先に公開した「原発4号機が危ない(1)~(1)の続きです」
福島第1原発4号機の使用済み燃料プールが危ない、
第2の事故が起これば、チェルノブイリの 10 倍の放射線が撒き散らされる。
5月 16 日のTBS 「みのもんたの朝ズバ!」 で、福島第1原発についての特集 番組が放映されました。
この番組は、先ず、アメリカの原子力技術者で、昨年2月 11 日の福島第1原 発事故発生の際、いち早く「メルトダウン」の可能性を指摘した アーニー・ガン ダーセン氏 の「4号機の危機的状況」についてインタビューで紹介、次いで、京都大学 助教・ 小出裕章氏 が補足するという形の番組でした。番組を直接ブログに貼り付ける ことは出来ませんでしたが、以下にガンダーセン氏の日本でのロング・インタビューを 貼り付けます。
また、小出裕章氏の 「 福島第一原発 4 号機倒壊で首都圏壊滅 !? (1)、(2) を貼 り付けます。
以上の小出氏のインタビューによれば、
(1) 福島第1原発の使用済み燃料プールには、 1331 体 もの膨大な使用済み燃が貯蔵されている(4号機の炉心に入る 2,5 倍の量)
(2) 燃料プールは、核物質の飛散を閉じ込めるための「格納容器」の外側にある。現在はプールに張られている水によって冷却され、かろうじて外部へ飛散を免れている。しかし、昨年の大事故でプールは傾いている。仮に、次に大きな地震が来れば、プールが倒壊する恐れがある。プールが倒壊すれば、冷やしている水を貯められなくなる、そうなれば、崩壊熱で高温になった燃料が被覆されている棒を溶かし、剥きだしになっている4号機から大量の放射性物質が広く拡散される危険性が大きい。
(3) 東電はその危険性を承知していて、傾いた燃料プールの補強工事を行ったとされているが、現場は物凄い放射能で汚染されているので、充分な補強工事が行われたかは疑問、
(4) 今はただ、燃料プールを破壊するような大きな余震が来ないでくれ」と祈るしか手立てがない。
(5) 昨年暮れに野田内閣は 「福島原発事故収束宣言」 を出したが、今の4号機の状態は、「終息宣言」どころではない 。「運を天に任せる」 しかない状態である。
上記、小出氏のインタビューでは、他に
(!)「 使用済み核燃料」とは 、放射能を持つウランを精製して燃料を燃やした後の残りの物質であるが、この「残りの物質」は核分裂によって、 元のウランが持っていた約 10 億倍もの放射性物質を持つようになる。 4号機のプールの底にある核物質は広島原爆の約 4000 倍である。
(2)燃料棒は瀬戸物で焼き固めたウラン核分裂生成物 (ペレット) を ジルコニウムという金属のパイプ で被覆している。ジルコニウムは約 900 ℃で水と反応して、水素を発生し、どんどんペレットの温度を上げる。約 2800 ℃で瀬戸物で覆われたペレットが溶け出し、中の核分裂生成物が溶け出し、限りなく野外に拡散して行く。4号機の「使用済み核燃料が全て拡散したとしれば、昨年の事故で拡散された放射性物質(80京ベクレル)の約 10 倍くらいの途方も無い量になる。
やはり大変な事態、
若しこれが「真実の実態」であるならば、この「第2の壊 滅的大事故」を国を挙げて阻止することが、今の日本の一番先にやるべき課題で
すね。
4 号機の「使用済み核燃料」が安全な場所に取り出されるまで、
最大余震が起 こらないことを祈るばかりです。
( 福島第1原発4号機が危ない(2)に続く)
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