田崎正巳のモンゴル徒然日記

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2011.03.04
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今、これを書いている今、工務店さんに来てもらって、トイレの取り換え工事をして頂いています。

特段、「今壊れて大変だ~!」というわけではないのですが、取り換えようと思った次第です。

今住んでいるのは結構古いマンションで、モンゴルへ行く前から「トイレを新しいのにしようかな」と思っていたのですが、別件で来てくれた工務店の方に相談したら「いやー、これは舶来の高い便器ですね!」と言われ「え!そんなに高級品なんですか?」なんて妙に納得してしまって、交換をやめた経緯があるのです。

とはいえ誰がどう見ても、今や日本のトイレが世界最高でしょう。

日本に戻って、他人さまのトイレを使うたびに「舶来だからなんだか知らないけど、機能的にも劣るし、時々詰まることがある・・・」ということで、思い切って換えることにしました。


モンゴルでのシャワー工事の時を思い出しますと、やはり日本は天国のようです。

モンゴルの時は、そもそもシャワーに不満があったわけではなく、単にシャワー室の水漏れが下の階に行っているということのクレームを受け、水漏れ修理工事を始めたことから起きました。

他の人の話を総合すると、モンゴルでは水回りのトラブルは非常に一般的で、モンゴル人の友人も先日新築マンションに入居したけど、その後何度もの水回りの修理に追われたと嘆いていました。

モンゴルでは基本的に「水回り問題を解決してくれるプロ」はほとんどいないと思っていいでしょう。

ここで注意してほしいのは、水回りの工事をしてくれる人がいないとは言ってません。「問題解決を仕事にしている人がいない」ということなのです。

私の場合は、まず、そのアパートに出入りしていると言われている水道関係の人を呼んで見てもらいました。

登場すると、テンガロンハットをかぶって、ジャケット姿の冴えないおじさんがやってきました。

手には何も持っていません。そう「見るだけ」です。で、見て「これは難しい」と言って帰って行きました。

次に、日本語の先生のDさんに助けを求めました。このときの様子は、以前のブログで詳しく載せていますので、ご興味があればどうぞ。

その様子は、のちに日本人の友人からも、モンゴル人の友人からも「いかにもモンゴル的な出来事で、面白かった」とおほめの言葉を頂くほどでした。

http://tb.plaza.rakuten.co.jp/mongolmasami/diary/200903230000/1d6e9/  以下、5話です。


要するに、モンゴルでは水道関係の工事をしてくれる人を捜すところから始まるのです。

日本もそうだと思われるでしょうが、そこは全く違って、相手はすべて個人で、「山谷の人買い」とまでは言いませんが、そういう人がたむろしている場所まで行って、できそうな個人を探すしかないのです。

そして、家に連れて行って、現状を見てもらうと「これはシャワー室全部を交換した方がいい」と言われて、まさかとは思いましたが、仕方なくそれに従いました。

でも、その修理屋さんにはその時点ではなんのアイデアもないのです。私の問題は水漏れなんですが、なぜかそれがシャワールーム交換になりました。

シャワールームの寸法などを測り、ちゃんとメモしてます。当然ですが、私としてはその人たちが私の部屋に「適切なもの」を選んでくれると思いますが、それは日本人の勘違いです。

「シャワールームも自分で買え」というのです。そんなもの、私が選定できるはずもありませんし、もちろんカタログもありません。

で、そういう建材関係の店が集中している市場のようなところへ連れて行かされて「さあ、買え」というわけです。

最初のうちは、一応アドバイスはしてくれますが、段々「お前がほしいのを買えばいい」「私は関知しない」などと言い出す始末。

サイズを測ったにもかかわらず、私が「これでも大丈夫か?」などと聞いても「それは自分で判断しろ」とまで言うのです。

そして案の定、彼らと一緒にいるときに買ってきたセット(当然ですが、トラックで運ぶような大きさです)は部品が足りなかったり、品質がいまいちだったりしました。

それでもなんとか完成させましたが、明らかに私のシャワールームには合っていませんでした。一つはサイズ。大きすぎて、付属部品のタオル掛けなどが収まりませんでした。

もう一つは、シャワールームの出入り口のドアの位置。左右逆かと思われるほどで、非常に出入りがしにくくなりました。

私が文句を言うと「これはあなたが選んだんだ。私の責任ではない。そして、品質が悪いのは中国製だからで、それを選んだのはあなただ」というわけです。

つまり彼の仕事は「客が勝手に選んだ器具を取り付けるだけ」が仕事であり、私の事情や問題は知ったことじゃあないのです。

で、今、日本でやってもらってます。

HPの中から、良さそうなトイレ経験が多そうな専門の工務店を選んで電話すると、すぐにやってきて見積もりを出します。

機種選びにも、カタログを見せて、それぞれの特徴を説明してくれます。そして、工事の日程を決めて、工事のおおよその時間も教えてくれます。

当然、設置後に不都合があれば、すぐにやってきて修理もしてくれるでしょう。(モンゴルの場合は、逃げたり、電話に出なかったりする人も多いです)

モンゴルの場合ですと、自分(私)の時間を丸一日使っても(その日は、一切何もできない)完了しませんが、日本では決められた時間(朝の数時間)だけ家にいれば、全部やってくれます。

モンゴルでは、手抜き工事も多いので、工事現場にもずっと見ていないといけないのです。日本は安心して、こうしてブログを書いていられます。

そんなこんなで、日本の工務店さんは本当にありがたい存在だと思います。


当然、日本にいたことのあるモンゴル人は、モンゴルにもこういうビジネスが必要だと感じています。外人だけじゃなく、彼ら自身も痛い目に会っている人が多いわけですから。

先週会った、モンゴル人の友人のTさん(日本に出張中)も工務店ビジネスが必要だと思っています。

彼も私のブログを見て、これはやらなければならないビジネスだと確信したそうです。

その案を、彼のモンゴル人の仲間(修理などができる人たち)に話したら、あまりいい返事は帰ってこなかったそうです。

なぜなら「いくら我々が頑張っても、所詮中国製の建材などはすぐ壊れる。それを客からとがめられても、対応しようがない」とのことでした。

このコメントから、二つのことが見えます。一つは「多分、相当頻繁に、高い確率で壊れるんだな」ということです。中国製は壊れるというのは、噂ではなく事実なのです。

私の個人的見解では、中国の検査ではねられたような製品が、安くこの地にきているんじゃないかと思います。

私のシャワールームの時も「素人でもわかる部品の欠如」があったほどです。

安いものを買いたいモンゴル人バイヤーと不良品をさばきたい中国人メーカーの思惑が一致しているとしたら、かなり根が深いです。

もう一つは、いくらサービス業として頑張ろうと思っても、やはりハードがしっかりしていないと成り立たないということです。

かといって、日本製やドイツ製はとんでもなく高価ですから、だれにでもというわけにはいきません。

Tさんは工務店ビジネス諦めたわけではないようです。こうなると、高品質な中国製を探すか韓国製となるのでしょうか?


なんだか、こういう悩みは、シャワーやトイレ以外でも、あらゆる分野で「新興国市場」で起こっているような気がしました。

日本製は人気あるけど、現実にほしいのは韓国製という構図。自動車、建設機械、テレビ、オーディオ、文房具、ビスケット、ケチャップ、医者、留学先・・・などなどです。

きっとみなさんの業界でも似たような話があるのではないでしょうか?





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Last updated  2011.03.08 16:30:35
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