田崎正巳のモンゴル徒然日記

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モンゴル好き@ Re:あーあ、プーチン来ちゃった。。。(09/03) このニュースを知ったときには本当に残念…
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2019.10.23
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本ブログとは別の「徒然散文記」(著者同一)というのがYahooブログにありますが、そのYahooブログが間もなく閉鎖さるとのことで、一部転載します。

以下、2007/12/2付け「「同調」現象は人類共通?」(2)を掲載します。



これがなんと20分も続いたのです。私には信じられませんでした。これが日本であったらな・・・と考えました。

ウエイターに「すいません、赤ワインください」と言ってそのウエイターが「すいません、お客様。このコースではワインは白だけなんです。申し訳ありません。」と答えたら??

日本人なら「ああそう、じゃあ僕は白でお願いします」あるいはビールかもしれません。別な人は「ああそうなの、じゃ別料金でいいから赤持ってきて。」でしょうね。

一方、ウエイターはどうでしょうか?
20分もウエイターに「エグゼルキュースモワ・・・すいません、赤ワインください」といい続けたら「すいません、お客様。先ほども申し上げましたようにこのコースではワインは白だけなんです。赤ワインは別料金になってしまいます。」と、言うでしょうね。

更に言ったら、顔色は絶対変わるでしょうね。
ですが、このスイス人のウエイターは顔色一つ変えずに、丁寧に全く同じセリフを繰り返していました。

その注文したフランス人はその間白ワインもビールも頼まずに、同じ言葉だけをずっと繰り返していました。私は「おかしいんじゃないの、あの人?」って思ってましたが、周りのメンバーは誰も気にする様子はありませんでした。で、なんと20分間後の会話です。

ウエイターに「エグゼルキュースモワ・・・すいません、赤ワインください」と。するとそのウエイター顔色一つ変えず、まるで初めて頼まれたかのように「ウィ、ムッシュ。」と言って、赤ワインをグラスに注ぎました。

でも、それに便乗して「私も赤ワインください」という人は一人もいませんでした。彼だけが勝ち取った赤ワインだったのです。

私は驚いて、向かいのスペイン人に聞きました。「信じられる?すごいねー?」って。すると彼の答えは"Because he is French."で、それ以上は関心なさそうでした。要は「それがフランス人ってもんさ。」って感覚なんでしょう。

もう一話。中国での国際会議に出るための出来事です。ちょっと時間が空いたので、バスをチャーターして北京観光を始めました。メンバーは、上記の人たちとは全く別のグループです。

フランス人、ベルギー人、イタリア人、ユーゴスラビア人、レバノン人、アメリカ人に中国人。もちろん日本人は私一人。総勢12人ほどでした。

するとフランス人の一人がバスの中で「ハーッハッ!」と大声で笑い出しました。彼はフランス語で書かれた中国人向けの案内書を読んでいたのです。彼は文章を読み上げてくれました。(もちろん、英語に訳して)

「中国ツアー主催者へ。(中国人を読者としてイメージしてます)外国人は国によって行動や思考が違うので注意が必要である。

(中略)ツアーにおいて一番扱いやすいのは日本人である。日本人は、おとなしく、時間を守り、協調性を持っている。ガイドの言うことを忠実に守る。」と。

笑いながら「おーい、Masami!ここに書いてあることは本当かい?本当に日本人ってこうなのかい?」と。私も笑いながら「いやー、全くその通りだね。」

(中略)ツアーにおいて、一番扱い辛く注意が必要なのはフランス人である。フランス人は、団体で行動することを好まず、時間は守らない、ガイドの言うことを聞かない。しかもそれは意識的にやっている一番扱い辛い人々であるので、注意が必要である。協調性は全くない。」と。

彼はここを読んで大笑いしたんです。「全くこの通りだ。良くわかっているなー。」と。

私がその意味を聞くと「フランス人は子供の頃から、他人と同じことをするな、同じ行動を取るな、皆の真似はするな、と言われて育っているんだ。だから、団体で同じところへ行くのはイヤ、ガイドが言ったとおりの時間に集まるのもイヤ、とにかく集団行動が嫌いなんだ!」と、ローザンヌで聞いた説明と全く同じことを言ってました。

「それじゃあ、団体旅行なんてできないじゃないか?」って聞くと「そうさ、誰だって団体旅行は嫌いさ。どうしても仕方がないときは、必ずルールを破るんだ」と。

彼ら2人のフランス人が北京の天安門前での集合に来なかったことは言うまでもありません。他の人たちも、フランス人だから仕方ないと、バスは出発しました。

フランス人の辞書には、上記の先生がおっしゃってるような「同調」という文字はないのでしょう。欧米人なんて一言で言いますが、こんなに違うんだーと驚きました。

フランス人がクリエイティビティを重んじるというのは、単なるイメージではないんだと思いました。子供の頃からこれだけ植えつけられていれば、そりゃあ考え方が違うのは当然です。

日本人はいい意味でも、悪い意味でも相当特殊な部類であることは間違いありません。もちろん、フランス人もそうですが。これを機に、国別気質というものに興味を持つようになりました。

隣国でも全然違うのは、欧州でもアジアでも同じです。皆さんの周りにも「フランス人的」な人が最近増えてるんじゃないですか?

(完)





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Last updated  2019.11.10 10:15:12
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