アルフレド・デスパイネ
La Demajagua、2024年3月29日、 Prensa Latina
自身のキャリアでの重要な記録の達成がいま、今季キューバ野球のベテラン選手たちのモチベーションの一つとなっている。
統計家ベニグノ・ダキンタの資料によると、なかでももっともメディアの注目を浴びるのは、フレデリク・セペダとヨルダニス・サモンによる通算二塁打の史上1位をめぐる争いである。
キューバ野球リーグでの自チーム、サンクティ・スピリトゥスの愛称にちなんで、「ガージョ・マヨール」として知られるセペダが今季4本を放ちその分リードしており、一方サモンは今季二塁打がまだ出ていない。
今リーグでの達成はほぼ可能性がないが、セペダはキューバ野球リーグ史上最多安打王にも手をかけようとしており、現在通算2434安打で史上2位につけている。
セペダがもし冬季リーグでプレーすればすぐに2500安打に達し、今年2502安打で引退したレジェンド、ダネル・カストロを抜く可能性がある。
同じサンクティ・スピリトゥスの選手ユニエル・メンドーサは、メディアでの注目が低い選手ではあるが、26シーズンのあいだひじょうに安定した活躍を見せ、通算2375安打を記録しており、2356安打のサモンとともに、キューバ野球リーグでの2400安打クラブに次に加わる選手と考えられる。
今季1000安打に届きそうな強打者には、ギジェルモ・アビレース(974本)、ヤリエル・ドゥケ(971本)、アンドレス・デ・ラ・クルース(966本)がいる。
現在ホームランダービートップ(7本)のアルフレド・デスパイネは通算270本を達成したが、その力のあるスウィングにリーグ投手陣の低い質が組み合わされれば、通算300本に近づく可能性は多分にある。
これは十分に超えるべきノルマである。というのも、デスパイネはキューバではまだ数年プレーできる年齢(37歳)であり、キューバリーグは40歳を超えた選手の主役がひじょうに日常的となっている。
通算100本塁打を目指す4人の打者、ヤリエル・ドゥケ(97本)、アリエル・サンチェス(96本)、ヨルダニス・アラルコン(95本)、元大リーガーのアレクセイ・ラミレス(92本)による争いもひじょうに活発となっている。ラミレスは今季ピナール・デル・リオチームに復帰し、すでに2本塁打を放っている。
セペダとサモンによる争いに期待が高まる一方、サンティアゴ・デ・クーバのベテラン投手陣のアルベルト・ビセとダニー・ベタンコートの動きもこれに負けてはいない。この2投手はそれぞれ通算163勝をあげ、現役投手最多勝利数を分けあっている。
通算100勝に近づいているのは、ダチェル・ドゥケンス(95勝)、アライン・サンチェス(94勝)、レアンドロ・マルティネス(93勝)である。
ホセ・アンヘル・ガルシア投手の場合、セーブする1試合1試合が大記録となる。先日キューバ野球リーグでの通算300セーブを達成したが、キューバでは彼のほかは誰も200セーブにすら達していない。
全75試合の正規日程の5分の1を終え、打撃が優勢で、投手陣と守備がダメージを負った、打高投低の最もアンバランスなキューバリーグの一つとなっている今季のプレーオフへの出場権8枠の争いに伴う個人のモチベーションはさまざまである。
アルフレド・デスパイネ、今季初本塁打(2024年3月9日)
Jugadores se aproximan a marcas históricas en el béisbol cubano
https://lademajagua.cu/jugadores-se-aproximan-marcas-historicas-beisbol-cubano/