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【子どもを守る】発達障害(5)偏食解消 工夫を凝らす「見て! 全部食べた」広島市西部こども療育センターのなぎさ園(広島市)で、発達に課題を抱える子どもが給食を食べ終え、空になった皿をスタッフに見せて喜ぶ。 同園は障害がある未就学児の支援施設。入園当初は普通の食事を食べられない子が多い。特に自閉スペクトラム症の子どもは、慣れないものが苦手だったり、食感や色、味へのこだわりがあったりと、偏食の傾向が強い。 センター診療所の小児科医で所長の山根希代子さんは以前から、親からの偏食に関する相談の多さを実感していた。「改善できれば栄養バランスもよくなる。お母さんの育児の肯定感につながり、食事の時間が親子で楽しくなります」 過去の調査で、自閉スペクトラム症の子ども約100人の親の半数以上が、子どもの偏食を訴えたとのデータもある。東京学芸大学教授の高橋智さんらが、発達障害を抱える人に行った調査でも、「見るだけで気持ち悪く、怖い食べ物がある」「どろっとした食べ物が大嫌い」などの項目へのチェックが多かった。この記事は有料会員対象です。【YomiDr.】少しずつでも食べられるものが増えると、生活にも幅ができますね。335万アクセス達成しております。いつもご訪問にコメント感謝です。🌠
2018.06.30
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【子どもを守る】発達障害(4)性被害予防 女の子に教育「女性が健全に生きるには性教育が必要。思春期になって急に教えても遅い」。名古屋市の放課後等デイサービス「 Luce(ルーチェ) 」代表の藤原美保さんは訴える。 特に発達障害の人は、想像力が働かなかったり、素直過ぎたりする傾向があり、インターネット上での不用意な出会いなどをきっかけに犯罪の被害に遭ってしまうケースがある。 藤原さんは、だまされて風俗店で働かされたり、望まない妊娠をさせられたりした発達障害の人の現状を知り、何とか防ぎたいと女子向けのプログラムを始めた。女の子が社会生活で必要なルールやマナーのレッスンを行う。「身だしなみ、大丈夫?」 愛知県内に住む9歳の女児が母親に聞く。自閉スペクトラム症を持ち、小学1年でルーチェに通い始めた。以前は服装や髪形などは気にしなかったが、今では鏡でチェックし、背中側は母親に見てもらうようになった。「できてるね!」と母親(40)も一緒に喜ぶ。[YomiDr.]女の子は、やはり母親との関わりが大事ですね。
2018.06.29
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【子どもを守る】発達障害(3)読み書き苦手 長所で克服 「君は発達性ディスレクシアだね」東京都内の高校に通う2年生の男子A君(16)が、NPO法人LD・ Dys(ディス)le(レ)xia(クシア) センター(千葉県市川市)でそう言われたのは、中学1年の終わり頃。 発達性読み書き障害とも呼ばれ、全般的な知的発達に遅れはないのに、文字の読み書きが苦手な発達障害の一つ。「原因が分かり、ホッとした。同時に、『できない』ままではいけないと思った」と振り返る。 頭の中で文字を音に変換するのに時間がかかるため、そこに集中すると、意味を考えながらの読み書きが難しい。そのため、小学生の頃、音読時によく行を読みとばしていた。板書をノートに写すのが追いつかず、徐々に授業が嫌になり、まじめに聞かなくなった。[YomiDr.]辛い状況も原因が分かれば、また前進できる手段も探れますね。
2018.06.28
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【子どもを守る】発達障害(2)仕事体験 働く意義理解衛生面に配慮して手袋と帽子、マスクを着用した女子中学生が、生薬の葉や実を正確に計量して袋に入れる。近くの漢方薬局から請け負っている、お茶の袋詰め作業だ。 仙台市の放課後等デイサービス「ぶれいん・ゆに~くす」では、中学生ごろから、障害のある子どもたちに働くことの意義を理解してもらうプログラムを用意している。[YomiDr.]中学生の頃からのこういう経験は貴重ですね。
2018.06.27
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【子どもを守る】発達障害(1)早期発見 特徴に向き合う「早いうちから、子どもとの向き合い方を学べたことは大きかった」 東京都町田市の女性(41)は、2人の息子を幼い頃から多摩市の「島田療育センター」に通わせてきた。センターは小児科、児童精神科などの診療所を併設し、発達障害の子どもの早期療育や継続的な支援に以前から取り組んでいる。発達に不安がある子ども向けに、年齢や発達に合わせた集団でのプログラムを2歳頃から実施している。 小学5年の長男(10)は注意欠陥・多動性障害(ADHD)と自閉スペクトラム症、小学3年の次男(8)はADHDと診断されている。ADHDは落ち着きがなく、衝動的に行動しがち。自閉スペクトラム症は人とのコミュニケーションが難しく、こだわりを持つ人が多い。確かに長男はルールにこだわる。[YomiDr.]今回の読売新聞の発達障害シリーズは、有料記事につき、この先は、リンク先から会員登録が必要なのが残念です。
2018.06.26
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新幹線殺傷に見る誤診と誤解だらけの「発達障害と犯罪」アスペルガー症候群を世に知らしめた少年殺人も誤診だった?この6月9日、東京から大阪に向かう東海道新幹線の車中で、22歳の小島一朗容疑者に2人の女性客がいきなり刃物で傷つけられ、凶行を阻止しようとした38歳の会社員・梅田耕太郎さんが死亡する悲惨な事件が起こりました。誰もが利用したことのある、日本を象徴する乗り物内での事件だっただけに高い関心を呼びました。発達障害と犯行を結びつけるような報道のオンパレード そうした中、毎日新聞がニュースサイトで報じた6月11日の記事の中に、「誤解を与える不適切な表現」があったとして、おわびする出来事がありました。昨年、小島容疑者が入院していた経緯について報じた記事だったのですが、「容疑者自閉症?」としていた見出しがツイッターなどで批判を受け、「障害と事件が関係するような表現になっていた」と関係部分と見出しを削除したのです。記事によると小島容疑者は「自閉症」と診断され、昨年2~3月のあいだ岡崎市内の病院に入院していたのだそうです。しかし、このような見出しだと、あたかも今回の事件と自閉症が関係していたかのような印象を与え、自閉症が犯罪と結びつきやすいかのような偏見を助長しかねません。批判を受けたのも当然だと言えるでしょう。 また「Mr.サンデー」(フジテレビ)も「発達障害の人がみな犯罪を犯すわけではない」と留保をつけながらも「発達障害」にスポットを当て、専門家の解説を放送していました。さらにNHKも「新幹線車内の殺傷事件 容疑者と同居の祖母と叔父は」という記事(6月10日)で、叔父の話として「本人は自閉症で自殺願望が強かったです」と報じています。かつて「親の育て方の問題」と誤解されていた自閉症 そもそも、自閉症とはどのような障害なのでしょうか。厚生労働省が運営する健康情報サイト「e-ヘルスネット」では、次のように解説されています。「自閉症は多くの遺伝的な要因が複雑に関与して起こる生まれつきの脳機能障害で、症状が軽い人たちまで含めると約100人に1人いると言われています。(中略) 自閉症は『1. 対人関係の障害』『2. コミュニケーションの障害』『3. パターン化した興味や活動』の3つの特徴をもつ障害で、生後まもなくから明らかになります。最近では症状が軽い人たちまで含めて、自閉症スペクトラム障害(筆者注・略称でASD)という呼び方もされています」 かつて自閉症は「親の育て方の問題」などと誤解されましたが、現在では「生まれつきの脳機能障害」で、落ち着きのなさや衝動的な行動が特徴の「注意欠陥多動性障害(ADHD)」などとともに「発達障害」の一種とされています。「障害」といっても言語や知能の遅れをともなう人から、一見して問題があるようには見えない人まで様々です。時代によって変化する診断基準と病名 もともと発達障害の研究は、1943年に精神科医レオ・カナーによる知的障害をともなう自閉症の研究から始まったため、かつては自閉症というと知的障害があるという認識が一般的でした。一方、1944年にウィーンの小児科医ハンス・アスペルガーは、知的障害をともなわない自閉症の一群について報告していました。彼らは知的な遅れはないけれども、社会性の障害、鉄道の時刻表など特定の事物への限定した興味、一本調子でやりとりにならない会話などを特徴としていました。 1979年にアスペルガーの研究が再評価され、知的障害をともなわない自閉症がアスペルガー症候群と名づけられ、その存在が知られるようになります。アスペルガー症候群の人たちはコミュニケーションが苦手で、対人関係が築きにくい一方で、中には「変わり者」といわれながらも、記憶力、計算力、想像力などに優れ、天才的な科学者や芸術家として世に名を残した人もたくさんいると言われています。 ただし、現在はアスペルガー症候群という呼び名は臨床現場で使用されていません。日本の精神科・心療内科で用いられることの多いアメリカ精神医学会作成のDSMという診断基準が2013年に改訂され、それまでアスペルガー障害として分類されていたものは、自閉症とともにASD(自閉症スペクトラム障害)の一部に分類されることになったからです(スペクトラムとは「連続体」という意味です)。成績はオール5で会社でも「仕事は優秀」だった小島容疑者 彼の実父(52)などに取材した週刊文春の記事(「新幹線殺人犯実父語る150分『息子を棄てた理由』」2018年6月21日号)によると、幼少の頃の小島容疑者はのんびりした天然キャラだったそうですが、5歳の頃に「アスペルガー症候群」の疑いがあると指摘されたそうです。 また、定時制高校ではオール5で、4年かかるところを3年で卒業したぐらい優秀。就職した機械修理会社でも「理解力が高く仕事は優秀」と評されていました。これらの情報からすると、小島容疑者はASDの中でも、アスペルガー症候群に近いタイプだったのかもしれません。発達障害=犯罪者予備軍なのか? 今回の事件では、あたかも発達障害や自閉症が犯罪者予備軍であると取られかねないような報道がなされていました。 しかし、昭和大学医学部精神医学講座主任教授・岩波明医師の著書『発達障害』(文春新書)によると、過去の研究でASDおよびADHDの犯罪率については、一般の人より高率であるという報告と、ほぼ同等であるという報告があり、明確な結論は得られていないそうです。ただし、動機が理解しにくい少年犯罪などで、加害者がアスペルガー症候群や発達障害(広汎性発達障害)と診断されている重大事件がいくつかあるのですが、「明らかな誤診や過剰診断も多い」と岩波医師は断言しています。 たとえば、アスペルガーという用語が広く知られるきっかけになったのが、2000年5月1日に起きた愛知県豊川市での主婦殺人事件でした。犯人の17歳の高校生(当時)Kは、犯行当日の朝に殺人を実行すると決め、通常通り登校して授業を受けた後、住宅街を歩き回りました。そして、「古ぼけた家だから、老人がいるだろう」という理由で家を選び、在宅していた主婦を殺傷。さらに、帰宅した夫の首も切りつけました。アスペルガー症候群を世に知らしめた少年殺人はまったくの誤診だった? Kの両親はともに教師でしたが、1歳半のときに離婚して母親が家を出て以降、祖母を母親代わりに育ちました。逮捕後の取り調べでKは、殺人の動機として「殺しを経験してみたかった」と供述。精神鑑定が行われ、アスペルガー症候群と診断されました。これを受けて裁判所は、Kの刑事責任能力を認定せず、医療少年院送付の保護処分としたそうです。 ところが、岩波医師は前書の中で「この診断はまったくの誤診だった」と書いています。アスペルガー症候群と診断するためには、相手のことを考慮せず話し続けるといった「対人関係の質的な障害」や、同じ行動を繰り返す、特定のものごとに執着を示すといった「常同的・反復的な行動様式」が見られなければなりません。しかし、友人などの証言によるとKはクラスメートと仲がよく、誰とでもきちんと話ができ、日常的なトラブルもありませんでした。また、常同的・反復的な行動様式に該当するような行動もなかったのです。「その謎解きに障害や疾患を持ち出す必要はない」と精神科医 2004年6月1日に、佐世保の小学校で6年生の少女Aが同級生をカッターナイフで殺傷した事件でも、少女がアスペルガー症候群だったのではないかとマスコミ等で騒がれました。家庭裁判所は犯行の動機について、「被害者が交換ノートやホームページ上に記載した内容を見ているうちに、自分のことを馬鹿にし、批判していると感じて怒りを募らせ、殺害しようと決意した」としていました。 その一方で、裁判所は少女Aがアスペルガー症候群かそれに近い状態であるとの診断に基づき審理を行い、自立支援施設への強制収容を決定。人に共感したり、親密な人間関係を築いたりするための社会的スキルが不十分として、後に精神科医や専門員が常駐する児童自立支援施設の特別室に収容しました。 しかし、女児には被害者を含めた同年代の友だちがおり、交換日記やチャットなどで仲間とも交流していました。そのことから岩波医師は、「アスペルガー症候群の『対人関係の障害』の診断基準を満たす特徴は見いだせない」と書いています。 では、なぜ少女は同級生を殺めてしまったのでしょうか。「その謎解きに障害や疾患を持ち出す必要はない。彼女は単に『暴発』したのだ」と岩波医師は書いています。少女の父親は若くして脳梗塞を起こし、仕事のない時期が長かったためかイライラしやすく、少女に暴力を加えることがたびたびあったそうです。冷たい家庭の中で孤立した少女は友だちとの間でなんとか心のバランスを保っていましたが、思春期になってささいなきっかけで耐えられない気持ちになり、それが犯行に結びついたというのです。決定的に破綻していた父子関係 今回の小島容疑者の場合はどうでしょう。前出の週刊文春の記事によると、彼が中2の終わりから5年間にわたり生活した自立支援NPO法人の関係者は、「彼は整理整頓が出来ないところがあったくらいで、手のかからない子でした。(中略)他の人とトラブルを起こしたこともない」と証言しています。また、職業訓練校卒業後に就職した機械修理会社の社員も「人間関係も特に問題はなかった」と語っています(その後、転属された工場で社内いじめに遭い、退社)。 その一方、家庭では父子関係が決定的に破綻していました。小島容疑者の家庭を知る人物は、父親が「男は子供を谷底に突き落として育てるもんだ」という教育方針で息子に厳しく、「姉のご飯は作ったるけど、一朗のは作らん」とよく言って、実質的に育児放棄されていたと証言しています。 さらに実父が語ったところによると、小島容疑者は中2のときに両親が寝ている寝室に怒鳴りながら入ってきて、ウチにあった包丁と金槌を投げつけるという事件を起こしたそうです。姉が新品の水筒だったのに、自分が貰い物だったことに腹を立てての凶行で、これをきっかけに父親は息子を避け、小島容疑者も父親を嫌悪するようになりました。 仕事を辞めて地元に戻った後、小島容疑者は「親に殺されるから」と家出を繰り返すようになり、さらに「自殺する」と言ってロープを持って家を出て、寝袋で野宿しながら半年もの間、長野県内を転々とします。そして、6月9日に新幹線内で凶行に及んだのです。理解できない事件が起きると「理由」を求めたくなってしまう心理 今回の事件では、容疑者の家族や親族自身が犯罪や自殺願望の原因を発達障害に求めるような発言をし、それをそのまま報道してしまったことで、発達障害に関する誤った理解の拡散に拍車をかけてしまいました。 しかし、むしろ家庭的な愛情に恵まれていなかったことが問題で、それが絶望的な感情や自殺願望を生み、それが外に向いて爆発したと推測できるかもしれません。 もちろん、メディアの取材による間接的な情報だけで軽々には言えませんが、少なくとも自閉症やアスペルガー症候群と診断されていたことが、犯罪の要因だと決めつけることはできないはずです。それに発達障害であったとしても、社会の一員として幸せに暮らしている人がたくさんいることも忘れてはいけません。 動機の分かりにくい凄惨な事件が起こると、私たちはどうしても理由を求めたくなり、精神疾患や発達障害があれば、それが問題だったのではないかと考えたくなります。けれども、精神鑑定や司法の判断でさえ、専門家から「間違いだ」と指摘されることがある。それくらい、犯罪者の心理や犯行の動機を解明するのは簡単ではないことなのです。 したがって軽々に理由を求めることよりも、まずは刑事司法での詳しい事実解明を待つべきではないかと思います。そして、このような境遇の人物の暴発を社会としてどう防げばいいのか──発達障害と犯罪を安易に結びつけるような予断を持たず、あくまで解明された深い事実に基づいて、議論を深めていくことが大切なのではないでしょうか。[bunshun online]一つの事件に対する報道や見解は、より慎重な正確さを求められるようになってきましたね。🌠
2018.06.25
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ヘルプマークの郵送配布やダウン症応援のLINEスタンプ登場!!ヘルプマークを必要としていても、手に入れられない人たちのために「全国ヘルプマーク普及ネットワーク」が全国キャンペーンとして文字入りの啓発用ヘルプマークの無料配布を5月18日からスタートさせました!ヘルプマークは、外見からは分からない難病や障害のある人が周囲への支援や配慮を求めるためのものです。東京都が2012年から導入し、キャンペーンが始まった2018年5月18日現在で21都道府県でも取り入れられているそうです。 認知が広まり需要も高まる一方で、当事者本人がさまざまな症状などから配布場所に取りに行きたくても行けない状況も知られるようになってきました。こうした理由でヘルプマークを受け取ることができない人たちに、本来無料で手に入るはずのヘルプマークをインターネット上で転売する騒動も起き、問題となりました。この流れを受けて、同ネットワークが今回の全国キャンペーンに乗り出したのです!このキャンペーンでは、啓発用のヘルプマークを無償で郵送配布します。住んでいる自治体で導入していない人、または導入しているが、身体、精神状態により配布場所に取りに行けない人、ヘルプマークを現在持っていない該当当事者が対象です。公式ホームページから申し込みできるので、ぜひチェックしてみてください。また、公式ホームページでは、症状や必要な援助などを書き込んでおける「折り紙ヘルプカード」もダウンロード版として常時無料で提供しています。全国の自治体のマスコットキャラクターなどとコラボした独自のデザインもあるので、お気に入りの1枚を探すのも楽しそうですね。 【開始日】2018年5月18日 【個数】5,000セット(無くなり次第終了)【申し込み対象者】ヘルプマーク使用対象の本人、またはその家族(1人1セット、1回限定)【配布内容】「援助が必要な方のマークです」文字入りヘルプマーク、名刺サイズのヘルプカード、くまモントーチデザイン「折り紙ヘルプカード」、ヘルプカード収納用透明ケース、リーフレットhttps://www.skart-tokyo.com/全国ヘルプマーク普及 ネットワーク 公式ホームページ横浜DeNAベイスターズのアレックス・ラミレス監督の 公式スタンプ「ラミちゃん ボイススタンプ」が発売されました!ダウン症の子どもたちへの寄付を目的にラミレス監督自ら発案したそうです。お子さんがダウン症であることから、同じ境遇の子どもたちをサポートしたいという思いが込められています。公式スタンプの売上利益は、ダウン症など知的障害のある若者たちの新しい成長の機会を提供するスペシャルビューティージャパンの活動に寄付されます。スタンプは全24種類。ユニークで表情豊かなラミレス監督がデザインされています。「ラミちゃん」と呼ばれ選手時代から愛されている人柄が表れていますね。そして、野球に関連した言葉はもちろん、日常会話にもどんどん使いたいワードばかりです!今回の、スタンプ発売にあたり、ラミレス監督はこのようにコメントを寄せています。 「子どもが産まれると分かった時、妻と私の心に最初に湧いたのは、『神様ありがとう、偉大な祝福をありがとうございます!』という気持ちでした。そして産まれてくる息子がダウン症だと分かった時、神様によってもっと祝福されたのだと思いました。なぜなら、神様は選ばれし人にしかスペシャルニーズのある子どもの親になる機会を与えてくださらないと思ったからです。そして今、私たちは息子から無垢の愛を毎日毎日もらっていることに感謝しています。ダウン症の子どもだけでなく、スペシャルニーズのあるすべての子どもたちに美と愛をお届けできるように。たった一つのハグ、たった一つのキス、たった一つの笑顔があなたの一日を変えていきます! 皆さんに神様の祝福がありますように!」https://www.baystars.co.jp/news/2018/05/0510_06.phpスタンプとともに、この素敵な思いとダウン症の子どもたちへの応援が広がっていくといいですね。【名称】ラミちゃん ボイススタンプ【価格】240円/全24種類 【寄付先】スペシャルビューティージャパンhttps://www.baystars.co.jp/news/2018/05/0510_06.php横浜DeNAベイスターズ 公式ページ:ダウン症の子どもたちを支援するA.ラミレス監督オリジナル公式スタンプが登場【woman.excite.】とても有意義な情報発信ですね。ラミレス監督の言葉、「神様は選ばれし人にしかスペシャルニーズのある子どもの親になる機会を与えてくださらないと思ったからです。」ジーンときますね。🌠
2018.06.24
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自閉症という個性東田直樹さん(25)は重度の自閉症で人との会話がうまくいかない。本を読んだり、歌ったりはできるが、人と話をしようとすると言葉が消えてしまう◆東田さんは、みんなから「変だ、おかしい、困る」と言われ続けて、自分は普通の人とは違う-ことに気がついた。「普通でない僕のことをみんなが“個性”と思ってくれたらなあ…」。そんな思いの中で、家族の応援と訓練で筆談というコミュニケーション方法を手に入れた◆東田さんが13歳の時書いた『自閉症の僕が跳びはねる理由』。なかなか理解されない不思議な言動を質問にし、その訳を本人の言葉で明かしている。「時間の感覚はありますか」「空中に字を書くのはなぜ」「どうしてパニックに」…。全部で58の質問◆自分の障害をそのまま受け止めた東田さんの回答は、いわば情報満載の研究書とも言え、今では世界各国で翻訳されベストセラーに。自分で自分の障害を理解するのは至難だろう。だが、理解から未来がひらけるのだ◆武雄市山内町の中尾優理さん(23)もそうである。家族ともども障害を受け止め、太良高からカナダ留学で英語をマスター。同じ障害の人が孤独に置き去りにされないよう、研究者になるため受験した英ヨーク大に合格。今、入学準備のため帰国しアルバイト中だ。中尾さんの未来にエールを!。(賢)【佐賀新聞】日本でも更に教育を深められる機関が充実してくるといいですね。🌠
2018.06.23
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真面目なあの子がなぜ殺人を…? 発達障害者を少年犯罪に走らせないために発達障害と少年犯罪との間に直接的な因果関係はない。それは、数多くの心理学者や精神科医が訴え続けている事実である。しかし、発達障害が少年犯罪に結びつく可能性があるのだとしたら、両者の間には何が存在するのだろうか。そんな疑問を投げかけているのが『発達障害と少年犯罪』(田淵俊彦、NNNドキュメント取材班/新潮社)だ。 本書は豊川市主婦殺人事件や佐世保女子高生殺害事件などといった未成年の凶悪犯罪に携わってきた臨床心理士や精神科医が、医療少年院へ直接取材を行い、少年たちの生の声から発達障害者が凶悪犯罪を起こしてしまう「プラスα」の原因を探っている。 そもそも発達障害とは、「自閉症、アスペルガー症候群、その他の広汎性発達障害、学習障害、注意欠陥多動性障害、その他これに類する脳機能の障害であって、その障害が通常低年齢において発現するものとして政令で定めるもの」と定義されており、アスペルガー症候群は、近年自閉症スペクトラム障害と呼ばれるようにもなった。自閉症スペクトラム障害は「対人関係(社会性)の特異性」という特性があるため、孤立しやすく、友人との間にトラブルが生じることも多いのだといわれている。 そして、精神科医・杉山登志郎氏の論文によれば、あいち小児保健医療総合センターで自閉症スペクトラム障害治療を受けている265人(平均年齢9歳±6歳)を調査した結果、行為障害と診断された者や犯罪で警察に逮捕されたことがある少年は2016年の「犯罪白書」に記されている10歳以上の少年10万人あたりの刑法犯検挙人員(少年の人口比)と比べて、約12倍も多かったのだそう。 こうしたデータをもとに田淵氏は、自閉症スペクトラム障害にきちんとした医療的・教育的な対応がなされないと、極端な少年犯罪に結びつく可能性があるのではないかとの仮説を立てている。 その参考データとしてあげられているのが、三重県立子ども心身発達医療センター長である西田寿美医師が当時勤務していた県立小児心療センターあすなろ学園で調査した、虐待に関する調査である。それによれば、虐待によってあすなろ学園へ入院治療していた子ども36人のうち、注意欠陥障害や多動性障害、自閉症スペクトラム障害のある子どもは53%にも上ったのだという。 このデータから分かるのは、発達障害は虐待のリスク要因になっており、発達障害を持つ子どもはいわれのない暴力や虐待を受けている可能性が高いということだ。そして、我が国は児童精神医療においては後進国であるため、虐待で心に傷を負った子どもに対して、適切な対処ができているとは言いがたい。こうした悪循環こそが、発達障害と少年犯罪の間にある「プラスα」なのではないかと田淵氏は指摘している。「ごく普通の真面目な生徒」による凶悪殺人。それはいわば、彼らの心の悲鳴であるともいえるのだ。■矯正施設で聴いた孤独の叫び 田淵氏が考えた仮説は三重県伊勢市にある宮川少年院に収容されている少年たちの生の声により、さらに真実味を増す。 ここに収容されており、自閉症スペクトラム障害の可能性がある少年たちはみな、事件前に友達からのいじめや親による虐待を受けていたり、居場所がないと感じたりしていたのだ。そして、どの子も田淵氏に自分の過去を話し終えた後は、安堵の表情を浮かべていたのだそう。 こうした取材から読み取れるのは、自閉症スペクトラム障害を持っている子どもたちが抱えている孤独の深さだ。自閉症スペクトラム障害の子は、ある一定のことに強くこだわったり、他者とのコミュニケーションがうまく行えなかったりすることも多い。そのため、彼らは「分かってもらえない」、「気持ちをどう伝えればいいのか分からない」と悩んでしまう。こうした彼らの苦しみこそが、発達障害と犯罪を結びつけてしまうのではないだろうか。 もちろん、犯罪を起こすのはいけないことであり、発達障害と付き合いながらまっとうに生きている方もたくさんいる。しかし、少年犯罪という形でしか、心の涙やSOSを表せなかった子どもたちがいることも事実だ。だからこそ、私たちは罪を犯さなくてもいいよう、彼らに温かい視線を向けたり、頼れる場所を与えてあげたりする必要がある。 好き好んで犯罪者になる人は、この世のどこにもいない。「たくさん笑って生きたい」――それは犯罪を起こしてしまった少年も抱いていた願いなのではないだろうか。 悲惨な殺人を起こしてしまった子どもたちは、「人を殺してみたかった」という言葉を口にすることも多い。この言葉はただの狂気として受け取られることが多いが、彼らの心の奥には彼らなりの苦しみが詰まっていることもある。本書の論はあくまでも田淵氏による仮説であるが、発達障害を正しく理解し、受け止めていくことは、凶悪な犯罪を食い止める第一歩になるのではないだろうか。【ダ・ヴィンチニュース】発達障害と少年犯罪 (新潮新書) [ 田淵 俊彦 ]発達障害と犯罪には因果関係はないとしつつも、繋がる可能性があるとする。どうしても因果関係を見出しているような気になりますね。🌠
2018.06.22
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神奈川県の職員採用試験、知的・精神障害者も応募可 神奈川県は障害者向けの県職員採用試験で、2018年度から知的障害や精神障害を持つ人も応募できるようにする。これまでは身体障害を持つ人のみが対象だった。県人事委員会事務局は「民間企業に知的障害・精神障害を持つ人の採用を呼びかけるにあたり、県自ら率先して取り組む」と話す。療育手帳や精神障害者保健福祉手帳を持っていることなどが応募の条件となる。行政職、公立小中学校の事務、警察職員など県の正規職員として、18年度は障害者を計27人ほど採用する予定。8月13日から9月7日まで申し込みを受け付ける。個別面接、集団討論などの試験を経て、採用を決める。[日本経済新聞]採用先でも、理解のある環境でお仕事に臨めるといいですね。334万アクセス達成しております。いつもご訪問にコメント感謝です。🌠
2018.06.21
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自閉症の発症に環境は関係があるの?【Q】小学1年の孫は自閉症です。2歳の時、妹の入院で両親がかまってやれず、発達の遅れに気づきました。環境要因でも発症するのでしょうか。(兵庫県川西市、女性、72歳)【A】自閉症は生まれつきの脳機能障害で、環境的な要因はあくまできっかけです。 自閉症は生まれつきの脳機能障害で、人との関わりやコミュニケーションが苦手だったり、こだわりが強く想像力が働きにくかったりする症状があります。[毎日新聞]それでも、環境がきっかけになるのだったら、脳機能障害があることさえ分かっていれば、何かしら自閉症を発症させない手段もあったのかと考えた日々が今では懐かしいです。🌠
2018.06.20
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自閉症児の父親として心に決めている3つのこと ~ 妻と子どものためにできるサポート ~父親として自閉症がある息子の子育てに向き合うもうすぐ父の日ということで、父親としての自分の思いや考えを振り返ってみました。母親の立場からは考え方や悩みの観点が違うこともあるかもしれません。父親なりのお話をできればと思います。 私は自閉症児の父親として、心に決めていることがあります。息子の障害が分かった当時から想定していたこともあれば、日々の生活を過ごす中で見出した部分もあります。家族を持つ男性として「当たり前」のようなことも、障害という現実によって「当たり前」と思えなくなるケースもあるだろうと考えてお伝えします。 自閉症児の父親として心に決めている3つのこと1つ目は、自分から情報収集して自閉症をより理解することです。 私の主な手段はテレビや本、WEBサイトやSNSです。本は図書館などで借りれば無料ですので、気兼ねなく情報収集ができます。WEBサイトでは、個人ブログの場合、療育の実体験や症状について知ることができます。また、発達障害などの専門サイトは日本の制度や社会情勢、新しい動向や特徴的な事例などもよくチェックしています。子どものために参考になることが多く、定期的に見るようにしています。 情報を得ることがなく、「何も知らない状態」というのは、余計な不安を感じたり希望を見出せなくなったりしてしまうと考えています。私自身が、そうだったからです。3歳頃に自閉症と言われた当時の息子は、話すことはもちろん、目を合わせることもできない状態でした。そのまま容姿だけが年を重ねていくものだと考えてたため、将来の不安や成長しない(と思っている)ショックはとても大きなものでした。でも、情報を集めたことで少しずつ自閉症の全体像が見え、息子が成長することが分かって前向きになることができました。特に大きかった「発見」は、重度の自閉症でありながら小説家として活動をしている東田直樹さんを知ったことでした。 東田さんは息子と同じように手をかざす、ジャンプする、急に動く、歌うなどの症状がありました。しかし、自らパソコンをタイピングして小説の執筆をするだけでなく、文字盤を利用してリアルタイムで人と会話をしていました。 特徴的なケースかもしれませんが、当時の私には大きな希望でした。東田さんの姿を通して、わが子の自閉症という障害を理解し、受け入れることができたのだと思います。 今後も年齢など息子のステージが変わるにつれて、初めての経験や知らないことが増えていくでしょう。意識的に自閉症やその周辺のことを知ろうとする努力を続けていきたいです。2つ目は、妻のことを意識して気に掛けることです。 「夫なら当たり前だ」と思われるかもしれませんが、息子に障害があることが分かり、より意識が高くなりました。ただでさえ大変と言われる子育てです。障害があり、生きにくさを感じることがある子どもを育てていくのは、とても困難が多いだろうと診断された時に覚悟しました。 特に考えたのは、精神的な負担です。私は仕事で外に出ていることが多いため、ずっと妻が中心となって子どもを見てくれています。息子と街中を移動する時の周りの視線、保育園や学校に行った時の先生の反応のほか、さまざまな場面で健常児との違いを感じて、落ち込んだり悲しくなることがあり得ると想定しました。そして、それらは実際に全て起こりました。そんな時は、仕事が立て込んでいたり、疲れていたとしても、妻の気持ちが落ち着けるようにできる限り話を聴く時間を取るようにしてきました。妻から話かけてくれることもありますし、明らかに気分が落ちている時はこちらから聞くようにしています。アドバイスや無理に共感するというよりはとにかく話を聴くことが大切。ひと通り話を聴いた後に、短期的に考えるのではなく少し長いスパンで考えてみる、今後(未来)の話をすることで良い形に転換できているのかなと思います。結果的に早く前向きになって、次のことを考えて行動することに繋がっています。また、息子の進学について悩んだ時などは、妻以上に妻のことを考えて発言をしました。息子の当時の状況(発達度合い)を考えた際、特別支援学校ではないところに進学すると、何かが「できない」状況が増えてしまうと考えていました。それにより息子が自尊心を失う可能性もありましたし、何より妻が「自分の教育が悪い」などと自己否定をして落ち込んでしまうことが一番の心配でした。 妻が自信を無くしてしまったり、傷ついたりしてしまうと本人も辛いですし、息子もそれを感じ取って悲しい気持ちになるでしょう。もちろん、私も辛くなります。だから、できる限り元気にいて欲しいのが夫としての願いです。3つ目は息子の成長の可能性を探り、伸ばしてあげることです。 息子は言葉を話すことが困難なタイプですので、発話がほとんどありません。診断された当時は、息子にこちらの話は通じておらず、コミュニケーションはできないものだと考えていました。しかし、息子と一緒に過ごす中で、彼には意思があり、状況や話を理解していることが分かってきました。教えたことを覚えたり、話したことを行動することが少しずつできるようになったからです。 少しずつ自閉症を理解をしていく中で、「できるようになるためには、どうすればよいか?」と思うようになっていた私は、「『声』というアウトプット手段が難しいのであれば、他の手段を習得すればよい」と考えました。それから紙と鉛筆で文字を書く練習を始め、今ではパソコンのタイピングの練習をしています。 文字にすれば1文で済んでしまう簡単な話ですが、実際は苦節2年程の時を経て今があります。そもそも鉛筆を握れないところから始まり、線をなぞれない、なぞれるようになっても時には完全に無視することがありました。息子の集中力が切れて1枚のプリントを終わらせるのに2時間かかる日も…。でも、諦めずに可能性を頼りに継続して進めてきたことにより、確実に前進しています。 実際に息子がタイピングの練習をしている動画がこちらです。 私も「タッチパネルの製品を使おう」と言ったり「好きな数字のタイピングから始めてみよう」「文字のタイピングの前にローマ字を覚えよう」という提案をしながら一緒に進めてきましたが、この練習を全面的に支えてくれたのは妻です。妻のひたむきさと息子自身の努力の成果なので、2人に本当に感謝しています。 妻と息子が幸せであるために私は、父親として妻や息子に幸せであって欲しいと願っています。そして、そのように導くことが使命だと思っています。これらは自閉症とは何ら関係はありません。 今は私たち家族に自閉症という要素が入りましたが、それによって妻や息子が不幸になるものではなく、私たち家族がどのように行動するか?ということが少し変わっただけです。どのような状況下にあっても、まずは父親である私自身が自ら心に決めたことを、継続していくことが全てだと感じています。とはいえ実際には自分一人ではやり切れないことばかりです。妻や息子自身、周りの方の協力があって成り立つものですが、まずは紹介した3つのことを大切にしながら、父親としての使命を果たしていきたいと思います。 【woman.excite.】やはり、東田直樹さんの存在は、何より、親に大きな励みになっているようですね。🌠
2018.06.19
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障害者差別の現状知ろう新潟で相模原事件考える勉強会2016年7月に相模原市の知的障害者施設「津久井やまゆり園」で起きた殺傷事件について考える勉強会が17日、新潟市中央区の市総合福祉会館で開かれた。事件をきっかけに製作され、県内の障害者らが出演した映画「BADDREAM(バッドドリーム)」の鑑賞を通じ、障害者差別の現状などについて意見を交わした。 勉強会は事件の風化を防ごうと、佐渡市の医師黛正さん(68)が呼び掛け人となり、16年10月から毎月のように開いている。この日は15人ほどが参加した。 バッドドリームは障害者の排除が許された架空の社会で、隠れて暮らす障害者やその支援者、排除に抵抗する人々を描いた。新潟お笑い集団NAMARAの「脳性マヒブラザーズ」が主演を努めている。 障害者との交流ボランティアをしている中央区の無職女性(74)は「相模原事件は恐ろしい事件だった。私の周囲は楽しそうにすごす障害者が多いが、理不尽さを感じる人がいるんだなと感じた」と話した。 黛さんは「もっと映画を多くの人に見てもらい、事件について議論する場があった方がいい」と話した。【新潟日報】相模原の事件をきっかけに映画が作られたんですね。当時の恐怖が甦ってきそうですね。333万アクセス達成しております。いつもご訪問にコメント感謝です。🌠
2018.06.18
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発達障害者のためのライフハック本が話題「“普通の人”との隙間を埋めていきたい」人生を悩ましいものにしていたのは、自閉症スペクトラム、ADHDであったことに気づく大人が増えているという。その当事者に話を聞いた。 「発達障害」――「アスペルガー症候群」「ADHD」などの言葉が10年ほど前から、急激に注目を浴びるようになった。これらはもともと神経発達症群に属し、診断基準によって分類される。 アスペルガー症候群(ASD)は現在「自閉症スペクトラム症」として包括的に診断され、社会性がない、共感能力がなく空気が読めない、コミュニケーションの異常、特定の習慣やモノに反復的な固執を示すなどの特徴を有する。 一方、ADHDは注意欠如・多動性障害を略したもので、不注意、多動、衝動性が特徴であり、片付けられない、極端に集中力がない、物事を持続させられない、じっとしていられない、多弁が過ぎるなどで発現する。 成人してから気づくケースもあり、社会生活で理解されることは少なく、生きづらさの原因となる例も多い。 そんな中、発達障害のライフハック術をまとめた書「発達障害の僕が『食える人』に変わったすごい仕事術」が話題となっている。 著者の借金玉氏を直撃した。――借金玉さんが自身を発達障害であると認識されたのはいつ頃でしょうか?借金玉:小学生の頃から学校にまったく馴染めず、登校拒否を繰り返していました。高校も落第寸前でギリギリ卒業。ずっと生きづらさを感じていましたが、自分が発達障害であるということを知ったのは大学生の時です。 病院に行っても躁鬱や鬱と言われるばかりでしたが、インターネットで自己診断できるサイトを見て、確信。診断を受けたら案の定そうだったという経緯です。 現在は、二次障害である躁鬱対策の薬と、ADHDへの処方薬としてコンサータを服用しながら生活しています。 僕の診断名はADHDですが、ASD的な傾向も非常に強いタイプです。――発達障害であることで、どのように苦労されたのでしょうか?借金玉:大学卒業後、奇跡的に某大手金融機関に就職できたのですが、周りは学歴、事務処理能力など基本スペックが申し分ない定型発達者(発達障害ではない人、以下「定型」)のエリートばかり。能力にムラのある僕はその中であっという間に落ちこぼれていきました。 遅れをとっても、いつもの「過集中」(過度に没頭するADHD、ASDの特徴)で取り戻せると思いきや、仕事はそんなに甘いものではなく……。 そのうえ空気が読めず、すぐに人間関係を破綻させるためあっという間に嫌われていき、結局2年足らずで脱落。その後、数千万円の出資をかき集めて起業しましたが、それも一時は良い時もあったものの、事業撤退に追い込まれました。 そうしてすべてを失った後、現在は営業職のサラリーマンと著述業の二束の草鞋で生活しています。――著書が発売前から重版がかかるなど、非常に話題になっています。借金玉:学術的な専門知識もない、ただのおっさんが書いた本が、類書に比べて話題になっていることは驚きです。 ただ、僕は本を書き始める前からtwitterで多くの発達障害者の知己を得ていたので、当事者への取材自体はやりやすかったと思います。 僕の当事者としての経験則と、数十人をヒアリングして得たケーススタディを合わせて、発達障害者のライフハックにおける最大公約数的なものとして書いたつもりです。一人一人違う症状や問題を抱える発達障害者の実用的な「ライフハック」本として、少しでも役に立てれば幸いだと思っています。この社会はフィクションと割り切り、そこでの作法を身につければいい――SNSで発信を続ける中で、発達障害を持つ方が多いと感じられますか?借金玉:はい。反応をくれた人の中には、診断を受けたという人が10人以上いますし、その他まだ精査できていませんが、連絡を受けている数から見て潜在的に数百はいるだろうと思います。あるイベントに登壇したときも、会場に来ている半分の方が診断済みでしたし。 SNSには自覚がある人のほか、何らかの、問題解決の糸口を求めて来る人が多いです。僕のブログを見て診断を受けたら案の定、そうだったという人もいますね。――本ではたとえば、会社組織を「部族」と称し、そこで発達障害者がつまづきがちな定型のコミュニケーション作法を説明していますね。「相手を褒める」ことは部族内の見えない通貨を支払うことと説き、「『褒める』と聞くとたいていの人はレトリックのほうを重視しがちですが、 重要なのはむしろタイミングです。音ゲーに近いですね」(本文ママ)など。ほか、「飲み会は部族の祭礼」、「雑談は儀礼的プロトコルの相互確認である」など、理由がないと理解できない発達障害者に向けてわかりやすい言い換えがなされています。借金玉:アイデアのコアになったのは、知り合いの発達障害者の「この社会はフィクションだ」という言葉でした。 会社や組織だってフィクションで、人が三人集まるだけで独自の文化や作法が生じます。定型の人はそこにスーッと入って順応できることが多いですが、発達障害者はこうした社会的フィクションをうまく認識し、渡り歩くことができないことが多い。これは取材の中でも非常に明確に感じました。 しかし、発達障害の表現型は千差万別で、たとえば僕なんかはツイッター上ではフォロワーはたくさん集められるが、社会生活がダメという人です。一人一人、やはり表現型は違う。 「発達障害」というボンヤリした抽象的な概念では、解決のしようがない。お前はどういう障害があるんだ?と言われても本人も説明できないことが多いので。本では、僕自身や周囲の事例から導き出した、極力、汎用性のある内容を書いたつもりですが、ハックはケースバイケースで無限にあるので、各自が自分なりにカスタマイズし、人生を楽にする助けにしていただければと思います。 また、現実を言えば、発達障害者は本を読んでハックを実践できるような人ばかりではありません。発達障害であるという診断にすら辿り着けず苦しんでいる事例もたくさんあります。そういう人たちには本だけでは届きにくいので、何か他の非言語的なものに落とし込むのが今後の課題だと思っています。例(著書より要約・抜粋)●片付けられない特徴は「本質ボックス」で解決 適当な箱を用意し、本質ボックスと名付ける。とりあえず重要と思われるもの(本質)はすべてそこにぶち込めば、いざという時に慌てない。さらに使用頻度が高いものは「聖別」。さらに大事なものは「神棚」スペースを作って区別する●人の顔と名前を覚えられなければ、あだ名を付けろ無理やりにでもあだ名をつけると記憶が定着する。できれば名刺に記録する●会社は「部族」。部族の掟に従う―人間関係の間には「見えない通貨」が流通している【部族の3大通貨】①褒める②メンツを立てる③挨拶をする●雑談は通信プロトコルの相互確認である雑談は互いにコミュニケーションが可能かどうかを確認しあうための行為。とにかく同意→話題の提起→同意の繰り返し。決して議論や情報交換をしなければならないと思い込むな。【良い例】A「おはようございます」B「おはようございます」A「いやぁ、いい天気ですね(話題の提起)」B「本当ですね(同意)、今年はカラ梅雨になるんですかねぇ(話題の提起)」【ダメな例】A「おはようございます」B「……おはようございます(小声でうつむきながら)」A「いやぁ、いい天気ですね(話題の提起)」B「暑いです(不同意)」「発達障害者はみな特別な才能がある」説のウソ――同時に、定型の人が読んでも発達障害者が持つ世界観のアウトラインがわかるようになっていますね。借金玉:僕らにとって世界がどう見えていて、どんなフォローが必要なのかを可能な限り当事者視点で提示するような本が売れているのはある意味、発達障害者と定型発達者の断絶を示すものでもあると思います。 発達障害者としての自分をわかってもらいたいという気持ちが全くないといえば嘘になりますが、助けを乞うて救われようというような期待はしていません、しても辛いだけですし。ただ、「わかってくれ」と叫ぶのではなく、ああいうやり方であれば、定型の人も発達障害者本人にも理解しやすいと思いました。――わかってほしくないわけではないけど、期待はしない。複雑な心境ですね。借金玉:本を書いた目的としては、「発達障害者の役に立ちたい」というのももちろんありますが、「売れる本を書きたい」「お金が欲しい」「ちやほやされたい」という気持ちが無いと言ったらウソになります。役に立つということは、お金がもらえるということですからね。 ASDやADHDと診断されても、実質的なメリットはほとんどありません。障害者手帳が必ずもらえるわけでもない。コンサータなどの薬物治療が唯一のメリットです。 その上、僕は事業の失敗で一度すべてを失っているので、もはやこういう手段を通じてしか未来をポジティブに思い描くことができなかったので本を書いたというところがあります。 そうでなくても発達障害者の多くは刹那的で、未来を長期的に見据えて行動することが苦手です、あるいは考えても明るい展望はなかなか見えてこないことが多いですしね。 でも今回、本が売れたことで「もしかして自分にも老後があるのかも」とわずかに夢を見ることができた。ライターの仕事も、増え始めて助かっています。でも、またいつ二次障害の鬱になって動けなくなるかわからないし、来年の収入があるかどうかも期待していない。いざとなったら、生活保護をもらおうとも思いますし。 社会に過剰な期待はしません、未来にも過剰な期待はしません。今日やるべきことをなるべくやって、一日一日を生き伸ばしていきます。僕はそういう感じで生きています。――借金玉さんは本を書くことで自己救済に繋がりましたが、「発達障害は人にはない特別な才能を持っている」という通説が当事者たちを生きづらくしていますね。借金玉:裏を返すと、特技や才能のない発達障害者を社会が承認することがあるのか?ということです。 発達に偏りがあるために一つの能力が突出しているケースが稀にあるだけで、全員が特別な才能を持っているわけではないと思います。 著名人など英雄的な存在を除くと、その他大勢は凡人です。例えば、スティーブ・ジョブズも発達障害者だったという俗説がありますが(※編集部注 根拠はない)、僕は自分がジョブズではなくただの障害のある凡人だと気づくのに何十年もかかりました。「発達障害は個性だよ」と言われるたびに、「いやいや、辛いんだよ」と思ってきました。 そんな平凡な発達障害者でも「社会が何と言おうとも、生きているだけでOK」ということを訴えたかったんです。発達障害ではない人だって、普通の社会に疲れている――社会の逆風はSNSからも感じているとか。借金玉:SNSからは、誹謗中傷が山のように来ます。単純な差別主義者はもちろん、イデオロギーに絡めて発達障害を担ごうとする人もいる。その中で感じるのは、なぜそんな性急に善悪を区分したがるのだろう?ということです。右派や左派、日本人と外国人など他のフィールドでもすぐお互いの生存をかけた言い争いになってしまう風潮があります。 つい最近も、ブログで効率が悪くロスタイムの多い発達障害者にとって、残業はむしろ必要だという話を書いたら、僕を隔てて両サイドに分かれた論争が起きてしまいました。(「残業禁止は強者のルールなのでは、という話。」) もちろん、僕の表現が甘かったということもあります。しかし、発達障害者として語るということには、やはりリスクはあります。それは、ある種の人の神経を逆なでするものになり得てしまう。これは、定型発達者にとっても社会は決して楽なものではない、ということでもあると思います。みんな辛いんですね。――最終的には、そうした壁をなくしていきたいということですか?借金玉:定型と発達障害者間で争うのはやめて、お互いに尊重しあうようになればいいなと。 僕も起業したとき、僕以上の発達障害を持つ部下に非常に苦労させられて以来、社会に対して「発達障害にもっと配慮しろ」と文句を言うことができなくなったんですね。発達障害者がいくら自分たちに配慮しろと主張しても、生死をかけてビジネスをしている経営者側としては、すんなり受け入れることは難しいと思います。 また、現実的にどんな配慮をすればいいかもわからないでしょう。この本は、その対立の隙間を少しだけ埋めるものであってほしいと思っています。 発達障害の側のありようをうまく伝播させていきたいと思う反面、僕も定型の人を理解しようとしているし、リスペクトする面もあります。空気が読めて、苦もなくサラリーマンとして働ける。僕にはできないことですし、すごいですよね。 そして、定型の人も定型の社会に疲れていると思います。そもそも、定型や発達といっても、スペクトラムな概念で境界線が曖昧なものですし。 発達障害者にとってのライフハックが定型の人にとっても役にたつところもあるのではないか、あったら良いな、と思っています。 定型でも発達障害でも自己を無条件に肯定し、フィクションはくだらないと言いつつ、お互い休みつつも頑張ろうぜということを伝えていきたいと思います。<取材・文/安英玉(本誌編集部)>安英玉 【日刊SPA】【100円クーポン配布中!】発達障害の僕が「食える人」に変わったすごい仕事術/借金玉
2018.06.17
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<ともに>知的障害者 7割の会社(下) 福祉でなく必要な人材黄色、赤、青のハートマークに四つ葉のクローバー、チョウチョ…。ガラスに描かれたカラフルな絵が、訪れた人たちを明るく出迎える。チョーク製造の日本理化学工業(川崎市)の玄関だ。 社員食堂の窓にも、ハートや音符などの模様が躍る。これらの絵は、同社が十三年前に開発した「キットパス」というクレヨンのような商品で、社員たちが休憩時間などに思い思いに描いた。ガラスのほかプラスチック、ホワイトボードなど、黒板を除く平らな面ならどこにでも描ける。十六色あり、ぬれた布で簡単に拭き取れる。 同社は八十年以上、粉末の飛散が少ないチョークを作り続けてきた。学校向けの国内シェアの50%以上を占めているが、少子化や授業の情報技術(IT)化の影響で、チョークの市場は縮小し続けている。それを補おうと開発されたキットパスは、今後の経営を占う、いわば社運を懸けた商品だ。最近は海外からの需要も伸びてきており、当初の期待通り、会社の主力商品に育ちつつある。 その会社の将来を背負って立つ商品を製造するのも、知的障害がある社員たち。クレヨン形やブロック形などさまざまな形をしたキットパスは、製造方法が独特。熟練した技術を身に付けた数人が作業する。 二十年前に入社した知的障害のある本田真士さんは、開発段階から携わり、現在も製造を担当している。きっかけは、本田さんの趣味が料理だと健常者の社員が知ったことだった。「材料から完成形を想像し、作ることを楽しめるので、キットパスに向いていると思ったんです」と営業部広報課で、障害がある社員たちを支援している佐藤亜紀子さん(43)は話す。 本田さんは自閉症の傾向があり、ほとんど言葉を話さない。しかし、集中力に優れ、黙々と作業を続けることができる。わずかでもゆがみや色むらなどがある製品は、もう一度練り直して作り直しているが、そうした不良品を見逃さないことにも秀でている。 文字や数字が読めない社員も多く、思いを言葉で表せないため、もどかしさから社員同士でもめることもある。佐藤さんは「健常の社員が間に入ってお互いの気持ちを代弁し、誰が欠けても製品は作れないと伝えている」と話す。障害がない社員たちがサポートし、障害がある社員が能力を発揮することで、競争力のある商品は開発、製造されている。 同社は、六十年ほど前から障害者雇用を続けてきた。経営学者・坂本光司さんの著書「日本でいちばん大切にしたい会社」(あさ出版)で紹介され、最近は「幸せを創造する会社」とも呼ばれる。しかし、長年にわたって障害者を雇用し戦力としてきたのは、企業イメージづくりのためでも福祉のためでもない。事業に必要な人を採用し、力を発揮できるよう工夫してきたことが、いま、社会から注目されている。 障害者雇用を始めた当初の社長で現在会長を務める大山泰弘さん(85)の長男で、現社長の隆久さん(49)はこう話す。「障害がある人をたくさん雇っているからといって、社会貢献しているつもりはまったくありません。障害のある社員たちにビジネスを含めて会社が支えられ、今日があるんです」[東京新聞]社長は大山さんの長男に引き継がれても、相変わらずの同じ方針下での障碍者雇用。益々、営業も推進となりそうですね。🌠
2018.06.16
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<ともに>知的障害者 7割の会社(中) 向上心を胸に 働く喜び 「6S委員」。粉が飛び散りにくく、人体や環境への負荷が少ないチョークを製造する日本理化学工業(川崎市)の工場には、製造現場で働く社員から模範となるリーダーを任命する制度がある。6Sとは、整理、整頓、清掃、清潔、セーフティー(安全)、しつけ(整理や整頓などの習慣付け)だ。 安全を除く五つを「5S」として掲げる工場が多いが、同社ではけが防止を重視して安全を加えた。発案したのは、原料を混ぜる工程を十五年間、担ってきた竹内章浩さん(33)。知的障害があるが、会議で案を説明し賛同を得た。 同社は四月末現在、全社員八十六人のうちの七割超に知的障害がある。チョークの国内トップシェアを誇るが、製造ラインを担うのは全員が障害のある社員。5Sなどの目標は、健常者だけの工場では単なる努力目標になりがちだが、同社の工場ではチョークの品質を保ち、障害者を含む社員の成長を促すため6Sの順守を心がける。この制度もその表れだ。 仕事を通し、成長が見られる人が委員に任命される。6S活動ができるか、できないかではなく、委員になることでより成長が見込まれる人を積極的に選ぶ。委員になると役職手当が付く一方、会議や勉強会への参加などが義務づけられるため、本人に意欲を確認してから任命している。年に一度、見直しもある。 現在、川崎工場の委員は十九人。この中から副班長二人、班長三人、リーダー一人が選ばれる。委員たちは、ラインに入ったばかりの社員が分からないことがあれば教え、解決できないことは健常者の社員に相談する。班長やリーダーはより広く周囲を見て声を掛ける。この仕組みによって、障害のある社員にも責任感や向上心が生まれている。 同社が知的障害者の採用を始めたのは一九六〇年。近隣の特別支援学校の教員から「働く経験をさせたい」と頼み込まれ、現会長の大山泰弘さん(85)が社長のときに始めた。以後、地域の学校から毎年数人を採用している。 希望者は入社前に二週間の実習を計三回受ける。折り紙を折ったり、はさみを使ったりする作業から手先の器用さや集中力、作業の好みなどを見て、製造ラインに入るかどうか、どの工程を担当させるかなどを見極める。 保護者らとも面接し、本人に働きたい気持ちがあるかどうかも確認する。本人とは、毎日元気に出勤する(一人で通勤し、健康管理ができる)▽自分のことは自分でする▽あいさつと意思表示をきちんとする-などを約束する。年度初めには、一年の目標を一人三つ書き、食堂の壁に張り出す。毎日「目標ノート」に自己評価を書き込む。目標達成者は表彰する。 二〇〇八年に社長に就任した泰弘さんの長男、隆久さん(49)は、社長になった当初は、少子化や授業の情報技術(IT)化などの影響で先細る業界を不安に思い、健常者の社員を増やした方がいいのではとも思ったという。だが、一緒に働くうちに、知的障害者には集中力を持続できたり、手先が極めて器用だったりと、高い能力を持つ人が少なくないと実感した。 「障害の有無に関係なく、働く喜びを感じながら、定年まで働き続けてもらいたい」と話す。【東京新聞】食堂の壁に張られた社員の目標。できているかどうか、毎日ノートに記し、自己評価する=川崎市で規律正しくきちんと整備された職場環境に、職場教育。転職せずに一生涯過ごせる居場所となるのでしょうね。🌠
2018.06.15
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<ともに>知的障害者 7割の会社(上) シェア50%支える戦力社員の七割超が知的障害者という会社がある。板書の際に粉が飛びにくいチョークを製造販売する日本理化学工業(川崎市)。五十八年前から知的障害者の雇用を続ける一方で、学校で使うチョーク市場の国内シェア50%以上を誇る。「福祉」としてではなく「主戦力」として障害者たちが働く現場を訪ねた。 トレーには、三本ずつ束にした長さ数十センチの青いチョークが並ぶ。成型したてのチョークはまだ軟らかい。知的障害がある男性が先が少し広がったフォークを刺して、トレーの端からはみ出したチョークを取り除く。五束ずつ載ったトレーが次々に運ばれてくるが、男性は手際よくチョークの長さをきっちりそろえる。 ここは、同社の中核を担う川崎工場。粉末の飛散が少ない「ダストレスチョーク」を一日十三万本製造し出荷する。製造には成型、切断、乾燥、箱詰めなど、主に六工程があるが、いずれのラインも受け持っているのは障害がある社員たちだ。二十人ほどがラインを担う。 同社は一九六〇年から、継続して障害者を雇用している。四月末現在、川崎工場を含む本社と北海道の美唄(びばい)工場で計八十六人いる社員のうち、七割超に当たる六十四人の社員に知的障害がある。このうち二十六人は重度。障害者が働く事業所には、厳しい経営となっているところが少なくないが、同社は学校用のチョークで国内シェアの50%以上を誇るトップメーカーだ。 文字や数字が読めない人もおり、初めは色や写真などを頼りに手順を覚える。全工程の最初となるのが、炭酸カルシウムやホタテの貝殻の粉などの原料を混ぜ合わせる作業。計量は原料の入ったバケツと、必要な量と同じ重さにした分銅を使う。バケツと分銅の色をそろえ「青いバケツから原料を取り出し、同じ青色の重りをつり下げて、釣り合えばOK」という具合だ。この手順は、信号に従って障害者の社員が通行するのをヒントに、作業に色分けを取り入れるとやりやすいのではと、発案された。入社以来十五年間、材料を混ぜる工程を担当する竹内章浩さん(33)は「自分の作ったものが製品になると、とてもうれしい」と笑顔を見せた。 時計が読めず、必要な時間、混ぜ合わせたのかが分からない社員は、砂時計を使って作業する。ゆがみや欠損など不良品を見つけるのも、ラインに入る人の役割だ。壁には完成品と不良品を並べた見本の写真が張ってあり、チョークを一本一本照らし合わせる。不良品は「×」のケース、判断が付かない場合は「△」のケースに入れ、健常者の社員が再検品する。 何十年も同じ工程を担当している熟練の社員も多い。慣れてくると、写真や特別な機器がなくても作業できるようになる。障害がある人が業務改善を提案することもある。トレーからはみ出したチョークを取り除くフォークは、障害がある社員の発案で、より作業しやすくなるように先を広げた。 営業部広報担当で障害のある社員たちの支援役となっている佐藤亜紀子さん(43)は、黙々と働くベテランたちを頼もしそうに見つめる。「障害で言葉を話せなくても、積み上げてきた技術と仕事に対する姿勢で、後輩たちを引っ張ってくれています」【東京新聞】日本理化学工業のチョーク作り、何度となくクリップしていますが、北海道にも工場があったんですね。日本各地に支社ができると心強いですね。🌠
2018.06.14
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クラスに2人は「発達障害」 大人になると二次障害も…!「10人に1人」は本当かもし、自分の子供が発達障害では…と感じたら、早く専門の医療機関を受診すべきです。早期に療育(社会的に自立できるように取り組む治療と教育)を始めることで、日常生活の適応能力を高めることが可能だからです。そして、療育訓練は早ければ早いほど良いと言われています。ところが、現状では医療機関を受診するまでに、3カ月~10カ月以上も待たされることが多くなっています。今回、大阪大など全国8大学の研究チームが、子どもの発達障害の可能性を2分程度で数値化する診断補助機器の開発を、企業と共同で進めていることがわかりました。新たな機器によって、待機期間が短縮されることが期待されます。「子供の10人に1人は発達障害」等と言われることもありますが、実際はどのくらいの割合なのでしょうか。文部科学省が2012年に全国の公立小中学校で行った調査の結果では、「発達障害の可能性がある」児童生徒の割合は6.5%でした。15人に約1人。クラスに2人程度は発達障害の傾向があるということになります。ただし、この調査は通常学級に通う児童生徒だけを対象にしているため、特別支援学級などに通っている子どもを含めると、実際はもっと高い可能性があります。原因は病気や育て方ではない!発達障害の原因は何でしょうか。まだ誤解されている部分もありますが、決してしつけ不足や愛情不足、育て方の問題ではありません。発達障害のお子さんを抱える親御さんは、そうした偏見・誤解に苦しむことが未だ多いのです。発達障害の原因は、先天的な脳の機能の障害です。ですから、後天性は一切無く、また精神の病気でもありません。通常は成長につれ、バランスよく発達する言葉や行動などが、発達障害の場合は、ある部分は遅れ、ある部分は突出するといったように、発達に凸凹があるのです。知能障害を伴う場合もあります。また、病気ではないので、完全に症状をなくすことは出来ません。多様な症状が合併することも発達障害の症状は多様ですが、発達障がい者支援法により、以下の3種類に分類されています。①自閉症スペクトラム以前は、自閉症とアスペルガー症候群(言語発達に遅れがない自閉症)などは、症状に違いがあるとして、別の障害として考えられてきました。それが2013年に、それぞれの症状は重なり合っているして、「自閉症スペクトラム(連続体)」という診断名に統合されました。 対人交流や興味・行動において、以下のような特徴があります。・話し言葉が遅れている・言語による指示を理解できない・たとえ話がわからない・特定の手順を繰り返すことにこだわる・興味をもった領域に関して膨大な知識を持つ…など②学習障害(LD)「聞く」「話す」「読む」「書く」「計算する」という5つの能力に困難がある障害です。多くの場合、全てではなく、一部の能力だけに困難があります。③注意欠陥多動性障害(AD/HD)不注意(集中力がない・気が散りやすい)、多動性(じっとしていられない・落ち着きがない)、衝動性 (順番を待てない・考える前に実行してしまう)の3つの要素がみられる障害のことです。そして、①②③それぞれの症状が重なり合っていることも多く、例えば自閉症スペクトラムの方がLDやAD/HDの症状を併せ持つケースも多くみられます。遺伝は影響するのか?発達障害の原因である脳の機能障害は、なぜ生じるんでしょうか? 自閉症スペクトラムのきょうだいがいる場合、もう一人もそうである確率について、アメリカで研究が行われました。その結果、一卵性双生児の場合は77%、二卵性は31%、通常のきょうだいは20%でした。このことによって、遺伝が関係していることはわかりました。同時に、遺伝子が同一であるはずの一卵性双生児の場合でも100%という結果ではなかったため、遺伝子以外の要素が絡んでいることも明確になりました。まだ完全には解明されていませんが、現在では、何らかの遺伝要因に様々な環境的要因が複雑に重なり、脳機能の障害が発現するという説が有力とされています。妊娠中に母親が抗てんかん薬「バルプロ酸ナトリウム」や、抗うつ薬を服用することで、赤ちゃんが自閉症スペクトラムで生まれるリスクが高まるという調査結果もあります。男女のどちらに多い?発達障害の発現率で、男女に違いはあるんでしょうか?文部科学省の調査では、全ての発達障害での男女比は、2.4:1という結果でした。世界的にも男の子の方が、女の子より多くなっています。米疾病管理センターのデータでは、自閉症スペクトラムの男女比は5:1となっています。なぜ男性に多く発現するのかは、まだよくわかっていません。大人の発達障害社会人になれば、周囲と深くコミュニケーションを取らねばならない場面が多くなります。そのため、発達障害を持つ人が対人関係でつまづくことが多々あります。たとえば、「この仕事、急ぎじゃないけど、やっといて」と言われた場合、通常なら、「とりわけ急ぐ必要はないが、常識的な期日までにはやっておいてね」と捉えますよね。でも、発達障害を持つ人には、そうした『言外の意味』は理解できません。「急ぎじゃない」という言葉だけをそのまま捉え、一向に手をつけません。もちろん、本人に悪意はありません。しかし、頼んだ人は当然ながら、呆れたり、怒ることになります。さらに、以下のような症状・傾向が出てきます。・周囲とうまくコミュニケーション出来ない・その場の雰囲気が読めない・仕事や家事の段取りが悪い・衝動的に行動してしまう・ 時間や期限が守れない・約束や用事をよく忘れる誰でも1度や2度はあることのように思えますが、発達障害の場合、こうした問題が頻発し、日常生活に支障が出てしまうことが多いのです。二次障害に注意!このようなことが続くと、上司や周囲が激しく叱責することもあるでしょう。何度注意されても修正出来ないことで気を病んでしまい、「自分は何をやっても駄目なんだ」と、うつ病、不安障害などを発症する可能性も少なくありません。そうした、うつ病、不安障害などが発達障害の二次障害です。二次障害への治療としては、薬物療法がよく行われます。発達障害がある場合の精神疾患は、少量の薬物でも効果があることが多くあります。さらに、うつ病をきっかけに、様々な精神疾患…パニック障害・社会不安障害・統合失調症など…を合併し、悪化する場合もあります。もし二次障害が出ているようなら、周囲が早めの受診を勧めて下さい。大人になってから、初めて発達障害が判明するケースも増えています。もし、社会生活の中で何らかの生きづらさを感じていたり、自分も周囲も困っているようであれば、大人になってからでも、専門機関に相談してみて下さい。。千春皮フ科クリニック院長 渡邊千春(医学博士)[FNN Prime]とても分かりやすい分析です。現場での大変さは想像以上で、一クラスに先生一人ではなかなか大変な状況ですね。🌠
2018.06.13
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新幹線殺傷事件「発達障害と犯罪」を強調した報道への大きな違和感新幹線の中での惨劇6月9日、東京発新大阪行きの東海道新幹線「のぞみ」の最終便で、男が乗客にナタなどを振るって、男性1人が死亡、女性2人が重傷を負うという衝撃的な事件が起こった。奇しくも、8人の死者を出した「大阪池田小事件」から17年、7人の被害者を出した「秋葉原事件」から10年というニュースが、新聞やテレビで何度も流れた直後の出来事だった(事件はいずれも6月8日)。車内には悲鳴が響きわたり、パニック状態となる乗客もいたというが、新幹線の車内はまさに「走る密室」である。乗客の恐怖はいかばかりであっただろう。最終便ともなれば、疲れて寝ていた人もいただろうし、食事をしたり、ビールを飲んだりして、くつろいでいた人もいたかもしれない。 普段から安全を前提として過ごしている日常的な状況が、このような理不尽で不可解な凶悪犯罪の舞台となったことに、われわれは底知れぬ不安を抱く。私も同じ日の日中、仕事で「のぞみ」に乗ったばかりであったので、一報を聞いたときは、他人事だと思えない恐怖を感じた。毎日仕事やレジャーで多くの人が利用する新幹線、同じように感じた人は多かっただろう。容疑者は「誰でもよかった」と供述新幹線は事件の直後、非常ボタンが押されたため、一旦緊急停車をしたが、その後最寄りの小田原駅に移動して再度停車した。そして、通報により待ち構えていた警察官が乗り込んで、容疑者が逮捕された。殺人未遂容疑で逮捕されたのは、愛知県在住の無職、小島一朗容疑者、22歳だった。警察官に連行される様子は、顔を伏せたり隠したりするわけでもなく、不貞腐れたようなどこか挑戦的な表情にも見えた。報道によると、彼は両隣(窓側と隣の通路側)の女性に切りつけたということであるが、「誰でもよかった」と供述しているという。また、死亡した男性は、凶行を止めに入って返り討ちに遭い、馬乗りになった容疑者に何度も刺されていたという目撃証言がある。本当に理不尽としか言いようがない。被害者の無念や遺族の悲しみを思うと、心の底から怒りと悲しみがこみ上げてくる。「容疑者自閉症?」という報道があり…事件を受けて、毎日新聞のデジタル版は翌日「新幹線殺傷:容疑者自閉症?「旅に出る」と1月自宅出る」との見出しで事件を報じた。その後見出しからは「自閉症」の語句が、本文からは「自閉症と診断され、昨年2~3月には岡崎市内の病院に入院していた」という箇所が削除された。そして翌日、毎日新聞は、ツイッター上で「発達障害について不適切な記載をしてしまいました」と謝罪した。また、夜のニュース番組『Mr.サンデー』では、容疑者の生育歴を詳しく紹介するなかで、容疑者が「発達障害」の診断を受けていたことを何度も繰り返し報じていた。番組のなかでは、「発達障害の人が皆、犯罪をするわけではない」「そういう決めつけはよくない」と一応の前置きをしていたが、それが吹き飛んでしまうほど、「発達障害」を前面に押し出し、専門家なる者が解説を加えていた。 発達障害と犯罪容疑者が何らかの診断を受けていたこと、精神科入院歴があることなどが事実だとしても、それは容疑者の有する特性の1つにすぎない。ほかにも数多くの特性があるはずであるが、彼の一面だけをとらえて殊更に強調して報道することに何の意味があるのだろうか。不可解な事件が起こると、誰もが不安になる。そして、その「答え」を精神障害に求めて、一時の安心を得ようという安易な心理がそこには透けて見える。しかし、もしそれが誤った「答え」であれば、事件の解明には何も役立たないし、精神障害に対するいわれのない偏見を増長することにもつながる。これまで積み重ねられてきた犯罪心理学の膨大な研究データは、発達障害を含む精神障害と犯罪・非行との関連を否定している1。これは明確な事実である。メディアが強調するような精神障害と犯罪との関連は、事実に反する「神話」にすぎない。世の中には精神障害や発達障害を有する多くの人々がいるが、その大多数は犯罪とは無縁である。もちろん、犯罪に赴く者も少数であるが存在する。一方、いわゆる「健常者」も大多数は犯罪とは無縁であるが、少数であるが犯罪行為を行う者がいる。つまり、どちらの集団にも、犯罪とは無縁の大多数の人々と、犯罪に加担する少数の者がいる点では同じである。このことをデータで確認してみると、犯罪白書によれば、平成27年度の刑法犯の検挙人員総数は、約24万人であるのに対し、そのうちの精神障害者数は約4,000人にすぎない(発達障害のみのデータはないので、精神障害者全体を見るしかない)。厚生労働省の患者調査によれば、わが国の精神障害者は約390万人いる。また、同じく厚生労働省のデータによれば、平成26年度に医療機関を受診した発達障害者は、約19.5万人である。これらの数字をもとに単純に計算すると、一般の人が犯罪を犯す割合(精神障害者を除いたわが国の人口全体のうち、精神障害のない刑法犯の割合)は約0.2%であるのに対し、精神障害者が犯罪を犯す割合(精神障害者全体のうち、精神障害刑法犯の割合)は、約0.1%にすぎない。さらにわが国の人口全体に占める精神障害者は、約3.1%であるのに対し、刑法犯全体に占める精神障害者は、約1.7%である。つまり、精神障害者よりも、「健常者」のほうが犯罪に至る割合がずっと多いということである。このように、これらの単純な事実を見ただけで、精神障害や発達障害を犯罪の「原因」であると決めつけることが正しくないことがわかるだろう。犯罪の要因とは何か?精神障害や発達障害が犯罪の原因でないとすると、何を犯罪の原因であると考えればよいのだろうか。同じ問いを別の言い方に直すと、精神障害者であれ健常者であれ、犯罪者とそうでない者を分ける要因とは何だろうか。そのような要因こそを、犯罪に関連する要因(あるいは犯罪の原因)として考えるべきである。カナダの犯罪心理学者アンドリューとボンタは、膨大な研究データベースから、犯罪に至る者とそうでない者を分ける要因、すなわち犯罪のリスクファクターを8種類見出し、それらを「セントラルエイト」と名づけた。セントラルエイトの概要は、表のとおりである。今回の事件においても、その背景や原因に迫りたいのであれば、これらの要因を一つひとつ丁寧に検討すべきであるのに、「発達障害」だけに着目することは的外れも甚だしく、真の犯罪の動機や原因に迫ることができない。 発達障害のとらえ方このようにビッグデータを見たとき、つまりマクロな見方では、発達障害と犯罪には直接の関連がないことがわかった。しかし、何も発達障害と犯罪はまったく関係ない、と切り捨てているわけではない。個々のケースをミクロで見たとき、発達障害が犯罪の背景としては無関係でないケースもなかにはある。ただし、その場合も発達障害を単独で犯罪の要因として見るような単純化した見方ではなく、セントラルエイトとの関連を丁寧に分析するべきである。例えば、先の番組でも、容疑者の生育歴として、両親との不和、不登校、対人関係の悪化などが挙げられていたし、暴力を容認するような価値観やパーソナリティについても簡単に触れられてはいた。つまり、本件の背景として光を当てるべきは、発達障害という目立つ要因だけではなく、家庭や学校、そして職場での不幸な対人関係や疎外感などを背景にして、障害を持つ容疑者が徐々に行き場をなくし、追い詰められていった過程のほうであろう。また、容疑者のパーソナリティを考えると、そうした過程のなかで、不遇感や世間に対する恨みのような感情を募らせていったのかもしれない。たびたび自殺を口にすることもあったようで、だとすると本件は、無辜の被害者を巻き込んだ「拡大自殺」としてもとらえられるかもしれない。一方、もし容疑者に対して、適切な支援がなされていたのであれば、孤立を深めず、疎外感や世間に対する恨みなどを募らせることなく、適切な場で能力を発揮して、充実した毎日を送ることができていた可能性がある。わが国では、特に大人の発達障害者に対する支援が著しく欠如していることが大きな問題である。このように、本件において、仮に障害、パーソナリティ、環境(支援の欠如)が相互に影響しあって犯罪という結果につながったのだとすると、後の2つを十分に考慮することなく、まだ情報も十分に明らかになっていない段階で、「発達障害」というレッテルだけが新聞の見出しに踊ったり、テレビで連呼されたりすることは、大きな問題である。発達障害という診断は、多数者とは異なる少数者を異端者として排除するためのレッテル貼りであってはならない。また、学校や職場において、多数者の型に無理やり嵌め込むような、教育や治療の対象とするためのものであってもならない。 それは、本人が「生きづらさ」や「生活上の困難」を抱えていることを示す目印となり、早期から継続して、家庭、学校、職場、社会で、本人の個性や多様性を尊重しながら、「生きづらさ」をなくすための適切な支援や治療が受けられるようにするための指標となるべきものである。このような事件が起きるたびに、われわれの不安を鎮めるため、安易な理解を求めて容疑者の障害をいたずらにクローズアップすることは、傷害への偏見や排除につながる安易なレッテル貼りそのものであり、メディアはそのような態度を厳に慎むべきである。[gendai ismedia.]とても明確な着眼点、こういう視野の広さがメディアには求められますね。🌠
2018.06.12
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毎日新聞、新幹線殺傷で「容疑者は自閉症?」と報じ謝罪 「発達障害について不適切な記載」東海道新幹線の男女3人を殺傷した事件をめぐり、毎日新聞は小島一朗容疑者の叔父の話を紹介する記事で「容疑者は自閉症?」との見出しをつけた。この表現には自閉症が犯罪の原因との印象を与えるなどの批判が相次ぎ、毎日新聞は見出しを訂正し11日に謝罪した。小島容疑者が事件を起こすまでの経緯について毎日新聞は、「新幹線殺傷:容疑者自閉症? 『旅に出る』と1月自宅出る」との見出しで報じた。記事本文では、叔父の話として「小島容疑者は自閉症と診断され、昨年2〜3月には岡崎市内の病院に入院していた」「伯父方では2階の部屋に引きこもってパソコンを触っていた」ことなどを伝えた。この記事の見出しには、「自閉症と社会不適応・犯罪を結びつける」「自閉症=危険という印象を与えかねない報道」といった批判が相次ぎ、一方では「単に犯人の『特徴』を挙げただけで過剰反応では」との声も寄せられ物議を醸していた。これを受けて毎日新聞は、見出しの「容疑者は自閉症?」と本文の自閉症と診断され入院していたという部分を削除。11日にTwitterで「新幹線殺傷の事件で、発達障害について不適切な記載をしていました。ツイートを削除しておわびします」と謝罪した。NHKも10日掲載の「新幹線車内の殺傷事件 容疑者と同居の祖母と叔父は」の記事で、叔父の話として「本人は自閉症で自殺願望が強かったです」と掲載。これについても「叔父が自閉症といっているだけで、この攻撃性と自閉症との因果関係は在るのか?」「『犯罪者予備郡』(原文まま)のように印象付ける文章は慎んで貰いたい」といった意見が寄せられている。【毎日新聞】やはり、前の記事は反響が大きかったようですね。慎重な報道が臨まれますね。インパクトを与えるはずのタイトル一つでも、思わぬ弊害を与えてしまうこともありますからね。332万アクセス達成しております。いつもご訪問にコメント感謝です。🌠
2018.06.11
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新幹線殺傷容疑者自閉症? 「旅に出る」と1月自宅出る9日夜発生した東海道新幹線3人殺傷事件で、殺人未遂容疑で逮捕された小島一朗容疑者(22)の伯父(57)によると、小島容疑者は愛知県一宮市出身で定時制高校を卒業するまで同市で育った。職業訓練校を経て埼玉県内の会社に就職したが、約1年後に「人間関係が合わない」と言って退職した。実家の両親とトラブルがあったため、2016年4月ごろから同県岡崎市の伯父方で暮らすようになったという。 【毎日新聞】文面にも何も触れていないのに、自閉症?とのタイトル。自閉症は引きこもらずに明るいので、安易な報道から混乱と誤解が生じますね。🌠
2018.06.10
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かおりんのママ友の部屋子どもは「過保護」で育てる /愛知「子どもは過保護で育ててください」。今月28日は私が尊敬している児童精神科医、佐々木正美先生の一周忌になります。 正美先生とは私が臨床家になって間もない頃、自閉症児への療育方法のひとつであるTEACHを教えていただいたのが出会いです。もの静かな語り口の穏やかな先生なのですが、全ての子どもを温かく受け入れる愛があふれているだけでなく、「小さい人たち」を粗末に扱う大人社会に対しては、厳しい姿勢を示しておられました。以来「追っかけ」のように講演会に行ったり、書籍を読みあさったりしました。 冒頭は、子育てに関する話の際に先生が必ずおっしゃった言葉です。え? 過保護でいいの? 「過保護」と「過干渉」は全然違います。「過保護」は子どもが望むことをやってあげること。「過干渉」は親が望むことを、子どもが望んでいないのにやってあげること。 たとえば、身支度でも子どもから「手伝って」と言われてするのは「過保護」ですが、時間がかかるから親の都合で手伝うのは「過干渉」ですね。子どもが小さい時は「抱っこ」と言われたら抱っこし「見てて」と言われたらそばで見ている。もちろん全部は応えられませんが「子どもたちの願いにできるだけ応えられるように」だけは子育ての軸にしてきました。 おかげで、私が仕事から帰ると子どもたちの宿題は終わっています。私が仕事で遅い時は自分たちで夕食の支度をして食べてくれています。家の手伝いもいつも喜んで、というわけにはいかないけど、ずいぶんやってくれますよ。今、私が原稿を書いているそばで、兄弟仲良く遊んでいます。「できるだけ『過保護』で育てようとしていると、自然に自主性が育ち、のびのびとした子どもに成長しますよ」という先生の言葉通りになりました。 もう子どもたちは大きいから手遅れ? いやいや、その年齢相応に子どもが望むことを喜んでやってあげたらいいんですよ。 先生がのこしてくれた理論は、これからも永遠に生き続けることと思います。 ■そういうことか!佐々木正美先生 1935年群馬県生まれ。新潟大医学部卒。カナダのブリティッシュコロンビア大で児童精神医学の臨床訓練を受け、帰国後は国立秩父学園、小児療育相談センター(横浜市)などで児童精神科医として尽力。長年にわたり、自閉症の人とその家族を支援する療育方法の実践と普及に努めた。子どもに関する研究や臨床経験から得られた知見を母親や保育士等に分かりやすく伝えるため、精力的に講演。「子どもへのまなざし」(福音館書店)「『育てにくい子』と感じたときに読む本」(主婦の友社)など著書多数。 ■人物略歴福田歌織(ふくた・かおり) 1976年、愛知県春日井市生まれ。金城学院大学大学院修了。同県豊川市で中2の長女、小6の長男、小2の次男を育てながら、「かおりん」の愛称で子育て雑誌に寄稿するなど、フリーの臨床心理士として活動している。【毎日新聞】佐々木正美先生、一周忌を迎えられたんですね。長男が幼い頃に、一度だけお目に掛かった日が懐かしく思い出されます。🌠
2018.06.09
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知的障害者入学、県立3高が報告 /神奈川県総合教育会議が29日開かれ、県立高校で知的障害がある人を受け入れる「インクルーシブ教育実践推進校」(3校)の成果に関する報告があった。今年度は前年度より10人多い41人の知的障害者が入学しており、県教委は「知的障害のある生徒が高校で教育を受ける機会の拡大につながった」と報告した。 インクルーシブ教育実践推進校は昨年度から指定。今後は県内全域で志望できるよう、県立高校十数校の追加指定を行うとした。他に、今年度から県が行う性的少数者への専門相談員の派遣などが紹介された。[毎日新聞]少子化に伴い、より充実した教育体制が整ってきていますね。🌠
2018.06.08
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認知症や知的障害と仕事…後見人が付いても働ける 就業制限の削除法案提出認知症の人や知的障害者らが成年後見制度を利用して後見人や保佐人が付くと、国家資格や行政の営業許可が必要な業務、公務など、計190の法律に規定された仕事ができなくなる。障害者らの権利を侵害し、成年後見制度の利用も阻んでいるとして、撤廃する法案が今国会に提出されている。 軽度の知的障害のある岐阜県の男性(30)は2014年4月に警備会社に警備員として就職し、駐車場で車の誘導を担当していた。会社は障害を理解して採用し、まじめな仕事ぶりを評価していた。 一方、男性は、親族に勝手に自分名義の自動車ローンを組まされたり、通帳からお金を引き出されたりしたため、成年後見制度の利用を申し立て、17年2月に保佐人が付いた。すると翌月、退職を余儀なくされた。警備業法で、保佐人が付く人は「警備員となってはならない」「警備業者は業務に従事させてはならない」と規定しているためだ。 男性は納得できず、今年1月、規定は職業選択の自由などを保障した憲法に違反するとして、国に100万円の損害賠償を求め、岐阜地裁に提訴した。男性は「自分に向いている警備の仕事に戻りたい」と話しているという。代理人の熊田均弁護士は「財産管理能力と、警備の仕事に必要な能力には関連性がない。権利の侵害だ」と指摘する。 後見人らが付くと働けなくなる職業や資格は、国家公務員法など190の法律に規定されている。信頼性や業務の遂行に影響があるとみなされてきたためだ。これに対し、内閣府の有識者委員会は17年12月、「財産管理に必要な能力と仕事に必要な能力は質的に異なる」と指摘。職業や資格ごとに個別に審査する仕組みに改めるよう国に求めた。これを受け国は今年3月、188の法律で、後見人らが付くと就業できないという規定を削除する法案を提出した。早いものは公布日から施行される。 会社法(取締役)と一般社団法人・一般財団法人に関する法律(役員)は、個別審査のあり方を検討後、規定を削除する法案を提出する。 自閉症で知的障害のある明石徹之さん(45)は川崎市の公務員で、市立動物公園で清掃や餌作りを担う。両親は、自分たちの亡き後に備えて成年後見制度の利用を検討しているが、高校卒業から25年間続けている公務員の仕事を失うのを心配していた。 母の洋子さん(72)は「徹之にとって仕事は生きがい。規定がなくなれば、後見人などが付いても働き続けられる」と話す。 <成年後見制度> 認知症や知的・精神障害などで判断能力が不十分な人を支援するため、家庭裁判所が選んだ後見人らが、本人に代わって不動産や預貯金などの財産管理、介護サービスの利用契約などを行う制度。本人や家族らが家裁に申し立て、家裁は、本人の判断能力に応じて後見人、保佐人、補助人のいずれかを選任する。後見人は財産管理の全面的な代理権が与えられるなど、最も権限が大きい。保佐人、補助人の権限は限定的。利用者は約21万人。面会 月1回未満が大半 後見人らの支援のあり方も課題となっている。 社会福祉法人「 昴(すばる) 」(埼玉県東松山市)が2017年、知的障害者施設を対象に行った調査によると、後見人らが障害者本人(1798人)に面会に来る回数は、「ほぼ来ない」「年1~2回」が計38%にも上った。「2~3か月に1回」も25%。「月1回以上」は30%だった。 結果を分析した日本社会事業大学の曽根直樹准教授(障害福祉)は「月に1回も会わずに、本人が何に困っているのか、どんな支援が必要かなど、細かいニーズを判断できるのか」と疑問視する。 国が17年3月に策定した成年後見制度利用促進基本計画では、改善策も盛り込まれた。21年度までに、〈1〉後見人らが本人の意思をくみ取って尊重するプロセスの普及〈2〉本人の生活状況を踏まえ、適切な後見人らを選ぶ手法の確立――などに取り組む。 (野口博文)【YomiDr.】親亡き後も、きちんと働ける環境整備、進んでいますね。331万アクセス達成しております。いつもご訪問にコメント監査者です。🌠
2018.06.07
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真面目なあの子がなぜ殺人を…? 発達障害者を少年犯罪に走らせないために発達障害と少年犯罪との間に直接的な因果関係はない。それは、数多くの心理学者や精神科医が訴え続けている事実である。しかし、発達障害が少年犯罪に結びつく可能性があるのだとしたら、両者の間には何が存在するのだろうか。そんな疑問を投げかけているのが『発達障害と少年犯罪』(田淵俊彦、NNNドキュメント取材班/新潮社)だ。 本書は豊川市主婦殺人事件や佐世保女子高生殺害事件などといった未成年の凶悪犯罪に携わってきた臨床心理士や精神科医が、医療少年院へ直接取材を行い、少年たちの生の声から発達障害者が凶悪犯罪を起こしてしまう「プラスα」の原因を探っている。 そもそも発達障害とは、「自閉症、アスペルガー症候群、その他の広汎性発達障害、学習障害、注意欠陥多動性障害、その他これに類する脳機能の障害であって、その障害が通常低年齢において発現するものとして政令で定めるもの」と定義されており、アスペルガー症候群は、近年自閉症スペクトラム障害と呼ばれるようにもなった。自閉症スペクトラム障害は「対人関係(社会性)の特異性」という特性があるため、孤立しやすく、友人との間にトラブルが生じることも多いのだといわれている。 そして、精神科医・杉山登志郎氏の論文によれば、あいち小児保健医療総合センターで自閉症スペクトラム障害治療を受けている265人(平均年齢9歳±6歳)を調査した結果、行為障害と診断された者や犯罪で警察に逮捕されたことがある少年は2016年の「犯罪白書」に記されている10歳以上の少年10万人あたりの刑法犯検挙人員(少年の人口比)と比べて、約12倍も多かったのだそう。 こうしたデータをもとに田淵氏は、自閉症スペクトラム障害にきちんとした医療的・教育的な対応がなされないと、極端な少年犯罪に結びつく可能性があるのではないかとの仮説を立てている。 その参考データとしてあげられているのが、三重県立子ども心身発達医療センター長である西田寿美医師が当時勤務していた県立小児心療センターあすなろ学園で調査した、虐待に関する調査である。それによれば、虐待によってあすなろ学園へ入院治療していた子ども36人のうち、注意欠陥障害や多動性障害、自閉症スペクトラム障害のある子どもは53%にも上ったのだという。 このデータから分かるのは、発達障害は虐待のリスク要因になっており、発達障害を持つ子どもはいわれのない暴力や虐待を受けている可能性が高いということだ。そして、我が国は児童精神医療においては後進国であるため、虐待で心に傷を負った子どもに対して、適切な対処ができているとは言いがたい。こうした悪循環こそが、発達障害と少年犯罪の間にある「プラスα」なのではないかと田淵氏は指摘している。「ごく普通の真面目な生徒」による凶悪殺人。それはいわば、彼らの心の悲鳴であるともいえるのだ。■矯正施設で聴いた孤独の叫び 田淵氏が考えた仮説は三重県伊勢市にある宮川少年院に収容されている少年たちの生の声により、さらに真実味を増す。 ここに収容されており、自閉症スペクトラム障害の可能性がある少年たちはみな、事件前に友達からのいじめや親による虐待を受けていたり、居場所がないと感じたりしていたのだ。そして、どの子も田淵氏に自分の過去を話し終えた後は、安堵の表情を浮かべていたのだそう。 こうした取材から読み取れるのは、自閉症スペクトラム障害を持っている子どもたちが抱えている孤独の深さだ。自閉症スペクトラム障害の子は、ある一定のことに強くこだわったり、他者とのコミュニケーションがうまく行えなかったりすることも多い。そのため、彼らは「分かってもらえない」、「気持ちをどう伝えればいいのか分からない」と悩んでしまう。こうした彼らの苦しみこそが、発達障害と犯罪を結びつけてしまうのではないだろうか。 もちろん、犯罪を起こすのはいけないことであり、発達障害と付き合いながらまっとうに生きている方もたくさんいる。しかし、少年犯罪という形でしか、心の涙やSOSを表せなかった子どもたちがいることも事実だ。だからこそ、私たちは罪を犯さなくてもいいよう、彼らに温かい視線を向けたり、頼れる場所を与えてあげたりする必要がある。 好き好んで犯罪者になる人は、この世のどこにもいない。「たくさん笑って生きたい」――それは犯罪を起こしてしまった少年も抱いていた願いなのではないだろうか。 悲惨な殺人を起こしてしまった子どもたちは、「人を殺してみたかった」という言葉を口にすることも多い。この言葉はただの狂気として受け取られることが多いが、彼らの心の奥には彼らなりの苦しみが詰まっていることもある。本書の論はあくまでも田淵氏による仮説であるが、発達障害を正しく理解し、受け止めていくことは、凶悪な犯罪を食い止める第一歩になるのではないだろうか。【ダ・ヴィンチニュース】発達障害と少年犯罪 (新潮新書) [ 田淵 俊彦 ]発達障害の有無に関わらず、最近は無様な事件、また増えてきていますね。🌠
2018.06.06
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発達障害がある学生の就職活動を大学が支援就職活動に臨む発達障害のある大学生を支援しようと、大学が力を入れている。学生優位の「売り手市場」でも、就職につまずくケースが目立つためだ。社会福祉法人と連携して学生に自己分析と進路の選択を促すプログラムを実施したり、企業とともにインターンシップ(就業体験)を企画したりし、能力を生かせる就職につなげようと取り組む。兵庫県西宮市の関西学院大で5月中旬、発達障害のある学生3人が、自分の性格や行動をシートに書き込み、カウンセラーとともに分析した。2年生以上が対象の「プレキャリア教育支援プログラム」。3年生から本格化する就職活動に備え、自分を客観的に把握し、どんな仕事が向いているかを考えるのが狙いだ。同大学では、発達障害の診断を受け、大学側に支援を求める学生は41人と、3年前の1・5倍に増えた。同大学は障害者の就労を支援する社会福祉法人と協力し、3年生以上を対象にしたキャリア教育支援プログラムを2015年度に導入。16年度には2年生以上向けのプログラムも始めた。今年度から同法人の専門職員が週3日、学内で学生の相談に応じている。今春卒業した5人のうち4人が就職、今年も6人が就活中だ。2018年06月04日 The Yomiuri Shimbun ニーズに合った支援、卒業生も無事に巣立っていて有難いですね。🌠
2018.06.05
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おとなしすぎる息子…「発達障害」のサインは1歳であらわれた【ぽんちゃんはおしゃべりができない Vol.1】 我が家には、現在、支援学校と呼ばれる障がいのある子供たちが教育を受ける小学校に通う、最高にかわいい息子、ぽんちゃんがいる。 書籍化もさせていただいた『シングルマザー、家を買う』という連載でもぽんちゃんについて書いてきたが、私が「息子さんの障がいをどうやって受け入れ、いまを過ごしているのかを連載で書いてみませんか」という言葉をいただいたいま、あらためて少しずつ振り返ってみようと思う。 現在、「うちの子は他の子とは違うかも」と少しでも思うママたちの参考になれば幸いです。息子はご近所のアイドル わが家には、控えめに言っても抜群にかわいい8歳の息子がいる。名前はぽんちゃん。つねに笑顔で、誰かれかまわず手を振り、ファンサービスはトップアイドル並み。近所にぽんちゃんを知らない人はほとんどいないため、彼と手をつないでいると、知らない人に「あなたがぽんちゃんのママなのね」と言われることも。 私が仕事に行っている間、よく面倒をみてくれるじいじ(筆者の父)と一緒にいるときにも同じことをしているからこそ、こうやって声をかけられるのだろう。確実に日々、ぽんちゃんを愛でる輪が広がっているのだ。現在8歳のぽんちゃんは、とにかくわんぱく。力も強ければ、好奇心は底なしのため、ケガとも隣り合わせ。最近になってやっと、ダメなことの区別がつくようになってきたが、ものを壊してしまったり、目の前をよく見ずに駆け出すので転ぶ、転ぶ。保育園の頃のぽんちゃんの膝にはつねにかさぶたがついていた。 最近になり、少しは落ち着いてきたが、悪いことをして叱ったときも、最初は申し訳なさそうにしていても、次第に“てへっ”と首をかしげて、“許して”とでも言わんばかりにぎゅっと抱きしめてくる。そんなことをされたら、もう、許さないわけにはいかない。その様子を見ている、2歳上の長女、みいちゃんには、「ママはぽんちゃんの笑顔に騙されすぎ!」と怒られるが、本当にそうなのだから、ぐうの音もでない。 でも、少々ブラコン気質の娘も、ふと私が目を離すと、ぽんちゃんを膝の上にのせて、絵本を読んであげている。夜は、ぽんちゃんと肥満の猫、プー太郎に挟まれながら、「私は面倒を見るものが多くて大変!」と幸せそうにしている。この子はきっと、この母性があだとなり、将来ダメ男に引っかかるだろう。まぁ、それは仕方ない。だって、私の娘なのだから。……と、少々話はそれたが、きっと、息子を持つママなら、同じことを思い、経験していることだろう。 ただ、ぽんちゃんは他の子とは少しだけ違う。言葉を話すことができないのだ。「手がかからない子」だと思っていた 息子が他の子と違うと気づいたのは、1歳のころ。保育園に入園し、おばあちゃん先生に「ぽんちゃん、成長曲線に乗ってる?」と聞かれたことだ。たしかに、彼は他の子よりも小さかった。でも第2子というのは、どうしても第1子の経験をもとに育てられるため、“大丈夫だろう”と思ってしまったのだ。 実際、“個人差があるから、そのうち追いつくよ”と、それまで何度も言われてきた。それに、私もそうだろうと思っていた。でも、よく考えると、ぽんちゃんはほぼ泣かず、誰が近づいてもにっこりと笑い、おとなしく、驚くほど手がかからなかった。「2人目ってすごいね~」などとのんきに構えていたが、思えばこの“おとなしすぎる”ことも、サインのひとつだったのかもしれない。 そう思った瞬間、ひやりと冷たい感覚を覚えた。 娘を生んだ2007年ころから、“発達障がい”という言葉がたくさん耳に入るようになっていた。その言葉が、うちの子に当てはまるなんて、思いたくなかったのだ。でも、おばあちゃん先生の言葉が引っかかった私は、保育園の帰り際に近所の小児科へと足を運んだ。きっと、思い過ごしだ。うちの子が、他の子と違うわけがない。こんなにかわいいのに。こんなに愛らしいのに。ただ、小さいだけなのだ。そう信じて、お医者さんに、“この子は大丈夫”と言ってもらうために。【女子SPA】シングルマザー、家を買う [ 吉田可奈 ]障害に関係なく、その子らしく楽しい人生が送れるといいのでしょうね。🌠
2018.06.04
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障害年金 : 精神・知的障害は打ち切り対象外日本年金機構が1010人の障害基礎年金の支給打ち切りを検討している問題で、厚生労働省は1日の衆院厚生労働委員会で、精神・知的障害者は検討対象に含まれないと明らかにした。精神・知的障害の等級判定ガイドラインの規定により、今回のケースは支給停止に該当しない。 また、1010人が再提出する診断書の記載方法について、機構が6月中に文書で注意喚起することも明らかにした。障害の状態について詳細な記載を主治医に依頼するよう求める。【毎日新聞】 診断書のきめ細かい記述がより求められるようですね。🌠
2018.06.03
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【こども園襲撃】背景にあった“いじめ”“ひきこもり”“発達障害” 事件前にサポートはできなかったのか大分県宇佐市のこども園を襲撃し、小学生ら4人を負傷させたのは、約15年、ひきこもり状態にあった30代男性だった。今年3月、傷害など5つの罪に問われた被告の裁判が大分地裁中津支部で始まった。初公判では、事件の背景に小学生の頃からのいじめがあったことや、本人の発達障害に周囲が気づかずにいたことなどが見えてきた。罪は償わなければいけない。しかし、そうした背景のあった加害者の心の中でいったい何が起こっていたのか。悲劇を繰り返さないための教訓を現地取材から探った。 初公判での被告 誰とも視線合わせず【事件の概要】昨年3月31日、認定こども園にフルフェイスのヘルメットを被った男が侵入した。男はこども園の近隣の自宅に住み、約15年にわたって、ひきこもり続け、当時32歳(現在は33歳)だった。自宅にあった竹刀を持ち出し、児童と職員を殴打したほか、携帯していた刃渡り18.8センチのナイフで職員2人に切り付け、それぞれ全治8日から14日のけがを負わせた。また、昔のいじめ加害者2人の居住地と考えていた民家にそれぞれ侵入したうえ、路上に駐車していた車のドアを開け、助手席に乗車していた60代女性にナイフを突きつけて車を奪おうとしたという。 初公判の法廷には、検察側席の後ろの当事者席に、被害者の女性職員たちが座った。また、傍聴席には、数多くのメディアの記者が詰めかけていた。 刺さるような視線がいたたまれなかったのだろう。上下のジャージー姿で現れた被告は、終始うつむいたまま、長く伸びた髪に顔を隠して背を向けるように座り、法廷の誰とも目を合わせられずにいた。 裁判官から罪状への意見を尋ねられた被告は、声を出そうとしても、なかなか言葉にならないように見えた。 「考えが、まとまらないんですか?」 そう裁判官から意見を促されると、被告は振り絞るような小さな声で、 「もともと、無差別傷害と物を盗ろう(強盗)という意図はありません。被害結果がそうなったのは、事実です」 と時間をかけて答えた後、大きくため息をついた。 公判では、検察から、被害者の女性職員についての調書が紹介された。事件1週間後に取られた調書には、「犯人がナイフを振り回しながら迫ってきて、悲鳴を上げながら死を覚悟した。児童や職員に恐怖心を植え付けたことは絶対に許せない。いまだに事件のことで苦しめられている」などと記されていた。 「人生が楽しかったのは幼稚園まで」いじめから長期ひきこもり「もともとは、悪ではなかった。地域がきつかった。人生が楽しかったのは幼稚園まで。小学校のときからいじめを受け、自分の人生は終わってしまった」 初めて拘置所で面会した昨年11月6日、被告は堰(せき)を切ったように、ためていた思いを打ち明けた。差し入れた書籍の記述を隅から隅まで記憶する特性を持ち、一方で筆者のことを一生懸命に気遣ってくれる、頭が良くて優しそうな青年だった。 ところが、そんな彼が口にしたのは、「(いじめた相手を)復讐する方向でしか生きられなかった」という、孤独でつらかった半生の胸の内だった。 検察側の冒頭陳述によれば、被告は、小学生の頃からいじめを受け、高校に進学したが、入学後にまもなく対人関係に苦痛を覚えて不登校になり、中退。以来、自宅にひきこもるようになった。ひきこもる中で、痛い思いをせずに死にたいと考えるようになり、いじめの加害者らに復讐したいと考えるようになった。 そして、アスペルガー症候群の特徴である聴覚過敏とフラッシュバックが組み合わさって、近隣のこども園まで園児の送迎に来た自動車のマフラー音や職員らの話し声などが騒音のように聞こえ、不満を募らせていったとしている。 精神鑑定で発達障害と診断 どんな症状があるのか 被告は、事件後、約4カ月の鑑定留置を受け、精神鑑定の結果、「広汎性発達障害」の一種で、「自閉症スペクトラム症候群」に含まれる「アスペルガー症候群」と診断された。 自閉症スペクトラムとは、生まれつき脳の一部機能に障害がある「発達障害」の中でも、相互的な対人関係の障害、コミュニケーションの障害、興味や行動の偏り(こだわり)の3つの特徴が現れるとされている。また、広汎性発達障害のかなりの割合の人に「視覚」「聴覚」「味覚」「触覚」などの感覚に対し、特定の刺激に苦痛を感じる「感覚過敏」という症状が見られるという報告もある。 しかし、検察は「刑事責任能力は問える」と判断。傷害罪のほか、建造物侵入、銃刀法違反、強盗未遂、住居侵入の罪で被告を起訴した。 被告の両親は「被害者の方々には、心身ともに深い傷を負わせてしまったことを大変申し訳なく思っています。事件直後は“会いたくない”と言われ、遠慮してきましたが、謝罪に行きたいと弁護士通じてお願いしている」と言葉少なに話す。 両親が語る深刻だったいじめと「後遺症」 両親によると、被告は幼稚園の頃は明るく活発で、友人も多かったという。しかし、小学校に入ると、1年生のときから集団登校で上級生たちにいじめられていたことを後に打ち明けられたという。 学校に集団登校する40分~50分間、登校班のリーダーらに旗で叩かれたり、カバンをすべて持たされたり、「ばい菌」などと言われたりしたこともあった。 学校に行ってからも、トイレの個室に入ると、からかわれたり、のぞかれたりすることが長期にわたって続き、やがて大便を我慢する癖までついたようだと、家族は記憶する。 「いきなり人の悪意に触れて、相当ショックだったのではないか。でも子どもだから、当時、そういうことをうまく私たちに表現できなかったのだろう」 小学3~4年の頃、父親が一緒に風呂に入ったとき、被告の体にあざを見つけた。「どうしたの?」と聞くと、「転んだ」と答えた。でも、転んでできるようなあざには見えなかった。 そのうち、だんだんと学校に行かなくなった。朝、登校する時間になると、必ずトイレに入ってひきこもるようになった。その後、起きなくなった。 学校の担任教諭に相談すると、「いじめなんてありません」「みんなと一緒にサッカーして活発に遊んでいますよ」などと説明されたという。そればかりか、担任が「児童会に立候補してくれ」という理由で、無理やり家から学校に引っ張って行ったこともあった。 その頃から、自宅でも「誰かがいる」などと言って、被告はかがんでしまうようになった。ちょっとした物音が、被告にはガーンという騒音のように聞こえる「聴覚過敏」という発達障害の特性を持っていることに、周囲が早く気づいてあげられていれば、もっと違った接し方や配慮をすることもできたのかもしれない。 実際、被告が「遠い所で車の音が聞こえる」というと、家族には何も聞こえないのに、しばらくして、本当に車が家の前を通過していった。被告の耳は、どんどんと研ぎ澄まされるようになっていく。両親は「いじめの後遺症だったのではないか」と振り返る。 いじめは、被告の過去を知る同級生がクラスで吹聴したことなどによって、中学まで続くことになったようだという。 学校には通っていなかったにもかかわらず、被告は地域の進学校に入学した。ただ、1週間ほどで不登校になり、高校を中退。家族が経営する店を手伝うようになった。 やがて被告は、店を手伝っていると、「体の調子が悪い」と言うようになる。車を運転すると、左側の縁石に乗り上げた。左のほうに体が勝手に行ってしまって、まっすぐ歩けなくなっていた。以来、運転は危ないため、車に乗るのもやめた。 店の手伝いもやめて、整形外科に行くと、頚椎が沈み込む「頚椎陥没」と診断された。手術でなければ治らないと言われた。被告は店を辞めてから、長期にわたり、人との関係性を閉ざすことになる。 「抗議しているのに、声にならなくて」こども園には伝わらず「先生たちの声がうるさい」 ある日、被告は家族に、こども園の若い先生数人が隣接する駐車場で長い間しゃべっていて気になると言いだした。我慢できなくて、何回か「うるさい」などと抗議にも行った。真剣に改善を望んでいるのに「小馬鹿にされた」と憤慨して帰ってくることもあったという。 ところが、こども園側は、筆者の昨年9月の取材で「そのような意見を言われたことも、やりとりもなかった」と話していた。 「言葉では抗議しているのに、声にならなくて……」 筆者が面会したとき、被告もそう振り返った。 「送迎のときの車の音や声がうるさくて、こども園に何度も行った……」「あの日(事件当日)は、頭が真っ白になってしまって……」 被告は、そう語った。 「小学校時代のいじめのトラウマが引き起こされたのではないか」 両親は、そう筆者に説明した。 弁護側は、強盗未遂以外の犯罪の該当性を認めて争わないとしたうえで、精神鑑定書の「自閉症スペクトラム」の症状は「重度」と記載されていて、「事件当時、幻覚妄想が存在していた可能性がある」と主張。責任能力は「限定的」であったと訴えた。 県のひきこもり調査では「支援を受けていない」4割 事件が起きる前、家族にとってのいちばんの懸念は、子どもがひきこもり状態のまま両親も高齢化していくことによって、「親子共倒れに近づいていく」ことへの心配だった。 母親は、地元自治体の精神保健施設の相談窓口を訪れたが、担当した精神科医から「本人を連れてこないとダメです」と対応を断わられたという。 両親によると、その後、本人からは「殺してくれ」と言われた。地域の支援制度の谷間に置かれ、孤立して情報もない家族が現実にできることは、もはや何もなかった。 筆者がネットなどを通じて関わってきた「ひきこもり状態」にある人の背景や状況は、1人1人違うものの、多くの人に共通するものは、学校や就労現場の人間関係に恐怖を感じているということだ。今回の被告だけでなく、当事者たちの多くは、言語化したくてもうまく伝わらないもどかしさを抱え、悩みを言える相手もいない。 ひきこもる本人を抱える家族が、周囲に知られないようにするため、医療や支援などとつながっていないケースも多い。初公判を傍聴した、大分県のひきこもり家族会「大分ステップの会」の松本太郎代表は、「被害者が精神的ショックを受けていることを知った。刃渡り18.8センチのナイフを向けられたら、誰でも怖い」と述べた上で、「事件を起こす前にサポートできなかったのか」と悩む。 「ひきこもりや発達障害という背景のある現実がきちんと認識されていない。裁判では、ウソをついたのではないかと検察から厳しく追及されていたけど、そういうウソがつけない人たちでもある。うまく言葉にできない様子を見ていると、(被告は)今日もかなりのプレッシャーがあったと思う。ギリギリしゃべっている感じがした」 事件後の昨年4月、同会の松本代表は県庁で記者会見を行い、ひきこもり状態に悩む本人や家族の長期化・高齢化が進み、県の取り組みには医療・福祉面での対応が必要だとして「当事者が集えるような居場所の確保」などの要望書を広瀬勝貞・大分県知事に提出した。 「不審者(対策)一辺倒で、1人の青年にすべての罪をかぶせて終わりでは済まされない。いじめが見過ごされていたし、音に敏感な人や意思表示ができなくて追い込まれている人たちもいる。今の社会には、そんな少数者もいることをしっかり認識してほしい」 今年4月27日、県は今後の施策を考えるため、民生委員・児童委員を通じて行った「ひきこもりに関する調査」の結果を公表した。 それによると、「ひきこもり」層に占める40代以上の割合は、約65%。60代以上も2割を超えた。また、「ひきこもり」期間についても、「10年以上」が最も多く、4割超を占めるなど、長期化・高齢化の傾向は、ここでもくっきりと浮かび上がった。 さらに、支援の状況については、「支援を受けていない」が4割弱。「わからない(知らない)」も45%に上るなど、医療や福祉とつながらず、地域で見えなくなっている実態が、浮き彫りになった。「社会的監禁」本人や家族のニーズに添った取り組みを 働くことが前提の世代がひとたび社会のレールから外れたとき、社会には再び戻れる道が想定されていない。「学校や職場に行くと自分が壊されてしまう」という恐怖と不安の中で、周囲からひきこもる行為を責められ、恥ずかしいからと家族に隠されることも多く、ますます身動きが取れなくなっていく。 ひきこもる本人や家族などと対話を続けている私たちは、地域や社会の環境が精神疾患や発達障害、ひきこもり状態の人を恐怖に感じたり、世間体を気にした家族が隠そうとしたりして、当事者を追いつめていくことを「社会的監禁」と呼んでいる。自分だけがおかしいと思い込まされている本人や家族への偏見をなくし、地域に理解者を増やしていくことが望まれている。 周囲は、福祉での対応も含めて、本人や家族の求めるニーズに寄り添った居場所や、その手前にあるプラットホームづくり、思いを受け止めてくれるような安心できる人材の育成など、「就労の前段階」の取り組みを行っていく必要がある。 被告は、今年3月に筆者が面会したとき、ふとこう漏らした。「この拘置所に来て、初めて人間らしい扱いをされたように思います」 父親によると、警察での取り調べのときも同じような感想を話していたという。これまで人の優しさに触れることが、あまりなかったのかもしれない。 今後は、6月に検察側の被告人質問、7月に精神鑑定医の証人尋問を経て、今秋には判決が下される見込みだ。 【Yahoo ニュース】原因が聴覚過敏だったとしたら、物音への嫌悪感は辛いことだったのでしょう。園側も真摯に対応していれば、と悔やまれますね。🌠
2018.06.02
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「赤ちゃんの泣き声」を“翻訳”するアプリが、自閉症の早期発見を加速する赤ちゃんの泣き声をアルゴリズムによって解析し、人工知能(AI)によって「泣いている理由」を教えてくれる無料アプリ「Chatterbaby」が公開された。このアプリは親の助けになるだけでなく、泣き声についての膨大なデータを収集することで自閉症のシグナルを見つけ出す壮大なプロジェクトの一環だ。【WIRED】翻訳アプリ、自閉症のも欲しいものです。330万アクセス達成しております。いつもご訪問にコメント感謝です。🌠
2018.06.01
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