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論争若者論私:それにしても、加藤被告の携帯の使い方は異常だね。 パック料金にしていなかったら、携帯でのネット接続料は毎月80万円前後になっていただろうという。 仕事と寝る以外はほとんど携帯でインターネットをしており、通話料はゼロに近かったという。A氏:携帯電話でなく、携帯パソコンだね。私:多様なナマの人間と話すことに興味がなく、掲示板にただ、書くだけだね。 心の底では多少の反応を期待してね。 自ら、孤独に自分を陥れて行く。 テレビで、加藤被告が、血にまみれて、警察官につかまっているシーンを映していたが、呆然とした顔の表情は、何か「一仕事終わった」といった放心状態だったように感じたね。A氏:頭がよかっただけに計画をしてやったことだが、彼にとってははじめての本来の個性ある、リアリティがある自分の「仕事」だったんだね。私:それも、「他人の人生をぶち壊す仕事」になってしまったがね。 ところで、アメリカでは日本にない深刻な人種差別がある。 日本人は差別と格差は自然と使い分けているが、深い関係はあるね。 30年ほど前だが、トヨタが新しい生産方式を開発したのが有名になり、GMが学ぼうとして、カリフォルニアのフリモントにあるGMの工場をトヨタと合弁にして、管理はトヨタ方式にした。 トヨタは社員食堂を今まで現場作業者と管理者とが別にしていたのを一緒にした。 そして、食堂のテーブルは大きな丸いテーブルにした。 日本人社長は、自らトレーを持って、一般作業者と同じテーブルで食事をする。 作業者に自主性を持たせ、問題があると、ラインを止める権限を与えた。 決められた作業方法を監視するだけの職長に改善を考えるように義務づけた。A氏:トヨタ生産方式だね。私:結果的に生産性は3割向上した。 俺は、20年ほど前に、アメリカ視察団に参加したとき、その工場の成功の発表会を聞いた。 3人くらいの人が発表したが、最後に黒人の職長が発表した。 この人の英語はなまりで全く分からなかった。 録音しておいたので、同行した通訳に日本語に要約を依頼した。 ところが、その通訳も3回聞き直したという。 しかし、その通訳に訳してもらわなくても、発表会でその黒人が言うことではっきり聞き取れた英語が1行あった。 それは、 I was a number in GM, but now I am an employee. だね。 要するに、GM時代は「数」だったが、今では「社員」だというわけだ。 職場で「価値ある人」として認めてもらったというわけだね。A氏:今の日本の派遣労働者は、その意味では今、「数」だね。 まさに「価値ある個人でなく、誰でもいい」だね。私:製造業への派遣規制緩和とグロバリーゼーションの嵐で、しっかりした経営理念を持たない企業はアメリカ式になってしまったね。 そして単純な「数」の派遣労働者を作ってしまった。 好況でもGPTW1.2の会社は増加しなかった。 日本にアメリカ発の市場原理主義が蔓延した。 日本は、外来のものを日本式に修正する歴史の伝統があったが、市場原理主義はストレートに取り入れた。 前経団連会長のキャノン会長の御手洗富士夫氏は昨年2月の文藝春秋の「希望の国へ--私の日本再生計画」で、アメリカと違って日本人は団結心が強く、組織内のコミュニケーションがとても良い、教育投資が蓄積されやすいから、終身雇用は維持すると書いていた。 白々しいね。A氏:今は、君が通勤ラッシュを見て、何か、「もの」を感じる時代感覚があるのかね。私:以前は、「みんな頑張っている」という時代感覚があったように思うがね。A氏:とにかく、また来年も対話をお願いするよ。 いいお年を。私:来年は、雇用も経営ももう一度、原点にもどって、国民的な観点から考える必要があるようだね。 「若者論」はある意味で「現代日本国家論」だね。 こちらこそ、相手になってもらってありがとう。 これにこりず、来年もよろしく。 いいお年を。
2008.12.31
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論争若者論私:彼は、学校生活や社会生活の中で人の多様さ、個性に好奇心がなかったんだね。 だから、勉強が出来るのに不思議に上昇志向がないね。 さらに悪いことに、最後に、いつも代替がきくロボットのような派遣労働者に落ち込む。 そうなると、逆に他人も多様性のないロボットに見えてくるだろうね。 そういう視点で、秋葉原無差別殺傷事件の加藤被告の「誰でもよかった」というのは分かる気がするね。 しかし、現実の人間は、多様な個性や家族や友人や人生がある。 それが認識できなくなり、雑踏に動く人は、単なる「代替がきくもの」に映るだろうね。 だから、「殺すのは誰でも同じ」なんだね。A氏:彼は携帯電話サイトマニアでヒマさえあれば書き込みをしていたようだね。私:それに没頭する時間で生身の人間と接する時間はなくなるね。 野口健氏の言う「どきどきするような」人との出会いには興味がなくなっている。 加藤被告は、最後に派遣業務のため、派遣会社の静岡県裾野市のマンションに住んでいた。 この裾野市の工場近くにマンションやアパート群があるという。 それらは人材派遣会社がまるごと借り上げたものだという。 あたりの人は「人派村」と呼んでいるという。 朝夕の通勤ラッシュには、バスが工場から何十台も連なってくるので列車のようだという。 このため道路は、通常、30分で行くところが、朝夕のラッシュ時は1時間半かかるという。A氏:派遣労働者は、往復3時間をバスで過ごすことになるね。私:俺は、これを読んで、東京の朝夕の電車のラッシュアワーを思い出したね。 俺は東海道線を用事でときどき使うんだが、朝は下り列車を使うことが多い。 だから、空いている。 しかし、ホームに立って、向こう側の上り車線を見ていると、3分おきくらいに、次から次に東海道線が満員の通勤客を乗せて東京に向けて走っていく。 横須賀線も並行して走っている。 それに乗っている人は、仕事に張り合いを持って通勤しているのだろうか。 派遣労働者のような扱いを受けていないだろうかとね。A氏:まぁ、電車の場合は帰る自分の家はあるんだろうが、派遣バスの場合は多くは派遣会社のアパートに帰るんだろうね。 前に、NHKのテレビ特集か何かで、千葉の幕張で、朝、多くのバスに乗る大勢の若者中心の派遣労働者の行列を映していたが、それを連想したね。私:そのとき、フト思うのは、あの多くの人々にはそれぞれ多様な人生があるということだね。 ときどき、それを忘れることがある。 無感情でそのラッシュの流れを見ていることがあるね。 それでギョットすることがあるね。A氏:何故?私:秋葉原無差別殺傷事件の加藤被告の「誰でもいい」を思い出すからだ。 俺も、このラッシュの多くの人を「誰でもいい」という感覚で見ている気がしたからだよ。 そうなると、人が「物」に見えるから、爆弾でも投げつけたくなる感覚になりそうだね。 要するに、人の多様性という意識がないと現代は危ないね。 仕事も殺す相手も「誰でもいい」となるね。 誰でも容易に「加藤被告」になりえるね。 明日は、「多様性の認識」ということを考えてみよう。
2008.12.30
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論争若者論 A氏:25日の新聞で、非正社員8万5千人失業と報じているね。 これはおもに、大企業の集計だろうね。 君のブログの「文系・理系の壁とは何か?・理系教育、文理融合型教育の未来を考える」で丹羽宇一郎氏の講演が紹介されているが、日本産業の特徴である大企業・中小企業の二重構造からすると、これからしわ寄せは中小企業に波及するね。 日本の企業は全体で約570万社、従業員300人以下の中小企業が99.8パーセント、100人以下の小企業は99パーセント、日本の労働者総数は約5400万人といわれているから、中小企業の労働者は4700万人。 この4700万人にも非正規従業員が多いから、これからリストラによる失業は年明け、一挙に増大するだろうね。 数十万になるのではないかという。 すごい正月となりそうだね。私:この本は、10月刊行だから、この急速な雇用変化は織り込んでいないね。 しかし、この本の若者といっても、ここで取り上げているのは、ワーキングプアやニートなどの若者が中心だから、11月からの経済の急激な変化をまともに受ける層だね。 18人のジャーナリスト、学者など18人が評論、対談、鼎談で語っている。 例の秋葉原無差別殺傷事件にも、3分の1ほど割いているね。 まず、トップを切って、赤木智弘氏の「『丸山真男』をひっぱたきたい・31歳フリーター。希望は戦争」という論文が全文、掲載されているね。 2007年1月の雑誌「論座」に掲載されたものだね。 これは、「アキハバラ発」でよく引用されていた論文だね。A氏:丸山真男といえば、有名な東大の政治学の教授ではないか。私:太平洋戦争後半の1944年3月、当時30歳の丸山真男は、陸軍2等兵という一番下層の兵隊として平壌に送られる。 彼は思想犯としての逮捕歴があるから、みせしめもあったのだろうね。 その平壌の軍隊で、中学にも進んでいないであろう一等兵に執拗にイジメ抜かれる。 ピンタも食らう。A氏:中学にも進んでいない一等兵にとっては、東大のエリートをイジメることができる機会は、戦争が起こらない限りありえなかったというわけか。私:その例から、筆者は、戦争は、筆者のようなワーキングプアを見下す連中がいる現状をひっくり返し、「丸山真男」の横っ面をひっぱたく立場に立てる希望の光を与えてくれるものだというわけだね。A氏:強烈な戦争肯定主張だね。 これが2007年1月の論文だ。 しかし、2008年末の今、書くとなるとひっぱたきたいのは「丸山真男」でなく、「麻生太郎」となるかもね。 毎夜、ホテルのバー通いしたり、この百年に一度の大失業時代に、ハローワークで「まず、したい仕事を言いなさい」と偉そうに見下すように求職者に言っていたからね。私:とここで、アルピニストの野口健氏の対談は興味があったね。 氏は、エレベストのゴミの清掃をやった人としても有名だが、環境学校を開いているので若者との接触が多い。 それで驚くのは若者の自然の中の体験がゼロだということだという。 木登りしたり、塀を上がったりして「どきどきした緊張感」がないというんだね。 野口氏自身も講演などで多忙でグリーン車で移動し、ホテルの立派な部屋で泊まることが続くと、感覚がおかしくなるので、時には山にもどるというね。A氏:まさに「虫捕る子だけが生き残る・『脳化社会』の子どもたちに未来はあるのか」で指摘している通りだね。 「日本の暮らし・この快適さはたまらないが」で述べている何かを失ったニュージーランドの新聞記者の感覚と同じだね。私:人の多様性が分からなかったり、興味を失ったりすると、人との直接のコミュニケーションが面倒になるのだろうかね。 明日は、再度、秋葉原無差別殺傷事件の加藤被告のことを考えてみよう。
2008.12.29
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私:昨日のブログでとりあげた「日本の暮らしの快適さ」の記事を読みながら、この記事がリンクしたね。 筆者の速水健朗氏は、フリーライター・編集者だという。 地方の空洞化が進んでいるが、いまの若者は「地元志向」が強いというのが筆者の指摘だね。A氏:俺も読んだが、「若者が都会に出て行き、地方が空洞化している」という見方はいまや適切でないという。私:統計的にも、都道府県間の人口移動数は12年間連続減少傾向で、07年は最低になったという。A氏:スポーツでもJリーグが復活しているし、プロ野球も巨人とは対照的に地方の球団の観客動員数は好調だという。私:ケータイ小説でも、東京へのあこがれでなく、地元での親密な連絡圏を作っている。A氏:雑誌やテレビなどのメディアが、ネットなどの登場で影響力を低下させてきたことが、この最近の「地元志向」の大きな原因としてあげられるという。 それとバブル崩壊で若者が地元に留まる生活を余儀なくさせた。私:そうかといって、古い世代が期待する地域の伝統や共同体の復活に答えるものでもないようだ。 新しい「地元つながり」にもとづく新しい共同体の芽生えなのか、単なる保守傾向の表れなのか現時点では分からないと筆者は言う。A氏:地方経済はどん底で、地域の独自性は失われ、伝統的な共同体は崩壊しているが、この新しい「地元つながり」の芽生えをその対策として生かすべきだと筆者は主張しているね。私:しかし、俺は、地方はもう「都市化志向」をやめるべきだと思うね。 昨日、このブログでふれた「日本の暮らしの快適さ」を捨てた、「駆け込み乗車」のない地方を目指すべきではないかと思うがね。 地域の伝統を再度、見直すべきと思うね。 「本当の田舎のよさ」をもった個性的な地方を作るべきだと思うね。
2008.12.28
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私:この記事を読んだとき、日本の姿を改めて考えるチャンスを与えてくれる内容だと思い、気になり、切抜きにしておいたよ。 このコラムを書いた人はレベッカ・パーマーという人で、ニュージーランド新聞の31歳になる女性記者だね。 朝日新聞の交換記者として東京に3ヶ月在住した経験を書いている。 東京とニュージーランドの生活の違いをよくポイントついて書いているね。 まず、彼女が驚いたのは、ドアが閉まりそうになる電車に必死に乗ろうとする地下鉄の通勤客だという。 次の電車が2,3分で来るのに。A氏:よく駅構内のアナウンスで「危険ですから、『駆け込み乗車』をしないでください」と言っているね。私:「駆け込み乗車」というのは日本的風景だろうね。 英語に訳すとどうなるのだろうね。 ニュージーランドでは、雨風の中でも彼女は15分遅れのバスを待つのは平気だったという。 しかし、3ヶ月の東京生活は彼女の日常生活感覚を大きく変えたという。 どこにもある自動販売機、24時間営業のコンビニ、おしぼり、飲食の多様性。 東京のアパートの便座はいつも暖かい。 ニュージーランドにはそんな便座はない。A氏:俺も君に言われてこの記事を読んだよ。 ニュージーランドは、水力発電の国だから、雨が少ないと省エネになるそうだね。 役所は水の節約、暖房の節約とうるさいそうだね。私:彼女はニュージーランドではゴミなるのでペットボトル飲料は出来るだけ買わないようにしていたのが、東京では毎日、何本も買う。 空いたペットボトルの山。 スーパーのレジ袋もたまり出す。A氏:日本の便利で快適な使い捨てスタイルにどっぷりつかってしまったというわけだね。 ニュージーランドに帰ったらどうなるだろうね。私:せっかちになっただけでなく、便利さや質、気持ちよさや効率などへの期待がずっと増したという。 ニュージーランドに帰ったらその感覚がもとにもどるだろうかね。 しかし、この記事を読んでいるうちに、このせっかちはアメリカ的なもののような感じがしたね。 日本は戦後、東京に象徴される都市の日常生活の便利さ、効率化、大量消費で、何か大切なものをせっせと失ってきたのではないかね。 そんな感じでこの記事を読んだよ。 そんな気分で、図書館で古い新聞を読んでいたら、「若者の地元志向」という記事を見つけたね。 明日は、その問題にふれよう。
2008.12.27
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私:こないだ自動車部品の孫請けみたいな仕事をしている若い社長と話していたんだが、仕事は11月頃から次第に減ってきて、12月には加速度的になってきて、年を超したら仕事はほとんどないのではと言っていたね。A氏:自動車業界は先が見えないしね。私:すでに、その若い社長は、今年初めくらいから、自動車業界から業種転換を図り、準備をしていたんだが、これほど、急速に不況が来るとは思っていなかったと言っていた。 業種転換を急ぎだしたといっていた。 ところで、この若い社長の話しを出したのは、スポーツと人種の話しをしたいためなんだよ。A氏:自動車不況とスポーツとどういう関係があるの?私:いや、そうではないんだ。 その社長はスキューバかなんかの水のスポーツを好んでいて、よく海外にも行くらしい。 あるとき、カリブ海のほうに行ったとき、ホテルのプールに飛び込んだら、プールで泳いでいた白人が一斉に、プールからあがったという。 その社長は、ちょっと肌の色は黒いが、黒人ほどではない。 しかし、人種差別を感じたというわけだ。A氏:なるほど、そこで水泳というスポーツと人種差別がつながるわけか。 ユダヤ人を迫害したヒットラーは、ベルリンオリンピック1.2.3.4.5でユダヤ人選手をできるだけドイツ代表にしないように陰で動いていたね。 このオリンピックでは百メートルのヒーローの黒人オーエンスの活躍が有名だね。私:スポーツと人種差別の関係はアメリカでは黒人と白人の差別の歴史でもあるね。 まず、ボクシング、陸上、プロ野球と黒人が次第に活躍し出すね。 ゴルフは、戦後のタイガー・ウッズが初めてだね。 女子プロテニスも最近、黒人女性がチャンピオンになるようになる。 ところが、いまだに黒人の活躍が見られないスポーツがあるね。A氏:そういえば、こないだ女子のフィギャースケートがあったが、黒人選手がいないね。 スキー、スケートもいないね。 水泳もオリンピックでは黒人選手をみないね。私:俺は20年くらい前に、業界のアメリカ視察団に加わってアメリカに行ったとき、帰りに観光でカリブ海の船の旅に参加したことがあるんだ。 この船にはカリブの海で遊ぶ若い人も多かったが、大きな船の船客に黒人がゼロだったのには驚いたね。A氏:水泳は、同じ水の中で、黒人が泳ぐのを白人は嫌うのだろうかね。私:オリンピック出場をねらうようなスポーツは今、職業化しているので、子どものときから専門のスクールに通うことが多いね。 水泳もスイミングクラブでコーチに教わって、成長していく。 だから、スイミングクラブに黒人はあまり入らないのだろうかね。 同じ水に入るのを嫌うという感覚的な差別があるのかね。 これだけ、スポーツに人種差別がなくなっているのに、不思議だと思うがね。
2008.12.26
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フィンランドを世界一に導いた100の社会改革私:フィンランドは、俺の知的街道では、主として教育問題が中心だね。 フィンランド教育知的街道は「平等社会 フィンランドが育む未来型学力」、フィンランドの子、なぜ優秀、「競争やめたら学力世界一・フィンランド教育の成功」1、2、「受けてみたフィンランドの教育」1、2、「教育立国フィンランド流 教師の育て方」1、2と続いてきたね。 この本は、教育の背景にある、政治、社会、文化などのフィンランドの社会改革を扱った本だね。 専門的な本というより、111のテーマにわたり、それぞれの関係者が2、3頁の短文で書いたものをまとめたものだね。 サウナや、お菓子や、カラオケまで登場する。A氏:フィンランドは北欧福祉モデル国家だね。 そして、国家戦略でIT技術の改革で経済成長を果たしているね。私:最近は、議会制民主主義、男女間の平等、全ての市民に対する社会保障、大学まで無料の学校教育、特許のないイノベーションなどで有名になっているね。 すでに学校教育の無料化はフィンランド教育知的街道シリーズでもふれたが、これがPISAで世界一を維持している原因だね。 要するに、子どもは家庭が貧困でも、学校教育は大学まで無料だから、格差がない。 日本の「子どもの貧困」への対応に比較すると社会政策が全く違うんだね。 日本は格差があるから、PISAの平均点を低くしている原因だね。 「ゆとり教育」の問題ではないね。 PISAは平均点だからね。A氏:君のブログの「子どもの最貧国・日本:学力・心身・社会におよぶ諸影響」で、日本では親の経済格差がそのまま、学力につながる日本の姿を描いているね。 ところで、フィンランドはホームレスがいないのかね。私:ホームレスはいるんだね。 フィンランドも百点満点ではないね。 しかし、政治的、社会的な対応が早いね。 国民にそういう「平等」の考えが浸透しているのかね。 ホームレスはNPOの活動で1987年に約2万人いたというが、2006年には8000人ほどに減っているという。A氏:犯罪などはどうなのかね。私:犯罪は、他の欧州先進国に比較すると多いという。 その犯罪者の多くは貧困の男子だというので、これも貧困対策が犯罪防止策につながるようだね。A氏:今日テレビを見ていたら、日本では生活保障を受けている人の母子加算は今年度で打ち切りだという。 今、日本政府が進めている、小泉政権時代からの一連の社会補償費の削減策をみていると、フィンランドと基本的な方向が違うようだね。 経済不況で、貧困者はますます、不安になる。私:だから、フィンランドは消費税が高いといっても国民は安心があるから納得できる。 しかし、ここまでフィンランドが来たというのは、歴史的に苦労した時代を乗り越えてきたからだね。 それを見落としてはいけないね。 そして、まだ、不十分で解決すべき問題を抱えているが、「安心できる国民生活の目線」で解決に向かって努力していくだろうね。 日本に比較すると小国だが、小国だから学ぶべき点は少ないと頭から拒否しないで、学ぶべき点は学ぶ姿勢がほしいね。
2008.12.25
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私:昨夜、逗子マリーナ近くにある「シーサイドウエディング・リベエラ」の夜景を見てきたよ。 この結婚式場は変わっていて、結婚式場がガラス張りで、逗子の海を一望できる。 新郎新婦は海を背にして、指輪を交わす。A氏:逗子マリーナと言えば、ヨットなどの停泊しているところではないの? そこに結婚式場があるとはね。私:そのリベエラが今年は、イルミネーションに凝って、美しい夜景を作り出したね。 東京のイルミネーションスポットのような大規模なものではないが、独特の海辺の風景を生かして美しい夜景を作り出しているね。 高い椰子の木の並木があるが、この椰子の木がイルミネーションで聳え立っている。 壮大だね。A氏:あそこの椰子の木は、5階建てのマンションくらいの高さがあるのではないの?私:広い芝生の庭も青いイルミネーションで、輝いていたね。 鎌倉駅から直行バスが出ているから、アクセスもいいね。 雑沓もないしクリスマスイブのイルミネーションを楽しむには穴場だね。
2008.12.24
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アキハバラ発私:今年6月8日の日曜日の秋葉原歩行者天国で無差別殺傷事件が起きた。 この知的街道では、秋葉原事件と「『J感覚』は日本を救うか」、「アキハバラ@DEEP」、でとりあげてきたね。 この本は、この秋葉原無差別殺傷事件を扱った本だね。 内容的には、22名の社会問題や心理の研究者、ジャーナリストなどの意見を集めたものだね。A氏:結局、犯人の25歳の加藤の何が問題だったのかね。私:派遣社員の使い捨てからくる心理を追及した人もいる。 確かに、それも、最近の働く場の変化を反映する一因だろうね。 閉塞と孤独。 仕事を通じての人としての成長ゼロの職場。 しかし、それは経営者や政府に向けるべき問題で、関係のない秋葉原の人の殺人とは無関係だね。 最近、無差別殺人事件が増えているような気がするが、統計数値では、殺人件数は減少しているね。A氏:加藤には友だちも恋人もいなかったというが。私:結構、友だちはいたようだね。 だから、完全な孤独でもない。A氏:他の無差別殺人事件と似ているのかね。私:40年前、同じ青森から上京し、連続射殺事件を起した永山則夫、連続幼女殺害事件の宮崎勤、池田小学校で無差別殺人事件を起した宅間守、酒鬼薔薇事件を起した少年などとの比較もあるね。 これらの事件の背景には、親子関係の崩壊や信頼していた人の喪失などがあるが、これとの類似性は、一部あるが異なっている面もあるね。 今回の事件の特徴はネット予告だね。A氏:なんで秋葉原の日曜天国を無差別殺人の場に選んだのだろうね。 しかも、静岡からレンタカーを借りて乗り込んでいる。私:ある人は、犯人の加藤にとっては、秋葉原は何かの精神的な象徴なのではなかったかという。 この無差別殺人事件の1ヶ月くらい前に「自称グラビアアイドル」が東京都迷惑防止条例違反で逮捕されている。 パンツを披露して、「ローアングラー」という素人カメラマンが多数集まった事件だね。A氏:宮崎勤は、依存していた祖父が死亡したショックで、祖父の復活の儀式として幼児を殺す。 祖父は「神」だった。 酒鬼薔薇事件も犯人が描いた「神」の生贄としての殺人だね。私:しかし、秋葉原事件はその「神」すら存在しないようだ。 結局、明快な説明は不可能なようだね。 それにしても、俺はこの本の説明で欠けているのは、加藤と同じ境遇から「勝ち組」になった者もいるのではないかということだ。 その観点から見た違いだね。 自己責任以外の要因もあるのではないかね。 ホリエモンだって、孤独なひどい貧乏時代があった。 成功しても親友はいなかったようだ。 そして、次には、どん底に落とし込まれる。A氏:派遣労働者の経済的、精神的貧困は、最近の経済不況から、大きな社会問題になってきていて、いよいよ「反貧困」活動が社会的に広まってきそうだね。私:秋葉原の日曜天国は閉鎖されたが、この問題の不気味な原因はまだ、尾を引いているのかもしれない。 22人の群盲が、象をなでている感じだね。 それが、この本を読んだ最終的な印象だね。
2008.12.23
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対テロ戦争株式会社私:どこかの書評で読んで興味がわいたので、図書館に予約しておいた。 順番が来たので図書館で受け取ったんだが、300頁を越える厚い本だね。 ジャーナリストの書いた本なんで、読みやすいが、次から次に出てくる調査によって出てくる記事は、戦争をめぐる英米の政治家と民間企業のなれあいの姿を示していることは共通だね。A氏:君の過去のブログでも「エコノミック・ヒットマン:途上国を食い物にするアメリカ」1、2,3,4、5で、経済のヒットマンの次に本当の戦争のヒットマンが登場することが書かれているね。私:しかし、その後のアフガニスタンやイラク戦争が従来になかった一つの特徴は、軍事関連の輸送、施設の管理、警備業務など、かっては軍や警察のものだった業務が、コスト削減や民間の活力導入という理由から私企業に外注化されるようになったことだという。 イラクで死亡した斉藤明彦氏は、イギリスの民間軍事会社ハート・グループに所属する警備員であったというね。A氏:「民にできることは民へ」というスローガンは、戦争まで民営化がされ出したということとかね。 君のブログ、「メタル・ウォーズ:中国が世界の鉱物資源を支配する」には、1996年、パプアニューギニアのチャン首相が、国内の政敵の暫定政府をつぶすため、イギリスの施設軍隊会社(戦争請負会社)であるサンドライン・インターナショナルに、ブーゲンビル島の侵攻を依頼するという話があるね。 サンドライン社の社長のスパイサーは元英国陸軍大佐で、イギリスのブレア首相のペット・ブルドッグと言われた男だというね。 イギリスでも軍事活動の民営化は進んでいるんだね。私: アメリカの軍事活動の民営化は、実は、イギリスのサッチャー時代の市場原理主義時代に、刑務所の民営化を始めたのがきっかけだという。 この本は、その時代から、現在までの米英の軍事部門の民営化の流れを具体的に調査してまとめたものだね、A氏:軍、政府、企業の3者の癒着構造だね。 私:この本の題名の「対テロ戦争株式会社」通りの実態だね。 言語の題名は「WAR ON TERROR INC.」だね。A氏:アメリカは常に、敵を想定し、その「不安・恐怖」をもとに軍備を増強し、企業との関係が深くなってきたね。 冷たい戦争の頃は、対ソ連の恐怖だね。 ソ連が崩壊しても、アメリカのネオコンはロシアが大国になるのを抑制する。 プーチンとの関係が悪くなるね。 これは、君の「『今のロシア』がわかる本」に書いてあるね。私:今年、夏のロシアのグルジア侵攻のときに、すぐにネオコンのアメリカ副大統領のチェイニー氏が、グルジョアに行っているね。 このチェイニー氏やラムズフェルド氏などは各軍事会社の取締役や顧問を務めているね。 イギリスも同様だね。 かって、アイゼンハワー大統領は、アメリカの軍需産業と軍との深い関係を「軍産複合体」と批判した。 現在は「対テロ」という大義名分で「安全保障-軍複合体」に進化していると著者は指摘する。 軍の民営化だけでなく、さらに国内の管理体制に強化に民間企業を使おうとしているね。 これらの民営化の結果、もたらされている問題を具体的にこの本ではふれている。 しかし、オバマ大統領になったら、ネオコンは否定され、この「複合体」も否定されるのではないかね。 その動きは注視したいね。
2008.12.22
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私:今日は日曜日。 幼稚園が正月休みに入ったので、孫が遊びに来た。 午前中は、Wiiのマリオカーとの対抗ゲームをやる。 午後、桜木町に連れて行く。A氏:日曜だから、人でも多かっただろうね。 もっとも景気が悪いというマスコミの情報の氾濫で、消費も冷え込んでいるかね。私:最初、夕暮れ時に、世界一の大観覧車で夜景を見せてやろうとしたが、桜木町に午後3時くらいに着いたら、風がすごい。 観覧車は10組くらい待っている人が並んでいたが、比較的待ちが少ないように感じたね。 若いカップルが多いね。A氏:クリスマスイブは若いカップルで満ちあふれるだろうね。私:問題は強風だったね。 大観覧車に乗ったら強風でゴンドラが少し揺れる。 孫が怖がっていたね。 俺も怖かったよ。 強風なので、場合によっては運転を中止することがあるというアナウンスが流れていたよ。 まぁ、無事に降りてホッとしたね。 それから孫の要求でポケモンセンターに行ったよ。A氏:ランドマークタワーの中にポケモンセンターがあって、いろいろなグッズを売っているんだそうだね。私:去年の年末に行ったとき、確か、店に入るだけで長蛇の行列だったが、今年はすぐに店には入れたが、子ども連れの家族で大混雑だね。 レジは10台くらいあるんだが、さばききれないで、これも行列で10分くらい待ちだ。 ある程度の金額を買うと、抽選があるが、抽選場も行列だね。A氏:不景気風は感じないようだね。私:去年と比較するとどうなのかね。 たくさん女性の職員が働いていたが、日雇いだろうか。 年末のイベントで、日雇いが多少増えるといいがね。 外に出ても、最近のマスコミで雇用不安や不景気をあおるので、どうしてもそういう目でみるね。 それにインフルエンザが流行り出したから、外出は要注意だね。 今年のクリスマスと大晦日の人出はどうなるかね。
2008.12.21
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私:今日、朝から福島市に用事があったんで、昨夜は福島に泊まったよ。 今まで、福島に泊まるときは、定宿のようなホテルを十年來利用していたんだが、このホテルは結婚式場が主目的らしく、インターネットでの宿泊予約にひっかからない。 そこで、今回は同じく、駅からすぐだが、ビジネスホテルにインターネットで予約したよ。A氏:初めて泊まるホテルかい?私:そう、初めてだね。 新しくできたホテルで、大きいね。 初めてのホテルに泊まるときは、一種の不安感があるね。 部屋はうるさくないか? きれいか? 広いか? ベッドサイズはせまくないか? このホテルは、インターネットであらかじめ、歯磨き、歯ブラシ、櫛などを置いていないということを知っていた。 だから、洗面所にこれらは置いてなかったね。 持参の歯ブラシで歯を磨いた。A氏:環境にやさしいやり方だね。私:最近、部屋内のゴミ箱が2つあり、1つは「燃えないごみ」、もう一つは「燃えるごみ」と表示してあるホテルもあった。 昨夜、泊まったホテルは、ゴミ箱は1つだが、連泊するお客で、シーツを洗う必要がないお客は、その旨、ボタンを押すようになっていたね。 そして、協力するとペットボトルの飲料水を無料提供とあったね。 それと驚いたのは、フロントで現金を扱わないことだね。 フロントで部屋番号がプリントされたカードをくれる。 それから自動支払機に行き、カードを入れると、宿泊料金が表示され、クレジットカードか現金を入れると、領収書とプリントされたカードが出てくる。 このカードを部屋のドアのキーに差し込むと、緑色のランプがついてドアの取っ手を回すとドアが開く。A氏:俺もビジネスホテルを使うことがあるが、最近のホテルは、IT化で人を減らしているね。私:部屋に入ったら、ベットはダブルサイズで広く、きれいで、かつ、大きな椅子と丸テーブルがあった。 料金からして大いに気に入ったよ。 これから、この地方に来たときは、このホテルを使うことにしたよ。
2008.12.20
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私:こないだ、なんとなく報道テレビをみていたら、麻生首相の漢字誤読を細かくとりあげていた。 俺のブログでとりあげた7つで全部と思ったが、そのテレビでは「ケガ・怪我」が新しく登場した。 これは例の元厚生省次官夫妻殺害事件で、奥さんが傷を負ったことにふれての発言らしい。 「怪我」を「カイガ」と読んだとのこと。A氏:8つ目だね。私:俺は麻生首相を責める意味でなく、漢字の誤読のミステリーに挑戦したいだけなんだがね。A氏:漢字誤読の心理分析の知的街道かね。私:どうも理解できないのは、「ケガ」というのは、幼いときから日常的に使っている言葉だね。 漢字は後からついてくる言葉だね。 第一、「怪我」の「怪・カイ」は、まさに「怪人・カイジン」「妖怪・ヨウカイ」というように、漢字としての別な意味がある。A氏:村山談話を「踏襲」するというときの「トウシュウ」は漢字から学ぶ日本語だね。私:しかし、「怪我」はそうではないね。 「怪」と「我」の漢字の意味は、「ケガ」に結びつかない。 「ケガ」という日本語に似た音の漢字をくっつけた感じだね。 「広辞苑」によると「当て字」とあるね。A氏:君のお孫さんは、木から落ちた反省として「先生が近くにいるかを見て、木に登るかを判断します」と言ったというが、「ハンダン」という日本語は、「判断」という漢字を理解しないと正確な意味が分からない日本語だね。私:だから、孫は、大体の感覚で意味を理解しているだけだろうね。 しかし、孫は、木から落ちて「ケガ」をした、という意味は「怪我」という漢字を知らなくても、正確に理解しているね。 だから、この誤読の例で言うと、「孫は木から落ちて『カイガ』をした」ということになるね。 この文脈で「怪我」をわざわざ「カイガ」と読む頭脳回路の動きが理解できないね。 孫も「カイガ」は理解できないが、自分の「ケガ」は理解できる。 「カイガ」から連想しやすい漢字は「絵画」だが、これは漢字を知らないとわからないね。 しかし、元厚生次官の殺傷事件の文脈からは出てこない単語だね。 麻生首相は小学校か中学で漢字を学ぶときに、何か特殊な環境にあったのかね? こういう言語現象を起す人の成長過程には、どういう発達障害があったのかね? それとも、文脈を考えないで漢字を適当に棒読みできるという才能を持っているのかね? それが、政治の思考回路と関係するのかね? とにかく、これらの誤読は、原因が明快でなく、底が深いのか、浅いのか、日本語教育という面や脳の思考回路という面から知的興味は湧くが、イライラするね。
2008.12.19
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A氏:今朝の新聞で、中国タクシー業界・ストライキ旋風とあるね。 中国各地でストライキが拡大しており、報道されていないものを含めると、この1ヶ月余りで約20の省と市でタクシー運転手のストが起き、さらに、これが教師や工場労働者のストに波及しかねないという。 タクシーストライキの背景には1日12時間働いても、手取りはよくて月3千元(約4万円)という労働条件の悪化があるという。 ストライキ禁止の独裁政権下の中国だが、重慶市で補助金を出したことから、火がついたという。 重慶市が柔軟路線に出た背景にはネット世論がストを支持したことがあるという。私:規制緩和によって起きた日本のタクシーの運転手の労働条件の悪さは、昨年からだね。 ところが日本の運転手はストライキをしていないね。 おとなしい。 この違いはどこからくるのだろうね。A氏:今日も、新聞はニッサンが派遣社員をゼロにすると報じている。 君は製造業経験者だが、このブログで製造現場での派遣社員の異常な増加に驚いていたのが、2年前だね。 それから格差の知的街道から市場原理主義の知的街道と展開したね。私:その間、「ネットカフェ難民」がクローズアップする。 これが自己責任問題でなく、政策の問題だとして、ようやく「反貧困」運動が始まり出す。A氏:「反貧困」知的街道のはじまりだね。 公貧社会、「反貧困ネットワーク」の集会、「反貧困の学校」、「子どもの最貧国・日本:学力・心身・社会におよぶ諸影響」と続いた。私:「反貧困ネットワーク」事務局長の湯浅誠氏が今年の「大仏次郎論壇賞」を受賞したね。 氏は昨日の新聞で受賞の感想を書いているが「反貧困」を通じた強烈な政治家、経営者批判だね。 その追求が論壇賞として認められたのだろうね。A氏:市場原理主義でやりたいほうだいやってきたアメリカの自動車のビッグスリーの経営者が税金で助けてくれという。 自己責任を叫んだ経営者が、自己責任を全くとらない。 自己責任なんかふっとんでいるね。 アメリカでも労働者が失業して「変な自己責任」となっているね。私:日本でも経団連は「民だけでは限界がある」と「官頼み」だという。 湯浅氏は、アメリカスタンダードをグローバルスタンダードと言って、新自由主義的資本主義を無批判に追随してきた日本の経営者団体、規制改革会議、経済財政諮問会議などの責任は大きいとして、今回の不況は「人災」だとしている。 それなのに、彼らの反省の弁が聞こえてこないと湯浅氏は怒っているね。 A氏:しかし、アメリカのほうは謝っているね。 アメリカのGM社長はあやまっていたし、グリースパンも自分のミスを認めていた。 日本にはそういう経営者はゼロだね。 偽装では頭を下げるが、本来の経営責任はとぼけているね。私:欧州でも派遣社員はいるが、賃金単価は高いそうだ。 本来、企業側が派遣社員を雇うのはリスクがあるときに容易に解雇できるからだから、そのリスク費用が助かる分は、派遣社員の賃金に上乗せしなくてはならない。 日本は逆なんだね。A氏:何故だろうね。私:背景に日本独特の格差問題(二重構造問題)として存在していた大企業と中小企業の格差問題があるね。 派遣会社は大企業に無理を押し切られる。 「無理が通れば、道理が引っ込む」 社会的、経済的な「公正」はないね。A氏:「反貧困」という言葉は、裏に格差反対という意味も含んでいるが、人は誰でも格差はあるね。 それは自然だから、その問題と混乱するので、あえて混同しないように「反格差」でなく「反貧困」と言っているのだね。私:社会的な冨の分配問題だね。 分配が「公正」かという問題だね。 「反貧困」は雇用問題もからみ、来年の最大の問題になるだろうね。
2008.12.18
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A氏:君のお孫さんが幼稚園の木から落ちた、というが、その後、幼稚園は木登りを禁止したかね。私:禁止なしだね。 そのままだ。 ただし、先生が見ているときに登るようにという注意があったようだね。A氏:木登り結構、虫取り結構、泥んこ遊び結構という幼稚園のポリーシーは変わらなかったわけだね。 よかったね。私:昨日、孫が母親と家に遊びに来た。 そのとき、明日は幼稚園の担任の先生と親子の戸別面談があるという話が出た。 当然、木から落ちたことは話題になるね。 面白かったのは、母親が、 「明日の面談で、先生が木から落ちた反省はと聞かれたら、どう返事する?」 と聞いたら、孫が 「先生が近くにいるかを見て、木に登るかを判断します」 と答えたことだね。 スラスラ言うので思わず笑ったね。 「判断」という言葉をどこから仕込んできたのか、使っていたね。 孫は、漢字は知らないから、「ハンダン」という単語でしゃべっていたんだがね。 麻生流だね。A氏:これからもお孫さんは木に登るかね。私:登るだろうね。 多少、慎重になるだろうがね。 俺は、今まで登った以上の高さにチャレンジせよとけしかけたよ。 孫は俺とゲームをして、俺が負けて「俺はだめだ」というと、孫が 「負けてもチャレンジしなくてはだめだ。 パパがそう言っていた」 と励ますんだね。 今度は、俺がけしかけたよ。 だから、孫はまた、幼稚園の木に登るだろうね。 それが、成長してから、いい思い出の木になることを期待したいね。 その頃、木も大木に生長しているだろうがね。
2008.12.17
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A氏:昨日のブログの話は、次のような君の「身体の知的街道」とつながるね。 ハンド・ヒーリングの不思議、「『密息』で身体が変わる」、「密息」「骨盤後傾」とサッカーW杯?、「身体感覚を取り戻す:腰・ハラ文化の再生」、「呼吸入門」、「椅子と日本人のからだ」、愛国心と身体文化、「身体から革命を起こす」、「孤塁の名人:合気を極めた男・佐川幸義」、「『気』西野流呼吸法」、「体が変わる!『きくち体操』」と続いたね。私:最近、日本のプロのスポーツ界で、ゴルフ、フィギヤースケート、テニス、卓球、野球で個性的な若手の活躍が増えてきて、外国勢と互角に戦うのをみていると頼もしいね。 しかし、女子プロテニスでは伊達公子のように、体をうまく鍛えて復活したベテランもあるから、体の不思議はまだまだだね。 従来の情報で簡単に分かったように思い込み、諦めてしまわないことだね。 これらの選手は個性を生かした体の使い方をしているね。A氏:頭脳的だね。 しかし、麻生首相が、同窓会に出ると病人が多いというようなことを言っていて、不健康な自堕落な人間を批判していたが、これはちょっと言いすぎだね。 仕事でついつい、不健康な生活をして病気になる人もいるし、思いがけない病気で、運悪くこじらしている人もいるからね。 最近はどうか知らないが、よく「医者の不養生」と言うではないかね。 忙しい医者はどうしても無理をする。 それに、健康に気をつけて生活していても、若死にする人もいる。私:しかし、努力は必要だね。 やはり、毎日、少しの時間を見つけて、継続して体を動かすことだね。 夕食前とか、就寝前とかね。 それは同時に頭の運動になるから、ボケ防止にもなるだろうね。A氏:会社にいた頃、朝礼前に軽い体操をしていたが、あれなど、工夫するといいね。 退職してから、その機会がなくなったんで、気をつけないと、麻生首相のいう「自堕落」な生活になってしまうね。私:大げさに考えるからいけないのではないかね。 声を出すことも声帯という筋肉を頭脳が動かすのだから、運動だよ。 声を出して読書するのも運動だよ。 よく、カラオケで歌い終るとカロリーが出るのがあるね。 結構、運動しているんだね。 後は、小さなことでも継続することだろうね。 継続は力なりだね。
2008.12.16
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虫捕る子だけが生き残る私:鼎談集だから、スラスラ読めたね。 この3人で鼎談「三人寄れば虫の知恵」を12年前に出しているのだという。 大人になっても、子ども時代からの虫好きをやめられない3人だね。A氏:特に養老孟司氏の虫好きはマスコミでも有名だね。私:しかし、俺は別に虫好きではない。 それがこの本を買ったのは、孫を通じた「子どもの教育の知的街道」からだね。A氏:フィンランドの学校教育と並行する街道だね。 WHOLE NEW MIND その1、「コンピュータが連れてきた子供たち」に関連して、孫と虫、A WHOLE NEW MIND・その2、「ハイ・コンセプト」、 孫の運動会、孫のさつま芋掘り、NHKテレビスペシャル「赤ちゃん・成長の不思議な道のり、「頭のよい子が育つ家」、大人を叱る孫?、S.L.ブレイクモア、U.フリス「脳の学習力・子育てと教育へのアドバイス」、孫の初デイト、「わが子に『お金』をどう教えるか」、孫と工作、幼稚園の陶芸、陶芸教室のチェックシート、幼稚園で「敬老のつどい」、孫の運動会、孫の怪我、孫と水泳と続いたね。私:養老氏は、赤ちゃんの例をあげているが、人間は感覚からの情報を脳にインプットして脳で処理し判断し、アウトプットは体の筋肉を動かす。 しゃべることも声帯の筋肉活動だね。 その筋肉活動によって、環境に働きかけた結果を、また、感覚で捕らえ、それを脳にインプットする。 これを繰返して、脳が鍛えられるというわけだね。A氏:ところが、脳化社会では、この自然との循環サイクルによる脳の訓練が少なくなるので、脳の創造性が低下するということかね。 君のブログでの「文系・理系の壁とは何か?・理系教育、文理融合型教育の未来を考える」東洋大学理系教育改革シンポジュウム・9月27日開催・3の3でも、解剖学の学生が遺体を信じないで、教科書を信じる、ということが書かれていたね。私:遺体は、自然の姿だから、多様性がある。 同様に、虫は、多様性がある。 俺はその考えで行くと、陶芸も土の多様性を感覚的に扱うし、農作、園芸なども自然の多様性を相手にした活動は重要だね。 現代は、われわれは、出来合いの情報に接することがほとんどだが、もっと多様な生の情報に接することが必要だね。 そうしないと、皆、同じ脳回路パターンになってしまうね。 もっと、感覚を働かせ、生の多様な情報を脳に送り、脳を多様に動かし、そのアウトプットの指令によって細かく体を動かすことだね。 そういう子どもが21世紀を生きのびることができるということかね。A氏:それは、君の大人の「身体の知的街道」とつながるね。私:それはまた、明日、語ろう。
2008.12.15
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私:こないだ、木から落ちてケガをした6歳になる孫は、以前は、風呂に入れて、頭を洗うときに、顔に水が流れると騒ぐ。 小さいときに、頭を洗っているときに、シャンプーが目に入ってしみたのがトラウマになったらしい。 最初、顔にシャンプーが流れないハットみたいなもので洗おうとした。 しかし、そのハットがムダだからということで、床屋のように横になり上を向いて、頭の後部を下げて洗うという方法をとっていた。 だから、ちょっと、水が顔に流れると嫌がる癖があったね。A氏:幼稚園で水遊びをしないの?私:夏には、プールの浅いところで水遊びはするらしいんだ。 そのときは、結構、皆と水をかけ合って、楽しんで遊んでいたらしい。 ところが、今年の夏頃から、水遊びが楽しくなったらしく、俺の家に遊びに来て、頭を洗って水が顔に流れても平気になった。 そして、バスタブでもぐったりし出したね。A氏:水をこわがらなくなったんだね。私:きっかけがわからないがね。 そこで、母親(俺の娘)が、俺の行っているスポーツクラブに子どもの水泳教室があるんで、10月頃から行き出した。 週1回、1時間程度だがね。 そうしたら、熱心にやりだした。 頭を洗うときも、頭を下にして流しても平気になったね。A氏:子どもの水泳教室は段階があるんだろう?私:まず、水になれ、水中でも目を開けられ、次に体を水平に水面に浮かべて進む。 次にボードを使って、水面を進む。 それから、バタ足で進むというように段階を踏んでコーチが教える。 無理をしないようだね。A氏:水の感触をつかみながら、頭で処理して、手足や呼吸の運動筋肉を連動させるというトレーニングだね。私:そうだね。 無理をしないで、自主的に考えさせながら、トレーニングすることが必要だね。 そうしないと頭を使わないトレーニングになってしまうからね。 武道家の甲野氏が学生野球の練習によくあるような「怒鳴るスポーツ練習」を嫌っているね。 自分で積極的に頭を使わないからだね。 創造性をもたせて鍛えないと頭脳的にならないんだね。 今、孫はまだ、バタ足までいっていない。 バタ足になると、足の動かし方と水の感覚とを連結する頭脳活動が問題になるね。 来月くらいになるかね。
2008.12.14
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体が変わる!「きくち体操」私:スポーツクラブのヨガの若いインストラクターが、開始前に、指先のちょっとした運動をしてみるように、皆に言った。 そして、「これだけで、体が温かになるでしょう」と言った。 確かに、温かになるね。 その指先のちょっとした動きというのが、「きくち体操」でも紹介されているという。 テレビでもやっていたという。 俺は、そのテレビを見てないんで、「きくち体操」というのを初めて聞いたね。。A氏:俺も見ていないね。私:そうしたら、その後、たまたま、本屋に行ったら、この「体が変わる!」という本を見つけた。 「きくち体操」の紹介が詳しく書いてあった。 イラスト入りで分かりやすく、しかも、皆、簡単な動作だね。 初版が1月だが、俺が買ったのが第5刷だから、大分、売れているようだね。 これを見ると、いかに、日常、簡単な動作ですら、俺たちは、カラダをきちんと動かしていないなと感じたね。A氏:昔のラジオ体操みたいのをするのかね。私:全く違うね。 どちらかというとヨガ的だね。 ヨガでやっているのと同じ、簡単な動作だけだね。 体操というより、ポーズだね。 ヨガではアーサナと言っているね。A氏:健康法というと継続が難しいね。私:ところが、「きくち体操」はがんばるという中身がない。 簡単だね。 重用なのは、意識と体を結びつけることかね。 35くらいの全身の部分ごとのポーズだから、適当に選んで、テレビを見ながらでもできるね。 一つのポーズで1、2分くらいで十分だね。 俺は、泊まりで出かけるときは、この本も持っていくようにしているよ。 ホテルの部屋で、ゆっくりテレビでも見ながらやると疲れもとれるね。 マッサージ代わりだね。A氏:要するに、体を意識して動作することなんだね。私:中高年になると体が固くなるというが、「きくち体操」をやっていると柔らかくなるようだね。 病気の予防にもなるね。 それは俺もヨガの経験で、く著者の言うことがよく理解できるね。 君も年だから身体が固いなどと言わず、やってみろよ。
2008.12.13
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子どもの最貧国・日本私:この本も「反貧困の学校」に続いての知的街道で、図書館に借り出し予約をしていたんだが、2ヶ月ほど待った。 やっと俺の順番に来たとき、その間に経済の急落だね。 この本に書いてある事態はさらに悪化することが予測され、「貧困の学校」同様、暗い気持ちになったね。 新書版なので、一挙に読んだがね。A氏:特に問題を子どもに絞っているのは何か、特殊な問題があるのかね。私:貧困問題が大人の問題に集中しているようだが、「子どもの貧困」にあまり話題が集中していないようだね。 しかし、先進国では、「子どもの貧困」にも着目した社会保障が発達していているんだね。 日本は遅れているので、この本のタイトルも最貧国日本となっているわけだね。 子どもは北欧とは天国と地獄の差だね。 最近、ようやく、日本でも「子どもの健康保険」発行が行われるようだね。A氏:親が貧困で保険料を払えないと、保険証は没収される。 そうすると子どもが医者にかかるときに高いカネを取られるので、子どもは医者にもいけない。 それに対して、親の保険料未払いに関係なく、「子どもの貧困」を救おうというわけだね。私:これから分かるように、「子どもの貧困」というのは親の貧困が主な原因だね。 そして、親の貧困は、親だけの問題だけでなく、子どもにも影響する。 それは子どもの将来に影響する。 そして貧困で育った子どもは、成長して大きな社会問題になる潜在要因をかかえていると著者は指摘しているね。 興味あることは、貧困線というのは直線でなく、ある所得以下から、急降下することだね。A氏:曲線的なんだね。私:学力差では、幼少期と中学、高校となるに差があるが、小学校は少ないのは、公共教育の努力だろうね。 しかし、幼少期から、幼稚園や保育園の格差があるようだね。 今度の経済危機でこの問題もどう解決していくかだね。 日本は「貧困問題」は、後手のまま、経済危機を迎えてしまったようだね。
2008.12.12
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私:先週、幼稚園の年長組にいる俺の孫が幼稚園の庭にある木から落ちたんだよ。A氏;大丈夫だったのかね。私:そんなに高い木ではなかったらしいが、頭もうっているので、すぐに病院でCTやレントゲンをとった. 異常はなかったということで、午後の課外工作にもふだん通りに出たそうだ。 その日の夕方、俺のうちに遊びに来たが、鼻の頭にかすり傷の跡があり、右腕に打った跡があったが、普段と変わらなかったね。A:それはよかったね。 幼稚園によっては過保護で、安全のために庭には木がなかったり、木登りを禁止したりするところがあるらしいね。私:孫の幼稚園では、木登りは自由だし、虫取りも自由だね。 ポリシーみたいだね。 グランドも土だから、木から落ちたときにも下は土だったから、ケガも軽くてすんだんだね。 これがコンクリートならやばいところだね。 以前、俺の女房が、母親である俺の娘が用事があったんで、幼稚園に孫を迎えに行ったとき、孫がその木に登っているので、危ないといって心配していたが、現実のものになったね。A氏:子どもは大怪我にならない程度に、いろいろなケガをすることで、学ぶんだがね。 俺たちの子ども時代など、その意味では自然放任だったからね。 それで学んできた。私:最近、「モンペア」という新語があるそうだ。 モンスターペアレントを意味するという。 モンペアなら、「幼稚園の管理がなっていない」と園長に怒鳴り込むだろうね。 今回の事故で幼稚園では謝っていたらしいが、母親である娘は別に文句は言わなかったらしい。 むしろ、この事故で「園児の木登り禁止」とならないようにと心配していたよ。 この幼稚園を選んだのは、そういう自然とともに泥んこになって遊ぶことを重視した園長方針に同意したからだからね。A氏:幼稚園では管理をしていたの。私:孫が落ちたときは、近くに先生はいたらしいが、よく園児は木に登っているので、まさか落ちるとは思っていなかったらしい。 それに落ちても瞬間だから受け止めるわけに行かないだろうね。 それに俺の孫は、木登りが得意だったしね。A氏:サルも木から落ちるだね。私:孫にそれを言ったら、「誰かにそう言われた」と言っていたよ。 意味がわかっているのかどうかわからないがね。 学習のために、どういう動作ミスで落ちたか詳細に聞いたよ。 孫はそれで貴重な学習をしただろうね。 まぁ、できたら、男の先生が木登りの方法を教えるカリキュラムがあったほうがよかったかもね。 もっとも、それを教える男の先生が都会生活で育っている人が多いから少なくなっているかもね。 養老孟司氏の「都市化」「脳化」は、人の本来持っている能力を弱くするね。
2008.12.11
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タクシーの値上げ、タクシー参入一部制限、大阪のタクシー、タクシー運転手との車内での会話・その5、タクシーの運転手との会話・大阪府のビッグプロジェクト、大阪のタクシー、家紋とタクシー、ゲリラ豪雨再会とクーラー病、ガソリン代とゲリラ豪雨、「タクシー王子、東京を往く。」と続いたタクシー知的街道の続き。 タクシーの運転手は景気の変化をいち早く感じる職業のひとつだ。 1.大阪府堺にてタクシーの運転手X:堺は、今、シャープの工場建設でビジネスホテルは満員だね。 それに関係して、タクシーの利用も結構多いね。 しかし、今、こういう状況だから、工事の中止はないだろうが、工場が稼動する時期になったらどうなるのかね。私:ところで、こないだ、東京の大手のタクシー会社の若社長が、1ヶ月間、タクシーに乗って稼いだ記録を書いた「タクシー王子、東京を往く。」という本を読んだけれど、結構、成田空港に行くようなタクシー代が万円単位の長距離客で、稼ぐことが多いようだね。 それに対して、大阪では5000円以上は半額だから、そのメリットがないね。運転手X:それが、大阪のタクシー業界で、廃止したいところが多いんだが決まらないんですよ。 これは大阪タクシー業界の特徴ですよ。 他県でやっているタクシー禁煙だって、大阪はまとまらない。 大阪は」抜け駆けで利益をだそうとうするのが結構、いるんだね。私:抜け目がないのかね。 「オレオレ詐欺」の被害は大阪人が一番少ないと言うね。タクシー運転手X:しかし、その若い社長の書いた本は誤解を招くね。 タクシーは、そんなに儲からないよ。 大阪の大部分のタクシー運転手は月10万円くらいが多い。 悲惨だよ。 だから、私のような年よりしか運転手はいないよ。私:政府は、また、台数規制を見直すらしいよ。タクシー運転手X:もう遅いよ。 2.静岡にて私:景気はどうですか。タクシー運転手Y:よくないね。 しかし、テレビが騒ぎすぎるね。 石油だって、下がっているんだし、円高でいいこともあるはずだよ。私:ガソリンの値段はさがっているね。タクシー運転手Y:原油の相場はもう、一時の3分の一になったんだから、ガソリンももっと下げるべきで、それをマスコミは追求していないね。 われわれの商売は夜の稼ぎが多いんだが、あまり不況だとテレビが騒ぐんで、夜、ちょっと飲みに行くというのが減っているね。 会社も忘年会の費用を今まで、会社持ちでやって、2次会、3次会とやるから、タクシー利用もあったけれど、自分たちでやれとなると、タクシー利用も減るね。 しかし、今の政治家は何をやっているだろうね。私:アメリカは、タイミングよく、選挙で大統領が変わったね。タクシー運転手Y:日本も選挙を早くやって、思い切って出直すべきだね。 それに銀行は「貸し渋り」「貸しはがし」というけれど、最近は、「借り渋り」だそうで銀行が困っているそうだね。私:「借り渋り」?タクシー運転手Y:企業が、借りても返せる見込みがないので、なかなか借りないんだというんだね。 ある中堅の会社社長が、今年は、ボーナスは出すが、来年は、会社がないかもしれないと本気で言っていたそうだね。私:年を越したら、どうなるかね。
2008.12.10
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反貧困の学校A氏:最近、いろいろな人に会うんだが、景気は厳しいね。 今までは、景気が厳しいといっても、仕事が1割か2割減ったとかという話だが、最近は、半分になったとか、落ち込みが異常だね。私:俺がこないだ用事で行った小企業では、正月から仕事が今のところゼロだという。 唯一、景気がいい話は、任天堂関係みたいだね。 円高差損を引いても、会社史上最高利益だという。 しかし、今後、消費者のふところが冷えてくるとゲームソフトも買えないのではないの。A氏:例の派遣で悪名高いキャノンを初め、大手が派遣社員から大量リストラを始めているね。私:この本は、リストラのニュースを聞く前に図書館に予約しておいたんだが、1ヶ月たって俺の順番に来たときは、すでに、この1ヶ月間で、派遣社員の大量解雇、学卒の内示取消しなど、また悪夢の再発が予想されるような事態が続出だね。 この本を読み出しているうちに、「貧困」問題がこれから、一層拡大することは明らかなので、暗い気分になってきて、全部、読みきれなかったね。A氏:日本は先進国の中でも「貧困」問題に冷淡だといわれてきたが、「ネットカフェ難民」という言葉がマスコミで広がってから、大きな社会問題になってきたね。私:この本はこのブログでも取り上げた「反貧困ネットワーク」が08年3月に開催した「反貧困フェスタ2008-貧困をどう伝えるか」でのシンポジウムや講演会などの内容をまとめたものだね。 貧困問題を全体的に把握するにはいい本だね。 「現代の貧困」と経済的な「ビンボー」は違う。 「現代の貧困」には「虐待・不登校・地域からの孤立・ひきこもり・自分の居場所がない」という「人間関係のホームレス」が加わるのだね。 アメリカでは児童虐待は、平均収入の半分以下の家庭に集中的に発生しているという。 日本は、それに加えてこのブログでも取り上げた「公貧社会」という言葉があるね。A氏:ところで与党は、3年間で140万人の雇用を創出するという。私:そういう雇用を吸収できる具体的な労働市場があるのかね。A氏:介護、医療などがあるのではないの。私:オバマは環境産業の労働市場を創出するために、10年間で約15兆円の国費を投入する「グリーンニューディール」を構想しているという。 民主党も「緑の雇用」で250万人の雇用創出を考えているという。 俺は一番、生産的なものは農業だと思うね。 榊原英資氏は21世紀の成長産業は農業だと言っている。 日本は土地も余っている。 すぐに労働できる。 住宅もあるし、安い。 何とかすぐ食える。 自然と接することができ、健康的だ。 地方に人が動く。 食料自給率も上がる。 定額給付金の2兆円をそちらの支援に使ったらどうかね。A氏:12月6日(土)の朝日新聞では連載の「丹羽宇一郎のまけてたまるか!」欄で、氏は、「定額交付金」を批判して「国民は物ごいではない」と厳しいね。 1年限りでカネをもらっても、仕事のないまま迎える次の年はどうするのか。 政府は「定額交付金」という「魚」でなく、雇用の安定という「釣りざお」を「支援」すべきだと主張しているね。私:「魚」でなく、「釣りざお」に2兆円をかけるべきだね。 問題は、その「釣りざお」とは何か、「釣る魚」とは、具体的に何か、だね。 丹羽氏にはそれを具体的に論じて欲しかったね。
2008.12.09
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A氏:偶然、12月6日(土)の朝日新聞夕刊に「漢字能力・3級」の試験問題が出ていたのを見たよ。 その中で「適切な『ソ』置をとるように申し入れる。」という文の『』内に入れる適切な漢字を選択する問題があった。 正解は「措」だね。 そこで、麻生首相の漢字誤読問題を思い出したね。 麻生首相は、失言問題が心配だと言われていたが、実は、漢字の誤読というウィークポイントがあったんだね。私:こんなことで首相を批判するマスコミは大人気ないという意見もあるが、多発すると気になるね。 最近、テレビのタレント番組で、漢字問題をやっているだけにね。A氏:マスコミで報じている麻生首相の誤読は次のようなものかね。 有無:ユウム、詳細:ヨウサイ、踏襲:フシュウ、前場:マエバ、未曾有:ミゾウユウ、頻繁:ハンザツ、措置:ショチ この中にさっきの漢字検定3級の「措置」があるね。 後の正解は君に任す。私:麻生さんは、右側のカタカナ言葉を、ふだんの会話で発音して使っていないのかね。 だから、漢字とのリンクがないのかね。 「マンガ読み」とは関係ないと思うがね。 「前場」なんて、経済の麻生さんにしては専門用語ではないの。 俺は、こういう専門的なミスは「プロ野球選手が、球を打って3塁に向かって走るようなものだ」と言うんだがね。A氏:「踏襲」は村山談話を受け継ぐという意味だから、重要な単語だけれどもね。 皮肉な意味で意図的に誤読しているのなら、ものすごい日本語ジョークだがね。私:「頻繁」も日中交流で使っているから、これが「ハンザツで面倒だ」となると、誤読は致命的だね。 「ハンザツ」と発音しているときに、「シマッタ」と感じなかったのかね。 感じないとすると、漢字の誤読の問題でなく、「ハンザツ」の言葉がわからないということになるね。 別に漢字でなくても、口頭の日本人同志の会話でも使う言葉だからね。 俺の6歳になる孫は当然、漢字は読めないから、「赤」という漢字は読めないが、「アカ」というカタカナは読めるし、会話で「クロ」を「アカ」と間違って言うことはないね。A氏:「措置」と「処置」は似ているので、これだけなら、よくある単純なミスとして逃げられるし、マスコミも話題にしなかっただろうがね。私:麻生さんは、英語は得意なんだろうが、そちらは問題ないのかね。 1983年中曽根・レーンガン会談で中曽根さんは原稿なしで英語で挨拶をしたが、「フルーツフル・トーク(実りある会談)」を「フルーツ・トーク(果物の話し合い)」と言ってしまったという。 それだけでない。 「レーガン大統領に感謝する」を英語で「ユナイテッド・プレジデント・ミスター・レーガン」と言ってしまった。A氏:「日米共有の大統領、レーガン氏」となるね。私:日本は米国の一つの州かね。 首相たるもの、言葉には要注意だね。
2008.12.08
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私:12月5日の金曜日に、用事で出かけて、午後3時頃、駅からバスで家の近くまできた。 そのときまで、空は曇っていたが、雨は降っていない。 風は強く、街路樹の落ち葉が空高く舞っていた。 バス停を降りて、家まで後、2、3分のところ、まで来た。 突如、水が入ったバケツをひっくり返すような、いや、消防車のホースからの放水のような雨が、猛烈な強風とともに、瞬間的に降り出した。 たまたま、運よく、歩道横の住宅の屋根付き駐車場に車がなかったので、そこに飛び込んで雨宿りをしたよ。 雷もすごい。A氏:当日のテレビによると、横浜は、屋根が飛んで家もあったらしいね。私:一時的な通り雨だと思ってその駐車場に雨宿りをして、雨の止むのを待ったんだが、5分ぐらいしても止まない。 少し、小降りになったようなったように思って、後、家まで、2,3分なんで、思い切って、折りたたみ傘をさして家に向かったが、これが甘かった。 風雨にあおられ、傘は曲がるし、大変だった。 普段の倍以上の10分くらいかかって、家に到着。 頭はグッショリ。 オーバーを着ていたので背広の上は問題ないが、ズボンの裾はグッショリ。 靴下もグッショリ。 ゲリラにまさに遭遇した感じだね。
2008.12.07
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私:戦前の「軍隊」との連続性ですが、「警察予備隊」の次に「自衛隊」と言い、立派な戦車を「特車」と言い、アメリカ輸入の軍用機は、高いカネを追加して、防衛専用にカスタマイズするなど、憲法の足かせですかね。 「政治の責任」というより、敗戦の結果、軍事基地をアメリカに継続して提供する羽目になったことが尾を引いていますね。 当時の吉田首相が、朝鮮戦争後のサンフランシスコ講和条約に行くことを頑固に拒否した心理が分かります。 GHQのG2のウイロビーは熱狂的な反共論者ですから、旧日本軍参謀本部作戦課長服部卓四郎を温存しますね。 この人は後に吉田首相暗殺計画に関係しますね。 ウイロビーは戦犯で逃げ回っていた辻参謀も無罪とします。 彼は東京裁判すら反対でしたね。 「警察予備隊」は、旧日本軍のメンバーが中心になりますが、ダレスが目指したアメリカの反共戦略の一環となり、「国防」でなくなったと思います。 朝日新聞の記事では「国防」の使命は連続性があるとしていますが、私はそれすらないと思います。 まさに自衛隊は「ヘビの生殺し」状態です。 戦前の日本軍は一応、国民からは尊敬されていましたからね。 私の小学校のときは、「お国を守る兵隊さんのおかげです」と学校でよく歌いました。K氏:小生は、東海道線の辻堂駅近くで育ちました。 厚木の米軍基地への航空機の進入路の真下で、物心ついた頃から、頭上を米軍機が飛んでおりました。 厚木基地での夜間発着訓練で、騒音問題でよく揉めておりますが、辻堂付近でも、そんなに高度が低くは無いのですが、結構うるさいものです。 ある夜、ジエット戦闘機の騒音に腹を立てた母が、突然気づいて、言いました。 「何さ!まだ、日本はアメリカに占領されたまんまじゃないの!」 まさに、軍事的にはそのとおりなのですが。 それも、アメリカの反共戦略の一環であれば、確かに「国防」でないと言われるのも頷けます。私:その反共・冷戦の大義名分が、ソ連崩壊で消えた現在、ますます、中途半端な状態になっていますね。 しかも、アメリカは、今度は経済で国力が低下する。 アメリカもオバマ政権になりますしね。 戦略的な考え方の上では、今後、大きな転換があるでしょうね。 それに機動的に、自主的に自衛隊がついていけるかどうかですね。 ところで、雑誌Willが特集を組んで田母神論文を援護していますね。 これはまた、別途、論じましょう。
2008.12.06
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私:K太郎という親爺の話は面白かったですね。 私は20年位前に、中国の仏教の観光ツアーに単独で参加しました。 やはり一人の参加で、私の兄貴くらいの中高年の男性がいました。 彼は、行く先々の寺で一人深く祈りをささげていました。 異様なので、帰りの飛行機で理由を聞きました。 そうしたら、「20歳草々で戦場に行き、中国ではよく人を殺した。 しかし、それは仕方がなかった。 相手をやらないとこっちが殺される」 と言っていました。 そして、「今から、思うとひどいことをした。それで深い祈りをすることにした」と言っていました。 それ以上は、語ろうとはしませんでした。 20才代で、そういう経験をした彼には、40年たってのその祈りが「総括」だったのかもしれません。 「人生いろいろ」ですね。K氏:小生の生まれた、昭和33年は、テレビ放送が始まり、在来線の特急「こだま」が、東京~大阪を6時間半で結んだ年です。 それから東海道新幹線の開業までたった6年、技術力の向上もさることながら、それに向けての努力と知恵の蓄積は、すごかったのではないかと改めて思います。 皆、他人からはうかがい知ることの出来ない、その方なりの「戦争の総括」があった、ということなのでしょうか。私:私が就職した頃は、高度成長の兆候が出てきた頃ですが、すでに、一般的なムードとして、「技術重視」が日本中に定着していたと思います。 一方では、経済学はマルクスが中心だったようですが。 大学卒も技術系の初任給がたしか当時、1万3千円くらいなのに対して、文科系は1万2千円でした。 この「技術重視」の戦後ムードは、戦中派の作ったものだと思います。 アメリカには技術力で負けたというコンプレックスが根底にありますね。 私の入社した会社が町工場から立ち上げた苦しみを先輩からよく聞いたものです。 アメリカから技術を必死に吸収します。 それが、ビジネス界での彼らなりの「総括」だと思っています。 そして民需品ではありますが、30年後あたりからアメリカを追い越します。 私は、1970年代にアメリカ視察に行きますが、すでに業界はアメリカから学ぶことはなくなっていました。 石原慎太郎は同世代ですが、いまだに、根底のところでアメリカに負けた悔しさが消えないようで、彼は右翼のようですが、アメリカに負けた東条は嫌いですね。 ただ、残念なことに、この世代は、それに集中していたためか、あるいは追いついた油断か、きちんとした後継世代を作らなかったように思います。 それは、文化なのか、マネジメントの問題なのか分かりませんが。K氏:旧日本軍と自衛隊の連続性についてですが、警察予備隊の幹部は、かなり旧軍関係者が係わっていると聞いております。 組織の「ミッション」としての連続性は「無い」かも知れませんが、「文化」としての連続性(といっても、大昔の事ですから、どこまで受け継がれてきたかは定かでは無いですが)は、どうだったのでしょうか? これは週刊誌ネタで、真偽の程はわかりませんが、前の防衛大臣(石破さん)が、「あたご」事故や、機密漏洩事件に関して、防衛省幹部を度々集めて、再発防止の「誓約書」を、その度毎に出させていたらしいのです。 元空幕長は、大臣の命令を笑い飛ばして、「書かんで良い、そんなもの!」と、無視していたようです。 旧日本陸軍の下克上の文化ですね 石破さんは、小生と同じ歳で、小生と同じ、相当の「鉄道マニア」という話なので、親近感も無いではないのですが、「誓約書」を出させるのはいただけません。 面識でもあれば、「やめろよ、そんなこと。JR西日本の脱線事故の話、忘れたか?お前のやっていること、日勤教育と、何か違いあるか?」とでも言ってやるのですが。(笑)私:明日は、その自衛隊と旧日本軍との関係に移りましょう。
2008.12.05
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私:K氏は、世代が違うのだが、このブログ立上げ以前から、俺と知っていた人だね。 そのためか、ときどき、メールでブログに対してコメントを戴く。 今回は、自衛隊に関するブログの議論でK氏から電話以外に貴重なコメントを戴いた。 個人的なメール記録ではもったいないので、K氏の了解を得て、プライバシー的なことは差し支えないように多少編集して、3回に分けて、とりあげることにした。 以下、K氏のコメントは、K氏で示す。K氏:実は、今日になって初めてウイキペデイアで「山本七平」を検索し、あまりの毀誉褒貶の多さ(特に「ノート」の記載)に驚きました。 小室直樹の「理論の方法」(東洋経済新報社)で、「丸山真男の日本政治モデル」の項で、丸山真男を扱いながら、山本七平さんとならんで、「典型的な浅学非才の人」としています。 もちろん、けなしているのではなく、「少ない知識で、驚くべき発見をする人。物事の本質をズバリと見抜く人」として褒めています。 七平さんの書かれたものが、どこまで間違い(嘘とまでいう人もいる)なのか、当方としては吟味のしようがないのですが、「砲兵の測地」のごとくに、ある一定の範囲の円に収まるまで、続くのでしょうかねえ......。私:浅見定雄氏の山本七平氏の批判書が出た当事、早速、買って読みました。 しかし、山本七平氏に対する私の評価は変りませんでした。 私は、氏の体験を自分の幼い体験と比較して理解できたからです。 浅見氏には山本氏に対する悪意みたいなものが根底にあることを感じました。K氏:もう1点、ウイキペデイアで議論になっている「日本刀」ですが、これまた「現物」が無いので検証のしようも無いですね。b当時の「ユーザー」である方々も、大方は鬼籍に入られたかと思いますし。私:日本刀のもろさは、山本七平氏だけでなく、他の名刀工の話や歴史的な話などで明らかだと思います。 黒澤明の「七人の侍」でも、「一本の刀じゃ五人と斬れん」と菊千代が刀を何本も土に刺しているシーンがあります。 もっと多くの人を斬れるでしょうが、実戦のときは、確実に斬らないといけないので、どんどん刀を取り替えますね。 無防備な捕虜の首を斬るのと違いますからね。 私のブログの「日本刀と時代小説」をおヒマがあれば参考にしてください。 日本刀の権威の岩崎航介氏 と吉川英治の話もあります。 日本刀論の本質は、「何人斬った、斬らない」論議でなく、「百人斬り」での七平さんの本多記者とのデベートでの視点の違いにありますね。 戦後の価値観の喪失で「もの作り」の基礎になった技術発想論に走った人と自虐史観の抽象論(そして全共闘)に走った人の対立ともいえますね。 養老孟司氏は「解剖学」を選んだ理由に、敗戦ショックをあげていますね。 技術論に走ったほうですね。K氏:20年近く前、当社の倉庫番に、K太郎という親爺がいました。 中国戦線の生き残りで、工兵隊兵長だったということですが、本当のところはわかりません。 この親爺が言うには、「中国人を50から60人くらい並べておいて、後ろから機関銃で撃ちまくった」というのです。 小生もすでに七平さんの著書は読んでいましたから、「でも、日本軍の重機って、1コ中隊に4丁あるけど、3丁同時に動いたら奇跡だって言われたとか。 今じゃ『アカハタ』って、共産党の新聞だけど、昔は佐官級の将校の乗る自動車だったとか、いろいろ聞いているけど、本当?」 と聞き返して見ました。 K太郎親爺、小生の顔を見てニタリとして、「それだけ知ってりゃ上等だ!」と、話をそらしました。 ただ、本当に接近戦になった場合、七平さんでは無いですが、「円匙のほうが役に立つ」のは本当らしく思えます。 「西部戦線異常なし」はさておき、石川達三の「生きている兵隊」で、従軍僧が、スコップで中国兵を殴り殺す場面が出てきます。 ちょうど、南京攻略戦の前後が舞台ですが、この「スコップ」は「円匙」ではないかと想像します。 リーチの長さから言っても、日本刀・軍刀より安心できるように思います。 あとは、軍刀の製造に携わった方々が、真実の一片はご存じでしょうが、事実に迫る、という事は、何であれ、大変なことなのだなあ、と、思います。私:教育テレビの「歴史を楽しむ」によると、日本の戦国時代の武器としては、弓、槍、鉄砲が中心で日本刀の活躍は少ないとの解説がありました。 日本刀が中心になるのは、江戸時代の剣客と幕末の志士の活動くらいで、対決用、暗殺用などで戦争用ではありませんね。 数字問題としては、最近でも、沖縄教科書反対集会11万人というのがありますね。 ここにも、「百人斬り」同様の技術的発想と感情的発想の対立があります。 明日は、戦後の反省問題についてふれましょう。
2008.12.04
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A氏:11月30日の朝日新聞朝刊の「耕論」欄で「定額給付金」問題をとりあげていたね。 面白かったのは、小林淑恵慶大産業研究所研究員の「お金持ちの主婦が予想よりはるかに堅実な金銭感覚の持ち主」だという研究成果を述べていることだね。 テレビでやっているようなセレブ的な贅沢な感覚はないという。 彼女らからは、調査に対して「減税の一つだから辞退はおかしい」「原資は税金。これは還付だ」「最初から辞退はおかしい」という答えがかえってきたという。私:結局、所得制限は設けないのではないの?A氏:しかし、経済効果も少なく、生活補助としてもすぐに消えそうな額だね。 もっと効果的な使い方があると思うのに、何故、公明党はこの案を良いと思って提案したのかね。 政治家というのは、小さい額の税金を多く集め、それを大きな金にして、小額のカネでは不可能な分野に集中的に投入する商売ではないのかね。 それを小額のカネにもどしてバラマク理屈がわからないね。私:ビジネスでは、改善を考えるときは、まず、いろいろな案をたくさん出す。 次に、その案ごとの長所短所を比較して、1つの案にしぼる。 絞りにくいときは、複数案の提案となるね。 だから、ある提案をするには、 「どれだけ、いろいろな案を考えたか」 「どういう長所短所を比較して、この案に絞ったか」 の提案過程の透明な説明が必要だね。 捨てた案にどういうものがあったかなどね。 しかし、今回の2兆円バラマキは、その説明がない。 だから、発表してからもめている。 マスコミもバラマキ方に話題を集中して、提案過程の取材が少ないね。A氏:しかし、自民党が公明党の提案を断れなかったのは分かるがね。 なりふりかまわず、社民党の村山さんを首相にしたくらいだからね。 結局、政策でなく、政局だね。私:新聞によると世論調査では、63パーセントが必要な政策と思わないとしているね。 「そんな理屈の通らないカネはいらない」ということだね。 ある意味で、「恵んでやる」という庶民を見下した政策だね。 頭にカチンと来る人が多いだろうね。 政党支持層別によると、自民党支持層でも不支持が半数を超えている。 民主党支持層になると、不支持は75パーセントにもなる。 無党派層も70パーセントくらい不支持。A氏:しかし、異常なのは、公明党支持層は約70パーセントが、この交付金政策を必要としていることだね。 公明党支持層には特別な事情があるのかね。 この疑問に対するマスコミの突っ込みがないようだね。 それに9年前にやったバラマキの地域振興券の効果も疑問だったという事実もある。 不思議にこれも確か、公明党の発案だね。私:最初は選挙目当てだったのかね。 しかし、選挙民がそれで、つられるだろうか。 かえって、不信感を持つのではないかね。A氏:野党に票が流れるのではないの。 手強いしっぺ返しがあるかもよ。私:しかも、その選挙は延びた。 どうも、政府や与党の基本的な金の使い方がわからんね。 破滅の道を辿っているね。 永田町では、アメリカは「オバマ」だが、日本は「オバカ」だそうだ。 自虐的になるね。
2008.12.03
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A氏:君のブログの「サッチャー改革に学ぶ 教育正常化への道」1.2で、サッチャーが「イギリス病」の根底にあった教育の混乱を、市場原理的な方法で解決してきたことを知ったね。 統合学力テストをして、学校の成績を公表し、学校の校長に責任と権限を与え、教師を競争させ、親は学校を選択するというやり方だね。 そして、その政策は政権がブレアの労働党になっても強化され受け継がれた。 しかし、一方で、教育格差が拡大したり、成果責任の追及で校長志望者減少したり、知識詰め込みとなり、自然や地域社会とふれる「考える教育」の低下となったりという問題が出始めたということが指摘されているね。 これは「イギリス『教育改革』の教訓・「教育の市場化」は子どものためにならない」1.2でふれているね。 そういう問題意識で、11月30日の朝日新聞の「あしたを考える」欄をみると、サッチャー方式の学校選択制を一部真似しだした日本では、すでに曲がり角にきていることを報じているね。私:公立教育の不信が根底にあるね。 これは例の辞任した中山大臣の日教組不信に象徴的に現われているね。 大分県の教育委員会のようなインチキもあるしね。 麻生首相ではないが「教師仲間が『ダラダラ』している」ということかね。 学校選択制で子どもや保護者は、買う立場で「選ぶ権利」を与える。 「選ばれる」立場になった学校は、競争に勝つために、校長も先生も努力し、「だらだらせず」教育の質は向上するという市場原理的な筋書きだね。A氏:06年の調査では、小学校では14.2パーセント、中学校では13.9パーセントの自治体が導入しているという。 イギリスのように、国全体が一斉に行うというものではないね。私:その導入をした前橋市の例がこの新聞の欄で載っているね。 実施して5年たつが、学校間格差が拡大したという。 そして、10年度の新入生から選択制を廃止するという。A氏:02年に全小中学校で学校選択制を導入した東京の江東区も見直しを決めたという。 遠い学校に通学する小学生も出てきて地域とのつながりが薄れたことを心配する声が強くなったからだという。私:俺の近くの子どもで、来年小学校に入る子が、私立を受けて合格したそうだが、横浜から東京の渋谷まで一人で通学するそうだよ。 大変だね。A氏:00年に都市部で選択制を初めて導入した品川区は、選択制は支持されているというね。 保護者の6割が継続を望んでいるという。 校長の意識が変ったとの評価だという。私:しかし、市場原理主義的な制度を押しつけて、シリを引っ叩くだけで効果があがるというのは、精神論的だね。 かっての日本軍みたいだね。 強者は「窮して通ずる」が、弱者は「窮して終わる」。 「タクシーの規制緩和」は、値上げで業界ごと「窮して終わった」ね。 第一線の教師の教え方が技術的に具体的に変わらない限り、市場原理主義は「タクシーの規制緩和」同様の失敗になるだろうね。 犬山改革のように第一線の教師の向上努力に「具体的な支援」が必要だろうね。 今後、この動きはどうなるだろうか。
2008.12.02
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ジェロ海雪。 A氏:昨日テレビ東京で夜8時から、「第41回の日本作詞大賞」の2時間近い生放送があったね。 司会は徳光さんだね。私:最初、俺は見ていなかったんだが、女房が見ていた。 途中、ジェロが「海雪」を歌っていたのが聞えたので、見に行った。 これが大賞になるんだろうと思ったね。 ジェロが歌っているとき、「海雪」の作詞をした秋元康氏が席にいたのがクローズアップされたね。A氏:番組の最後のほうで、優秀賞の発表があった。 これが規定では、2作品なんだが、審査員がどうしてももう一作品に優秀賞を与えたいということで、優秀賞が3作になった。 このため、3作目の受賞者には賞状が間に合わないという生放送らしいハプニングがあったね。 今朝の朝日新聞で報じているような、こないだ問題になった自衛隊空幕長田母神論文審査過程のような変なものではなかったね。私:俺は、優秀賞でこの作詞大賞は終わりかと思い、「海雪」は入っていなかったので、ガッカリ。 コマーシャルになったのでチャンネルを変えたよ。 ところが、ちょっとチャンネルをもどしたら、秋元康氏が大きなトロフィーを持っているシーンが出てきた。 やっぱり、大賞は「海雪」だったんだね。A氏:予想的中かね。私:以前、新聞記事で、秋元氏がジェロは黒人だということで、それに合わせた作詞をしたというのを読んだことがあるが、たしかに、作詞もこっているね。A氏:テレビの最後のインタビューでも秋元氏は、ジェロの演歌界での登場が、大きな影響を与えたことを言っていたね。 徳光氏は、孫娘がジェロの歌を歌っているというと言っていたね。 世代がひろがったね。私:今後、ジェロや秋元氏にさらなる活躍を望みたいね。 逮捕された小室哲哉も才能があるんだから、こういう方向の作詞、作曲を目指したらと思うがね。
2008.12.01
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