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2024.11.04
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カテゴリ: 映画
『バグダッド・カフェ』という映画がええわけで・・・
以下のとおり復刻して読み直してみようと、思い立ったのです♪

*********************************************************
「バグダッド・カフェ」は1987年のオリジナル版、1994年の完全版、2008年のニュー・ディレクターズ・カット版と三度公開されたようですね。(知らなかった)
それだけ息の長い、観客に愛された映画だったのでしょうね。

BGMの『コーリング・ユー』がよかった。
「Calling you」 Jevetta Steele 『BAGDAD CAFE』


バグダッド・カフェ〔ニュー・ディレクターズ・カット版〕
バグダッド・カフェ

太めの女性とハンサムな地下鉄運転手の愛の物語を綴った「シュガー・ベイビー」(1984)が、映画ファンの間で話題となっていた名コンビ、パーシー・アドロン監督と女優マリアンネ・ゼーゲブレヒト。その2人が再び組んで、世界中の観客を虜にしたのが「バグダッド・カフェ」(1987)(オリジナル版=91分)である。
ゼーゲブレヒトが演じるのは、ひなびた砂漠のモーテル兼カフェにたどり着いた、ドイツ人観光客ジャスミン。このカフェの常連で彼女をモデルに絵を描こうとする画家ルーディには、数々の西部劇や戦争映画で強面を印象づけてきたジャック・パランス。当時の年齢で60代も後半に入った彼が、ここでは人の良さそうな老人を味わい深く演じている。(ジャック・パランス氏は2006年11月、カリフォルニア州の自宅で死去。享年87歳。) そしてこのカフェの怒れる女主人で、ジャスミンと時を過ごすうちに徐々に心をほぐしていくブレンダに、ギアナ出身でイギリス、アメリカで演技を学んだ個性派女優CCH・パウンダー。その作品の後にはTVドラマ「ER」や数々の映画で有名になった彼女も、映画での大役は今作品が最初であった。
パーシー・アドロン監督の演出の下、ミュンヘン出身のベルント・ハインルが、カラフルな色彩感覚とアングルの面白さで目を引く撮影を担当。音楽はゴスペルや現代音楽など、さまざまなバックグラウンドを持つボブ・テルソンが世界的な大ヒットとなった名曲『コーリング・ユー』ほか、軽やかで懐かしいムードのBGMで熱い砂漠の景色を潤した。 (なお、意外に知られていないのが、『コーリング・ユー』はこの映画のために作られた楽曲だということである。あまりにもこの曲が有名になったため、既存の曲を映画にあてたものと思われがちだが、歌詞を読めば映画のストーリーそのものになっていることが分かる。)

なお、日本で1989年3月に公開されたのは91分のアメリカ・バージョンで、1994年8月に公開された〔完全版〕はアメリカ・バージョンの30シーン以上のパートでカットが長くなっている108分のヨーロッパ・バージョンであった。
今回の〔ニュー・ディレクターズ・カット版〕は1994年のヨーロッパ・バージョンをベースに、監督自らが色と構図(トリミング)を調整し直し、2008年のカンヌ国際映画祭で初公開された。


そのニュー・ディレクターズ・カット版DVDを大学図書館で見つけたので、折をみて観てみようと思っています。
なお、H16年に見た完全版の感想を、いつもの鑑賞フォーマットで再掲します。


バクダッドカフェ
パーシー・アドロン監督、H16.2.1観賞

<大使感想>
幸せ王国設立請負人みたいなジャスミン♪
図らずも、月曜に見た「ショコラ」と似たような映画だった。ただ違うのは「ショコラ」のヴィアンヌは自分の宿命を感じている美人であるが、ババリア出身のジャスミンの方は旅行中に夫と喧嘩別れして行く先のないおデブちゃんということだろうか。
モハベ砂漠のハイウェイ沿いのモーテル兼の ガソリンスタンド兼のバグダッド・カフェはどうしようもない店だった。

「ビール?・・・ない!免許がないから」
「コ-ヒー?・・・ない!機械が壊れているから」
笑わせるじゃないか。不条理劇を見ているようなすべりだしにワクワクする!

亭主を追い出したばかりで気の荒むアマンダの前に現われたジャスミンはバッドタイミングだったようだ。
ホコリっぽい部屋にとおされて、壁に掛かる絵を見て心引かれるジャスミン・・・・私もこのシーンにチョット引っかかったが、やはりこれは意味のあるプロットだった。
逗留期間未定で他に行き先のないジャスミンは、翌日からカフェ入口近くの席にオズオズと座るしかなかった。
しかし このモーテルに長逗留する住人には、コックスのようなアーティストがいた。コックス(ジャック・パランス)がいい味出しているんだなあー。
アマンダとか、コックスとのかけあいにはとぼけた味があり、アメリカ版人情喜劇との感があるのだ。(この映画はドイツ映画になっているが)

ジャスミンが触媒のように作用してバグダッド・カフェは変わってゆく♪
彼女自身も潜在していた力を放ち、魅力的な女性へと変化してゆく♪そして彼女が店で手品を始めた頃から、映画は明るくたたみかけてゆくのだ♪
一度は滞在許可の関係で店を去るジャスミンだが、最後はハッピーエンドが待っています。(最後は見てのお楽しみに)
ハイウェイの夕焼けをバックに流れる「コーリングユー」という歌がまたいいのだ。
文明果つる所のような剥き出しの風景に、ハイウェイ沿いの安モーテルの乾いた哀愁に・・・・この透きとおった高いキーの歌がよく合っている♪

等身大のアメリカが見える映画だが、ドイツ映画だからこそ、乾いた感覚で描き切れたのかも知れない。(何と言う監督だったかな?良く覚えておかなくちゃー)
トラック運転手とかの世界を描く、抹香臭さのない良きアメリカが見える映画であるが・・・・抹香臭い原理主義のブッシュにも見せたい映画でした。(どうしてもバカなブッシュを引用したいのですが、今回のはチョット無理ぽいかな?)

幸せ王国シリーズ より再掲
goo映画 バグダッド・カフェ


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三度公開された「バグダッド・カフェ」
https://plaza.rakuten.co.jp/foret/diary/201201270001/





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Last updated  2024.11.04 00:23:07
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