ここでは、いずれも現在の経済状況なんて関係なく、そのパターンを論じています。論拠はリンク先に詳述しているので、そちらもご参照ください。
8月20日(月)
注目指標無し
8月21日(火)
- 10:30 豪州(RBA)金融政策会合議事要旨公表
8月22日(水)
- 23:00 7月集計分 米国中古住宅販売件数
本指標が新築住宅販売件数集計から1・2か月遅行している、という話は有名なものの、そんな現象は起きていません。そんなことより、2017年6月以降ほとんど反応しなくなっています。おそらく、好景気による慢性的な中古住宅の供給不足によって、多少の需要増減があっても市場が本指標の多少の変化に意味を見出せなくなりつつあるため、と推察されます。
8月23日(木)
- 03:00 FOMC議事要旨公表
- 16:30 8月集計分 独国PMI速報値
指標発表直後の反応方向への影響力は、製造業PMIが最も強いようです。
指標発表後の反応程度は直後1分足の過去平均跳幅が10pipsと、平均的な反応程度です。但し、過去全体の63%は平均以下しか反応しません。最近の傾向は、事後差異や実態差異が大きくなっており、その結果、反応程度も以前よりも大きくなっています。 - 23:00 7月集計分 米国新築住宅販売件数
本指標が中古住宅販売件数に1・2か月先行するという話や、家具などの耐久財消費に繋がるという話は、FX取引上の意味がありません。後者については、新築住宅契約から家具購入に至る時差が大きすぎて、その影響を見分けることなどできません。
指標結果の市場予想に対する良し悪しは、指標発表直後の反応方向と相関があるものの、その差は反応程度と相関がありません。過去の直後1分足跳幅は約90%が10pips未満に留まっています。しかも、指標発表から1分後と11分後を比較すると、反応を一方向に伸ばし続けていたことは31%しかありません。
8月24日(金)
- 21:30 7月集計分 米国耐久財受注
前月比よりもコア前月比に注目すべき、という指標解説が散見されます。けれども、2015年以降に限れば、指標発表直後の反応方向への影響力は、僅かに前月比の方が大きくなっています。
前月比が△3%以下と+3%以上だった翌月に、そして、コア前月比が△0.5%以下と+0.9%以上だった翌月に、反動が起きています。けれども、本指標の市場予想はこの反動を見こしているため、残念ながらその反動がポジション方向の論拠になりません。論拠とすべきではありません。 - 23:00 FRB議長講演
以上
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本記事は、同じ指標の発表がある度に更新を繰り返して精度向上を図り、過去の教訓を次の発表時の取引で活かせるように努めています。がしかし、それでも的中率は75%程度に留まり、100%ではありません。詳細は 「1. FXは上達するのか」 をご参照ください。
そして、本記事は筆者個人の見解に基づいています。本記事に含まれる価格・データ・その他情報等は、本記事に添付されたリンク先とは関係ありません。また、取引や売買における意思決定を、本記事の記載通りに行うことは適切ではありません。そして、本記事の内容が資格を持った投資専門家の助言ではないことを明記しておきます。記載内容のオリジナリティや信頼性確保には努めているものの、それでも万全のチェックは行えていない可能性があります。
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注記以上