偐万葉・もも篇(その3)
本日は久々に偐万葉です。偐万葉シリーズ第286弾、もも篇(その3)であります。
<参考>過去の偐万葉・もも篇は コチラ
。
ももの郎女さんのブログは コチラ
。
偐家持がももの郎女に贈りて詠める歌22首
並びにももの郎女が詠める歌4首
こともなく紫蘇汁に染む寒天を のせ紫陽花とあざむかえける (楽天家持)
(本歌)言問はぬ木すら紫陽花 諸弟
らが 練
のむらと にあざむかえけり
(大伴家持 万葉集巻 4-773
)
(もの言わぬ木でも紫陽花のように七重八重に咲く大袈裟なのがあるように、諸弟めの美辞麗句にまんまと騙されたよ。)
(注)この歌は、大伴家持が坂上大嬢に贈った戯れの歌。
諸弟=家持と大嬢の仲を取り持った人物の名か。
練のむらと=不詳。悪知恵の意味か。
(紫陽花寒天)
はぜらんがさいてまんねんぐさ今は まろき緑よ今宵見に来よ (ペリカン堂)

(ハゼランとマンネングサ)
咲く花は霧の恋人よしそれも 見が欲しわれは薮の悪魔を (靄家持)
ももの郎女が返せる歌 1
首
そよそよと揺れる花びら霧の中 晴れて夏空薮から悪魔 (
小さなデビル
)

(ニゲラ)
道の駅次はいづくと未知の駅 求め続くやスタンプ集め
さていかな図柄なるやも楽しみと 道の駅への道にある妹
役に立つことはひとつもなくあれど 遊び心に叶ふはこれぞ

(道の駅スタンプ)
色よ 桃色 花びらよ 四枚
もち この庭に 咲きます花 家聞かな 名 告
らさね そらみつ 大和をはなれ 押し照るや なにはの国の 水走
に 今し咲く花 われにこそは告らめ 家をも名をも
(本歌) 籠
もよ み籠持ち 掘串
もよ み掘串持ち この 岳
に 菜 摘
ます 兒
家聞かな 名 告
らさね そらみつ 大和の国は おしなべて われこそ 居
れ しきなべて われこそ 座
せ われにこそは告らめ 家をも名をも(万葉集巻 1-1
)
ももの郎女が返せる歌 1
首
白南風
のやさしあなたの眼差しに われ家も名もそよと語らむ
(
桃色の小さい花 )

(名前不明の花)
わが庭に四ひらに咲ける薄桃の 継ぎて見まくの欲しき花かな (薄桃郎女)

(同上)
月讀
の下なる美女と咲くはいつ いまだ 放髪
のペリカンの庭
(注)はなり=髪を結い上げていない、おかっぱ頭の状態。童女の髪型。
(白眉孔雀と月下美人)
宵待ちて継ぎて咲き来る 爆蘭
に かそけき風のこの夕べかも
(ハゼラン)
カラスムギ食はぬカラスにホホヅキは ミニのトマトと見えてもあるか(犬鬼灯)
(ホオズキ)
流れ橋
往来
暑きに 我妹子
は 川に流れてみたしなど言ひ
(木津川、ながれ橋の上から)
咲く花もごろり野菜もさながらに やさしそよ風運び来るらし
日日草内にも 外
にもいちしるく 赤にも白にも 日日
に咲く
ももの郎女が返せる歌 1
首
日日草是好日と咲きて散り また咲き踊り盆の花舞い
(日日草)
ペリカンの家なる文庫の万葉集 われに見よとか置きてあるかも
唐辛子空に向かひて爪たてて ピリリと辛き味みがくらし (鷹爪家持)
(鷹の爪)
墨西哥
の万年草に来たる蝶 大和しじみと名乗るもをかし(万年家持)
ペリカンの家にし結ぶ日と墨
ヤマトシジミとメヒコマンネン(万年家持)
(メキシコマンネングサとヤマトシジミ)
銀輪の恩智川散歩の家持が 持ちて来たるか江戸川乱歩 (寝屋川漫歩)
(江戸川乱歩全集)
川の辺に矢の根梵天いちしろく われと 咲
ますも人に知らゆな (野暮天草)
(本歌)青山を横切る雲のいちしろく 吾
と 咲
まして人に知らゆな
(大伴坂上郎女 万葉集巻 4-688
)
(青い山を横切る雲のように、はっきりと私に笑いかけなさったりして、人に気付かれないで下さいね。)
(注)いちしろく=はっきりと目立って
ももの郎女が返せる歌 1
首
矢の根葉に白花咲きて清き空
隠しきれぬは花の背の色 (もものボンタンアメ)
(ヤノネボンテンカ)
そら豆に似てはあれども藤の実は
食ふはほどほど過ぎてはならじ (藤原豆家)
(藤の実)
追剝ぎは萩にしなけれ盗人と わが名もあれどものは盗まじ (荒地盗人萩)
(アレチノヌスビトハギ)
(注)掲載の写真は、全て☆もも☆どんぶらこ☆さんのブログからの転載です。
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