田崎正巳のモンゴル徒然日記

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モンゴル2008

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2020.07.14
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カテゴリ: 世界とモンゴル
日経新聞のAsian Reviewというメディアにジャーナリストのウィリアム・ペセック氏の時期が出ていました。

内容的にはなんら目新しいこともないのですが、この程度の内容で記事になること自体、モンゴルはやはりほとんど知られていないんだなと思いました。

ウィリアム・ペセック氏はアジア太平洋地区で政治や経済などの評論をしているアメリカ人だと推測されます。

推測というのは、プロフィール等を見てもどこに生まれたとかどこの国の人などが書かれてないからです。ですが、主なキャリアがアメリカ国内のなのでアメリカ人と考えるのが自然だと思います。

ペッセク氏の「オピニオン」ということで、記事が書かれています。内容は以下の感じです。

6月のモンゴル国民大会議の総選挙で与党・人民党が圧勝した。が、ウイルスの影響でモンゴル経済は大打撃を受け、中国、ロシア、アメリカなどへの対応に苦慮している、とあります。

その通りなのですが、以後も含めこの文章全体に「メッセージ」というのもが感じられないのです。

この後の記事の要点は以下の通りです。
 ・フレルスフ首相は曲芸のような難易度の高い政策のかじ取りが必要
 ・鉱物資源を中国に輸出
 ・石油などをロシアから輸入
 ・中ロに挟まれてるのでアメリカも関心ある
 ・OTに関してリオ・ティントと交渉迫られる
 ・野党出身の大統領と対峙
とまあ、当たり前の事実だけを羅列しているだけで、なんら新しい切り口はないのです。

今後の経済についても
 ・新型コロナの影響で「外需の崩壊」に直面
 ・衣料品の育成(これは翻訳が上手じゃないと推定。カシミア産業育成のことを指していると思われる。)は壁に突き当たっている
 ・観光業も壊滅的
 ・格付け会社はモンゴルの「重大な下振れリスク」を指摘
と、これらも既知の内容であり、なんら新しい切り口や「オピニオン」がないのです。

そして
 ・中ロはともに経済的に厳しいので、モンゴルも不安定
という当たり前の解説をしています。
ここまで読んで、この「オピニオン」は何が言いたいのだろう?とわからないままでした。

で、最後の結論は?
 ・米国は大統領選挙で安定はない
 ・モンゴルは新型コロナで雇用が失われている
「こうしてみると、モンゴルがどこに頼ればいいのかわからず振り回されても、責められないかもしれない」というのが結論のようなんです。

「こうしてみると」とあっても、どれを指しているのかわからないほどです。モンゴルはアメリカの大統領選の不安定さによる影響はもともと大してないわけで、ほとんど意味不明の文章となって終っています。

この程度の内容の文章を日経新聞が取り上げること自体、不思議であるとともに、やはりモンゴルの話だからなんだと思います。

もし、日本や世界中に専門家の多い中国やアメリカに関する「オピニオン」という名の記事であれば、こんなレベルの記事は一蹴され相手にもされないでしょう。
例えば私が
 ・中国はコロナの影響で経済的に苦しんでいます。
 ・アメリカや欧州との対立も厳しくなっています。
 ・香港問題も大変です。
 ・だから、今後もしばらくは中国は大変な時期が続くでしょう。
なんて程度の記事を書いてら、笑われて相手にされないと思うんです。

でも、モンゴルに関しては、名が売れている評論家ならこんな程度でも大丈夫ってことです。なんだかちょっと残念な気持ちになりました。

ただ、日経新聞にはどんなレベルであれ、モンゴルのことを取り上げてくれることについては素直に感謝したいです。一番の敵は「無関心」ですから。





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Last updated  2020.07.16 06:25:50
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