2017年3月27日、全文更新
現在、テクニカル指標やファンダメンタル指標で分析するのは難しい時期です。FOMCのような大きなイベントがあったことも一因ですが、米株の動きが落ち着くまでは欧米時間に要注意です。
【4-5-1. AUDの特徴】
AUDは、資源国通貨であり、中長期的には成長が見込まれるものの、中国経済との結びつきが高いとされ(?です)、中国経済減速に伴って過去にない低金利をここ数年続けている、という状況です。
以前の資源投資ブームの時期ほどではないにせよ、現在も海外からの投資資金が多く流入しています。先進国で経済発展見通しも楽観視されており、おまけに高金利通貨なのだから当然です。がしかし、それだけにリスクにはからっきし弱い通貨と言えます。
けれども、豪州経済自体は中長期的な人口増加見通しを背景に、国内経済を楽観視した分析が多いのです。金利は以前ほど高くないにせよ、先進国の中では最も高い通貨です。対GDP公的債務の割合も小さく、いざというときの財政出動にも余力があるという見方を伝える記事もありました。
JPYよりAUDの方がよっぽどリスクに対し安心な気がします。
実際が逆な点は、先述の通り豪州は投資されている国で日本は投資している国だということと、両国の対外純資産が圧倒的に日本の方が大きくリスクに備えた分散投資ができており、何よりJPYが一応は国際決済通貨であることの信用ではないでしょうか。
【4-5-2. 現状チャート】
下図に、AUDJPYの週足チャートと、AUDJPY・AUDUSD・USDJPYの各週値幅を示します。
AUDJPYは、先週のチャートを破棄して更新します。
先週引いた太い青線は月足の89円(±1円)レジスタンスです。このレジスタンスは、2007年8月安値・2010年3-4月高値・2011年3月高値・2012年3月高値・2013年8月安値・2016年3-4月高値を結んだレジスタンスで、かなり強力です。3月や8月が多いことに意味は見いだせていません。
次に、今週新たに引いた赤線は月足・週足のサポートです。サポートは今週82円+0円−2円ぐらいに位置します(80〜82円)。2016年6月安値と2016年11月安値を結んだ線で、先の89円付近レジスタンスよりは弱いサポートだと言えるでしょう。
次に、AUDJPY・AUDUSD・USDJPYの週足pips(値幅)を見比べてみましょう。
先週は、AUD・USDが売られ、JPYが買われています。大きなAUD売は、3月21日23:00から始まっており、豪州時間でなくNY時間が発端です。先週のAUDJPYの値動きはリスク回避です。
【4-5-3. 現状テクニカル】
SMAは、先週SMA(1日)とSMA(5日)がSMA(21日)を下抜け、下からSMA(1日)・SMA(5日)・SMA(21日)の配置となりました。下降トレンド配置の完成です。
RSI(14日)は先週末時点で36.3%で、売られ過ぎを示す30%まで下げ余地を残しています。
なお、日足ボリンジャーバンドは−2σと−3σの間にあります。もし−3σを超えたり、RSI(14日)が20%に達したら、その直後は追撃です。
【4-5-4. 現状ファンダメンタル】
直近の両国10年債金利と株価の動きを示します。それぞれの動きはご自身でご確認ください。
以下、日豪の金利差の前週との差を「Δ金利差」と表記します。また、日豪の主要株価指標の比の前週との差を「Δ株価比差」と表記します。
通常時の金利と株価の動きは、方向が反対になりがちなことが知られています。通常時には、為替が金利>株価の影響を受けることも知られています。何が原因で何が結果かはよくわかりませんが、これらの関係が成り立たないときは通常時でないことならわかります。自然な動きのときは参考にしても、不自然なときには参考にしない、が基本です。不自然なときには逆に考える、ではありません。理屈が通らない以上、参考にしない、が基本です。
下図は、上から「方向とボラティリティ」「Δ金利差」「Δ株価比差」を表しています。
先週は、今年一番の値幅が動きました。リスク回避でJPYが買われAUDが売られたため、AUDJPYは大きく下降しました。
金利と株価を見てみましょう。特徴があります。
Δ金利差は、今年に入って11週のうち5週しかAUDJPYと同方向になっていません。Δ株価比差は11週のうち7週がAUDJPYと逆方向です。米欧英と違って、AUDJPYとΔ金利差の方向一致回数よりも、AUDJPYとΔ株価比差の不一致回数の方が多くなっている点が特徴と言えます。
ところが、先週は為替と金利と株価の方向が自然です。教科書通りのリスク回避の動きによって、教科書通りの関係に戻ったとも言えます。
【4-4-5. 今週以降の注目点】
3月21日にRBA金融政策理事会議事録が公表されました。
現状について下表に纏めておきました。
【4-5-6. 指標分析一覧】
A. 政策決定指標
A1. 金融政策
RBA金融政策は「暫く様子見」で、変更の予兆は金融政策理事会の声明・議事録から読み取れません。
(1) RBA政策金利 (2017年3月7日発表結果検証済)
(2) RBA金融政策理事会議事録 (2017年3月21日公表結果検証済)
A4. 物価指標
(1) 四半期消費者物価指数
(2) 四半期生産者物価指数
A5. 雇用指標
(1) 雇用統計
B. 経済情勢指標
B1. 経済成長
豪州経済自体は堅実に成長が続くと見込んでいます。がしかし、AUDJPYの反応はまだ暫く中国経済の見通しに影響を受けると思われます。2016年10-12月期の落ち込みは一時的なものと、RBAは見なしています。
(1) 四半期GDP (2017年3月1日発表結果検証済)
B3. 実態指標
豪州は先進国で最も今後の人口増が期待される国です。人口増は消費指標や小売指標に対し長期的改善をもたらします。
B31. 消費
(1) 小売売上高 (2017年3月6日発表結果検証済)
以上
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