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(渋野応援団は贔屓の引き倒し) 女子ゴルフの渋野が予定通り、全英女子オープンで予選落ちをした。このニュースに対する一般の日本人の書き込みを見ると、議論が全く噛み合っていない。 論理的なやり取りではなく、感情的な反発という感じの書き込みが目立つ。 渋野に対して、厳しい論評や書きこみに対して、かなりの人が感情的になって、「若く、経験も乏しい渋野を何で、そんなにけなすのだ。もっと温かく見てやれ」という感じで、厳しい事を言っている人を人達を非難している。 同じような図式は、今の東京都の小池知事や、かつて外務大臣を務めた田中真紀子についてもあった。 応援者によくあるパターンは「男性社会で頑張っている人の足を引っ張るな」という考え方で、頑張って頭角を現して来た女性については、多少の問題や欠点があっても、それを批判せずに、応援しべきであるという考え方である。 田中真紀子がマスコミによく出ていた頃、テレビで評論家などが、真紀子について、少し批判的な事を言うと、田中応援団の女性達からテレビ局に猛烈な抗議の電話がかかって来たという。 テレビ局はその抗議の電話に応対するのが嫌なので、テレビの番組の出演者に、「田中真紀子については、批判的な事は言わないで欲しい」と釘を刺し、それでも、批判的な事を番組で言うと、以来、その評論家には、テレビ局から出演依頼がなくなるという話を何人もから聞いた。 筆者などは、こうした話を聞くと、田中批判をする人に抗議をする人は、逆説的に、却って、田中真紀子の足を引っ張っているという事に気が付いていないと感じた。贔屓の引き倒しなのだ。 人は批判されるようになって一人前で、その批判を虚心坦懐に受け入れ、納得できるものについては、問題点を改善してこそ、伸びるのであって、批判をするなという事は、成長を邪魔するに等しいのだ。 今の小池都知事も、東京五輪の話も、築地の豊洲移転の話も、そして今のコロナ対策も、筆者の目から見れば、落第点である。環境大臣の時からもそうであったが、彼女はどう目立つかという事が頭の中心にあり、国民のためとか、都民のためという発想が乏しいのだ。 でも、テレビや新聞で、小池を批判する記事はあまり見かけない。その背景には、田中真紀子に対する応援団と同じ構図があるように感じる。 ある記者の話では、都政担当記者が少し小池に批判的な記事を書くと、以後、取材を受け付けてくれなくなるという。そうなると、担当記者としては仕事にならないので、批判しないのだという。(フォーム改造に失敗した渋野) ゴルフの渋野の話に戻ると、感情的に渋野を応援しようとする人の多くは、書き込みの内容を読むと、ゴルフやスポーツについて、あまり知識がないように感じられる。 そして、叩かれている渋野を守らないといけないというような感じで、事実、論理ではなく、感情で渋野を批判する人を攻撃しているように思われる。 冒頭で、「予定通り予選落ち」と書いたように、渋野の予選落ちは少しゴルフをかじった人間の間では、9割方予想された事で、万一、ラッキーで予選通過する確率は、1割あるかないかだったからである。 理由は簡単で、去年、あれだけ活躍したのに、このシーズンオフに体重を増やし、ドライバーを堅いシャフトに変え、フォームも変え、強みであったパットのスタイルまで変えた。 これでは、成績がガタガタになって当然で、日本国内の試合で予選落ちをし、全英の前哨戦のスコットランド・オープンも予選落ちした。 プロスポーツの選手がフォームを変えるという事は時々行われる。しかし、その多くが失敗に終わる。そして、そのかなりの割合で、元に戻る事も難しくなり、選手生命を終わる。 かつて、男子ゴルフで、青木、尾崎と並んでトップを争った中島常幸は日本でトッププロになってから、アメリカに挑戦し、飛距離の出るアメリカ人選手に対抗するために、フォームを変えて、成績が惨憺たるものになり、元に戻る事も出来ず、選手生命を終えた。 高校野球で甲子園の優勝投手で、プロ野球での活躍が期待された阪神の藤浪投手は最初の数年は10勝を越える活躍をしたが、その後、成績が低迷し、勝てなくなった。 この不振の最大の理由がコーチによるフォームの改造だったと言われる。フォームを変える事はそれくらい大変な事なのだ。 にも、かかわらず、渋野は同時に3つの事を変えた。アメリカで活躍するためという事が理由と言うが、はっきり言ってそれは間違いである。 22歳でまだ若いという人もいるが、22歳でも10数年、活躍して来て、フォームも体に染み込んでいるのだ。それを部分でも変えるというのは、余程、慎重にしないといけない。 青木コーチが何故、そんな事をさせたかは知らないが、筆者は渋野が去年のように国内の試合で何勝もするようになるには、かなりの時間がかかるように感じる。 それでも、元に戻れば良い方で、戻らずに消えていく可能性すらあるのだ。(180度違う意見の片方だけを採用し、議論もさせない政府、マスコミ) この女子ゴルファーの渋野への批判と、今のコロナ騒動を関連付けたのは、今のコロナ騒動を見ていると、事実や数字に基づいた冷静な議論ができていなくて、ゴルフの論争と似ていると思うからである。 武漢ウイルスについては、政府、特に厚労省の対応は初めから間違いだらけだった。初めは大した事はないという姿勢で楽観的な見方に終始していたが、途中で、ダイヤモンドプリンスなどで死者が出るに及んで、途中で、大変だと態度を急変した。 そして、国民に明確なメッセージを発する事無く、データや議論の積み上げなしに、全く非科学的な国民の行動8割減を要請しだした。 迷走する厚労省の動きを是正しないといけない大臣である加藤厚労相は、東大出で財務省の官僚上がりで、平時にはそれなりに行動できたかも知れないが、緊急時になすすべがなく、官僚の指導など全く期待できない状態で今に至っている。 政府の行動を決める指針を考える専門家会議と称する組織は、日本の専門家の一部の人で構成され、全く違う考えの人が入っておらず、ネットなどで、「政府の今のやり方は間違っている」という専門家の批判は多く聞かれる。 本来なら、180度違うとも言える専門家同士の意見や施策を一堂に集めて議論をさせないといけないのだが、それは全く行われず、片方のみの意見で政府の行動が決まっている。 この政府の偏った行動、方針を更に増幅させているのが、マスコミの暴走である。 煽るだけのセンセーショナルの報道は、ネットなどで情報を得る事ができる人達のマスコミ不信を深めているが、一方で、テレビや新聞だけから情報を得ている年寄りや地方生活者にパニックを起こさせている。 本来、マスコミの役割は異なる見解があるなら、その当事者を集めて議論させ、それを国民に示し、事実とデータの基づいて、1つの合意に収斂させる事にあると思うが、逆の行動をしている。 いつになったら、日本人が論理的な議論ができるようになるのだろうか。
2020.08.25
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(数十人で飲食をする若者と、部屋に籠り鬱になる年寄りが混在) 新聞、テレビを見れば、今でも「感染者は○○人」と大袈裟に報道し、マスコミは相変わらず、煽っている。 一方で、感染者の内容を聞くと、「20人でバーベキュー・パーティーで飲食をしていた」など、それは感染するだろうと感じられる行動をしている20歳代、30歳代の人の行動が目立つ。 大阪府の吉村知事が「5人以上の集団での飲食はとにかく避けてください」と言っていた事が多くの若い人に届かないようである。 無防備・無頓着な人達はともかくとして、普通の人はどうかと言えば、スーパーやドラッグストアなどで、店の入り口に置いてある消毒液の使っている割合を見てみると、非常事態宣言が出ていた頃には、ほぼ8、9割の人が消毒していたのに比べて、今は、消毒液を手にしている人は6、7人に1人と非常に少なくなっている。 また、街を歩けば、マスクをしない人が少しづつだが、増えて来ている。街を歩くだけならともかく、スーパーで買い物をする人や、電車に乗る人、銀行のATM利用者などでも、マスクをしない人が結構出て来ている。 マスコミが長期にわたって、大変だと叫けば叫ぶ程、多くの国民が自粛、管理疲れで、普通の生活行動に戻りだしたように感じる。 その背景の1つには、「実は集団免疫がかなり進んでいて、特別な対策は必要ない」というような専門家の分析などが紹介されている事もあると思うが、その一方で、テレビに煽られて、外出もできず、自粛鬱になる年寄りも増えて来ているという。 このように国民の行動がバラバラなのは、政府がきちんとした見解を発表しない事が大きいのだと筆者は感じる。 初期の内は良くわからないから、分析や見解を出したくても出しようがなかった面があるが、今は、騒動から半年経ち、ウイルスの特徴や患者の様子などもかなりわかって来ている。ならば、中間段階という事で構わないから、現時点でわかって来た事を公表し、国民に正しい行動をする指針を与えるべきであると思う。(基礎疾患のない50歳代以下にとっては無症状かただの風邪位の病気) 武漢ウイルスが日本でも流行り出して、もう半年になるので、日本だけでなく、世界各地で様々な分析や統計が出て来ている。 震源地の中国でも感染者や、その治療方法などの分析も出ているし、日本でも、慶応大学医学部の教授が責任者となって、慶応や医科歯科大学、北里大学、阪大などの関係者で結成された「コロナウイルス制圧タスクフォース」などが、これまでの患者やその治療を通しての分析を行い結果を公表している。 ネットにも公表されているこのタスクフォースの分析内容はとても参考になるが、何故か、新聞、テレビはほとんど報道しない。 そして、その内容を見ると、今、日本のマスコミが毎日のような絶叫し、煽りまくっている内容とはかなり異なる事がわかる。(1)まず、日本では30歳以下で、武漢ウイルスで亡くなった人は28歳 の相撲取り1人で、それ以外はいない。しかも、この力士は6年間も 糖尿病を患っていて、治療を受けていた。(2)日本での患者の年齢ごとの分布で見ると、一番患者の数が多いのは 80歳代前半で、単純平均でも79歳と、老齢者中心の病気である。(3)感染者をみると、3割は無症状、5割は風邪を引いたくらいの症状、 2割が中等、重傷者で、死者は感染者に対して、0.2%位である。(4)亡くなった方のほとんどが65歳以上で、かつ、98%程の人が 基礎疾患を持っている人である。 --基礎疾患とは高血圧、糖尿病、腎臓病、ガンなどの病気を持って いる人で、末期の患者を除くと、病院に定期的に通い、医者の指示 の下に、適切な治療を行っていて、亡くなった方はほとんどいない。 つまり、基礎疾患を持っていても、きちんと医師の指導・管理の 下にいた人のほとんどは亡くならずに済んでいる。 という事は基礎疾患のない50歳代以下の人は、感染しても重症化 せずに、風邪程度の症状で、短期間で治る病気であるということだ。(5)患者の治療経験から、重度になると、最後は免疫の暴走と、血管 での血栓が起きる傾向が強く、これにきちんと対応すれば、死を免 れる事が多くなって来た。 ーー免疫の暴走にはリウマチの薬など抗免疫薬を投与すれば、改善 するし、血栓はそれを溶かす薬がある。(6)日本で死んだ人の半分は病院の院内感染からである。当初、よく わからず、治療にあたる内に、医師や看護師が感染し、そこから 他の病人にうつったのである。(7)欧米で多くの死者が出たが、これも老人施設や病院の院内感染が 多かった。 --つまり、多くの人にとって、三蜜を避け、手洗いやうがいを励行 すれば、普通の生活をしても、問題がないという事である。 (暴露、陽性者、発症者の意味は全く違う) マスコミは総数だけいつも伝え、その内訳を伝えていない。感染者の数がどんどん増えているという事で脅しているのだ。 しかし、実態は違う。(8)東京都は患者の内訳などをホームページで公表しているが、それに よると、累計の陽性者は1万8千人で、この内、1万4千人が退院 している。現在入院している人は1641人。重症者は31人、 累計の死者は344人である。 ちなみに、東京都も厚労省もマスコミが連発する「感染者」という 表現はしていないで、「陽性者」としている。 大変だと騒いでいる感のある東京都の小池知事ですら、毎日の数字 を公表する時に、「本日の陽性者」と言っているが、テレビは「陽性者」 の言葉をカットした上で、「感染者」と置き換えて報道している。 前に書いたように、専門家の話では、暴露、陽性者、発症者の3つは全く意味が異なる。暴露はウイルスを吸い込んで、体の中にウイルスがいるが、多くの場合は自然免疫で退治してしまうので、病気にかかった事を証明するような抗体もできない人が多いという。 陽性者も検査をすると、陽性になるが、ウイルスを退治して抗体が出来た人も陽性反応が出るし、他のコロナウイルスでも陽性になる事もあるし、ウイルスの死骸が体内に残っていただけでも、陽性になるという。(9)同じコロナウイルスのインフルエンザで、日本人1億2千万人の内、 毎年、3千万人はウイルスにうつるが、発症をする人は1千万人で、3分 の1。そして、死者は年間3千人程、多い年でも1万人である。 これに比べて、武漢ウイルスは感染力は強いが、致死率や毒性はイン フルエンザよりも弱く、死者はインフルエンザの3分の1と少なく、 普通の風邪の一種であると言って良い。(10)インフルエンザは患者5人の内、4人位が他の人のうつし、平均で 5人が10人程にうつす。 これに対して、武漢ウイルスは患者5人の内、他人にうつす人は1人 だが、その1人が多くの人にうつす。5人全体ではインフルエンザと 変わらずに10人程である。 --つまり、元々、コロナウイルスは1人の患者が平均で2.5人に うつしていて、武漢ウイルスも同じである。(11)1人が2.5人にうつす病気だと国民の6割が感染すると、集団 免疫が発生して、患者が増えなくなり、次第に患者は減少していく。 これは統計的に証明されている話である。 --スエーデンでは、ロックダウンなどは行わず、集団免疫が達成 することを目指した珍しい国で、少し前の調査で、集団免疫が4割に 達していると公表し、今は国民は普通の生活に戻っていて、マスクを する人もいない。(年寄りはどんどん外出して散歩すべき) 武漢ウイルスの感染の仕方もわかって来た。だから、この防御をきちんとすれば、必要以上に怖がる事は無意味である。(12)武漢ウイルスの感染の仕方は3つ。1つは接触感染、2つは飛沫 感染。3つはエアゾル感染である。(13)接触感染は感染している人の手などについたウイルスが机や椅子 などにつき、そこに触った他の人が触る事で感染することである。 --この対策は簡単で、手洗い、消毒、うがいをきちんとすれば、 ほとんどの人が感染を避ける事が出来る。(14)飛沫感染はウイルスに罹っている人の口から唾が飛び出し、それを 他の人が吸い込んだり、一緒に食べたりしている食べ物にウイルスが ついて、その食べ物を他の人が食べる事で罹るものである。 --だから、集団で飲食をしたら、罹りやすいから、集団で飲食を したり、同じ料理を複数の人で箸を突きっこしない事である。(15)エアゾル感染というのは、感染者の口から唾と一緒に放出された ウイルスが唾と一緒に空中に漂い、換気が良くないと、感染者がいなく なっても、他の人が空気と一緒に吸い込み、感染する事である。 --だから、密室状態のカラオケや劇場などでは、感染が拡大する 危険性がかなりあるのだ。(16)逆に言えば、この3つの感染の仕方に注意すれば、感染はしないと いう事である。 という事は、小池都知事が言うように「不要不急の外出は避けて」 というのは間違いで、空気の良い郊外などの町では、どんどん散歩して 体力をつける事がむしろ感染しないために大切である。 --テレビや新聞からしか情報を得る事が出来ない年寄りは、感染を 心配して、外出を控える事で、健康を害したり、鬱になっている人が 増えて来ているという。 --また、太陽にあたって、ビタミンDを吸収すると、免疫機能が 向上して、ウイルスに対する抵抗力が強くなるという。年寄りにとって 散歩は重要なのに、知事が「外出するな」と言って、病人を作っている のである。(マスクは半分は自分のため、半分は他人のためにするもの) ワクチンについても、マスコミはワクチンがまるで救世主のような報道をするが、コロナウイルスにワクチンは基本的に利かない。インフルエンザのワクチンも、ウイルスの活動を少し抑えて、自分の免疫で克服するというものでしかない。 製薬会社がワクチンの開発を急いでいるが、副作用や毒性については、多くの人に投与してからでないとわからない。だから、開発されて認可されたからと言って、直ぐに飛びつくのは間違いである。 何よりも、SEARSが大流行してから10数年年経っている。それでいて、ワクチンが出来ていない。コロナウイルスは変異しやすいので、そもそもワクチンを作る事が難しいのだ。 今回の武漢ウイルスで、有効なワクチンが出来る事を期待しない方が良いと筆者は思うし、万一開発されても、筆者は使う積りは全くない。 最後にマスクについて一言。 欧米でも、そして、最近は日本でも、マスクをつけない権利があるという事をいう人が出て来ている。無防備でマスクをつけない人は別として、意図的にマスクをしない人の論理は、既に日本人に広く感染し、免疫が出来ているという学者の意見を根拠にしている人が少なくない。 また、マスクの素材の目はウイルスよりも何十倍も大きく、ウイルスはマスクなど素通りしてしまうので、無意味という人もいる。 筆者はこうした人の意見には反対である。 マスクについては、アメリカで多くの武漢ウイルスの患者を診療して来た医師の話が筆者には一番納得が行く。 彼が言うマスクをつける理由は2つ。 1つはマスクは飛沫感染を防ぐには一定の効果がある。自分の唾を他人に飛ばさないし、人の唾も自分がかぶらなくて済む。 2つは、人は自分の顔や口、鼻を無意識の内に、触る癖がある。マスクをしていると、この顔や口、鼻を自分で触る事がなくなる。これで、感染者のウイルスが自分の手についても、うつらなくなるというのだ。 つまり、マスクは半分は自分のため、半分は他人のためにするものである。 筆者は東京の郊外に住んでいる。私鉄の駅まで8分くらいの距離である。 そして、毎日散歩をし、そのついでに、2、3軒の店に入って買い物をする。 筆者のマスクの仕方は、家を出る時はマスクは手に持っていて、口にしない。駅に近くなり、行き交う人が出て来るようになると、マスクをする。勿論、店や銀行、電車の中では、当然、マスクはする。 店では、入る時に入り口で手を消毒をする。そして、店を出る時にも、また、備え付けの消毒液で消毒をする。そして、家に帰り着いたら、手と顔を洗い、うがいをする。 消毒や手洗い、うがいは習慣にしてしまえば、苦痛でも何でもなくなる。まして、それで感染の危険度が少しでも少なくなるのであれば、するに越した事はないと筆者は考える。
2020.08.19
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(重症者や後遺症で、コロナは大変だとアピールし出したテレビ) 本日(8月11日)の朝、テレビの朝の報道番組をみていたら、武漢ウイルスで重症になり、入院している60歳代の男性のインタビューを流していた。一言で言えば、長期入院で大変だと言う話である。 そして、次はイタリアで武漢ウイルスにかかり、回復した人の間に聴覚障害など後遺症が出ているという話を流していた。 筆者はこの放送を見ていて、テレビ局の番組のディレクターが自分達がいくら「コロナウイルスは大変だ」と煽っても、国民が覚めて、冷静になって来た事に危機感を抱き、今度は別の形で大変だと新しい脅しの手法を使い出したのだと感じた。 島根県の松江で、高校のサッカー部で集団感染で100人近い感染者が出たと新聞テレビは大騒ぎしているが、筆者はこの報道を見て感じた事は全く別である。 この高校では多くの生徒が寮で生活していて、食堂や風呂などは共同利用であり、寮も相部屋である。そして、何よりも、3つくらいの県に遠征に行き、その地区の学校と練習試合をしていたという事である。 つまり、コロナに注意しながらも、多くの日本人が次第に普通の生活に戻って来ているという事をこの集団発生の件は、はしなくも教えたのである。 テレビや新聞などマスコミ関係の仕事を長くして来た事もあり、テレビ関係の仕事をしている人間のものの考え方や、発想法はよく理解できる。 彼らは、大変だと煽っている自分たちを無視して、多くの日本人が普通の生活に戻りつつある事が許せないのだ。 元々、最近のマスコミは事実を捻じ曲げても、自分の主張を通そうとする傾向がある。そして、その自分の主張に国民が同調しなくなると、どんどん過激な話をして、何とか国民を自分の考えに従わせようとする。 重傷者の話や後遺症の話は正に新手の脅しなのだ。(訴訟で地球温暖化を否定する学者を黙らせた経緯) 「地球温暖化が嘘」である事は地球の気象などを研究する学者の間では常識であり、専門家は温暖化よりも寒冷化の方が遥かに問題と言い続けて来た。 しかし、ある時、石油関係のビジネスをするある北米の経営者が自分の利益追求のために、温暖化の話を広める努力をし、国連やアメリカの元副大統領のゴアを抱きこんで、「地球温暖化は地球の危機」という話を広めだした。 彼は、「そんなの嘘だ」という学者達に個別に裁判を起こすという事を次々にして、まともな学者を黙らせて行った。欧米では裁判には多額の費用がかかるし、何よりも時間がとられる。だから、学者達は黙る事にしたのだ。 その結果、マスコミも地球温暖化は常識という感じで報道するようになった。 そして、事実でない「炭酸ガスが増えると地球が温暖化し、地球は破壊される」という事をまるで事実であるかのように、マスコミが報道し始めた。 実際は地球では、創世記には炭酸ガスは今よりも遥かに多く、空気中に占める炭酸ガスの割合は圧倒的だった。それが時代とともに炭酸ガスの量は減って来て、むしろ「炭酸ガスの減少こそが問題」なのにである。 炭酸ガスがこれ以上減少すると、樹木の光合成が出来なくなり、酸素が減って来て、人間だけでなく動物は生きていけなくなると、専門家は言う。 そして、少しづつだが、勇気ある学者が「温暖化の嘘」に反論し出し、その説が一般の人々の間に広がり出した。 すると、温暖化を広めようとする勢力は論理で説得するのではなく、感情に訴える行動に出て来た。その象徴的な存在がスエーデンの少女、グレタである。 悪魔にでも取りつかれたような顔で、大の大人を口汚くののしるような話し方をする彼女を使って、温暖化PRをしようとした。 しかし、その彼女に対する反発に加えて、武漢ウイルス騒ぎで彼女は世界を回る事ができなくなり、今では話題にも上らなくなって来た。(数百万人が知った京大・上久保教授の解説) 武漢ウイルスの話に戻すと、新聞、テレビの大手マスコミは相変わらず、感染者が急増していて、大変だと毎日、大袈裟に煽り続けている。 しかし、上の島根の高校だけでなく、スーパーや飲食店などでの一般の国民の様子をみると、多くの国民が自分の生活実感と、マスコミ報道がどうも違うと感じだし、徐々にだが、注意をしながら、普通の生活に戻りつつあると筆者は感じる。 だから、この連休で、東京の吉祥寺の商店街は大量の人出となったし、湘南の海にもかなりの人出となったのだ。新宿、渋谷、池袋は行かないが、手近な場所で、自由に行動し出したのだ。 日本国民のかなりの割合の人が変わり出した大きな原因は、一般国民の皮膚感覚に加えて、ネットでの、真のウイルスや感染症、疫学などの専門家の「今、日本で行われている政策や、マスコミ報道は間違いだ」といういくつもの指摘にあると筆者は考える。 京都大学の上久保教授が元衆議院議員の松田学氏との対談での話には60万人のアクセスがある。彼の話は論理的で、データを基に話をしていて、とても説得力がある。 松田氏の話では、この話を聞いて、感想を書きこんでいる人の内、7割が納得、支持していて、反対は2割であるという。そして、反対をする人のほとんどが論理的ではなく、感情でヒステリックな非難しているという。 直接アクセスした人は60万人でも、なるほどと思った人は周囲の家族や知人に話をするから、数百万人の人がこれを知った計算になる。 今の日本は温暖化の話でも、財政の問題でも何でもそうだが、データに基づく科学的な論争が行われる事は稀で、多くは「政府がこう言っているから」とか、「NHK、朝日新聞がこう言っているから」で、論理的な根拠のない話がどんどん独り歩きをしてしまっている。 しかし、ネットの時代の素晴しさは、マスコミが取り上げなくても、個人が自由に自分の意見を述べる事が出来、それを多くの人が見る事が出来るという事で、マスコミや政府が言っている事は嘘だという事を、多くの国民が理解できるようになって来た事である。 財務省の財政破綻論などは、三橋という一人の論者のネットを中心の反論で、「財務省は長年、嘘を言って、国民を騙して来た」事が明らかになり、三橋支持者が急速に増えている。ネットの時代ならではである。 ウイルスの話では、ネットでは京大の上久保教授だけでなく、徳島大学の大橋名誉教授など何人もの人が、今、武漢ウイルスについて、マスコミなどで言われている事の間違い、嘘をネットで正している。 公立陶生病院の武藤医師らがこれまでの経験から、今回の武漢ウイルスについて、分析した90数ページに上る報告書もネットでアップされているが、この分析データを読むと、今、専門家と称する人が毎日テレビで言っている事と、それこそ180度違う内容が書かれている。 そして、武藤医師らの内容の方が遥かに説得力があるのだ。(人間はウイルスと共存し、免疫を獲得して来た。排除はできない) コロナウイルスは何千種類と存在する。 風邪もインフルエンザもコロナウイルスである。そのコロナウイルスが時々、変異をして、毒性の強いものが自然か人工的に課は別として発生し、人々に被害を与えている。 人類は誕生以来、コロナに限らないが、ウイルスや細菌と共存し、戦い、免疫を獲得して、克服して来たのである。 インフルエンザでは、毎年、日本で3千万人が感染し、その内の1千万人が発症し、政府の統計では毎年3千人が死んでいる。 役人は統計で細工をするので、インフルエンザの死者は実際は倍の6千人以上はいると言われている。 官僚の嘘の手口はいつも同じで、交通事故死の話をすると、わかりやすいが、事故で病院に担ぎ込まれた人が24時間以内に死ぬと、交通事故死となり、1日を越えると、交通事故死ではなくなるという、勝手なルールを警察官僚が決め、そのルールで統計数字が出来上がっている。 これで、交通事故死は1年に1万人を切ったのである。実際はそれよりも遥かに多い人が交通事故で死んでいるのにだ。 厚労省はコロナについて、「PCR検査で陽性という結果が出た人は、他の別の病気で亡くなっても、コロナで死んだという報告をするように」という通達を各病院に6月に出している。 コロナでは陽性だが、元々心臓病の持病があったとか、ガンにかかって治療をしていた人がガンで死んでも、今はコロナで死んだとカウントされているのだ。だから、政府の統計については、そうした事を知って理解しないといけない。 それはともかく、まず、大前提として、人間はウイルスに感染し、それと戦い、免疫を獲得して、共存して来たという事を知らないといけない。 撲滅してゼロにする事などできないし、もし、出来たら、逆に大変な事になる。ゼロにしたものと同様なものが襲って来た時、今度は対応ができず大きな被害が出る。 頻繁に来て、人間の周辺にいるという事が、克服という意味でも必要なのだ。 人間に免疫という防御ができる一方で、ウイルスの方も、初め強毒であったものが次第に弱毒になって行くという習性がある。理由は簡単で、強毒で宿主を殺したら、自分の生きられなくなるからである。 だから、今でも致死率5割と言われるエボラなどは別として、多くのウイルスと人間は共存し、感染し、それに打ち勝って免疫を獲得するのだという事を知らないといけないのだ。 今のマスコミ報道で一番欠けているのはこの視点である。(3割位が風邪程度の症状、5割は無症状で終わる病気) 京大の上久保教授や国際医療福祉大学の高橋教授達は、武漢ウイルス(G型)の強毒のものが中国から日本に入る前に、中国からS型、K型のそれほど毒性が強くないコロナウイルスが入って来ていて、多くの日本人には免疫が出来ていたという。 そして、武漢ウイルス(G型)と、それが欧州で変異した欧州G型が日本に入り、免疫が出来ていなかった人中心に感染したが、それで更に免疫を獲得した人は日本人の過半になり、今の日本人にとって「武漢ウイルスは、普通の風邪程度の存在になり、ほとんどの日本人にとって恐れる心配は全くない」とさえ言っている。 上記、武藤医師らの分析でも、武漢ウイルスで死んだ日本人の中央値は84歳位で、圧倒的に65歳以上の人が亡くなっている。更に死んだ人の95%位の人には、基礎疾患があったという結果も出ている。 基礎疾患というのは、糖尿病、高血圧、腎臓病、ガンなどで治療をしている人達という意味である。 これからわかる事は65歳以下で、基礎疾患がない人はかかっても「あら、風邪を引いたかな」くらいの感覚で、数日かせいぜい1週間で通り過ぎる病気であり、5割位の人は無症状で何も感じないまま過ぎてしまう病気なのだという事である。 つまり、インフルエンザよりも大分、軽い病気だという事である。 だから、持病のない現役世代は、普通に社会活動をして良いし、早く、社会活動を元に戻すべきだと、上久保教授などは言っている。(陽性者と感染者は全く違う) マスコミの最大の犯罪とも言えるミスリードは、「PCR検査陽性者を感染者と報じている事」である。 多くの専門家がネット上で解説しているように、陽性者と感染者は全く違う。 日本人はBCG接種をしている。そして、ツベルクリン反応で陽転すると免疫が出来たと一安心するが、PCR検査で陽性の結果が出た人は即、患者ではなく、BCGで言えば、陽転した人がかなり含まれているのだ。 今の日本の騒動は、陽転し、発症もせず、無症状の人を病院やホテルに隔離しているのである。だから、暇で退屈だから、抜け出して買い物をしたり、飲食をする人間が出て来るのだ。 PCR検査では、体内にコロナウイルスはいるが、数が少なく体が抑え込んで無症状の人も、また、一度感染して、免疫が出来て克服した人も、更に新たに感染して、治療が必要で陽性反応が出た人も、ひっくるめて陽性の結果が出るのだ。 もっと言えば、インフルエンザの人も他の病気の人も陽性で出る事が結構あるのだ。 陽性と出た3つの内容を区別しないといけないのに、マスコミは体が抑え込んだ人も、免疫が出来て克服した人も、全て感染者と言い、「感染者がこんなに大量に増えて、大変」と言っているのだ。(区民全員に検査だと、29万人の陽性結果の内、28万人は擬陽性) そして、世田谷区の保坂区長のように、大衆迎合の発想で、「いつでも、どこでも、何回でもPCR検査を受けられるようにする」と言い出す馬鹿者が出て来るのである。 病気は大流行する病気でも、感染者は1%以下である。日本人の1%でも、100万人で、100万人が病気になれば、大問題である。 インフルエンザでは毎年大騒ぎを、1年に何千人と亡くなるが、それでも、感染し発病する者は1割である。 今回の武漢ウイルスでは、マスコミが言う感染者は、今現在、4、5万人である。これが100万人になっても、1%である。 そして、最大の問題は、PCR検査の精度は高くて7割だという事である。 世田谷区民は94万人いる。この区民全員にPCR検査をすると、感染、発病者が1%とすると、陽性者は約9千4百人である。しかし、3割の精度なので、この9千4百人の内、3割の2千8百人は陰性という結果が出るという事になる。 偽陰性の2千8百人は、自分は感染していないと思うから、他の人と濃厚接触し、他人にウイルスをうつす危険性があるのだ。 武藤医師らの統計分析で、病院で院内感染が起きた事の半分の原因がこの、偽陰性の患者からの医師や看護婦、他の患者への感染であるという。 偽陰性問題は怖いものであり、このPCR検査の精度7割の話をしないといけないのに、マスコミはほとんど触れない。 更に、本来、陰性である93万人の3割に擬陽性の結果が出るので、28万人の本来陰性の人の中に陽性の人が大量に出て来るのである。 つまり、陽性の結果が出た約29万人の内、本当の陽性者は1万人以下で、残りの28万人は陽性でもないのに、陽性の結果が出るという計算になる。 こんな医療の世界では、基礎の基礎の話を理解せずに、全員にPCR検査をと大衆迎合の発言をするのである。(中国で実証されたアビガンの効果。でも、日本では未認可) 今回の武漢ウイルス騒動では、厚労省は当初から今に至るまで、間違いだらけの行動をしている。そして、それを指導できない大臣、首相もお粗末である。 中国では、武漢で大量に患者が発生した時に全国から医師を武漢に集め、集中して対策にあたった。この中で、何十万人の患者に既存の考えられる多くの薬を投与して、効き目を調べた。 その結果、5種類の既存の薬に効果がある事がわかった。 1つの薬で万能なものはない。Aという薬は何割かの人には有効だが、他の人には効果がない。でも、効果がない人達の内、何割かの人にはBという薬が効果がある。というような事がわかったのだ。 そこで、中国政府はこの5種類の薬を患者に投与して、対応しろという通達を2月に出している。 この5種類の薬の一番最初に使うように中国政府が推奨している薬は、日本の富山化学が開発したアビガンである。 でも、日本では、いまだにアビガンが承認されていない。中国やロシア、インドなどではアビガンのジェネリックが大量に生産され、患者に使われているというのにだ。 日本は長年、自民党が政権を取って来た。問題のある代議士や首相、大臣も多くいた。でも、戦後の復興から高度成長まで、日本が自民党政権の下で、曲がりなりにも成功したとされる大きな理由の1つが、優秀な官僚の支えがあったためと言われて来た。 しかし、失われた20年、30年の話もそうだが、この30年間、財務省も、厚労省も、経済産業省も間違いばかりをして来た。 理由は簡単で、東大出の官僚の劣化である。日本を実質管理、占領している東大出の官僚が間違い続けた結果が今の日本の没落の理由である。 筆者は取材記者だった頃の中央官庁の官僚は、常に天下、国家を考えていた。そして、筆者たちに、自分達の考えをぶつけて、意見を求めて来た。 だから、高級官僚と色々な意見の違いで論争もしたし、悩みも聞いた。でも、今の官僚にこうした姿勢はない。彼らにあるのは自分達の利権だけである。 だから、アビガンが承認されないのだ。 アビガンは罹患して数日以内に投与すると、大きな効果がある。もう重症化した患者には利かない。それは開発者も言っている。 催奇性があるというが、この薬を投与している間は、子供を作らなければ良いだけの事である。1、2週間、長くて1ヶ月位、誰でも我慢は出来る話だ。(免疫を高めるには、散歩による日光浴が良い) 官僚は駄目、自民党政府も駄目。でも、野党はもっと駄目だ。 野党は国民のために、今の危機的な状況をどうしたら、打開できるか、そのためには政府とどう協力して行くかという発想は全くない。 アメリカでは、与野党は激しく戦っているが、国のため、国民のためとなると、中国制裁法案のような話になると、与野党全会一致で、議案が可決となるのだ。 今、コロナウイルスを扱うのに特措法に大きな問題があるという事では、多くの人の意見が一致する。だから、国会を開いて、法改正をしたら良いと多くの人が考えている。 でも、今、国会を開けば、野党は安倍政権の責任追及という話ばかりになる。それがわかっているから、政府は国会を開かないのだ。 今回のウイルスが大騒ぎになり、国会にそのための特別委員会が出来た初めの会議で、立憲民主党の代表者の質問の内容はコロナ問題ではなく、「桜問題」だった。 これが今の野党である。だから、政府がいくらお粗末でも、では野党に期待とならないのである。 政府や国会もひどいが、マスコミはもっとひどい。 マスコミは本当に大切な情報は伝えず、必要以上に国民を煽り、国民を不安にする報道に終始している。 ネットで情報を得ている人は別として、情弱と言われる年寄りはテレビ、新聞に情報を頼り切りなので、マスコミの煽りをまともに受けて、ウイルスを怖がっていて、部屋に閉じこもり勝ちという人も少なくない。 イギリスの研究では、免疫を強くするためにはビタミンDが利くという結果がある。ビタミンDは日光浴をすると、多く吸収できる。だから、年寄りには散歩は欠かせないのだ。 でも、マスコミも小池知事も「不要不急の外出はするな」と言い、情弱な年寄りはそれを忠実に守り、体を悪くしていっているのである。
2020.08.11
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(情報内容が180度違う大手メディアとネットの世界) 新聞、テレビでは、連日、新型コロナウイルス(武漢ウイルス)の感染者が急拡大していると連呼し、東京都の小池知事など何人もの知事や、東京都医師会の会長などが「今のままでは大変な事になる」と危機感を煽っている。 小池知事に至っては、飲食店を中心に夜の営業自粛要請をする有様だ。 しかし、ネットでコロナウイルスの話を読むと、マスコミや知事たちの「大変だ」というトーンと全く違う世界が広がっている。 ネットでも危機感を煽っている人も勿論いるが、話の内容を聞いて、説得力がある内容、データを示している人達の考えは「今回のコロナウイルスについて、色々な事がわかって来たが、極端に恐れる必要はない。注意をしながら、普通の生活に戻るべきだ」と異口同音に言っている。 ネットの時代は、便利なもので、少し知的好奇心があり、検索の努力を厭わなければ、日本国内のことだけでなく、世界の様々な状況がリアルタイムでわかる。 今年の春に多くの感染者や死者が出たイタリアでは、大きな感染の波はほぼ収まり、現在は死者はほとんど出なくなっている。 また、他の欧州の都市と異なり、都市封鎖などをせず、マスクの着用も励行しなかった北欧のスェーデンでは、春頃には、人口当たりにしてかなりの死者が出て、政府の政策は間違っていたのではないかなどと批判されたが、今や感染は収まり、国民は今年の夏は1ヶ月以上のバカンスを、マスクもせずに、例年通り楽しんでいる。 でも、こうした情報を日本のテレビ、新聞は伝えようとせず、アメリカやブラジル、ロシアなど感染者が収まらない国の話だけを伝えている。 また、日本での話でも、春頃は病院に収容される患者の多くが肺炎を患っていたが、今、陽性者として病院に運び込まれる患者のほとんどに肺炎の症状がないという、重要な発言が現場から出ているのに、こうした事を全く伝えようとしない。 大変だと煽る事自体が目的になっているとさえ感じられる。(精度5割から7割のPCR検査を絶対という前提で進んでいるおかしな話) 武漢ウイルスについては、世界中で流行し、世界が大騒ぎを始めてから、半年以上が経つ。そして、この半年以上の治療や研究で色々な事がわかって来た。 そして、世界の主要国の中で、人口10万人あたりの感染者や死者の数が日本が2桁も少ない理由については、ファクターXと言われるが、その理由も次第に解き明かされて来た。 京都大学の上久保教授や国際医療福祉大学の高橋教授、徳島大学の大橋名誉教授達はまず、前提として、まず次のように話す。(1)そもそも、コロナウイルスは何千という種類があり、風邪もインフルエンザもコロナウイルスであり、日本土着もコロナウイルスもある。(2)そして、今のPCR検査では、土着のコロナウイルスやインフルエンザ、その他のウイルスに対しても陽性の反応が出る事があり、PCRで陽性という結果が出ても、今回の武漢ウイルスに感染したという証明にはならない。 ---だから、PCR検査で陽性反応が出たと言って、それは武漢ウイルスの感染者だとは、言い切れない。(3)そもそも、PCR検査の精度は50から70%と高くなく、5割から3割の確率で、擬陽性や偽陰性が出るという計算になる。 だから、PCR至上主義は極めて危険であり、CTなどの検査で肺に炎症があるなどの複合的な検査結果からでないと、PCR検査で陽性だとしても、武漢ウイルスで陽性でない可能性はかなりある。(4)現に、ある国でPCRの正確さを調べるために、様々なもので検査をしたところ、果物のパパイアなど全く関係ないもので、陽性反応が出た。(5)どこかの市などで、何万、何千という住民全員に今のPCRの検査をした場合、陽性の結果が出た人の中で、本当に武漢ウイルスの感染者の割合は1%以下である。 ---この説明はネットで何人かの人がわかりやすく図を書いて説明しているし、数年前に日本の医師の国家試験問題にも同じ趣旨の問題が出されている。 従って、全国民や全市民にPCRの検査をしろと言っている人は、医術のイロハを勉強していない人である。(6)現在のPCR検査の元になる武漢ウイルスのRNAの原型を特定して、WHOに報告した上海の研究所は、中国政府の命令で今は閉鎖されていて、存在しておらず、RNAの検証すら出来ていないという状態で、PCR検査を信じて、検査しているという、信じられない前提の上に検査が進んでいるのだ。 というマスコミで言っている話と全く違う話をしている。(欧米に比べて感染者・死者が2桁少ない日本の理由を解明する学者) 筆者が大手マスコミで現役の記者だった頃は、何か大きな出来事に専門家が異なる意見、分析をした時は、両方の意見を紹介し、必要なら、テレビや新聞紙面で両者を議論させた。 しかし、今のマスコミはそうした事は一切しないで、厚労省の既定路線に合わない話は、聞かなかった事にして抹殺するという、「書かない自由」を行使している。 書かない自由だけでなく、理解しようとする努力さえしないというお粗末さだ。現に、今、進んでいる方向について、上久保教授や大橋名誉教授が疑問を呈する記者会見をしたが、厚労省担当の記者は書かないどころか、質問すらしようとしなかった。 その様子はネットで紹介されている。今の現役記者のお粗末さがネットで見る事が出来るのだ。 それはともかく、ファクターXについて、上久保教授達の分析、解説をまとめると、凡そ以下のような話になる。 (1)日本は中国と地理的に近く、千年以上、中国から様々なウイルスが上陸してきているので、今回の武漢ウイルスの前に、土着とも言える様々なコロナウイルスが日本に存在していて、日本人には欧米人と異なり、かなりの免疫が存在している。(2)今回の武漢ウイルス騒動でも、その前に弱毒性のS型、K型のコロナウイルスが上陸していて、日本人にはある程度、免疫が出来ていた。そこに武漢ウイルス(G型)が上陸した。そして、武漢ウイルスが欧州に上陸して変異した欧州G型が日本に入って来た。 型が異なるので、新たに感染する人も勿論出たし、今でも出ているが、常に中国発のウイルスの汚染に晒され、一定の免疫を獲得して来た日本などアジア諸国は欧米に比べて感染が軽くて済んでいる。(3)日本は大正時代のスペイン風邪で、数十万人が死んだ経験から、政府が手洗い、うがい、マスクの着用を国民に励行し、それがウイルス感染の拡大を少なくしている。(4)日本では世界で一番と言われる国民皆保険制度で、非常に安い費用で高度の医療が受けられるので、アメリカのように医者にかからず亡くなるというケースはほとんど存在しない。(5)BCGを子供の時に受けているので、免疫を持っている。 というような事が解説されている。 そして、上久保教授らは、「日本人の武漢ウイルス感染は既に3割くらいに及んでいて、集団免疫が達成されつつある」とまで言っていて、「唾を飛ばしあってのアルコール入りの夜の飲食や、狭い密閉されたカラオケルームなどや風俗営業のホストやホステスとの濃厚接触などを避ければ、普通の生活に戻って良い状態になっている」とまで言っている。(スーパー、ドラッグストアなど20店くらいを数日置きに定点観測) 専門家の間で、180度違うともいえる位の意見の相違がある武漢ウイルス問題だが、では、それを国民はどう感じて、行動しているのだろうか。 大変だ、大変だと大手マスコミが煽りまくっているから、国民のほとんどがそれに引きずられ、不安感にさいなまれているかと言えば、全く違うと筆者に感じられる。 筆者は東京の郊外の市部に住んでいる。私鉄の駅からは徒歩で8分程だが、郊外なので、買い物などは車で店に行く事が多い。そして、車で移動すれば、20分程の所にスーパーもドラッグストアもそれぞれ7,8軒あるし、100円ショップも3軒存在するし、服などの安売り店などもある。 不要、不急な買い物は控えるべきだとずっと言われているが、筆者はもう何年もだが、数日に1回はこうした店を回り、店でどうして商品が売れているかや、客の様子の変化などを、買い物のついでに観測している。 消費税が8%から10%に引き上げられた時の事を今でも覚えているが、筆者が、回るスーパーの中で一番大型の店で、食品売り場の1階で10か所くらいあるレジには、清算待ちの客がそれぞれ10人位いる所で、引き上げの後、レジ待ちの客は1,2人になり、その状態が半年以上続いた。 これを見て、財務省が言っていた、消費は直ぐに戻るという話は間違いだと皮膚感覚で直ぐにわかった。 古い話はともかく、今回の武漢ウイルス騒動での、店の様子はと言えば、まず、マスクが品切れになり、ついで、除菌剤が枯渇し、それから、トイレットペーパーから、おむつ、女性用の生理用品まで品薄となった。 そして、得体の知れないウイルスの脅威だけでなく、生活に必要な商品の枯渇が消費者を不安にさせた。(マスクの手作りを奨励したダイソー) しかし、上に書いたように、今はネットの時代で、ネットで様々な情報が出ている事もあって、消費税の引き上げの時などと比べても消費者も店側も異なる対応をしたように筆者には感じられた。 まず、マスク不足が言われ、店頭から姿を消すと、100円ショップのダイソーで、「手作りマスクコーナー」を作り、キッチンペーパーとゴム紐、ホッチキスなどで、自分でマスクを作りましょうという提案を始めた。 そして、それに従って、手作りでマスクを作りだした人たちが、2月頃から自分のマスク作りをネット上に公開し始めた。 初めは男性でペーパーとホッチキスを使ってのマスク作りだったが、それが次第に女性で縫製知識がある人の本格的なマスク作りの解説動画が登場するようになり、内容もどんどん改善して行った。 手作りマスクのブームは今では、日本だけでなく、多くの世界の国から、その作り方を解説した動画アップされていて、国民性の違いなどもわかって面白い。 筆者もネットの手作りマスクに触発され、今年の2月頃から、手作りマスクを作りだした。初めはダイソーの提案通りのキッチンペーパーにホッチキスでの制作から始めて、直ぐに、使い捨てマスクの素材である、不織布のポリプロピレンでの三層マスクに切り替え、次第に布と不織布の重ね合わせに変わって行った。ミシンを使わずの手縫いの作業である。 筆者が作った手作りマスクは150位になり、3月位からは手製のマスクをするようになり、個人的にはマスク不足の問題はなくなった。 ネット上で少し良い内容のマスク作りを説明する動画には、100万以上のアクセスがあったが、テレビや新聞はこうした静かなブームはほとんど報道しなかった。(スーパーで悠然と買い物をする年寄り夫婦が多い) 感染者が膨れ上がり、ウイルスについてもよくわかっていなかった春頃には、消費者の間にも不安があり、店でも、「不要不急の来店は控え、買い物は1人で来て、用が済んだら、速やかに退店してください」と盛んにアナウンスしていたし、それは今も続いている。 そして、春頃は現実に店を訪れる客は少なく、用が済めば速やかに帰って行っていた。 しかし、マスコミ報道で、「第二波が来て、大変」とマスコミが連呼するようになった7月位になると、客の様相が大きく変わって来た。 今、ウイークデーの昼間にスーパーなどに行くと、少し大型の店では、夫婦連れの年配者を多く見かける。この時間帯に悠然と買い物をしていて、用を済ませば、直ぐに帰るという雰囲気では全くない。 年金生活者と思える60歳代、70歳代の人達だが、マスコミの煽り報道などとは全く異なった様子である。 駅前のタクシー乗り場では、春頃には、客待ちのタクシーはほとんどおらず、いても、1台位だったのが、今は何台ものタクシーが列を作って客待ちをするようになっている。 スーパーやドラッグストアにはマスクが溢れるようになり、安売りの店では、50枚入りのマスクが7,8百円で売られるようになって来た。 市販のマスクが安く手に入るようになったためだが思うが、手作りマスクが盛んだった1、2か月前には、100円ショップでマスク作りに欠かせないゴム紐や不織布などが品不足で欠品状態だったが、手作りをしなくて良くなり、ブームが一段落したせいか、ゴム紐も不織布も普通に店に展示されるようになって来た。(2割の国民はマスコミ報道を無視、無防備で行動) 筆者が住む街は、駅の近くに私立の大学があるので、若者の様子も見て取れるし、電車で1駅行けば、郊外の大ターミナル駅があり、百貨店がいくつもあり、店の数は多く、いつも人で賑わっている。 時々、このターミナル駅にも行くので、普通の人の動きなども見てとれる。 武漢ウイルス問題が騒ぎになり出した頃、電車でも、街を歩く人でも最初はマスクをする人はそうは多くなかった。それがやがて、7割位の人がマスクをするようになり、政府が非常事態宣言を出した後は、ほぼ全員がマスクをするようになった。 それが、今はと言えば、街を歩いている人で3割の人はマスクをしていない。電車やスーパーなどでは、マスクをするようにという呼びかけをしているので、電車に乗る人でマスクをしていない人は極めて少ないが、それでも、何人か出て来た。 筆者の観察の上の皮膚感覚で言うと、マスコミや知事が大騒ぎをして煽っているが、国民の2割は報道を無視し、無防備に行動していると感じる。 だから、新宿歌舞伎町のホストクラブが感染源というような話が出ていた6月に、そのホストクラブを何軒かはしごをして、武漢ウイルスに感染した30歳代の女性のような例がいくつも出て来るのだ。 彼女は発症の前に別の所に住む、やはり30歳代の妹とランチをして食後のスイートをつっつきっこをして、妹もウイルスに感染した。妹の話では、ウイルスが陰性になった後、会社に出社しようとしたら、上司から、しばらく出て来るなという事を言われ、今は出社できていないという。 また、国立三重大学で医学部や看護学部の学生でクラスターが発生したというが、集団でパーティーをして飲食をしていて、何人もの人が感染している。 初期の頃に慶応大学や横浜市大の医学部の学生がコンパで集団感染したという事があったが、その頃は、まだ、武漢ウイルスについて良くわかっていなかったが、今はかなりわかって来ている。 唾を飛ばし合う、酒を飲んでの会食は最も危険だという事が言われているのに、医学の勉強をしている学生がそれを守らなかったのだ。 でも、勉強が出来る出来ないに関係なく、いつの時代にも、常識や注意がない2割の人はいるものである。 人事の世界では2・6・2の法則というのがある。いつの時代でも、どこの国でも地域でも、リーダーとなる人は2割、他人の足を引っ張り、迷惑をかける人が他の2割、そして、残りの6割は大勢に従うという人であるという話である。(マスコミ報道を冷ややかに見て、普通の生活に戻りつつある国民) マスコミの大騒ぎを無視し、無防備な行動をする2割の人とは逆に、マスコミの煽りに恐れて、必要以上に自粛をしている、いわゆる情弱と言われる年寄りを中心の人が2割くらいいる。 ある新聞の読者の投稿欄で、三世代で一緒の家に住む70歳代の夫婦が、家族間で感染をしてはいけないと考え、自分たちと自分の子供夫婦とその子とで、別の時間帯に食事をしていると書いていた。 ネットを見ないで大手マスコミの翻弄される人は、死ぬまで一緒なのだろう。 では、残りの6割はどうかと言うと、いわゆる3密は避けながら、普通の生活をし出したように筆者には感じられる。そして、そうした6割の人達を見て、煽られ、怖がっていた情弱な年配者も次第に、普通の生活に戻り始めているように、街を歩いても、店に入っても感じられる。 信頼できる専門家が言うように、コロナはゼロには出来ない。 今回の武漢ウイルスの流行は3年は続くだろうし、武漢ウイルスの流行がなくなっても、他のウイルスが流行する事は、何年に一度かは確実にやって来る。 でも、必要以上に怖がる必要はない。多人数で唾を飛ばし合うような飲食を避け、手洗いと、うがいをきちんとすれば、コロナウイルスはそんなに怖いものではない。 人類は誕生以来、ウイルスと共存して来た。新しいウイルスは強毒だが、あまりに強毒だと、宿主の人間が死んでしまうので、ウイルスも生き残りが難しくなる。 そこで、ある程度、時間が経つと、ウイルスは弱毒化していく。そして、人間は弱毒化したウイルスと共存して行く事になる。 かつて、死の病気と恐れられたHIVも、弱毒化した事と、治療方法が進歩した事で、感染者が次第に死ななくなって来た。 これはこれまでのウイルスが辿って来た道である。勿論、最初に出て来た時は強毒の事が多いので、楽観論ではなく、注意深く対応しないといけない。 でも、日本の厚労省、学者、マスコミは全く逆の行動をとっている。今回の武漢ウイルスでも、最初は厚労省もマスコミも、テレビに出る医者も大した事はないと言い続け、そうした楽観論の下で、行動し、これだけの感染を広めてしまった。 そして、今回のウイルスについて、多くの事がわかり、注意しながらも、普通に対応できる状態になった今、マスコミとテレビに出る医者達、そして、知事は「大変だ」と煽りまくっている。 今や、国民の5割近くがテレビを見ないようになったというが、今回のウイルス騒ぎで、マスコミはますます国民から捨てられる存在になりつつある事を証明したともいえる。
2020.08.05
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