11:00 RBNZ(NZ中銀)金融政策
の発表があります。
2018年8月、NZ議会は海外投資資金による中古住宅購入を禁止しました。同年10月、TPP11の批准を行う一方で、11月には政府が5G規格で中国ファーウェイの技術を使う計画を却下しました。NZの対中姿勢は、米中の対立激化の様子を見ながら、それに合わせて旗幟鮮明です。
中国から流入する投資資金が減少したためか、2019年3月、RBNZは「見通しのリスクバランスは下方にシフト」し、「次の金利動向は引き下げの可能性がより高い」との声明を出しました。そして5月、RBNZは政策金利を1.75%から1.50%に引き下げました。
既にRBNZの政策金利は過去最低水準となっています。先月は一時的にRBA(豪中銀)政策金利と同じになりましたが、RBAは今月利下げを行いました。豪州との政策金利差はまた0.25%に戻りました。
次の注目点は、FRBが今後利下げを複数回実施し、RBNZとの金利差が縮小し始めるかどうかです。もし対米金利差が縮小しても、米金利>NZ金利、という関係が変わらないと見込まれる限り、NZDの上値は限られます。
今回市場予想(前回結果)
・政策金利=現状維持(利下げ)
「市場予想通り現状維持」だったときの過去平均順跳幅/同値幅pips(2019年発表時平均)
・直前10-1分足 7/5(9/8)
・直前1分足 8/6(6/4)
・直後1分足 40/33(84/78)
・直後11分足 56/42(114/103)
2019年発表後は非常に大きな反応となっていますが、これは5月の利下げを見こしてです。なので、直近の反応の大きさは、今回アテにできません。G20会合での米中対話前なので、過去平均の半分ぐらいしか動かないと見ておいた方が良いでしょう。
「市場予想通り現状維持」だったときの過去傾向
横軸=直後1分足終値pips、縦軸=直後11分足終値pips、ともに基準とする始値は直前1分足終値(発表時刻の窓明けを無視するため)
過去傾向に基づく取引方針
・直前1分足はショートで、利確/損切の目安を5pipsとし、目安に達しなくても発表10秒前には決済します。
一気に動くこともある期間なので、OCOで始めから5pips指定を行う方が良いでしょう。また直前1分足での取引で“遅くとも”発表10秒前の決済は、豪州とNZ指標での取引に必須です。とんでもなく動く場合があります。
・発表後の追撃は早期開始し、指標発表から1分を過ぎたら利確の機会を窺います。
・その後は、5pips程度を狙った短期利確の繰り返しを行います。
・直後1分足跳幅の50pips到達は、直後1分足終値からの追撃サインです。追撃を開始し、必ず直後11分足が終値をつける前に利確機会を見つけましょう。
以上
以下は7月4日に追記しています。
【事後検証】
RBNZ金融政策
以上
ーーー注記ーーー
本記事は、同じ指標の発表がある度に更新を繰り返して精度向上を図り、過去の教訓を次の発表時の取引で活かせるように努めています。がしかし、それでも的中率は75%程度に留まり、100%ではありません。詳細は 「1. FXは上達するのか」 をご参照ください。
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注記以上
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