がしかし、今回のことで米金利の逆イールド化が迫ると、リスクオフに転じることは覚えておかないといけません。逆イールド化が起きていなくても、それが迫ると株価急落が起きたのは今年2月の株価急落に続いて2度目です。
週末の変化は、前週末にダウが戻したことと、トルコが米牧師を解放して彼が大統領とTVに映ったことが良いニュースです。サウジアラビアが記者殺害の容疑で米国との関係悪化しつつあることと、米大統領の娘婿が8年間税金を払っていないという話は悪いニュース、です。
ブリグジット交渉関係は、進展が報道されなかったことが悪いニュースと言えますが、本日から18日までEU首脳会議です。同会議一番の関心事は伊国予算に関する議論ですが、どこでブリグジット関係の話が出るかに関心があります。
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本日は21:30に、 米国小売売上高 と NY連銀製造業景気指数 が発表されます。
両指標が同時発表されたことは、2015年以降過去15回あります。このうち、7回は、CPIかPPIとも同時発表されています。その7回を除く8回の事後差異のうち1回は、小売売上高の事後差異が0となっています。このブログのルールで比較対象の一方が同値0のときは、比較対象に含めません。よって、指標同士の強弱を比較できるのは、下表の7回となります。
下表は両指標事後差異がそれぞれ直後1分足と方向一致したか否かを〇(一致)/?(不一致)で示しています。
発表日 小売 NY
2015年09月15日 ? ?
2016年11月15日 〇 〇
2017年08月15日 〇 〇
2017年09月15日 〇 ?
2018年04月16日 〇 ?
2018年05月15日 ? 〇
2018年08月15日 〇 〇
小売売上高は71%の一致率、NY連銀製造業景気指数は57%の一致率です。そして、両指標の事後差異判別式の解の符号が食い違ったときは、小売売上高2勝>NY連銀製造業景気指数1勝です。
よって、以下は小売売上高だけに注目して話を進めます。
小売売上高の市場予想(前回結果)は、現時点(10月14日15時)で
・前月比+0.7(+0.1)
・コア前月比+0.4(+0.3)
となっており、事前差異判別式の解は+0.5です。
過去の反応程度の跳幅/値幅の平均(2018年)は、
・直前10-1分足5pips(5pips)/3pips(3pips)
・直後1分足21pips(7pips)/15pips(6pips)
・直後11分足27pips(12pips)/19pips(9pips)
です。
過去の反応方向を踏まえた取引方針は、詳細分析記事の?V節末尾に纏めてあります。
以上
以下は10月16日に追記しています。
【事後検証】
指標結果は総合的に見て対前月・対予想悪化でした。
但し、コア前月比がマイナスに転じたものの、前月比は+0.1%でした。7・8・9月はどの月も前月比プラスのため、四半期GDPの消費は伸びそうです。
発表直後からUSDは売られたものの、USDJPYでは4・5分後には逆方向に転じ始めました。反応は相変わらず小さくなりました。
取引結果を下表に纏めます。背景が黄色の列は事前方針外取引です。
過去からの本指標での取引成績を下表に纏めます。
ーーー注記ーーー
本記事は、同じ指標の発表がある度に更新を繰り返して精度向上を図り、過去の教訓を次の発表時の取引で活かせるように努めています。がしかし、それでも的中率は75%程度に留まり、100%ではありません。詳細は 「1. FXは上達するのか」 をご参照ください。
そして、本記事は筆者個人の見解に基づいています。本記事に含まれる価格・データ・その他情報等は、本記事に添付されたリンク先とは関係ありません。また、取引や売買における意思決定を、本記事の記載通りに行うことは適切ではありません。そして、本記事の内容が資格を持った投資専門家の助言ではないことを明記しておきます。記載内容のオリジナリティや信頼性確保には努めているものの、それでも万全のチェックは行えていない可能性があります。
ポジションを持つ最終的なご判断は読者ご自身の責任となります。その点を予めご了承の上、本記事がFXを楽しむ一助となれば幸いです。
ーーー注記ーーー
本記事における分析シート、一部乃至は一連の体系化された手順を、個人の取引以外の目的で使用・公開・二次利用を行う場合には、著作権者及びFX手法研究会に対し、連絡を取り何らかの合意を行う必要があります。
注記以上
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