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2016年10月31日
1-1. FXを楽しむために
FXを始めた人のなかには、こつこつ損失を積み重ねていつの間にか資金を減らしていく時期の人がいます。それどころか、こつこつ利益を蓄えては一挙に失ってしまう賽(さい)の河原のようなパターンを繰り返す人もいます。そして、いつまでも勝ったり負けたりを繰り返している人は結構います。
けれども、FXのルールや取引手法というのは、そんなに複雑なものじゃないはずです。 何かおかしくないでしょうか 。
こうした気の毒な人の心に付け入り、負ける原因を心理学的・心情的に説明している書籍・記事をよく見かけます。でも、運とか勘とか度胸を鍛えようとするアプローチには全く感心できません。
メンタルに依存しない自動取引がこれだけ普及しても、誰もが儲かるようになった訳でも、勝って納税した人の比率が増えた訳でもないのです。だからこの話は、心が強くなって別人どころかロボットみたいになっても勝てないぐらい的外れです。
心理学的なことは人によって負ける原因のひとつであって、負けなくなるための本質ではありません。 負けなくなるためには、勝てるときに取引して勝つしかありません 。
何がどうあれ、まずはFXの基本を何度でも定期的に読み直しましょう。練習期間に悪い癖がつかないようにするためです。
そして、自分が次の方向を当てやすい時刻や場面を探して、そこでの勝負だけに徹しましょう。得意の時刻や場面ですら勝てないうちは、いつどんな方法で取引しても最終的には勝てません。
最初は、地道に得意な時刻や場面を増やしていくことで、毎月々々、安定して勝率50%を超えるようになることを目指すのです。
我々はプロじゃありません。マグレや勘の良さで一時期の調子が良くても、そういうことは長続きしないことを知っています。
勝ちやすいときに勝ち、勝ちにくいときは争わない、という分別だけを武器に、金融や経済が仕事でなくてもFXを始めた訳です。
このブログは、この「勝ちやすい」時間/場面を創る段階をなるべく早くクリアする方法を例示しています。
そして、一獲千金を狙ったり運を支配するのではなく、過去のパターンの確率的再現性に乗じて毎月や毎年の収益を安定することを狙います。
例えば、多くのFX関連書籍・記事がトレンドフォロー手法を中心に説明しています。トレンドフォローというのは順張りのことで、値動きを追って売買を繰り返す取引手法がトレンドフォロー手法です。
確かに、この手法で売買を繰り返す行為は、FXのイメージにとてもよく合っています。がしかし、 ほとんどの初心者にはこの手法が向いていません 。初心者のまま、このやり方で最終的に勝つことはとても難しいのです。
順張りが悪いのではありません。
トレンドをフォローすると切れ目がなくなるのです。その結果、累計でのポジション保有時間が長くなりがちです。
FXは、資金力に比してポジション保有時間が長くなるほどハイリスクになります。けれども、ハイリターンが得られるとは限りません。だから、FXで何年も生き残れる人が少ないのです。
短時間の取引であっても、反転するかと思って逆張りを多用すると、トレンドをフォローしていないので勝率が下がります。
でも、買ったら下がるし売ったら上がって、反転してしまいます。トレンドの強さとレジスタンスやサポートの強さを見誤ってしまうからです。
短期間に一喜一憂するのを止めてデイトレを始めても同じです。1回の取引の損益が大きくなってしまうだけで取引回数が減るのだから、初心者が早く上達できるはずありません。
そもそも、初心者の狙い通りになることも狙いを外すことも50%ずつです。そんなことが続けて起きることさえ25%です。向き/不向きのせいでも運/不運のせいでもありません。
ただ、そんなことをいつまでも繰り返していたら、いつか万が一のことが起きて大けがをしてしまいます。万が一に備え続けることなんて、普通の人にはできないのです。
詳しくは、こちらの 「1-2. いつか負けないはずがない!」 をご覧ください。
初心者が最初に取り組むことは、とにかくポジション保有時間を短くすることです。チャートを見ていないときはポジションを持たないことから始めましょう。
次に、身につけることは、ある期間の勝率が50%なら損益もほぼトントンになるような取引習慣です。初心者のうちは、利確と損切を必ず同じpipsでやるクセをつけましょう。
損小利大などという理想的な取引は、個々の取引を中長期で集計した勝率がかなり高く維持できない限り、上手くいくはずないのです。
トレンドに乗る成功率が70%だとします。今後も同じトレンドが続くという判断の正解率も70%だとします。最初に目指した「利大」の成功率は0.7×0.7=49%です。
そもそも、トレンドをフォローをしているだけでは、プロでさえ十分な収益が確保できないから損小利大を狙うのです。
本質は、トレンドやそれが反転するタイミングなんて誰にもわからないことにあります。それがわからないのは、初心者に限ったことではありません。
経験や確率のように不確かなことを前提に取引するのです。だから、利確と損切の理解不足や理解が間違っているなら、それを正さない限り勝てません。
詳しくは、こちらの 「1-3. 難しさの正体って何だ」 をご覧ください。
間違わないでください。
利確や損切に上手くなることは、トレンドやその反転時期がわかるようになることより、先に身に付けておかないといけないのです。
出典がわからないデータで恐縮ですが、あるFX会社では毎年「EURUSDの全取引の勝率は60%強」になるそうです。けれども、毎年「損切額は利確額の約2倍」に達するそうです。
どこから手をつけるべきかは明らかです。
こうして、FXのルールや取引方法がだいたいわかったからと言って、すぐにこれまでと同じやり方を繰り返してはいけません。お金を扱う趣味(投資)に手を出すからには、仕事と同じように習熟度や気分に関わりない定型化に力を注ぎましょう。
但し、定型化には進歩・改善の余地を持たせることが大切です。本当のことを言えば、 自分の失敗や教訓を盛り込んで作り上げた方法論だけが、自分に役立つスタイル になるのです。
まだ子供の頃、もっと小さな近所の子が蜂に刺されたので「蜂になってしまうんだ」と脅したら、本気にされて泣かれました。けれども、このブログを読んで蜂になる必要はありません。いずれ好きにやれば良いのです。
但し、基本を身につける練習期間は「早く」強くなるために必要な投資期間だとわかっているはずです。その間ぐらい蜂になってもいいじゃないですか。
詳しくは、こちらの 「1-4. FXは上達するのか」 をご覧ください。
初期の上達で求められることは、早く基本を押さえて負けにくいスタイルを身につけることです。その時期にちょっと勝てるようになることなんて、ただのオマケに過ぎません。
トレンドがどれだけ続くかわからないのが普通です。だったらトレンド上で比較的小さなpipsを利確/損切の目安にし、利確も損切も同じpipsで行いましょう。そうすれば短期トレンドフォローでの損益は勝率だけで決まります。この勝率は、長期のトレンド上での短期トレンドフォローのタイミングや値幅の見極めの成功率と同じと見なせます。その勝率が毎週-毎月-毎年に亘って安定して高く保てない限り、FXで最終的に勝てるはずありません。
大事なことは勝率ではない、という解説も多々見受けられます。でも、最大多数の初心者にとって大事なことは、自らの実力に気づき早く上達できる方法論へと系統立てることです。
最初は利確も損切も同じpipsで取引し、方向の的中率(=勝率)を高く保てる得意場面を探しましょう。得意場面が見つかったら、それを増やしていきましょう。いくつかの得意場面での取引で、毎週-毎月-毎年に安定して収益が得られるようになったら、やっと損小利大の取引も目指せるレベルになった、ということです。
思い出しましょう。FXを始めた人は「自分で資産運用/形成」してみたかったのでしょう。
FXは利益を出せてこそ楽しむことも続けることもできます。けれども、1万円を2万円にするスキルもなしに、100万円を200万円にできるはずありません。必勝法などありませんが、今よりもっと合理的な方法の存在を信じましょう。
そもそも、勝ったり負けたりしてから収益や損失を計算するから「博奕(ばくち)」の域を卒業できなのです。「投資」で勝つには、ほとんどの仕事と同じように、 事前に収益性(効率性)を計算し、それから実現手段を考える のです。
特別な才能に恵まれていなければ、一部の天才的な自慢話に惑わされることなく、世間で通用する普通の順番でやるべきです。合理的なマーケティングはそうやって行います。
鍵は、せいぜい70%しか勝率が稼げないなら、確率的再現性が活かせるやり方を自分の取引スタイルにする必要がある、ということです。
詳しくは、こちらの 「1-5. 数字で掴もう」 をご覧ください。
何と言っても FXの魅力は、自分の力で投資資金を増やしていくことを実感できること です。きっと、今よりもっと投資をしている人が増える時代が来るでしょう。そのときまでに、FXをやめてしまった人が多くなければいいのに、と思っています。
もしこの記事が何か参考になったなら、どれか広告バナーをクリックして提携先に興味をお持ち頂けると幸いです。提携先はいずれも良心的なところを選んだつもりです。万が一、購入・登録・合意もしていないのにクリックしただけで勧誘メールが毎日来るようなったなら、 こちら(※9-1-4) までご一報をお願いします。
誤解を招かないように予め断っておくと、何か怪しい教材の販売や会費制会員の勧誘を行うためにこのブログを始めた訳ではありません。どうか安心してお付き合いください。
そもそも、本ブログの記事は、事前に根拠を示し事後に結果を追記しています。少なからず分析が外れていたり、取引が損切となってしまうこともあるでしょう。がしかし、勝率や収益率はまぁまぁと言えるぐらいにはなるでしょう。こうした実際的な説明方法は、文章が拙かったり誤字脱字があったり記載ミスがあったとしても、書籍では不可能なブログが優れたところです。
無料で個人的な愉しみでやっています。
私にとっては、FXよりも初めてのブログ作りの方がよっぽど大変です。もともとPCには弱いのです。たまたまA8.netというのがあると聞いてやってみました。慣れるのに時間がかかっていますが、それでも何もわからない人間が、こうしてブログが作れているのはすごいことだと思います。
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この記事の続きはこちらの 「1-2. いつか負けないはずがない!」 です。
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確かに、この手法で売買を繰り返す行為は、FXのイメージにとてもよく合っています。がしかし、 ほとんどの初心者にはこの手法が向いていません 。初心者のまま、このやり方で最終的に勝つことはとても難しいのです。
順張りが悪いのではありません。
トレンドをフォローすると切れ目がなくなるのです。その結果、累計でのポジション保有時間が長くなりがちです。
FXは、資金力に比してポジション保有時間が長くなるほどハイリスクになります。けれども、ハイリターンが得られるとは限りません。だから、FXで何年も生き残れる人が少ないのです。
短時間の取引であっても、反転するかと思って逆張りを多用すると、トレンドをフォローしていないので勝率が下がります。
でも、買ったら下がるし売ったら上がって、反転してしまいます。トレンドの強さとレジスタンスやサポートの強さを見誤ってしまうからです。
短期間に一喜一憂するのを止めてデイトレを始めても同じです。1回の取引の損益が大きくなってしまうだけで取引回数が減るのだから、初心者が早く上達できるはずありません。
そもそも、初心者の狙い通りになることも狙いを外すことも50%ずつです。そんなことが続けて起きることさえ25%です。向き/不向きのせいでも運/不運のせいでもありません。
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まだ子供の頃、もっと小さな近所の子が蜂に刺されたので「蜂になってしまうんだ」と脅したら、本気にされて泣かれました。けれども、このブログを読んで蜂になる必要はありません。いずれ好きにやれば良いのです。
但し、基本を身につける練習期間は「早く」強くなるために必要な投資期間だとわかっているはずです。その間ぐらい蜂になってもいいじゃないですか。
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以上
誤解を招かないように予め断っておくと、何か怪しい教材の販売や会費制会員の勧誘を行うためにこのブログを始めた訳ではありません。どうか安心してお付き合いください。
そもそも、本ブログの記事は、事前に根拠を示し事後に結果を追記しています。少なからず分析が外れていたり、取引が損切となってしまうこともあるでしょう。がしかし、勝率や収益率はまぁまぁと言えるぐらいにはなるでしょう。こうした実際的な説明方法は、文章が拙かったり誤字脱字があったり記載ミスがあったとしても、書籍では不可能なブログが優れたところです。
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この記事の続きはこちらの 「1-2. いつか負けないはずがない!」 です。
2016年10月30日
1-2. いつか負けないはずがない!
森の奥深く、小さな池で静かに暮らす二匹の河童は、毎日ちっとも変化ないので同じことばかり話していたそうです。だから、かつては同じ話ばかりする老人を周囲がたしなめるとき「河童になったのか」と言ったものです。
最近、若い人たちと呑む機会があったので、この話をしたら誰ひとり知りませんでした。何度でも同じ話を聞いてあげる優しい人の方が多いようです。何だか自分が河童でないことに自信がなくなってしまいます。
大きな損切(含ロスカット)で致命傷を負ってしまう原因はいくつかあります。例えば、
などが挙げられます。
最後の例を運が悪かったなどと考えるべきではありません。いつもポジションを持っていれば、いつか壊滅的事態に巻き込まれることは必然です。
お金の絡むルールの適用に優しい話なんて決してありません 。一度の失敗で壊滅的ダメージを受けないようにすることには、何より優先して取り組まないといけません。その対策は徹底すべきです。
例え河童になったのかと詰られても、初心者や何度か同じ失敗を繰り返しているアマチュアには、この話からです。
多くのFX関連書籍・記事がトレンドフォロー手法を中心に説明しています。トレンドフォローというのは、トレンドに追従することです。トレンドに対し順張りで売買を繰り返す手法のことがトレンドフォロー手法です。
でも、この売買を繰り返す行為が、初心者のFXのイメージにうまく合致しているのが問題です。誰もが納得しやすい話に納得してからFXを始めるのに、多くの人が納得する結果を得られません。
この手法でFXを続ける初心者やアマチュアが最終的に勝つことはとても難しいのです。特に、ポジションを持ちたくてうずうずしている初心者にはこの手法が向いていません。
奇を衒って、多くのFX関連書籍・記事と逆のことを言っているつもりはありません。それは、初心者の最大多数がこの手法を知ってから取引を始めるのに、その後1年も2年もFXで生き残れる人が少ないという事実によって裏付けられています。
経験も浅いうちから、そろそろ反転するかと思って逆張りするのは、トレンドをフォローしていないので勝率が下がります。
でも、買ったら下がるし売ったら上がってしまうことが多くて、トレンドをまだ上手くフォローできません。トレンドとレジスタンスやサポートの強弱を見誤ってしまうからです。
だからと言って、短期間の取引で一喜一憂するのを止めてデイトレを始めても同じです。1回の取引の損益が大きくなってしまうだけで、取引回数が減るのだから早く上達できるはずありません。
まだレバレッジを使った投資の怖さを知らない人や、つい無意味なポジションでも持ってしまうような人に、こんな方法を薦めて良いとは思えません。
後述するように、多くの初心者が納得して始める トレンドフォロー手法は、ポジション保有時間が長くなるほどプロフェッショナル仕様の取引方法 なのです。
トレンドフォロー手法では「損小利大」の取引を目指して、利益をもっと伸ばそうとすることが求められます。そしてまた、トレンドがいつまで続くかという「相場観」に基づいて、 逆指値注文 で保険をかけておき、狙った通りになるのを待つことも間違っていません。
けれども、 基本に反して ポジションを長く持つことに繋がることが問題なのです。多くのプロやセミプロの人たちが重ねて指摘するFXの基本は こちら をご覧ください。
そのため、この手法を紹介する書籍・記事には、
といった教訓(ルール)も必ず一緒に書かれています。
誤解もあるようですが、このルールはこの手法(と、この手法から派生した手法)のためのものです。これらは、レバレッジが大きくポジション保有時間が長くなる投資に必須です。
ところが、我々は個人で投資をしています。周囲の助言やルール厳守のための上司の監督もなく、昼間は仕事をし、夜の取引も適当な時間に打ち切らないといけません。レバレッジが25倍あると言われたのに、資金の1/20以下しか投入するなと言われると「意味ないじゃん」と思ったりします。
ルールが3つしかなくても守れないのです。
ともあれ、 いざというときに備えたルールが守れないまま、レバレッジを最大に使って、ポジションを長く持ちがちな取引手法でFXを続ける人が多ければ、いわゆる「こつこつ・どかん」のパターンで嫌気がさしてFXをやめてしまう人が多くなるのも当然 です。
例えば、2016年6月に行われた英国のEU離脱是非を問う国民投票では、事前報道における予想の文脈が偏っていました。手元の資料によれば、このとき GBPJPY は、僅か数時間で約2700 pips も急落しました。
あれほど「何だかんだ言いながらも良識的には」と断った「良識」が「EU残留」に偏っていたとき、お金を逆側に賭けるのは不自然です。
このとき、もし何気なくGBPJPYをたった1枚だけ持って損切注文してなかったら27万円の損失です。きっとロンドンまで聞こえるぐらい大きな悲鳴をあげた人もいたはずです。
このように「普通のFX参加者に衝撃を与えた」 過去事例 は枚挙に暇がありません。それほどすごい事例ではなくても、USDJPYが短時間のうちに1円ぐらい動くことなど、年に何度も起きています。クロス円のマイナーな通貨ペアなど、同じようなことが毎月起きているのではないでしょうか。
結局、 「リスクに巻き込まれる可能性はポジションを持つ時間に比例」してしまうのです 。
なお、先の記述でわざわざ「普通のFX参加者に衝撃を与えた」と断ったのは、数時間で2700pipsの下落を言っているのではありません。こうした事例のなかには、一時的にスプレッドを拡大したり取引を停止したFX会社があったことを言っています。逆指値注文をしていても値が跳んで注文よりずっと悪い条件で強制ロスカットされる、ということさえ起きたようです。
この件は、大手メディアでも報道された記憶があるので、事実の裏付けがあるのでしょう。
これは、 毎年のように(人によっては毎月のように)生じている壊滅的リスクへの防御策がポジションを持たないこと以外にない 、ということです。
実際、多くのプロは、リスクがあるのにむやみにポジションを持ち続けるべきではない、と著作で述べています。ポジション保有中は常にリスクに晒されていることを伝えようとしています。
ちなみに【問題点3】は、別にFX会社を非難している訳じゃありません。FX会社の口座開設時の契約には「そういう措置があり得る」ことがちゃんと書かれている「はず」です。何しろお金を扱う会社の契約書です。
それに「はず」の話をするのなら、一瞬で大きく値が跳ぶようなときには、逆指値注文なんて常識に照らして通る「はず」がないのです。
いま160円の価値があるイギリスのリンゴを1万個持っているとします。それを後で良ければ150円で売ると約束すれば、応じる相手がきっと現れるでしょう。けれども、その瞬間にリンゴの価値が133円になったら、誰がいまさら133円のリンゴを150円での取引に応じてくれるでしょう。
当り前です。
ともあれ、色々な参考書の記述を要約すると、トレンドフォロー手法とは、
というものです。
先述の壊滅的事態に巻き込まれやすいことを別にしても、もともとトレンドフォロー手法でポジションを長く保有することは、無茶苦茶に高度な「プロフェッショナル仕様」の方法で取引する、ということです。
組織力を活かして過去の傾向に照らして準備されたプロの売買に、徒手空拳の素人がうまく便乗しようとしても、便乗志向ゆえの臨機応変に劣る弱点によって、そのうち一夜の大負けでそれまでの利益を失いがちです。
利益だけですめば幸いです。レバレッジの怖さを知らないために、原資を失うことさえ多いのです。
投資額の数10倍しか資金がないのに、トレンドフォロー手法に納得して連日のようにデイトレを繰り返していたら、いつか負けないはずないのです。特に初心者は「チャートを見ていない間にもポジションを保有している」状態がいけません。
話を整理しておきましょう。
トレンドフォロー手法は、相場観を修正しながらポジションを長く持つことが禁止されていません。だから、トレンドに乗るために何度もポジションと取り直したり(損小)、せっかく含益をもったポジションが取れたら利確を先伸ばしして(利大)、ポジション保有時間が長くなりがちです。特に初心者はそうです。
これは 基本に反したやり方 です 。
基本に反するやり方で取引を行うことを許容し得る根拠は「的確な相場観」と「十分な資金」です。それらを備えてこそ、利益を伸ばすためにリスクを取り続ける選択ができるのです。当然、そうしたスキルと資金は一夕一朝に用意できません。スキルも無しに、大金を投じるべきでもありません。
参考書を読んで 容(かたち)だけを真似しても、これは無理 です。
この1年間の自分のポジション保有時間率と期間収益率を照らし合わせてみてください。もしもポジション保有時間率が10%や20%もあるなら問題です。大した期間収益率も出せないうちから、同じ期間に10%や20%もの壊滅的リスク率を許容すべきではありません。
ここでは、いつかひどい目に遭う 壊滅的リスク率がポジション保有時間率に等しい 、と仮定しました。 用語 も勝手に名付けました。何なら例に挙げた数字は好きに変えてもらっても構いません。ここで言いたいことの本質がそれで変わる訳ではありません。
誰かが1日中チャートに張り付いて、1年に1度か2度起きる逆指値さえ通らないほど大きく動き過ぎるときに備えられないなら、そのようなことに巻き込まれないようにポジション保有時間を短くするか、資金に対する投資額の比率を小さくしておくべきです。
この手法は、初心者やアマチュアが最終的に勝つことがとても難しいのです 。勝率5割でも利益が残せるような人でなければ、この手法での取引は向いていません。それが、この手法で取引を始めて生き残れる初心者が少ないという結果に表れているのです。
これが河童の話です。
次の記事では、 こつこつ負け続けたり勝ったり負けたりして、なかなか収益をプラスに安定できない理由 を説明します。心が弱いから、ではありません。FXに限った話でなく、投資を学ぶ順序を間違ってしまうと、多くの人がそうなってしまうのです。
こちらの 「1-3. 難しさの正体って何だ」 からどうぞ。
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この続きはこちらの 「1-3. 難しさの正体って何だ」 からどうぞ。
最近、若い人たちと呑む機会があったので、この話をしたら誰ひとり知りませんでした。何度でも同じ話を聞いてあげる優しい人の方が多いようです。何だか自分が河童でないことに自信がなくなってしまいます。
大きな損切(含ロスカット)で致命傷を負ってしまう原因はいくつかあります。例えば、
- 資金に対する投資額が大きすぎたから
- いざというときに備えた逆指値での損切注文をしていなかったから
- 大きな相場変動が起きたときにたまたまポジションを持っていたから
などが挙げられます。
最後の例を運が悪かったなどと考えるべきではありません。いつもポジションを持っていれば、いつか壊滅的事態に巻き込まれることは必然です。
お金の絡むルールの適用に優しい話なんて決してありません 。一度の失敗で壊滅的ダメージを受けないようにすることには、何より優先して取り組まないといけません。その対策は徹底すべきです。
例え河童になったのかと詰られても、初心者や何度か同じ失敗を繰り返しているアマチュアには、この話からです。
多くのFX関連書籍・記事がトレンドフォロー手法を中心に説明しています。トレンドフォローというのは、トレンドに追従することです。トレンドに対し順張りで売買を繰り返す手法のことがトレンドフォロー手法です。
でも、この売買を繰り返す行為が、初心者のFXのイメージにうまく合致しているのが問題です。誰もが納得しやすい話に納得してからFXを始めるのに、多くの人が納得する結果を得られません。
この手法でFXを続ける初心者やアマチュアが最終的に勝つことはとても難しいのです。特に、ポジションを持ちたくてうずうずしている初心者にはこの手法が向いていません。
奇を衒って、多くのFX関連書籍・記事と逆のことを言っているつもりはありません。それは、初心者の最大多数がこの手法を知ってから取引を始めるのに、その後1年も2年もFXで生き残れる人が少ないという事実によって裏付けられています。
経験も浅いうちから、そろそろ反転するかと思って逆張りするのは、トレンドをフォローしていないので勝率が下がります。
でも、買ったら下がるし売ったら上がってしまうことが多くて、トレンドをまだ上手くフォローできません。トレンドとレジスタンスやサポートの強弱を見誤ってしまうからです。
だからと言って、短期間の取引で一喜一憂するのを止めてデイトレを始めても同じです。1回の取引の損益が大きくなってしまうだけで、取引回数が減るのだから早く上達できるはずありません。
まだレバレッジを使った投資の怖さを知らない人や、つい無意味なポジションでも持ってしまうような人に、こんな方法を薦めて良いとは思えません。
後述するように、多くの初心者が納得して始める トレンドフォロー手法は、ポジション保有時間が長くなるほどプロフェッショナル仕様の取引方法 なのです。
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トレンドフォロー手法では「損小利大」の取引を目指して、利益をもっと伸ばそうとすることが求められます。そしてまた、トレンドがいつまで続くかという「相場観」に基づいて、 逆指値注文 で保険をかけておき、狙った通りになるのを待つことも間違っていません。
けれども、 基本に反して ポジションを長く持つことに繋がることが問題なのです。多くのプロやセミプロの人たちが重ねて指摘するFXの基本は こちら をご覧ください。
そのため、この手法を紹介する書籍・記事には、
- トレンドに沿った順張りでポジションを取ること(トレンドをフォローすること)、
- 狙いが外れたときに備えて、予め逆指値(損切)注文をしておくこと、
- 万が一の場合に備えて、取引口座には十分な余裕資金を入れておき、1回のポジションの規模は資金の1/20以下とすること、
といった教訓(ルール)も必ず一緒に書かれています。
誤解もあるようですが、このルールはこの手法(と、この手法から派生した手法)のためのものです。これらは、レバレッジが大きくポジション保有時間が長くなる投資に必須です。
【問題点1:自分のせい】
ところが、我々は個人で投資をしています。周囲の助言やルール厳守のための上司の監督もなく、昼間は仕事をし、夜の取引も適当な時間に打ち切らないといけません。レバレッジが25倍あると言われたのに、資金の1/20以下しか投入するなと言われると「意味ないじゃん」と思ったりします。
ルールが3つしかなくても守れないのです。
ともあれ、 いざというときに備えたルールが守れないまま、レバレッジを最大に使って、ポジションを長く持ちがちな取引手法でFXを続ける人が多ければ、いわゆる「こつこつ・どかん」のパターンで嫌気がさしてFXをやめてしまう人が多くなるのも当然 です。
【問題点2:予見不可能】
例えば、2016年6月に行われた英国のEU離脱是非を問う国民投票では、事前報道における予想の文脈が偏っていました。手元の資料によれば、このとき GBPJPY は、僅か数時間で約2700 pips も急落しました。
あれほど「何だかんだ言いながらも良識的には」と断った「良識」が「EU残留」に偏っていたとき、お金を逆側に賭けるのは不自然です。
このとき、もし何気なくGBPJPYをたった1枚だけ持って損切注文してなかったら27万円の損失です。きっとロンドンまで聞こえるぐらい大きな悲鳴をあげた人もいたはずです。
このように「普通のFX参加者に衝撃を与えた」 過去事例 は枚挙に暇がありません。それほどすごい事例ではなくても、USDJPYが短時間のうちに1円ぐらい動くことなど、年に何度も起きています。クロス円のマイナーな通貨ペアなど、同じようなことが毎月起きているのではないでしょうか。
結局、 「リスクに巻き込まれる可能性はポジションを持つ時間に比例」してしまうのです 。
【問題点3:逆指値無効】
なお、先の記述でわざわざ「普通のFX参加者に衝撃を与えた」と断ったのは、数時間で2700pipsの下落を言っているのではありません。こうした事例のなかには、一時的にスプレッドを拡大したり取引を停止したFX会社があったことを言っています。逆指値注文をしていても値が跳んで注文よりずっと悪い条件で強制ロスカットされる、ということさえ起きたようです。
この件は、大手メディアでも報道された記憶があるので、事実の裏付けがあるのでしょう。
これは、 毎年のように(人によっては毎月のように)生じている壊滅的リスクへの防御策がポジションを持たないこと以外にない 、ということです。
実際、多くのプロは、リスクがあるのにむやみにポジションを持ち続けるべきではない、と著作で述べています。ポジション保有中は常にリスクに晒されていることを伝えようとしています。
−−− 注記−−−
ちなみに【問題点3】は、別にFX会社を非難している訳じゃありません。FX会社の口座開設時の契約には「そういう措置があり得る」ことがちゃんと書かれている「はず」です。何しろお金を扱う会社の契約書です。
それに「はず」の話をするのなら、一瞬で大きく値が跳ぶようなときには、逆指値注文なんて常識に照らして通る「はず」がないのです。
いま160円の価値があるイギリスのリンゴを1万個持っているとします。それを後で良ければ150円で売ると約束すれば、応じる相手がきっと現れるでしょう。けれども、その瞬間にリンゴの価値が133円になったら、誰がいまさら133円のリンゴを150円での取引に応じてくれるでしょう。
当り前です。
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ともあれ、色々な参考書の記述を要約すると、トレンドフォロー手法とは、
- ファンダメンタル分析
やテクニカル分析を踏まえた的確な相場観を構築し、
- 予めポジションを持つ値幅を決めて順張りとなるポジションを取得し、
- 前提条件が変化すれば相場観を修正しつつ、損小利大となるようにポジションを解消する、
というものです。
先述の壊滅的事態に巻き込まれやすいことを別にしても、もともとトレンドフォロー手法でポジションを長く保有することは、無茶苦茶に高度な「プロフェッショナル仕様」の方法で取引する、ということです。
組織力を活かして過去の傾向に照らして準備されたプロの売買に、徒手空拳の素人がうまく便乗しようとしても、便乗志向ゆえの臨機応変に劣る弱点によって、そのうち一夜の大負けでそれまでの利益を失いがちです。
利益だけですめば幸いです。レバレッジの怖さを知らないために、原資を失うことさえ多いのです。
投資額の数10倍しか資金がないのに、トレンドフォロー手法に納得して連日のようにデイトレを繰り返していたら、いつか負けないはずないのです。特に初心者は「チャートを見ていない間にもポジションを保有している」状態がいけません。
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話を整理しておきましょう。
トレンドフォロー手法は、相場観を修正しながらポジションを長く持つことが禁止されていません。だから、トレンドに乗るために何度もポジションと取り直したり(損小)、せっかく含益をもったポジションが取れたら利確を先伸ばしして(利大)、ポジション保有時間が長くなりがちです。特に初心者はそうです。
これは 基本に反したやり方 です 。
基本に反するやり方で取引を行うことを許容し得る根拠は「的確な相場観」と「十分な資金」です。それらを備えてこそ、利益を伸ばすためにリスクを取り続ける選択ができるのです。当然、そうしたスキルと資金は一夕一朝に用意できません。スキルも無しに、大金を投じるべきでもありません。
参考書を読んで 容(かたち)だけを真似しても、これは無理 です。
この1年間の自分のポジション保有時間率と期間収益率を照らし合わせてみてください。もしもポジション保有時間率が10%や20%もあるなら問題です。大した期間収益率も出せないうちから、同じ期間に10%や20%もの壊滅的リスク率を許容すべきではありません。
ここでは、いつかひどい目に遭う 壊滅的リスク率がポジション保有時間率に等しい 、と仮定しました。 用語 も勝手に名付けました。何なら例に挙げた数字は好きに変えてもらっても構いません。ここで言いたいことの本質がそれで変わる訳ではありません。
誰かが1日中チャートに張り付いて、1年に1度か2度起きる逆指値さえ通らないほど大きく動き過ぎるときに備えられないなら、そのようなことに巻き込まれないようにポジション保有時間を短くするか、資金に対する投資額の比率を小さくしておくべきです。
この手法は、初心者やアマチュアが最終的に勝つことがとても難しいのです 。勝率5割でも利益が残せるような人でなければ、この手法での取引は向いていません。それが、この手法で取引を始めて生き残れる初心者が少ないという結果に表れているのです。
これが河童の話です。
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次の記事では、 こつこつ負け続けたり勝ったり負けたりして、なかなか収益をプラスに安定できない理由 を説明します。心が弱いから、ではありません。FXに限った話でなく、投資を学ぶ順序を間違ってしまうと、多くの人がそうなってしまうのです。
こちらの 「1-3. 難しさの正体って何だ」 からどうぞ。
以上
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この続きはこちらの 「1-3. 難しさの正体って何だ」 からどうぞ。
2016年10月29日
1-3. 難しさの正体って何だ
FX取引での勝率は、どれほど研究に研究を重ねても、90%や99%にはなりません。そんな必勝法とも言えるやり方なんてないのです。必ず儲かる話は必ず損をすると思っておいた方が世間の常識に適っています。そもそも、FXに限らず投資というのは、リスクを採らないと儲からない仕組があるからです。
だから、せいぜい70%の勝率で、毎月きちんと利益を残す方法論を知っておくことが大切です。
ここに挙げた70%とは、こういう数字です。
多くの経済指標発表時には、発表結果が良ければその国の通貨が買われ、悪ければ売られます。FXの世界で これほど単純で明快な関係が成り立っていることは、他にほとんどありません 。
但し、このような指標結果と反応方向の関係は、きちんと過去事例を調べてみると、60〜80%しか再現していません。残る20〜40%は、発表結果が良くてもその国の通貨が売られ、悪くても買われます。
再現性があるのは、多くの経済指標で発表結果が良ければその国の通貨が買われ、悪ければ売られることではないのです。 そういうことが起きるのはざっくり70%、という確率的再現性 なのです。
投資が貯蓄と違うのは、そういう確率的再現性を活用して貯蓄よりも大きな運用益に結びつけなければならない点です。
だからこそ、10回の取引で7回利確して3回損切することを前提に、FXのやり方を身につけなければいけません。
かつて、ハゲとケチとスケベは一生治らない、と言われていました。きっとハゲの人はケチやスケベと同列に論じられるのが心外だったことでしょう。時代を経て、今ではハゲに効く薬も出回るようになりましたが、ケチとスケベにつける薬はまだありません。
利確や損切への理解が不十分な人が勝てるようになる方法もまだないのです 。
利確や損切の理解に先立って、
ということを頭に入れておきましょう。 もし既にこのことを十分わかっているなら、初心者のくせに「損小利大」なんて言葉に惑わされたりしないハズです 。そんなことは上達してからやれば良いことです。
わかりやすく考えるために、「適用範囲」の捉え方を次のように区別しましょう。
ひとつは、現在のレートから、移動平均線・サポート・レジスタンスといった線までの適用範囲です。チャートの縦方向の範囲と言った方がわかりやすいでしょうか。
もうひとつは、現時点からある時刻までの適用範囲(適用期間)で、チャートの横方向の範囲です。このブログでの取引のような経済指標発表前後に限った期間だったり、雇用統計当日の夕方から発表前まで、といった期間の区切り方があります。
ふつう、チャートが示す適用範囲を見切ることが難しい一方、適用期間ならわかりやすくて単純です。120円までトレンドが伸びるかどうかはわからなくても、22:30なら必ずやってきます。だから、「読み」を習得すべき段階の人は、どこまで伸びるか(程度)ではなく、どっちに伸びるのか(方向)を当てることだけに注力した方が良いでしょう。
適用期間の方が簡単なのです 。
適用期間を過ぎてしまったら、読み(分析)は役に立ちません。もしポジションを持っているなら、利確か損切をすべきだと考えています。そして、 新たな読み(分析)は、ポジションを持たずに再び取り掛かった方が良いのです 。
利確を延期して利益を伸ばそうとしてもいけません 。
利益が伸びるとは限らないのです。利確できるときにしておかないと、1/2の確率で利益を伸ばせるものの、1/2の確率で利益を減らすか失くしてしまいます。この癖が治らないと、初心者の勝率は良くなりません。
もしこうした話に違和感を感じるなら、それは「損小利大」というプロフェッショナル向けの話を、初心者向けの解説に載せていることが誤解を生んでいる原因と考えられます。罪なことをする。
だって、よく考えてみればわかるでしょう。
適用範囲・適用期間を限ってすら高い勝率が維持できない初心者が、続けざまに「読み」を当て続けなければならない方法論が適切なハズありません 。 しかも2回目以降の読みは、ポジションを持ったまま行わせる方法など、完全に初心者向けの話ではありません 。
初心者にそんなことを助言する人は、一度、サラリーマンになって大切な新人の面倒をみたら良いのです。あと1メートルぐらい大きな口でそう言いたい。
ちなみに、妙な反論があります。
いちいちポジションを解消していたらスプレッド分を損するという考えです。それならスワップだってアテにして、新人にスワップとスプレッドで利益を稼がせてみれば良いのです。それどころじゃないだろう。
初心者が最初に目指すべきことは、高い勝率を安定して維持できるようになることです。利確ができない限り、収益は絶対にプラスにはなりません。だから最初に直すべきことは、利確を先延ばししないことが大切です。先延ばしして含損が含益に転じるのを待って勝率を稼ぐのではなく、方向を当てて勝率を稼ぐことを目指しましょう。
これから始めるFXで どんなスタイルの取引を行うにせよ、その後でなければ勝てないのです 。
次に、頭に入れておくことは、
です。
さて、当面のスキル向上のために勝率に拘ると、つい損切を先延ばしにしがちです。これは致命傷に繋がりかねない悪癖です。損切が遅くなりがちだと、最終的な年間収益がプラスにできなくなりがちです。 ポジションを長く持つことにも繋がるので、二重のリスクを冒していることになります 。
いわば、不利な勝負をリスクを増して繰り返しているのだから、そんなの最終的には負けて当然です。
その一方、含損が小さ過ぎる時点で損切を繰り返すと、事前分析が外れたか否かがわからないので、分析力向上に必要な経験を積めません。ましてや「きれいにポジションを取りたくて」損切を繰り返すやり方は、すぐに改めるべき悪癖です。小さすぎる含損での損切を繰り返して高い勝率を維持できない人は、いわゆる「損切貧乏」になるのです。
勝率が低いまま最終的な収益をプラスに転じさせられるようになることは、高い勝率を安定して維持できるようになることよりも難しいのです 。
損切が早すぎても遅すぎても駄目ならば、「適切な損切」の「適切」という言葉の意味について、もっと理解を深めておく必要があります。理解を深めるためには、具体的に捉えた方がわかりやすいでしょう。例えば、次の行為に徹した場合を考えてみて下さい。
そうです。前日の値動きに沿って1日単位でトレンドフォローし続ける訳ですね。ポジションの解消・取得は毎朝7時過ぎです。
ポジションを取るなら、それ以前のトレンドを参考にすべきです。そしてそのとき、逆張りでなく順張りでポジションを持った方が勝率も収益率も良くなりがちです。よって、このやり方は多くのFX関連書籍や記事の薦めるトレンドフォロー手法に沿った取引方法です( 注:正しいやり方ではありません )。
がしかし、実際に試してみると、多くの人が薦めるやり方とほぼ同じなのにがっかりしてしまうでしょう( だから試してはいけません )。
もし、2017年の取引初日の1月3日から2月末まで、USDJPYでこのような取引を機械的に繰り返していたとしたら、30pips程度の利益が手元に残っていたハズです。何と、2か月の取引でたったの30pips程度しか稼げない訳です。運が悪ければ負けてしまっていたでしょう。
このように、トレンドフォローという取引方法だと、かなり明確な上昇トレンドや下降トレンドが長期に亘って続かない限り、機械的ルールでの取引で稼ぐことは難しいのです(だから、相場観が大事なのです)。まして、一方向への傾きが続かないレンジ相場で稼ぐためには逆張りが必要になるので、どうもお薦めできません。
当会で試行錯誤して得た経験則から言えば、順張りと逆張りの取引での収益比は4:1もの差がつくのです。少し試して4:1の1がマイナスになるようなら、 逆張りなんてやってはいけません 。
では次に、先の機械的な取引ルールにひとつだけ新たなルールを追加します。それが損切ルールです。損切ルールを伴ってこそ、トレンドフォロー手法はうまく機能します。
例えば、
というルールを加えてみましょう。
驚いたことに、このルールを加えただけで、先の例と同じ期間で250pips程度が2月末時点で手元に残ったハズです。毎日1枚の取引をしていたなら、約2万5千円が手元に残っていた訳です。
ちなみに、現在のレートでレバレッジ25倍の場合、USDJPY1枚の投資額は約4万5千円です。投資額の20倍の90万円が手元資本だとしても、2か月でその資本に3%弱の運用益(年換算運用益で20%弱)が加えられたことになります。
そしてこのルール、損切含損をここで例に挙げた100pipsから、20pipsに変更しても200pipsに変更しても、2017年年初から2月末までの期間だと、利益が減ってしまうかマイナスになってしまうでしょう。この期間の「適切」な損切は100pips程度だったのです。
いかがでしょう。この話、ちょっとおもしろくありませんか?
もうわかったと思いますが、一応ここで考察です。
今回は日足チャートを使った例で説明しました。けれども、4時間足チャートや1時間足チャートでも同じような話が可能です。
本質的にはこの話に時間の長さなんて関係ありません。チャートに至っては前日が陽線か陰線かしか確認していません。
この話は、 損切を行うべき含損がいくらかがわかれば、損切テクニックだけで勝てる気さえしちゃうぐらい、適切な損切が収益に絶大な効果をもつ ということです。初心者がトレンドフォロー手法で取引すると、それがとても難しいのです。だから、このブログではトレンドフォロー手法での取引を薦めないのです。
損切はいざというときの安全対策と理解しておくだけでは不十分です。そして、この話は利確についても同じことが言えます。勝率100%が不可能な以上、不適切な利確や損切を繰り返して、長期に亘って収益をプラスに維持し続けることは難しいのです。
だから、ただ分析を行うのではありません。
まずは分析の難易度を下げるために適用範囲・適用期間を限った分析を行うのです。先述の通り、 適用期間の方が簡単 です。それも短時間です。
だから、やみくもに損切をしても駄目なのです。
それでは、先の20pipsや200pipsの例のように、勝ち負けが逆転しかねないほど大きなハンデキャップを背負ったまま、取引を繰り返していることになります。まだ下手な上にハンデキャップまで背負うのです。勝てなくて当然です。
これが、こつこつ負けて資金を減らしたり、一定期間ごとに勝ったり負けたりを繰り返して資金を増やせない悪癖の正体です 。初心者が1回1回の取引で損小利大を目指しても、損切が遅かったり不適切だと、最終的に負けやすく利益を残しにくい仕組みがあるのです。
この話はFXに限った話ではありません。
勝率がせいぜい70%の取引を繰り返して勝つためには、適切な利確や損切の大きさを事前に見極める方法を身につけることが大切なのです。70%も勝率が稼げないのなら尚更です。
話を整理しましょう。
克服すべきことは心理学的なこと・心情的なことではありません。何よりも先に、自分が行う分析の適用期間を決めましょう。1分でも良いのです。次に、その期間のローソク足の方向が当てられるようになることを目指しましょう。勝率を稼げるようになるためです。そして、勝率さえ稼げるようになったら、次はその期間の値幅がだいたい当てられるようになることを目指しましょう。
では、目指している間はどうすれば良いのでしょう。
簡単です。
勝率100%が不可能な以上、適切な利確と損切を知ることこそ、収益に絶大な効果を与えるのです。「 それらがわかりやすいのがいつか(いつ勝負するのか)を選ぶこと 」が、初心者やアマチュアの最大の関心事であるべきです。特に初心者は「方向を当てやすいのがいつかを探すこと」に時間を充てるべきなのです。
次からはやっと、方向を当てやすいのがいつか、値幅を当てやすいのがいつか、そういうときにどう利確・損切すれば良いのか、という話です。ここまでの話と同様に、下らないコツや心理学的課題なんて全く関係ありません。強くなるために必要なことは、正しい知識とそれを使いこなすための場数(経験)です。
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DMM FX社はTV CMでもおなじみの大手です。ユーザーが多いためか、馴染みやすく使いやすい画面構成となっています。
DMM FXは国内口座数第1位
※2016年2月末時点。ファイナンス・マグネイト社調べ(2016年2月口座数調査報告書)
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だから、せいぜい70%の勝率で、毎月きちんと利益を残す方法論を知っておくことが大切です。
ここに挙げた70%とは、こういう数字です。
多くの経済指標発表時には、発表結果が良ければその国の通貨が買われ、悪ければ売られます。FXの世界で これほど単純で明快な関係が成り立っていることは、他にほとんどありません 。
但し、このような指標結果と反応方向の関係は、きちんと過去事例を調べてみると、60〜80%しか再現していません。残る20〜40%は、発表結果が良くてもその国の通貨が売られ、悪くても買われます。
再現性があるのは、多くの経済指標で発表結果が良ければその国の通貨が買われ、悪ければ売られることではないのです。 そういうことが起きるのはざっくり70%、という確率的再現性 なのです。
投資が貯蓄と違うのは、そういう確率的再現性を活用して貯蓄よりも大きな運用益に結びつけなければならない点です。
だからこそ、10回の取引で7回利確して3回損切することを前提に、FXのやり方を身につけなければいけません。
かつて、ハゲとケチとスケベは一生治らない、と言われていました。きっとハゲの人はケチやスケベと同列に論じられるのが心外だったことでしょう。時代を経て、今ではハゲに効く薬も出回るようになりましたが、ケチとスケベにつける薬はまだありません。
利確や損切への理解が不十分な人が勝てるようになる方法もまだないのです 。
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利確や損切の理解に先立って、
- 「読み(分析)」には「適用範囲」がある
ということを頭に入れておきましょう。 もし既にこのことを十分わかっているなら、初心者のくせに「損小利大」なんて言葉に惑わされたりしないハズです 。そんなことは上達してからやれば良いことです。
わかりやすく考えるために、「適用範囲」の捉え方を次のように区別しましょう。
ひとつは、現在のレートから、移動平均線・サポート・レジスタンスといった線までの適用範囲です。チャートの縦方向の範囲と言った方がわかりやすいでしょうか。
もうひとつは、現時点からある時刻までの適用範囲(適用期間)で、チャートの横方向の範囲です。このブログでの取引のような経済指標発表前後に限った期間だったり、雇用統計当日の夕方から発表前まで、といった期間の区切り方があります。
ふつう、チャートが示す適用範囲を見切ることが難しい一方、適用期間ならわかりやすくて単純です。120円までトレンドが伸びるかどうかはわからなくても、22:30なら必ずやってきます。だから、「読み」を習得すべき段階の人は、どこまで伸びるか(程度)ではなく、どっちに伸びるのか(方向)を当てることだけに注力した方が良いでしょう。
適用期間の方が簡単なのです 。
適用期間を過ぎてしまったら、読み(分析)は役に立ちません。もしポジションを持っているなら、利確か損切をすべきだと考えています。そして、 新たな読み(分析)は、ポジションを持たずに再び取り掛かった方が良いのです 。
利確を延期して利益を伸ばそうとしてもいけません 。
利益が伸びるとは限らないのです。利確できるときにしておかないと、1/2の確率で利益を伸ばせるものの、1/2の確率で利益を減らすか失くしてしまいます。この癖が治らないと、初心者の勝率は良くなりません。
もしこうした話に違和感を感じるなら、それは「損小利大」というプロフェッショナル向けの話を、初心者向けの解説に載せていることが誤解を生んでいる原因と考えられます。罪なことをする。
だって、よく考えてみればわかるでしょう。
適用範囲・適用期間を限ってすら高い勝率が維持できない初心者が、続けざまに「読み」を当て続けなければならない方法論が適切なハズありません 。 しかも2回目以降の読みは、ポジションを持ったまま行わせる方法など、完全に初心者向けの話ではありません 。
初心者にそんなことを助言する人は、一度、サラリーマンになって大切な新人の面倒をみたら良いのです。あと1メートルぐらい大きな口でそう言いたい。
ちなみに、妙な反論があります。
いちいちポジションを解消していたらスプレッド分を損するという考えです。それならスワップだってアテにして、新人にスワップとスプレッドで利益を稼がせてみれば良いのです。それどころじゃないだろう。
初心者が最初に目指すべきことは、高い勝率を安定して維持できるようになることです。利確ができない限り、収益は絶対にプラスにはなりません。だから最初に直すべきことは、利確を先延ばししないことが大切です。先延ばしして含損が含益に転じるのを待って勝率を稼ぐのではなく、方向を当てて勝率を稼ぐことを目指しましょう。
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です。
さて、当面のスキル向上のために勝率に拘ると、つい損切を先延ばしにしがちです。これは致命傷に繋がりかねない悪癖です。損切が遅くなりがちだと、最終的な年間収益がプラスにできなくなりがちです。 ポジションを長く持つことにも繋がるので、二重のリスクを冒していることになります 。
いわば、不利な勝負をリスクを増して繰り返しているのだから、そんなの最終的には負けて当然です。
その一方、含損が小さ過ぎる時点で損切を繰り返すと、事前分析が外れたか否かがわからないので、分析力向上に必要な経験を積めません。ましてや「きれいにポジションを取りたくて」損切を繰り返すやり方は、すぐに改めるべき悪癖です。小さすぎる含損での損切を繰り返して高い勝率を維持できない人は、いわゆる「損切貧乏」になるのです。
勝率が低いまま最終的な収益をプラスに転じさせられるようになることは、高い勝率を安定して維持できるようになることよりも難しいのです 。
損切が早すぎても遅すぎても駄目ならば、「適切な損切」の「適切」という言葉の意味について、もっと理解を深めておく必要があります。理解を深めるためには、具体的に捉えた方がわかりやすいでしょう。例えば、次の行為に徹した場合を考えてみて下さい。
- 毎朝、前日が陽線だったか陰線だったかを確認することにしましょう
- もし前日が陰線なら、今朝は売ポジションを取得し、明朝にそのポジションを解消することにします
- もし前日が陽線なら、今朝は買ポジションを取得し、明朝にそのポジションを解消することにします
そうです。前日の値動きに沿って1日単位でトレンドフォローし続ける訳ですね。ポジションの解消・取得は毎朝7時過ぎです。
ポジションを取るなら、それ以前のトレンドを参考にすべきです。そしてそのとき、逆張りでなく順張りでポジションを持った方が勝率も収益率も良くなりがちです。よって、このやり方は多くのFX関連書籍や記事の薦めるトレンドフォロー手法に沿った取引方法です( 注:正しいやり方ではありません )。
がしかし、実際に試してみると、多くの人が薦めるやり方とほぼ同じなのにがっかりしてしまうでしょう( だから試してはいけません )。
もし、2017年の取引初日の1月3日から2月末まで、USDJPYでこのような取引を機械的に繰り返していたとしたら、30pips程度の利益が手元に残っていたハズです。何と、2か月の取引でたったの30pips程度しか稼げない訳です。運が悪ければ負けてしまっていたでしょう。
このように、トレンドフォローという取引方法だと、かなり明確な上昇トレンドや下降トレンドが長期に亘って続かない限り、機械的ルールでの取引で稼ぐことは難しいのです(だから、相場観が大事なのです)。まして、一方向への傾きが続かないレンジ相場で稼ぐためには逆張りが必要になるので、どうもお薦めできません。
当会で試行錯誤して得た経験則から言えば、順張りと逆張りの取引での収益比は4:1もの差がつくのです。少し試して4:1の1がマイナスになるようなら、 逆張りなんてやってはいけません 。
では次に、先の機械的な取引ルールにひとつだけ新たなルールを追加します。それが損切ルールです。損切ルールを伴ってこそ、トレンドフォロー手法はうまく機能します。
例えば、
- その日の含損が100pipsに達したら直ちに損切する
というルールを加えてみましょう。
驚いたことに、このルールを加えただけで、先の例と同じ期間で250pips程度が2月末時点で手元に残ったハズです。毎日1枚の取引をしていたなら、約2万5千円が手元に残っていた訳です。
ちなみに、現在のレートでレバレッジ25倍の場合、USDJPY1枚の投資額は約4万5千円です。投資額の20倍の90万円が手元資本だとしても、2か月でその資本に3%弱の運用益(年換算運用益で20%弱)が加えられたことになります。
そしてこのルール、損切含損をここで例に挙げた100pipsから、20pipsに変更しても200pipsに変更しても、2017年年初から2月末までの期間だと、利益が減ってしまうかマイナスになってしまうでしょう。この期間の「適切」な損切は100pips程度だったのです。
いかがでしょう。この話、ちょっとおもしろくありませんか?
もうわかったと思いますが、一応ここで考察です。
今回は日足チャートを使った例で説明しました。けれども、4時間足チャートや1時間足チャートでも同じような話が可能です。
本質的にはこの話に時間の長さなんて関係ありません。チャートに至っては前日が陽線か陰線かしか確認していません。
この話は、 損切を行うべき含損がいくらかがわかれば、損切テクニックだけで勝てる気さえしちゃうぐらい、適切な損切が収益に絶大な効果をもつ ということです。初心者がトレンドフォロー手法で取引すると、それがとても難しいのです。だから、このブログではトレンドフォロー手法での取引を薦めないのです。
損切はいざというときの安全対策と理解しておくだけでは不十分です。そして、この話は利確についても同じことが言えます。勝率100%が不可能な以上、不適切な利確や損切を繰り返して、長期に亘って収益をプラスに維持し続けることは難しいのです。
だから、ただ分析を行うのではありません。
まずは分析の難易度を下げるために適用範囲・適用期間を限った分析を行うのです。先述の通り、 適用期間の方が簡単 です。それも短時間です。
だから、やみくもに損切をしても駄目なのです。
それでは、先の20pipsや200pipsの例のように、勝ち負けが逆転しかねないほど大きなハンデキャップを背負ったまま、取引を繰り返していることになります。まだ下手な上にハンデキャップまで背負うのです。勝てなくて当然です。
これが、こつこつ負けて資金を減らしたり、一定期間ごとに勝ったり負けたりを繰り返して資金を増やせない悪癖の正体です 。初心者が1回1回の取引で損小利大を目指しても、損切が遅かったり不適切だと、最終的に負けやすく利益を残しにくい仕組みがあるのです。
この話はFXに限った話ではありません。
勝率がせいぜい70%の取引を繰り返して勝つためには、適切な利確や損切の大きさを事前に見極める方法を身につけることが大切なのです。70%も勝率が稼げないのなら尚更です。
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話を整理しましょう。
克服すべきことは心理学的なこと・心情的なことではありません。何よりも先に、自分が行う分析の適用期間を決めましょう。1分でも良いのです。次に、その期間のローソク足の方向が当てられるようになることを目指しましょう。勝率を稼げるようになるためです。そして、勝率さえ稼げるようになったら、次はその期間の値幅がだいたい当てられるようになることを目指しましょう。
では、目指している間はどうすれば良いのでしょう。
簡単です。
勝率100%が不可能な以上、適切な利確と損切を知ることこそ、収益に絶大な効果を与えるのです。「 それらがわかりやすいのがいつか(いつ勝負するのか)を選ぶこと 」が、初心者やアマチュアの最大の関心事であるべきです。特に初心者は「方向を当てやすいのがいつかを探すこと」に時間を充てるべきなのです。
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次からはやっと、方向を当てやすいのがいつか、値幅を当てやすいのがいつか、そういうときにどう利確・損切すれば良いのか、という話です。ここまでの話と同様に、下らないコツや心理学的課題なんて全く関係ありません。強くなるために必要なことは、正しい知識とそれを使いこなすための場数(経験)です。
続きは、こちらの 「1-4. FXは上達するのか」 からどうぞ。
以上
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さて、FXを始めても暫くは練習期間です。練習期間でFXに慣れたり、いろいろなやり方を試してみるためにも、キャッシュバックはとても魅力的ですよね。せっかくのキャッシュバックは、そういうことのために使ってください。通常、キャッシュバックを受けるためには条件があるので、詳しくはこちらでご確認ください。
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タグ: 損小利大,損切,利確,分析
2016年10月28日
1-4. FXは上達するのか
初心者だってチャート分析やテクニカル分析なんてすぐに理解できるハズです。でもきっと、そんなことがわかっても勝てません。やってみたらわかるように、そんな分析が当たっても外れても、年単位・100回単位の取引では負けるものです。それが初心者です。
ここまでに述べたように、 ポジション保有時間の最短化ができてなくて、利確や損切を上手くできるようになってなければ、最終的には負ける方が自然 なのです。
早く強くなるためには、早く合理的な方法論を身につけるしかありません。合理的な方法論を導き出せるスキルを身につける、といった方が良いかもしれません。問題は、何が合理的で何が不合理かの区別が難しい点にあります。そんなときは、誰も反論できないような基本や原則を見つけ出し、それに忠実に始めるしかありません。それが、投資を始めるために必要な「投資期間」なのです。
このブログは、これまで勝てなかった人(ほぼ間違いなく、自力での投資経験がない人)を読者に想定しています。だから、とにかく基本に忠実で慎重なやり方しか薦めません。
以下、その話です。
そもそも銀行や証券会社や保険会社は、どうやって社員に投資をさせているのでしょう。そして、彼らが一人前になるためにやっていて、我々がやっていないこととは何でしょう。
会社には資金があっても勝手に使える訳ではありません。上司の方針と会議の決定と規則があります(きっと)。データやノウハウがあっても、皆が使いこなせる訳でも容易に伝承できる訳でもありません(きっと)。我々がイメージする完全成果報酬型のプロフェッショナル契約のトレーダーは少数派です(きっと)。雇ったプロならいざ知らず、普通の社員が相場観なんて言っても、上司は根拠を求めて話が噛み合わないはずです(きっと)。
ぜーんぶ想像で恐縮ですが。
けれども、もしそうならば彼らがやっていて個人のFX参加者が疎かにしていることは、
ということになります(きっと)。
「んっ」とは思いませんか。なぜならこれは、 何か作ったり売ったり世話をする仕事と同じこと をしているからです。青い鳥はいつも意外と近くでわーわー言っていたのかもしれません。
このように、継続的改善を繰り返し行って物事をあるべき姿に近づける方法を 「 PDCAサイクルを回す」 といいます。このPDCAサイクルは頭の中だけで回しても駄目です。きちんと記録を書面化しておき、それが必要なときに閲覧・参考しなければ仕組みを定着できないのです。扱うデータは必ず増えていくのに、個人投資には助けてくれるスタッフなど居ません。特化した状況でなら組織やプロと競える「仕事」をきちんとしておくのです。
でもこんなことを書くと、ブログの読者がきっと減ってしまいます。けれども、この仮説に賛同いただけるならば、まずはせめて、より早く取引が上達できる方法を紹介したいものです。
ここで思い出してもらいたいことがあります。
最初は自分の力で投資をして、資産/資金を増やそうと思ったのでしょう。そのためには運や勘や度胸に頼るのでなく、10年後や老後にだって通用する基礎をきちんと固める必要があります。 お金を扱う趣味に手を出す以上、仕事で求められるぐらい緻密で丁寧で発展性(汎用性)のある自分用の分析手法が必要 なのです。
そして次に、考えてもらいたいことがあります。
次が陽線か陰線かを当てるコツなど存在する訳ありません。 そんなものがあれば、誰だって勝てるでしょう。むしろ「誰も勝てない」といった方が現実に近いぐらいです 。それでも勝ち残る人はいます。一体、何が違うのでしょう。
学ぶべきことは、成功者が強調しがちな内面的なことじゃありません。次が陽線か陰線かを分析する方法論だけで結構です。その方法論が高度すぎて負けているのなら、自分自身で今の実力に合わせた方法論を創って、自分自身で実力に応じて継続的に進化させるしかありません。 順序立てて学ばないと、結局、時間もお金も余計にかかってしまうのです 。
では、その一例です。
このブログでは 「経済指標発表時の短期シナリオ手法」 を薦めています。この手法は基本に忠実で基礎を固めやすい、という特徴があるからです。なお、以前にも断っておきましたが、このブログは怪しい教材や会費制会員を募集していません。ご安心ください。
シナリオ手法とは、
というものです。
本来ならば、高度な相場観を必要とするトレンドフォロー手法も高度なシナリオ手法の一種に過ぎません。けれども「各種の状況を想定できる場面」を「経済指標発表結果に反応(値動き)する場面」に限定すれば、ここでの話は違ってきます。
つまり、 経済指標発表時の各種の反応を予め想定してシナリオを準備しておく分析力の方が、同じ分析力でも膨大な知識と経験が必要なトレンドフォロー手法の相場観よりもずっと早く身につけられる 、という点がです。
そして、この手法でのルールは、
です。 このルールならば 基本に忠実 な取引が可能です 。
そして、こうした基本に忠実な取引に徹しても、まだ適切な利確・損切がわかりませんよね。当面は 適切な利確・損切のpipsとして過去の平均値を用いましょう 。個々に最適化できなくても、平均的に最適化して、当座の必要に間に合わせましょう。
自分で想定した場面でシナリオを組むのだから、過去の同じ場面を調べて平均値を求めることならできます。本来ならば、平均値からどれだけばらつくかがシグマで、今がばらつきのどこかを当てて「最適化」すべきなのです。
でも、数学で「ばらつき」をシグマ(σ)とギリシャ文字で表記するのは、それが神様の仕事だと考えられていたからです。だから、自分で利確や損切に適した含益・含損を決めるときは、自分で計算できる過去のデータの平均値を目安にしましょう。
そしてもし、いずれ取引が上手くなって神懸ってきたなら、そのときにはシグマ(ばらつき)も活用して、更に適切な利確や損切を目指せば良いのです。
これは相場観と言われるものの一部です(ボラティリティとその変化の把握)。
早く上手になるためには、その一部も意識しながら取引をしましょう。目指す目標の姿さえ正しく捉えていけば、若い新入社員だって自分で成長を加速していくのです。
あとひとつ、説明が必要です。
大きく動くという経済指標発表時を狙うのは意外かも知れません 。でも、物事はきちんと調べてから結論を出すべきです。
ほとんどの経済指標発表前後10分間の反応(値動き)は10pipsにも達しません。20pipsも反応(値動き)する指標は少ないのです。仮に10pipsとしても、陽線になるか陰線になるかの確率は指標発表時以外のときと同じです。ならば、我々が追及すべきことは、アマチュアでも安定して高い勝率を確保しやすい場面か否か(アマチュアでも分析しやすいときはいつか)、ということに尽きるはずです。
たかが10pipsなら(20pipsでも)ゆっくり負けるか、さっさと負けるか、そんなことに誰も興味なんかありません。どうせ負けているのです。
でも負け続けないために、初心者が分析しやすい場面がいつなのかを論じています。そして、経済指標発表時のように、明らかに何らかの反応が起きるときに、集中的に場数をこなすことで分析力を磨くのです。
「センスを磨く」と一言で片づけるのではなくて、何かを新たに始めるときは、知識と場数を増やして応用力を身につける、と覚えておいた方がいい。
やり方次第でFXは上達できるのです (きっと)。
次回は数字を使って、リスクとリターンの関係を試算してみましょう。こちらの 「1-5. 数字で掴もう」 にどうぞ。
ここに紹介したやり方はまだ仮説に過ぎません。上達できる方法論の仮説は立てたので、事前に数字で概要を捉え、実地検証の実施是非を決めるのです。色々な疑問もあるでしょうから、ひとつずつ解決していきましょう。次は数字を挙げて考えてみましょう。
なお、この記事は 「FXが上達するのか」 というテーマで、その方法論や考え方を説明した続き記事です。もしよかったら通して読んでみてください。
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ここまでに述べたように、 ポジション保有時間の最短化ができてなくて、利確や損切を上手くできるようになってなければ、最終的には負ける方が自然 なのです。
早く強くなるためには、早く合理的な方法論を身につけるしかありません。合理的な方法論を導き出せるスキルを身につける、といった方が良いかもしれません。問題は、何が合理的で何が不合理かの区別が難しい点にあります。そんなときは、誰も反論できないような基本や原則を見つけ出し、それに忠実に始めるしかありません。それが、投資を始めるために必要な「投資期間」なのです。
このブログは、これまで勝てなかった人(ほぼ間違いなく、自力での投資経験がない人)を読者に想定しています。だから、とにかく基本に忠実で慎重なやり方しか薦めません。
以下、その話です。
そもそも銀行や証券会社や保険会社は、どうやって社員に投資をさせているのでしょう。そして、彼らが一人前になるためにやっていて、我々がやっていないこととは何でしょう。
会社には資金があっても勝手に使える訳ではありません。上司の方針と会議の決定と規則があります(きっと)。データやノウハウがあっても、皆が使いこなせる訳でも容易に伝承できる訳でもありません(きっと)。我々がイメージする完全成果報酬型のプロフェッショナル契約のトレーダーは少数派です(きっと)。雇ったプロならいざ知らず、普通の社員が相場観なんて言っても、上司は根拠を求めて話が噛み合わないはずです(きっと)。
ぜーんぶ想像で恐縮ですが。
けれども、もしそうならば彼らがやっていて個人のFX参加者が疎かにしていることは、
- 過去の実績や根拠を示した事前分析の作成
- その事前分析が外れたときに根拠の修正要否を示した事後分析の作成
- その事後分析を次の事前分析に活かし続ける継続的改善の意思
ということになります(きっと)。
「んっ」とは思いませんか。なぜならこれは、 何か作ったり売ったり世話をする仕事と同じこと をしているからです。青い鳥はいつも意外と近くでわーわー言っていたのかもしれません。
このように、継続的改善を繰り返し行って物事をあるべき姿に近づける方法を 「 PDCAサイクルを回す」 といいます。このPDCAサイクルは頭の中だけで回しても駄目です。きちんと記録を書面化しておき、それが必要なときに閲覧・参考しなければ仕組みを定着できないのです。扱うデータは必ず増えていくのに、個人投資には助けてくれるスタッフなど居ません。特化した状況でなら組織やプロと競える「仕事」をきちんとしておくのです。
でもこんなことを書くと、ブログの読者がきっと減ってしまいます。けれども、この仮説に賛同いただけるならば、まずはせめて、より早く取引が上達できる方法を紹介したいものです。
ここで思い出してもらいたいことがあります。
最初は自分の力で投資をして、資産/資金を増やそうと思ったのでしょう。そのためには運や勘や度胸に頼るのでなく、10年後や老後にだって通用する基礎をきちんと固める必要があります。 お金を扱う趣味に手を出す以上、仕事で求められるぐらい緻密で丁寧で発展性(汎用性)のある自分用の分析手法が必要 なのです。
そして次に、考えてもらいたいことがあります。
次が陽線か陰線かを当てるコツなど存在する訳ありません。 そんなものがあれば、誰だって勝てるでしょう。むしろ「誰も勝てない」といった方が現実に近いぐらいです 。それでも勝ち残る人はいます。一体、何が違うのでしょう。
学ぶべきことは、成功者が強調しがちな内面的なことじゃありません。次が陽線か陰線かを分析する方法論だけで結構です。その方法論が高度すぎて負けているのなら、自分自身で今の実力に合わせた方法論を創って、自分自身で実力に応じて継続的に進化させるしかありません。 順序立てて学ばないと、結局、時間もお金も余計にかかってしまうのです 。
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では、その一例です。
このブログでは 「経済指標発表時の短期シナリオ手法」 を薦めています。この手法は基本に忠実で基礎を固めやすい、という特徴があるからです。なお、以前にも断っておきましたが、このブログは怪しい教材や会費制会員を募集していません。ご安心ください。
シナリオ手法とは、
- 自分自身で各種の状況を想定できる場面に狙いを絞り、
- 予めその想定毎に取引のシナリオを用意しておき、
- 狙った場面で想定通りになったときのみシナリオ通りの取引をする、
というものです。
本来ならば、高度な相場観を必要とするトレンドフォロー手法も高度なシナリオ手法の一種に過ぎません。けれども「各種の状況を想定できる場面」を「経済指標発表結果に反応(値動き)する場面」に限定すれば、ここでの話は違ってきます。
つまり、 経済指標発表時の各種の反応を予め想定してシナリオを準備しておく分析力の方が、同じ分析力でも膨大な知識と経験が必要なトレンドフォロー手法の相場観よりもずっと早く身につけられる 、という点がです。
そして、この手法でのルールは、
- 狙った経済指標の発表前後にのみ取引する
(→ 取引回数を減らす) - せいぜい数秒から数分以内という事前準備可能な短期シナリオに従って取引をする
(→ 取引時間を短くする) - 事前の分析記録と取引結果とを対比する
(→ 勝率を高める分析力とシナリオ通りにポジションを取る技術力を磨く)
です。 このルールならば 基本に忠実 な取引が可能です 。
そして、こうした基本に忠実な取引に徹しても、まだ適切な利確・損切がわかりませんよね。当面は 適切な利確・損切のpipsとして過去の平均値を用いましょう 。個々に最適化できなくても、平均的に最適化して、当座の必要に間に合わせましょう。
自分で想定した場面でシナリオを組むのだから、過去の同じ場面を調べて平均値を求めることならできます。本来ならば、平均値からどれだけばらつくかがシグマで、今がばらつきのどこかを当てて「最適化」すべきなのです。
でも、数学で「ばらつき」をシグマ(σ)とギリシャ文字で表記するのは、それが神様の仕事だと考えられていたからです。だから、自分で利確や損切に適した含益・含損を決めるときは、自分で計算できる過去のデータの平均値を目安にしましょう。
そしてもし、いずれ取引が上手くなって神懸ってきたなら、そのときにはシグマ(ばらつき)も活用して、更に適切な利確や損切を目指せば良いのです。
これは相場観と言われるものの一部です(ボラティリティとその変化の把握)。
早く上手になるためには、その一部も意識しながら取引をしましょう。目指す目標の姿さえ正しく捉えていけば、若い新入社員だって自分で成長を加速していくのです。
あとひとつ、説明が必要です。
大きく動くという経済指標発表時を狙うのは意外かも知れません 。でも、物事はきちんと調べてから結論を出すべきです。
ほとんどの経済指標発表前後10分間の反応(値動き)は10pipsにも達しません。20pipsも反応(値動き)する指標は少ないのです。仮に10pipsとしても、陽線になるか陰線になるかの確率は指標発表時以外のときと同じです。ならば、我々が追及すべきことは、アマチュアでも安定して高い勝率を確保しやすい場面か否か(アマチュアでも分析しやすいときはいつか)、ということに尽きるはずです。
たかが10pipsなら(20pipsでも)ゆっくり負けるか、さっさと負けるか、そんなことに誰も興味なんかありません。どうせ負けているのです。
でも負け続けないために、初心者が分析しやすい場面がいつなのかを論じています。そして、経済指標発表時のように、明らかに何らかの反応が起きるときに、集中的に場数をこなすことで分析力を磨くのです。
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2016年10月27日
1-5. 数字で掴もう
勝ったり負けたりしてから収益や損失を計算している限り、「博奕」の域を卒業できません。「投資」で勝つには、ほとんどの仕事と同じように、事前に収益性(効率性)を計算し、それから実現手段を考えるのです。特別な才能に恵まれていなければ、一部の天才的な自慢話に惑わされることなく、世間で通用する普通の順番で始めましょう。
合理的なマーケティングはそうやって行うのです。
今回は数字を使った記事なので、そして数字ばかりではとても読めない文章になってしまうので、予め記事の骨子にあたるストーリーを示しておきましょう。
では、以上の数字と数字の意味を説明します。
まず先に、ちょっと良くない確率の話を使ってリスクを捉えてみましょう。
(一財)全日本交通安全協会HPに依れば、平成26年中の交通事故死傷者数は約70万人です。そして、総務省統計局HPに依れば、平成26年の日本の人口は約127百万人です。よって、日本で1年で交通事故に遭って死傷する確率は約0.6%です。
一方、1年356日の5/7のFX取引可能時間は6257時間です。6257時間の0.6%は40時間足らずです。なので、これ以下に年間取引時間を収めれば、ポジションを持っている間に予見不可能な事態に遭う確率は、交通事故に遭う確率以下となります。
ひと月あたり3時間しかポジションを持たなければ良いのです。
但し、この話には良くない点が二つあります。
まずひとつは、ひと月あたり3時間しかポジションを持たなければ、そりゃ予見不可能な事態に巻き込まれて壊滅的損失を被る可能性がほぼなくなるのは当たり前です。けれども、この話は小さな確率を具体的にイメージするためにしたのだから、ご容赦頂きたく。
もうひとつは、確率の話を持ち出して詐欺的に話をすり替えています。このままでは、先の話が「予見不可能な事態の程度」を定義していないため、交通事故で死傷するより頻度が高い事態を想像する人に対し、詐欺的な説明になってしまいます。
数字を挙げて説明しても印象を結び付けるのじゃ駄目です。リスクが捉えにくいものだからこそ、〇〇被害者の会が裁判で勝つことがあるのです。
では、日本で1年間に交通事故に遭って死傷する確率0.6%とは、主要通貨ペアにおけるどういう事態を表しているのでしょうか。あるいは、その確率以下で取引を行うとはどういうことでしょうか。双方の認識が一致すれば、先の確率の話が詐欺的ではなくなります。
例えば、ボリンジャーバンド(面倒なので、以下はBBと表記します)は、とても便利で視覚的にわかりやすいテクニカル分析ツールです。このBBには標準偏差の式が組み込まれているので、これを使って自分でリスクを視覚的に捉えてみてください。
BBを使うと言っても、FXの参考書でよく見受けられるように、正規分布の話をしておいて「n=20で使え」なんて詐欺的な説明をするのは嫌です。BBがどんな式で描かれていたとしても、あれは単にテクニカル分析ツールに過ぎません。もし皆が使っているからよく当たるだけならば、何がテクニカルなんだかわからないぐらいです。
ここでは統計ツールとしてBBを使うので、BBのカウント数をn=7200にして、プラスマイナス3σの2線の外側にいくつローソク足が飛び出しているか数えてみましょう。結果は、任意の時期の任意の通貨ペアで、平均すると、22本ぐらいのローソク足終値がプラスマイナス3σの2線の外側に出てしまうはずです。
さてここで、7200本は1週間5日間の1分足の本数です。そして、この22本が取引しても良い1分足です。
これで、1年間に交通事故で死傷するぐらい予見不可能で壊滅的事態に遭遇する確率と、ポジション保有時間率という確率とが、対象読者に対して同じ意味を持つ数字として結び付きました。
あまり想定できませんが、ここまで読み進めてくれた読者でBBを知らない・使ったことがない方のために正確に言えば、 1週間分の1分足7200本に占める取引しても良い22本の比率は、1年のうちに交通事故で死傷する確率の半分ぐらいです 。だから、ついうっかり22本を超えて取引してしまうことがあっても、倍の44本ぐらいまでなら目くじらを立てる必要はありません。
でも間違わないでください。このリスク率を許容して投資を始める以上、1年間で交通事故で死傷するか、投資で壊滅的リスクに巻き込まれるか、どちらかの災難に遭う確率が投資をしない人の約2倍になったのです。
そして私の場合には車を運転しないので、もしも私が何億円かFXに投じているのなら、これで人生のリスクはきっと人並みになったはずです。M君の場合には、運転をしなくても桁外れのリスクを背負ったことになります( プロフィール も見てね)。
そもそも、このブログで経済指標発表時の短期シナリオ手法での取引を薦めた理由は、取引回数と1回のポジションを持つ時間を減らすことに繋がるからでもあります。参考までに、経験上の数字を出して、簡単に試算しておきましょう。
幸い、取引に適した経済指標の発表回数は限られています。発表回数が限られている上に、取引に適した指標は多い週でも5回もありません。平均すると2回ぐらいでしょうか。
取引に適した指標が週2回と少ない理由は、過去の発表時に25pipsぐらいの反応(値動き)があった指標に絞るからです。これは「反応が小さいと十分な利益が得られないから」という事ではありません。「 反応が小さい指標は、指標の影響で反応したのか、発表前後のもっと長い期間でのトレンドで反応しているのか、その区別がつかないから 」です。その区別がつかない事をいくら分析しても、次の発表時の取引で勝率を高める事に繋がりません。
(※2017年2月28日追記)2017年以降、期待的中率70%以上の論拠があればポジションを持つようにしました。1週間に2回や3回の取引では、取引回数が少なすぎるという指摘を頂いたからです。ブログを始めて初期の頃に頂いた読者の反応は嬉しくて。それでも、取引時間はほぼ1か月3時間に抑え、指標単位での勝率は75%以上に維持できています。シナリオ単位での勝率がやや下がったことが、pipsの小さなシナリオにも手を出すようになった影響と言えるでしょう。
次に、経済指標の影響でトレンドが変化する場合もありますが、ほとんどの場合、発表後10分も経たないうちに指標の影響が前後のトレンドに呑み込まれてしまいます。経験上、1回の取引時間は5分以内となることが圧倒的に多い気がします。長くても10分と捉えておけばいいでしょう。
従って、狙いを定める時間は指標発表の前後10分以内(できれば数秒以内)とします。この20分間のうちにポジションを持っているのが10分以内ということです。そうして、それまでのトレンドに指標が与える影響だけを刈り取るのです。
週平均2回の取引を行い、1回の取引でポジションを持つ時間が10分です。これなら1週間で1分足20本の取引で済みます。
2回とか10分とか25pipsとか突然に数字が出てきましたが、予め断ったようにこれらは経験上の数字です。やればすぐにわかることだし、既にDBの結果報告にも事例を載せているので、ここではあまり気にしなくても構いません。
では次に、リターンの試算です。
数字ばかりで疲れますよね。でももう少しの辛抱です。
いま、レバレッジ25倍でUSDJPY=0.1枚での取引をイメージしてみましょう。0.1枚は小さすぎないか、と言われそうですね。でも1枚とか10枚に増やすのは、自信がついてからにしたらどうですか。
例えば、
という取引です。指標発表時の取引でこの程度の利益を得ることも、この程度の取引が1秒で済むことも、決して珍しくないでしょう。
さて、1ドルが100円のときレバレッジ25倍でUSDJPY=0.1枚のポジションを得る投資額は4000円です。そして、この取引で得た100円は投資額の2.5%にあたります。
後ほど現実に即した計算をするので、先にそれを容易にするため「同じ比率の取引を繰り返す」という単純なモデルで予備計算をしておきましょう。
1回の取引での利益が2.5%ならば、資金を2倍にするために必要な取引回数は、
です。
なぜ3勝1敗なら56回なのかは大丈夫ですよね。単純化して3勝1敗のうち1勝1敗分が相殺されるとしましょう。このとき、2勝分の利益を蓄えるために4回の取引を要するから、ずっと連勝を続ける場合の2倍の取引回数が必要になるのです。
経済指標発表時の短期シナリオ手法での取引では、ざっくり1勝1敗分の損益が実際に相殺されてしまうことが、トレンドフォロー手法でうまく取引できていない人にはきっと信じられません 。これは実際のデータを整理して後日別途紹介します。
でももう「たぶんそうだ」という答えなら紹介できます。
きっと、自分でシナリオを用意してその通りに取引するようになれば、そういう風にシナリオを用意してしまうものなのでしょう。そしていずれ気づくのです。チャートの動きに動揺している自分の判断よりも、事前に冷静に分析していたときの自分の判断の方が信じられる、ということを。
なお、「1回の収益率がいくらのとき何回の取引が必要か」という計算は、いちいち自分でやるのが面倒です。気になる方のために こちら に複利数表を用意しておきました。使い方もそちらをご覧ください。
でも実際には、資金全額を毎回の取引に投入するなんてあり得ませんよね。ここからが実際の取引に即した本番の計算です。もう既に予備計算をしているので簡単です。
いま手持ちの資金を10等分します。このうちひとつ(資金の10%)で上記のような取引をしましょう。
毎回平均して損益が2.5%となる取引を3勝1敗で繰り返せば、56回目に取引していた10%分の資金は2倍の20%分に増えています。このとき資金全体は最初の110%に増えていることになります。
ここで再び資金を10等分して、2回目も同じことを繰り返しましょう。2回目が終了したとき、最初の資金は121%に増えています。
3勝1敗なら56回を2回繰り返すので112回の取引となる訳です。これで元の資金全体が約20%増えていることになります。週平均2回の取引ですから、112回の取引は56週で終わります。そして1年は52週です。
このブログのDBで公開中の取引は、3勝1敗となる根拠(期待的中率)を用いて行っています。それは、このブログの年間収益率の目標が、 「1-1. FXを楽しむために」 で挙げたように、約20%だったからです。常に同じ基準(期待的中率)をずっと用いている理由もまた、結果(年間収益率)を安定させたいから、ということでした。
期待通りの勝率や収益率にならないときには、何か根拠に問題があるはずです。根拠は思い込みを排除して、過去の実績だけから作ることが大切です。それにもし、根拠(期待的中率)を嵩上げした解釈をしたからといって、それでは結果がついてきません。
なお、ここに挙げた計算例では、資金の1/10を毎回の取引に投入した試算となっています。これは、トレンドフォロー手法のルールの1/20と違います。この理由は次回に説明します。
ともあれ、今回は「 100発100中の砲1門は100発1中の砲100門にリスク回避の点で勝る 」という話でした。3勝1敗なのに100発100中という表現はよくないかもしれません。でも、ここまで付き合ってくれた読者の方は大丈夫でしょう。
複利のような仕組がある世界では、利率(勝率)の僅かな差が最終的に大きな収益の差になって現れます。勝率が51%しかなければ、同じ期間収益率を得るために、驚くほど多くの取引回数が必要です。そんなやり方をしていると、ふと気が付いたときにはポジション保有時間が長くなってしまっているのです。
なお、この記事は 「FXが上達するのか」 というテーマで、その方法論や考え方を説明した続き記事です。もしよかったら通して読んでみてください。
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さて、OANDA社のHPの分析図表はあちこちのHPで見かける気がします。それだけ、わかりやすくてきれいな図表だということでしょう。でも許可を得ているなら別ですが、勝手に引用しちゃ駄目ですよね。何か現象を、ああいう表現で捉えられることには、きちんと敬意を払える人間でいたいものです。
実は、私もまだOANDA社の口座は開設していないのに、ときどきポジションの分布図などは見に行っています。始めて間もないこのブログが軌道に乗ったら、ドルストレートの通貨ペア取引のため、口座開設してみたいと思っています。
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合理的なマーケティングはそうやって行うのです。
今回は数字を使った記事なので、そして数字ばかりではとても読めない文章になってしまうので、予め記事の骨子にあたるストーリーを示しておきましょう。
- まず、何はともあれ資金を一挙に失うリスクを一定以下に抑えましょう。自分で投資するのだから、その基準は自分で決めなければいけません。このブログでは、ポジション保有時間率を、1年間に交通事故で死傷する確率以下に抑えました。我々アマチュアは、リスクが予見できないのです。防御策はポジション保有時間を減らすのが最も確実です。リスクの下げ方がすごいでしょ。
- 次に、個々の取引の勝率を仮定して、勝率毎の期間収益率を求めます。ここでは3勝1敗(勝率75%)を目指すので、ポジションを持つ前に期待的中率75%以上の根拠が必要だということになります。期待的中率とは、ある状況における過去の値動きの方向が75%以上同じ方向を示している、といった数字のことです(「根拠の的中率」は事後にわかることです)。この期待的中率が目標の勝率75%よりも高いか低いかを、取引をする/しないという判定基準にしている訳です。ロジカルでしょ。
- もし期待的中率と勝率とが乖離し始めたら、何か根拠がおかしいので見直せば良いのです。そういうやり方で取引を繰り返せば、PDCAサイクルが機能します。だから、同じ経済指標発表時に同じやり方の取引で、失敗の教訓を盛り込みながら繰り返していけば、期間収益率は期待的中率通りの数字に向けて収束していきます。つまり、以下に挙げた週平均2回での取引ならば 年間収益率をほぼ20%に安定させること へと繋がります。仕事みたいでしょ。
では、以上の数字と数字の意味を説明します。
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【許容リスク試算】
まず先に、ちょっと良くない確率の話を使ってリスクを捉えてみましょう。
(一財)全日本交通安全協会HPに依れば、平成26年中の交通事故死傷者数は約70万人です。そして、総務省統計局HPに依れば、平成26年の日本の人口は約127百万人です。よって、日本で1年で交通事故に遭って死傷する確率は約0.6%です。
一方、1年356日の5/7のFX取引可能時間は6257時間です。6257時間の0.6%は40時間足らずです。なので、これ以下に年間取引時間を収めれば、ポジションを持っている間に予見不可能な事態に遭う確率は、交通事故に遭う確率以下となります。
ひと月あたり3時間しかポジションを持たなければ良いのです。
但し、この話には良くない点が二つあります。
まずひとつは、ひと月あたり3時間しかポジションを持たなければ、そりゃ予見不可能な事態に巻き込まれて壊滅的損失を被る可能性がほぼなくなるのは当たり前です。けれども、この話は小さな確率を具体的にイメージするためにしたのだから、ご容赦頂きたく。
もうひとつは、確率の話を持ち出して詐欺的に話をすり替えています。このままでは、先の話が「予見不可能な事態の程度」を定義していないため、交通事故で死傷するより頻度が高い事態を想像する人に対し、詐欺的な説明になってしまいます。
数字を挙げて説明しても印象を結び付けるのじゃ駄目です。リスクが捉えにくいものだからこそ、〇〇被害者の会が裁判で勝つことがあるのです。
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では、日本で1年間に交通事故に遭って死傷する確率0.6%とは、主要通貨ペアにおけるどういう事態を表しているのでしょうか。あるいは、その確率以下で取引を行うとはどういうことでしょうか。双方の認識が一致すれば、先の確率の話が詐欺的ではなくなります。
例えば、ボリンジャーバンド(面倒なので、以下はBBと表記します)は、とても便利で視覚的にわかりやすいテクニカル分析ツールです。このBBには標準偏差の式が組み込まれているので、これを使って自分でリスクを視覚的に捉えてみてください。
BBを使うと言っても、FXの参考書でよく見受けられるように、正規分布の話をしておいて「n=20で使え」なんて詐欺的な説明をするのは嫌です。BBがどんな式で描かれていたとしても、あれは単にテクニカル分析ツールに過ぎません。もし皆が使っているからよく当たるだけならば、何がテクニカルなんだかわからないぐらいです。
ここでは統計ツールとしてBBを使うので、BBのカウント数をn=7200にして、プラスマイナス3σの2線の外側にいくつローソク足が飛び出しているか数えてみましょう。結果は、任意の時期の任意の通貨ペアで、平均すると、22本ぐらいのローソク足終値がプラスマイナス3σの2線の外側に出てしまうはずです。
さてここで、7200本は1週間5日間の1分足の本数です。そして、この22本が取引しても良い1分足です。
これで、1年間に交通事故で死傷するぐらい予見不可能で壊滅的事態に遭遇する確率と、ポジション保有時間率という確率とが、対象読者に対して同じ意味を持つ数字として結び付きました。
あまり想定できませんが、ここまで読み進めてくれた読者でBBを知らない・使ったことがない方のために正確に言えば、 1週間分の1分足7200本に占める取引しても良い22本の比率は、1年のうちに交通事故で死傷する確率の半分ぐらいです 。だから、ついうっかり22本を超えて取引してしまうことがあっても、倍の44本ぐらいまでなら目くじらを立てる必要はありません。
でも間違わないでください。このリスク率を許容して投資を始める以上、1年間で交通事故で死傷するか、投資で壊滅的リスクに巻き込まれるか、どちらかの災難に遭う確率が投資をしない人の約2倍になったのです。
そして私の場合には車を運転しないので、もしも私が何億円かFXに投じているのなら、これで人生のリスクはきっと人並みになったはずです。M君の場合には、運転をしなくても桁外れのリスクを背負ったことになります( プロフィール も見てね)。
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(取引回数・時間について)
そもそも、このブログで経済指標発表時の短期シナリオ手法での取引を薦めた理由は、取引回数と1回のポジションを持つ時間を減らすことに繋がるからでもあります。参考までに、経験上の数字を出して、簡単に試算しておきましょう。
幸い、取引に適した経済指標の発表回数は限られています。発表回数が限られている上に、取引に適した指標は多い週でも5回もありません。平均すると2回ぐらいでしょうか。
取引に適した指標が週2回と少ない理由は、過去の発表時に25pipsぐらいの反応(値動き)があった指標に絞るからです。これは「反応が小さいと十分な利益が得られないから」という事ではありません。「 反応が小さい指標は、指標の影響で反応したのか、発表前後のもっと長い期間でのトレンドで反応しているのか、その区別がつかないから 」です。その区別がつかない事をいくら分析しても、次の発表時の取引で勝率を高める事に繋がりません。
(※2017年2月28日追記)2017年以降、期待的中率70%以上の論拠があればポジションを持つようにしました。1週間に2回や3回の取引では、取引回数が少なすぎるという指摘を頂いたからです。ブログを始めて初期の頃に頂いた読者の反応は嬉しくて。それでも、取引時間はほぼ1か月3時間に抑え、指標単位での勝率は75%以上に維持できています。シナリオ単位での勝率がやや下がったことが、pipsの小さなシナリオにも手を出すようになった影響と言えるでしょう。
次に、経済指標の影響でトレンドが変化する場合もありますが、ほとんどの場合、発表後10分も経たないうちに指標の影響が前後のトレンドに呑み込まれてしまいます。経験上、1回の取引時間は5分以内となることが圧倒的に多い気がします。長くても10分と捉えておけばいいでしょう。
従って、狙いを定める時間は指標発表の前後10分以内(できれば数秒以内)とします。この20分間のうちにポジションを持っているのが10分以内ということです。そうして、それまでのトレンドに指標が与える影響だけを刈り取るのです。
週平均2回の取引を行い、1回の取引でポジションを持つ時間が10分です。これなら1週間で1分足20本の取引で済みます。
2回とか10分とか25pipsとか突然に数字が出てきましたが、予め断ったようにこれらは経験上の数字です。やればすぐにわかることだし、既にDBの結果報告にも事例を載せているので、ここではあまり気にしなくても構いません。
では次に、リターンの試算です。
ーーー$€¥£A$ーーー
【期間収益率試算】
数字ばかりで疲れますよね。でももう少しの辛抱です。
(計算モデル)
いま、レバレッジ25倍でUSDJPY=0.1枚での取引をイメージしてみましょう。0.1枚は小さすぎないか、と言われそうですね。でも1枚とか10枚に増やすのは、自信がついてからにしたらどうですか。
例えば、
- 1USD=100.00JPYのとき買ポジションを取得し
- 1USD=100.10JPYのときポジションを解消し
- 利益100円を確保した
という取引です。指標発表時の取引でこの程度の利益を得ることも、この程度の取引が1秒で済むことも、決して珍しくないでしょう。
さて、1ドルが100円のときレバレッジ25倍でUSDJPY=0.1枚のポジションを得る投資額は4000円です。そして、この取引で得た100円は投資額の2.5%にあたります。
(予備計算)
後ほど現実に即した計算をするので、先にそれを容易にするため「同じ比率の取引を繰り返す」という単純なモデルで予備計算をしておきましょう。
1回の取引での利益が2.5%ならば、資金を2倍にするために必要な取引回数は、
- ずっと連勝を続ければ28回
- このブログが目標とする3勝1敗(勝率75%)ならば56回
- ありそうな話として、勝てるのが3回に2回(勝率67%)ならば84回
- もっと謙虚に勝てるのが5回に3回(勝率60%)だとしても140回
です。
なぜ3勝1敗なら56回なのかは大丈夫ですよね。単純化して3勝1敗のうち1勝1敗分が相殺されるとしましょう。このとき、2勝分の利益を蓄えるために4回の取引を要するから、ずっと連勝を続ける場合の2倍の取引回数が必要になるのです。
経済指標発表時の短期シナリオ手法での取引では、ざっくり1勝1敗分の損益が実際に相殺されてしまうことが、トレンドフォロー手法でうまく取引できていない人にはきっと信じられません 。これは実際のデータを整理して後日別途紹介します。
でももう「たぶんそうだ」という答えなら紹介できます。
きっと、自分でシナリオを用意してその通りに取引するようになれば、そういう風にシナリオを用意してしまうものなのでしょう。そしていずれ気づくのです。チャートの動きに動揺している自分の判断よりも、事前に冷静に分析していたときの自分の判断の方が信じられる、ということを。
なお、「1回の収益率がいくらのとき何回の取引が必要か」という計算は、いちいち自分でやるのが面倒です。気になる方のために こちら に複利数表を用意しておきました。使い方もそちらをご覧ください。
(現実計算)
でも実際には、資金全額を毎回の取引に投入するなんてあり得ませんよね。ここからが実際の取引に即した本番の計算です。もう既に予備計算をしているので簡単です。
いま手持ちの資金を10等分します。このうちひとつ(資金の10%)で上記のような取引をしましょう。
毎回平均して損益が2.5%となる取引を3勝1敗で繰り返せば、56回目に取引していた10%分の資金は2倍の20%分に増えています。このとき資金全体は最初の110%に増えていることになります。
ここで再び資金を10等分して、2回目も同じことを繰り返しましょう。2回目が終了したとき、最初の資金は121%に増えています。
3勝1敗なら56回を2回繰り返すので112回の取引となる訳です。これで元の資金全体が約20%増えていることになります。週平均2回の取引ですから、112回の取引は56週で終わります。そして1年は52週です。
このブログのDBで公開中の取引は、3勝1敗となる根拠(期待的中率)を用いて行っています。それは、このブログの年間収益率の目標が、 「1-1. FXを楽しむために」 で挙げたように、約20%だったからです。常に同じ基準(期待的中率)をずっと用いている理由もまた、結果(年間収益率)を安定させたいから、ということでした。
期待通りの勝率や収益率にならないときには、何か根拠に問題があるはずです。根拠は思い込みを排除して、過去の実績だけから作ることが大切です。それにもし、根拠(期待的中率)を嵩上げした解釈をしたからといって、それでは結果がついてきません。
なお、ここに挙げた計算例では、資金の1/10を毎回の取引に投入した試算となっています。これは、トレンドフォロー手法のルールの1/20と違います。この理由は次回に説明します。
ーーー$€¥£A$ーーー
ともあれ、今回は「 100発100中の砲1門は100発1中の砲100門にリスク回避の点で勝る 」という話でした。3勝1敗なのに100発100中という表現はよくないかもしれません。でも、ここまで付き合ってくれた読者の方は大丈夫でしょう。
複利のような仕組がある世界では、利率(勝率)の僅かな差が最終的に大きな収益の差になって現れます。勝率が51%しかなければ、同じ期間収益率を得るために、驚くほど多くの取引回数が必要です。そんなやり方をしていると、ふと気が付いたときにはポジション保有時間が長くなってしまっているのです。
ーーー$€¥£A$ーーー
なお、この記事は 「FXが上達するのか」 というテーマで、その方法論や考え方を説明した続き記事です。もしよかったら通して読んでみてください。
以上
いかがでしょうか。もしこの記事が何か参考になったなら、どれか広告バナーをクリックして提携先に興味をお持ち頂けると幸いです。提携先はいずれも良心的なところを選んだつもりです。万が一、購入・登録・合意もしていないのにクリックしただけで勧誘メールが毎日来るようなったなら、 こちら(※9-1-4) までご一報をお願いします。
さて、OANDA社のHPの分析図表はあちこちのHPで見かける気がします。それだけ、わかりやすくてきれいな図表だということでしょう。でも許可を得ているなら別ですが、勝手に引用しちゃ駄目ですよね。何か現象を、ああいう表現で捉えられることには、きちんと敬意を払える人間でいたいものです。
実は、私もまだOANDA社の口座は開設していないのに、ときどきポジションの分布図などは見に行っています。始めて間もないこのブログが軌道に乗ったら、ドルストレートの通貨ペア取引のため、口座開設してみたいと思っています。
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