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日本海沿いに走る列車に乗って北に向かっていた。海鳥が低いところを飛んでいて、日が沈む前の海が輝くようにきらめいているのを眺めながら、その向こうの大陸を走る鉄道のことを考えていた。いつかは、その列車で大陸の西端にある国まで行きたいと思っていた。北へ行く旅の途上に紺青の海が静かに空と向き合う大陸を走る列車に夕波の記憶は微か浮かび轟く
2007/11/24
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樅の大木の下にベンチがあって、座っていると梢の上のほうから鳶の声が聞こえてくる。見上げても鳶の姿は見えない。行き交う人の話し声も小さく聞こえる。樹齢のわからない大木は毎分大量の水を樹上に吸い上げているらしい。ものすごい生命力だ。秋冴えて樅の大木陰落とし姿なくして鳶啼く声す
2007/11/17
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少し離れたところから梅林をじっと眺めていると、幹から伸び上がる枝の形がそれぞれ違っているのが不思議に思えてくる。葉の茂る辺りは緑が濃いが、その下はまったく葉が無くて、向こうの雑木林まで見える。その葉っぱのついていない太い枝が、それぞれの形で空に向かっている。曲がりくねった枝それぞれに、なにかの意思が働いて形を成しているようにも思える。その姿は生きる形かそれぞれに枝を伸ばして木々は佇む風凪いで紅葉せずに落ちてゆく梅の葉ひとつ拾って帰る
2007/11/10
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バードウォッチングをしているのか。カメラを抱えて梅の木を見上げている人を見た。同じように梢を見上げてみたが、なにも見えない。枝葉の陰に隠れてこちらからは見えないけれど、小鳥がいるようだ。鳴き声だけが聞こえていた。梢には生きるなにかがいるらしいカメラ構えて屈みこむ人
2007/11/03
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