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星組の新トップコンビ、礼真琴と舞空瞳の大劇場でのお披露目公演が【眩耀(げんよう)の谷 ~舞い降りた新星~】に決まった。【GOD OF STARS-食聖-】に続き、こちらも役名がジェンヌの芸名に因んでいる。礼真琴の役名が「礼真(レイシン)」とは、これまた随分ストレートな命名だ(笑)。と、そんな中、個人的に気になる文字が…。「豊かな自然と土壌を持つ“亜里(アリ)”という地に…」亜里(アリ)…?え、ARI !!?「こっちにおいで」え、ARIが星組においでるッ!!? ∑(゚Д゚;)つ、ついにARIにも組替えの時が…。((((((゚Д゚;)))))いやいや、『亜里』は地名だし、さすがにARIと結び付けるのは強引過ぎるか…(笑)。(;^ ^Aとは言え、ARIももう研8だ。組替えの話があったとしても、不思議は無い。僕は別にARIを「月組の御曹司」だとは思っていないし、彼女の成長を考えれば、寧ろ組替えには賛成派だ。まこっつあんとは演技スタイルも違えば、歌唱スタイルも違うARIだが、互いに協力し、刺激し合えれば、きっと面白い化学反応を起こすに違いない。そして、2人には「尊敬する人物が柚希礼音」という共通点がある。そう思いながら、もう一度注意して解説を読んでみると、ARIの組替えを匂わせる情報が、実はもう一つ隠れている事に気付いた。分かるだろうか…?それは、礼真を眩耀の谷まで案内する「汶族の男」の名前が、まだ明かされていないという事だ。他の登場人物達は既に名前が出ているのに、何故この人物だけが「男」表記なのか…。解説を読む限り、この「男」がかなり主要なキャラクターである事は間違いない。恐らく、2番手ないし3番手に位置する役柄だろう。にも拘わらず、その名前が敢えて伏せられている、という事は…。今このタイミングで、役名から誰かを連想されては困る人間、という事だ。となると、「誰かが組替えして来る」と考えるのが順当だろう。そして、それは「星」を名に持つ男役・暁千星である可能性は、決して低くないと思う。しかし、ちょっと待て。では、瀬央ゆりあはどこに行ったのか。もし、周の国王が「宣王(せんおう)」と読むのなら、「せんおう=瀬央」ではないか。敵役だし、「汶族の男」ほど出番は多くないように思えるが…。一方、月組は次回作【I AM FROM AUSTRIA】から鳳月杏が組替えして来るし、その終演後にARIが星組に異動するとしても、タイミング的には何の問題も無い。そうなると、月組は鳳月と月城かなとによる「月×月コンビ」になる可能性が濃厚になる。更に、(これは邪道な言い方だが…)ARIの組替えで、劇団は風間柚乃を推しやすくもなる。と、まあ、これは飽くまでも僕の妄想なので、あまり気にしないでもらいたい(笑)。ただ、もし当たっているとすれば、まだまだ大きな動きが劇団内で続く事になるだろう。
2019.06.28
昨日、2週間振りに訪れた「花乃みち」は晴天に恵まれたものの、関西だけ梅雨入りが遅れているせいか、紫陽花は何だか元気が無さそうに見えた。紫陽花は【万葉集】にも登場する、日本人には古来より馴染みの深い花だ。日本は四季のある国だし、紫陽花が綺麗に咲くためには、やはり梅雨も必要だなと感じた。(今日、ようやく梅雨入りが発表されたが、週末は天気が荒れるらしい…)2度目となる雪組【壬生義士伝】は、ストーリーが分かっているせいか、更にしっかりと内容を理解する事ができた。前回、どうも腑に落ちなかった鳥羽伏見の戦い(第23場)での、吉村貫一郎(望海風斗)が朝廷軍に対して取った行動の意味も、今回はすんなりと納得できた。あれだけ「生きる」事に拘っていたはずの貫一郎が、何故あの時に限って、無駄死にするような行動を起こしたのか…。(仲間達と一緒に撤退したとして、責める者は誰もいないだろうに…)自暴自棄になったとも思えず、彼の言う「義」とは一体何なのか、観劇後に気になったのだ。「正義」とは、「正しい義」或いは「義を正す」と書く。貫一郎は、これまで新選組の行いが正しいと思っていたからこそ、その正しい義の中で人を斬り、家族のために金銭を得てきた。斬るのは徳川幕府に仇なす逆賊達であり、それが新選組に与えられた武士としての任務である限り、彼の中で一つ筋が通っていた。自分達は義を正しているのだ、と。実際、新選組は幕臣にも取り立てられ、全てが順調かに思われた…。しかし、大政奉還により事態が急転すると、彼らに逆風が吹き始める。そして、鳥羽伏見の戦いの最中、新選組が天皇に反旗を翻す「朝敵」扱いされた時、貫一郎の中で「義」が揺らぐ。(倒幕軍は「錦の御旗」を与えられた事で自動的に「官軍=絶対的な正義」となり、一方の幕府軍は「賊軍=悪」と見做される事になった)これまで、自分はそこに義があると信じていたからこそ、仲間達と戦ってきた。生きるために、相手を斬ってきた。堂々と戦って負けるなら、まだ納得もできる。しかし、今この目の前で起きているのは、(倒幕軍が天皇を後ろ盾にしたという理由だけで)いきなり朝敵扱いされ、一方的に自分達の義を奪われるという理不尽な光景だ。もし、今ここで何もせず、錦の御旗を前に逃げ出せば、それは「新選組が逆賊(=ただの人斬り集団)である」と、自ら認める事になる。そのような不義が、武士として許されるはずがない…。そんな心理が、彼の中で働いたのではないだろうか。誰よりも「生きる」事に拘っていたはずの貫一郎が、最後の最後で「生き残る」事より重要な、己の「生き様」に直面した時、突発的にあのような行動に出たのではないか、という気がする。朝廷がどうと言うのではない。相手が誰であろうと、自分は武士である以上、今ここで新選組の義を正さなければならない、と。そんな愚直過ぎる「義心」が、結果として家族との絆、そして親友との絆を裂いてしまったのは、甚(はなは)だ皮肉としか言いようがない。一方、心のどこかで死に場所を求めながら戦っていた斎藤一(朝美絢)が、奇しくも生き残り、明治という新時代を目にする事になったのも、皮肉と言えば皮肉な運命だろう。思えば、貫一郎と斎藤は常に相対する形で描かれており、そういう意味では、斎藤はこの物語のもう1人の主人公と言える。(朝美には、ぜひその辺りも意識して演じて欲しい)こうした武士の面目や幕末の詳細に関しては分かり難い部分もあるが、にも拘らずここまで観る者の心を揺さぶるのは、作品の根底にあるものが飽くまでも「家族への愛」、そして「友情」だからだろう。組子達の熱演も含めて、観るべき価値ある作品である事は間違いない。トップ娘役の真彩希帆は、貫一郎の妻・しずと、京で貫一郎が見合いをする娘・みよの2役を演じているが、両者を丁寧に演じ分けながら、しっかりと望海風斗の芝居に寄り添っていた。歌唱力の高さでも、望海を完璧にサポートしており、ここまで理想的なトップコンビはなかなか出ないのではないかと思う。2人が巡り合った奇跡に感謝したい。大野次郎右衛門役の彩風咲奈は、前回観た時よりも演技が細やかになっているように感じた。この調子で役を深められれば、東京大劇場では更に良い芝居を観客に届けられるだろう。頑張れ、さき!! ☆*:.。. o(≧▽≦)o .。.:*☆脚本に関して言えば、最初に観劇した時は、松本良順(凪七瑠海)達が出演する場面が、本編の流れを止めてしまっているように感じたが、2回目はほとんど気にならなかった。まあ、組子達の出番や舞台転換のためにはやむを得ない演出だろうし、そこは許容範囲内という事にしておこう(笑)。中井貴一主演の映画も観てみたくなった。次回は、ショー【Music Revolution!】について書きたい。こちらも、今の雪組の全てを出し切った、熱気溢れる素晴らしい舞台になっている。この公演を通して、若手は確実に成長するだろう。ありがとう!!
2019.06.26

前回「続きは25日以降に…」と書きながら、結局その後も雪組の感想を書き進めていたので、ARIが出演した【カフェブレイク】の話題が遅くなってしまった。(【無現無双 / クルンテープ】のDVDも、繰り返し観ているし…)しかも、2週間も前にYouTubeで観ているせいか、改めて感想を書こうとすると何か変な感じになる(笑)。舞台では大人になった逞しい姿を見せてくれたARIたが、番組ではいつもの素直な笑顔で癒してくれた。それでも、話している時の表情を見ていると、やはり少し大人になったかな、という印象も受ける。出会ってからもう4年も経つのだから、変わって当然か。(変わった、変わってない…?)今回ARIが演じた吉岡清十郎は、これまで男役として培ってきたものが見事に結実しており、今のARIの個性と実力が遺憾なく発揮された芝居だった。朱実に「幸せになるんやで…」と言う時の表情も、哀愁たっぷりで見惚れる。そんな清十郎から思い付く言葉が「剣の道の先に幸せはあるのか…」というのも、演じる役の「良心」を拾おうとするARIならではだな、と思った。史実がどうかは知らないが、ARIの演じる吉岡清十郎は朱実と別れた後、どんな人生を歩むのだろうか。ちょっと聞いてみたい気もする。そんな優しいARIが、花組【MESSIAH】で鳳月杏が演じた松倉勝家のような極悪人役を演じたら、果たしてどんな表情をするのか、そちらも気になる。こちらは、いつか観られる機会があるかも知れないし、楽しみにしておこう。そう言えば、『ジェンヌがジェンヌをプロデュース』のコーナーで、関東で放送された回は「こっちにおいでよ」だったテロップが、関西では「こっちにおいで」に修正されていた。(確かに、月城かなとは「こっちにおいで」と言っているので、「あれ?」とは思ったのだ)関東の放送分がそのまま関西でも放送されていると思っていたが、編集し直される場合もあるのだと、今回初めて知った。せっかくなので、前の記事も「こっちにおいで」に訂正しておく。という事で、今回はここまで。本当はもっと書きたいはずなのだが、今公演で見たARIの男役像があまりに僕の理想通りだったせいか、もう胸がいっぱいで言葉が出て来ない。こういう時に、語彙力の無さを痛感する。【ON THE TOWN】までに、もう少し鍛えておかないと…。恒例の「歌」は……。いや、最初はちゃんと用意していたのだが、どうもしっくり来なくて、迷った末に割愛した。って書いても、絶対に信じてもらえないだろうけど…(笑)。(タイトルに、その名残りが…)
2019.06.23
台詞ってのはただ覚えてしゃべるだけじゃない相手の台詞を受けてその台詞に対してどう思ったか?何を感じたか?それによってトーンスピード 強弱…感情の出し方が変わる役者ってのはすさまじい奴らだよ!身一つで舞台に上がり裸の自分をさらして表現する ― 漫画【七人のシェイクスピア】より―
2019.06.18
キャスト別の感想を書くつもりが、どんどん脱線して、新人公演の話になってしまった(笑)。まあ、着地点は変わったが、書きたい事は書けたので良しとしよう。貫一郎の竹馬の友・大野次郎右衛門を演じる彩風咲奈は、【ファントム】で得た手応えを素地に、今回更にしっかりと役を深めて来た。台詞回しは説得力と情感が増しているし、歌も安定感と表現力が増している。ようやく、2番手に相応しい風格が漂い出した、といった所か。ただ、「こんなに短期間で成長できるなら、もっと前から努力すれば良かったんじゃない…?」とも思うが…(笑)。彩風に対する僕の評価は、最初かなり低かった。正直、「新人公演で5回も主演し、将来のトップ候補と目される人の芝居が、この程度なのか…?」と落胆した程だ。僕が、新公の偏った主演抜擢に早くから懐疑的になった発端は、雪組にある。「一体、何のため、誰のための新人公演なのか…?」と。僕が雪組の若手に個性を見出せないのも、こうした雪組の体質に原因があるのではないかという気すらした。その疑念に拍車をかけたのが、永久輝せあだ。彼女を知ったのは、【るろうに剣心】の新公で主演した際の【カフェブレイク】だった。一目見て、「何と美しくて可憐なジェンヌがいるんだ!」と胸がときめいたのを覚えている。中井美穂への受け答えもしっかりとしており、今だから正直に告白するが「ARIじゃなくて、やっぱりこの子を応援しようかな…?」と本気で迷った程だ(笑)。それくらい、この時の彼女は眩しく輝いていた。しかし、ARIが公演を重ねる毎に輝きを増して行ったのに対し、永久輝は見る度に輝きが失われて行くように感じた。新公の舞台映像を観ても、彼女が何を表現したいのか伝わって来ない…。まるで、ずっと迷いの中にいるような印象で、「この子は、今後どこへ向かうんだろう…?」と心配したものだ。新公の呪縛から解き放たれてからは、少しずつかつての輝きを取り戻してはいるが、まだ彼女の本来あるべき姿とは言えない。僕が心を奪われた、あの時の永久輝せあをもう一度見せて欲しい。そのためには、今以上に表現の幅を広げ、役へのアプローチを多面的にする事だ。彩風も永久輝も、(一皮剥けそうな予兆はあるものの…)僕に言わせれば、まだまだ「予想の範囲内」の芝居しかしていない。まあ、女性ファンからすれば「格好良ければそれで充分」なのかも知れないが、僕は男だし、宝塚には芝居を観に来ているので、格好良いだけでは満たされないのだ。この御曹司2人が覚醒すれば、雪組はもっと面白くなる。君達の芝居で、俺を本気にさせてくれッ!!☆*:.。. o(≧▽≦)o .。.:*☆その点、斎藤一を演じた朝美絢は、実に良かった。舞台に登場し、第一声を発した瞬間に「お、遂に化けたか!?」と、心が躍った。ゾクッとするような気迫が、全身に漲(みなぎ)っている。躍進著しい同期達の姿に、焚き付けられたか…。ネット上では、「野心家」として語られる事もある朝美だが、それで芝居がうまくなるなら、個人的には大歓迎だ。勿論、タカラジェンヌとして「清く、正しく、美しく」ある事は大前提だが、舞台に対しては貪欲であって良いと思う。「その殺気、不細工なり」と言われながら、無双の剣を求め続けた宮本武蔵のように、周りから何と言われようと、今は自分の信じる「朝美絢の道」を進めば良い。やがて、その道の途中で、自分に足りないものが何か(或いは、余計なものは何か)に気付く時が来るだろう。それを会得した時、朝美絢は本物になる。その日を楽しみに待とう。さて、そうなると否が応でも気になるのが、新公で斎藤一を演じる研6の星加梨杏だ。今回、朝美が気炎を上げた事で、星加にとっては自身の存在感を示す絶好の配役となった。逸材揃いの100期生の一員としても、ここが一つの勝負どころになるだろう。ぜひ、朝美の気迫を我がものとし、斎藤一の鮮やかな太刀捌きさながらに、自らの手で運命を切り開いて欲しい。大野次郎右衛門を演じる諏訪さきにも、99期生として意地を見せて欲しい。男役向きの凛々しい顔立ちをしているので、ここで正当な評価を得られれば、チャンスは広がるだろう。主人公・吉村貫一郎を演じる彩海せらは……。とりあえず、今は「頑張れ!!」としか言えない。僕は彼女のポテンシャルを知らないが、研4になったばかりで、初主演するのがこの難役というのは、さすがにハードルが高いような気がするからだ。(まだ縣千の方が良かったのでは…)しかし、決まった以上は体当たりで挑むしかない。未熟で当然なのだから、上手く演じようとする必要は無いのだ。望海風斗から少しでも多くの事を吸収しつつ、舞台では自分の心から出て来るものを素直に表現すれば良い。それが芝居だ。若人達よ、どんどんもがけ!! ☆*:.。. o(≧▽≦)o .。.:*☆という訳で、今回はここまで。熱が入り過ぎてちょっと疲れたので(笑)、続きは25日(火)の観劇後に改めて書きたい。【Music Revolution】も、非常に中身が濃くて、一人ひとりが輝いている素晴らしいショーだ。ただ、観ていても「ハードだろうな…」と感じる内容なので、誰も怪我をせず無事に千秋楽を迎えてくれる事を祈っている。ありがとう!!
2019.06.16

11日(火)は週間予報では雨だったが、当日は晴天に恵まれた。それでも、「花乃みち」には紫陽花が咲き始め、どこか梅雨の匂いを感じさせた。再来週には、もっと色とりどりの景色を見せてくれるだろう。そんな中で観劇した雪組公演【壬生義士伝】の舞台には、一足早く涙雨が降っていた。いや、この場合は涙雪と言うべきか。脚本に不満が無い訳ではないが、組子達の熱演も手伝い、心を揺さぶる作品に仕上がっている。実は、初日舞台映像を観た時点で、既にちょっと泣きそうだった。それは、制作発表会でパフォーマンスをした際、望海風斗の眼差しには吉村貫一郎の家族に対する想いが溢れており、それが僕に悲しい結末を予感させたからだ。「ああ、この人はとても家族を愛しているのだ…」そう思った。確かに、貫一郎は給金のため新選組に入り、人を斬ってはいる。しかし、それ以上に彼は死にたくないのだ。生きて、愛する家族の元へ帰りたいのだ。だから、相手を斬る……。(斬らねば斬られるのが、武士の世界だ)そんな貫一郎の切なる想いが、制作発表時の望海の表情からは読み取れた。(これと全く同じ台詞が劇中にあった時には、驚いたが…)そして、同時にそこには悲しみの色が宿っていた。だから、初日舞台映像を観た時に、自分の予感が確信に変わり、泣きそうになったのだ。果たして、彼女の演技は圧巻だった。既にタカラジェンヌとしては充分過ぎるほどの技量を持ちながら、更にまだその上を目指そうと言うのか…。それとも、同期が立て続けに卒業を決める中で、残される89期生としての「誇り」が彼女を奮い立たせるのか…。何れにせよ、これまでの作品と同様に、この【壬生義士伝】も望海風斗の実力が遺憾なく発揮された舞台である事は間違いない。思い返せば、僕が宝塚を劇場で実際に観てみたいと思う切っ掛けを作ってくれたのは、花組【エリザベート】でルキーニを演じていた望海だった。それまでの僕は「宝塚の男役とは、女性ファンの理想的な男性像を見せるのが仕事で、芝居は二の次なのだろう」と思っていた。役者というより、アイドルに近い存在で捉えていた。それが、ルキーニのような汚れ役を何の躊躇いも無く演じる望海を見て、その考え方が180度変わった。「宝塚は、本気の集団だ」と。今回の吉村貫一郎も、トップスターが演じるには決して魅力的な男ではない。寧ろ、周りからは「田舎侍」だ「守銭奴」だと見下され、それでもなりふり構わず金を得ようとする無様な役柄だ。しかし、望海の嘘の無い真っ直ぐな芝居を見て、貫一郎の生き様を笑う者はいないだろう。(その一方で、剣を抜いた時の只ならぬ殺気もリアルで、それが余計に彼の強さを際立たせる)そんな僕にとって、望海風斗は「歌の人」ではなく、紛れもなく「芝居の人」だ。何しろ、制作発表会での表情一つで、僕に劇中の台詞を想起させ、結末まで予感させたのだから。「芝居ができて、尚且つ驚くほど歌も上手い」というのが、僕の彼女に対する評価だ。望海風斗は、いつでも僕を本気にさせる表現者なのだ。ありがとう!!次回は、他のキャストの感想と、雪組に対する僕の率直な印象を書いてみたい。(多少、厳しい事も書くので、先に断っておく)因みに、僕が雪組の感想を2回以上に分けて書くのは、これが初めてだ。その辺りからも、僕が今回の芝居をかなり気に入っている事を察してもらえたら、と思う。
2019.06.14
うーむ、これは素晴らしい。今、雪組でレボリューションが起きている。初日舞台映像でも、画面から伝わって来る組子達の熱量が以前より増しているのを感じたが、これは本物だ。望海風斗の下で、若手が確実に成長し、個性を身に付けている証拠だろう。例えば、前トップスターの早霧せいなは、大劇場主演作が5作連続で稼働率100%超えという偉業を達成した。しかし、北翔海莉や明日海りお達と比べて、彼女の何がどう秀でていたのかと問われると、僕には答えられない。他の歴代トップと何が違ったのか…。そういう意味では、「分かり難い」実力と魅力を持ったトップだったように思う。それに対して、望海風斗は「分かり易い」上手さを持ったトップだ。好きか嫌いかは別として、誰が観ても、誰が聴いても、明らかに「上手い」と言える技量を彼女は持っている。その分かり易さが、若手の良い手本になっているのではないか。望海風斗を見習えば、自然に実力が身に付く。そんな状況が、今の雪組で起きているのではないか、という気がした。今回、それを最も感じたのが、朝美絢だ。斎藤一を演じた朝美は、役柄的に望海と絡む場面が誰よりも多い。直に望海の上手さに触れる事によって、朝美のポテンシャルが一気に開花したように感じる。朝美だけではない。永久輝せあや綾凰華、縣千を中心とした若手も押し出しが強くなり、存在感を増している。約1年半前、【ひかりふる路(みち)】の感想で僕は「若手をほとんど判別できない…」と書いたが、もうその心配は無さそうだ。ようやく、僕が観たかった雪組が出来上がってきた。もっともっと望海風斗から学び、盗み、成長して欲しい。だいもん、お願いだから、まだ辞めるなんて言わないでくれよ!!次回の観劇は、25日(火)。それまで、順次に感想を書いて行きたいと思う。ありがとう!!
2019.06.11

大阪での放送はまだ10日も先だが、関東で放送されたARIが出演した回の【カフェブレイク】が既にネットに上がっており、我慢できずに観てしまった(笑)。(ちゃんとした感想は、テレビ放送を観てから書こうと思う)そして、ここで再び「奇跡」が起こる…。それは、『ジェンヌがジェンヌをプロデュース』のコーナーを観ていた時だった。 「こっちにおいで」おいでたぁああああいッ!!! (((o( *`Д´)O))))ラッ!!?o( *☆Д☆)Oビビッカァアアアアッ!!!ARIに会いたい気持ちが昂(たかぶ)り過ぎて、未知の領域のスイッチでも入ったのだろうか。次の瞬間、僕の脳内を電流が駆け巡り、眠っていたニューロン達が一斉に雄叫びを上げながら、フル回転を始めた。どこかで、「ぼ~ッと生きてんじゃねぇよッ!!」という声がした。そして、僕はある事に気付く。「そう言えば、梅田芸術劇場の公演って、18時からの上演もあったよな…?」そう思って調べてみると、確かに18時30分開演の舞台があった。その時間なら、場所は梅田だし、17時30分過ぎに家を出ても充分に間に合う。シャワーを浴びる時間などを考えて逆算すると、店を出る目安は16時30分。月曜日なら仕込みが無いので、片付けの目処さえ立てば、後はどうにかなる。おいでられるやん!!?(=´∀`)人(´∀`=)という訳で、遅ればせながら、僕も7月29日(月)の【ON THE TOWN】を観に行ける事になった。23日(火)と8月6日(火)は星組観劇なので3週連続になってしまうが、鳳月杏とARIが初共演する舞台なのだし、これ位の無理は気力で乗り越えなければならない。(まあ、実際に乗り越えられるかどうかは、別の話だが…笑)期せずして何かを発見したり、思わぬ幸運に巡り会う事(及びそうした能力)を「セレンディピティ (serendipity)」と言うが、今回の気付きは正にそんな感じだった。馬鹿な僕を気遣って、神様が気付かせてくれたのだろう。(「このままやと『奇跡起こした』事になれへんしなぁ…」とでも思ったのだろうか…笑)しかし、この場合は、寧ろARIに至高のパスを出した月城かなとに感謝すべきか。そして、それを受けて、僕の心に奇跡のシュートを決めたARIにも感謝だ。2人の見事な連携プレーが無ければ、僕はきっと今も何も気付かぬまま、観劇を諦めていただろう。ありがとう!!
2019.06.06
月城かなとが、大劇場公演に続き【チェ・ゲバラ】も休演する事が発表された。思った以上に怪我の具合か悪いのか、それとも無理をさせて長引くよりは、このタイミングでしっかり療養させようという事なのか…。劇団にとっては、別箱よりも大劇場の次回作【I AM FROM AUSTRIA-故郷は甘き調べ-】を成功させる事の方が肝要だろうし、月城は将来のトップスター候補でもある。(個人的には、その前に鳳月杏をトップにしてあげて欲しいが…)大事をとっての休演だと思いたい。そうでも思わないと、気持ちが落ち着かない…(笑)。そんな中、美弥るりかが最後となる【カフェブレイク】に出演した。タカラジェンヌとして過ごす日々も残り僅かだ。僕にとって最も思い出深い美弥るりかの役は、何と言っても【グランドホテル】のオットー・クリンゲラインだろう。本人にとっても思い入れの深い役だからでもあるのだろうが、この作品での美弥は本当に素晴らしかった。男役という枠を超え、1人の人間として、オットーの人生を全身全霊で演じてみせてくれた。正直、「これがサヨナラ公演だったら良かったのに…」と思う。それでも、今回の【夢現無双】で演じた佐々木小次郎に対する彼女の深い考察には、舌を巻いた。特に、「モノクロだった小次郎の人生が、武蔵と出逢ってカラーになった」という解釈には、ハンマーで頭を殴られたような衝撃があった。そこまで役を掘り下げたからこそ、あの限られた出番と所作の中で、小次郎の圧倒的な存在感を体現できたのだろう。正に、今の美弥るりかでしか演じられない、無双の剣士像だと思う。そんな知性と美貌を兼ね備えたタカラジェンヌの卒業は、悲しいというより残念という気持ちの方が強い。僕は【NOBUNAGA<信長>-下天の夢-】で初めて彼女の芝居を観てから、まだたった5作なので、どうしても「もっと観たかった…」と思ってしまうのだ。しかし、時間を巻き戻す事はできないし、美弥るりかの新たな旅立ちを祝福したい。宝塚大劇場での挨拶で、「勇気を出して次の一歩を踏み出す」と語っていたのが印象的だったが、きっと彼女ならどんな未来でも叶えられるだろう。宝塚在団中にはできなかった事に、(スキンヘッドも含めて…笑)ぜひ色々と挑戦して欲しい。個人的には、同期の七海ひろきと一緒に何かしてくれると凄く嬉しいのだが。更に、後々はそこに明日海りお達も加わって、「895(はちきゅうファイブ)」的なユニットを組んで、コンサートとかしてくれたら…、というのが僕の理想の妄想だ(笑)。89期は、初心者の僕にとっても特別な存在なだけに、こんな夢の舞台が実現したら、さすがの僕も奮発して観に行くと思う。(まあ、ディナーショー並みの値段だったら、絶対に無理だが…笑)最後となる【カフェブレイク】で、彼女が珠城りょうとの思い出を振り返りながら、「今の月組にいられて良かった」と言ってくれたのは、何より最高の贈り物だ。寧ろ、「美弥るりかが月組にいてくれて良かった」と感謝すべきは、僕達の方なのに…。その優しさで、これからも千波万波に立ち向かう月組の組子達を見守って欲しい。そして、色紙に書いた「これが私の道」と呼べる宝物を、これからの人生で見つけて欲しい。きっと、貴方が幸せでいてくれる事が、ファンにとっては一番の恩返しだと思うから…。本当にありがとう!!☆*:.。. o(≧▽≦)o .。.:*☆
2019.06.04
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