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七海ひろきの卒業から2日後、今度は美弥るりかの退団公演となる月組【夢現無双】を観て来た。なかなか気持ちの落ち着かない日程だ。しかし、それだけではない。約1年振りに観る月組の舞台には、もう宇月颯も愛希れいかもいなかった。時間は確実に過ぎて行くのだ…。それでも、美園さくらを新トップ娘役に迎えた月組は、いつもと変わらぬ舞台を見せてくれた。いや、「変わらぬ」というのは語弊があるか。前回の感想でも書いたが、組子達はこれまでよりも明らかに押し出しが強くなり、個性の輪郭がはっきりして来ているように感じた。正直、今回の作品は脚本的には弱いと言わざるを得ないのだが、それでも最後まで楽しむ事ができたのは、組子達の個性が前面にしっかりと押し出されていたおかげだ。月組は変わっていないが、変わっていたのだ。それを感じられただけでも、僕にとっては観る価値のある舞台だったと言える。僕は、本当に月組が好きだ。勿論、どの組も好きだが、月組が僕に一番元気を与えてくれる。そして、月組の舞台を観る度に、僕は我が家に帰って来たような気持ちになる。たとえ言葉は交わさなくとも、愛しい人達がそこにいる安心感に包まれるのだ。今回、1年振りに彼らと再会して、改めてその想いを強くした。大好きだよ!! ☆*:.。. o(≧▽≦)o .。.:*☆と、話が逸れた…(笑)。先程も書いたように、宮本武蔵の半生を描いた今回の【夢現無双】は、どうにも掴み所の無い印象を受けた。原作小説のエピソードをできるだけ網羅しようと気負うあまり、舞台作品としては却って物語の焦点が見え難くなってしまっている。いっそ、もっと割り切って、武蔵の生き方の本質的な部分だけを切り取って見せた方が、感情移入もし易かったのではないか。(その一方で、武蔵の胸の内をいちいちアナウンスで流したのは、余計な演出だった)武蔵にあまり思い入れの無い僕には、次々と場面展開して行く光景が、RPG(ロールプレイング・ゲーム)の「誰かに会った、何かを得た、レベルが上がった、敵を倒した」の繰り返しのように感じられた。クライマックスとなるはずの巌流島での決闘も、その中の一つで終わってしまったのは残念。まあ、そうは言いつつ、あれだけのエピソードを90分の尺に収めた技量は凄いと思うし、そこに月組の「芝居圧」とも言うべき熱量が加わった事で、体感的には2時間を超える濃密度な舞台に仕上がっていた。登場人物達もそれぞれ魅力的に描かれており、観ていて飽きる事はない。それにしても、この舞台転換の多さは、裏方スタッフは本当に大変なのではないだろうか…(笑)。ありがとう!!という事で、今回はここまで。次回の観劇日(4月9日)までまだ余裕があるので、キャスト別の感想とレビュー【クルンテープ 天使の都】の感想をゆっくり書いて行こうと思う。因みに、タイを舞台にした【クルンテープ】は、個人的には凄く楽しかった。これのためだけにでも、DVDを購入しようか迷っている。昨日、いきなり使用楽曲の変更が発表されたが、これがDVD化へ向けての対応なら、前向きに検討しても良い。(ただ、DVDの購入は1年に1枚だけと決めているので、慎重に選ぶ必要があるが…笑)そう言えば、朝夏まなとのInstagramで久し振りに見た宇月颯は、髪も伸びて普通に可愛い女子になっていた。この人に髭が生えていたなんて、とても信じられない(笑)。まあ様も綺麗だ。
2019.03.30

先日観た映画【カメラを止めるな!】は、作品自体は幼稚で退屈だったものの、改めて宝塚の裏方スタッフに感謝する良い機会になった。彼らは毎日黙々と舞台装置を動かし、照明や音響を操作し、楽器を演奏し、ジェンヌ達と見事な連携を見せながら舞台を作り上げて行く。表立って感謝される事の無い立場だが、彼らがいい加減に仕事をしていては舞台は成立しない。ジェンヌ達が舞台に集中できるのも、裏方への信頼があってこそだ。ありがとう!!そんな本物のプロ達が本気で作り上げる月組公演【夢現無双 / クルンテープ 天使の都】を、今日26日(火)に観て来た。細かい感想は後日に回すが、個人的にはとても楽しめたと言っておこう。約1年ぶりの月組観劇だからなのか、それとも前回【エリザベート】の経験が組子達を成長させたからなのか、個々の押し出しが強くなっているように感じ、凄く濃密な時間を過ごす事ができた。そして、何よりARIの成長に驚いた。たった1年で、人はここまで変わるものなのか…。芝居で演じた吉岡清十郎にしても、ショーでの男役・女役にしても「大人の色気」が半端なくて、僕はずっと見惚れっぱなしだった。彼女はもう完全に殻を破り、次のステップへ進んでいる。3年前、星組【こうもり】を観劇した時、「ARIがまこっつあん位にまで成長してくれたら、もう何も言う事は無いな~」と思ったが、今日見た彼女は正にそれだった。誤解の無いように断っておくが、ARIがまこっつあんと実力で並んだという話ではない。あの時僕が思い描いた未来の男役像に、ARIが「成った」という意味だ。大丈夫だ、もう迷う事は無い。後は、ただ真っ直ぐに、その道を進めば良い。ARI、君は本当に凄いよ!! ☆*:.。. o(≧▽≦)o .。.:*☆
2019.03.26

'80年代後半から'90年代初頭にかけて一世を風靡しながら、あっと言う間に消えた米国のアイドルグループ「New Kids On The Block」。もう完全に過去の人達だろうと思っていたら、何と2008年に再結成して今も活動していた。代表曲の【Step By Step】(1990年)は、今聴いても心が躍りだす思い出の1曲だ。(てっきり僕が中学生の頃のヒット曲だと思っていたが、実際は高校2年の時だった)こちらは、つい最近テレビ出演した際の映像。さすがに、もうすっかり「おっさんず」という感じで(笑)、当時の煌めきや甘酸っぱさは見る影も無いが、今もこうして笑顔で歌っている姿を見たら、僕も頑張ろうという気持ちになれた。ありがとう、NKOTB!!せっかくなので、英語の解説ではあるが、これまでのヒット曲を紹介する動画も。
2019.03.21

五体投地(ごたいとうち)とは、両手・両足・頭の五体を地面に投げ伏して祈る、チベット仏教において最も丁寧とされる礼拝方法の一つ。インドやチベットでは、この五体投地を行いながら聖地まで巡礼する仏教徒もいる。彼らの前では、僕達の信仰心など児戯に等しい…。こちらの映画はフィクションながら、現地の村人達がそのまま自身を演じている。
2019.03.19

昨日、七海ひろきが最後の【カフェブレイク】に出演した。普段なら待ち遠しいこの日も、今回だけはどこか寂しい気持ちになる…。しかし、自身の退団に際しても、彼女の口から出て来る言葉は、宝塚への愛で溢れていた。僕が過去を振り返り、ちょっと感傷的になっている時に、彼女は宝塚の未来を見て語っている。その想いの真っ直ぐさに、改めて心を打たれた。そうした姿勢は、今公演で演じるトビアス役にも表れていたように思う。本人が「頑張り過ぎない」と言っていたように、良い具合に肩の力が抜けた芝居からは、自然とトビアスの生き様が滲み出し、それは七海ひろきの生き様とも重なって見えた。真っ直ぐで、男気があって、懐が深く、それでいて爽やかな色気が漂う男役…。でも、凄く純粋な部分もあって、時折見せる少年っぽい笑顔が可愛くてキュンとなる。(何を語ってるんだ、俺は…笑)そんな稀有な魅力を持ったタカラジェンヌだった。舞台映像を見ていると、今でも退団する(=男役を卒業する)人だとはとても思えない。寧ろ、これから更に渋さが増して、ダンディズムを自然体で演じられる男役になるだろう…、と期待感ばかりが膨らんでしまう。しかし、七海ひろきは、最も輝き、愛されている時の退団を選んだ。きっと、これから宝塚の舞台を観ている最中に、そこに彼女がいない寂しさに不意に襲われる事もあるだろう。それでも、七海ひろきが男役として爽やかに宝塚を去ろうと言うなら、僕も笑顔で見送りたい。勿論、これは飽くまでも僕個人の態度であり、見送り方は人それぞれだろう。寂しいものは寂しいし、悲しいものは悲しい。ただ、人によってその表現の仕方が違うだけだ。そうした想いがたくさん集まって、1つの大きな「愛」の花束となり、彼女に届けば良いと思う。僕は僕らしく、ここから笑顔で手を振ろう。「俺と付き合ってくれ!」「はい、喜んで♡」*・゜゚・*:.。 。.:*・'(*゚▽゚*)'・*:.。 。.:*・゜゚・*って、お前じゃねぇだろ、馬鹿ッ!!o(#`∧´)−⊃))*д °;) ドカァッ!!前前前世から、五体投地でやり直して来いッ!!
2019.03.18
しまった、また油断していた…。と言うより、最近は衝撃的な発表が続くあまり、無意識に宝塚の話題を頭から追い出そうとしているせいか、全く予想すらしていなかった。更に、映画を観る事に気を取られ、公式HPで発表を見たのは、映画の感想を纏めた20時過ぎ。花組トップスター、明日海りおが退団。ついに、この日が来てしまった…。彼女は、僕が初めて生で観劇したトップスターというだけでなく、「清く、正しく、美しく」という宝塚のイメージを最も体現するトップスターでもあった。宝塚駅前にある像は、僕にはいつも明日海りおに見えていたし、きっとこれからもそうなのだろうと思う。その彼女が、宝塚を去る事を決めた。僕が宝塚を観始めてから唯一残っていたトップという事もあり、僕にとっては正に一つの時代が終わるような感じだ。しかし、寂しいというよりも、今は何故か「お疲れ様」という労(ねぎら)いの気持ちの方が強い。一時期、随分と痩せた印象を受け、健康面を心配した事もあるだけに、本人が退団を決意したなら、そうさせてあげたいと思うからだ。男役としては決して恵まれた体格ではない彼女が、5年もの間トップとして舞台に立ち続け、花組だけでなく宝塚全体を牽引してくれた事は感謝しかない。いや、彼女がこれまで背負って来たものの大きさを考えれば、「感謝」などという言葉では軽すぎる位だ。常にチケット難だった明日海りおのサヨナラ公演となれば、若輩者の僕などが手に入れられる可能性はほとんど無いだろうが、申し込みだけはしてみようと思う。たとえチケットが取れなくても、その分彼女を愛するファンが1回でも多く観られるなら、その方が良いような気もするし、今回は贅沢を言わず謙虚な姿勢で臨みたい
2019.03.13
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昨年、日本中で大ヒットし、ウルフルズのトータス松本は感動のあまり『リズムをとめるな』という曲まで作ってしまった映画【カメラを止めるな!】。先日テレビ放送されたので、一応、興味本位で観てみる事にした。(正直、ほとんど期待はしていなかったが…)そして、以前から何となく思っていた事だが、今回の鑑賞ではっきりした。やはり、僕はトータス松本とは映画の趣味が全く合わない…(笑)。(音楽の趣味は、結構合うのにな…)もう1本は、随分と前に観ていたのだが、その後全く映画を観なかったので、ブログに載せるタイミングを失っていた作品。偶然ながら、どちらもフィクションとドキュメンタリーが混在した作風になっている。【カメラを止めるな!】…満足度★★これが面白いかと聞かれると、単にアイデア一発の内輪話なので先が読めてしまい、特に面白いとも思わないが、「まあ、和気藹々として楽しそうだから良いんじゃない…?」とは思う(笑)。ラストも予定調和ながらほっこりできたので、☆1つおまけしてこの評価。【帰ってきたヒトラー】…満足度★★★★現代にタイムスリップして来た独裁者アドルフ・ヒトラーが、モノマネ芸人と勘違いされて、テレビで大ブレイクするが…。単なるコメディ映画だと思っていると、だんだん怖くなる。正直、ストーリーそのものは特筆すべき点も無い、及第点の内容だ。しかし、そこに、ドイツの現状に対して国民が本音を語る実際の映像が挟み込まれると、次第にフィクションとドキュメンタリーの境目が曖昧になって来る。どこまでが演出で、どこからがドイツ国民の本音なのか…。しかも、そうした国民の意見を聞いて回るのが、ドイツ史上最も禁忌(タブー)とされる男ヒトラーなのだから、笑うに笑えない。そして、戦後70年を過ぎた現代、ヒトラーの主張が決して時代錯誤にならず、グローバル化した欧米諸国に対して、寧ろ一定の説得力を持っているのが、この作品の怖い所だ。かなり際どいアプローチながら、色々と考えさせられる真面目さを兼ね備えた意欲作。実は、僕も最近知った事だが、日本は独米英に次いで、既に世界第4位の移民大国らしい。「入管法(出入国管理及び難民認定法)」によって、今後更に移民の数が増える事を考えれば、この映画は決して他人事ではないだろう。(実際、移民や難民が増えたEU諸国では、治安の悪化が深刻な問題になりつつある)政府は外からの脅威ばかり喧伝するが、寧ろ日本の内側から国の形が変わる事の方が死活的なのではないかという気がする。せっかくなので、ウルフルズの新曲『リズムをとめるな』も紹介しておこう。
2019.03.12

【アナと雪の女王】の主題歌『Let It Go』を、25か国語で繋いだ動画。世界的にヒットした映画だからこそできる編集だろう。そして、聴いていて感じるのは、やはり楽曲そのものが持つ魅力だ。映画を観てみたくなった。こちらは同じパートを繰り返しているので、もっとよく聴き比べできる。翻訳まで付いているのが素晴らしい。
2019.03.10
できる事なら、今の記憶をリセットして、ARIとずん位しか知らなかった3年前に戻して欲しい。そうすれば、各組の集合日が来る度に、こんなに胸を痛めずに済むのに…。あの頃は、ただ単純に舞台を楽しみ、男役の格好良さに酔いしれているだけで良かった。それが、少しずつ色々なジェンヌを知り、彼らに対して愛着を覚えるようになるにつれ、その人達の退団が単なる「卒業」というよりは「損失」と感じるようになってしまった。勿論、その間にも若手が育ち、ファンは新たな個性を見付け、劇団は新陳代謝を繰り返して行くのだが、その一方で確実に何かが欠落するような思いも経験するのだ。それが辛い。ファン歴の長い人達がよく「宝塚を離れていた時期がある」と書いている事の意味が、最近になって理解できるようになって来た。純矢ちとせ澄輝さやと蒼羽りくこの3人の同時退団は、本当にショックだし信じられない。【オーシャンズ11】を1回だけでも観られて良かった。それにしても、劇団はこの状況をどう受けて止めているのだろうか…。これを良しとしているのだろうか…。
2019.03.08

昨日、THE PRODIGYのフロントマン、キース・フリントの訃報が飛び込んで来た。僕は特に彼らのファンではなかったが、テクノとロックを融合させたその音楽性と、キースの奇抜なキャラクターとが相まって、間違いなく’90年代を代表するバンドの一つだった。死因は明らかにされていないが、まだ49歳と、僕とさほど違わない年齢だった事に驚いた。Rest in Peace...
2019.03.05

花粉なのかPM2.5なのか、最近やけに目が痒い。鼻詰まりは毎年の事ながら、それでも2月から症状が出る事はなかったし、今年は例年よりも酷い気がする。これがいつまで続くのか…。とりあえず、花組【CASANOVA】の感想を纏めてしまおう。カサノヴァ(明日海りお)が本気で恋をする女性ベアトリーチェを演じるのが、今公演で退団する仙名彩世だ。非常に女性的でありながら、同時に芯の強さも感じさせる演技が彼女の持ち味だが、今回のベアトリーチェはちょっとおてんばな印象もある快活な役柄で、最後の公演で新たな魅力を見せてくれたと言える。(まあ、僕が観た彼女の作品はごく限られているので、飽くまでも私感だが…)芝居と歌唱に関しては、文句無し。明日海りおとの絡みは、いかにも理想のカップルと言った感じで、どんな役柄であろうと安心して観ていられる。退団後も、ぜひ舞台を続けて欲しいが、どうなんだろう…。カサノヴァの相棒(?)となるバルビ神父を演じる水美舞斗は、どんどん良くなっている。芝居心があり、男臭さを感じさせる役者で、今やその存在感は柚香光に引けを取らないまでになっている。さすがに、ここまでの急成長は、僕にも予測できなかった。今後の更なる飛躍が楽しみだ。対する柚香も、楽しそうに敵役のコンデュルメルを演じていた。【ME AND MY GIRL】のパーチェスター役の時も感じたが、彼女はコメディに向いているのかも知れない。それでも、妻(鳳月杏)と絡む場面では、非常に複雑な表情を見せる巧みさも持ち合わせており、2番手としての役割をしっかりと果たしていたと思う。互いに切磋琢磨し合い、95期を更に盛り上げて欲しい。(個人的には、95期のトップ就任はもう少し待って欲しい気もするが…)カジノの場面での、綺城ひか理や聖乃あすからも良かった。彼らの役どころは、新思想の自由人達「アヴァンチュリエ」だが、正に宝塚の次世代を担うであろう若手達が、個性を発揮しようと熱演する姿は、観ていて微笑ましかった。あそこは、個人的にお気に入りの場面だ。特に聖乃は、新人公演主演の経験から肝が据わって来たのか、どっしりとした演技を見せるようになり、グループの中心的存在という印象を受けた。(その落ち着き具合は、イカサマ賭博師という役柄にも合っていたように思う)「フェアリー系を返上する」という言葉通り、少し男っぽさも増して、これからの成長がますます楽しみだ。綺城も体当たりの演技を見せ、観客を楽しませてくれた。飛龍つかさは…。彼女もきっと良い男役なのだろうが、僕はまだその魅力を見出せないでいる。今後に期待したい。出番は限られていたが、きちんと存在感を示した瀬戸かずやの上手さは、さすがの一言だった。夏美ようや高翔みず希の演技も、若者達のドタバタ劇の中で良いアクセントとなり、物語を引き締めていた。(夏美演じるミケーレ伯爵の正体は「ああ、そうか!!」という意外性があって面白かった)こうして、ベテランと若手がバランス良く活躍できているのが、今作品の見所でもあるだろう。それにしても、鳳月杏の美しさはどうした事だろう…。彼女の女装(?)姿は【ME AND MY GIRL】のジャッキー役でも見ているが、今回の妖艶で神秘的な色気はとてもその比ではない。何故、コンデュルメルが彼女を放ったらかしにするのか、全く理解できない(笑)。(まあ、そういう話だから仕方が無いのだが…)そして、更に魅了されたのが、その歌声の素晴らしさだ。特に高音の伸びは圧巻で、それはまるでセイレーンかローレライのように僕の心を虜にし、永遠に愛の海を彷徨(さまよ)わせるほどの魔力を持っていた。気絶するほど悩ましいとは、正にこの事だ。客席の拍手も、ひと際大きかったように思う。このコンデュルメル夫妻の気持ちのすれ違いが、物語の中で上手く機能していなかった事が、今作品で一番残念な所と言えるだろうか。鳳月と柚香の表情から、2人の仲が必ずしも冷え切った関係でない事は分かるのだが、その描き方が不十分なため、どうしてもラストの展開が唐突に感じてしまったのだ。もう少し、素直になれない男女の気持ちを、丁寧かつ明確に描写して欲しかった。(今回は、鳳月と柚香の演技力に救われた感じだ)という事で、花組公演【CASANOVA】の感想はここまで。最初にも書いた通り、脚本的には甘い部分があるものの、それを補って余りある魅力をジェンヌ達が振り撒いてくれているので、宝塚の舞台としては充分に成功していると言えるのではないか。ドーヴ・アチアが提供した楽曲も聴き応えがあり、フランク・ワイルドホーンとはまた違う魅力を感じた。特に、サビのメロディが個性的で耳に残った。ありがとう!!次回は、月組公演【夢現無双】だ。【エリザベート】を見逃しているので、約1年振りの月組観劇となる。ARIには勿論、月組の皆と再会できる事が楽しみでならない。観劇日は、3月26日と4月9日(どちらも15時公演)の2回。そして、宙組公演【オーシャンズ11】は、抽選方式で4月23日分の席を確保でき、何とか最悪の事態だけは避ける事ができた。(先着順方式は、案の定あっという間に売り切れて撃沈された…笑)ずんの悪役ぶりに注目したい。因みに、タイトルは日本のミュージシャンChar(チャー)の曲【気絶するほど悩ましい】から。作詞は、阿久悠だ。
2019.03.03
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