「合意無き離脱」を避けるためには、合意期限を先延ばしするしかないようです。でも、合意先延ばしは、英国側の国論二分状態を国論統一状態(交渉結果が英国側でも承認目処が立つこと)になるのを待つのでなければ、EU側にとって意味がありません。
かと言って、英国の世論調査で再国民投票が多数になっても、英議会での承認が難しいと思われます。国民投票に代わって総選挙をまたやるのも難しいでしょう。既に時間が残されていません。
あと1か月の交渉期限猶予が関の山でしょう。交渉を纏めるためでなく、纏まりそうもないことを周知するためです。
ともあれ、この騒ぎが終わったら、英国は伝統的な保守党・労働党の実質2党制が廃れる等の政界再編が起きるような気がします。EUとの合意有無に関わらず、未曽有の国難に対応力がないことが判明した以上、そんな気がします。GBPは中長期で下げの機会を探る通貨になりそうな気がします。
特に今夜は、GBPを持つことなんてできません。それが明日の夜まで続くかも知れないのだから尚更です(EU首脳会議は明日夜が最終日)。
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きっと将来の歴史の教科書に載ってしまうような大きな事件さえ、将来の歴史のテストを受けるのと違って、その時点で正解を導き出すことの難しさを学べました。それに比べれば、GBPの乱高下なんて、歴史的に大した問題じゃありません。
以上