が満開の上野公園に行ったのははじめてである。 天気に恵まれ満開の桜を満喫できた。 すでに人出も多く、あるおばさんが「景気がよくないのに、ウイークデーにこんなに沢山の人が遊んでいいのかね」と心配していた。 当日は金曜日の午後だったので、桜の木の下は当夜の花見の宴の陣取りの青いビニールシートで埋まっていた。 例年は陣取りの仕事は新入社員の仕事だったというが、今年は、満開が10日くらい早くなったので、2年生がやらざるを得なくなり、2年連続の陣取りだという。 10年くらいまえに吉野山の千本桜を見に行ったことがあるが、もう、細かいことは忘れてしまっている。 今のところ、鮮明に記憶していて、一番豪華な桜の花見は、このブログにも記録したが、2008年4月22日の満開の北上展勝地桜だったね。 北上展勝地は東日本大震災では被害がなかったようだが、一昨年は花見の観光客が減ったが、昨年は盛り返したようだ。 4月中旬には満開になるだろうが、今年も観光客が増えることを望みたい。
2013.04.01
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