ジャックは、母親に牛を市場で売る用事を言いつけられました。けれども、彼はその牛を、途中で出会った男と、色とりどりの綺麗な豆と交換してしまいます。だってその豆は天まで届くほど大きく育つというのです。
信じられん、とは疑わなかったのです。この後の話からわかるように、ジャックは単純な欲望通りに振る舞う子だったからです。
家に帰ったジャックは母親にボロカスに怒られて、その豆を窓から捨てられてしまいます。でも翌朝、その豆は巨木のように育っていました。ジャックはその木を登り、雲の上の巨人の館に忍び込み、金の卵を産む鶏を盗んだのです。金の卵は市場で高く売れました。
味をしめたジャックは、何度かそうやって色々な宝物を盗みに行くと、やがて巨人に見つかってしまいました。すると、ジャックは急いで先に豆の木を降りて、その木を切り倒し、追いかけてきた巨人を墜落死させたのです。
子供に聞かせる話にしては、教育的配慮が微塵も見受けられない話です。だから、この話を子供に聞かせる母親は、最後に「全てジャックの夢でした」と、勝手に話を付け加えるそうです。そういう母親が2人に1人ぐらい居るそうです。
さて、英議会では、13日未明(日本時間)に「離脱修正案」を否決し、14日未明に「合意なき離脱」を否決し、15日未明には「離脱期限延期」が議決されました。がしかし、既にEU側からは「離脱延期には正当な理由が必要(仏大統領)」といった話も出ています。当然でしょう。
そもそも「そんなうまい話があるもんか」と3年前に思った人が、2人に1人よりちょっと少なかったから、こんなことになったのです。そして、この期に及んでも「そんなうまい話があるもんか」と思う議員が、2人に1人より少ないのでしょう。
以上
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