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2014.02.14
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カテゴリ: 映画/ラブ
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【やさしい嘘と贈り物】
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「君に相談がある」
「いいよ、どんなこと?」
「実は・・・女性のことだ」
「女性? 女性の何が知りたい?」
「ひょんなことから彼女と出会った。たぶん僕に気があると思う。デートに誘われたんだ」
「任せろ。(僕は)専門家だ」


本作「やさしい嘘と贈り物」は、ある意味スリリングでミステリアスな作品である。
一方で、クレジット通りラブ・ストーリーとして鑑賞するならば、愛の結晶、または絆を謳ったドラマでもある。
メガホンを取った監督は、まだ20代半ばの新鋭で、そういうプロフュールに対する先入観を持っても持たなくても、何か古典的なものへのあこがれの感じられる演出になっている。
主役の二人の役者さんが老齢ということもあり、本音を言ってしまうと、華やかさには欠ける。
脚本は、展開としてはおもしろく、下手なサスペンス映画よりも数段ミステリアスな作風で、視聴者を惹き付ける。
だが、この作品で堪能して頂きたいのは、何と言っても役者さんの演技であろう。
主人公ロバート役を演じた、マーティン・ランドー。
この役者さん、忘れもしない「刑事コロンボ」シリーズの“二つの顔”という回に、犯人役として出演している。
なにぶん、40年近くも前なので、当時は髪の毛も真っ黒フサフサで若々しかった。

今でこそ老いたりと言えども、オスカー俳優としての貫禄がそこかしこから感じられる、往年の大スターなのだ。
さらに、メアリー役に扮するエレン・バースティンは、世界を震撼させた「エクソシスト」の、悪魔にとり憑かれた少女の母親役を演じた女優さんである。(吟遊映人もすっかり忘れていて、彼女のプロフィールを閲覧して思い出したのだ)

一人暮らしの老人ロバートは、スーパーの仕事をしながら毎日規則正しい生活を送っていた。
だが、孤独と寂しさからなのか、夜な夜な意味不明な夢をみて、朝はあまり快適な目覚めではなかった。
クリスマスも近づいていて、外は真っ白な雪景色だというのに、それを愛でる余裕はなく、ポッカリと開いた心の穴は埋められず、淡々と日々は過ぎてゆく。
そんなある日、いつものように仕事から帰宅すると、家の玄関扉が開けっ放しになっているではないか。
おそるおそる家の中に入ると、自分と同じ世代のメアリーという女性がいた。
メアリーは、向かい側の家に引っ越して来たばかりであいさつに来たのだった。

この作品を観てつくづく感じたのは、やっぱり本物の演技はすばらしいということだ。

ごくごく日常的な会話、何気ないしぐさなど、これを視聴者に不自然さや違和感を覚えさせることなく演じられる役者さんは、本物なのだ。
例えるならば、かつてCMに出演していた、三國連太郎と八千草薫の演技みたいなものかもしれない(笑)


バレンタインデーの今日、絆を謳ったラブ・ストーリーを、わかい二人のみならずご家族一緒にご覧くださいな(^^)

2008年(加)、2010年(日)公開
【監督】ニコラス・ファクラー
【出演】マーティン・ランドー、エレン・バースティン

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最終更新日  2014.02.14 06:01:22
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