干満の差が一番小さく、潮の動きも少ない「長潮」と「若潮」。
釣果にも影響が出る潮回りですよね。
一般的には釣れにくいとされる、難しい長潮と若潮の釣りを攻略する方法を紹介します。
釣りと潮回り
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海は、月や太陽の引力の影響で、干潮と満潮を繰り返します。
この潮の満ち引きは、魚の活性にも大きく関係する要素です。
潮の満ち引きには 「大潮・中潮・小潮・長潮・若潮」という言葉が使われています。
潮位の変化は約15日周期で起り、大潮(4日間)→ 中潮(4日間)→ 小潮(3日間)→ 長潮(1日)→ 若潮(1日)→ 中潮(2日間)→ 大潮へ戻る。
これを、潮回りと言います。
長潮とは?
長潮(ながしお)とは、 小潮の終わりにあたる潮回りです。
海の 干満の差が緩やかなのが特徴。
「干満がダラダラ長く続く」から長潮と呼ばれるようになったみたいです。
若潮とは?
若潮(わかしお)とは、 長潮の翌日にあたります。
潮の 干満の差が徐々に大きくなっていきます。
「大潮に向かって潮が若返る」から若潮と名付けられたようです。
なぜ、長潮・若潮は釣果が出にくいのか?
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一般的に 「長潮・若潮の日は釣果が出にくい」と言われています。
なぜ釣果が出にくいのでしょうか?
●潮の動きと魚の活性
潮の動きと魚の活性は密接に関係しています。
潮が動いているときは、プランクトンやベイトフィッシュが流されたり、流れに従って移動します。
その流れが、多くの魚にとってエサの捕食が容易になるので、必然的に魚達の活性が上がるというわけです。
●長潮・若潮だと
一方、長潮・若潮では一日の潮の動きがほとんどありません。
潮が動かないことで、プランクトンやベイトフィッシュがあらゆる方向に泳ぎ、エサが捕食しにくくなります。
特に、プランクトンを食べる遊泳力の弱い 小魚の捕食スイッチが入りにくい状況 になるので、活性も低くなります。
●メリットもある
時合が長くなると言うメリットもあります。
大潮では潮が大きく動くので、時合があっという間にすぎてしまいます。
しかし長潮・若潮では、理想的な潮位変動が少ないので、 時合が長く続く ことも。
●人気スポットに入りやすい
長潮・若潮は連れにくいと感じている釣り人も多く、 釣り場に人が少なくなりがち。
大潮・中潮のような良い潮回りの日に比べ、人が少ないので、人気のポイントに入りやすくなったりします。
ゆっくり釣りを満喫するにはもってこいかもしれませんね。
長潮・若潮の攻略法!
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潮の動きが緩やかな長潮と若潮。
この難しい潮回りで、少しでも釣果を出すための攻略方法をまとめました。
潮の動き出しを狙う
魚は “潮が動き出すタイミング”で活性が上がりやすいです。
なので、潮の動き出すタイミングを狙うといいでしょう。
具体的には、
干満差の少ない長潮・若潮では、大潮や中潮と比べて潮止まりから本格的に潮が動くまでが遅くなります。
潮見表などを見て干満の時間をチェックしたり、投入した仕掛けの動きなどにも注目しましょう。
マヅメの時間を狙う
潮の影響以外で魚の活性が上がる要因の1つである “マヅメ”の時間。
長潮・若潮でも、日の出と日没前後の時間は魚が釣れる可能性が高い時間になります。
特に、潮の動きはじめがマヅメと重なると釣果も出やすくなるので、積極的に狙っていきましょう。
潮の動きが良い場所を狙う
潮の流れが激しくて潮流が速いポイントだと、大潮や中潮ではルアーがあっという間に流されたり、なかなか狙ったところに仕掛けを落とせなかったりします。
潮の動きが少なく流れがゆっくりになる長潮・若潮だと、普段は潮が速くて釣りがしにくいポイントで釣りがしやすくなることも。
狙ったスポットに仕掛けを入れて、狙ったアクションができれば、釣果につながるはずです。
要点を押さえて長潮・若潮を攻略しよう!
一般的には釣れにくいとされる長潮と若潮。
でも、長潮・若潮はどうせ釣れないからと諦めるのはもったいない。
潮の動き出しを狙ったり、潮の速いポイントに入ったり、要点を押さえれば釣果につながることもあるはず。
要点をしっかり押さえて、長潮・若潮を攻略しちゃいましょう!
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