真由美の就職
真由美は、幸恵に「高校へ行きながらアルバイトしようかな?ママだってその方が助かるんじゃない?」と聞いた。幸恵は、「高校と短大は行きなさい。これからはある程度教育が大事なんだから。そのぐらいのお金、真由美のお父さんから預かってるんだよ。安心しなさい。商売は学校を卒業してからにした方がいい。このごろは、法律も厳しくなってあんまり若いとつかまるかもしれない。警察とかそういうところに縁ができるようなことは止めた方がいい。商売はいつでも始められるんだから。」
そんなことで真由美は短大を卒業すると、ごく普通にホステスとして働いた。親子三代まじめに働いているのだった。堅実に、分譲マンションを買い、医療保険や火災保険などにも入っていた。生命保険にも入った。身ぎれいにしていたが贅沢はしなかった。
幸恵は50を過ぎた今でもスナックを経営していた。金持ちのパトロンも持っていた。暮らしに困ることは何もなかった。相変わらず、自分でお惣菜を作り、家を清潔にして、自分も身ぎれいにしていた。
続く
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2019年02月21日
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