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何故かは知らないが、「映画よりも、面白いでござる…(笑)」というタイトルで書いた宙組【オーシャンズ11】の感想に、アクセスが集中している。昨日だけでも閲覧数が32もあり、記事を載せてから僅か1週間でその数は100を超えた。こんな事は初めてだ。そんなに特別な感想を書いたつもりはないのだが…(笑)。それにしても、ブログ村にも参加していないこんな場末のブログに、皆一体どうやって辿り着くのだろうか…。まあ、どれだけ期待されようと批判されようと、僕は自分の感性に従ってしか感想を書けないし、そのためのブログなので、それで構わなければ今後ともどうぞお見知りおきを。では、後半を。敵役となるテリー・ベネディクトを演じた桜木みなとは、孤軍奮闘の頑張りを見せてくれた。何より、真風涼帆を相手に一歩も引かず、オーシャン達と対等に渡り合っていたのが素晴らしい。これまでの若いイメージから脱皮して、人の上に立つ「大人」の胆力が備わって来た感じだ。欲を言えば、ベネディクトの「裏の顔」にもっと冷淡さが感じられると良かったが、その辺りは公演を重ねる内にどんどん役が深まって来るだろう。歌にも力強さが増し、公演毎に着実に成長しているのが分かる。これからが更に楽しみだ。また、最後はオーシャンに出し抜かれるとは言え、そこで心が折れるのではなく、その悔しさを次に繋げる逞しさがベネディクトにはあり、敵役ながら観ていて共感できた。彼がどうしてホテル王を志したのかも、歌の中でしっかりと説明されているので感情移入し易い。彼はまた這い上がって来るだろう。負けるな、ずん!! ☆*:.。. o(≧▽≦)o .。.:*☆と、今公演はともすればイケメンばかりに気を取られがちになるが(笑)、彼ら以上に強烈なキャラクターで楽しませてくれたのが、今公演で退団する純矢ちとせだ。我が儘で威圧的で、星風まどか演じるテスを何かと目の敵にするクイーン・ダイアナ役なのだが、何故か憎めない魅力がある。ラストも格好良く、ずんには申し訳ないが「ベネディクト、ざまあ見ろ!」と思ってしまった(笑)。彼女の跡を継ぐ娘役が現れる事を期待している。トップ娘役の星風まどかもいつの間にか大人の色気を感じさせる女性に成長し、素晴らしい演技で魅せてくれた。彼女も公演毎に成長していくのが分かり、見ていて楽しい。それ以外でも、留依蒔世や3ジュエルズ、若翔りつなどの脇役達もしっかりと個性を発揮し、舞台を盛り上げていた。そして、【オーシャンズ11】という映画を、ここまでエンターテインメント性の高い舞台作品に作り変えた小池修一郎の才能にも感服した。映像を効果的に使えるようになった事も、娯楽性を高めた要因だろう。ありがとう!!それと、今公演では105期生のお披露目があった。聞くところによると、なかなか舞台に熱い子達らしい。将来、彼らが宝塚にどんな風を吹かせるのか、楽しみにしながら見守りたい。そう言えば、今公演から、宝塚歌劇オーケストラの演奏者氏名が劇場内インフォメーション横に掲示される事になった。月組感想の際に、「裏方スタッフ」への感謝を書いたからだろうか(自意識過剰…笑)。普通紙に氏名が印刷されている程度だと思っていたのだが、実際に見たらもの凄く豪華で驚いた。しかも、各楽器の配置まで丁寧に示してあり、ちょっと感動すら覚えた。あんな狭いスペースに、どうやってオーケストラが並んでいるのか、ずっと気になっていたのだ。ありがとう!!という事で、今回はここまで。次回の観劇は6月11日の雪組公演【壬生義士伝】だ。5月中は何の予定も無いので、唐突ではあるが映画【ラ・ラ・ランド】について書いてみようと思っている。実は、2月だか3月だったか、『Amazonプライム・ビデオ』の感想欄に「ミアがセブを裏切って…」と書き込まれているのを偶然読んで、「ああ、分かってないな〜」と思ってしまったのだ。普段なら、「映画なんてその人の感性で観れば良い」と思っているし、ネタバレにもなるので解説などしないのだが、今回に限ってはあまりの誤解の多さに「せめて、僕のブログを読んている人達には、ちゃんと理解してもらった方が良いのかな…」と考えるに至ったのだ。それ位、あの映画を正しく解釈し批評できている人は、ネット上にはほとんどいなかった。(Wikipediaにすら間違った解説が載っているのだから、苦笑いするしかない)ただ、まあ、「これが正解だ!」と断言してしまうとさすがに語弊があるので、飽くまでも「僕なりの正解」としておこう(笑)。と、その前に、先ずはゴールデンウィークの10連休だ。とりあえず最初の3日は普段通りだったが、万全を期しておきたいので、特に大きな話題でも無い限り更新は滞ると思う。それでは、また…
2019.04.30

洋楽中心に生きてきた僕にとって、「平成の1曲」と言われても全然しっくり来ないのだが(笑)、敢えて挙げるとすれば、この曲になるだろうか。THE WiLDHEARTS【I Wanna Go Where The People Go】(1995年)当時の洋楽シーンは、カート・コバーン率いるNIRVANAの成功によって『グランジ/オルタナティヴ』一色に染まっており、僕はロックを聴く楽しみを感じられなくなっていた。(このブームのせいで自分達の音楽スタイルを見失い、消えて行ったバンドは数え切れない)そんな最中に出会ったのが、イギリスのバンドTHE WiLDHEARTSだった。彼らのポジティブで突き抜けたサウンドは、僕に「ニルヴァーナなんて知るかよ。音楽ってのは悩むためじゃなくて、楽しむために聴くもんだろ?」と言ってくれているようで、救われた。その後、バンドは解散と再結成を繰り返しながら活動を続けるが、現在は活動休止中のようだ。それでも、彼らの曲は今でも僕を励まし、音楽を聴く原点に連れ戻してくれる。せっかくなので、他の曲も紹介しておこう。因みに、バンドは4人組なのだが、中心人物のジンジャー(Vo&G)以外はメンバーの入れ替わりが激しかったため、MVによって毎回顔ぶれが違う。
2019.04.30

最近は、各組がどんどん個性を発揮しようと切磋琢磨しているのが舞台から伝わって来るので、どの組も観ていて楽しい。宙組も、真風涼帆という個性の下で、宙組にしか出せない、宙組だからこそ出せる魅力を身に付けつつある。その魅力が、今回【オーシャンズ11】という作品に出会う事で爆発した。主役の真風涼帆はダニー・オーシャンそのものだし、芹香斗亜が演じるラスティ・ライアンは軽妙洒脱な雰囲気が堪らなくセクシーだ。2人とも派手なスーツに身を包んでいながら、見事に着こなしているし、周りから少しも浮いていないのが凄い。彼らの貫禄と風格がそうさせるのだろう。これで笑いも取れるのだから、男として完璧じゃないかッ!! (笑)最高で最強のコンビだ。他の仲間達の中で、今回最も印象深かったのが、リビングストン役の瑠風輝だ。最初、カラフルな衣装と眼鏡で誰だか分からなくて、双眼鏡で覗いたら瑠風だったので驚いた。まさか、彼女にあんな弾(はじ)けた芝居ができるとは…。彼女に対しては、かつて苦言を呈した事もあったが、今回の役で一皮剥けたか。バウ公演の初主演も決まり、これを切っ掛けに更に新しい自分を見付け、飛躍して欲しい。頑張れ、もえこ!! ☆*:.。. o(≧▽≦)o .。.:*☆ライナスを演じた和希そらも、こちらは一皮剥けずに弱音ばかり吐いている青年を、自らの持ち味を活かしながら好演していた。実力は折り紙つきなだけに、今後は渋さや貫禄を身に付け、更に役の幅を広げて欲しい。見事な曲芸で楽しませてくれた同期の秋音光も良かった。彼女の事は以前から知ってはいたものの、これまで今一つ目立つ役が無かったので話題にして来なかったが、節目の10年目を迎え今後の活躍が楽しみだ。出番は限られていたが、モロイ兄弟を演じた優希しおんと鷹翔千空も、ハツラツとした演技でしっかりと印象を残していた。2人とも将来の宝塚を背負って行くであろう若手だけに、更なる成長を期待したい。一方、ソール・ブルーム役の寿つかさと、ルーベン役の凛城きらは、タイプこそ違えど渋さと貫禄のある芝居で魅せてくれた。特に、ソールは茶目っ気もたっぷりで、オーシャン達の父親的な存在。酸いも甘いも嚙み分けて来た寿の懐の深さが、そのまま役柄に表れていた。凛城きらも意外なほど老け役が似合っており、新たな魅力を発見したような感じだ。今公演で退団となる澄輝さやとと蒼羽りくも、個性的なキャラクターで楽しませてくれた。2人と言えば【王妃の館】での警官&オカマコンビが印象深いが、彼らの息の合ったやり取りがもう見られなくなるのは寂しい。このように、11人もいながら個々が輝ける舞台になっている事が、この【オーシャンズ11】の素晴らしい所だろう。そして、そのキャラクターをしっかりと自分の個性として表現できている宙組の面々も見事だ。と、今回はここまで。後半は、また明日。
2019.04.29

星組の次期トップコンビに、礼真琴と舞空瞳が就任する事が発表された。先ずは、おめでとうを言いたい。まあ、まこっつあんに関しては、もう少し男役として熟成させてからトップに就けて欲しかったというのが正直な所だが、逆にトップスターとして成熟して行く姿を楽しむ時間が増えたとも言えるし、ここは前向きに捉えよう。1作品でも多く、舞台に立ってくれる事を切に願う。そして、今日は月組【ON THE TOWN】のチケット先行販売日。仕事の合間に、いそいそと会員ページを開いたのだが…。………ん? (´・_・`)って、「休演日」じゃねぇかよぉおおおおッ!!!!?(#`Д´)ノノ⌒★┻━┻ マジかよ…。((( ̄д ̄;)そりゃあ、日程を事前に確認しなかった僕も悪いけどさ、ポスターにあんなキャッチコピーまで載せておいて、この仕打ちって……。そんな事する…!?貴方、ドSですか…!? (笑)まあ、とは言え、それならそれで仕方が無い。今回は、潔く諦めよう。さすがに、お客さんを放ったらかしにしてまで、宝塚を優先する訳にはいかない。いくらARIの事が大好きとは言え、夢と現のケジメはしっかりとつけなければ…。それにしても、まさかこんな結末が待っているとは思わなかった…。ある意味「奇跡」だな(笑)。
2019.04.26

2週間ぶりに訪れた花のみちは、桜が散り、既に初夏の装いを始めていた。そんな新緑の景色を抜けて、今日は宙組公演【オーシャンズ11】を観劇して来た。2001年に公開されたジョージ・クルーニー主演の映画は、勿論観ている。ただ、内容はほとんど覚えていない。凄く豪華な俳優陣がスタイリッシュに大金を奪う…、といった程度の記憶だ。だから「もしかすると面白くなかったのかな…?」と、観るまではちょっと不安だった。しかし今日、実際に宙組の舞台を鑑賞してみて、「これは絶対に映画より面白い」と確信した。エンターテインメントの全てが、ここに詰まっている。このまま本場のラスベガスで上演しても通用するのではないか、と思える程の完成度だ。更に、一本立てのミュージカルでありながら、芝居の中にショーの要素が絶妙なバランスで配分されており、宝塚ファンにとっては両方を同時に楽しめる贅沢な内容になっている。主人公オーシャン(真風涼帆)の仲間達にしても、観劇するまでは「10人もいたら、個々の印象が薄くなってしまうんじゃないか…?」と心配していたが、全くそんな事はなく、一人ひとりの個性をしっかりと活かした役作りができていた。(映画版では、ブラッド・ピットくらいしか記憶にない…)彼らをスカウトする場面展開も小気味良く、それでいて感情移入しやすいエピソードが全員にちゃんとあるので、観ている内にどんどん楽しくなってくる。そんな「オーシャンズ11」達と見事に対峙してみせた、桜木みなとの成長にも拍手だ。それにしても、芹香斗亜のジョンソン医師は反則だろう…(笑)。とんでもない髪形と極太まゆ毛で現れた時は何事かと思ったが、まさかそういうアドリブで来るとは思わず、大笑いしてしまった。スリルとロマンスの駆け引きをきっちりと描きつつ、こうした息抜きのギャグも外さない辺りが、今作の魅力ではないだろうか。というように、今公演は文句のつけようが無いくらい楽しかった。おかげで、「DVDは1年に1枚だけ」と言っていたのに、欲しい作品がまた増えてしまった。(こうなったら、大阪にカジノを誘致して、一攫千金を狙うしかないか…笑)別に感想なんて書かなくても、「観れば分かる!!」とだけ言えば全て伝わる面白さだが、なるべく今月中にキャスト別の感想を纏めたいと思う。
2019.04.23

ポーランド生まれの若きギタリスト、Marcin Patrzalek。「名前を何と発音するか分からない…」とネットでも話題になっている、現在18歳の青年だ。こちらの動画は、彼がまだ15歳の時の演奏。その卓越したテクニックと、情熱的な演奏に舌を巻く。こちらは最新の映像。ちょっと大人っぽくなってはいるが、それでもまだ若い(笑)。パガニーニ作曲「24の奇想曲」の中から、第24番を演奏している。ついでと言っては失礼だが、フランス出身の若干20歳、Tina Sという女の子も凄い。ベートーヴェンのソナタ「月光」を演奏しているのだが、この時まだ17歳。上手過ぎて、唖然としてしまう…(笑)。
2019.04.20

朝夏まなとのInstagramに、七海ひろきが登場!!すっかり女性らしくなったまぁ様に対し、まだまだイケメン盛りの七海ひろき。2人の笑顔に癒されると同時に、「こういう普段の姿が見られるのも、卒業したからなんだな…」と、しみじみ思った。実咲凜音や咲妃みゆの元気そうな姿も見られて、まぁ様に感謝だ。そう言えば、俺っていつから「まぁ様」って呼ぶようになったんだ…?
2019.04.19

他の話題の下書きをしたり、突然の体調不良で全く書けない日があったりしている内に、いつの間にか観劇から1週間以上経っていた。宝塚大劇場での月組公演も終わり、明日からはもう宙組公演【オーシャンズ11】と、若干タイミングを逸した感があるが、何とかレビュー【クルンテープ 天使の都】の感想を書き上げた。今回のレビューは、個人的にはかなり良かった。オープニングから宝塚の華やかさとタイの煌びやかな装飾が見事に嵌まり、荘厳華麗な異国情緒に溢れている。眩(まばゆ)いほど黄金色に彩られていても嫌味が無いのは、その表現が仏教信仰に基づいたものだからだろう。珠城りょうと美園さくらに純朴なイメージがある事も、ただ派手なだけではなく、どこか敬虔な雰囲気を感じさせる要因になった。並んで立つ2人は本当に幸福そうで、僕は何となくブータンの国王夫婦に重ねがら見ていた。そのせいもあってか、僕の中で今回のレビューは「幸福度No.1」という副題が付く事に…(笑)。たまきちと美弥るりかの並びも美しかった。特に、第10場『ブーア(蓮の花)』は、この世のものとは思えない幽玄さで、2人の魂が昇華されるかのような演出が涙を誘う。正に、一蓮托生と呼ぶに相応しい場面だ。涙を誘うと言えば、美弥るりかの銀橋ソロ・第21場『マカプジャ(万仏祭)』も素晴らしかった。ここの楽曲は公演の途中に変更されるというハプニングがあったが、2回目の観劇時の方が感動が大きかったので、個人的には変更されて良かったのかな、と思う。(DVDで映像として残る事を考えれば、尚更だろう)もう1曲変更された第11場『ケングエング(元気)』も、どちらも楽しかったので特に問題無し。曲そのものよりも、千海華蘭のダンスがキレッキレだったのが、一番印象に残っている(笑)。ところで、3年目の真実だが、宝塚を観始めて実はあまり歌詞を聴いていない事に気付いた。中学生の頃から洋楽ばかり聴いて来たせいか、ヴォーカルは「楽器」の一つと捉えるようになっていて、どうしても歌詞の内容より歌唱力や音色に注意が向いてしまうのだ。更に、洋画は字幕が出るので、余計に歌詞に意識を傾ける事をしなくなってしまっていた。ミュージカルを鑑賞する上でこれは明らかに致命的で、これから直して行かなければならないと再確認した。場面は前後するが、月城かなととARIによる第7・8場『ルンム(若さ)』でのムエタイもコミカルで楽しかった。しかも、結構長い時間で、ファンとしては嬉しい限り。朝美絢とのコンビも良かったが、月城とのコンビも大人っぽい雰囲気が出ていて良い。今のところ、ショーではコミカルな役回りが多い2人だが、今回のたまきちと美弥のように、いつか彼らが妖艶に絡むシーンも観てみたいものだ。そして、驚いたのが、第12場での輝月ゆうまの歌唱力だ。これまで、彼女の歌には特に注目していなかったが(…失礼)、ここまで伸びやかに歌えるとは知らず聴き入ってしまった。表現力もあって、1人でも充分に舞台を埋められる存在感を持っている。男役でのソロもぜひ観てみたい。ソロと言えば、第9場の風間柚乃も爽やかな歌声を聴かせてくれた。新公主演も大好評だったようで、これから更なる飛躍が期待される。とは言え、まだまだ若さは隠し切れない。男役としても決して大きい方ではないので、舞台上でいかに自分を大きく見せるかを研究して行けば、やがて本当の意味で目が離せない男役になるだろう。第17場『ライキンドクン(傷)』で女役を務めるARIは、何度観ても感動する。単なる女装ではなく、たまきちの恋人役として女心をしっかりと表現しているのが素晴らしい。一方、第15場や第22場では男役として格好良い群舞を見せてくれて、最初から最後まで極上の時間を過ごす事ができた。DVDでどこまで彼女の表情がクローズアップされているかは不明だが、【カフェブレイク】での映像と併せて楽しみたいと思う。それ以外の場面も月組ファンとしては印象深いものばかりで、更にARIの成長記録としても、ぜひこのDVDは買わなければならないと実感した。ありがとう!!
2019.04.18
ようやく、他のキャストの感想を。気が付けば、ずっとARIの事しか書いてなかった(笑)。2回目の観劇となる【夢現無双】は、前回と同様に「推察しなければいけない情報量が多いのに、展開が早いので、感情移入している暇が無い」という印象を受けた。ストーリーも理解しているのだが、「結局、武蔵は何を求めて生きていたのか?」という本質的な部分が、最後まで見えて来なかったように思う。それでも、珠城りょう演じる武蔵はとても魅力的で、男が見ても惚れ惚れする格好良さがあった。独行道を極めんとする武蔵の生き様と、男役道を極めんとする珠城の姿勢が重なるからだろうか。実在の人物を描いているのに、まるで珠城に当て書きしたかのように映る。一方の美弥るりかも、武蔵とは好対照な清冷な佇まいで佐々木小次郎を体現していた。彼(女)が舞台に現れると、その場の空気がぴしりと張り詰め、存在感だけで只ならぬ強さを感じさせたのは見事と言う他ない。小次郎が実際にどんな人物だったかは知らないが、美弥を通してその生き様を見せてもらったような気がする。また、最後は武蔵に敗れるとは言え、彼を剣豪として無双の高みに導いたという意味では、「若きトップスターとそれを導く熟練の2番手」という2人の関係性にも重なる部分があるのではないか、という感じがした。勿論、彼女自身もトップスターへの夢を追い続けてはいたのだろうが、それ以上に周りを気遣い、慈しむ優しさがあった。(今日の日刊スポーツのインタビューにも、「(卒業後は)応援して下さった方々へ、恩返しの期間を作りたい」と彼女らしいコメントが載っていた)だからこそ、たまきちも美弥を信頼し、トップとしての重責を背負って来られたのだろう。【グランドホテル】の感想の時からずっと書いているが、今の月組に彼女がいてくれて本当に良かったと思う。今公演で卒業にはなるが、これからもその大きな慈愛の瞳で組子達を見守って欲しい。新トップ娘役の美園さくらは、急激な状況の変化にまだ戸惑いもあるのか、少し演技に硬さが見られたものの、武蔵を慕うお通の気持ちはしっかりと伝わって来た。公演を重ねれば、もっと馴染んでくるだろう。(実際、9日に観た時は、前回よりも良くなっていた)たまきちとの相性も良い。愛希れいかとのコンビは「同志」という印象だったが、美園とは「夫婦」という感じがする。レビューでは婚礼の場面もあり、たまきちを見る美園の表情には愛情と信頼が溢れていた。見ていて微笑ましくなる関係性だ。武蔵の幼馴染・又八役の月城かなとは、全くうだつの上がらない駄目男を、愛嬌たっぷりに演じていた。どれだけやさぐれてもどこか憎めない又八のキャラクターと、生粋の美形ながら親しみやすさを感じる月城の人柄とが見事に相まって、奥行きのある人物像に仕上がっている。命を顧みず、強さを競い合うばかりの男達の中にあって、ある意味最も人間らしく、見ていてホッとできる存在だ。同期の輝月ゆうまも、武士でありながら本当はただ調子が良いだけの駄目男・祇園藤次を好演していた。こちらは、最初は凛々しかったのに、だんだん情けない感じになっていく様が見ていて面白い。2人共、役の幅をしっかりと広げ、どんどん頼もしくなっている。これで貫禄や風格が備わって来れば、いよいよダンディズム香る男の領域は目の前だ。彼らに続く夢奈瑠音や蓮つかさも、更に個性に磨きがかかり、安定感が増しているように感じた。今後、どんな男役になって行くのか楽しみだ。また、海乃美月や叶羽時、結愛かれんなど新公ヒロイン経験者らもしっかりとした存在感を示していた。こうした姿を見ると、やはり新人公演では1人でも多くの若手にチャンスをあげて欲しいと思う。それ以外の組子達も、それぞれの役を生き、武蔵と小次郎が生きた時代を鮮やかに蘇らせていた。そこに脇役はいない。老若男女の違いはあれど、皆それぞれの人生を歩みながら、今そこにいる。そうした人々が出会い交わるからこそ、そこにドラマが生まれ、物語が始まるのだ。月組の芝居からは「自分が演じる役の主演は自分だ」という熱意が伝わって来た。だからこそ、どの登場人物達も個性的で活き活きとしていたのだろう。上演時間が随分と長く感じたのは、組子達の芝居の濃さも関係していたかも知れない。ありがとう!!という事で、【夢現無双】の感想はここまで。次の宙組観劇(23日)までまだ日があるので、その間にレビュー【クルンテープ 天使の都】の感想も書いてしまおうと思う。
2019.04.11

き、奇跡が起きたッ!!星組【霧深きエルベのほとり】での七海ひろきに続き、月組レビュー【クルンテープ 天使の都】の階段降りで、今度は何とARIが僕の目の前に!!こんな幸運が続いて良いのだろうか…?今日のA席27列目は抽選方式で当たったものなので、これはもう運命的と言って良いだろう。そして、何と…煌めく笑顔とハイタッチをARIから貰いましたッ!!☆*:.。. o(≧▽≦)o .。.:*☆これまで、頑張って応援して来たご褒美だろうか…。それとも、交通事故の帳尻合わせとして、神様が用意してくれたのだろうか。(ただ、逆にハイタッチの対価が交通事故なのだとしたら、この先ちょっと身が保たないが…笑)普段なら、ジェンヌ達が目の前に来ても恥ずかしくてハイタッチなんて求めないのだが、相手がARIとなれば話は別だ。そして、出掛ける前に何気なく観ていたEテレ【知恵泉】の中で、立川談志が言った「欲しいものは取りに行け」という言葉が妙に印象に残っていて、今回は勇気を出して手を伸ばした。そんな僕にでも笑顔でハイタッチしてくれたARIに感謝だ。更に、近くで見ていて気付いたが、ARIは手を伸ばしてる人がいないかちゃんと探しながら、最後まで皆とハイタッチしており、その優しさにも感動した。その気持ちを忘れず、1人でも多くのファンから愛される男役になって欲しい。ありがとう、ARI !!この奇跡を忘れないために、DVDを購入する事に決めた。ここまでしてもらって、「やっぱり買わない」とは死んでも言えない。後は、楽曲の差し替えが無い事を祈るばかりだ。 桜も綺麗だった。
2019.04.09

「暁千星が大人になっている…」今回の【夢現無双】で、吉岡清十郎を演じるARIが舞台に現れた時、最初に感じたのがそれだった。前回に観た【カンパニー】では等身大の青年を好演していたが、今回はそれ以上の存在感で、京最強と謳われる剣豪のオーラと男の色気を醸し出していた。1年振りの再会だからこそ、余計にその変化がはっきりと感じられる。出番は限られていたが、吉岡清十郎の立ち居振る舞いからは、彼がどんな人間なのか、これまでどんな半生を送って来たのかが、言葉にせずとも伝わって来た。それは、ARIの演じたものが清十郎という「人物」ではなく、彼の「生き様」だったからだろう。星組【霧深きエルベのほとり】の感想でも書いたが、男には生き様が必要だ。何を信念とし、何を守り、何に命を懸けるか…。迷いは不安を生み、不安は後悔を生む。だから、男は自分の進む道に覚悟を決めなければならない。その覚悟が男を精神的に強くし、自由にし、唯一無二の存在にする。ARIの演技からは、そうした男の生き様が感じられた。だから、清十郎はあれだけ魅力的に映ったのだろう。ドスをきかせた声や、女性のあしらい方も随分と様になり、すっかり役者が板に付いて来た。背伸びをせずに、こうした役を演じられるようになったのは、ファンとしては嬉しい限りだ。最近、ARIを巡っては「オラみ」と「バブみ」という言葉をよく目にするが、正にこの振り幅の大きさが、今後更にARIの個性となり武器となるだろう。そして、印象的だったのは、公演プログラムに書いてあった「最後は彼女(朱実)のことを思って突き放すところに彼の人柄が表れている」というコメントだ。以前にも書いた事があるが、ARIの芝居にはいつも「演じる役の良心を拾い上げようとする優しさ」が滲み出る。この姿勢は、【舞音-MANON-】の新人公演でクオン役を演じた頃から何も変わっていない。どんどん成長し変わって行くARIの中に、変わらない部分を見付けたような気がして嬉しかった。レビュー【クルンテープ 天使の都】でのARIも、様々な表情で魅せてくれた。男役ではダンディに、女役ではセクシーにと、今公演ではとにかく大人の色気が増している。これまで自分なりに試行錯誤し、もがきながら培って来たものが、はっきりと形になって表れて来ている証拠だ。第17場『ライキンドクーン(傷)』での女役は、本当に素敵だった。舞台が始まるまでは、セクシーなARIを目の当たりにしたら恥ずかしくて直視できないのではないかと心配していたが(笑)、実際は成長した彼女の姿に感動して、ずっと見入ってしまった。3年前に僕が思い描いた未来の男役像に、この公演でARIは成った。さあ、これから3年後のARIは、どんな男役になっているだろうか。(研10から研11に上がる頃だ)きっと、僕が想像もつかないくらい素敵な男役になっているに違いない。これまでは、何か少しでもアドバイスができるようにと、僕はできるだけ彼女の前を歩いてきたつもりだが、これからはその逞しくなった背中を見守る事になりそうだ。ARIは、もう立派に自分の道を歩んでいる。その道の先に、どんな景色が待っているのか…。楽しみにしながら、これからも応援したい。どこまでも君について行くよ、ARI !! ☆*:.。. o(≧▽≦)o .。.:*☆ 4月(APRIL)は、ARIの季節?今週は他事に気を取られて感想が遅くなったので、他のキャストに関しては、9日以降に改めて書こうと思う。そう言えば、宙組の亜音有星(103期)が新人公演でテリー・ベネディクト役に抜擢されて驚いた。入団当初から注目はしていたが、まさかこんなに早く大役に抜擢されるとは思ってもみなかった。僕の記憶の中では、まだあどけなさの残る印象の彼女だが、果たしてどんなベネディクト像を見せるのか…。本役がずんというのも、何か縁を感じる。たくさん学んで、たくさん楽しんで欲しい。頑張れ!! ☆*:.。. o(≧▽≦)o .。.:*☆
2019.04.05
昨日の夕方、怪しい訪問員が家に来た。『ニチデン』の職員と名乗るその男性は、「電気メーターが新しくなった事に関するお知らせで伺いました」と言う。しかし、どれだけ説明を聞いても、どうにも腑に落ちない。要点はこうだ。1. 電気メーターが電波式に変わり、直接検針する必要が無くなったので、人件費が削減された。2. 送電はこれまで通り関西電力からだが、請求書の発行窓口が変わるので、手続きして欲しい。3. 手続きすると、毎月の料金が5〜6%ほど安くなる。意味が分からない…。電力の自由化に伴い、利用会社を乗り換える事で料金が安くなる、というなら分かる。しかし、送電元は関電のままなのに、請求書の発行窓口を変える事で料金が安くなるというのは、理屈に合っていないだろう。その職員に確認したら、僕の住んでいる団地の全戸が電波式のメーターに変わっていると言う。ならば、関電がいちいち個別訪問して、請求窓口を変えてもらう必要などあるだろうか…。更に、手続きをした人だけが安くなるというシステムは、明らかにおかしい。5分ほど説明を聞いたが、どうにも納得いかなかったので、「言ってる意味がよく分かんねぇから、今回は良いや!」と、軽く吐き捨てる口調で断った。その後、ネットで調べてみると、ニチデンは旅行会社の大手『H.I.S』が運営している会社で、やはり関西電力とは無関係のようだ。そして、「詐欺まがいの勧誘をして来る」と口コミにあった。(1~2人世帯では、逆に料金が高くなる可能性があるとも…)最近は、新電力や新ガス会社の訪問がよく来るが、「安くなる」と言われても、その場では契約しない方が良いだろう。申し込む事はいつでもできるのだし、他の電力会社と比較・検討してからでも遅くはない。「家族と相談する」とでも言って、名刺とパンフレットを貰っておくのが得策だ。詐欺の手口が巧妙になっているだけに、僕達もより一層の注意が必要だと改めて感じた。
2019.04.03

新元号が『令和』に決まった事で、ちょっと話題になっている曲があるとか。「れいわ」という音の響きから、エリック・クラプトンの代表曲の1つ【Layla(いとしのレイラ)】を思い出す人が結構いるというのだが、どうなんだろう…(笑)。せっかくなので、この曲にまつわる有名な恋のエピソードを紹介しておこう。ファンなら誰もが知っている話だが、【Layla】はクラプトンの許されぬ恋心を歌った曲だ。1960年代末、クラプトンはある女性と知り合い恋に落ちる。しかし、あろうことか、その人は自分の親友の奥さんだった。駄目だと分かっていても、自分を抑えられないクラプトンは、彼女に想いを伝えてしまう。それどころか、夫である親友にまで「君の奥さんを愛している」と告白する始末。【Layla】(1971年)はこの頃に生まれた曲だ。既にすれ違いが続いていた夫婦関係は、このクラプトンとの一件が切っ掛けで完全に破綻。2人は離婚し、クラプトンは晴れて彼女と結ばれる事になる。その女性とは、パティ・ボイド。そして、彼女の夫であり、クラプトンの親友でもあった人物こそ、誰あろうTHE BEATLESのジョージ・ハリスンだった。そう、これは世紀の略奪愛だったのだ。ただ、話はこれで終わらない。普通なら、これが原因で、クラプトンとジョージは仲違いしてしまったと思うだろう。しかし、この後も2人の友情は続き、何とクラプトンとパティの結婚祝賀パーティには、ポール・マッカートニーやリンゴ・スターと共にジョージも出席している。また、クラプトンがアルコール依存や薬物依存に苦しんだ時、息子を亡くし悲嘆にくれた時など、常に手を差し伸べたのはジョージだった。(ジョージは離婚を苦にしておらず、パティに対しても「何かあれば、いつでも君を支えるよ」と言っていたそうだ)そんな男の友情に応えるように、2001年にジョージが亡くなった際、追悼コンサートを主催したのは、ポールでもリンゴでもなく、クラプトンだった。2人の大スターを虜にした女性、パティ・ボイド。実は、ジョン・レノンやミック・ジャガーも彼女を口説いていたとか…。それも頷ける可愛さだ。
2019.04.02
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