目指すは窯変天目茶碗、
伊勢の陶芸家、小出甚吉君の力作の数々
(鉄結晶大皿)
先日、高校時代からの友人、小出甚吉君から、プロの陶芸作家として2回目の作陶展(個展)を伊勢で開催する旨の招待状が届きました。開催日は5月 27 日(金)~ 29 日(日)の3日間、場所は伊勢・外宮の入口にあります「いせシティプラザ」
リュウちゃん、仕事休みの 29 日の日曜日に、彼の作陶展を見るために、台風2号の風雨が強まる中、久し振りに伊勢に向いました。
小出君と知己を得たのは高校1年の終り頃か2年の初めの頃です。きっかけはクラシック音楽繋がり、彼はこの頃には自宅にセパレート・ステレオ装置を持っていて、 30 センチLPも相当な枚数を持っていました。ポータブル免税蓄音機しか持っていなかったリュウちゃんには、まさに憧れの的だったのです。
彼の実家は、高校から自転車で 10 分くらいのところにあり、自転車で 40 分くらい掛かるリュウちゃんの通学途上にありました。それで、よく下校の途上で彼の実家に立ち寄り、豪華なステレオ装置から流れてくるクラシック音楽を楽しみました。高校2年の時に「グリーンルーム」という高校の音楽鑑賞クラブにも一緒に入り、2ヶ月に1枚くらい学校の費用で、気に入ったLPレコードを購入し、クラブ内でもクラシック音楽を楽しんだ仲間でした。
彼は地元の国立大学を卒業後、三重県庁に就職、陶芸の道に入ったのは社会人になってから暫くたってからのようです。以下に招待状に書かれていました彼のプロフィールを抜き書きしてみます。
小出甚吉陶芸プロフィール
(1946 年 ) 伊勢市で生まれる。
(1982 年 ) 伊勢陶芸教室に入会、奥田康博氏に師事
( 1989 年)実兄(小出慶一)から釉薬の基礎を学ぶ
( 1990 年)伊勢市美術展初出品、「市長賞」受賞、以後受賞を重ね、無鑑査となる
( 1994 年)東海伝統工芸展初出品、入賞、以後、入選を重ねる
( 1996 年)三重県美術展において、最優秀賞「知事賞」受賞
( 2001 年)実兄と「陶芸二人展」開催
( 2008 年)工房「五十鈴窯」開設
( 2009 年)第1回 小出甚吉作陶展開催
( 2011 年)第2回作陶展開催
下の会場の写真で、向って左側のグレーのスーツを着た長身の人物が小出君、名前にちなんで、愛称は「甚やん」、小生と彼は 「リュウちゃん、ジンやん」 の間柄なのです。真面目人間ですけど、飾り気なしのいい男です。
リュウちゃんは陶芸に関しては、全くの門外漢なので、甚やんの作品の価値は全く判りませんので、解説する事が出来ないのですが、以下、当日撮影しました幾つかの作品をUP致します(冒頭の写真は、彼がアマチュア時代から数多く作陶してきました 「鉄結晶大皿」 です)
以下の写真は今、彼が一番心血を注いで追求し、今回の作品の中でも一番の快心作と自負している 「油滴天目茶碗」、 彼の生涯のテーマは、かって中国の福建省の「健窯」で焼かれ、現在、世界で3~4点しか存在しないとされる 「窯変天目茶碗」 を作るという事のようです。 限りなく壮大な夢 なのです。
以下は写真のみと致します。今回も前回に続き、作品に彼なりの控え目な値段を付けていました。因みに上記「油滴天目茶碗」は9万円、これが窯変天目茶碗」になると数億円は下らないところですが、芸術家の甚やんのことですから、「窯変天目茶碗」が作陶できたとしても、決して売り立てはしないことでしょう。彼はそういう男です。
今回は 100 点余りの作品展示でした。
このブログを御覧になって、小出君の作品に興味を持たれた方、下記の工房に連絡して見て下さい。見学だけでもOKだと思います。彼は昼間はこの工房で作陶三昧の日々を過ごしています。
小出甚吉工房・五十鈴窯
(住所)〒 516-0017
伊勢市神久5丁目 8-42
(Tel) 0596-29-1875
「学生時代」 (歌)ペギー葉山
バッハ「マタイ受難曲・終曲」 (演奏)横浜マタイ研究会合唱団
次 回の 拙ブログは、「東日本巨大地震(9)~夢の中の日本轟沈(3)」に戻ります。
夢の続きは如何なる展開になりますことやら?
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