【前週備忘】
11日公表されたFOMC議事要旨(3月19・20日分)に依れば、FF金利誘導目標レンジを年内変えずにいることが正当化される公算が大きいと、過半数の参加者が予想したそうです。
また11日は、EU臨時首脳会議が英国の離脱期限を10月末まで再延期する妥協案で合意しました。
こうしたことにも関わらず、EURやGBPは意外にも週足チャートで目立った特徴が対USD・対JPYともにない週でした。
一方、USDJPYは112円台を回復しており、週足一目均衡表の雲上端を上抜けました。また、AUDJPYが年明け以降のレジスタンスだった80円を上抜けました。
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前週の成績を纏めておきます。
- 事前分析成績は4勝3敗(分析採用回数7回、的中率57%)
- 事前分析の取引方針を採用できなかったことは、前提を満たさずに取引できなかったことが4回、判定不可及び取引不可だったことが0回で、計4回です(11回の取引を事前準備し、うち7回で取引可能=方針採用率64%)
- 過去分析に基づく事前方針に沿った取引は4勝2敗でした(勝率67%、事前準備した取引方針11回に対する方針実施率55%)
- それとは別に、過去分析に基づかない、もしくはポジション保有時間延長による取引は2勝でした(全取引に対する方針順守率78%)
- 取引時間は8分5秒、損益は+8.16pips、1分足1本当たりの損益は+1.0pipsでした。
【今週指標】
今週は金曜休暇の国が多く、実質4日間の取引日です。
米中貿易交渉の妥結が見え始めたり、英国のEU離脱が延期になったら、今度は米欧・日米貿易問題です。
米政権はEUからの輸入品に関税を課すことを表明しており、EUは報復措置を匂わせる報道が見受けられます。そもそもEUはECBがインフレ率を下方修正しており、EUが報復措置を表明してもしなくてもEURは弱いと思われます。
また、15日は米国為替報告書が公表されるとの情報があり、15・16日は日米貿易交渉が始まります。昨年の為替報告で日本は為替監視対象国となっており、続く日米交渉への影響が懸念されています。既に米国は、韓国・カナダ・メキシコ・中国との協議で通貨安政策を牽制する条項を盛り込んでいるため、日本に対しても同様の要求が行われる可能性が高いと思われます。米国による日本の金融緩和政策への牽制が行われると、JPY買が進む可能性があり、現在のUSDの強さと矛盾します。
USDJPYはしばらく激しい上下動になるかもしれません(まず下、そして戻し?)。
経済指標は、独国PMI速報値・中国GDP(AUD)・米国小売売上高、あたりでの取引で稼ぎたいものです。英国指標は、結果と反応の程度と方向を注視して、そろそろまた英国指標での取引を行うか今週決めたいと思います。
4月15日(月)
21:30 4月集計分 米国NY連銀製造業景気指数
4月16日(火)
10:30 豪中銀(RBA)金融政策会合議事要旨公表
17:30 2・3月集計分 英国雇用統計
18:00 4月集計分 独国ZEW景況感調査
22:15 3月集計分 米国設備稼働率・鉱工業生産・製造業生産
4月17日(水)
11:00 1-3月期集計分中国GDP
17:30 3月集計分 英国物価統計
21:30 2月集計分 米国貿易統計
4月18日(木)
10:30 3月集計分 豪州雇用統計
16:30 4月集計分 独国PMI速報値
17:30 3月集計分 英国小売売上高指数
21:30 3月集計分 米国小売売上高 ・4月集計分 米国Phil連銀製造業景気指数
4月19日(金)米欧英豪休日
注目指標なし
以上