昨日3月31日は友人の鯨麻呂、草麻呂、蝶麻呂、健麻呂各氏と偐家持による5人組ウォーク本番でした。天気予報では午後から雨であったが、降雨量が1mm程度ということでもあり、花粉症の蝶麻呂氏が雨は大いに歓迎ということでもあったので、決行ということとしました。
花の蜜を吸って花粉を運ぶ役割も担っている筈の「蝶」が花粉症というのも腑に落ちないことではあるが、仲間にこのような蝶がいる我々5人組の春のウォークは、時にこのような通常とは反対の選択もありなのである。
このコースは先に小生が下見をして居り、その様子をすでにブログに記事アップしているので、詳細は当該記事
(下掲<参考>参照)
をご覧下さい。
<参考> 5人組ウオーク下見・王寺から郡山城まで
2017.3.13.
午前11時JR王寺駅北口改札前集合。小生は40分ほど早めに王寺駅に到着、喫茶店で皆の到着を待つ。10時50分全員集合。昭和橋で大和川を渡るべく東へと向かう。空はどんより曇って、気温も低いが、未だ雨は降っていない。
昭和橋を渡って、大和川沿いに竜田川合流点まで行き、竜田川沿いに上流へと歩く。斑鳩西小学校前の竜田川堤は桜並木になっているが、ソメイヨシノはかなり蕾が膨らんではいるものの、まだ開花は見られない。しかし、山桜は既に五分咲き程度になっているのでありました。
三室山の手前の民家の庭にはシデコブシの花。
この花の名を知ったのは、ビッグジョン氏のブログ記事からであるが、その後、新潟での銀輪散歩や梅田の里山でもお目にかかっている。
<参考> 津川・新津銀輪散歩(その3)
2012.4.27.
囲碁例会・桜さくら咲くさくら
2014.4.2.
三室山は全山桜の木と言ってもいいくらいに桜の木が植えられているが、ソメイヨシノはまだ蕾状態。見頃は10日後位だろうか。それでもシロヤマザクラだろうか、既にかなり咲いている木が1本だけありました。また、桃の大木が1本ほぼ満開になっていました。この2本だけが気を吐いていましたが、これらの写真は撮り忘れました。その代りと言っては何ですが、サンシュユの花は撮りました。
計画では、この三室山の桜の満開の下でお弁当、という予定であったのですが、雨の心配もあり、満開はおろか三分咲きも望めそうにないだろうということで、お弁当の購入は止めて、法隆寺前で食堂に入って昼食にしようということなりました。
花見は何も桜に限るまい。シデコブシでもサンシュユでも、花見には違いあるまい、とはいうものの、春花の咲ける盛りにいざ行かな、というのはやはり桜でなくてはならない。ソメイヨシノの古木の根方に生じたひこばえの枝には花を咲かせているものもあったので、未練がましくそれらにカメラを向けるヤカモチさんなのでありました。
頂上には、東屋があり、その脇には能因法師の供養塔と云い伝えられている石塔がある。以前のブログ記事でも紹介済みであるが、再度撮影しましたので、再掲載して置きます。下の<参考>記事には、供養塔のほか、東屋やこの後立ち寄った山頂脇の神岳神社の写真も掲載されていますので、ご覧下さい。
<参考> 平群-竜田川-大和川-竜田大社-竜田越え
2009.9.4.
東屋で休憩しているうちに、雨が降り出しました。
以下は傘をさしての雨の中のウォークとなりました。
神岳神社に立ち寄る。社殿前には鳩のものと思われる羽毛が散乱していました。猫かカラスか肉食の猛禽かケモノが鳩を襲ったのでもあろうか。
三室山を下って、竜田川沿いの緑地、竜田川公園を竜田大橋まで歩く。何か所か朱塗りの橋が竜田川には架かっていて、いい雰囲気を醸しているのであるが、堂山橋のたもとには青柳が芽を吹いて「春」らしさを演出しているのでありました。
まあ、竜田は秋・もみぢ葉のイメージであり、竜田姫は秋のお姫様というのが相場。春のお姫様は佐保姫であり、青柳も佐保川にこそ似合いというものだが、竜田川にも春には桜が咲き、青柳が芽吹くことに違いはない。「相場」とは無関係の「自然の摂理」というものである。
うちのぼる 竜田の川の 青柳も 今は春べと 芽吹きてありぬ (竜田家持)
(本歌)うち上る 佐保の河原の 青柳は 今は春べと なりにけるかも
(大伴坂上郎女 万葉集巻8-1433)
竜田大橋で竜田川を渡り、東へと向かう。
旧道に入って暫く行くと、龍田神社。
下見記事では、このクスノキの大木を紹介していなかったので、掲載して置くこととします。
藤ノ木古墳を経由して法隆寺へ。
午後1時になっていたが、門前の土産物店兼食堂で昼食とする。
三室山山頂の東屋でオヤツにパン
(これは昼食が遅くなった場合、近江八幡など遠方からの参加者はお腹が空くのでは、とヤカモチが各人1個ずつの計算で計5個を途中乗り換えの近鉄生駒駅で買い求めて持参したもの。5個買ったら、お店の人が1個サービスですと下さったので全部で6個ありましたので1個余ってしまいました。)
と柿の葉寿司
(同じ考えでか、健麻呂さんは柿の葉寿司をご持参で、皆に一切れずつ配給がありました。)
とを食べたので、左程に空腹でもなく、うどん位が丁度よかろうと、名物だという「太子鍋うどん」で昼食としました。
法隆寺を通り抜け、下見では立ち寄った中宮寺宮墓はパスし、法輪寺、法起寺へと向かう。雨は本降りとなり、靴も濡れ、靴下まで滲みて来て不快。
法輪寺、法起寺を過ぎ、九頭上池畔の東屋で暫し、休憩を取る。九頭上池では鳩ならぬ大きな鯉が2尾、岸辺にその屍をさらしていました。
甲斐宮(甲斐神社)に立ち寄り、玉葉集
(鎌倉時代後期の勅撰和歌集)
に登場する田中宮の歌の歌碑を見つつ、暫し談義。甲斐宮は元は田中の宮と呼ばれていたということで、この歌は、この神社のことを詠ったものということである。
山きはの 田中のもりに 注連はえて 今日里人は 神まつるなり
新木山古墳の先で、ネットから拾い出した大和郡山の観光地図に表示されている大光院跡と思われる場所に回ってみたが、新しい住宅が何軒か建っているばかりで、それを示す碑も案内板も見当たらない。大光院というのは豊臣秀長の菩提寺であった寺である。
諦めて、秀長の墓である大納言塚へと向かう。
大納言塚の前では、砂を通すための石櫃のようなものが置かれていて、「大納言塚にお参りを済ませた後、この石櫃の砂を手にすくい、自身の名前と願い事を言いながら、石櫃手前の窪みに穿たれた穴から砂を3回通すと、願い事が叶う」と書かれていました。鯨麻呂さんは、それをなさっていましたが、何を願われたのかは、遠く離れていた小生には不明。小生も砂を3回通しましたが、名も名乗らず、願い事もしなかったので、大納言豊臣秀長殿はきっと「何じゃこいつは。」と思われたことでしょうな。まあ、どう思われようと、名乗って居りませんので、ノープロブレムであります(笑)。
この後、剣豪・荒木又右衛門の屋敷跡の前を通り、永慶寺山門を見て、郡山城跡へと向かう。
郡山城のお堀端にはサギ集団。
と言っても、振り込めサギやオレオレサギではなくシラサギである。
そして、長らく整備工事中で立ち入れなかった天守台周辺が、工事も完了したようで、何日か前から、天守台に新設された展望台(展望デッキ)が一般公開となっていたので、柳澤神社の本殿裏から、天守台へと上る。
天守台石垣に使用されている石地蔵も久々に拝見。
写真では分かりにくいかも知れませんが、石仏が刻まれた石が頭部を下にした形で石垣に転用されているのである。さかさ地蔵の前に布製のカメラケースが雨に濡れたまま置き忘れになっていました。さかさ地蔵を撮影した折にケースを置いたことを忘れたまま立ち去ってしまわれたのであろう。持ち主が現れることはないであろうが、拾い上げて、「お城まつり」のテント張りの本部へ持って行き、係の人にお届けして置きました。
郡山城の桜も見頃はまだ先。既に5時近くになっていたことに加え、雨ということもあって、観光客の姿も殆どなし。ズラリ並んだ屋台のテントもお団子を売っているおじさんの屋台を除き、みな店を閉じていました。
そんな中で、この枝垂れ桜はそこそこに咲いて見頃になっていました。
城跡会館(図書館)前の、森川許六の句碑を見て追手門より城外へ。帰途につきました。
会館前の許六の句碑は下見記事に掲載の写真でご覧いただくこととし、もう一つの句碑の写真を掲載して置きます。下見の時は、この句碑の前で数人のご婦人が談笑して居られて、撮影できなかったのでした。今回も碑の前にはテントが張られていて望ましいアングルは望めなかったのですが、何とか撮影できました。
大和また新しき国田を鋤けば (山口誓子)
大和まだ春雨の中五人組 (筆蕪蕉)
もう午後5時を回っていたので、下見の折に思った通り、平城宮趾まで歩くというのは無理でした。駅前に向かい、喫茶店で少し休もうということとなる。JR大和郡山駅方向に少し行った処でやっと見つけた和風喫茶店に入り、珈琲タイム。既に5時半。6時閉店とのことなので、我々が最後のお客さん。6時少し前に店を出て、JR大和郡山駅へ向かう鯨麻呂、草麻呂、蝶麻呂3氏と別れて、健麻呂氏と小生は近鉄大和郡山駅へ。
健麻呂氏は生駒で下車。小生ヤカモチの最寄り駅「枚岡」に着いた時もまだ雨。雨の中を自宅まで。午後ずっと雨に降られての3月最後の一日でした。
(注)当ブログ記事の掲載写真はフォト蔵登録写真を貼り付けています。楽天ブロ
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方でやっていただけるとのことでありますが、当面は、記事タイトルを再度
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