一般的にメタルジグと言えば鉛素材ですよね。
近年では、タングステン素材のメタルジグも増えてきました。
メタルジグに使われる素材は他にもいくつかあります。
「結局何が違うのか?どの素材のメタルジグを選べば良いのか?よくわからない。」
今回はメタルジグの素材による違いをまとめていきます。
違いと特徴を理解すれば、釣果が伸びるキッカケになるかもしれません。
基本的な違いは“比重”
出典・ photoAC
一般的に流通しているメタルジグの素材には、定番の 鉛をはじめ、最近増えている タングステン、その他に アルミ、 鉄、 錫(すず)があります。
これらの素材の違いは “ 比重 ”です。
比重とは単位体積あたり質量(物質の密度)を基準となる標準物質の密度との比です。
今回は基準となる標準物質の密度が 水 になります。
水の比重が1なので、比重が大きいほど水に沈むスピードが速くなります。
つまり、「 比重の違い=フォールスピードの違い 」と捉えるとわかりやすいですね。
各素材の比重は次の通りです。
どう使い分けるか
では、どの素材のメタルジグを、どう使い分ければ良いのか?
一般的なメタルジグは鉛です、これを基準として考えます。
もちろん、鉛よりどの素材が優れているというわけでなく、 適材適所 があります。
各素材の特徴を見てみましょう。
鉛
メタルジグでは最もポピュラーな鉛。
加工しやすいので量産が可能なので、 安価で各メーカーから 色々な種類のジグがラインナップされています。
アングラーとしても色々なタイプ・ウエイト・カラーを揃えたいので、そういった意味でもスタンダードになります。
比重は11.34と他の素材の真ん中ぐらい。
大きさとフォールスピードのバランスが良いので、フィールドの状況や潮の様子などを確認するために、まず最初の一投は鉛で探るのがオススメです。
タングステン
タングステンは、比重が19.3とメタルジグの素材の中で 最も比重の重い素材です。
なので、タングステンだと 沈むスピードが最も早いジグになります。
水深のあるエリアや潮の流れが速くて底を取るのが難しいときに活躍します。
早く底を取れるので、手返し良く釣りをすることも可能です。
比重の重さを活かして、同じ重さでも鉛よりコンパクトなジグを作れるので、 小さなベイトフィッシュを捕食するターゲットにも効果的。
ただ、鉛に比べて価格が高いので、手を伸ばしづらいのが難点ですね。
鉄・錫
鉄が7.85、錫が7.31とほぼ同じ比重で、鉛よりも ゆっくりとフォールします。
フォールスピードが遅いので、魚に対して ゆっくりとアピールでき、長いフォール時間で 喰わせの間を与えます。
潮が緩いときや活性が低くて食いが渋いときに活躍するジグです。
同じ重さでも鉛より大きくなるので、フラッシングによるアピール力も高くなります。
ただし、フォールが遅くジャークをするとラインスラッグが出やすいので、根掛かりやオマツリなどのトラブルも起きやすいです。
アルミ
比重が2.5〜2.8とメタルジグの素材の中で 最も比重が軽い素材です。
フォールが非常にゆっくりで、潮の影響を強く受るので、 流れの中を漂わせながら魚にアピールする際に有効になります。
オフショアジギングでは、ドテラ流などで船が流れている際にその特徴を生かして広く探ることが可能です。
同じレンジをキープしやすいのも特徴です。
ジグの大きさもとても大きくなる分アピール力は高くなりますが、マッチザベイトがとても大切になります。
オフショアの釣りで使用されることが多く、タングステンよりも高額になるので、手を伸ばしづらい素材ですね。
一長一短を使い分ける
ソルトゲームでは定番のルアーとして人気の高いメタルジグ。
どの素材も、一長一短あり、海の状況・魚の活性等に合わせての 使い分けが大事 です。
上手く使い分ければさらなる釣果も夢じゃない!
最後までご覧いただきありがとうございます。
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