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~~~~~以下引用~~~~~
両親らが埋葬された墓を「墓じまい」として無断で撤去され
精神的苦痛を受けたとして、愛知県弥富市の女性(90)が、
撤去した親族2人に慰謝料など計530万円の損害賠償を求め、
名古屋地裁に提訴したことが27日、分かった。提訴は7月23日付。
~~~~~以上引用~~~~~
徳島新聞 10/27 18:30
最近、墓じまいという言葉が多く使われるようになりました。
以前からお墓の移転は珍しくなかったのですが、このところ
とみに「墓じまい」という言葉を聞くようになりました。
私は「墓じまい」という言葉は好きではありません。
「墓じまい」というと、これまで家を守ってきた先祖を敬い
感謝し、子孫の繁栄を願うための幸福増進装置であるお墓を
無くしてしまうような気がして縁起が悪いように思ってしまいます。
お墓の移転ならば「お墓の改葬」といえばいいのに
言霊にこだわる日本人がなぜ、こんな縁起の悪い言葉を
作り出したんでしょう???
さて、この問題に関して、こんな批判があります。
「お寺が十分な確認をせず、勝手に墓じまいを許可した」
これは言いがかりです。
お寺側からすると、普段付き合っている親族は「墓じまい」
した人だったのでしょう。
墓地の管理料を支払い、年間の供養料を納めている人が
墓地の使用権者であり祭祀権者。
他の報道によると、この親族はお墓に祀られている人とは
血縁関係が無かったとも言いますが、仮にそうであっても、
普段からお寺に供養していただいている方が祭祀権者です。
祭祀権者の方が、すべての親族と仲良くしていただいていれば
今回も問題にはならなかったでしょう。
しかし、今回は祭祀権者と訴えた子供の方は、意志の疎通が
図れていなかったようです。
この問題がどちらにあるかはわかりませんが、現実問題として
祭祀権者と他の親族の方が交友が無い場合も少なくはありません。
実際に、
「勝手にお葬式をして納骨をした」
といわれたことも何度かありました。
しかし、故人の親族の住所をお寺で管理しているわけでなく
それどころか親族の存在を知らない場合もあります。
仮に知っていたとしても、その親族に葬式・法事・お墓の改葬・
建て替えなどを連絡する義務もないし、逆に連絡したがために問題を
引き起こすことになりかねません。
親族間の問題に関しては、親族で話し合っていただいて
お寺としては、祭祀権者の意見を尊重するしかないという
のが普通ではないでしょうか?
アドバイスはしますよ。
お墓の改葬などはデリケートな問題ですから、祭祀権者の方に
「親族で相談しましたか」という確認はします。
「はい、しました」と言われたら、それ以上は言いようがない。
血縁関係がある親族に無断で改葬を行ったのは問題と思いますが
一方で撤去の理由は知りませんが、90歳のおばあさんがわざわざ
損害賠償を求めて訴えるほどの事例なのか疑問に思います。
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